JP2009052769A - 空調システム - Google Patents
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【解決手段】第1の伝送方式により通信を行う複数の空調ユニットが伝送線5により互いに接続されてなる複数の空調制御単位1と、空調制御単位1ごとにそれぞれ設けられ、各空調制御単位1を互いに接続する中継装置7とを備え、中継装置7は、第1の伝送方式と、この第1の伝送方式と伝送線5を共用可能な第2の伝送方式とを変換して、通信信号を中継するものである。
【選択図】図1
Description
図1は本発明の実施の形態1に係る空調システムの構成を示した図である。図1において、本実施の形態1に係る空調システムは、第1の伝送方式(後述)により通信を行う室外機2、室内機3、及びリモコン4等の空調ユニットが伝送線5により互いに接続されてなる複数の空調制御単位1と、この空調制御単位1ごとにそれぞれ設けられ、各空調制御単位1を伝送線6により互いに接続し、第1の伝送方式と第2の伝送方式(後述)とを変換して、通信信号を中継する中継ユニットである中継装置7と、伝送線6を介して各中継装置7と接続され、少なくとも第2の伝送方式により通信を行う集中コントローラである集中操作器8とにより構成されている。
尚、本実施の形態1においては、室外機2は、各空調制御単位1ごとに1台の場合を説明するが、これに限らず複数台設けても良い。さらに、空調制御単位1を構成する機器は、上述した機器に限らず他の装置、例えば、外気処理ユニットなどを含んでも良い。また、各機器の数量は上述したものに限るものではない。
このような動作の詳細について次に説明する。
中継装置7は、第1の通信ポート74に接続された各機器のアドレスを自己の管理対象として記憶する。そして、集中操作器8は、各空調制御単位1に属する各機器を、各中継装置7のIDに関連付けられた機器として把握する。
集中操作器8は、操作したい機器又は制御状態をモニタしたい機器に対するコマンド(当該機器宛の通信信号)を、中継装置7のIDを付し、第2の伝送方式を用いて、中継装置7に対して送信する。例えば、ID=2の中継装置7が管理する室外機2の状態をモニタする際には、コマンド内にID=2を指定し、中継装置7に対して室外機2のモニタコマンドを送信する。
これを受信したID=2の中継装置7は、コマンド中のIDと自己のIDとを比較し、一致した場合には自己の管理する室外機2向けのコマンドとして第1の伝送方式に変換し、当該室外機2にモニタコマンドを送信する。このとき中継装置7は、集中操作器8からのモニタコマンドに対する応答のリンク(応答の返信先の情報)を保持する。
室外機2は、中継装置7から送信されたモニタコマンドを受信し、当該モニタコマンドの応答を中継装置7に返送する。
この応答を受信したID=2の中継装置7は、保持した応答のリンク(応答の返信先の情報)に基づき、室外機2からの応答を集中操作器8に返送する。この返送は、第1の伝送方式又は第2の伝送方式の何れの方式であっても良い。
この設定コマンドを受信したID=3の中継装置7は、室内機3からの通報の中継先(通信対象)として、集中操作器8のアドレスを制御部73内に記憶する。
そして、ID=3の中継装置7は、室内機3に対して、当該中継装置7の第1の通信ポートの第1の伝送部71のアドレスを、状態変化通報等の通報先(通信対象)のアドレスとして記憶(登録)させる。
中継装置7は、室内機3からの状態変化通報等を受信したとき、転送先として登録した集中操作器8のアドレス宛に、当該通報を送信する。
尚、集中操作器8への通報先登録、及び中継装置7から集中操作器8へのコマンドの送信は、第1の伝送方式、又は第2の伝送方式の何れの方式であっても良い。
本実施の形態2は、上記実施の形態1の構成に加え、空調制御単位1内に第2の伝送方式により通信を行う拡張ユニットを備え、例えば計測用センサによるモニタ機能などの機能拡張を行うものである。
尚、本実施の形態2においては、計測用コントローラ9は、ID=1の中継装置7が属する空調制御単位1に1台の場合を説明するが、これに限らず複数台設けても良いし、他の空調制御単位1に設けても良い。さらに、拡張ユニットとしては計測用コントローラ9に限るものではなく、第2の伝送方式を用いて通信を行うものであれば他の機能を有する装置でも良い。
尚、その他の構成は上述した実施の形態1と同様の構成である。
このような動作の詳細について次に説明する。
ID=1の中継装置7は、第1の通信ポート74に接続された計測用コントローラ9及び各機器のアドレスを自己の管理対象として記憶する。そして、集中操作器8は、各空調制御単位1に属する各機器や計測用コントローラ9を、各中継装置7のIDに関連付けられた機器として把握する。
集中操作器8は、計測用コントローラ9から計測値を取り出す場合には、計測用コントローラ9に対する通信信号(コマンド)を、中継装置7のIDを付し、第2の伝送方式を用いて、中継装置7に対して送信する。つまり、図3の構成において、計測用コントローラ9の状態をモニタする際には、コマンド内にID=1を指定し、中継装置7に対して計測用コントローラ9のモニタコマンドを送信する。
これを受信した中継装置7は、コマンド中のIDを自己のIDと比較し、一致した場合には自己の管理する計測用コントローラ9向けのコマンドとして第2の伝送方式にて当該計測用コントローラ9にモニタコマンドを送信する。
これを受信したID=1の中継装置7は、コマンド中のIDと自己のIDとを比較し、一致した場合には自己の管理する計測用コントローラ9向けのコマンドとして第2の伝送方式にて、当該計測用コントローラ9にモニタコマンドを送信する。このとき中継装置7は、集中操作器8からのモニタコマンドに対する応答のリンク(応答の返信先の情報)を保持する。
計測用コントローラ9は、中継装置7から送信されたモニタコマンドを受信し、当該モニタコマンドの応答として、センサ10による計測値の情報を第2の伝送方式を用いて、中継装置7に返送する。
このような空調制御単位1内における、第1及び第2の伝送方式の多重化について図4により説明する。
図4に示すように、第1の伝送方式と第2の伝送方式とは、周波数帯域が分かれており、周波数多重により伝送線5を共用可能であるので、伝送線5内において互いに影響を与えることはない。従って、伝送線5において、計測用コントローラ9の第2の伝送方式による通信によって、室外機2や室内機3などの各機器が実施する冷媒系の制御に用いる第1の伝送方式による通信のトラヒックが増大することはない。
この設定コマンドを受信したID=1の中継装置7は、計測用コントローラ9からの通報の中継先として、集中操作器8のアドレスを制御部73内に記憶する。
そして、ID=1の中継装置7は、計測用コントローラ9に対して、当該中継装置7の第1の通信ポートの第2の伝送部72のアドレスを、状態変化通報等の通報先のアドレスとして記憶(登録)させる。
中継装置7は、計測用コントローラ9からの状態変化通報等を受信したとき、転送先として登録した集中操作器8のアドレス宛に、当該通報を送信する。
尚、集中操作器8への通報先登録、及び中継装置7から集中操作器8へのコマンドの送信は、第1の伝送方式、又は第2の伝送方式の何れの方式であっても良い。
本実施の形態3は、上記実施の形態1の構成に加え、空調制御単位1内の伝送線5に、他の空調制御単位1及び中継装置7が接続される構成について説明する。
尚、本実施の形態3においては、ID=1の中継装置7が属する空調制御単位1に、ID=4の中継装置及び空調制御単位1が接続される場合を説明するが、これに限らず他の空調制御単位1に設けても良いし、複数の空調制御単位1を接続する構成としても良い。さらに、ID=4の中継装置7が属する空調制御単位1内の機器は、室内機3及び計測用コントローラ9に限るものではなく、他の機能を有する装置でも良い。
尚、その他の構成は上述した実施の形態1と同様の構成である。
このような動作の詳細について次に説明する。
ID=4の中継装置7は、第1の通信ポート74に接続された計測用コントローラ9及び各機器のアドレスを自己の管理対象として記憶する。また、ID=1の中継装置7は、第1の通信ポート74に接続された各機器、及びID=4の中継装置7のアドレスを自己の管理対象として記憶する。そして、集中操作器8は、各空調制御単位1に属する各機器や計測用コントローラ9を、各中継装置7のIDに関連付けられた機器として把握する。
集中操作器8は、計測用コントローラ9から計測値を取り出す場合には、計測用コントローラ9に対する通信信号(コマンド)を、中継装置7のIDを付し、第2の伝送方式を用いて送信する。つまり、図5の構成において、計測用コントローラ9の状態をモニタする際には、コマンド内にID=4を指定し、中継装置7に対して計測用コントローラ9のモニタコマンドを送信する。
これを受信したID=1の中継装置7は、コマンド中のIDを自己のIDと比較し、一致しない場合には、第1の通信ポート74の第2の伝送部72を用い、第2の伝送方式により、伝送線5にモニタコマンドを転送する。
ID=4の中継装置7は、ID=1の中継装置7から送信されたモニタコマンドを、第2の通信ポート75に設けられた第2の伝送部72により受信し、このコマンド中のIDと自己のIDとを比較し、一致した場合には自己の管理する計測用コントローラ9向けのコマンドとして第2の伝送方式にて当該計測用コントローラ9にモニタコマンドを送信する。このとき中継装置7は、集中操作器8からのモニタコマンドに対する応答のリンク(応答の返信先の情報)を保持する。
この応答を受信したID=1の中継装置7は、集中操作器8宛であることからこのコマンドを第2の通信ポート75の第2の伝送部72を用いて集中操作器8に中継する。
この設定コマンドを受信したID=4の中継装置7は、計測用コントローラ9からの通報の中継先として、集中操作器8のアドレスを制御部73内に記憶する。
そして、ID=4の中継装置7は、計測用コントローラ9に対して、当該中継装置7の第1の通信ポートの第2の伝送部72のアドレスを、状態変化通報等の通報先のアドレスとして記憶(登録)させる。
ID=4中継装置7は、計測用コントローラ9からの状態変化通報等を受信したとき、ID=1の中継装置を介して、第2の伝送方式により、集中操作器8のアドレス宛に当該通報を送信する。この場合においても、ID=1及びID=4の中継装置7が属する空調制御単位1内の伝送線5において、第1の伝送方式によるトラヒックの増加は発生しない。
Claims (12)
- 第1の伝送方式により通信を行う複数の空調ユニットが伝送線により互いに接続されてなる複数の空調制御単位と、
前記空調制御単位ごとにそれぞれ設けられ、各空調制御単位を互いに接続する中継ユニットと
を備え、
前記中継ユニットは、前記第1の伝送方式と、この第1の伝送方式と伝送線を共用可能な第2の伝送方式とを変換して、通信信号を中継することを特徴とする空調システム。 - 第1の伝送方式により通信を行う複数の空調ユニットが伝送線により互いに接続されてなる複数の空調制御単位と、
前記空調制御単位ごとにそれぞれ設けられ、各空調制御単位を互いに接続し、前記第1の伝送方式と、この第1の伝送方式と伝送線を共用可能な第2の伝送方式とを変換して、通信信号を中継する中継ユニットと
を備え、
前記中継ユニットは、
当該空調制御単位に属する前記空調ユニットから送信された通信信号を、前記第2の伝送方式により他の中継ユニットに送信し、
他の中継ユニットから送信された通信信号を、前記第1の伝送方式により当該空調制御単位に属する前記空調ユニットに送信することを特徴とする空調システム。 - 第1の伝送方式により通信を行う複数の空調ユニットが伝送線により互いに接続されてなる複数の空調制御単位と、
前記空調制御単位ごとにそれぞれ設けられ、各空調制御単位を互いに接続し、前記第1の伝送方式と、この第1の伝送方式と伝送線を共用可能な第2の伝送方式とを変換して、通信信号を中継する中継ユニットと、
前記各中継ユニットと接続され、少なくとも前記第2の伝送方式により通信を行う集中コントローラと
を備え、
前記集中コントローラと前記各中継ユニットとの間、及び前記各中継ユニット間は、前記第2の伝送方式により通信信号を伝送することを特徴とする空調システム。 - 前記中継ユニットは、
当該空調制御単位に属する前記空調ユニットから送信された通信信号を、前記第2の伝送方式により前記集中コントローラに送信し、
前記集中コントローラから送信された通信信号を、前記第1の伝送方式により当該空調制御単位に属する前記空調ユニットに送信することを特徴とする請求項3記載の空調システム。 - 前記空調制御単位は、前記第2の伝送方式により通信を行う拡張ユニットを有し、
前記中継ユニットは、前記拡張ユニットから送信された通信信号を、前記第2の伝送方式により前記集中コントローラに送信することを特徴とする請求項3又は4記載の空調システム。 - 第1の伝送方式により通信を行う複数の空調ユニットが伝送線により互いに接続されてなる複数の空調制御単位と、
前記空調制御単位ごとにそれぞれ設けられ、各空調制御単位を互いに接続し、前記第1の伝送方式と、この第1の伝送方式と伝送線を共用可能な第2の伝送方式とを変換して、通信信号を中継する中継ユニットと
を備え、
前記複数の中継ユニットのうち、少なくとも1以上の中継ユニットは、
当該中継ユニットが属する空調制御単位以外の前記空調制御単位と接続されることを特徴とする空調システム。 - 第1の伝送方式により通信を行う複数の空調ユニットが伝送線により互いに接続されてなる複数の空調制御単位と、
前記空調制御単位ごとにそれぞれ設けられ、各空調制御単位を互いに接続し、前記第1の伝送方式と、この第1の伝送方式と伝送線を共用可能な第2の伝送方式とを変換して、通信信号を中継する中継ユニットと
を備え、
前記複数の中継ユニットのうち、少なくとも1以上の中継ユニットは、
当該中継ユニットが属する空調制御単位以外の前記空調制御単位と接続され、該空調制御単位の前記伝送線を介し、前記第2の伝送方式により、他の中継ユニットとの間で通信信号を中継することを特徴とする空調システム。 - 前記中継ユニットは、
前記空調制御単位と接続される第1の通信ポートと、
当該中継ユニット以外の前記中継ユニットと接続される第2の通信ポートと、
少なくとも前記第1の通信ポートに設けられ、前記第1の伝送方式により通信を行う第1の伝送部と、
前記第1の通信ポート及び前記第2の通信ポートにそれぞれ設けられ、前記第2の伝送方式により通信を行う第2の伝送部と、
前記第1の伝送部及び前記第2の伝送部を制御して、前記第1の伝送方式と前記第2の伝送方式とを変換する制御部と
を備えたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の空調システム。 - 前記中継ユニットは、
前記第1の通信ポートに接続された前記空調ユニットのアドレスを記憶し、
前記第2の通信ポートに接続された通信対象から、当該空調ユニット宛の通信信号を受信したとき、記憶した前記空調ユニットのアドレスに基づき、当該通信信号を前記第1の伝送方式により送信することを特徴とする請求項8記載の空調システム。 - 前記中継ユニットは、
前記第2の通信ポートに接続された通信対象のアドレスを記憶し、
前記第1の通信ポートに接続された前記空調ユニットに対して、前記第1の通信ポートに接続された前記第1の伝送部のアドレスを、前記通信対象のアドレスとして記憶させ、
前記通信対象宛の通信信号を受信したとき、記憶した前記通信対象のアドレスに基づき、当該通信信号を前記第2の伝送方式により送信することを特徴とする請求項8又は9記載の空調システム。 - 前記第1の伝送方式及び前記第2の伝送方式は、周波数多重により前記伝送線を共用することを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の空調システム。
- 前記第1の伝送方式及び前記第2の伝送方式は、符号多重により前記伝送線を共用することを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の空調システム。
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