この発明は、クッキングシートなどのウエブロールのウエブ巻き尻展開防止方法およびその装置に関するものである。
従来より、クッキングシートやアルミホイルなどのウエブ巻取りロールが市販されており、これらのウエブ巻取りロールは、ウエブが設定長さだけ紙管などのコアに巻き取られた後、包装箱に収容されて提供されている。
このようなウエブ巻取りロールは、巻き取ったウエブが短尺であることから、コアのコストが相対的に高くなり、コアのないウエブ巻取りロールが要望されている。このため、出願人は、コアレスのウエブロールを得ることのできる巻替機を提案している(例えば、特許文献1参照)。
以下、この巻替機について説明する。
まず、巻替機10の説明に先立って、巻替機10において循環使用される巻芯11について説明する。
巻芯11は、ウエブWの巻き取り後、ウエブ巻取りロールRより引き抜かれて再利用されるようになっており、このため、巻取り時においては外径が拡大し、巻取り終了後に引き抜く際には外径が縮小するようになっている。
具体的には、巻芯11は、図3および図4に示すように、断面扇形状に3分割された外筒部111と、外筒部111の外周面に巻回されて円筒状に保持するゴムリング112と、外筒部111内に装着されたカム部材113とからなり、カム部材113は、シャフ114の両端にそれぞれ摺動自在に嵌挿されたカム115を有し、各カム115は、シャフト114との間に配設されたコイルばね116の付勢力によって互いに離隔するように外方に向けて押圧されている。そして、カム115は、内方に向けて先窄まりとなるテーパー面115aを有し、外筒部111の内周面の両端部近傍に形成された先窄まりのテーパー面111aに互いに摺接するようになっている。
したがって、巻芯11は、通常、コイルばね116の付勢力によって各カム115が互いに離隔するように外方に向けて押圧されて外筒部111の両端部近傍に配置されるとともに、各外筒部111がゴムリング112によって半径方向の中心に向けて押圧されてその内周面にカム115の外周面が接触することにより、縮径状態となっている(図3参照)。一方、後述するように、ターレット装置12におけるチャック装置のテーパーコーン状のチャック14が巻芯11の両端部に装着されるとき、コイルばね116の付勢力に抗してカム115が内方に押し込まれ、そのテーパー面115aが外筒部111のテーパー面111aに摺接して外筒部111をゴムリング112の付勢力に抗して半径方向の外方に押し開き、拡径状態となる(図4参照)。
このように、巻芯11は、通常、コイルばね116の付勢力によって縮径しており、コイルばね116を軸方向に圧縮することによって拡径し、ウエブWの巻取り時においては巻芯11の径を拡大する一方、ウエブWの巻取り終了後に巻芯11の径を縮小することができ、径を縮小させた状態で巻芯11をウエブ巻取りロールRより引き抜くことが可能となる。
一方、巻替機10は、図5および図6に示すように、同期して回転自在な左右一対のターレット盤13を軸線方向に間隔をおいて設けるとともに、左右のターレット盤13に進退自在なチャック14を有するチャック装置(図示せず)を周方向に設定間隔をおいて、かつ、互いに軸芯を一致させて設けたターレット装置12を備えるとともに、ウエブWの切断刃15や、巻芯11に圧接して回転させるタッチロール16などを備えている。したがって、左右に軸芯を一致させて対向するチャック装置のチャック14を内方に向けて進出させることにより,巻芯11を拡径して保持し、外方に向けて退出させることにより、巻芯11から離脱して巻芯11を縮径させることができる。
また、巻替機10は、巻芯供給位置aに臨んで巻芯11を保持して順次ターレット盤13に供給する巻芯供給部17が設けられるとともに、巻芯放出位置cに臨んで巻芯11を後述するウエブ巻取りロールRから引き抜いて巻芯供給部17に移送する巻芯放出部18が設けられている。
巻芯供給部17は、左右のターレット盤13,13間に配設されて、巻芯供給位置aに対応する位置まで巻芯11を案内する第1ガイド171と、第1ガイド171に臨んで第1受台172が昇降自在な第1巻芯リフター173とから構成されている。したがって、後述する巻芯放出部18を介して第1受台172に移送された巻芯11は、第1巻芯リフター173を上昇させることにより、第1受台172に支持されて第1ガイド171に連続する位置へと持ち上げられる。この際、詳細には図示しないが、スプリングによって巻芯11を保持する位置に付勢されている第1受台172がストッパに当接して巻芯11を放出する位置に傾動し、巻芯11を第1ガイド171に導くことができる。
巻芯放出部18は、左右のターレット盤13,13間に配設されて、巻芯放出位置cに対応する位置からウエブ巻取りロールRを案内する第2ガイド181と、第2ガイド181に沿って転動したウエブ巻取りロールRを保持するロール押え182と、ロール押え182によって保持されたウエブ巻取りロールRの巻芯11を引き抜く巻芯ホルダー183(図6参照)と、巻芯ホルダー183によって引き抜かれた巻芯11に臨んで第2受台184が昇降自在な第2巻芯リフター185と、下降した第2受台184に臨んで設けられ、巻芯11をガイド186に押し出す巻芯プッシャー187(図6参照)とから構成されている。そして、ガイド186は、前述した巻芯供給部17における第1巻芯リフター173の第1受台172に連通されている。
したがって、巻芯放出位置cにおいて、チャック装置のチャック14がウエブ巻取りロールRから離脱することから、ウエブ巻取りロールRは、第2ガイド181に沿って転動し、ロール押え182によって保持された後、巻芯11が巻芯ホルダー183によって引き抜かれる。そして、引き抜かれた巻芯11は、上昇位置にある第2巻芯リフター185の第2受台184に支持された後、第2巻芯リフター185が下降し、巻芯プッシャー187と対向する位置において、巻芯プッシャー187が進出し、巻芯11をガイド186に向けて押し出す。これにより、巻芯11は、ガイド186に沿って転動し、第1巻芯リフター173の第1受台172に保持される。
このように、巻芯11は、巻芯放出位置cから取り出された後、巻芯供給位置aに移送されることにより、順次循環使用される。
このような巻替機10においては、長尺原反ロールGから繰り出されたウエブWは、ガイドローラ19,20を経てターレット装置12の左右のターレット盤13,13間に導かれ、その巻取位置bにおいて、チャック14を介して拡径状態で保持されている巻芯11にタッチロール16を圧接させることにより、巻芯11を回転させて巻芯11にウエブWを巻き取ることができる。そして、巻芯11に設定長さのウエブWが巻き取られてウエブ巻取りロールRが形成されたならば、ターレット盤13を設定角度回転させた後、タッチロール16の回転を停止させるとともに、ウエブ巻取りロールRから離脱させ、切断刃15を下降させてウエブWを切断する。このとき、ターレット盤13の巻取位置aには、チャック14を介して拡径された新たな巻芯11が供給されており、新たな巻芯11に対してタッチロール16を圧接させることにより、新たな巻芯11に再びウエブWを巻き取ることができる。
以下、同様に、新たな巻芯11に設定長さのウエブWが巻き取られたならば、ターレット盤13を設定角度回転させてウエブWを切断する。このようにして巻芯11に設定長さのウエブWが巻き取られたウエブ巻取りロールRがターレット盤13の巻芯放出位置cに達すれば、チャック装置のチャック14を退出させ、ウエブ巻取りロールRの巻芯11から離脱させる。これにより、ウエブ巻取りロールRの巻芯11は縮径してその外筒部111の外周面とウエブWの巻き始め端部との間に一定の隙間を確保するとともに、ターレット盤13から離脱して第2ガイド181に沿って転動する。
第2ガイド181に沿って転動したウエブ巻取りロールRは、ロール押え182によって保持された後、巻芯11が巻芯ホルダー183によって引き抜かれて取り出される。これにより、ウエブ巻取りロールRから巻芯11が引き抜かれてコアレスのウエブロールMを得ることができる。
一方、引き抜かれた巻芯11は、その下部に配設されて上昇位置にある第2巻芯リフター185の受台184に引き取られた後、第2巻芯リフター185が下降し、巻芯プッシャー187と対向する位置において、巻芯プッシャー187が進出し、巻芯11をガイド186に向けて押し出すことにより、巻芯11は、ガイド186に沿って転動し、第1巻芯リフター173の第1受台172に保持される。
実用新案登録第3132191号公報
ところで、前述した巻替機によって得られたコアレスのウエブロールMは、箱詰め位置まで搬送され、包装箱に収容されて出荷されることになるが、ウエブWは、自己粘着性がないために、ウエブロールMが形成された際にウエブ巻き尻W’がロール体から離隔して展開することがある(図7参照)。このように、ウエブロールMのウエブ巻き尻W’が展開した状態で箱詰めされると、ウエブ巻き尻W’が包装箱からはみ出すなどの事態が発生し、巻替機によって形成されたウエブロールMを包装箱に円滑に収容することができないものとなる。
このため、ウエブロールMの箱詰め作業に先立って、ウエブ巻き尻W’にタックラベルや粘着テープなどを貼付してウエブ巻き尻W’を止着し、ウエブ巻き尻W’の展開を防止することが試みられているが、コアレスのウエブロールMは、剛性がないため、タックラベルなどの粘着処理されたシートを貼付するために押圧力を加えると、押圧部分が容易に陥没変形する。これにより、粘着処理されたシートを十分に押し付けることができず、粘着処理されたシートが貼り付きにくい。特に、ウエブWの表面が離型処理されている場合には、十分な押圧力を作用させる必要があることから、粘着処理されたシートの貼付がきわめて困難であった。この結果、粘着処理されたシートの貼付作業を機械化することが難しく、ウエブロールMにおけるウエブ巻き尻W’に対する粘着処理されたシートの貼付作業を作業者の手作業に頼らざるを得ず、生産効率が低いという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、タックラベルなどの粘着処理されたシートをウエブロールのウエブ巻き尻に自動的に貼付してウエブ巻き尻を止着することにより、ウエブ巻き尻の展開を確実に防止することのできるウエブロールのウエブ巻き尻展開防止方法およびその装置を提供するものである。
本発明のウエブロールのウエブ巻き尻展開防止方法は、長尺原反ロールからウエブを巻き戻してコアレスの短尺ロールに形成されたウエブロールにおける粘着処理されたシート貼付位置の直近両側を保持した後、ウエブロールにおける粘着処理されたシート貼付位置のウエブ巻き尻に粘着処理されたシートを貼付してウエブ巻き尻を止着することを特徴とするものである。
本発明によれば、長尺原反ロールからウエブを巻き戻してコアレスの短尺ロールに形成されたウエブロールにおける粘着処理されたシート貼付位置の近傍両側を保持する。次いで、ウエブロールにおける粘着処理されたシート貼付位置のウエブ巻き尻に粘着処理されたシートを貼付してウエブ巻き尻を止着する。すなわち、粘着処理されたシートの貼付に先立って、ウエブロールにおける粘着処理されたシート貼付位置の両側を短いスパンで保持することにより、ウエブロールにおける粘着処理されたシート貼付位置の剛性を高めることができ、一定の押圧力を加えても撓み変形を抑えることができることから、ウエブロールのウエブ巻き尻に粘着処理されたシートを一定の押圧力で貼付することができる。これにより、ウエブロールのウエブ巻き尻に粘着処理されたシートを確実に貼付してウエブ巻き尻を止着することができる。
この結果、ウエブロールに対する粘着処理されたシートの貼付作業を機械化してウエブ巻き尻の展開を確実に防止することができる。
本発明のウエブロールのウエブ巻き尻展開防止装置は、長尺原反ロールからウエブを巻き戻してコアレスの短尺ロールに形成されたウエブロールにおける粘着処理されたシート貼付位置の直近両側にそれぞれ配設され、ウエブロールを挾持する作業位置と離隔する退避位置間を進退自在な対向する一対の保持部材2組からなる保持装置と、ウエブロールにおける粘着処理されたシート貼付位置のウエブ巻き尻に粘着処理されたシートを貼付する貼付装置とから構成され、保持装置を介して直近両側が保持されたウエブロールにおける粘着処理されたシート貼付位置のウエブ巻き尻に貼付装置を介して粘着処理されたシートを貼付してウエブ巻き尻を止着することを特徴とするものである。
本発明によれば、長尺原反ロールからウエブを巻き戻してコアレスの短尺ロールに形成されたウエブロールの粘着処理されたシート貼付位置の直近両側をそれぞれ対向する一対の保持部材によって挾持することにより、ウエブロールにおける粘着処理されたシート貼付位置の両側を短いスパンで保持して、ウエブロールにおける粘着処理されたシート貼付位置の剛性を高めることができる。そして、ウエブロールにおける粘着処理されたシート貼付位置のウエブ巻き尻に貼付装置を介して粘着処理されたシートを貼付するに際して、一定の押圧力を加えても剛性が向上して撓み変形を抑えることができることから、ウエブロールに一定の押圧力で粘着処理されたシートを貼付することができる。これにより、ウエブロールのウエブ巻き尻に粘着処理されたシートを確実に貼付してウエブ巻き尻を止着することができる。
この結果、ウエブロールに対する粘着処理されたシートの貼付作業を機械化してウエブ巻き尻の展開を確実に防止することができる。
本発明によれば、粘着処理されたシートをウエブロールのウエブ巻き尻に自動的に貼付してウエブ巻き尻を止着することにより、ウエブ巻き尻の展開を確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2には、本発明のウエブロールのウエブ巻き尻展開防止装置1の一実施形態が示されている。
このウエブ巻き尻展開防止装置1は、前述した巻替機10によって形成されたコアレスのウエブロールMを保持する保持装置2と、保持装置2に保持されたウエブロールMにおけるタックラベル貼付位置に臨んで設けられたラベル貼付装置3とから構成されている。
保持装置2は、対向する一対の保持部材21,21を、ウエブロールMにおけるタックラベル貼付位置の直近両側にそれぞれ配設して構成され、各保持部材21は、ウエブロールMの外径に略対応する半円状の切欠部21aを有し、ウエブロールMを挾持する作業位置とウエブロールMから離隔する退避位置との間を図示しないアクチュエータを介して進退自在となっている。したがって、アクチュエータを駆動させることにより、各保持部材21は、切欠部21aを先頭にウエブロールMに向けて進出し、対向する一対の保持部材21の切欠部21aによってタックラベル貼付位置の直近を挾持する作業位置へと移動することができ、一方、アクチュエータを逆方向に駆動させることにより、各保持部材21はウエブロールMを挾持する作業位置から退出し、離隔する退避位置へと移動することができる。
ラベル貼付装置3は、図2に示すように、タックラベルLが設定間隔をおいて仮貼付された帯状の離型紙Pを順次搬送する際に鋭角的に反転させる剥離ガイド31と、剥離ガイド31の近傍に昇降自在に配設されるとともに、タックラベルLに対向する面から空気を吸引し、あるいは、圧縮空気を排出可能なラベル吸着体32とからなり、保持装置2によって保持されたウエブロールMのタックラベル貼付位置に臨んで設けられている。したがって、タックラベルLが仮貼付された離型紙Pを順次搬送し、剥離ガイド31によって鋭角的に反転させることにより、離型紙Pに仮貼付されたタックラベルLを、鋭角的に搬送方向を反転される離型紙Pに対して搬送方向下流側の先端部から順次剥離させることができる。
また、離型紙Pの搬送を停止した状態において、離型紙Pから一部が剥離されたタックラベルLに対向して設けられたラベル吸着体32から空気を吸引することにより、ラベル吸着体32にタックラベルLを吸着して離型紙Pから剥離させることができる。さらに、タックラベルLを吸着した状態でラベル吸着体32を下降すれば、保持装置2によって保持されたウエブロールMのタックラベル貼付位置にタックラベルLを一定の押圧力で密着させることができ、その後、ラベル吸着体32から圧縮空気を排出すれば、ラベル吸着体32からタックラベルLを離脱させて、ウエブロールMのタックラベル貼付位置に貼付させることができる。
次に、このように構成されたウエブ巻き尻展開防止装置1を用いてウエブ巻き尻W’を止着する要領について説明する。
まず、初期状態においては、保持装置2の各保時部材21は退避位置にあり、ラベル貼付装置3のラベル吸着体32は上昇位置にある(図2(a)参照)。
前述した巻替機10の巻芯放出部18において、一定長さのウエブWが巻き取られたウエブ巻取りロールRから巻芯11が引き抜かれることによって形成されたコアレスのウエブロールMは、詳細には図示しないが、ウエブ巻き尻W’を上方に位置して、ウエブ巻き尻展開防止装置1における保持装置2の対向する保持部材21,21間に導かれて支持される。次いで、保持装置2が作動し、各保持部材21をウエブロールMに向けて進出させ、ウエブロールMにおけるタックラベル貼付位置の直近両側において、それぞれ対向する一対の保持部材21の切欠部21aにウエブロールMを収容して挾持する(図2(b)参照)。これにより、ウエブロールMにおけるタックラベル貼付位置の両側を短いスパンで保持して、ウエブロールMにおけるタックラベル貼付位置の剛性を高めることができる。
保持装置2によってウエブロールMを保持したならば、ラベル貼付装置3を作動させる。すなわち、タックラベルLが仮貼付された離型紙Pを搬送することにより、剥離ガイド31によって鋭角的に反転させて、タックラベルLを鋭角的に反転された離型紙Pに対して搬送方向下流側の先端部から順次剥離させた後、離型紙Pの搬送を停止する。次いで、ラベル吸着体32から空気を吸引することにより、ラベル吸着体32にタックラベルLを吸着して離型紙Pから剥離させた後、ラベル吸着体32を下降させ、ウエブロールMにおけるタックラベル貼付位置に一定の押圧力で密着させる。この際、ウエブロールMにおけるタックラベル貼付位置の剛性が向上したことにより、ウエブロールMの撓み変形を抑えることができる。その後、ラベル吸着体32から圧縮空気を排出させ、ラベル吸着体32からタックラベルLを離脱させてウエブロールMにおけるタックラベル貼付位置のウエブ巻き尻W’に貼付させる(図2(b)参照)。タックラベルLを貼付したならば、ラベル吸着体32を上昇させるとともに、保持装置2の各保持部材21をウエブロールMを挾持する作業位置から退出させ、ウエブロールMから離隔した退避位置へと移動させる(図2(a)参照)。
以下、同様に、ウエブロールMを搬入して保持装置2の保持部材21によって保持した後、離型紙Pを搬送してタックラベルLを離型紙Pから剥離し、次いで、ラベル吸着体32にタックラベルLを吸着して下降させ、ウエブロールMにおけるタックラベル貼付位置にタックラベルLを貼付させる動作を繰り返すものである。
ここで、タックラベルLの貼付に際しては、ウエブロールMにおけるタックラベル貼付位置の直近両側において、それぞれ対向する一対の保持部材21によってウエブロールMを挾持して保持することにより、ウエブロールMにおけるタックラベル貼付位置の剛性を高めていることから、ラベル吸着体32を一定の押圧力でウエブロールMに密着させても、ウエブロールMが撓み変形することがなく、タックラベルLをウエブ巻き尻W’に確実に貼付してウエブ巻き尻W’を止着することができる。したがって、ウエブWの表面が離型処理されている場合であっても、ウエブ巻き尻W’にタックラベルLを確実に貼付することができる。
保持装置2がウエブロールMの保持位置から退避したならば、タックラベル貼付位置のウエブ巻き尻W’にタックラベルLが貼付されたウエブロールMは、ウエブ巻き尻展開防止装置1から包装箱への箱詰め位置へと搬出される。
ところで、前述した実施形態においては、通常、縮径状態にあり、チャックを両端部に装着することによって拡径される巻芯を用いてウエブ巻取りロールを形成した後、巻芯を引き抜いてコアレスのウエブロールを得る場合を説明したが、必ずしもこのような巻芯を用いる必要はなく、任意の巻芯を利用してコアレスのウエブロールを形成してもよい。
また、前述した実施形態においては、ウエブ巻き尻W’にタックラベルLを貼付する場合を説明したが、タックラベルLに限定するものではなく、粘着処理されたシートであればよく、例えば、粘着テープを用いることもできる。
本発明のウエブロールのウエブ巻き尻展開防止装置の一実施形態を一部省略して示す説明図である。
図1のウエブロールのウエブ巻き尻展開防止装置の作動を説明する工程図である。
縮径状態の巻芯の断面図およびその外径部を示す側面図である。
拡径状態の巻芯の断面図およびその外径部を示す側面図である。
巻替機を説明する概略図である。
巻替機における巻芯の循環使用態様を説明する概略図である。
ウエブロールのウエブ巻き尻が展開した状態を説明する断面図である。
符号の説明
1 ウエブ巻き尻展開防止装置
2 保持装置
21 保持部材
3 ラベル貼付装置
31 剥離ガイド
32 ラベル吸着体
10 巻替機
11 巻芯
M ウエブロール
W ウエブ
W’ ウエブ巻き尻
R ウエブ巻取りロール
G 長尺原反ロール
L タックラベル
P 離型紙