JP2009051156A - 帳票、帳票冊子、帳票処理システム及び帳票処理方法 - Google Patents

帳票、帳票冊子、帳票処理システム及び帳票処理方法 Download PDF

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晴通 山部
Tomoki Fujisawa
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Abstract

【課題】帳票の不正使用の発見を容易にし、帳票の不正使用を抑止する。
【解決手段】帳票11は、デジタルペン10によって記入内容が電子的に取得される帳票である。帳票11は、控え部分110と、ミシン目111によって控え部分110から切り離し可能とされた領収書部分112とを有する。控え部分110には、帳票11を識別する帳票IDとしての領収書番号(1100)が視認可能に表示されるとともに、デジタルペン10により文字、記号又は図形の記入が行われる記入チェック欄1101等の記入欄が設けられる。また、領収書部分112は、デジタルペン10により帳票IDである領収書番号の転記が行われる領収書番号欄1121と、デジタルペン10により文字、記号又は図形の記入が行われる領収金額欄1123等の記入欄が設けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、帳票に記入された内容を電子化して取得する帳票処理技術に関する。
帳票に手書き記入された内容を電子的に取得するための帳票処理システムが知られている。例えば、特許文献1には、筆跡を示す電子的なストロークデータを生成可能なデジタルペンを用いることにより、帳票に記入された内容を電子データ化して取得する帳票処理システムが開示されている。
より具体的に述べると、特許文献1に開示された帳票処理システムは、
(1)デジタルペンによって生成されたストロークデータを受信し、
(2)帳票のイメージデータにストロークデータから再生される筆跡を合成することで、記入済みの帳票のイメージデータを生成し、
(3)当該記入済み帳票のイメージデータに対する文字認識処理を実行し、
(4)帳票に手書きされた内容がテキストデータによって置き換えられた記入済みイメージデータを生成する。
特許文献1に開示された帳票処理システムにおいて使用されるデジタルペンは、スウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」と同等のものである。アノトペンは、用紙種別及び用紙上の位置座標を特定することが可能な背景パターン(具体的にはドットパターン)が印刷された専用紙とともに使用される。アノトペンは、通常のインクタイプのペン先部に加えて、専用紙に印刷されたドットパターンを読み取って、ストロークデータを生成、送信するためのカメラ、プロセッサ、メモリ、データ通信ユニット及びバッテリ等を搭載している。
利用者が、アノトペンで文字、記号、図形などを専用紙に書いたり、専用紙上に図案化されている画像をチェックしたりすると、アノトペンに搭載されたプロセッサが、ペンの移動に伴ってカメラにより撮影されたドットパターン画像を用いて、専用紙に記入された文字や図形の筆跡を示すストロークデータを生成する。生成されたストロークデータは、専用紙への記入が行われた時刻を示す時刻情報(以下、記入時刻情報と呼ぶ)と関連付けてメモリに記憶される。さらに、アノトペンは、データ通信ユニットによって近くの携帯電話端末やパーソナルコンピュータ等の通信機器にストロークデータ及び記入時刻情報を送信することができる。アノトペンの構成や、アノト方式の専用紙に印刷されるドットパターンについては、特許文献2を含む様々な文献に既に開示されている。
また、アノトペンに限らず、ペン先部による筆跡を表すストロークデータを生成することができる様々なデジタルペンが知られている。例えば、ペン先部を有するペンと、前記ペンによるストロークデータを生成するストロークデータ生成装置とが分離したデジタルペンがある。具体的には、ペン側にペン先部、赤外線発信部及び超音波発信部が搭載される。また、ストロークデータ生成装置側に、赤外線センサ、2つの超音波センサ、ストロークデータ生成部、メモリ及びデータ通信ユニットが搭載される。そして、ストロークデータ生成装置は、赤外線センサによる赤外線の受信時刻と、2つの超音波センサによる超音波の受信時刻との差分を用いて、ペン先部の筆跡を算出する。
特開2003−308479号公報 特開2007−122425号公報
帳票を手書き記入により使用する場合、帳票の不正使用が比較的容易であるという問題がある。例えば、金銭の授受に際して用いられる領収書等の帳票が不正に使用され、売買金額の水増しによる差額の横領などの不正行為が行われる場合がある。不正行為の手口の具体例の1つは、数枚の用紙を重ねて複写式とされた領収書を用いる場合に、売り手側事業者の控えとなる用紙と、買い手側顧客の控えとなる用紙に対して異なる金額を記入し、顧客に対して代金を水増し請求して差額を横領する方法である。また、領収金額が未記入の領収書を発行させて、経費の水増しによる不正な会計処理を行ったりする手口もある。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたものであり、帳票の不正使用の発見を容易にし、帳票の不正使用を抑止することを目的とする。
本発明の第1の態様は、デジタルペンによって記入内容が電子的に取得される帳票である。本態様にかかる帳票は、第1の部分と、ミシン目等によって前記第1の部分から切り離し可能とされた第2部分とを有する。前記第1の部分には、当該帳票を識別する帳票IDが視認可能に表示されるとともに、前記デジタルペンにより文字、記号又は図形の記入が行われる第1の記入欄が設けられる。また、前記第2の部分は、前記デジタルペンにより前記帳票IDの記入が行われる帳票ID記入欄と、前記デジタルペンにより文字、記号又は図形の記入が行われる第2の記入欄が設けられる。
前記第1の態様にかかる帳票を使用すれば、第1の部分に設けられた記入欄(第1の記入欄)と、第2の部分に設けられた記入欄(帳票ID記入欄及び第2の記入欄)がともに正常に記入されたことを、デジタルペンによって電子的に取得された記入内容に基づいて判定できる。例えば、前記第1の態様の帳票をデジタルペンで記入した後に、第2の部分を切り取って顧客控えとして顧客に引き渡し、第1の部分しか事業者側の手元に残らない場合であっても、第2の部分の記入内容はデジタルペンにより収集済みである。よって、例えば、第2の部分に不正な金額が記入されて顧客に引き渡された場合、デジタルペンによって取得された記入内容に関するデータを解析することで、第2の部分への不正記入を容易に検出できる。また、第2の部分を切り取って顧客等に引き渡しても、第1の部分が事業者の控えとして手元に残る。よって、第2の部分が未記入のまま切り取られて顧客に引き渡された場合にも、第1の部分に表示された帳票IDを参照し、当該帳票IDに対応する電子データがデジタルペンによって収集されているか否かを確認することで、第2の部分の不正使用を容易に発見できる。
例えば、前記第1の態様にかかる帳票を領収書とし、前記第2の記入欄は、少なくとも領収金額及び宛名が記入される領域とし、前記第1の部分から切り離された前記第2の部分は、前記領収金額の支払いを行った顧客に引き渡される領収書正本として使用するとよい。このような使用形態とすれば、上述したように、第2の部分である領収書正本の改竄、不正使用が容易に発見できるため、領収書を悪用した不正な行為を抑止できる。また、顧客に引き渡される領収書正本の記入筆跡を示す電子データがそのまま事業者側の領収書の控えとなる。このため、複写式の領収書の場合に可能である領収書正本と領収書控えに異なる金額を記入する不正を防止できる。
本発明の第2の態様は、前記第1の態様にかかる帳票の第1の部分側を綴じ合わせて冊子とした帳票冊子である。当該帳票冊子であれば、帳票の第2の部分を切り取って顧客等に引き渡しても、第1の部分は冊子内に残る。よって、第1の部分の欠損が生じると容易に発見できる。これにより、第2の部分を不正使用した上で第1の部分を滅失させる行為が行われても、帳票冊子内に綴じられているべき第1の部分の有無によって、このような不正行為を容易に検出できる。
本発明の第3の態様は、前記第1の態様にかかる帳票又は前記第2の態様にかかる帳票冊子に綴じられた帳票に記入された内容を電子化して取得する帳票処理システムである。当該帳票処理システムは、前記デジタルペンにより生成され、前記帳票に記入された筆跡を表すストロークデータを受信する受信手段と、前記ストロークデータを用いて、前記第1の記入欄、前記帳票ID記入欄及び前記第2の記入欄に記入された内容を電子データとして取得する取得手段を有する。
前記第3の態様にかかる帳票処理システムは、前記第1の記入欄、前記帳票ID記入欄及び前記第2の記入欄の全ての記入内容の取得が正常に完了したか否かを判定する判定手段をさらに有してもよい。これにより、第1の部分及び第2の部分に対する記入が一連の作業として実行されることを担保できる。
例えば、前記判定手段は、前記第1の記入欄、前記帳票ID記入欄及び前記第2の記入欄のうちの少なくとも1つが空白である場合に不正な記入と判定してもよい。これにより、第2の部分を未記入のまま切り取って引き渡す等の不正行為を防ぐことができる。
また、例えば、前記判定手段は、前記第1の記入欄、前記帳票ID記入欄及び前記第2の記入欄の全てに対する筆跡を含むストロークデータが前記デジタルペンにより一括送信される送信データに含まれていない場合に不正な記入と判定してもよい。
また、例えば、前記受信手段は、前記帳票に記入が行われた時刻を示す記入時刻情報を前記デジタルペンより受信してもよい。このとき、前記判定手段は、前記記入時刻情報に基づいて、前記第1の部分の記入と前記第2の部分の記入が連続して行われたか否かを判定し、これら2つの部分が連続して記入されていない場合に不正な記入と判定するとよい。
また、前記第2の記入欄を金額の記入領域とする場合には、前記判定手段は、予め設定された終了記号が前記第2の記入欄に記入された金額の末尾に記入されていない場合に不正な記入と判定すると良い。これにより、前記第2の部分にデジタルペンで記入された金額の末尾に、デジタルペン以外の筆記具で数字を付け足すことで金額を改竄する不正行為を防止できる。
また、前記第3の態様にかかる帳票処理システムは、前記判定手段による判定結果を含む電子メールを、前記デジタルペンの所持者の電子メールアドレス宛てに送信する送信手段をさらに有してもよい。これにより、帳票の記入を行っている担当者に不正と疑わしき状態であることを速やかに通知できるため、担当者に不正行為を思い止まらせ、不正行為を未然に防ぐことができる。
また、前記第3の態様にかかる帳票処理システムにおいて、前記取得手段は、前記第2の部分に設けられた前記帳票ID記入欄及び前記第2の記入欄の少なくとも一方の記入内容をイメージデータとして取得するとよい。このような構成であれば、帳票に手書き記入されている文字の筆跡と、イメージデータの筆跡とを照合することで不正の発見が容易になる。例えば、デジタルペンのペン先に蓋をするなど記入ができない状態でデジタルペンが操作され、ストロークデータの不正な生成が行われた場合であっても、帳票の第1の部分又は第2の部分の筆跡とイメージデータの筆跡の比較によって不正を発見できる。
また、本発明の第4の態様は、前記第1の態様にかかる帳票又は前記第2の態様にかかる帳票冊子に綴じられた帳票に記入された内容を電子化して取得する帳票処理方法である。当該方法は、前記デジタルペンにより生成され、前記帳票に記入された筆跡を表すストロークデータを受信する受信ステップと、前記ストロークデータを用いて、前記第1の記入欄、前記帳票ID記入欄及び前記第2の記入欄に記入された内容を電子データとして取得する取得ステップとを含む。
本発明により、帳票の不正使用の発見を容易にし、帳票の不正使用を抑止することが可能な帳票、帳票冊子、帳票処理システム、及び帳票処理方法を提供できる。
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
<発明の実施の形態1>
本実施の形態にかかる帳票処理システム1の構成を図1に示す。帳票処理システム1は、デジタルペン10によって帳票11に記入された内容を電子化することで、帳票11に記入された内容の電子的な管理を支援する。図1の構成例では、帳票処理システム1は、デジタルペン10によって帳票11に記入された筆跡を示すストロークデータを、携帯電話端末12及び通信網13を介して受信する。さらに、帳票処理システム1は、受信したストロークデータを用いて変換済みデータを生成する。変換済みデータは、帳票11に記入された内容を表す電子データである。以下では、図1に示す各要素について順に説明する。
デジタルペン10は、利用者によって専用紙に記入された筆跡を示すストロークデータを生成する装置である。デジタルペン10は、紙面上の位置座標を特定可能な背景パターンが印刷された専用紙とともに使用される。また、デジタルペン10は、生成したストロークデータを携帯電話端末12に送信可能である。例えば、上述したアノトペンをデジタルペン10として使用することができる。以下では、デジタルペン10が、上述したアノトペンであるものとして説明する。
図2は、ストロークデータの記憶及び送信に関連する主要な部分を示したデジタルペン10の機能ブロック図である。デジタルペン10は、通常のインクタイプのペン先部100に加えて、カメラ101、プロセッサ102、メモリ103、圧力センサ104、クロック105、データ通信ユニット106及びバッテリを有する。
カメラ101は、専用紙に印刷された背景パターンを読み取るために使用される。具体的には、カメラ101は、光源(不図示)から照射され、専用紙によって反射された反射光を受光する。アノト方式における背景パターンは、専用紙の種別及び紙面上の位置座標を一意に特定可能なドットパターンである。一例として、光源に赤外線光源を利用する場合には、専用紙の表面を赤外線を反射する材質としたうえ、赤外線を吸収するインクによりドットパターンを印刷すればよい。これによって、カメラ101は、ドットパターンを撮影することができる。なお、アノト方式の専用紙に印刷されるドットパターンは、上述した特許文献2を含む様々な文献に既に開示されているから、本明細書ではドットパターンに関する詳細な説明を省略する。
プロセッサ102は、デジタルペン10の全体制御を実行するとともに、ストロークデータの生成及び記入時刻情報の生成を行う。具体的には、プロセッサ102は、カメラ101による撮影画像をもとにストロークデータを生成し、生成したストロークデータを記入時刻情報とともにメモリ103に格納する。また、プロセッサ102は、生成したストロークデータに基づいて、専用紙上の予め指定された領域に対する記入が行われたことを検出し、当該領域への記入の検出に応じて予め設定された動作を実行する。例えば、専用紙の一部の領域を「送信チェック欄」に割り当てておくことで、プロセッサ102が送信チェック欄への記入を検出したことに応じて、携帯電話端末12へのストロークデータ及び記入時刻情報の送信処理を実行させることができる。
メモリ103は、DRAM等の揮発性メモリ若しくはフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、又はこれらの組合せとして構成され、デジタルペン10で使用されるデータ及びプログラム並びにデジタルペン10で生成されるデータの格納に使用される。
圧力センサ104は、ペン先部100の先端に作用する圧力の変化を検出するセンサである。上述したプロセッサ102は、圧力センサ104によって検出される圧力の変化によって、利用者がデジタルペン10を用いて記入動作を行っていることを検出し、筆跡パターンの生成を実行する。
クロック105は、ハードウェアクロック等の時間を計測する手段である。プロセッサ102は、クロック105を参照することで上述した記入時刻情報を生成する。
データ通信ユニット106は、ストロークデータ、記入時刻情報、ペンID情報、用紙ID情報を携帯電話端末12に対して送信する。ここで、ペンID情報は、デジタルペン10を識別するID情報である。また、用紙ID情報は、デジタルペン10による記入が行われた用紙の種別を識別するID情報である。用紙ID情報は、例えば、専用紙の「送信チェック欄」の背景パターンによって一意に特定される。データ通信ユニット106には、既存のUSB(Universal Serial Bus)等の有線通信インタフェース又はBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信インタフェースを利用すればよい。
最後に、バッテリ107は、デジタルペン10が有するカメラ101及びプロセッサ102等の各種の機能部に対して動作電力を供給する。
このように、デジタルペン10は、利用者が専用紙に記入した文字、記号及び図形等に対応するストロークデータ及び記入時刻情報を生成し、ペンID情報及び用紙ID情報とともに携帯電話端末12に送信する。なお、デジタルペン10が生成するストロークデータは、利用者の筆跡を特定可能であればよい。ストロークデータの具体例の1つは、記入が行われた座標の経時的変化を示す座標データ列である。
図1に戻り説明を続ける。本実施の形態では、デジタルペン10の記入対象である専用紙として帳票11が使用される。帳票11には、デジタルペン1が読み取り可能な背景パターンが印刷されている。デジタルペン10は、記入者の記入動作に応じて、帳票11に記入された筆跡を示すストロークデータを生成し、生成したストロークデータを帳票11への記入が行われた時刻を示す記入時刻情報、デジタルペン10を識別可能なペンID情報、及び帳票11を識別可能な用紙ID情報とともに携帯電話端末12に送信する。
携帯電話端末12は、デジタルペン10より受信したストロークデータ、記入時刻情報、ペンID情報及び用紙ID情報を、通信網13を介して帳票処理システム1に転送する。なお、携帯電話端末12は、デジタルペン10が生成したストロークデータを帳票処理システム1に転送するための通信装置の一例に過ぎない。例えば、携帯電話端末12に代えて、他の携帯通信機器やパーソナルコンピュータ等を使用することができる。また、デジタルペン10が、帳票処理システム1が接続されている通信網13にストロークデータ等を直接送信することが可能な通信機能を有する場合、携帯電話端末12等の通信機器を使用しなくてもよい。
本実施の形態にかかる帳票処理システム1は、ストローク解析サーバ14、変換サーバ15、データベース16、及び配信サーバ17を有する。ストローク解析サーバ14は、デジタルペン10により生成されたストロークデータを入力し、帳票イメージデータを生成する。ストローク解析サーバ14により生成される帳票イメージデータは、記入済みの帳票11を表すJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式又はGIF(Graphics Interchange Format)形式等のイメージデータである。より具体的に述べると、ストローク解析サーバ14は、未記入の帳票を表すJPEG形式、GIF形式等のイメージデータに、ストロークデータによって特定される筆跡を合成することで、帳票イメージデータを生成する。生成された帳票イメージデータは、データベース16に格納される。
変換サーバ15は、ストローク解析サーバ14によって生成された帳票イメージデータに対する画像認識処理を実行することで、変換済みデータを生成する。変換済みデータは、帳票11に設けられている記入欄にデジタルペン10によって記入された内容を示すデータである。より具体的に述べると、例えば、変換済みデータは、デジタルペン10による記入の有無を示すフラグ情報、デジタルペン10による記入内容を示すテキストデータ、デジタルペン10による記入箇所を切り出したイメージデータ等である。
配信サーバ17は、帳票11への記入者が保持する携帯電話端末12に、帳票記入内容の電子化処理が完了したことを通知する電子メール(登録通知メールと呼ぶ)を送信する。登録通知メールは、変換済みデータの内容を示す情報を含む。記入者は、登録通知メールを確認することによって、帳票11への記入内容が電子化データとして正しく取得されていることを確認できる。また、配信サーバ22は、パーソナルコンピュータ(PC)19の要求に応じて、データベース16に格納された帳票イメージデータ及び変換済みデータを、インターネット等の通信網18を介してPC19に送信する。
PC19は、テキストエディタ、表計算ソフトウェア、イメージビューア、Webブラウザ等のプログラムを実行し、帳票イメージデータ及び変換済みデータを可視化して液晶ディスプレイなどの表示デバイス(不図示)に表示させる。
続いて以下では、帳票11の具体例と、変換サーバ15が生成する変換済みデータの具体例について説明する。図3は、帳票11の一例である領収書を示す図である。図3の帳票11は、金銭を顧客から受領する事業者の控えとなる控え部分110と、金銭を支払う顧客に引き渡される領収書正本となる領収書部分112を有する。控え部分110と領収書部分112の間には、ミシン目111が設けられており、領収書部分112は、ミシン目111によって控え部分110から切り離し可能である。
図3に示す控え部分110には、符号1100で示すように領収書番号が印刷されている。領収書番号は、帳票11を識別するための帳票IDである。そのほかに、控え部分110には、記入チェック欄1101、取消チェック欄1102、顧客コード欄1103、日付欄1104が配置されている。記入チェック欄1101は、帳票11が使用されたことを記入するための領域である。記入者は、帳票11の記入を開始するに際して記入チェック欄1101にチェックマークを記入する。取消チェック欄1102は、帳票11の使用の取り消しを示すための記入領域である。記入者は、記入誤り等のために帳票11を領収書として使用することができない場合に、取消チェック欄1102にチェックマークを記入する。顧客コード欄1103は、顧客の識別情報である顧客コードを記入するための領域である。記入者は、領収書を渡す顧客の顧客コードを顧客コード欄1103に記入する。また、日付欄1104は、帳票11の記入日を記入するための領域である。記入者は、金銭を顧客から受領した日を日付欄1104に記入する。
一方、図3に示す領収書部分112には、領収書番号欄1121、宛名欄1122、領収金額欄1123、日付欄1124、及び送信チェック欄1125が設けられている。
領収書番号欄1121は、控え部分110に表示された領収書番号1100が転記される領域である。記入者は、控え部分110に表示された領収書番号1100を参照し、これを領収書番号欄1121に書き写す。宛名欄1122は、顧客の会社名称等の領収書の宛名が記入される領域である。領収金額欄1123、顧客からの受領金額が記入される領域である。日付欄1124は、帳票11の記入日を記入するための領域である。記入者は、日付欄1104と同様に、金銭を顧客から受領した日を日付欄1124に記入する。
送信チェック欄1125は、デジタルペン10に対してデータ送信を指示するために設けられた領域である。デジタルペン10は、送信チェック欄1125にチェックマークが記入されると、それまでに蓄積したストロークデータ及び記入時刻情報をペンID情報及び用紙ID情報とともに携帯電話端末12に送信する。送信が完了すると、デジタルペン10は、携帯電話端末12への送信が完了したストロークデータ及び記入時刻情報を削除して新たなデータの蓄積を開始する。
図3に示した帳票11の記入例を図4に示す。図4において、領収金額欄1123に記入された領収金額"100000"の末尾の横棒は、領収金額の改竄を防止するために記入される終了記号1126である。
変換サーバ15が生成する変換済みデータの具体例を図5(a)〜(d)に示す。図5(a)〜(d)の変換済みデータは、図3に示した帳票11に対応するものである。具体的には、ストローク解析サーバ14が、図3の帳票11の記入に使用されたデジタルペン10からストロークデータを受信し、図4に示すような記入済みの帳票イメージデータを生成する。そして、変換サーバ15は、帳票イメージデータに対する画像認識処理を行って、帳票11に設けられた各記入欄の記入内容を電子データとして取得する。
図5(a)に示すペン情報は、デジタルペン10からストロークデータと併せて送信される情報である。ペン情報は、上述したペンID情報、記入時刻情報及び用紙ID情報を含む。
図5(b)に示す控え部分テキストデータは、図3に示した帳票11の控え部分110の記入内容をテキストデータとして取得したものである。控え部分テキストデータは、記入フラグ情報521、取消フラグ情報522、記入日情報523、及び顧客コード情報524を含む。記入フラグ情報521は、記入チェック欄1101に対する記入の有無を示すフラグ情報である。取消フラグ情報522は、取消チェック欄1102に対する記入の有無を示すフラグ情報である。記入日情報523は、日付欄1104に記入された文字列を示すテキストデータである。顧客コード情報524は、顧客コード欄1103に記入された文字列を示すテキストデータである。
図5(c)に示す領収書部分テキストデータは、図3に示した帳票11の領収書部分112の記入内容をテキストデータとして取得したものである。領収書部分テキストデータは、記入日情報531、領収金額情報532、及び領収書番号情報533を含む。記入日情報531は、日付欄1124に記入された文字列を示すテキストデータである。領収金額情報532は、領収金額欄1123に記入された文字列を示すテキストデータである。領収書番号情報533は、領収書番号欄1121に記入された文字列を示すテキストデータである。
図5(d)に示す領収書部分イメージデータは、領収書部分112の記入内容の全部又は一部を帳票イメージデータから切り出して独立したイメージデータとしたものである。図5の例では、領収書部分イメージデータは、宛名イメージデータ541を含む。宛名イメージデータ541は、領収書部分112の宛名欄1122の部分を切り出したイメージデータである。
上述したように、本実施の形態にかかる帳票11は、控え部分110と領収書部分112をミシン目111で裁断可能に一体整形されている。また、控え部分110には、帳票11を識別する帳票IDとしての領収書番号が印刷されるとともに、デジタルペン10により文字、記号又は図形を記入するための記入欄(記入チェック欄1101、顧客コード欄1003及び日付欄1004)が設けられている。さらに、領収書部分112には、帳票IDとしての領収書番号を記入するための領収書番号欄1121と、その他の記入欄(宛名欄1122、領収金額欄1123及び日付欄1124)が設けられている。そして、帳票処理システム1は、これら控え部分110及び領収書部分112にデジタルペン10によって記入された記入内容を電子化して取得する。
このように構成された本実施の形態は、以下に述べる効果を奏する。すなわち、領収書部分112を切り取って領収書正本として顧客に引き渡し、控え部分110しか事業者側の手元に残らない場合であっても、控え部分110及び領収書部分112がともに正常に記入されたことを、帳票処理システム1が生成する帳票イメージデータ及び変換済みデータに基づいて判定できる。領収書部分112の記入内容はデジタルペン10及び帳票処理システム1により収集済みであるためである。例えば、領収書部分112が事業者側の手元に残らないことを悪用し、記入者が、領収書部分112に不正な金額を記入して顧客に引き渡した場合を考える。この場合でも、事業者側の担当者がPC19を操作し、データベース16に保存済みの帳票イメージデータ及び変換済みデータを閲覧することで、領収書部分112への不正な記入を容易に検出できる。また、帳票11には控え部分110が設けられているため、領収書部分112を切り取って顧客等に引き渡しても、控え部分110が事業者の控えとして手元に残る。よって、領収書部分112が未記入のまま切り取られて顧客に引き渡された場合にも、領収書部分112が切り取られて控え部分110だけとなった帳票11の領収書番号に関する帳票イメージデータ及び変換済みデータが正常に取得されているかによって、領収書部分112の不正使用を容易に発見できる。このように、本実施の形態は、領収書部分112の改竄、不正使用の発見が可能であるため、領収書を悪用した不正な行為を抑止できる。
また、本実施の形態では、帳票11のイメージデータを保存すると共に、記入内容の一部、具体的には宛名欄1122に記入される宛名をイメージデータとして取得している。このような構成によって、帳票11に手書き記入されている文字の筆跡と、イメージデータの筆跡とを照合することで不正の発見を容易に行うことができる。例えば、デジタルペン10のペン先に蓋をするなど記入ができない状態でデジタルペン10が操作され、ストロークデータの不正な生成が行われた場合であっても、帳票11の控え部分110又は領収書部分112に記入された筆跡とイメージデータの筆跡の比較によって不正を発見できる。
なお、図6に示すように、本実施の形態にかかる帳票11は、複数枚の帳票11を重ねて控え部分110の端部を綴じ合わせ、領収書部分112を切り離し可能とした帳票冊子60として構成するとよい。当該帳票冊子60であれば、領収書部分112を切り取って顧客等に引き渡しても、控え部分110は冊子内に残る。よって、控え部分110の欠損が生じると容易に発見できる。これにより、領収書部分112を不正使用した上で控え部分110を滅失させる行為が行われても、帳票冊子60内に綴じられているべき控え部分110の有無によって、このような不正行為を容易に検出できる。
<発明の実施の形態2>
本実施の形態にかかる帳票処理システム2の構成を図7に示す。帳票処理システム2は、判定サーバ27を有する点が、上述した帳票処理システム1と異なる。判定サーバ27は、変換サーバ15により生成された変換済みデータを参照することで、帳票11の不正記入を判定する。また、判定サーバ27は、不正記入の判定結果を電子メール等によって携帯電話端末12に送信する。
以下では、判定サーバ27が実行する判定処理手順の具体例を説明する。図8は、不正記入判定の第1の具体例を示すフローチャートである。ステップS101では、判定サーバ27が、データベース16に保存されている変換済みデータを参照する。ステップS102では、予め必須の記入欄として指定された帳票11の記入欄が空欄とされていないかを判定する。例えば、控え部分110の記入チェック欄1101及び日付欄1104、並びに領収書部分112の領収書番号欄1121、領収金額欄1123及び日付欄1124が必須の記入欄に指定されている場合、判定サーバ27は、これらの記入欄に対応する記入フラグ情報521、記入日情報523、領収書番号情報533、領収金額情報532、及び記入日情報531として、有意な情報が取得されているかを検証する。これら必須の記入欄が全て記入されていれば、判定サーバ27は、正常な記入が行われたと判定し、判定結果を携帯電話端末12に送信する(ステップS103及びS105)。一方、必須の記入欄の少なくとも1つが空欄であると判定した場合、判定サーバ27は、不正な記入が行われたと判定し、判定結果を携帯電話端末12に送信する(ステップS104及びS105)。
このように、判定サーバ27が不正記入を判定し、判定結果を記入者が所持する携帯電話端末12に送信することによって、不正記入の疑いがあることを記入者に通知することができる。これにより、帳票11の誤記入を防止し、また、記入者の悪意による不正記入が行われることを抑止することができる。
なお、判定サーバ27は、図8に示した不正記入判定に限らず様々な判定を行うことができる。以下では、図8に示した不正記入判定に代えて、又は図8に示した不正記入判定と組み合わせて使用できるいくつかの不正記入判定の具体例を説明する。判定サーバ27は、以下に示す不正記入判定の全てを実行してもよいし、1つ又は複数の不正記入判定を適宜組み合わせて実行してもよい。
図9は、不正記入判定の第2の具体例を示すフローチャートである。ステップS201では、変換済みデータに含まれる領収金額情報532を参照する。ステップS202では、領収金額を示すテキストデータである領収金額情報532の末尾に所定の終了記号1126が含まれるか否かを判定する。終了記号1126が含まれている場合、判定サーバ27は、正常な記入であることを示す判定結果を携帯電話端末12に送信する(ステップS203及びS205)。一方、終了記号1126が含まれていないと判定した場合、領収金額欄1123の記入内容が改竄されるおそれがあるため、判定サーバ27は、不正な記入であることを示す判定結果を携帯電話端末12に送信する(ステップS204及びS205)。このような判定処理を行うことにより、領収金額欄1123の改竄を防止できる。
図10は、不正記入判定の第3の具体例を示すフローチャートである。ステップS301では、控え部分110の記入時刻情報512を参照する。ステップS302では、領収書部分112の記入時刻情報512を参照する。なお、控え部分110と領収書部分112とで別々に記入時刻情報を取得するためには、控え部分110にも送信チェック欄を設ければよい。図11の帳票21は、図3に示した帳票11の変形例であり、控え部分110にも送信チェック欄1105が設けてある。
図10のステップS303では、控え部分110の記入時刻と領収書部分112の記入時刻との時間差が予め設定した閾値以下であるかを判定する。ここでの閾値は、例えば、帳票11の領収書部分112を記入するのに要する標準的な時間にいくらかの追加時間を加えた値とすればよい。当該時間差が閾値以下である場合、判定サーバ27は、正常な記入であることを示す判定結果を携帯電話端末12に送信する(ステップS304及びS306)。一方、当該時間差が閾値を超えると判定した場合、領収書部分112が不正に記入されたおそれがあるため、判定サーバ27は、不正な記入であることを示す判定結果を携帯電話端末12に送信する(ステップS305及びS306)。控え部分110と領収書部分112は、金銭の受領に応じて、一連の動作によって記入されることが原則である。したがって、控え部分110と領収書部分112の記入時刻の差が大きい場合は、何らかの不正記入が行われたおそれがある。よって、図10に示した判定処理を行うことにより、帳票11の不正記入を防止できる。
<発明の実施の形態3>
上述した判定サーバ27が実行する不正記入判定は、発明の実施の形態1におけるPC19に実行させることもできる。本実施の形態は、図12に示すように、判定サーバ27が実行するものとして説明した不正記入判定をPC19に実行させるものである。
PC19は、内蔵するCPU(Central Processing Unit)において判定プログラム191を実行することにより、上述した判定サーバ27の処理、具体的には、図8乃至10のフローチャートに示した不正記入判定を行う。判定結果は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示デバイス(不図示)に表示させればよい。
<その他の実施の形態1>
図1に示した帳票処理システム1の構成要素であるストローク解析サーバ14、変換サーバ15及び配信サーバ17は、それぞれ1台のコンピュータシステムによって構成されてもよいし、適宜機能分担を行って各々が複数台のコンピュータシステムによって構成されてもよい。また、これらストローク解析サーバ14、変換サーバ15及び配信サーバ17に関する上述した処理を、1台のコンピュータシステムに実行させてもよい。つまり、図1は、帳票イメージデータの生成処理、変換済みデータの生成処理、これら生成されたデータの配信処理を複数台のコンピュータで実行する一例を示しているに過ぎない。同様に、図7のストローク解析サーバ14、変換サーバ15変換サーバ15、配信サーバ17及び配信サーバ27も、1台又は複数台のコンピュータシステムにより構成可能である。
<その他の実施の形態2>
変換サーバ15は、画像認識処理によらず、ストロークデータから直接、記入内容を示すテキストデータを生成してもよい。より具体的に述べると、ストロークデータが記入位置の経時的変化を示す座標データ列である場合には、座標データ列に対応する文字、記号又は図形を認識することで、帳票11の各記入欄に記入された内容を特定することができる。また、デジタルペン10が有するプロセッサ102において文字認識処理を実行し、ストロークデータを認識された文字列を示すテキストデータとするようデジタルペン10を構成してもよい。この場合、変換サーバ15は、ストロークデータに含まれるテキストデータの内容から直接的に帳票11の記入欄に記入された文字及び記号等を取得することができる。
<その他の実施の形態3>
デジタルペン10から帳票処理システム1へのストロークデータの送信は、通信網13を介して即時的に行わなくてもよい。具体的には、デジタルペン10又は記入者のPC(不図示)等にストロークデータを蓄積しておき、帳票処理システム1に接続されたLAN(Local Area Network)などを介して帳票処理システム1にストロークデータを転送してもよい。また、帳票処理システム1は、USB(Universal Serial Bus)メモリ等のメモリデバイスを介してストロークデータを受信してもよい。
<その他の実施の形態4>
上述した発明の実施の形態1乃至3では、デジタルペン10が、ペン先部100、カメラ101、プロセッサ102、メモリ103及びデータ通信ユニット106等を1つの筐体に搭載して構成されたアノトペンであり、帳票11にはアノトペンによって認識可能な背景パターン(ドットパターン)が印刷されているものとして説明した。しかしながら、アノトペンは、デジタルペンの一例に過ぎず、デジタルペンによるストロークデータの生成には様々な技術が適用可能である。
例えば、ペン先部を有するペンと、前記ペンによるストロークデータを生成するストロークデータ生成装置とが分離しているデジタルペンを、上述したデジタルペン10に代えて使用してもよい。具体的には、ペン側にペン先部、赤外線発信部及び超音波発信部が搭載される。また、ストロークデータ生成装置側に、赤外線センサ、2つの超音波センサ、ストロークデータ生成部、メモリ及びデータ通信ユニットが搭載される。そして、ストロークデータ生成装置は、赤外線センサによる赤外線の受信時刻と、2つの超音波センサによる超音波の受信時刻との差分を用いて、ペン先部の筆跡を算出すればよい。なお、この場合には、帳票11に背景パターンを設ける必要はない。
<その他の実施の形態5>
発明の実施の形態1乃至3は、帳票11を領収書として使用する例を示しが、このような使用例は一例にすぎない。第1の部分と第2の部分を切り離し可能とし、第1の部分に帳票IDを表示するとともに、デジタルペン10による記入欄を設け、また、第2の部分に帳票IDが転記される記入欄とその他のデジタルペン10による記入欄を設けた帳票11は、不正使用の防止が求められる他の帳票としても使用可能である。
さらに、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、既に述べた本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
発明の実施の形態1にかかる帳票処理システムの構成を示す図である。 発明の実施の形態1にかかるデジタルペンの機能ブロック図である。 発明の実施の形態1にかかる帳票の一例を示す図である。 発明の実施の形態1にかかる帳票の記入例を示す図である。 発明の実施の形態1にかかる帳票処理システムが生成する取得済みデータの一例を示す図である。 発明の実施の形態1にかかる帳票を綴じ合わせた帳票冊子の一例を示す図である。 発明の実施の形態2にかかる帳票処理システムの構成を示す図である。 発明の実施の形態2にかかる判定サーバによる判定処理を示すフローチャートである。 発明の実施の形態2にかかる判定サーバによる判定処理を示すフローチャートである。 発明の実施の形態2にかかる判定サーバによる判定処理を示すフローチャートである。 発明の実施の形態2にかかる帳票の一例を示す図である。 発明の実施の形態3にかかる帳票処理システムを示す構成図である。
符号の説明
1、2 帳票処理システム
10 デジタルペン
11 帳票
12 携帯電話端末
13 通信網
14 ストローク解析サーバ
15 変換サーバ
16 データベース
17 配信サーバ
18 通信網
19 パーソナルコンピュータ(PC)
27 判定サーバ
60 帳票冊子
110 控え部分
111 ミシン目
112 領収書部分
191 判定プログラム
511 ペンID情報
512 記入時刻情報
513 用紙ID情報
521 記入フラグ情報
522 取消フラグ情報
523 記入日情報
524 顧客コード情報
531 記入日情報
532 領収金額情報
533 領収書番号情報
541 宛名イメージデータ
1100 領収書番号(帳票ID)
1101 記入チェック欄
1102 取消チェック欄
1003 顧客コード欄
1004 日付欄
1005 送信チェック欄
1121 領収書番号欄
1122 宛名欄
1123 領収金額欄
1124 日付欄
1125 送信チェック欄
1126 終了記号

Claims (18)

  1. デジタルペンによって記入内容が電子的に取得される帳票であって、
    前記帳票を識別する帳票IDが視認可能に表示されるとともに、前記デジタルペンにより文字、記号又は図形の記入が行われる第1の記入欄が設けられた第1の部分と、
    前記デジタルペンにより前記帳票IDの記入が行われる帳票ID記入欄、及び前記デジタルペンにより文字、記号又は図形の記入が行われる第2の記入欄が設けられ、前記第1の部分から切り離し可能とされた第2部分と、
    を備える帳票。
  2. 前記帳票の前記第1の部分及び前記第2の部分には、前記デジタルペンが有する撮像手段により光学的に読み取り可能であり、前記帳票の位置座標が特定可能な背景パターンが表示されている、請求項1に記載の帳票。
  3. 前記帳票は、領収書であり、
    前記第2の記入欄は、少なくとも領収金額及び宛名が記入され、
    前記第1の部分から切り離された前記第2の部分は、前記領収金額の支払いを行った顧客に引き渡される領収書正本として使用される請求項1又は2に記載の帳票。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の帳票を複数枚重ね、前記第1の部分側を綴じ合わせ、前記第2の部分を切り離し可能とした帳票冊子。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の帳票又は請求項4に記載の帳票冊子に綴じられた帳票に記入された内容を電子化して取得する帳票処理システムであって、
    前記デジタルペンにより生成され、前記帳票に記入された筆跡を表すストロークデータを受信する受信手段と、
    前記ストロークデータを用いて、前記第1の記入欄、前記帳票ID記入欄及び前記第2の記入欄に記入された内容を電子データとして取得する取得手段と、
    を備える帳票処理システム。
  6. 前記第1の記入欄、前記帳票ID記入欄及び前記第2の記入欄の記入内容の取得が正常に完了したか否かを判定する判定手段をさらに備える請求項5に記載の帳票処理システム。
  7. 前記判定手段は、前記第1の記入欄、前記帳票ID記入欄及び前記第2の記入欄のうちの少なくとも1つが空白である場合に不正な記入と判定する、請求項6に記載の帳票処理システム。
  8. 前記判定手段は、前記第1の記入欄、前記帳票ID記入欄及び前記第2の記入欄の全てに対する筆跡を含むストロークデータが、前記デジタルペンにより一括送信される送信データに含まれていない場合に不正な記入と判定する、請求項6に記載の帳票処理システム。
  9. 前記受信手段は、前記帳票に記入が行われた時刻を示す記入時刻情報を前記デジタルペンから受信し、
    前記判定手段は、前記記入時刻情報に基づいて、前記第1の部分の記入と前記第2の部分の記入が連続して行われたか否かを判定し、これら2つの部分が連続して記入されていない場合に不正な記入と判定する、請求項6に記載の帳票処理システム。
  10. 前記判定手段は、前記第1の部分の記入時刻と前記第2の部分の記入時刻の時間差が予め定められた時間内である場合に、これら2つの部分が連続して記入されたと判定する、請求項9に記載の帳票処理システム。
  11. 前記第2の記入欄は、金額が記入される領域であって、
    前記判定手段は、予め設定された終了記号が前記第2の記入欄に記入された金額の末尾に記入されていない場合に不正な記入と判定する、請求項6に記載の帳票処理システム。
  12. 前記判定手段による判定結果を含む電子メールを、前記デジタルペンの所持者の電子メールアドレス宛てに送信する送信手段をさらに備える、請求項6乃至11のいずれか1項に記載の帳票処理システム。
  13. 前記取得手段は、前記第2の部分に設けられた前記帳票ID記入欄及び前記第2の記入欄の少なくとも一方の記入内容をイメージデータとして取得する請求項5乃至12のいずれか1項に記載の帳票処理システム。
  14. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の帳票又は請求項4に記載の帳票冊子に綴じられた帳票に記入された内容を電子化して取得する帳票処理方法であって、
    前記デジタルペンにより生成され、前記帳票に記入された筆跡を表すストロークデータを受信する受信ステップと、
    前記ストロークデータを用いて、前記第1の記入欄、前記帳票ID記入欄及び前記第2の記入欄に記入された内容を電子データとして取得する取得ステップと、
    を含む帳票処理方法。
  15. 前記第1の記入欄、前記帳票ID記入欄及び前記第2の記入欄の全ての記入内容の取得が正常に完了したか否かを判定する判定ステップをさらに含む請求項14に記載の帳票処理方法。
  16. 前記判定ステップでは、前記第1の記入欄、前記帳票ID記入欄及び前記第2の記入欄のうちの少なくとも1つが空白である場合に不正な記入と判定する、請求項15に記載の帳票処理方法。
  17. 前記受信ステップでは、前記帳票に記入が行われた時刻を示す記入時刻情報を前記デジタルペンから受信し、
    前記判定ステップでは、前記記入時刻情報に基づいて、前記第1の部分の記入と前記第2の部分の記入が連続して行われたか否かを判定し、これら2つの部分が連続して記入されていない場合に不正な記入と判定する、請求項15に記載の帳票処理方法。
  18. 前記判定ステップでは、前記第1の部分の記入時刻と前記第2の部分の記入時刻の時間差が予め定められた時間内である場合に、これら2つの部分が連続して記入されたと判定する、請求項17に記載の帳票処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011076290A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 画像通信システム
JP2015167047A (ja) * 2015-06-17 2015-09-24 沖電気工業株式会社 情報処理装置、情報表示方法およびコンピュータプログラム

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