JP2009050421A - 遊技機、プログラムおよび情報記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技の健全性を担保しつつ、遊技者の遊技媒体の獲得状況に起伏を与えることができるようにした遊技機、プログラムおよび情報記憶媒体を提供する。
【解決手段】通常状態やRT状態Bにおけるチェリー当選時に、チェリーの入賞を逃した場合には、遊技者がチェリーの入賞による利益を得ることができない代わりに、特定の図柄組合せを入賞判定ライン上に表示させて、遊技状態を遊技者に有利なRT状態Cへ移行させる。一方、通常状態でチェリーを入賞させた場合には遊技状態が維持され、RT状態Cへ移行する機会が再度付与される。また、RT状態Bでチェリーを入賞させた場合、RT状態Cに移行することなく1回の遊技が消化されたことによってRT状態Bが終了するが、通常状態へ移行することにより、RT状態Cへ移行する機会が再度付与される。そして、通常状態で通常リプレイを入賞させた場合には、遊技者に不利なRT状態Aへ遊技状態を移行させる。
【選択図】図8

Description

本発明は、遊技機、プログラムおよび情報記憶媒体に関する。
従来から外周面に図柄が配列された複数のリールを備えた遊技機(回胴式遊技機、スロットマシン)が知られている。この種の遊技機は、メダルやパチンコ玉などの遊技媒体に対して一定の遊技価値を付与し、このような遊技媒体を獲得するための遊技を行うものである。また、この種の遊技機は、遊技者の操作に基づいて役の当否を決定する内部抽選を行って、内部抽選の結果に基づいて遊技結果をリールに配列された図柄の組合せを用いて表示するとともに、役が入賞した場合にはメダル等の払い出しなどを行う機能を備えている。
また従来から所定の変動契機において、小役(入賞に伴いメダル等が払い出される役)やボーナス(短時間にメダル等を大量に獲得できるボーナス状態への移行契機となる役)の当選確率を維持したまま、リプレイ(入賞に伴い次回の遊技に際してメダル等の投入が不要となる役)の当選確率を変動させたリプレイタイム状態へ遊技状態を移行させる制御を行う機能を備えた遊技機が知られている(特許文献1参照)。このリプレイタイム状態を利用すると、リプレイの当選確率を変動させることによって、遊技者のメダルの獲得状況を制御することができる。このため近年の多くの遊技機では、遊技者のメダルの獲得状況に起伏を与えるための仕様として、リプレイの当選確率を変動させる制御が採用されている。
そして従来の遊技機では、予め定められた遊技回数の消化、ボーナスの当選や入賞、あるいは予め定められた図柄組合せの表示といった各種の変動契機を利用してリプレイタイム状態の終了条件を制御していた。
特開2005−143931号公報
ところで、上述した遊技機では、遊技の健全性を担保するべく、メダル等の獲得率が一定の範囲内に収まるように遊技機を設計することが社会的に求められている。このため、むやみにリプレイの当選確率を変動させるようにすると、遊技機におけるメダル等の獲得率に関する性能が、前述の社会的要請を満足することができなくなるおそれがある。一方、遊技者が遊技を行う目的は、メダル等を大量に獲得することであり、一般的にはメダル等の獲得状況に起伏が生じやすい機種が遊技者に好まれる傾向にある。このため、遊技機メーカーには、前述の社会的要請を満足しつつ、遊技者に受け入れられる機種の開発が求められる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技の健全性を担保しつつ、遊技者の遊技媒体の獲得状況に起伏を与えることができるようにした遊技機、プログラムおよび情報記憶媒体を提供することにある。
(1)本発明は、外周面に複数種類の図柄が配列されている複数のリールの停止状態において、役毎に予め定められた入賞形態を示す図柄組合せが、入賞判定ライン上に表示されたことに基づいて役が入賞するように設けられた遊技機であって、前記複数のリールの回転を開始させる契機となる回転開始操作を行うための第1の操作手段と、前記複数のリールを停止させる契機となる停止操作を行うための第2の操作手段と、前記第1の操作手段への回転開始操作に基づいて、所定条件下で第1の役と第2の役とを含む複数種類の役の当否を決定する内部抽選を行う抽選手段と、前記第1の操作手段への回転開始操作に基づいて前記複数のリールを回転させるとともに、第2の操作手段への停止操作に基づいて回転中のリールを前記内部抽選の結果に応じて停止させる制御とを行うリール制御手段と、第1遊技状態と、第1遊技状態よりも遊技者に有利な第2遊技状態と、第2遊技状態よりも遊技者に不利な第3遊技状態とを含む複数種類の遊技状態間の状態移行を制御する遊技状態移行制御手段とを備え、前記リール制御手段が、前記内部抽選で前記第1の役が当選した遊技では、前記停止操作の態様が特定の態様であることに基づいて、入賞判定ライン上に前記第1の役の入賞形態を示す図柄組合せが表示されるように前記複数のリールを停止させ、前記停止操作の態様が特定の態様とは異なる態様であることに基づいて、入賞判定ライン上に前記第1の役の入賞形態を示す図柄組合せとは異なる特定の図柄組合せが表示されるように前記複数のリールを停止させる制御を行い、前記内部抽選で前記第2の役が当選した遊技では、前記停止操作の態様に関わらず、入賞判定ライン上に前記第2の役の入賞形態を示す図柄組合せが表示されるように前記複数のリールを停止させる制御を行い、前記遊技状態移行制御手段が、前記第1遊技状態での遊技において、入賞判定ライン上に前記第1の役の入賞形態を示す図柄組合せが表示された場合に、遊技状態を前記第1遊技状態に維持する制御と、前記第1遊技状態での遊技において、入賞判定ライン上に前記特定の図柄組合せが表示された場合に、遊技状態を前記第2遊技状態へ移行させる制御と、前記第1遊技状態での遊技において、入賞判定ライン上に前記第2の役の入賞形態を示す図柄組合せが表示された場合に、遊技状態を前記第3遊技状態へ移行させる制御とを行う遊技機に関するものである。
本発明では、第1遊技状態での遊技の結果として入賞判定ライン上に表示される図柄組合せに応じて、遊技者に有利な第2遊技状態または遊技者に不利な第3遊技状態のいずれかに遊技状態を振り分けている。
まず、本発明では、第1遊技状態で第1の役の入賞を逃した場合には、遊技者が第1の役の入賞による利益を得ることができない代わりに、遊技状態を第1遊技状態より遊技者に有利な第2遊技状態へ移行させることにより遊技者は利益を得ることができるため、第1遊技状態での第1の役の当選を契機として、遊技者の遊技媒体の獲得状況に起伏を与えることができる。一方、本発明では、第1遊技状態で第1の役を入賞させた場合には遊技状態が維持されるため、遊技者に有利な第2遊技状態へ移行する機会を再度付与することができるが、第1遊技状態が徒に長期間継続することを防ぐために、第1遊技状態で第2の役が入賞した場合には、第2遊技状態よりも遊技者に不利な第3遊技状態へ移行させるようになっている。すなわち、本発明によれば、遊技の健全性を担保しつつ、遊技者の遊技媒体の獲得状況に起伏を与えることができる。
(2)本発明の遊技機では、前記遊技状態移行制御手段が、前記第3遊技状態での遊技において、入賞判定ライン上に前記特定の図柄組合せが表示された場合に、遊技状態を前記第3遊技状態に維持する制御を行うようにしてもよい。
このようにすれば、特定の図柄組合せが表示されても遊技状態が遊技者に有利な第2遊技状態へ移行しなかったことに基づいて、遊技状態が第3遊技状態に滞在していることを間接的に報知することができる。すなわち、この態様によれば、遊技状態が第3遊技状態に滞在している場合であっても、特定の図柄組合せが表示されない限り、遊技状態が第1遊技状態であるかもしれないという期待感を遊技者に抱かせることができる。
(3)本発明の遊技機では、前記遊技状態移行制御手段が、所定の開始条件の成立に基づいて前記第2遊技状態よりもさらに遊技者に有利な第4遊技状態へ移行させ、所定の終了条件の成立に基づいて遊技状態を前記第1遊技状態よりも前記第2遊技状態への移行確率が高い第5遊技状態へ移行させる制御を行い、前記抽選手段が、前記第5遊技状態での遊技における内部抽選で、前記第1の役と前記第2の役とに加えて前記第1遊技状態では内部抽選の対象外となっている第3の役の当否を決定しており、前記リール制御手段が、前記内部抽選で前記第3の役が当選した遊技では、前記停止操作の態様に関わらず、入賞判定ライン上に前記第3の役の入賞形態を示す図柄組合せが表示されるように前記複数のリールを停止させる制御を行い、前記遊技状態移行制御手段が、前記第5遊技状態での遊技において、入賞判定ライン上に前記特定の図柄組合せまたは前記第3の役の入賞形態を示す図柄組合せが表示された場合に、遊技状態を前記第2遊技状態へ移行させる制御と、前記第5遊技状態の開始時点から起算した遊技回数が所定回数に達した場合に、遊技状態を前記第1遊技状態へ移行させる制御とを行うようにしてもよい。
この態様では、第4遊技状態の終了を契機として移行する第5遊技状態において、第2遊技状態への移行契機となる第3の役の当否を決定する内部抽選を行っている。そして第3の役が当選した遊技では、如何なる停止操作が行われた場合であっても第3の役が入賞するように複数のリールを停止させる制御を行っている。すなわち、この態様では、第5遊技状態において、第1遊技状態よりも第2遊技状態への移行確率が高くなっており、遊技者の遊技媒体の獲得状況により大きな起伏を与えることによって遊技者の関心を惹きつけることができる。さらに、第1遊技状態では第3の役を内部抽選の対象から除外していることによって、第1遊技状態と第5遊技状態との差別化が図れ、第5遊技状態への移行を果たすために、第4遊技状態の開始条件を成立させるという遊技の目的を遊技者に与えて、遊技の単調化を防止することもできる。
(4)本発明の遊技機では、前記遊技状態移行制御手段が、前記第3遊技状態の開始時点から起算した遊技回数が所定回数に達した場合に、遊技状態を前記第1遊技状態へ移行させる制御を行うようにしてもよい。
このようにすれば、遊技状態が第3遊技状態へ移行することによって、遊技者が不利な遊技状態となったとしても、所定回数の遊技を消化することで、第1遊技状態へ移行すれば、第2遊技状態への移行機会を再び得ることができるようになる。すなわち、この態様によれば、周期的に第2遊技状態への移行機会が得られることによって、遊技状態が第3遊技状態である場合でも、遊技者に遊技を続行する動機を与えることができるようになり、遊技機の稼働率を向上させることができる。
(5)本発明は、外周面に複数種類の図柄が配列されている複数のリールの停止状態において、役毎に予め定められた入賞形態を示す図柄組合せが、入賞判定ライン上に表示されたことに基づいて役が入賞するように設けられた遊技機のためのプログラムであって、前記複数のリールの回転を開始させる契機となる回転開始操作を行うための第1の操作手段と、前記複数のリールを停止させる契機となる停止操作を行うための第2の操作手段と、前記第1の操作手段への回転開始操作に基づいて、所定条件下で第1の役と第2の役とを含む複数種類の役の当否を決定する内部抽選を行う抽選手段と、前記第1の操作手段への回転開始操作に基づいて前記複数のリールを回転させるとともに、第2の操作手段への停止操作に基づいて回転中のリールを前記内部抽選の結果に応じて停止させる制御とを行うリール制御手段と、第1遊技状態と、第1遊技状態よりも遊技者に有利な第2遊技状態と、第2遊技状態よりも遊技者に不利な第3遊技状態とを含む複数種類の遊技状態間の状態移行を制御する遊技状態移行制御手段とを備え、前記リール制御手段が、前記内部抽選で前記第1の役が当選した遊技では、前記停止操作の態様が特定の態様であることに基づいて、入賞判定ライン上に前記第1の役の入賞形態を示す図柄組合せが表示されるように前記複数のリールを停止させ、前記停止操作の態様が特定の態様とは異なる態様であることに基づいて、入賞判定ライン上に前記第1の役の入賞形態を示す図柄組合せとは異なる特定の図柄組合せが表示されるように前記複数のリールを停止させる制御を行い、前記内部抽選で前記第2の役が当選した遊技では、前記停止操作の態様に関わらず、入賞判定ライン上に前記第2の役の入賞形態を示す図柄組合せが表示されるように前記複数のリールを停止させる制御を行い、前記遊技状態移行制御手段が、前記第1遊技状態での遊技において、入賞判定ライン上に前記第1の役の入賞形態を示す図柄組合せが表示された場合に、遊技状態を前記第1遊技状態に維持する制御と、前記第1遊技状態での遊技において、入賞判定ライン上に前記特定の図柄組合せが表示された場合に、遊技状態を前記第2遊技状態へ移行させる制御と、前記第1遊技状態での遊技において、入賞判定ライン上に前記第2の役の入賞形態を示す図柄組合せが表示された場合に、遊技状態を前記第3遊技状態へ移行させる制御とを行うプログラムに関するものである。
また本発明は、コンピュータにより読取可能な情報記憶媒体であって、上記各手段としてコンピュータを機能させるプログラムを記憶する情報記憶媒体に関するものである。
なお本発明に係るプログラムおよび情報記憶媒体では、上記(2)〜(4)に示す各態様を適宜採用することができ、(2)〜(4)に示した手段としてコンピュータを機能させるようにしてもよい。
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.構成
図1は、本発明の実施の形態に係る遊技機の外観構成を示す斜視図である。
本実施形態の遊技機は、いわゆるスロットマシンあるいは回胴式遊技機と呼ばれるもので、メダルを遊技媒体として用いた遊技を行う種類の遊技機である。
本実施形態の遊技機は、収納箱BX、前面上扉UD、および前面下扉DDからなる箱形の筐体内に第1リールR1〜第3リールR3(複数のリール)からなるリールユニットが収められている。また筐体内のリールユニットの下部には、メダルの払出装置としてのホッパーユニット(図示省略)が収められている。また本実施形態の遊技機の筐体内には、CPU、ROM(情報記憶媒体の一例)、RAM等を搭載し、遊技機の動作を制御する制御基板も収められている。
図1に示す第1リールR1〜第3リールR3は、それぞれ外周面が一定の間隔で21の領域(各領域を「コマ」と称する)に区画されており、各コマに複数種類の図柄のいずれかが配列されている。また第1リールR1〜第3リールR3は、ステップモータ(リール駆動手段:図示省略)に軸支されており、それぞれステップモータの軸周りに回転駆動され、ステップモータの駆動パルスのパルス数やパルス幅などを制御することによって、コマ単位(所定の回転角度単位、所定の回転量単位)で停止可能に設けられている。すなわち本実施形態の遊技機では、ステップモータが制御基板から供給された駆動パルスに応じて第1リールR1〜第3リールR3を回転駆動し、制御基板から駆動パルスの供給が断たれると、ステップモータの回転が停止することに伴って第1リールR1〜第3リールR3が停止する。
前面上扉UDと前面下扉DDとは個別に開閉可能に設けられており、前面上扉UDには第1リールR1〜第3リールR3の回転状態及び停止状態を観察可能にする表示窓DWが設けられている。第1リールR1〜第3リールR3の停止状態では、第1リールR1〜第3リールR3それぞれの外周面に一定間隔で配列された複数種類の図柄のうち、外周面上に連続して配列されている3つの図柄(上段図柄、中段図柄、下段図柄)を遊技機の正面から表示窓DWを通じて観察できるようになっている。
そして遊技結果は表示窓DW内の5本の入賞判定ラインL1〜L5のうち有効な入賞判定ライン上に停止表示された図柄組合せによって判断され、入賞判定ライン上の図柄組合せが予め定められた役に対応した図柄組合せである場合には、その役が入賞したものとしてホッパーユニットからメダルの払い出し等が行われる。なお、本実施形態の遊技機では、1回の遊技に関して必要となるメダルの数、いわゆる規定投入数が3枚に設定され、規定投入数のメダルが投入されたことに基づいて5本の入賞判定ラインL1〜L5の全てが有効化される。
また前面上扉UDには、遊技情報表示部DSが設けられている。遊技情報表示部DSは、LED、ランプ、7セグメント表示器等からなり、メダルのクレジット数、1回の遊技におけるメダルの払出数あるいは獲得数、ボーナス遊技の残り回数等の各種遊技情報が表示される。
また前面上扉UDには、遊技演出を行うための液晶ディスプレイLCDが設けられている。この液晶ディスプレイLCDには、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の映像(または画像)が表示される。また本実施形態の遊技機では、前面上扉UDや前面下扉DDに対して、遊技演出を行うためのスピーカ(図示省略)が複数設けられている。このスピーカからは、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の音声が出力される。
また前面下扉DDには、各種の操作手段が設けられている。操作手段としては、クレジット(貯留)されたメダルを投入する操作を行うためのベットボタンB0(投入操作手段)、第1リールR1〜第3リールR3を回転させて遊技を開始する契機となる操作を行うためのスタートレバーSL(回転開始操作手段、第1の操作手段)、ステップモータにより回転駆動されている第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれを停止させる契機となる操作を行うためのストップボタンB1〜B3(停止操作手段、第2の操作手段)などが設けられている。
本実施形態の遊技機では、遊技者がメダルをメダル投入口MIに投入するか、ベットボタンB0を押下する操作を行うことで、第1リールR1〜第3リールR3の回転制御を開始することが可能な準備状態にセットされる。そして、遊技者がスタートレバーSLを押下すると、制御基板において第1リールR1〜第3リールR3をステップモータの駆動により回転開始させるとともに、乱数値を用いた内部抽選が行われ、第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の速度まで上昇したことを条件に、ストップボタンB1〜B3の押下操作が許可(有効化)される。
その後、遊技者が任意のタイミングでストップボタンB1〜B3を押下していくと、ストップボタンB1〜B3のそれぞれに内蔵されているストップスイッチ(停止信号出力手段:例えば、フォトセンサ、導通センサ、圧力センサなど)がオン動作を行い、制御基板に入力されるリール停止信号をオフ状態からオン状態へ変化させる。
また遊技者が任意のタイミングで押下状態にあるストップボタンB1〜B3を解放すると、各ボタンのストップスイッチがオフ動作を行い、制御基板に入力されるリール停止信号をオン状態からオフ状態に変化させる。
そして制御基板は、ストップボタンB1〜B3の押下タイミング及び解放タイミングに応じて信号状態が変化するリール停止信号のオフ状態からオン状態への変化に基づいて、内部抽選の結果に応じた停止位置で第1リールR1〜第3リールR3を停止させる。
また前面下扉DDの下部には、メダル払い出し口MOとメダル受け皿MPとが設けられており、遊技の結果に応じた枚数のメダルがメダル払い出し口MOからメダル受け皿MPへ払い出されるようになっている。
図2は、本実施形態の遊技機の機能ブロック図である。
本実施形態の遊技機は、遊技制御手段100(制御基板)によって制御される。遊技制御手段100は、メダル投入スイッチ210、ベットスイッチ220、スタートスイッチ230、ストップスイッチ240等の入力手段からの入力信号を受けて、遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいてリールユニット310、ホッパーユニット320、表示装置330、スピーカ340等の出力手段の動作制御を行う。遊技制御手段100の機能は各種のプロセッサ(CPU、DSPなど)、ASIC(ゲートアレイなど)、ROM(情報記憶媒体の一例)、あるいはRAMなどのハードウェアや、ROMなどに予め記憶されている所与のプログラムからなるソフトウェアにより実現される。
そして遊技制御手段100は、乱数発生手段110、抽選手段120、リール制御手段130、入賞判定手段140、払出制御手段150、リプレイ処理手段160、遊技状態移行制御手段170、演出制御手段180、記憶手段190を含む。
乱数発生手段110は、抽選用の乱数値を発生させる手段である。乱数値は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
抽選手段120は、遊技者がスタートレバーSL(第1の操作手段)を押下することで作動するスタートスイッチ230からの遊技スタート信号に基づいて役の当否を決定するための内部抽選を行う手段であって、抽選テーブル選択処理、乱数判定処理、フラグ設定処理などを行う。
抽選テーブル選択処理では、記憶手段190の抽選テーブル記憶手段191に格納されている複数の抽選テーブルのうち、いずれの抽選テーブルを用いて内部抽選を行うかを決定する。本実施形態の遊技機では、遊技状態として、通常状態(第1遊技状態)、リプレイタイム状態A(RT状態A:第3遊技状態)、リプレイタイム状態B(RT状態B:第5遊技状態)、リプレイタイム状態C(RT状態C:第2遊技状態)、第1ビッグボーナス成立状態(RBB成立状態)、第1ビッグボーナス状態(RBB状態:第4遊技状態)、第2ビッグボーナス成立状態(CBB成立状態)、第2ビッグボーナス状態(CBB状態:第6遊技状態)が設定可能とされており、記憶手段190には、各遊技状態における内部抽選のための抽選テーブルが記憶されている。そして各遊技状態用の抽選テーブルでは、複数の乱数値(例えば、0〜65535の65536個の乱数値)のそれぞれに対してリプレイ(入賞に伴い次回の遊技に際してメダルの投入が不要となる役:通常リプレイ(第2の役)、特殊リプレイ(第3の役))、小役(入賞に伴い予め定められた数のメダルが払い出される役:スイカ、ベル、プラム、チェリー(第1の役))、及ビッグボーナス(各ビッグボーナス状態への移行契機となる役:第1ビッグボーナスRBB、第2ビッグボーナスCBB)などの各種の役もしくはハズレのいずれかが対応づけられている。
特に本実施形態の遊技機では、通常状態および各リプレイタイム状態における内部抽選で使用される抽選テーブルについて、図3に示すように、各リプレイタイム状態での内部抽選における通常リプレイの当選確率および特殊リプレイの当選確率が通常状態の場合とは異なるように役と乱数値との対応関係が設定されている。図3に示す例では、通常リプレイ(第2の役)は、通常状態、RT状態A、RT状態B、およびRT状態Cのいずれの遊技状態においても内部抽選の対象となっているが、通常リプレイの当選確率は、RT状態Cにおいて最も高くなっており、RT状態AおよびRT状態Bの通常リプレイの当選確率は、互いに同一であるが、通常状態における通常リプレイの当選確率よりも低くなっている。また図3に示す例では、特殊リプレイ(第3の役)は、RT状態Bに限って内部抽選の対象となるように設定されている。
乱数判定処理では、スタートスイッチ230からの遊技スタート信号に基づいて遊技毎に乱数発生手段110から乱数値(抽選用乱数)を取得し、取得した乱数値について記憶手段190の抽選テーブル記憶手段191に記憶されている抽選テーブルを参照して役に当選したか否かを判定する。
フラグ設定処理では、乱数判定処理の結果に基づいて、当選したと判定された役のフラグを非内部当選状態(第1のフラグ状態、オフ状態)から内部当選状態(第2のフラグ状態、オン状態)に設定する。フラグの設定情報は、記憶手段190のフラグ記憶手段192に格納される。また本実施形態では、入賞するまで次回以降の遊技に内部当選状態を持ち越し可能なフラグ(持越可能フラグ)と、入賞の如何に関わらず次回以降の遊技に内部当選状態を持ち越さずに非内部当選状態にリセットされるフラグ(持越不可フラグ)とが用意されている。前者の持越可能フラグが対応づけられる役としては、ビッグボーナス(RBB、CBB)があり、それ以外の役(例えば、小役、リプレイ等)は後者の持越不可フラグに対応づけられている。
リール制御手段130は、遊技者がスタートレバーSL(第1の操作手段)を押下することにより作動するスタートスイッチ230からの遊技スタート信号に基づいて、第1リールR1〜第3リールR3をステップモータにより回転駆動する制御を行うとともに、ステップモータにより回転駆動されている第1リールR1〜第3リールR3をフラグの設定状態(役の当否)に応じて停止させる制御を行う。
そしてリール制御手段130は、ストップボタンB1〜B3(第2の操作手段)に対する押下操作(停止操作)が有効化された状態(第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定速度に達した状態)において遊技者がストップボタンB1〜B3を押下することによりストップスイッチ240が作動すると、ストップスイッチ240からのリール停止信号に基づいて、リールユニット310のステップモータへの駆動パルス(モータ駆動信号)の供給を停止することにより、第1リールR1〜第3リールR3の各リールを停止させる制御を行う。
すなわちリール制御手段130は、ストップボタンB1〜B3の各ボタンが押下される毎に、第1リールR1〜第3リールR3のうち押下されたボタンに対応するリールの停止位置を決定して、決定された停止位置でリールを停止させる制御を行っている。具体的には、記憶手段190の停止制御テーブル記憶手段193に記憶されている停止制御テーブルを参照してストップボタンB1〜B3の押下タイミング等(停止操作の態様)に応じた第1リールR1〜第3リールR3の停止位置を決定し、決定された停止位置で第1リールR1〜第3リールR3を停止させる制御を行う。
ここで停止制御テーブルでは、ストップスイッチ240の作動時点(ストップボタンB1〜B3の各ボタンの押下操作が検出された時点)における第1リールR1〜第3リールR3の位置(押下検出位置)と、第1リールR1〜第3リールR3の実際の停止位置(または押下検出位置からの滑りコマ数)との対応関係が設定されている。また本実施の形態では、フラグの設定状態毎に第1リールR1〜第3リールR3の停止位置を定めるための停止制御テーブルが用意されている。そして停止制御テーブルでは、内部抽選の結果に応じて設定されるフラグの設定状態が同一であるとともに、ストップボタンB1〜B3に対する押下操作の態様(例えば、押下タイミングおよび押下順序)が同一である場合には、第1リールR1〜第3リールR3について同一の停止位置が指定されている。すなわち、リール制御手段130は、ストップボタンB1〜B3に対する押下操作の態様と、抽選手段120による内部抽選の結果との組合せが同一である場合には、同一の停止態様で第1リールR1〜第3リールR3を停止させる制御を行っている。
また停止制御テーブルでは、2種類以上の異なる役に対応づけられているフラグが内部当選状態に設定されている場合に、役毎に定められた優先順位に従って、ストップスイッチ240の作動時点における各リールの位置と、実際の各リールの停止位置との対応関係が設定されている。特に本実施形態では、「リプレイ>ビッグボーナス>小役」の順序で優先順位が定められており、リール制御手段130は、2種類以上の役に関するフラグが内部当選状態に設定されている場合には、各役に対して設定された優先順位に従って、優先順位が低い役を構成する図柄に優先して優先順位の高い役を構成する図柄を入賞判定ライン上に表示させるようにリールを停止させる制御を行う。
またリール制御手段130は、いわゆる引き込み処理と蹴飛ばし処理とをリールを停止させる制御として行っている。引き込み処理とは、フラグが内部当選状態に設定された役に対応する図柄が入賞判定ライン上に停止するように(当選した役を入賞させることができるように)リールを停止させる制御処理である。一方蹴飛ばし処理とは、フラグが非内部当選状態に設定された役に対応する図柄が入賞判定ライン上に停止しないように(当選していない役を入賞させることができないように)リールを停止させる制御処理である。すなわち本実施形態の遊技機では、上記引き込み処理及び蹴飛ばし処理を実現させるべく、フラグの設定状態、ストップボタンB1〜B3の押下タイミング、押下順序、既に停止しているリールの停止位置(あるいは入賞判定ラインL1〜L5上に停止している図柄の種類)に応じて各リールの停止位置が変化するように停止制御テーブルが設定されている。このようにリール制御手段130は、フラグが内部当選状態に設定された役の図柄を入賞の形態で停止可能にし、一方でフラグが非内部当選状態に設定された役の図柄が入賞の形態で停止しないように第1リールR1〜第3リールR3を停止させる制御を行っている。
また本実施形態の遊技機では、リールユニット310がフォトセンサからなるリールインデックス315を備えており、リール制御手段130は、リールが1回転する毎にリールインデックス315で検出される基準位置信号に基づいて、リールの基準位置(リールインデックスによって検出されるコマ)からの回転角度(ステップモータの回転軸の回転ステップ数)を求めることによって、現在のリールの回転状態を監視することができるようになっている。
そして本実施形態の遊技機では、回転している各リールの停止位置を決めるための停止制御テーブルにおいて、ストップボタンB1〜B3の押下時点から各リールR1〜R3が停止するまでに要するコマ数が5コマ(0コマ〜4コマ)を上限として設定されており、リール制御手段130は、第1リールR1〜第3リールR3に関する引き込み処理や蹴飛ばし処理において、ストップボタンB1〜B3の停止契機となる操作が行われた時点で表示窓DW内に位置するコマから最大4コマ先の図柄を引き込むことができるようにリールを停止させる制御を行っている。
特に本実施形態の遊技機では、第1リールR1〜第3リールR3に関して、図4に示すように、各リールの外周面に複数配列されているリプレイ図柄「RP」や、ベル図柄「BL」に関して、その間隔が4コマ以内となるように配列しており、ストップボタンB1〜B3の押下タイミング、押下順序等に関係なくリプレイ図柄「RP」や、ベル図柄「BL」を入賞判定ライン上の表示位置(上段、中段、下段)に引き込むことができる図柄配列を有している。このため、リール制御手段130は、内部抽選で通常リプレイが当選した遊技では、図5(A)に示すように、ストップボタンB1〜B3の押下操作の態様に関わらず、入賞判定ライン上に通常リプレイの入賞形態を示す図柄組合せ「RP・RP・RP」が表示されるように第1リールR1〜第3リールR3を停止させる制御を行い、内部抽選で特殊リプレイが当選した遊技では、図5(B)に示すように、ストップボタンB1〜B3の押下操作の態様に関わらず、入賞判定ライン上に特殊リプレイの入賞形態を示す図柄組合せ「BL・RP・RP」が表示されるように第1リールR1〜第3リールR3を停止させる制御を行っている。
一方、本実施形態の遊技機では、第1リールR1に関して、図4に示すように、チェリー図柄「CH」は、同種の図柄が、4コマ以内に配列されていないため、ストップボタンB1の押下操作の態様(タイミングや順序:停止操作の態様)が特定の態様でなければ、入賞判定ライン上の表示位置(上段、中段、下段)に図柄を引き込むことができない。具体的には、図4に示す第1リールR1の13番のリプレイ図柄「RP」が中段に位置するタイミングから第1リールR1の7番のスイカ図柄「WM」が中段を通過するタイミングまでにストップボタンB1を押下しなければ、0コマ〜4コマの範囲でチェリー図柄「CH」を入賞判定ライン上の表示位置に引き込むことができない。このため、リール制御手段130は、内部抽選でチェリーが当選した遊技でストップボタンB1の押下操作の態様が特定の態様である場合には、図6(A)および図6(B)に示すように、入賞判定ライン上にチェリーの入賞形態を示す図柄組合せ「CH・ANY・ANY」(ANYは図柄の種類を問わないことを示す)が表示されるように第1リールR1〜第3リールR3を停止させる制御を行っている。ここでリール制御手段130は、チェリーが当選した遊技では、ストップボタンB2が如何なるタイミングで押下された場合でも、上段にベル図柄「BL」が表示されるように第2リールR2を停止させ、ストップボタンB3が如何なるタイミングで押下された場合でも、上段にプラム図柄「PM」が表示されるように第3リールR3を停止させる制御を行っている。そしてリール制御手段130は、チェリーが当選した遊技において、ストップボタンB1の押下操作の態様が特定の態様とは異なる態様である場合には、第1リールR1に関して上段にベル図柄「BL」が表示されるように停止させる制御を行っている。すなわちリール制御手段130は、チェリーが当選した遊技において、ストップボタンB1の押下操作の態様が特定の態様とは異なる態様である場合には、図6(C)に示すように、入賞判定ラインL4上に特定の図柄組合せ「BL・BL・PM」が表示されるように第1リールR1〜第3リールR3を停止させる制御を行っている。
また本実施形態の遊技機では、遊技状態が、第2ビックボーナス(CBB)の入賞に伴って移行する第2ビッグボーナス状態(CBB状態)である場合に、リール制御手段130が、第1リールR1を特殊制御状態に設定し、第1リールR1をストップボタンの押下タイミングから一律に75msec以内(おおよそ1コマ分の回転移動に要する時間に相当)で停止させる制御を行っている。すなわちCBB状態において特殊制御状態に設定される第1リールR1については、第1リールR1に対応するストップボタンB1の押下タイミングに相当するリールの位置から1コマ以内の位置が停止位置として決定されるようにCBB状態用の停止制御テーブルが設定されている。
なおリール制御手段130は、CBB状態において、第2リールR2および第3リールR3については、ストップボタンB2およびストップボタンB3の押下タイミングから190ms以内(おおよそ4コマ分の回転移動に要する時間に相当)に各リールを停止させる制御を行う通常制御状態に設定され、CBB状態用の停止制御テーブルでは、上述したような4コマを上限として図柄の引き込み処理や蹴飛ばし処理を実行することができるように第2リールR2および第3リールR3の停止位置が設定されている。
入賞判定手段140は、第1リールR1〜第3リールR3の停止状態に基づいて、役が入賞したか否かを判定する処理を行う。具体的には、第1リールR1〜第3リールR3の全てが停止した際に、記憶手段190の入賞判定テーブル記憶手段194に記憶されている入賞判定テーブルを参照しながら、各リールの停止状態によって入賞判定ライン上に停止している図柄の組合せが、予め定められた役の入賞の形態であるか否かを判定する。
本実施形態では、図4に示すように、リールユニット310を構成する第1リールR1〜第3リールR3の外周面に対して、ボーナス図柄1「赤7」、ボーナス図柄2「白7」、スイカ図柄「WM」、ベル図柄「BL」、プラム図柄「PM」、チェリー図柄「CH」、リプレイ図柄「RP」などが配列されている。そして、各リールが停止した状態における入賞判定ライン上に表示された各図柄の組合せによって、図7に示すように、第1ビッグボーナス(RBB)、第2ビッグボーナス(CBB)、リプレイ(通常リプレイ、特殊リプレイ)、スイカ、ベル、プラム、チェリーの入賞の有無が判定できるように入賞判定テーブルが用意されている。なお図7に示すチェリーの入賞形態を示す図柄組合せにおける「ANY」とは、リールの外周面に配列されたいずれの図柄でもよいこと示す。
そして本実施形態の遊技機では、入賞判定手段140の判定結果に基づいて、何らかの役が入賞した場合には、入賞時処理が実行される。入賞時処理としては、メダルの払い出しをするための制御処理、リプレイ処理、遊技状態を移行させる制御処理などが実行される。例えば、小役(ベル、プラム、チェリー)が入賞した場合には払出制御手段150によってメダルの払出制御処理が行われ、リプレイ(通常リプレイ、特殊リプレイ)が入賞した場合にはリプレイ処理手段160によってリプレイ処理が行われ、ビッグボーナス(RBB、CBB)が入賞した場合には遊技状態移行制御手段170によって遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理が行われる。
払出制御手段150は、遊技結果に応じたメダルの払い出しに関する払出制御処理を行う。具体的には、小役が入賞した場合に、役毎に予め定められている配当に基づいて遊技におけるメダルの払出数を設定し、設定されたメダルの払出数をホッパーユニット320(払出装置)に対して指示する制御を行う。複数の小役が1回の遊技で入賞した場合には、入賞した各小役の配当の合計が、遊技におけるメダルの払出数として設定される。
ホッパーユニット320は、払出制御手段150によって指示された払出数のメダルを払い出す動作を行う。ホッパーユニット320には、メダルを1枚払い出す毎に作動する払出メダル検出スイッチ325が備えられており、払出制御手段150は、払出メダル検出スイッチ325からの入力信号に基づいてホッパーユニット320から実際に払い出されたメダルの数を管理することができるように構成されている。
なおメダルのクレジット(内部貯留)が許可されている場合には、ホッパーユニット320によって実際にメダルの払い出しを行う代わりに、記憶手段190のクレジット記憶領域(図示省略)に記憶されているクレジット数(クレジットされたメダルの数)に対して払出数を加算するクレジット加算処理を行って仮想的にメダルを払い出す処理を行う。また遊技の結果、リプレイ(通常リプレイ、特殊リプレイ)あるいはビッグボーナス(RBB、CBB)が入賞した場合には、配当枚数が設定されていないため、ホッパーユニット320からのメダルの払い出しは行われないが、形式的に0枚のメダルを払い出したとする処理(0枚処理)が行われる。
リプレイ処理手段160は、リプレイ(通常リプレイ、特殊リプレイ)が入賞した場合に、次回の遊技に関して遊技者の所有するメダルの投入を要さずに前回の遊技と同じ準備状態に設定するリプレイ処理(再遊技処理)を行う。すなわち本実施形態の遊技機では、リプレイが入賞した場合には、遊技者の手持ちのメダル(クレジットメダルを含む)を使わずに前回の遊技と同じ規定投入数のメダルが自動的に投入状態に設定される自動投入処理が行われ、前回の遊技と同じ有効ラインを有効化した状態で次回の遊技の開始操作(遊技者によるスタートレバーSLの押下操作)を待機する。
遊技状態移行制御手段170は、所定の移行条件の成立に基づいて、通常状態、ビッグボーナス成立状態、ビッグボーナス状態、およびリプレイタイム状態の間で遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理を行う。遊技状態の移行条件は、1の条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の条件のうち1の条件が成立したこと、あるいは複数の条件の全てが成立したことに基づいて、遊技状態を別の遊技状態へ移行させることができる。
本実施形態の遊技機では、ビッグボーナス状態(ボーナス状態)として、第1ビッグボーナス状態(RBB状態:第4遊技状態)および第2ビッグボーナス状態(CBB状態:第6遊技状態)を設定可能とされている。そしてRBB状態におけるボーナス遊技では、内部抽選における小役の当選確率を通常状態よりも上昇させることによって、小役の入賞率が通常状態よりも上昇するように制御され、CBB状態におけるボーナス遊技では、内部抽選の結果に関わらずに小役のフラグを内部当選状態に設定することによって、小役の入賞率が通常状態よりも上昇するように制御される。すなわち、RBB状態およびCBB状態は、通常状態や各種のリプレイタイム状態よりも短期間で多くのメダルが獲得しやすくなっており、遊技者にとって有利な遊技状態となっている。
続いて、各ビッグボーナス状態の詳細について説明する。
RBB状態(第4遊技状態)は、内部抽選で第1ビッグボーナス(RBB)に当選することによって移行する第1ビッグボーナス成立状態(RBB成立状態)において、第1リールR1〜第3リールR3の停止状態においてRBBの入賞形態を示す図柄組合せ「赤7・赤7・赤7」が表示されたことを契機として移行する遊技状態である。またRBB状態は、ボーナス遊技において、所定数(360枚以下の予め定められた数:例えば、350枚)を超えるメダルが払い出されたことを終了条件とし、その終了条件が満たされた場合には、遊技状態をRT状態B(第5遊技状態)へ移行させる制御が行われる。
CBB状態(第6遊技状態)は、内部抽選で第2ビッグボーナス(CBB)に当選することによって移行する第2ビッグボーナス成立状態(CBB成立状態)において、第1リールR1〜第3リールR3の停止状態においてCBB1の入賞形態を示す図柄組合せ「白7・白7・白7」が表示されたことを契機として移行する遊技状態である。またCBB状態は、ボーナス遊技において、所定数(253枚以下の予め定められた数:例えば、253枚)を超えるメダルが払い出されたことを終了条件とし、その終了条件が満たされた場合には、遊技状態を通常状態(第1遊技状態)へ移行させる制御が行われる。
また本実施形態の遊技機では、リプレイタイム状態として、リプレイタイム状態A(RT状態A:第3遊技状態)、リプレイタイム状態B(RT状態B:第5遊技状態)、およびリプレイタイム状態C(RT状態C:第2遊技状態)を設定可能に設けられており、各RT状態の遊技では、抽選手段120が、図3に示すように、小役やビッグボーナスの当選確率を通常状態と同一に維持したまま、通常リプレイおよび特殊リプレイの少なくとも一方の当選確率を通常状態に対して変動させた抽選テーブルを用いて内部抽選を行う。
続いて、各リプレイタイム状態の詳細について説明する。
RT状態A(第3遊技状態)は、通常状態において、通常リプレイの入賞形態を示す図柄組合せ「RP・RP・RP」が入賞判定ライン上に表示されたことを契機として移行する遊技状態である。RT状態Aでは、終了条件となる遊技回数(RTゲーム数)が999回に設定され、RT状態Aの開始時点から起算した遊技回数が999回に達したことを契機として、RT状態Aを終了させて遊技状態を通常状態に復帰させる制御が行われる。
RT状態B(第5遊技状態)は、RBB状態の終了を契機として移行する遊技状態である。RT状態Bでは、終了条件となる遊技回数(RTゲーム数)が、1回に設定され、RT状態Bの開始時点から起算した遊技回数が、1回に達したことを契機として、RT状態Bを終了させて遊技状態を通常状態に復帰させる制御が行われる。
ただし、RT状態Bにおける遊技で、特殊リプレイの入賞形態を示す図柄組合せ「BL・RP・RP」、あるいは特定の図柄組合せ「BL・BL・PM」(内部抽選で当選したチェリーの入賞を逃した場合に表示される図柄組合せ)のいずれかが入賞判定ライン上に表示された場合には、遊技状態を通常状態ではなくRT状態Cへ移行させる制御が行われる。
RT状態C(第2遊技状態)は、通常状態で特定の図柄組合せ「BL・BL・PM」が入賞判定ライン上に表示されたこと、あるいはRT状態Bで特殊リプレイの入賞形態を示す図柄組合せ「BL・RP・RP」あるいは特定の図柄組合せ「BL・BL・PM」が入賞判定ライン上に表示されたことを契機として移行する遊技状態である。RT状態Cでは、終了条件となる遊技回数(RTゲーム数)が例えば、9999回に設定され、RT状態Cの開始時点から起算した遊技回数が例えば、9999回に達したことを契機として、RT状態Cを終了させて遊技状態を通常状態に復帰させる制御が行われる。またRT状態Cでは、図3に示すように、他の遊技状態よりも通常リプレイの当選頻度が飛躍的に高くなることにより、通常状態、RT状態A、およびRT状態Bよりもメダルを消費しにくくなっており、遊技者にとって有利な遊技状態となっている。
ここで本実施形態の遊技機では、遊技状態移行制御手段170が、各RT状態において、各RT状態の開始時点からの遊技回数をカウントしている。具体的には、RT状態A、RT状態B、あるいはRT状態Cへの移行時に、各RT状態の終了条件となる遊技回数に相当する値を遊技回数記憶手段196に設定し、遊技が行われる毎にスタートレバーSLの押下操作等を契機として、遊技回数記憶手段196に記憶されている値から遊技の1回分に相当する値をデクリメントする。なお各RT状態への移行時に終了条件となる遊技回数に相当する値として「0」を遊技回数記憶手段196に設定するようにして遊技が行われる毎に遊技の1回分に相当する値をインクリメントしていくようにしてもよい。
演出制御手段180は、演出テーブル記憶手段195に記憶されている演出テーブルを参照して選択される演出データに基づいてランプ、LED、液晶ディスプレイ等の表示装置330(演出装置の一例)を用いて行う表示演出やスピーカ340(演出装置の一例)を用いて行う音響演出に関する制御を行う。具体的には、メダルの投入やベットボタンB0、スタートレバーSL、ストップボタンB1〜B3に対する操作、遊技状態の変動などの遊技イベントの発生に応じてランプやLEDを点灯あるいは点滅させたり、液晶ディスプレイLCDの表示内容を変化させたり、スピーカ340から音を出力させたりすることにより、遊技を盛り上げたり、遊技を補助するための演出制御を行う。
なお本実施形態の機能ブロック構成は、コンピュータシステム(ゲームシステムを含む)に関しても適用することができる。これらのシステムでは、本実施形態の遊技制御手段100としてコンピュータを機能させるプログラムを、CD、DVD等の情報記憶媒体あるいはインターネット上のWebサーバからネットワークを介してダウンロードすることによって、その機能を実現することができる。また上記コンピュータシステムでは、メダル投入スイッチ210、ベットスイッチ220、スタートスイッチ230、ストップスイッチ240等は、キーボードやポインティングデバイス(マウス等)、あるいはコントローラなどの操作手段に対してそれらの機能を仮想的に割り当てることにより実現することができる。また上記コンピュータシステムでは、リールユニット310やホッパーユニット320などは必須の構成要件ではなく、これらの装置ユニットは、ディスプレイ(表示装置330)に表示出力される画像の制御によってそれらの機能を仮想的に実現することができる。
2.本実施形態の制御手法
以下、図8を参照しながら、本実施形態の遊技機で採用されている制御手法を具体的に説明する。
本実施形態では、図8に示すように遊技状態を遷移させる制御を行っており、遊技機の初期設定において遊技状態は、通常状態に設定される。通常状態では、通常リプレイの当選確率が約1/2.5に設定された抽選テーブルを参照して内部抽選を行う。そして通常状態では、遊技の結果、通常リプレイの入賞形態を示す図柄組合せ「RP・RP・RP」が入賞判定ライン上に表示されると、遊技状態をRT状態Aへ移行させる制御が行われる。
RT状態Aでは、通常リプレイの当選確率が約1/7.3に設定された抽選テーブルを参照して内部抽選を行う。またRT状態Aでは、終了条件となる遊技回数が規定されており、RT状態Aの開始時点から起算した遊技回数が999回に達すると、遊技状態を通常状態へ移行させる制御が行われる。
次に、通常状態、あるいはRT状態A〜RT状態Cのいずれかの遊技状態において、内部抽選でCBBに当選すると遊技状態がCBB成立状態へ移行する。CBB成立状態では、RBBおよびCBBの双方が内部抽選の対象から除外され、CBBが入賞するまで、CBBのフラグの内部当選状態が持ち越される制御が行われる。そしてCBB成立状態における遊技の結果、CBBの入賞形態を示す図柄組合せ「白7・白7・白7」が入賞判定ライン上に表示されると、遊技状態をCBB状態へ移行させる制御が行われる。
CBB状態では、所定数(例えば、253枚)を超えるメダルが払い出されるとCBB状態の終了条件が成立する。そして本実施の形態では、CBB状態の終了を契機として、遊技状態を通常状態へ移行させる制御が行われる。
また、通常状態、あるいはRT状態A〜RT状態Cのいずれかの遊技状態において、内部抽選でRBBに当選すると遊技状態がRBB成立状態へ移行する。RBB成立状態では、RBBおよびCBBの双方が内部抽選の対象から除外され、RBBが入賞するまで、RBBのフラグの内部当選状態が持ち越される制御が行われる。そしてRBB成立状態における遊技の結果、RBBの入賞形態を示す図柄組合せ「赤7・赤7・赤7」が入賞判定ライン上に表示されると、遊技状態をRBB状態へ移行させる制御が行われる。
RBB状態では、所定数(例えば、350枚)を超えるメダルが払い出されるとRBB状態の終了条件が成立する。そして本実施の形態では、RBB状態の終了を契機として、遊技状態をRT状態Bへ移行させる制御が行われる。
RT状態Bでは、通常リプレイの当選確率が約1/7.3であって、特殊リプレイの当選確率が約1/3.8に設定された抽選テーブルを参照して内部抽選を行う。そしてRT状態Bでは、特殊リプレイの入賞形態を示す図柄組合せ「BL・RP・RP」が入賞判定ライン上に表示されると、遊技状態をRT状態Cへ移行させる制御が行われる。また本実施の形態では、内部抽選でチェリーに当選した遊技でチェリーの入賞を逃した場合(取りこぼした場合)、特定の図柄組合せ「BL・BL・PM」が入賞判定ライン上に表示される。すなわち本実施の形態では、チェリー当選時に第1リールR1を停止させるストップボタンB1の押下タイミングがチェリー図柄「CH」を入賞判定ライン上の表示位置に引き込むことができないタイミングである場合には、共通のチェリー取りこぼし目が表示される。そしてRT状態Bでは、チェリー取りこぼし目が表示された場合にも、遊技状態をRT状態Cへ移行させる制御が行われる。
またRT状態Bでは、終了条件となる遊技回数が規定されており、RT状態BにおいてRT状態Cへの移行契機となる図柄組合せが表示されることなく1回の遊技が行われると、遊技状態を通常状態へ移行させる制御が行われる。なお本実施の形態では、図3に示すように、通常状態においてもRT状態Bと同一の当選確率でチェリーの当否を決定する内部抽選を行っているため、通常状態においてもチェリー当選時に、チェリー取りこぼし目が表示され得る。そして通常状態において、チェリー取りこぼし目が表示された場合にも、遊技状態をRT状態Cへ移行させる制御が行われる。なお通常状態でのチェリー当選時にチェリーの入賞形態を示す図柄組合せ「CH・ANY・ANY」が表示された場合、本実施の形態では遊技状態を変動させる契機とはならず、遊技状態は通常状態に維持される。
また本実施の形態では、図3に示すように、RT状態Aにおいても通常状態などと同一の当選確率でチェリーの当否を決定する内部抽選を行っている。このため、RT状態Aにおいても、チェリー当選時にはチェリー取りこぼし目が表示され得るが、本実施の形態では遊技状態を変動させる契機とはならず、遊技状態はRT状態Aに維持される。
RT状態Cでは、通常リプレイの当選確率が約1/1.5に設定された抽選テーブルを参照して内部抽選を行う。またRT状態Cでは、終了条件となる遊技回数が規定されており、RT状態Cの開始時点から起算した遊技回数が9999回に達すると、遊技状態を通常状態へ移行させる制御が行われる。なお上述したように、RT状態Cは、内部抽選でRBBあるいはCBBが当選した場合にも、遊技状態がRBB成立状態あるいはCBB成立状態に移行することに伴って終了する。
以上に述べた本実施形態の遊技機における遊技状態の移行制御手法に関しての特徴をまとめると以下の通りである。
まず本実施の形態では、通常状態での遊技の結果として入賞判定ライン上に表示される図柄組合せに応じて、遊技者に不利なRT状態Aまたは遊技者に有利なRT状態Cのいずれかに遊技状態を振り分けている。
具体的には、通常状態におけるチェリー当選時に、チェリーの入賞を逃した場合には、遊技者がチェリーの入賞による利益を得ることができない代わりに、図6(C)に示したように、特定の図柄組合せ「BL・BL・PM」を入賞判定ライン上に表示させて、遊技状態を通常状態より遊技者に有利なRT状態Cへ移行させることにより遊技者はメダルの消費を抑えて遊技を行うことができるという利益を得ることができるようになっている。また本実施の形態では、RT状態Bにおいてチェリーの入賞を逃した場合にも、遊技状態をRT状態Cへ移行させている。このため、本実施の形態によれば、通常状態およびRT状態Bでのチェリーの当選を契機として、遊技者のメダルの獲得状況に起伏を与えることができる。一方、本実施の形態では、通常状態でチェリーを入賞させた場合には遊技状態が維持されるため、遊技者に有利なRT状態Cへ移行する機会を再度付与することができる。また本実施の形態では、RT状態Bでチェリーを入賞させた場合、RT状態Cに移行することなく1回の遊技が消化されたことによってRT状態Bが終了するが、通常状態へ移行することにより、遊技者に有利なRT状態Cへ移行する機会を再度付与することができる。そして、本実施の形態では、通常状態で通常リプレイを入賞させた場合には、通常状態やRT状態Cよりも遊技者に不利なRT状態Aへ遊技状態を移行させることによって、遊技回数に制限のない通常状態が徒に長期間継続することを防いでいる。すなわち、本実施の形態によれば、RT状態Cへ移行する機会を適切に制限して遊技の健全性を担保しつつ、遊技者のメダルの獲得状況に起伏を与えることができる。
また本実施の形態では、特定の図柄組合せ「BL・BL・PM」が入賞判定ライン上に表示されても遊技状態が遊技者に有利なRT状態Cへ移行しなかった場合、特定の図柄組合せ「BL・BL・PM」が入賞判定ライン上に表示された遊技以降の遊技において通常リプレイの入賞頻度が上昇しないことによって遊技状態がRT状態Aに滞在していることを間接的に報知することができる。すなわち、本実施の形態によれば、遊技状態がRT状態Aに滞在している場合であっても、内部抽選で当選したチェリーの入賞を逃すことによって特定の図柄組合せ「BL・BL・PM」が入賞判定ライン上に表示されない限り、遊技状態が通常状態に滞在しているかもしれないという期待感を遊技者に抱かせることができる。
また本実施の形態では、RBB状態の終了を契機として移行するRT状態Bに限って、RT状態Cへの移行契機となる特殊リプレイの当否を決定する内部抽選を行っている。そして内部抽選で特殊リプレイが当選した遊技では、ストップボタンB1〜B3に対して如何なる操作が行われた場合であっても、図5(B)に示したように、特殊リプレイの入賞形態を示す図柄組合せ「BL・RP・RP」が入賞判定ライン上に表示されるように第1リールR1〜第3リールR3を停止させる制御を行っている。すなわち、本実施の形態では、RT状態Bにおいて、通常状態よりもRT状態Cへの移行確率が高くなっており、RBB状態と連動して遊技者のメダルの獲得状況により大きな起伏を与える可能性を持たせることによって遊技者の関心を惹きつけることができる。さらに、図3に示したように、通常状態では特殊リプレイを内部抽選の対象から除外していることによって、通常状態とRT状態Bとの差別化が図れ、RT状態Bへの移行を果たすために、RBBの当選を目指すという遊技の目的を遊技者に与えて、遊技の単調化を防止することもできる。
さらに本実施の形態では、遊技状態がRT状態Aへ移行することによって、遊技者が不利な遊技状態となったとしても、999回の遊技を消化して通常状態へ移行することによって、RT状態Cへの移行機会を再び得ることができるようになる。すなわち本実施の形態によれば、周期的にRT状態Cへの移行機会が得られることによって、遊技状態がRT状態Aである場合でも、遊技者に遊技を続行する動機を与えることができるようになり、遊技機の稼働率を向上させることができる。
3.変形例
本発明は、上記の実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能であり、以下に変形例を紹介する。なお、上記実施形態や、以下において変形例として説明する各種の手法は、本発明を実現する制御手法として適宜組み合わせて採用することができる。
例えば、上記実施形態では、内部抽選で当選したチェリーの入賞を逃した場合に共通の図柄組合せが入賞判定ライン上に表示される例について説明したが、内部抽選で当選したチェリーの入賞を逃した場合に入賞判定ライン上に表示される図柄組合せを複数種類設けておき、ストップボタンB1〜B3の押下操作の態様によって、複数種類の図柄組合せのいずれかが必ず入賞判定ライン上に表示されるようにしてもよい。この場合、チェリーの入賞を逃した場合に入賞判定ライン上に表示される複数種類の図柄組合せの全てがRT状態Cの移行契機と対応づけられていてもよいし、複数種類の図柄組合せの一部がRT状態Cの移行契機と対応づけられていてもよい。
また例えば、RT状態A〜RT状態Cの各RT状態の終了条件として設定される遊技回数は、上記実施形態で説明した例に限られずに任意に設定することができ、遊技回数に制限を設けていなくてもよい。
また例えば、上記実施形態では、入賞形態を示す図柄組合せが互いに異なる2種類のリプレイ(通常リプレイ、特殊リプレイ)が設定されている場合を例に取り説明をしたが、リプレイの入賞形態を示す図柄組合せは、3種類以上であってもよい。なおリプレイの入賞形態を示す図柄組合せが3種類以上である場合には、いずれか1種類以上の図柄組合せについては、遊技状態の変動契機とならないように設定されていてもよい。
また例えば、上記実施形態では、RBB状態の終了後に遊技状態をRT状態Bに設定し、CBB状態の終了後に遊技状態を通常状態に設定する場合を例に取り説明をしたが、CBB状態の終了後に遊技状態をRT状態Bに設定し、RBB状態の終了後に遊技状態を通常状態に設定するようにしてもよい。
本実施形態の遊技機の外観構成を示す斜視図である。 本実施形態の遊技機の機能ブロックを説明する図である。 本実施形態における内部抽選用の抽選テーブルの構成を説明する図である。 本実施形態の遊技機におけるリールの図柄配列を説明する図である。 本実施形態におけるリールを停止させる制御手法を説明する図である。 本実施形態におけるリールを停止させる制御手法を説明する図である。 本実施形態の入賞判定手法を説明する図である。 本実施形態における遊技状態の制御手法を説明する図である。
符号の説明
BX 収納箱、UD 前面上扉、DD 前面下扉、DW 表示窓、
L1〜L5 有効ライン、DS 遊技情報表示部、LCD 液晶ディスプレイ、
R1 第1リール、R2 第2リール、R3 第3リール、
B0 ベットボタン、SL スタートレバー、B1〜B3 ストップボタン、
MI メダル投入口、MO メダル払い出し口、MP メダル受け皿、
100 遊技制御手段、110 乱数発生手段、120 抽選手段、
130 リール制御手段、140 入賞判定手段、150 払出制御手段、
160 リプレイ処理手段、170 遊技状態移行制御手段、180 演出制御手段、
190 記憶手段、191 抽選テーブル記憶手段、192 フラグ記憶手段、
193 停止制御テーブル記憶手段、194 入賞判定テーブル記憶手段、
195 演出テーブル記憶手段、196 遊技回数記憶手段、
210 メダル投入スイッチ、220 ベットスイッチ、230 スタートスイッチ、
240 ストップスイッチ、310 リールユニット、315 リールインデックス、
320 ホッパーユニット、325 払出メダル検出スイッチ、
330 表示装置、340 スピーカ

Claims (6)

  1. 外周面に複数種類の図柄が配列されている複数のリールの停止状態において、役毎に予め定められた入賞形態を示す図柄組合せが、入賞判定ライン上に表示されたことに基づいて役が入賞するように設けられた遊技機であって、
    前記複数のリールの回転を開始させる契機となる回転開始操作を行うための第1の操作手段と、
    前記複数のリールを停止させる契機となる停止操作を行うための第2の操作手段と、
    前記第1の操作手段への回転開始操作に基づいて、所定条件下で第1の役と第2の役とを含む複数種類の役の当否を決定する内部抽選を行う抽選手段と、
    前記第1の操作手段への回転開始操作に基づいて前記複数のリールを回転させるとともに、第2の操作手段への停止操作に基づいて回転中のリールを前記内部抽選の結果に応じて停止させる制御とを行うリール制御手段と、
    第1遊技状態と、第1遊技状態よりも遊技者に有利な第2遊技状態と、第2遊技状態よりも遊技者に不利な第3遊技状態とを含む複数種類の遊技状態間の状態移行を制御する遊技状態移行制御手段とを備え、
    前記リール制御手段が、
    前記内部抽選で前記第1の役が当選した遊技では、前記停止操作の態様が特定の態様であることに基づいて、入賞判定ライン上に前記第1の役の入賞形態を示す図柄組合せが表示されるように前記複数のリールを停止させ、前記停止操作の態様が特定の態様とは異なる態様であることに基づいて、入賞判定ライン上に前記第1の役の入賞形態を示す図柄組合せとは異なる特定の図柄組合せが表示されるように前記複数のリールを停止させる制御を行い、
    前記内部抽選で前記第2の役が当選した遊技では、前記停止操作の態様に関わらず、入賞判定ライン上に前記第2の役の入賞形態を示す図柄組合せが表示されるように前記複数のリールを停止させる制御を行い、
    前記遊技状態移行制御手段が、
    前記第1遊技状態での遊技において、入賞判定ライン上に前記第1の役の入賞形態を示す図柄組合せが表示された場合に、遊技状態を前記第1遊技状態に維持する制御と、
    前記第1遊技状態での遊技において、入賞判定ライン上に前記特定の図柄組合せが表示された場合に、遊技状態を前記第2遊技状態へ移行させる制御と、
    前記第1遊技状態での遊技において、入賞判定ライン上に前記第2の役の入賞形態を示す図柄組合せが表示された場合に、遊技状態を前記第3遊技状態へ移行させる制御とを行うことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1において、
    前記遊技状態移行制御手段が、
    前記第3遊技状態での遊技において、入賞判定ライン上に前記特定の図柄組合せが表示された場合に、遊技状態を前記第3遊技状態に維持する制御を行うことを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1または2において、
    前記遊技状態移行制御手段が、
    所定の開始条件の成立に基づいて前記第2遊技状態よりもさらに遊技者に有利な第4遊技状態へ移行させ、所定の終了条件の成立に基づいて遊技状態を前記第1遊技状態よりも前記第2遊技状態への移行確率が高い第5遊技状態へ移行させる制御を行い、
    前記抽選手段が、
    前記第5遊技状態での遊技における内部抽選で、前記第1の役と前記第2の役とに加えて前記第1遊技状態では内部抽選の対象外となっている第3の役の当否を決定しており、
    前記リール制御手段が、
    前記内部抽選で前記第3の役が当選した遊技では、前記停止操作の態様に関わらず、入賞判定ライン上に前記第3の役の入賞形態を示す図柄組合せが表示されるように前記複数のリールを停止させる制御を行い、
    前記遊技状態移行制御手段が、
    前記第5遊技状態での遊技において、入賞判定ライン上に前記特定の図柄組合せまたは前記第3の役の入賞形態を示す図柄組合せが表示された場合に、遊技状態を前記第2遊技状態へ移行させる制御と、
    前記第5遊技状態の開始時点から起算した遊技回数が所定回数に達した場合に、遊技状態を前記第1遊技状態へ移行させる制御とを行うことを特徴とする遊技機。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記遊技状態移行制御手段が、
    前記第3遊技状態の開始時点から起算した遊技回数が所定回数に達した場合に、遊技状態を前記第1遊技状態へ移行させる制御を行うことを特徴とする遊技機。
  5. 外周面に複数種類の図柄が配列されている複数のリールの停止状態において、役毎に予め定められた入賞形態を示す図柄組合せが、入賞判定ライン上に表示されたことに基づいて役が入賞するように設けられた遊技機のためのプログラムであって、
    前記複数のリールの回転を開始させる契機となる回転開始操作を行うための第1の操作手段と、
    前記複数のリールを停止させる契機となる停止操作を行うための第2の操作手段と、
    前記第1の操作手段への回転開始操作に基づいて、所定条件下で第1の役と第2の役とを含む複数種類の役の当否を決定する内部抽選を行う抽選手段と、
    前記第1の操作手段への回転開始操作に基づいて前記複数のリールを回転させるとともに、第2の操作手段への停止操作に基づいて回転中のリールを前記内部抽選の結果に応じて停止させる制御とを行うリール制御手段と、
    第1遊技状態と、第1遊技状態よりも遊技者に有利な第2遊技状態と、第2遊技状態よりも遊技者に不利な第3遊技状態とを含む複数種類の遊技状態間の状態移行を制御する遊技状態移行制御手段とを備え、
    前記リール制御手段が、
    前記内部抽選で前記第1の役が当選した遊技では、前記停止操作の態様が特定の態様であることに基づいて、入賞判定ライン上に前記第1の役の入賞形態を示す図柄組合せが表示されるように前記複数のリールを停止させ、前記停止操作の態様が特定の態様とは異なる態様であることに基づいて、入賞判定ライン上に前記第1の役の入賞形態を示す図柄組合せとは異なる特定の図柄組合せが表示されるように前記複数のリールを停止させる制御を行い、
    前記内部抽選で前記第2の役が当選した遊技では、前記停止操作の態様に関わらず、入賞判定ライン上に前記第2の役の入賞形態を示す図柄組合せが表示されるように前記複数のリールを停止させる制御を行い、
    前記遊技状態移行制御手段が、
    前記第1遊技状態での遊技において、入賞判定ライン上に前記第1の役の入賞形態を示す図柄組合せが表示された場合に、遊技状態を前記第1遊技状態に維持する制御と、
    前記第1遊技状態での遊技において、入賞判定ライン上に前記特定の図柄組合せが表示された場合に、遊技状態を前記第2遊技状態へ移行させる制御と、
    前記第1遊技状態での遊技において、入賞判定ライン上に前記第2の役の入賞形態を示す図柄組合せが表示された場合に、遊技状態を前記第3遊技状態へ移行させる制御とを行うことを特徴とするプログラム。
  6. コンピュータにより読取可能な情報記憶媒体であって、請求項5に記載のプログラムを記憶することを特徴とする情報記憶媒体。
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