JP2009050119A - 自動電圧調整器用電圧測定器 - Google Patents

自動電圧調整器用電圧測定器 Download PDF

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Abstract

【課題】 配電線の系統電圧を測定する際、系統内に設置している自動電圧調整器(SVR)において2次側(送出電圧)の測定を実施しているが、SVRの1次側(到達電圧)の測定ができないため、別に1次側(電源側)へ電圧測定器を取り付けて、この電圧測定器で1次側の電圧の測定を実施している。
【解決手段】 SVRのタップの動作状態から検出されるタップ数から求めた変圧比と、SVRにより測定した2次側の電圧値に基づいて、1次側の電圧値を演算して記録することを可能とするとともに、記録した測定期間内のSVRのタップ値から、タップ値の裕度を確認する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、配電系統に設置される自動電圧調整器の1次側と2次側の電圧を測定することができる自動電圧調整器用電圧測定器に関する。
従来、配電線の系統電圧を測定する際、系統内に設置している自動電圧調整器(以下「SVR」という。)において2次側(送出電圧)の測定を実施しているが、SVRの1次側(到達電圧)の測定ができないため、別に1次側(電源側)へ電圧測定器を取り付けて、この電圧測定器で1次側の電圧の測定を実施している。
図1は、従来のSVRの電圧測定方法を説明する図である。
ここで、配電系統の電源側に接続されている制御巻線によって降圧された電圧を遠方監視制御装置子局に取り込んで、電圧計により測定している。
2次側についても、同様に自動電圧調整器からの送出電圧を、制御巻線により降圧して、制御盤に取り込んで電圧計により測定している。
また、測定期間内のSVRタップ値が分からないという問題もあり、SVRタップ値の裕度を確認することができないため、配電系統の安全が十分に確保できないという問題もあった。
そのため、自動電圧調整器の稼動状況を的確に把握することを目的に、1次側電圧(到達電圧)と2次側電圧(送出電圧)を測定器に入力して、各種データを記録させることで高圧配電線路の電圧調整精度、負荷状態等を可能とする高圧自動電圧調整器の稼動状況記録方法及び記録装置の技術等が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平8−203756号公報
しかしながら、上述の従来の方法では、1次側の電圧を測定するために、電源側へ別に電圧測定器を取り付けなければならず、そのための移動や取り付け作業に時間を要しているという問題があった。また、測定期間中のSVRタップ値がわからないため、SVRタップ値の裕度の確認が困難であるという問題もあった。たとえば、タップ値が下限か上限かを正確に把握することができないと、2次側の負荷の変動に対して電圧の安定化制御ができない場合もある。
また、特開平8−203756号公報の高圧自動電圧調整器の稼動状況記録方法及び記録装置は、1次側電圧(到達電圧)と2次側電圧を測定器に入力して各種データを記録させるものであって、1次側電圧の測定は電圧測定器で行われるため、そのための移動や取り付け作業に時間を要しているという問題は解決されていない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、タップの動作状態から検出されるタップ数から求めた変圧比と、SVRの2次側の電圧値に基づいて、1次側の電圧値を演算して記録することを可能とするとともに、記録した測定期間内のSVRのタップ値から、タップ値の裕度を確認することができる自動電圧調整器用電圧測定器を提供することを目的とする。
本発明の主な特徴は、SVRのタップ値、電圧調整幅、素通しタップなどが設定できる測定器とし、またタップの上げ、下げ回路に電流クランプメータを取り付けてタップの動作を検出できるようにして、タップ値から求めた変圧比と2次側の電圧値から、1次側の電圧値を演算して記録させるものである。
また、逆送時にも同様な測定ができるように、逆流継電器の動作状態を条件に取り込んで、上記と同様な方法で各種電圧を演算して記録させるものである。
本発明の自動電圧調整器用電圧測定器は、配電系統に設置された自動電圧調整器の1次側と2次側の電圧を測定する自動電圧調整器用電圧測定器であって、測定開始時のタップ値を入力するタップ初期値入力手段と、測定期間内に発生した自動電圧調整器によるタップの上下への制御の情報を受信するタップ制御情報受信手段と、前記測定開始時のタップ値と、前記自動電圧調整器によるタップの上下への制御の情報とに基づいて、測定時点のタップ値を算出するタップ値算出手段と、前記自動電圧調整器の2次側の電圧を測定して電圧値を入力する2次側電圧入力手段と、前記測定した2次側の電圧値と前記測定時点のタップ値に基づいて、1次側の電圧値を算出する1次側電圧算出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、2次側の電圧値に基づいて1次側の電圧値を知得することができるので、1次側電圧の測定のために要する労力や時間を節約することができるという効果を奏する。
また、本発明の自動電圧調整器用電圧測定器は、自動電圧調整器のタップ値ごとに異なる2次側電圧値と1次側電圧値との変圧比のデータを予め備え、前記1次側電圧算出手段は、2次側の電圧値に、測定時点のタップ値に対応した変圧比を乗じて、1次側の電圧値を算出することを特徴とする。
さらに、本発明の自動電圧調整器用電圧測定器は、自動電圧調整器のタップ数を含む基本情報を入力する基本情報入力手段を備え、複数の自動電圧調整器における前記2次側電圧値と1次側電圧値との変圧比のデータを自動電圧調整器ごとにさらに備え、前記1次側電圧算出手段は、前記基本情報入力手段が入力した自動電圧調整器のタップ数を含む基本情報に基づいて、2次側電圧値と1次側電圧値との変圧比のデータを抽出することを特徴とする。
ここで「基本情報」とは、測定を行う自動電圧調整器のタップ数、電圧調整幅、素通しタップ数等を意味する。
本発明によれば、異なる自動電圧調整器においても、容易な設定により電圧測定を行うことができるという効果を奏する。
また、本発明の自動電圧調整器用電圧測定器は、配電系統に逆潮流が発生した場合に逆送検出信号を入力する逆送検出手段と、前記1次側電圧算出手段は、逆送検出信号の入力時に変圧比を逆にして1次側の電圧値を演算することを特徴とする。
これにより、逆潮流の発生が想定される配電線においても電圧測定が可能となるので、使用できる条件が制限されないという効果を奏する。
さらに、本発明の自動電圧調整器用電圧測定器は、前記タップ値算出手段は、算出した電圧測定期間内のタップ値を保存し、前記保存した電圧測定期間内のタップ値に基づいて、自動電圧調整器のタップ裕度を判定するタップ裕度判定手段を備えることを特徴とする。
これにより、上限又は下限のようなタップ値に裕度がない環境を簡単に把握することができるので、配電の安全を期することができるという効果を奏する。
本発明によれば、2次側の電圧を測定することで1次側の電圧を知得することができるので、電圧測定器の取り付けが1箇所となり、測定時間の短縮を図ることができる。
また、SVRのタップ値が記録できるため、SVRのタップ値の裕度を確認することが可能となり、2次側の負荷の変動に対して電圧の安定化制御を行うことができる。
さらに測定期間中に逆送状態となっても確実に測定することができ、かつ逆送中であることを判断しやすくなる。
以下、本発明の第1の実施形態について説明する。
図2は、第1の実施の形態にかかる自動電圧調整器用電圧測定器1を用いて行うSVR2の電圧測定方法の概略を、従来のSVRの電圧測定方法(図1)と比較して説明する図である。
本実施形態のSVR2の電圧測定方法では、従来とは異なり、SVR制御回路21のタップの上げ、下げ回路に電流クランプメータを取り付けてタップの上げ下げの動作を検出する。これにより、2次側電圧の測定時点におけるタップ値の把握が可能となり、タップ値から求められる所定の変圧比と取得した2次側の電圧値から、1次側の電圧値を演算することができる。
これにより、従来の電圧測定方法(図1)では必要であった1次側における電圧の測定が不要となる。
また、SVR2に設置された逆流継電器25が検出する配電線3の逆送の情報も、自動電圧調整器用電圧測定器1が取得する。これにより、動作状態を条件に取り込み、同様な方法で電圧を算出・記憶させることができる。
次に、本実施形態にかかる自動電圧調整器用電圧測定器1と自動電圧調整器2等の機器の構成について、図3に基づいて説明する。
本実施形態においては、6.6kVの配電線3に設置した自動電圧調整器(SVR)2の2次側に取り付けられた制御巻線24から、本実施形態の自動電圧調整器用電圧測定器1が備える2次側電圧測定用のメタルコネクタ(2次側電圧測定部13)に接続する。自動電圧調整器用電圧測定器1は、2次側電圧測定用のメタルコネクタの電圧値を測定して記憶する。また、2次側電圧測定用のメタルコネクタは、自動電圧調整器用電圧測定器1の電源となっている。
SVR2が備えるSVR制御回路21(タップ上・下回路)は、下げ回路22、上げ回路23にそれぞれ電流クランプメータ等を取り付けて、自動電圧調整器用電圧測定器1のタップ制御情報入力用のメタルコネクタ(タップ制御情報入力部12)と接続する。これにより、自動電圧調整器用電圧測定器1は、SVR2におけるタップの上げ下げの動作を検出して、タップ制御情報として記憶する。
さらに、本実施形態では、2次側に設置された逆流継電器25に電流クランプメータ等を取り付けて、自動電圧調整器用電圧測定器1の逆流情報入力用のメタルコネクタ(逆流入力部14)と接続する。自動電圧調整器用電圧測定器1は、逆流継電器25から送られる配電線3の逆送により潮流方向が逆向きになった情報を検知して、逆流となっている時間の情報等を記憶する。
次に、図4の機能ブロック図に基づいて、本実施形態の自動電圧調整器用電圧測定器1の構成を説明する。
本実施形態の自動電圧調整器用電圧測定器1は、操作者がデータの入・出力を行う操作部11、自動電圧調整器2のSVR制御回路21からタップ制御情報を入力するタップ制御情報入力部12、制御巻線24から2次側電圧を取得して電圧値を測定する2次側電圧測定部13、逆流継電器25から送信される逆流情報を受信する逆送情報入力部14、電圧の算出等の演算を行う演算部15、電圧の演算に関する各種データを保持する記憶部16等から構成されている。
次に、自動電圧調整器2の構成について説明する。本実施形態において自動電圧調整器2は、SVR制御回路21、制御巻線24、逆流継電器25等を備え、本実施形態の自動電圧調整器用電圧測定器1とは各種のケーブル類で接続する。
本実施形態の自動電圧調整器用電圧測定器1の演算部15には、操作者が入力した自動電圧調整器2のタップ数、電圧調整幅等の基本情報のデータを入力する基本情報入力手段151、電圧の測定開始時におけるタップ初期値のデータ等を入力するタップ初期値入力手段152、タップ制御情報入力部12からタップの上げ・下げの制御情報を受信するタップ制御情報受信手段153、タップ初期値とタップ制御情報から電圧測定時のタップ値を算出するタップ値算出手段154、2次側電圧測定部13が測定した2次側の電圧値を入力する2次側電圧入力手段155、測定時点のタップ値と2次側電圧に基づいて1次側電圧を算出する1次側電圧算出手段156、逆送情報入力部が受信した逆送情報を受信して入力する逆送検出手段157、記録された測定期間内のタップ値からタップ裕度を判定するタップ裕度判定手段158等を備える。
記憶部16は、電圧測定の基本情報等を記憶する基本情報テーブル161、タップ値の変更等を管理するタップ値変更テーブル162、タップ値に対応した変圧比等のデータを保持する変圧比換算テーブル163、測定された電圧値等を記憶する電圧測定テーブル164等により構成されている。
次に、記憶部16が保持するデータベースの構成について説明する。
図5の基本情報テーブル161では、電圧測定の条件等の基本情報を管理する。
具体的には、電圧測定を行う期間、周期、箇所、SVRタップ数、電圧調整幅、素通しタップ、Ry種別、測定開始時の順送・逆送の設置状態、測定開始時のタップ値等の情報を保持する。
図6のタップ値変更テーブル162では、電圧の測定開始時のタップ値を初期値として保持し、タップ制御情報受信手段153が受信したタップの上げ・下げの制御情報等を記憶する。
具体的には、SVR制御回路21の上げ回路23からの制御情報の受信を受けて時刻を記録し、現在のタップ値に1を加える。下げ回路22からの制御情報の受信を受けて時刻を記録し、現在のタップ値から1を減ずる。
図7の変圧比換算テーブル163では、タップ値ごとの1次側と2次側の変圧比を管理する。また、変圧比は自動電圧調整器によりタップ数、電圧調整幅、素通しタップ数等の条件が異なるため、それぞれの条件ごとに数値を保持する。
図8の電圧測定テーブル164では、測定期間内における測定時間ごとのタップ値、測定した2次側電圧値、算出した1次側電圧値等のデータを保持する。
[基本情報等の設定]
次に、本実施形態の自動電圧調整器用電圧測定器1により電圧の測定を行うまでのフローを、図9に基づいて説明する。
はじめに、上記の2次側電圧測定用、タップ制御情報入力用(上・下)、逆流情報入力用の各メタルコネクタに、それぞれ対応するケーブル類を接続する(S101)。
2次側電圧測定用のメタルコネクタ(2次側電圧測定部13)に接続したケーブル類の反対側の端子は、SVR2の2次側の制御巻線24に接続する。また、タップ制御情報入力用(上・下)のメタルコネクタ(タップ制御情報入力部12)に接続する電流クランプメータは、SVR制御回路21を構成する下げ回路22および上げ回路23に取り付ける。逆送情報入力用のメタルコネクタ(逆送情報入力部14)に接続する電流クランプメータは、逆流継電器(67Ry)25に取り付ける(S102)。これにより、測定回路の接続は完了する。
次に、本実施形態の自動電圧調整器用電圧測定器1による電圧の測定に必要な、SVR2の仕様を確認する(S103)。自動電圧調整器(SVR)は、備えるタップ数や、電圧を一定に調整する際に許容される幅、調整を行うことなく電圧を素通しするタップ数が機種により異なる。そのため、自動電圧調整器用電圧測定器1の設定に先立ち、それらの数値を確認する。また、SVR制御回路21におけるRyの種別等についても確認する。
SVR2の仕様を確認すると、自動電圧調整器用電圧測定器1の設定を実施する(S104)。具体的には、自動電圧調整器用電圧測定器1の操作部11(図3)において「設定値」として表示された欄に「操作キー」より入力する。
設定する内容としては、上述のSVR2のタップ数、電圧調整幅、素通しタップ、SVR制御回路21におけるRyの種別等の設定や、固定タップの情報等を入力するほか、電圧潮流が順送であるか逆送であるかといったSVR2の設置状態等の入力を行う。さらに、自動電圧調整器用電圧測定器1が電圧の測定を行う周期や期間についても設定を行う。
これらの情報は、基本情報入力手段151により記憶部16の基本情報テーブル161に保存される。
また、測定開始時にSVR2に表示されたタップ値を操作者等により確認をして、タップ初期値として入力する(タップ初期値入力手段152)。入力されたタップ初期値は、基本情報テーブル161に保存されて、タップ値変更テーブル162で管理するタップ値の初期値とされる(図6)。
以上の通り、自動電圧調整器用電圧測定器1の設定完了により、電圧の測定を開始することができる。
[タップ値の変更処理]
次に、本実施形態の自動電圧調整器用電圧測定器1において管理する自動電圧調整器2のタップ値の変更処理について、図10に表すフローに基づいて説明する。
上述の通り、操作者は電圧測定開始時に自動電圧調整器2に表示されたタップ値の視認等を行い(S201)、そのタップ値を自動電圧調整器用電圧測定器1の操作部11が備える操作キー等で入力する(S202・図3)。
入力されたタップ値は、基本情報として基本情報テーブル161に保存されるほか(基本情報入力手段151)、タップ初期値入力手段152は、タップ値変更テーブル162が管理するタップ値に「タップ初期値」として保存する(S203)。図6の例では、「タップ初期値」として「5」を保存する。
その後、配電線3において電圧降下が発生し(S204)、SVR2は電圧の降下に対応して、SVR2本体のタップ値が1ステップ上昇する(S205)。これらのSVR2の制御は、SVR制御回路21が備える90Ryにより行われる(図3)。
タップ上げ回路23の作動は、タップ上げ回路23に取り付けた電流クランプメータが検知する。電流クランプメータから送信されたタップ上げ情報は、タップ制御情報入力部12が受信する(タップ制御情報受信手段153・S206)。
タップ制御情報受信手段153は、タップ値変更テーブル162の「上げ情報検出時間」のカラムにタップ上げ情報の受信時間を保存する(S207)。
タップ値算出手段154は、タップ値変更テーブル162へのタップ上げ情報の受信時間の保存を受けて実行し、タップ初期値を1ステップ上昇する(S208)。図6の例では、タップ初期値である「5」から1を加算して「6」に変更する。
なお、電圧が上昇した場合には、タップ下げ回路22が作動することで、タップ制御情報入力部12はタップ下げ情報を受信する(タップ制御情報受信手段153)。タップ制御情報受信手段153は、タップ値変更テーブル162の「下げ情報検出時間」のカラムにタップ下げ情報の受信時間を保存する。
タップ値算出手段154は、タップ値変更テーブル162へのタップ下げ情報の受信時間の保存を受けて実行し、タップ初期値を1ステップ降下する(S208)。図6の例では、タップ初期値である「6」から1を減算して「5」に変更する。
以上のタップ値の変更処理は、測定期間の終了まで繰り返し行われる。
[電圧の測定処理]
次に、本実施形態の自動電圧調整器用電圧測定器1において、電圧の測定および算定を行う処理を、図11に基づいて説明する。
はじめに、基本情報入力手段151により保存された基本情報テーブル161(図5)の測定期間(始)に設定された時間の到来により(S301)、2次側電圧入力手段155が実行し、制御巻線24からの電圧を2次側電圧測定部13から取得する(S302)。本実施形態では、6600Vの電圧を110Vに降圧して測定を行う(図3)。2次側電圧入力手段153は、測定された2次側の電圧値を電圧測定テーブル164に保存する(S302)。
なお、測定期間(始)に設定された時間の到来後は、基本情報テーブル161に設定された測定周期の間隔ごとに実行する(図5)。
次に、1次側電圧算出手段156が実行して、1次側電圧の算出に必要な変圧比の情報を取得する。
具体的には、タップ値変更テーブル162から、電圧測定時点のタップ値データを取得する(S303)。次に、基本情報テーブル161に保存した自動電圧調整器2のタップ数、電圧調整幅、素通しタップ等のデータに基づいて、変圧比換算テーブル163から該当するカラムを特定し(S304・図7)、タップ値変更テーブル162から取得したタップ値データに対応する変圧比データを取得する(S305)。
1次側電圧算出手段156は、取得した変圧比データを電圧測定テーブル164に保存して(S306)、2次側電圧値と乗ずることで1次側電圧値を算出する(S307)。1次側電圧算出手段156は、算出された1次側電圧値データを電圧測定テーブルに保存する(S308・図8)。
電圧の測定処理は繰り返し実行され、測定期間(終)の到達により終了する。
[逆送検出処理]
次に、本実施形態の自動電圧調整器用電圧測定器1における、逆送検出処理について説明する。
図4において、自動電圧調整器2の1次側の電圧(到達電圧)の調整を行い、2次側に送り出すこととしている(送出電圧)。しかし、分散電源等の環境のもとでは、潮流が逆向きになることもある。逆送検出処理とは、かかる場合において電圧測定を可能とする処理を意味する。
具体的には、配電線3に繋がる逆流継電器25(67Ry)により配電線の逆送の発生を検知し、逆流継電器25に取り付けた電流クランプメータは逆送情報入力部14に逆送情報を送信する。逆送検出手段157は、逆送情報入力部14が受信した逆送情報を検知して、逆送となる時間帯を電圧測定テーブル164に保存する(図8)。
1次側電圧算出手段156は、電圧測定テーブル164が保持する逆送となる時間帯に行われる1次側電圧の算出に際して、変圧比を逆にすることで逆送の場合であっても1次側電圧の算出を可能とする。
[タップ裕度判定処理]
次に、本実施形態の自動電圧調整器用電圧測定器1における、タップ裕度判定処理について説明する。
タップ裕度の判定処理とは、測定期間内の下限タップ値または上限タップ値に基づいて、自動電圧調整器(SVR)の裕度を判定する処理を意味する。
具体的には、本実施形態の自動電圧調整器用電圧測定器1では、測定期間内におけるSVR2のタップ値の変更を、タップ値変更テーブル162において管理するが(図6)、タップ値が上限または下限の「1」「9」が記録されているような場合には、タップ値に裕度がなく、SVR2の設定を検討する必要がある。
タップ裕度判定手段158は、タップ値変更テーブル162のタップ値が所定の値となった場合に、たとえばハイライト表示等を行うことにより、操作者に注意を促すように設定することができる。
以上の通り、第1の実施形態にかかる自動電圧調整器用電圧測定器1によれば、1次側の電圧を測定できない自動電圧調整器であっても、簡易な方法で1次側の電圧を知得することが可能となる。
また、第1の実施形態にかかる自動電圧調整器用電圧測定器1では、測定開始時のタップ初期値を操作者の視認により行い、操作部11に入力を行うこととしていたが、たとえば、タップ窓に表示される刻印されたタップ値を小型カメラで撮影し、タップ値を読み取らせることで自動化を図ることもできる(図12)。
これにより、測定開始時のタップ初期値の設定において、ヒューマンエラーを防止することができる。
[第2の実施形態]
図13に示す第2の実施形態の自動電圧調整器用電圧測定器1は、遠隔監視制御機能を備えることで第1の実施形態と異なる。
配電線3の系統変更時に、配電線負荷の増大により電圧降下が大きくなることがあるが、かかる場合に系統途中の電圧監視ができない現状においては、大幅な系統変更時の電圧過降下により電気の品質低下が発生する恐れがある。
第2の実施形態の自動電圧調整器用電圧測定器1では、あらかじめ電圧過降下となる恐れがある箇所に遠隔監視制御機能を備える自動電圧調整器用電圧測定器1を取り付けておくことで、系統変更時に事務所等において系統途中の電圧が確認でき、電気の品質を維持することができる。
また、第2の実施形態の自動電圧調整器用電圧測定器1が備えるタップ裕度判定手段158は、タップ値変更テーブル162において上限または下限のタップ値が記録されることを監視して、図示しない本実施形態の自動電圧調整器用電圧測定器1のアラーム等で警報を行うことができる。
なお、タップ裕度の判定基準はタップ値を「1」または「9」に限定することなく、異なるタップ値とすることもできる。また「1」または「9」であって、測定した電圧値が所定の値を上回った場合または下回った場合を判定基準とすることもできる。
以上の通り、本発明の自動電圧調整器用電圧測定器は、設定の変更により多種多様な活用が可能となっている。
従来の自動電圧調整器(SVR)の1次側および2次側の電圧測定方法を説明する図である。 第1の実施形態にかかる自動電圧調整器用電圧測定器1を用いて行うSVR2の電圧測定方法の概略を、図1と比較して説明する図である。 本実施形態にかかる自動電圧調整器用電圧測定器1とSVR2等の機器の構成を示す図である。 本実施形態にかかる自動電圧調整器用電圧測定器1のシステム構成を示すブロック図である。 図4における記憶部16が備える基本情報テーブル161のデータ構成例である。 図4における記憶部16が備えるタップ値変更テーブル162のデータ構成例である。 図4における記憶部16が備える変圧比変換テーブル163のデータ構成例である。 図4における記憶部16が備える電圧測定テーブル164のデータ構成例である。 本実施形態の自動電圧調整器用電圧測定器1により電圧の測定を行うまでのフローを示す図である。 本実施形態の自動電圧調整器用電圧測定器1において、自動電圧調整器2のタップ値の変更処理を行うフローを示す図である。 本実施形態の自動電圧調整器用電圧測定器1において、電圧の測定および算定を行う処理を行うフローを示す図である。 SVR2のタップ窓を小型カメラで撮影し、タップ値を読み取らせることで自動化を図る例を示した図である。 第2の実施形態の自動電圧調整器用電圧測定器1が備える遠隔監視制御機能を説明する図である。
符号の説明
1 自動電圧調整器用電圧測定器
2 自動電圧調整器(SVR)
3 配電線
11 操作部
12 タップ制御情報入力部
13 2次側電圧測定部
14 逆送情報入力部
15 演算部
16 記憶部
21 SVR制御回路
22 タップ下げ回路
23 タップ上げ回路
24 制御巻線
25 逆流継電器
151 基本情報入力手段
152 タップ初期値入力手段
153 タップ制御情報受信手段
154 タップ値算出手段
155 2次側電圧入力手段
156 1次側電圧算出手段
157 逆送検出手段
158 タップ裕度判定手段
161 基本情報テーブル
162 タップ値変更テーブル
163 変圧比換算テーブル
164 電圧測定テーブル

Claims (5)

  1. 配電系統に設置された自動電圧調整器の1次側と2次側の電圧を測定する自動電圧調整器用電圧測定器であって、
    測定開始時のタップ値を入力するタップ初期値入力手段と、
    測定期間内に発生した自動電圧調整器によるタップの上下への制御の情報を受信するタップ制御情報受信手段と、
    前記測定開始時のタップ値と、前記自動電圧調整器によるタップの上下への制御の情報とに基づいて、測定時点のタップ値を算出するタップ値算出手段と、
    前記自動電圧調整器の2次側の電圧を測定して電圧値を入力する2次側電圧入力手段と、
    前記測定した2次側の電圧値と前記測定時点のタップ値に基づいて、1次側の電圧値を算出する1次側電圧算出手段と、
    を備えることを特徴とする自動電圧調整器用電圧測定器。
  2. 自動電圧調整器のタップ値ごとに異なる2次側電圧値と1次側電圧値との変圧比のデータを予め備え、
    前記1次側電圧算出手段は、2次側の電圧値に、測定時点のタップ値に対応した変圧比を乗じて、1次側の電圧値を算出することを特徴とする請求項1記載の自動電圧調整器用電圧測定器。
  3. 自動電圧調整器のタップ数を含む基本情報を入力する基本情報入力手段を備え、
    複数の自動電圧調整器における前記2次側電圧値と1次側電圧値との変圧比のデータを自動電圧調整器ごとにさらに備え、
    前記1次側電圧算出手段は、前記基本情報入力手段が入力した自動電圧調整器のタップ数を含む基本情報に基づいて、2次側電圧値と1次側電圧値との変圧比のデータを抽出することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動電圧調整器用電圧測定器。
  4. 配電系統に逆潮流が発生した場合に逆送検出信号を入力する逆送検出手段と、
    前記1次側電圧算出手段は、逆送検出信号の入力時に変圧比を逆にして1次側の電圧値を演算することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の自動電圧調整器用電圧測定器。
  5. 前記タップ値算出手段は、算出した電圧測定期間内のタップ値を保存し、
    前記保存した電圧測定期間内のタップ値に基づいて、自動電圧調整器のタップ裕度を判定するタップ裕度判定手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の自動電圧調整器用電圧測定器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013099203A (ja) * 2011-11-04 2013-05-20 Chugoku Electric Power Co Inc:The 変圧器タップ値の予測システムおよび方法
JP5480406B1 (ja) * 2013-01-09 2014-04-23 中国電力株式会社 配電線送出電圧シミュレーションシステム
US11309807B2 (en) 2019-01-11 2022-04-19 Mitsubishi Electric Corporation Power conversion system and power conversion device

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