JP2009049923A - 通信媒体選定装置、通信媒体選定方法および通信媒体選定プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 通信局内の通信媒体を選定する通信媒体選定装置において、通信局内の通信媒体の性質を記憶する通信媒体基本情報記憶部と、通信局内の各通信媒体の使用状況および状態を記憶する通信媒体構成記憶部と、通信媒体群の任意の2点間端子およびサービス提供条件の指定を受け、通信媒体構成記憶部に記憶された各通信媒体の使用状況および状態と、通信媒体基本情報記憶部に記憶された各通信媒体の性質に基づき、指定された通信媒体群の任意の2点間端子を接続可能な経路候補を決定する経路探索処理部と、経路探索処理部で決定した経路候補の中から選ばれた経路を記憶する通信媒体経路予約記憶部と、上記各部の制御を行う制御部とを備える。
【選択図】 図1
Description
まず、通信媒体選定の従来技術について説明する前に、通信局内における通信媒体のサービス特性について説明する。通信局内では、主にサービス種別として3つのパターンが存在する。
通信局内の通信媒体を選定するためには、通信局内の通信媒体群における任意の2点間端子の経路(ケーブルと配線架または所内装置の繋がり)を探索する上に、その経路を形成する心線、アダプタ端子、多分岐・波長多重アダプタ端子まで探索する必要がある。また、通信局内の通信媒体群における任意の2点間端子の経路を選定するには、サービス提供条件、設備条件、通信媒体の構成品の使用状況および状態、損失(接続点)/接続作業点数を考慮した経路を選定しなければならない。
2点間の径路探索方法については、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3に記載の鉄道乗換ナビゲーションやカーナビゲーションにあるような径路探索(選定)手法がある。
通信局内の通信媒体のような受動的構成部品を管理・運用するシステムとしては、例えば、特許文献4に記載されたものがある。上記に記載されたコンピュータソフトウェアの処理手順に従うことで、受動的構成品群の設計から工事、撤去に至る一連の運用方法が確立されている。その一連の運用方法には、受動的構成品群の自動選定も含まれているが、通信局内の通信媒体群においては、単純に径路を構成する受動的構成品群のつながりだけで径路を選定することができない。なぜならば、サービスに応じた通信方式および光分岐数、通信波長、試験波長、作業性、使用予定日、廃止予定日等の条件のもとで通信局内の通信媒体の径路を選定しなければならない。
また、類似する技術分野の一つとして、例えば、特許文献5における選定技術がある。しかし、この技術は、対象となる技術範囲が主に通信局外における設備を対象としており、特殊な設備構造(テープ構造)を持つ所外通信媒体の構成や特質および需要管理のための配線ブロックなどの観点を加味した上での該配線ブロックおよび該配線ブロックに隣接する配線ブロックから通信媒体の選定を実施するものである。上記の従来技術は波長多重サービスや多分岐サービスを選定することを加味しておらず、所内通信設備選定を効率的に実施する上で必要と考えるつながり検索やケーブルルートおよび心線ルートの探索機能も加味していないと言う点で、通信媒体選定が対象とする分野とは明確に異なる。
また、類似する通信媒体の管理対象範囲内での技術分野の一つとして、特許文献6や特許文献7の技術がある。しかし、上記技術は、対象とする通信媒体が通信局内とする部分で同一であるが、あくまでも通信媒体を管理する一手法であり、通信局内の設備の効率的で迅速かつ正確な管理および回線設計、現物照合を目的としたものである。また、効率的な配線作業を行うための配線管理システムにおける技術であるため、設備管理の確立を基盤として、設備選定において実施する上で必要と考える選定処理部分については加味されておらず、所内通信設備選定を効率的に実施する上で必要と考えるつながり検索やケーブルルートおよび心線ルートの探索機能も加味していないと言う点で、通信媒体選定が対象とする分野とは明確に異なる。
また、類似する通信媒体選定での従来技術として、特許文献8の技術がある。本従来技術は、選定対象区間の全検索を行った結果に基づいて通信媒体を選定するものであった。
図1は、本発明の通信媒体選定装置の構成例を示す。
図において、通信媒体基本情報記憶部101は、通信局内の通信媒体の性質、例えばケーブルであれば、心線数、コネクタ種別、コネクタ反射特性(光学的特性)、光伝送モード、フィルタ種別(試験波長をカットするためのフィルタ)などを記憶し、アダプタ端子であれば、端子数、コネクタ種別、コネクタ反射特性(光学的特性)、フィルタ種別、光分岐数などを記憶する。通信媒体構成記憶部102は、各通信媒体間の収容関係、接続関係と各通信媒体の使用状況および状態を記憶する。経路探索処理部106は、通信媒体群の任意の2点間端子およびサービス提供条件が指定されると、通信媒体構成記憶部102に記憶された各通信媒体間の収容関係、接続関係と各通信媒体の使用状況および状態と、通信媒体基本情報記憶部101に記憶された各通信媒体の性質から、指定された通信媒体群の任意の2点間端子を接続可能な経路を選択する。
図2は、経路探索処理部106の構成例を示す。
図において、選定条件部113は、選定条件を設定し、その条件が正しいか否かを判断する。装置端子優先探索部114は、優先度の高い装置端子を選定するのか、ユーザの要望する装置端子を選定するのかを決定する。つながり検索部115は、所内選定候補となる心線ルートの探索量の低減と、PONサービスやWDMサービスにおいても選定対応が可能となるように検索する。ケーブルルート探索部116は、2点間(始点〜終点)のケーブル、配線架、所内装置間のルートを探索する。ケーブルルート並び替え部117は、複数のケーブルルートに優先順位をつけて並び替える。心線ルート探索部118は、ケーブルルート探索部116で探索されたケーブルルートから選定条件に基づきそのケーブルルートを構成する心線、アダプタ端子のルートを探索する。記憶部119は、心線ルート探索部118で探索された心線ルートを記憶する。波長多重ルート探索部120は、ユーザの指定したサービスが波長多重であれば、ケーブルルート探索部116、ケーブルルート並び替え部117、心線ルート探索部118を駆使して、波長多重ルートを選定する。
図3は、装置端子優先探索部114の処理手順を示す。
図において、装置端子優先探索部114は選定内容を確認し(S301)、手動設定のときはオペレータがGUIより直接装置候補を指定し、つながり検索部115の処理に移行する。自動設定のときはサービスと適合する装置端子種別と一致し選定対象となる装置端子をすべて抽出する(S302)。次に、配線架の場所を考慮し、装置端子下部と配線架での選定基準点間の経由数で優先順位を設定する(S303)。次に、優先順位順に装置端子をソーティングして上から順番に設定ロジックに配線架・装置端子の選定条件を渡し(S304) 、装置端子から前項で設定した優先順位が高い端子から順に下部工程で使用する端子とする。ここまでのステップを踏まえて装置端子を取得し(S305) 、選定候補の有無を判断し(S306)、選定候補なしの場合には選定エラーとし(S307)、選定候補ありの場合には次のつながり検索部115の処理に移行する。また、後述する再選定処理S308は、装置端子を取得する処理S305に割り込む。
図4は、つながり検索部115の処理手順を示す。
図において、つながり検索部115はサービス方式を確認し(S401)、WDM方式のときにはサービス種別を確認し(S402)、映像系方式の場合はWDMサービスの選定手順<映像系のみ選定依頼>になり (S403、図12)、音声系+映像系方式の場合はWDMサービスの選定手順<音声系+映像系同時選定依頼>になる (S404、図11)。
図5は、ケーブルルート探索部116の処理手順を示す。
図において、ケーブルルート探索部116は、片端アダプタのサービス条件を確認し(S501)、片端アダプタではない場合(NG)は選定エラーとする(S502)。片端アダプタである場合(OK)は、配線架の上部側のケーブルを取得し(S503)、サービス条件を確認し(S504)、NGの場合は他ルート候補を探索し(S505)、他ルート候補がある場合は、次のケーブルを確認し(S506)、配線架の上部側のケーブルの取得(S503)に戻る。一方、他ルート候補がない場合は、選定エラーとする(S502)。
図6は、ケーブルルート並び替え部117の処理手順を示す。
図において、ケーブルルート並び替え部117は、ある架から選定目的架までのケーブルルートを取得し(S601)、このケーブルルートと比較経験ルートの中で最小経由架数のルートとを比較し(S602)、最小経由架のルートが大きいときはケーブルルートの並び替えを行い(S603)、他のケーブルルート候補があるか否かを判断する(S604)。また、最小経由架のルートが小さいか等しいときは、そのまま他のケーブルルート候補があるか否かを判断する(S604)。他のケーブルルート候補が有りの場合は再度ある架から選定目的架までのケーブルルートを取得し(S601)、無しの場合は心線ルート探索部118の処理に移行する。
図7は、心線ルート探索部118の処理手順を示す。
図において、心線ルート探索部118は、上部(所内)側の接続の有無を確認し(S701)、接続無しのときに次の物品の候補を探索し(S702)、選定基準点に到達したか否かを判断し(S703)、選定基準点に到達している場合にはサービス条件適合を判断し(S704)、サービス条件適合の場合に選定完了となる(S705)。しかし、選定基準点に到達してもサービス条件不適合の場合は、より詳細な検索を実施するための処理に移行する(S719以降)。
図において、分岐機器探索処理Aでは、入力側接続済みの分岐機器をケーブルの優先順で若番から検索し(S731)、検索不可の場合はS701に戻り、検索可の場合は該当設備が選定基準点に到達したか否かを判断し(S732)、到達不可の場合には入力側未接続の分岐機器の最若番を検索し(S733)、検索不可の場合はS701に戻り、検索可の場合は該当設備が選定基準点に到達したか否かを判断し(S734)、到達不可の場合はS701に戻る。S732またはS734で選定基準点に到達している場合には、図7の※からサービス条件適合を判断し(S704)、サービス条件適合の場合に選定完了となり(S705)、サービス条件不適合の場合にS719に移行する。
図において、ケーブル検索処理Bでは、優先度の高いケーブルから検索し(S741)、検索不可の場合はS701に戻り、検索可の場合は該当設備が選定基準点に到達したか否かを判断し(S742)、到達不可の場合はS701に戻る。また、選定基準点に到達している場合には図7の※からサービス条件適合を判断し(S704)、サービス条件適合の場合に選定完了となり(S705)、サービス条件不適合の場合にS719以降に移行する。
図において、アダプタ間接続用ケーブル検索処理Cでは、アダプタ間接続用ケーブル区間の優先度の高いものから検索し(S751)、検索不可の場合はS701に戻り、検索可の場合は該当設備が選定基準点に到達したか否かを判断し(S752)、到達不可の場合はS701に戻る。また、選定基準点に到達している場合には図7の※からサービス条件適合を判断し(S704)、サービス条件適合の場合に選定完了となり(S705)、サービス条件不適合の場合にS719に移行する。
図において、中継アダプタ検索処理Dでは、入力側接続済みの中継アダプタをケーブルの優先順で若番から検索し(S761)、検索不可の場合はS701に戻り、検索可の場合は該当設備が選定基準点に到達したか否かを判断し(S762)、到達不可の場合には入力側未接続の中継アダプタの最若番を検索し(S763)、検索不可の場合はS701に戻り、検索可の場合は該当設備が選定基準点に到達したか否かを判断し(S764)、到達不可の場合はS701に戻る。S762またはS764で選定基準点に到達している場合には図7の※からサービス条件適合を判断し(S704)、サービス条件適合の場合に選定完了となり(S705)、サービス条件不適合の場合にS719に移行する。
図において、波長多重分岐機器(入力側)の有無を確認し(S801)、無しの場合は選定失敗となる(S802)。有りの場合は、映像系ルートの終端を確認する(S803)。映像系ルートの終端が映像系装置以外であれば映像系装置端子を抽出し(S804)、映像系装置を確立する(S805)。また、映像系ルートの終端が映像系装置であれば、そのまま映像系装置を確立する(S805)。次に、映像系ルートを選定し(S806)、成功のときは選定完了となり(S807)、失敗のときは他の映像系装置候補の有無を確認し(S808)、他の映像系装置候補があれば再度、映像系装置を確立し(S805)、なければ選定失敗となる(S802)。
図において、音声系ルートを多分岐サービスとして選定し(S811)、音声系選定失敗のときは選定失敗となる(S812)。音声系選定成功のときは波長多重分岐機器(入力側)からの映像系ルートの終端を確認し(S813)、映像系ルートの終端が映像系装置以外であれば映像系装置端子を抽出し(S814)、映像系装置を確立する(S815)。また、映像系ルートの終端が映像系装置であれば、そのまま映像系装置を確立する(S815)。次に、映像系ルートを選定し(S816)、成功のときは音声系+映像系での予約作成を行い(S817)、選定完了とする(S818)。失敗のときは他のルート候補の有無を確認し(S819)、他のルート候補があれば再度、映像系装置を確立し(S815)、なければ音声系ルートを取り消し(S820)、選定失敗となる(S812)。
図14は、装置端子優先探索部114のS304における複数選定の実行例を示す。
図において、既存検索方法では、装置端子の優先度に関係なく、指定された若番の端子から選定していた。しかし、この方法では若番から確実に配線架までルートが確立しているか不明であった。すなわち、装置端子(PKG1)のように、下部検索すると中間架3を経由して配線架1に行き着く端子1になり、選定できないこともある。そこで、選定基準点間の距離から近い装置端子から選定し、処理を効率化するための技術が必要であった。各装置端子(PKG1〜4)から、事前につながり検索を実施し、選定基準点1〜5の優先順位を決定する。なお、接続、開放で接続状態が変化した場合は、その都度優先順位を変更する。
図15は、つながり検索部115のS410における複数選定の実行例を示す。
図において、既存検索方法では、所外端子と装置端子が1:1で選定していたため、同じつながり状態の端子を複数回選定する場合もあった。しかし、本発明方法では、各端子とつながり先ごとの端子が過去に選定した装置端子と同一であれば不用とし、必要な装置端子のみを選定実施することにより、選定処理を効率よく行うことができる。この例では、6回目で成功していたものが3回目で成功するので、2倍の効率化が可能である。
図16は、ケーブルルート探索部116のS503におけるケーブルルート選定の実行例を示す。
図において、既存検索方法では、所外端子と装置端子がケーブルルートとして確立したら、ケーブルの使用率に関わらずルートは確立できた。しかし、この方法では選定空間があまりに膨大になる。そこで、使用率 100%のケーブルは選定対象外とし、選定空間を縮小するための技術が必要であった。
図17は、ケーブルルート探索部116のS507におけるケーブルルート選定の実行例を示す。
図において、既存検索方法では、ケーブルルートを検索するときに総当たり時にルート検索を実施するため、重複したルート検索か行われていた。そこで、一度ケーブルルート検索に失敗したケーブルをキャッシュしておき、次の検索で対象外とすることにより、検索量を減らし、選定時間を短縮する技術が必要であった。
図18は、ケーブルルート並び替え部117のS602における優先選定の実行例を示す。
図において、既存検索方法では、選定基準点間のケーブルルート検索の際、1〜3番目までのルートが構成される。全検索の場合、若番からのケーブルルートで心線ルート検索を開始するが、1番目のルートで開通可能なルートを心線ルート検索で得たとしても、当該ルートを保持して2番目、3番目の心線ルートを検索する。全ルート検索終了後、開通可能なルートを評価し、最適なルートを選択する。しかし、全検索には膨大な時間がかかる。本発明方法では、ケーブルルートの経由架数で優先順位を付与し、経由架数が少ないことは接続点、接続作業点が少ないことから、選定基準点間で経由架数が少ないルートを初めに選定する。
図19は、心線ルート探索部118のS717における心線ルート選定の実行例を示す。
図において、既存検索方法では、配線架から心線ルート検索を実施し、中間架においてさらに上部側の検索を実施する場合は、背面の接続済み端子と接続先心線の接続関係を確認する。全接続端子の接続先ケーブルがケーブルルートに適合するか検索しているために検索量が増大する。そこで、中間架の背面側に敷設されるケーブルを検索し、その中からケーブルルート対象ケーブル(すなわちケーブルルート検索で検索されたケーブル)を取得し、下部側(中間架背面端子)への接続情報を取得し、他のケーブルは検索しないことで最小限の検索量で処理する技術が必要であった。
図20は、心線ルート探索部118のS721における心線ルート選定の実行例を示す。
図において、本発明方法では、既存検索方法と同様の選定方法を採用している。指定された配線架1から所内側選定基準点2まで、ケーブルルート検索、ケーブルルートの並べ替え、心線ルートを実行する。このとき、指定された配線架1から心線ルートを選定し、所内側選定基準点2まで行く前に失敗した場合(A)、直前の中間架3まで戻って選定を実行する。
図21は、心線ルート探索部118のS731における心線ルート選定の実行例を示す。
図において、既存検索方法では分岐機器を優先的に探索するため、すでにPDS用分岐機器を経由していても、中間架にSS用の分岐機器を通過するルートがあれば、それを優先探索する。結果的にルートとしては確立するが、接続点の多いルートになる。そこで、すでにPDS用分岐機器を通過している場合は、分岐機器よりもケーブルを優先探索することにより、接続点を抑えたルートを選定することができる。このように、分岐機器のキャッシュ機能により、選定の評価値が高いルートを効率よく導出することができる。
図22は、心線ルート探索部118のS761における心線ルート選定の実行例を示す。
図において、既存検索方法ではアダプタ・分岐機器の選定において、入力側接続済みルートのうち最若番の端子を選定する。接続済み端子が存在しない場合、未接続端子のうち最若番を選択する。すなわち、アダプタの選定において、優先順位の高いルートか否かは意識しない。結果的にルートとしては確立するが、接続点の多いルートになる。そこで、アダプタ・分岐機器の選定において、さらに上位に接続されているケーブルを意識して、ケーブルの優先順位でアダプタの端子をソートする。その中で最若番ルートを選定する。アダプタ入力側に接続済みが存在しない場合、その中で最若番ルートを取得する。このように、検索範囲を広げることにより、選定の評価値の高いルートを効率よく導出することができる。
図23は、心線ルート探索部118のS763における心線ルート選定の実行例を示す。
図において、既存検索方法ではアダプタの選定において、まず前面から背面の向きで選定する。上部側に接続可能なケーブルが存在しない場合、背面から前面の向きで選定を行う前に、アダプタ間接続用ケーブルを優先して選定してしまう。そこで、前面・背面を考慮せずに次の接続先を検索する。次物品がケーブルで前面引き込みの選定結果の場合、アダプタは背面から前面のものを利用する。このように、検索範囲を広げることにより、選定の評価値の高いルートを効率よく導出することができる。
従来技術5では、心線ルートが見つかっても他の心線ルートと比較して接続箇所数や接続工事数が少ない方を優先して選定している。図24に示す例では、既存検索方法において3つのルートが見つかった場合、すべてを抽出した後に評価して最適なものを選定していた。一方、本発明では、心線ルートが一つでも見つかった場合は、その時点で選定を終了することにより、他の心線ルートを選定する処理を省くことかでき、選定処理の効率化を実現することができる。
101 通信媒体基本情報記憶部
102 通信媒体構成記憶部
103 コマンド処理部
104 通信媒体経路予約記憶部
106 経路探索処理部
108 出力部
109 入力部
110 入出力インタフェース部
112 入出力装置
113 選定条件部
114 装置端子優先探索部
115 つながり検索部
116 ケーブルルート探索部
117 ケーブルルート並び替え部
118 心線ルート探索部
119 記憶部
120 波長多重ルート探索部
Claims (16)
- 通信局内の通信媒体を選定する通信媒体選定装置において、
前記通信局内の通信媒体の性質を記憶する通信媒体基本情報記憶部と、
前記通信局内の各通信媒体の使用状況および状態を記憶する通信媒体構成記憶部と、
通信媒体群の任意の2点間端子およびサービス提供条件の指定を受け、前記通信媒体構成記憶部に記憶された各通信媒体の使用状況および状態と、前記通信媒体基本情報記憶部に記憶された各通信媒体の性質に基づき、指定された通信媒体群の任意の2点間端子を接続可能な経路候補を決定する経路探索処理部と、
前記経路探索処理部で決定した経路候補の中から選ばれた経路を記憶する通信媒体経路予約記憶部と、
前記各部の制御を行う制御部と
を備えたことを特徴とする通信媒体選定装置。 - 請求項1に記載の通信媒体選定装置において、
前記経路探索処理部は、
選定条件を設定し、その条件が正しいか否かを判断する選定条件部と、
選定する装置端子が複数であるときに優先順位をつける装置端子優先探索部と、
選定候補となる心線ルートの探索量を低減し、前記サービス提供条件に対して選定可能となるように検索するつながり検索部と、
2点間(始点〜終点)のケーブル、配線架、所内装置間のルートを探索するケーブルルート探索部と、
複数のケーブルルートに優先順位をつけて並び替えるケーブルルート並び替え部と、
前記ケーブルルート探索部で探索されたケーブルルートから、選定条件に基づきそのケーブルルートを構成する心線、アダプタ端子のルートを探索する心線ルート探索部と、
前記心線ルート探索部で探索された心線ルートを記憶する記憶部と、
ユーザの指定したサービスが波長多重であれば、前記ケーブルルート探索部、前記ケーブルルート並び替え部、前記心線ルート探索部を介して波長多重ルートを選定する波長多重ルート探索部と
を備えたことを特徴とする通信媒体選定装置。 - 通信媒体群の任意の2点間端子およびサービス提供条件の指定を受け、通信媒体構成記憶部に記憶された各通信媒体の使用状況および状態と、通信媒体基本情報記憶部に記憶された各通信媒体の性質に基づき、指定された通信媒体群の任意の2点間端子を接続可能な経路候補を決定し、通信局内の通信媒体を選定する通信媒体選定方法において、
選定条件を設定し、その条件が正しいか否かを判断する選定条件判断手順と、
選定する装置端子が複数であるときに優先順位をつける装置端子優先探索手順と、
選定候補となる心線ルートの探索量を低減し、前記サービス提供条件に対して選定可能となるように検索するつながり検索手順と、
2点間(始点〜終点)のケーブル、配線架、所内装置間のルートを探索するケーブルルート探索手順と、
複数のケーブルルートに優先順位をつけて並び替えるケーブルルートの並び替え手順と、
前記ケーブルルート探索手順で探索されたケーブルルートから、選定条件に基づきそのケーブルルートを構成する心線、アダプタ端子のルートを探索する心線ルート探索手順と、
前記心線ルート探索部で探索された心線ルートを記憶する記憶手順と、
ユーザの指定したサービスが波長多重であれば、前記ケーブルルート探索部、前記ケーブルルート並び替え部、前記心線ルート探索部を介して波長多重ルートを選定する波長多重ルート探索手順と
を有することを特徴とする通信媒体選定方法。 - 請求項3に記載の通信媒体選定方法において、
前記装置端子優先探索手順は、
選定内容を確認し、手動設定のときは前記つながり検索手順に移行し、自動設定のときはサービスと適合する装置端子種別と一致する装置端子をすべて抽出する手順と、
配線架の場所を考慮し、装置端子単位に優先順位を設定する手順と、
優先順位順に装置端子をソーティングして若番から順番に設定ロジックに配線架・装置端子の選定条件を渡し、装置端子を取得する手順と、
選定候補の有無を判断し、選定候補なしの場合には選定エラーとし、選定候補ありの場合には前記つながり検索手順に移行する手順と
を有することを特徴とする通信媒体選定方法。 - 請求項3に記載の通信媒体選定方法において、
前記つながり検索手順は、
サービス方式を確認し、波長多重方式のときにはサービス種別を確認し、映像系方式の場合は波長多重サービスの選定手順<映像系のみ選定依頼>になり、音声系+映像系方式の場合は波長多重サービスの選定手順<音声系+映像系同時選定依頼>になる手順と、
サービス方式を確認し、直収、多分岐方式のときは所内装置の端子を取得する手順と、
前記端子の有無を確認し、有りの場合に下部側の接続先を取得する手順と、
前記端子の有無を確認し、無しの場合に接続先を確認し、心線または分岐機器出力コードのときは上部側のアダプタ端子を取得する手順と、
接続先を確認し、アダプタのときは過去の構成検索NGルートと同質か否かを比較し、同質の場合は前記所内装置の端子の取得する手順に戻り、異質の場合は選定基準点を当該物品の端子に更新し、前記ケーブルルート探索手順に移行する手順と
を有することを特徴とする通信媒体選定方法。 - 請求項3に記載の通信媒体選定方法において、
前記ケーブルルート探索手順は、
片端アダプタのサービス条件を確認し、片端アダプタではない場合(NG)は選定エラーとし。片端アダプタである場合(OK)は配線架の上部側のケーブルを取得する手順と、
サービス条件を確認し、NGの場合は他ルート候補を探索し、他ルート候補がある場合は次のケーブルを確認して前記配線架の上部側のケーブルの取得手順に戻り、他ルート候補がない場合は選定エラーとする手順と、
前記サービス条件を確認し、OKの場合はケーブルの上部側架を確認し、それが中間架であれば同一架間に複数ケーブルがあれば統合し、上部側架を基準にしてルートの探索を行い、前記配線架の上部側のケーブルの取得手順に戻る手順と、
前記ケーブルの上部側架の確認結果が選定基準点を含む架または装置であれば、経由架数が所定数a以内か否かを判断し、a以内の場合は経由架数を計算し、ケーブルルートとして保持する手順と、
前記ケーブルの上部側架の確認結果がそれ以外の場合、あるいは前記経由架数がaを超える場合は、ケーブルルートから除外し、他ルート候補を探索する手順と、
前記ケーブルルートとして保持した後、他ルート候補の有無を確認し、有りの場合は次のケーブルを確認し、無しの場合は保持しているルートの有無を確認し、保持しているルートが無しの場合は選定エラーとし、有りの場合は前記ケーブルルートの並び替え手順に移行する手順と
を有することを特徴とする通信媒体選定方法。 - 請求項3に記載の通信媒体選定方法において、
前記ケーブルルートの並び替え手順は、
ある架から選定目的架までのケーブルルートを取得する手順と、
前記取得したケーブルルートと比較経験ルートの中で最小経由架数のルートとを比較し、最小経由架のルートが大きいときにケーブルルートの並び替えを行う手順と、
他のケーブルルート候補があるか否かを判断し、他のケーブルルート候補が有りの場合は再度ある架から選定目的架までのケーブルルートの取得手順に戻り、無しの場合は心線ルート探索手順に移行する手順と
を有することを特徴とする通信媒体選定方法。 - 請求項3に記載の通信媒体選定方法において、
前記心線ルート探索手順は、
上部(所内)側の接続の有無を確認し、接続無しのときに次の物品の候補を探索し、選定基準点に到達したか否かを判断し、選定基準点に到達している場合には第1のサービス条件適合を判断し、サービス条件適合の場合に選定完了となり、選定基準点に到達してもサービス条件不適合の場合は、詳細な検索を実施するための処理に移行する手順と、
前記選定基準点に到達しない場合は、分岐機器の通過の有無を確認し、無しの場合は分岐機器通過状況を確認し、未接続であれば分岐機器を探索する分岐機器探索処理Aに移行する手順と、
前記分岐機器の通過が有りの場合、または前記分岐機器通過状況が接続済みの場合は、ケーブルに接続可否を判断し、接続可の場合はケーブルを探索するケーブル検索処理Bに移行する手順と、
前記ケーブルに接続不可の場合は、アダプタ間接続用ケーブルに接続可否を判断し、接続可の場合はアダプタ間接続用ケーブルを探索するアダプタ間接続用ケーブル検索処理Cに移行する手順と、
前記アダプタ間接続用ケーブルに接続不可の場合は、中継アダプタに接続可否を判断し、接続可の場合は中継アダプタを探索する中継アダプタ検索処理Dに移行し、中継アダプタに接続不可の場合は、前記心線ルート探索手順の最初に戻る手順と、
前記上部(所内)側の接続の有無を確認し、接続有りのときに接続済先の物品を取得して第2のサービス条件適合を判断し、サービス条件不適合の場合は、詳細な検索を実施するための処理に移行する手順と、
前記第2のサービス条件適合の場合は、選定基準点到達の可否を確認し、到達可の場合は選定完了となり、到達不可の場合は前記心線ルート探索手順の最初に戻る手順と、
前記第1および第2のサービス条件不適合の場合に移行する詳細な検索を実施するための処理として、選定対象外ルートとして他のルート候補の有無を判断し、有りの場合はサービス条件不適合となった物品の下部側の未接続物品まで戻って候補を探索し、前記心線ルート探索手順の最初に戻り、他のルート候補が無しの場合は選定エラーとして処理する手順と
を有することを特徴とする通信媒体選定方法。 - 請求項8に記載の通信媒体選定方法において、
前記分岐機器探索処理Aは、
入力側接続済みの分岐機器をケーブルの優先順で若番から検索し、検索不可の場合は前記心線ルート探索手順に戻り、検索可の場合は該当設備が選定基準点に到達したか否かを判断し、選定基準点に到達の場合は前記第1のサービス条件適合の判断に戻る手順と、
前記選定基準点に到達不可の場合は入力側未接続の分岐機器の最若番を検索し、検索不可の場合は前記心線ルート探索手順に戻り、検索可の場合は該当設備が選定基準点に到達したか否かを判断し、選定基準点に到達の場合は前記第1のサービス条件適合の判断に戻り、到達不可の場合は前記心線ルート探索手順に戻る手順と
を有することを特徴とする通信媒体選定方法。 - 請求項8に記載の通信媒体選定方法において、
前記ケーブル検索処理Bは、
優先度の高いケーブルから検索し、検索不可の場合は前記心線ルート探索手順に戻り、検索可の場合は該当設備が選定基準点に到達したか否かを判断し、到達不可の場合は前記心線ルート探索手順に戻り、選定基準点に到達している場合は前記第1のサービス条件適合の判断に戻り、到達不可の場合は前記心線ルート探索手順に戻る手順を有する
ことを特徴とする通信媒体選定方法。 - 請求項8に記載の通信媒体選定方法において、
前記アダプタ間接続用ケーブル検索処理Cは、
アダプタ間接続用ケーブル区間の優先度の高いものから検索し、検索不可の場合は前記心線ルート探索手順に戻り、検索可の場合は該当設備が選定基準点に到達したか否かを判断し、到達不可の場合は前記心線ルート探索手順に戻り、選定基準点に到達している場合は前記第1のサービス条件適合の判断に戻り、到達不可の場合は前記心線ルート探索手順に戻る手順を有する
ことを特徴とする通信媒体選定方法。 - 請求項8に記載の通信媒体選定方法において、
前記中継アダプタ検索処理Dは、
入力側接続済みの中継アダプタをケーブルの優先順で若番から検索し、検索不可の場合は前記心線ルート探索手順に戻り、検索可の場合は該当設備が選定基準点に到達したか否かを判断し、選定基準点に到達の場合は前記第1のサービス条件適合の判断に戻る手順と、
前記選定基準点に到達不可の場合は入力側未接続の中継アダプタの最若番を検索し、検索不可の場合は前記心線ルート探索手順に戻り、検索可の場合は該当設備が選定基準点に到達したか否かを判断し、選定基準点に到達の場合は前記第1のサービス条件適合の判断に戻り、到達不可の場合は前記心線ルート探索手順に戻る手順と
を有することを特徴とする通信媒体選定方法。 - 請求項8に記載の通信媒体選定方法において、
前記選定エラー処理は、
装置端子数を確認し、装置端子数がnであれば選定完了とし、装置端子数がn未満であれば、請求項4の装置端子を取得する手順に戻って再選定処理を行う手順を有する
ことを特徴とする通信媒体選定方法。 - 請求項5に記載の通信媒体選定方法において、
前記波長多重サービスの選定手順<映像系のみ選定依頼>は、
波長多重分岐機器(入力側)の有無を確認し、無しの場合は選定失敗となり、有りの場合は映像系ルートの終端を確認する手順と、
前記映像系ルートの終端が映像系装置以外であれば映像系装置端子を抽出し、その後に映像系装置を確立する手順と、
映像系装置の確立後に映像系ルートを選定し、成功のときは選定完了となり、失敗のときは他の映像系装置候補の有無を確認し、他の映像系装置候補があれば前記映像系装置の確立手順に戻り、候補がなければ選定失敗となる手順と
を有することを特徴とする通信媒体選定方法。 - 請求項5に記載の通信媒体選定方法において、
前記波長多重サービスの選定手順<音声系+映像系同時選定依頼>は、
音声系ルートを多分岐サービスとして選定し、音声系選定失敗のときは選定失敗となり、音声系選定成功のときは波長多重分岐機器(入力側)からの映像系ルートの終端を確認する手順と、
映像系ルートの終端が映像系装置以外であれば映像系装置端子を抽出し、その後に映像系装置を確立する手順と、
映像系装置の確立後に映像系ルートを選定し、成功のときは音声系+映像系で予約作成して選定完了とし、失敗のときは他のルート候補の有無を確認し、他のルート候補があれば前記映像系装置の確立手順に戻り、候補がなければ音声系ルートを取り消し、選定失敗となる手順と
を有することを特徴とする通信媒体選定方法。 - 請求項1,2に記載の各部をコンピュータで処理し、請求項3〜15に記載の各手順をコンピュータに実行させて通信局内の通信媒体を選定することを特徴とする通信媒体選定プログラム。
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