JP2009049167A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009049167A
JP2009049167A JP2007213503A JP2007213503A JP2009049167A JP 2009049167 A JP2009049167 A JP 2009049167A JP 2007213503 A JP2007213503 A JP 2007213503A JP 2007213503 A JP2007213503 A JP 2007213503A JP 2009049167 A JP2009049167 A JP 2009049167A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistance
semiconductor device
pattern
conductive pattern
resistance element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007213503A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsukazu Nishimura
哲一 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Semiconductor Ltd
Original Assignee
Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Semiconductor Ltd filed Critical Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority to JP2007213503A priority Critical patent/JP2009049167A/ja
Publication of JP2009049167A publication Critical patent/JP2009049167A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】抵抗素子を備えた半導体装置の動作を安定化することが可能な半導体装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】抵抗パターン17bとその表面に形成された金属シリサイド層40とで構成される抵抗素子41を備えた半導体装置の製造方法であって、抵抗パターン17bと金属シリサイド層40との接触抵抗Rcを抵抗素子41の設計抵抗値Rdに含めて抵抗素子41を設計するステップS5を有することを特徴とする半導体装置の製造方法による。
【選択図】図18

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
LSI等の半導体装置では、トランジスタや抵抗素子等の回路素子が半導体基板上に集積形成される。このうち、抵抗素子は導電性材料よりなる抵抗パターンで構成され、その抵抗パターンの表層にはタングステンプラグとの接触抵抗を低減するための金属シリサイド層が形成される。
このように金属シリサイド層を形成すると、金属シリサイド層と抵抗パターンとの間に接触抵抗が生じるので、抵抗パターン自身よりも大きな抵抗が発生してしまい、抵抗素子の抵抗値が設計値よりも大きくなってしまう。これにより、半導体装置の動作が不安定となり、半導体装置の正常な動作を保証することができなくなってしまう。
なお、本発明に関連する技術が、次の特許文献1〜6に開示されている。
特開平5−175211号公報 特開平6−275629号公報 特開平7−193026号公報 特開平7−202166号公報 特開2006−40947号公報 特開2006−80218号公報
本発明の目的は、抵抗素子を備えた半導体装置の動作を安定化することが可能な半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明の一観点によれば、抵抗パターンとその表面に形成された金属シリサイド層とで構成される抵抗素子を備えた半導体装置の製造方法であって、(a)前記抵抗パターンと前記金属シリサイド層との接触抵抗を前記抵抗素子の設計抵抗値に含めて前記抵抗素子を設計するステップを有する半導体装置の製造方法が提供される。
また、本発明の別の観点によれば、半導体基板上に、第1の絶縁膜を介して第1の導電パターンと第2の導電パターンを形成する工程と、前記第1の導電パターンと前記第2の導電パターンとを覆う第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜をエッチングして、前記第1の導電パターンの上面を露出し、該第1の導電パターンの側面を覆うサイドウォールを形成すると共に、前記第2の導電パターンの一部を露出するマスクを形成する工程と、前記第1の導電パターン及び前記第2の導電パターンを覆う金属膜を形成する工程と、熱処理をすることで、前記第1の導電パターンの少なくとも一部をシリサイド化すると共に、前記第2の導電パターンの少なくとも一部をシリサイド化する工程とを含む半導体装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、抵抗パターンと金属シリサイド層との接触抵抗を抵抗素子の設計抵抗値に含めるので、抵抗素子の実際の抵抗値が設計抵抗値よりも接触抵抗の分だけ大きくなるのが防がれると供に、抵抗素子の抵抗値の管理が正確となり、接触抵抗によって半導体装置の動作が不安定になるのが防止される。
本発明によれば、抵抗パターンと金属シリサイド層との接触抵抗を抵抗素子の設計抵抗値に含めることにより、その接触抵抗に起因して半導体装置の動作が不安定になるのを防止することができる。
次に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
LSI等の半導体装置は、抵抗素子やMOSトランジスタ等の素子を設計した後、これらの素子を試作してその電気的特性等を評価する。その後に、各素子を集積形成してなる半導体装置を量産する段階に移る。
以下では、まず量産段階における半導体装置の製造方法について説明する。
図1〜図15は、本実施形態に係る半導体装置の量産段階における製造途中の断面図である。
本実施形態は、MOSトランジスタと抵抗素子とを同時に作製するものであって、図1〜図15の第1断面は抵抗素子の長手方向に沿った断面図であり、第2断面は抵抗素子の短手方向に沿った断面図である。
この半導体装置を形成するには、まず図1(a)に示すように、シリコン基板10の表面に熱酸化膜よりなる素子分離絶縁膜11を形成する。このような素子分離構造はLOCOS(Local Oxidation of Silicon)と呼ばれるが、これに代えてSTI(Shallow Trench Isolation)を採用してもよい。
その後に、素子分離絶縁膜11で画定されたシリコン基板11の活性領域にp型不純物とn型不純物とをイオン注入して、pウェル12とnウェル13を形成する。
次に、図1(b)に示すように、活性領域におけるシリコン基板10を熱酸化し、熱酸化膜よりなるゲート絶縁膜(第1の絶縁膜)15を形成する。
そして、反応ガスとしてシランガスを用いるCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて、ゲート絶縁膜15と素子分離絶縁膜11のそれぞれの上に導電膜17としてポリシリコン膜を厚さ約200nmに形成する。
その導電膜17は、後述のゲート電極と抵抗パターンとして使用されるものであって、ゲート電極や抵抗パターンに求められる電気的特性に応じてその成膜条件が決定される。本実施形態では、その成膜条件として、例えばシランガスの流量を約300sccm、基板温度を約620℃とする。
ゲート電極を備えたトランジスタの低消費電力化を図るには、導電膜17をなるべく低抵抗とするのが好ましい。また、抵抗パターンの抵抗値を調節するために、導電膜17の抵抗値を予め調節しておくのが好ましい。
そこで、次の工程では、図2に示すように、導電膜17にn型不純物をイオン注入して導電膜17を低抵抗化すると供に、n型不純物のドーズ量により導電膜17の抵抗値を調節する。そのn型不純物としては、例えばリン(P+)又は砒素(As+)が使用される。
次に、図3に示すように、導電膜17の表面に熱酸化膜18を約3〜5nmの厚さに形成し、この状態で導電膜17に対して熱処理を行い、導電膜17中のn型不純物を活性化させる。
この熱処理において、熱酸化膜18は、導電膜17中のn型不純物が外部に逃げて導電膜17の不純物濃度が低下するのを防止する役割を担う。
続いて、図4に示すように、導電膜17の上にポジ型のフォトレジスト20を塗布する。なお、フォトレジスト20としてネガ型のレジストを用いてもよい。
その後に、図5に示すように、ステッパ等の露光装置においてフォトレジスト20を露光することにより、フォトレジスト20に感光部20aが形成される。
そして、その感光部20aを現像して除去することにより、図6に示すように、未露光のフォトレジスト20よりなる第1レジストパターン20bを形成する。
続いて、図7に示すように、第1レジストパターン20bをマスクにして導電膜17をドライエッチングする。
これにより、ゲート絶縁膜15の上にゲート電極(第1の導電パターン)17aが形成されると供に、素子分離絶縁膜11の上に抵抗パターン(第2の導電パターン)17bが形成される。
なお、このドライエッチングで使用するエッチングガスは特に限定されないが、本実施形態ではCl2をそのエッチングガスとして使用する。
このエッチングを終了後、第1レジストパターン20bは除去される。
次いで、図8に示すように、pウェル12とnウェル13のそれぞれに、イオン注入によりn型ソース/ドレインエクステンション22とp型ソース/ドレインエクステンション23とを形成する。そのイオン注入におけるn型不純物とp型不純物の打ち分けは不図示のレジストパターンを用いて行われる。
次に、図9に示すように、シリコン基板10の上側全面にサイドウォール用絶縁膜25としてCVD法により酸化シリコン膜を厚さ約100nmに形成する。
更に、そのサイドウォール用絶縁膜25の上にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像することにより、抵抗パターン17bの上方に第2レジストパターン26を形成する。
続いて、図10に示すように、第2レジストパターン26をマスクにしてサイドウォール用絶縁膜25をエッチングする。
このエッチングの結果、第2レジストパターン26で覆われていないゲート電極17aの側面では、サイドウォール用絶縁膜25がエッチバックされて絶縁性サイドウォール25aとして残される。
一方、抵抗パターン17bの上では、抵抗パターン17bのコンタクト領域(一部領域)CRにおける絶縁性サイドウォール25bは除去されるが、これ以外の領域ではサイドウォール用絶縁膜25が残った状態となる。
この後に、第2レジストパターン26は除去される。
次に、図11に示すように、第3レジストパターン30をシリコン基板10の上に形成する。そして、その第3レジストパターン30をマスクに使用しながら、ゲート電極17aの横のpウェル12にn型不純物をイオン注入して、n型ソース/ドレイン領域32を形成する。不純物の種類は特に限定されないが、本実施形態では砒素(As+)をそのn型不純物として用いる。
このイオン注入の際、抵抗パターン17bは第3レジストパターン30で覆われていない。そのため、サイドウォール用絶縁膜25が形成されていないコンタクト領域CRにおける抵抗パターン17bにもn型不純物が導入され、抵抗パターン17bの抵抗値がコンタクト領域CRにおいて更に低減される。
このイオン注入を終了後、第3レジストパターン30は除去される。
次に、図12に示すように、イオン注入のマスクとなる第4レジストパターン36をシリコン基板1の上に形成し、p型不純物としてホウ素(B+)をシリコン基板10にイオン注入することにより、ゲート電極17aの横のnウェル13にp型ソース/ドレイン領域33を形成する。
この後に、第4レジストパターン36は除去される。
次いで、図13に示すように、ゲート電極17aとコンタクト領域CRにおける抵抗パターン17bのそれぞれの上面に熱酸化膜37を形成する。
そして、ゲート電極17aと抵抗パターン17bのそれぞれに導入されているn型不純物が外部逃げるのを熱酸化膜37によって防ぎつつ、シリコン基板10に対して熱処理を行うことにより、各ソース/ドレイン領域32、33中の不純物を活性化させる。
この後に、熱酸化膜37をフッ酸溶液でウエットエッチングして除去する。なお、このウエットエッチングでは、ゲート電極17aの横のゲート絶縁膜15もエッチングされて除去される。
次に、図14に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、ゲート電極17aと抵抗パターン17bとを覆うように、シリコン基板10の上側全面にコバルト膜等の高融点金属膜を厚さ約10nmに形成する。
そして、その高融点金属膜に対して窒素(N2)雰囲気中で基板温度約500〜600℃、処理時間約1分の条件で熱処理を行うことにより、シリコンと高融点金属膜とを反応させ、コバルトシリサイド層等のような金属シリサイド層40を形成する。その金属シリサイド層40は、シリコンが露出している部分、例えばソース/ドレイン領域32、33やコンタクト領域CRにおける抵抗パターン17bに形成される。
このように金属シリサイド層40を形成することで、ゲート電極17aやソース/ドレイン領域32、33を低抵抗化することができ、半導体装置の低消費電力化を図ることができる。
この後に、素子分離絶縁膜11やサイドウォール用絶縁膜25の上で未反応となっている高融点金属膜をウエットエッチングにより除去する。
本実施形態では、コンタクト領域CR以外の抵抗パターン17bの上面の一部にサイドウォール用絶縁膜25を残したため、抵抗パターン17bの上面ではコンタクト領域CRのみに金属シリサイド層40が選択的に形成され、これ以外の領域には金属シリサイド層40が形成されない。その結果、抵抗素子41の抵抗が金属シリサイド層40によって不必要に低くなるのが防止され、抵抗素子41に必要な抵抗値を維持することができる。
なお、高融点金属膜を除去した後に、金属シリサイド層40に対して再び熱処理を行い、金属シリサイド層40を更に低抵抗化してもよい。
ここまでの工程により、ウェル32、33の上には、ゲート絶縁膜15、ゲート電極17a、及びソース/ドレイン領域32、33等で構成されるn型MOSトランジスタTRnとp型MOSトランジスタTRpが形成される。
更に、素子分離絶縁膜11の上では、抵抗パターン17bと金属シリサイド層40とで構成される抵抗素子41が形成される。
次に、図15に示すように、シリコン基板10の上側にCVD法により窒化シリコン膜43と酸化シリコン膜44とをこの順に形成し、これらの積層膜を層間絶縁膜45とする。
そして、この層間絶縁膜45をパターニングすることにより、ソース/ドレイン領域32、33とコンタクト領域CRの上の層間絶縁膜45にコンタクトホール45aを形成する。
更に、窒化チタン膜等のグルー膜とタングステン膜とで構成される導電性プラグ51をそのコンタクトホール45a内に埋め込み、その導電性プラグ51と金属シリサイド層40とを電気的に接続する。
コンタクト領域CR上の導電性プラグ51は、抵抗パターン17bの表面に金属シリサイド層40を形成したことで、抵抗パターン17bとの間の接触抵抗が低減される。
その後に、層間絶縁膜45の上にアルミニウム膜を含む金属積層膜をスパッタ法により形成し、更にその金属積層膜をパターニングして金属配線52を形成する。
以上により、本実施形態に係る半導体装置の基本構造が完成したことになる。
この半導体装置は、図15に示したように、ポリシリコンよりなる抵抗パターン17bとコバルトシリサイド等の金属シリサイド層40とで構成される抵抗素子41を有する。
図16は、その抵抗素子41の上面図である。なお、図15における第2断面は、図16のII−II線に沿う断面に相当する。
また、図17は、図16のI−I線に沿う拡大断面図である。
図17に示されるように、金属シリサイド層40と抵抗パターン17bは異種の材料で構成されるので、それらの間には接触抵抗Rcが発生する。抵抗素子41は、その両端に形成された金属シリサイド層40を端子とするものであるが、このように接触抵抗Rcが存在すると、抵抗素子41の全体としての抵抗値Rは、抵抗パターン17bの抵抗値R0と接触抵抗Rcとの和R0+Rcとなる。
従って、仮に抵抗パターン17bの抵抗値R0を抵抗素子41の設計抵抗値Rdに等しくしても、接触抵抗Rcが存在することによって抵抗素子41の抵抗値Rは設計抵抗値Rdよりも大きくなってしまう。
このように、接触抵抗Rcを無視したのでは抵抗素子41の抵抗値Rを設計抵抗値Rdに近づけることができないので、抵抗素子41の設計段階では、接触抵抗Rcを設計抵抗値Rdに含めて抵抗素子41を設計する必要がある。
このような設計段階とその後の量産工程について、図18を参照しながら以下に説明する。
図18は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。
最初のステップS1では、エッチング技術や成膜技術のように、半導体装置の製造に基本的なプロセス技術についての開発を行う。これには、例えば、エッチング条件やCVDでの成膜条件等の条件出しも含まれる。
次いで、ステップS2に移り、半導体装置を構成する個々の素子について、集積形成する前の単体での設計を行う。この場合の素子としては、トランジスタやキャパシタ素子の他に、既述の抵抗素子41(図17参照)がある。そして、これらの素子を形成する膜の材料の選択や膜厚、更には各素子の大きさ等が本ステップで設計される。
次に、ステップS3に移る。
本ステップでは、複数枚のシリコン基板を用意し、各シリコン基板でプロセス条件を代えることにより、異なるプロセス条件で複数の素子を試作する。
例えば、抵抗素子41に対するプロセス条件としては、図1(b)に示した導電膜17の成膜条件(反応ガスの流量、基板温度等)、抵抗パターン17bの抵抗値を調節するために行われるイオン注入工程(図2)における不純物のドーズ量、金属シリサイド層40(図14)の形成条件等がある。
次に、ステップS4に移り、ステップS3でプロセス条件を変えて試作したそれぞれの素子の電気的特性を測定する。例えば、抵抗素子41(図17)については、接触抵抗Rcを含む抵抗素子41の抵抗値の測定値Raを求める。
これにより、ステップS3のプロセス条件毎に、抵抗素子41の測定値Raを求めることができる。
続いて、ステップS5に移り、トランジスタ、キャパシタ素子、及び抵抗素子41等を集積形成してなる製品としての半導体装置の基本設計を行う。
このとき、抵抗素子41については、接触抵抗Rcをその設計抵抗値Rdに含めて設計する。その設計事項には、抵抗素子41のプロセス条件も含まれる。
例えば、ステップS4で得られた測定値Raに基づいて、抵抗素子41の抵抗値がプロセス条件によってどのように変わるかを把握して、抵抗素子41の抵抗値が設計抵抗値Rdの許容範囲に収まるように、抵抗素子41のプロセス条件を決定する。
このように従来は考慮していなかった接触抵抗Rcを設計抵抗値Rdに含めることで、抵抗素子41の実際の抵抗値が設計抵抗値Rdよりも接触抵抗Rcの分だけ大きくなるのが防がれ、抵抗素子41の抵抗値を正確に管理できるようになる。
続いて、ステップS6に移り、ステップS5で設計された半導体装置の論理設計を行う。論理設計では、所定の入力データに対して設計通りの出力データが出力されるように、半導体装置の論理回路の設計が行われる。
次に、ステップS7に移り、ステップS6で設計した論理回路が設計通りに動作するかどうかをチェックする。そして、動作しない(NO)と判断された場合には、再びステップS6を行い、論理設計をやり直す。
一方、設計通りに動作する(YES)と判断された場合は、ステップS8に移り、半導体装置の物理設計を行う。
物理設計とは、各素子の電気的特性が設計値の許容範囲に収まるように、集積形成された状態での各素子の大きさを設計することである。
抵抗素子41(図16参照)の場合には、接触抵抗Rcを考慮しつつ、その抵抗値が設計抵抗値Rdの許容範囲に収まるように、抵抗パターン17bの長さLと幅Wが設計される。
図19(a)、(b)は、それぞれ抵抗パターン17bの長さL、幅Wと、抵抗素子41の抵抗値Rとの関係を示すグラフである。
これらの図において、実線で示されるグラフは、抵抗パターン17bの抵抗値R0に加え、接触抵抗Rcを加味した抵抗値(R0+Rc)を示す。一方、点線で示されるグラフは、接触抵抗Rcを無視して、抵抗パターン17bの抵抗値R0だけを示したものである。
本ステップでは、これらのグラフを利用することにより、設計抵抗値Rdを得るのに必要な長さL1と幅W1とが設計される。
次に、ステップS9に移り、トランジスタ、キャパシタ素子、及び抵抗素子41等を集積形成してなる半導体装置を実際に試作する。
そして、試作された半導体装置が備える各素子の電気的特性の実測値を測定する。
抵抗素子41(図17参照)の場合は、抵抗パターン17bとその両端の金属シリサイド層40とを合わせた抵抗値が、抵抗素子41の抵抗値の実測値Raとして測定される。
続いて、ステップS10に移り、ステップS9で得られた実測値Raが設計抵抗値Rdの許容範囲から外れているかどうかを判断する。
そして、外れている(YES)と判断された場合には、再びステップS8を行い、抵抗素子パターン17bの大きさ(長さL、幅W)を設計し直して、実測値Raを設計抵抗値Rdの許容範囲内に収めるようにする。
一方、外れていない(NO)と判断された場合には、ステップS11に移り、半導体装置の量産を開始する。その量産工程では、ステップS8で設計された大きさや、ステップS5で決定されたプロセス条件に基づいて、半導体装置の各素子が形成されていくことになる。
但し、量産工程で使用されるCVD装置やエッチング装置といった半導体製造装置は、装置によって固有の癖があるため、製造ラインによって半導体装置の各素子の電気的特性がばらつくおそれがある。
そのばらつきが軽微なら、半導体装置の設計をやり直さなくても、量産工程内においてある程度の微調整は可能である。
例えば、フォトレジスト20の露光工程(図5)において露光時間を増やすと、感光部20aの面積が増えるのと相対的に未露光のフォトレジスト20の面積が減り、第1レジストパターン20bの線幅D(図6参照)が狭くなる。これにより、第1レジストパターン20bをマスクにするエッチングで形成される抵抗パターン17bの幅Wを僅かに減らすことができる。
そこで、本実施形態では、各素子の電気的特性を実際に確認する目的で、ステップS12において各素子の電気的特性の実測値を測定する。
例えば、抵抗素子41の場合は、その抵抗値の実測値Raを測定する。
測定に際しては、シリコン基板10のチップ形成領域に形成された抵抗素子41ではなく、シリコン基板10のスクライブ領域等にモニターパターンとして形成された抵抗素子41の抵抗値を測定するのが好ましい。
そして、ステップS13に移り、ステップS12で得た実測値Raが設計抵抗値Rdの許容範囲から外れているかどうかを判断する。
ここで、外れている(YES)と判断された場合は、ステップS14に移る。
ステップS14では、フォトレジスト20の露光工程(図5)の露光時間を変更し、抵抗パターン17bの幅Wを調節することにより、抵抗素子41の抵抗値を設計抵抗値Rdの許容範囲に収めることができるかどうかを判断する。
幅Wの調節量が、半導体装置の最小線幅の±20%以内なら、このような露光時間の変更で対応可能である。
そして、ステップS14において収めることができる(YES)と判断された場合には、ステップS15に移る。
そのステップS15では、図20に示すような予め作成された露光時間−レジスト線幅グラフを用いて、露光時間の変更を行う。この露光時間−レジスト線幅グラフは、露光時間と第1レジストパターン20b(図6参照)の線幅(大きさ)との対応関係を示すものである。
例えば、変更前の露光時間がT1で第1レジストパターン20bの線幅がD1であり、これでは抵抗素子41の抵抗値が設計抵抗値Rdよりも小さいとする。
その場合は、露光時間を長くしてT2とすることで、第1レジストパターン20bの線幅(すなわち抵抗パターン17bの幅W)をD1よりも短いD2とすることができる。これにより、露光時間を変更する前と比較して抵抗素子41の抵抗値を大きくすることができ、該抵抗値を設計抵抗値Rdに近づけることが可能となる。
一方、ステップS14において収めることができない(NO)と判断された場合には、再びステップS8を行い、抵抗パターン17b(図16参照)の大きさ(幅W、長さL)を設計し直すことにより、抵抗素子41の抵抗値が設計抵抗値Rdの許容範囲内に収まるようにする。
以上により、本実施形態に係る半導体装置の製造工程の主要ステップを終了する。
上記した本実施形態では、ステップS5において、設計抵抗値Rdに接触抵抗Rcを含めるようにしたので、抵抗素子41の実際の抵抗値が設計抵抗値Rdよりも接触抵抗Rcの分だけ大きくなるのが防がれると供に、抵抗素子41の抵抗値の管理が正確となり、接触抵抗Rcによって半導体装置の動作が不安定になるのを防止できる。
また、試作段階において、抵抗素子41の抵抗値の実測値Raが設計抵抗値Rdの許容範囲から外れていると判断された場合には、ステップS8において抵抗パターン17bの大きさ(長さL、幅W)を設計し直して、実測値Raを上記許容範囲内に収めるようにした。これにより、接触抵抗Rcに起因した抵抗素子41の抵抗値のばらつきを抵抗パターン17bの大きさを変更することで低減することができるようになり、接触抵抗Rcによって半導体装置の動作が不安定になる等の不都合を回避できる。
更に、量産段階においては、ステップS15において、露光工程(図5参照)での露光時間を変更することにより第1レジストパターン20bの線幅を調節して、上記の実測値Raが設計抵抗値Rdの許容範囲に収まるように抵抗パターン17bの幅Wを微調整する。これによれば、抵抗パターン17b自身の設計をやり直さなくても、量産工程において迅速且つ簡便に抵抗素子41の抵抗値を微調整することができ、接触抵抗Rcに伴う抵抗素子41の抵抗値のばらつきを抑制できる。
図1(a)、(b)は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の量産段階における製造途中の断面図(その1)である。 図2は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の量産段階における製造途中の断面図(その2)である。 図3は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の量産段階における製造途中の断面図(その3)である。 図4は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の量産段階における製造途中の断面図(その4)である。 図5は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の量産段階における製造途中の断面図(その5)である。 図6は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の量産段階における製造途中の断面図(その6)である。 図7は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の量産段階における製造途中の断面図(その7)である。 図8は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の量産段階における製造途中の断面図(その8)である。 図9は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の量産段階における製造途中の断面図(その9)である。 図10は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の量産段階における製造途中の断面図(その10)である。 図11は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の量産段階における製造途中の断面図(その11)である。 図12は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の量産段階における製造途中の断面図(その12)である。 図13は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の量産段階における製造途中の断面図(その13)である。 図14は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の量産段階における製造途中の断面図(その14)である。 図15は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の量産段階における製造途中の断面図(その15)である。 図16は、本発明の実施の形態に係る半導体装置が備える抵抗素子の上面図である。 図17は、図16のI−I線に沿う拡大断面図である。 図18は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。 図19(a)、(b)は、本発明の実施の形態に係る半導体装置が備える抵抗パターンの長さ及び幅と、抵抗素子の抵抗値との関係を示すグラフである。 図20は、本発明の実施の形態で使用される露光時間−レジスト線幅グラフである。
符号の説明
10…シリコン基板、11…素子分離絶縁膜、12…pウェル、13…nウェル、15…ゲート絶縁膜、17…導電膜、17a…ゲート電極、17b…抵抗パターン、18…熱酸化膜、20…フォトレジスト、20a…感光部、20b…第1レジストパターン、22…n型ソース/ドレインエクステンション、23…p型ソース/ドレインエクステンション、25…サイドウォール用絶縁膜、25a…絶縁性サイドウォール、26…第2レジストパターン、30…第3レジストパターン、32…n型ソース/ドレイン領域、33…p型ソース/ドレイン領域、36…第4レジストパターン、37…熱酸化膜、40…金属シリサイド層、41…抵抗素子、43…窒化シリコン膜、44…酸化シリコン膜、45…層間絶縁膜、51…導電性プラグ、52…金属配線。

Claims (6)

  1. 抵抗パターンとその表面に形成された金属シリサイド層とで構成される抵抗素子を備えた半導体装置の製造方法であって、
    (a)前記抵抗パターンと前記金属シリサイド層との接触抵抗を前記抵抗素子の設計抵抗値に含めて前記抵抗素子を設計するステップを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. (b)異なるプロセス条件で複数の前記抵抗素子を試作するステップと、
    (c)前記試作された複数の抵抗素子のそれぞれの抵抗値を測定するステップとを更に有し、
    前記ステップ(a)において、前記ステップ(c)で得られた測定値に基づいて、前記抵抗素子の抵抗値が前記プロセス条件によってどのように変わるかを把握して、前記抵抗素子の抵抗値が前記設計抵抗値の許容範囲に収まるように、前記抵抗素子のプロセス条件を決定することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. (d)前記半導体装置の試作段階において前記抵抗素子の抵抗値の実測値を測定するステップと、
    (e)前記ステップ(d)で得られた前記実測値が前記設計抵抗値の許容範囲から外れている場合に、前記抵抗パターンの大きさを設計し直して、前記実測値を前記許容範囲内に収めるステップを更に有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. (f)前記半導体装置の量産段階において前記抵抗素子の抵抗値の実測値を測定するステップと、
    (g)前記ステップ(f)で得られた前記実測値が前記設計抵抗値の許容範囲から外れている場合に、フォトレジストを露光して前記抵抗パターンに対応したレジストパターンを得る露光工程において、露光時間を変更することにより前記レジストパターンの大きさを調節して、前記実測値を前記許容範囲内に収めるステップを更に有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 半導体基板上に、第1の絶縁膜を介して第1の導電パターンと第2の導電パターンを形成する工程と、
    前記第1の導電パターンと前記第2の導電パターンとを覆う第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の絶縁膜をエッチングして、前記第1の導電パターンの上面を露出し、該第1の導電パターンの側面を覆うサイドウォールを形成すると共に、前記第2の導電パターンの一部を露出するマスクを形成する工程と、
    前記第1の導電パターン及び前記第2の導電パターンを覆う金属膜を形成する工程と、
    熱処理をすることで、前記第1の導電パターンの少なくとも一部をシリサイド化すると共に、前記第2の導電パターンの少なくとも一部をシリサイド化する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記第2の導電パターンは抵抗素子を構成し、前記第2の導電パターンのシリサイド化された部分は、コンタクト領域となることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
JP2007213503A 2007-08-20 2007-08-20 半導体装置の製造方法 Pending JP2009049167A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007213503A JP2009049167A (ja) 2007-08-20 2007-08-20 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007213503A JP2009049167A (ja) 2007-08-20 2007-08-20 半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009049167A true JP2009049167A (ja) 2009-03-05

Family

ID=40501126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007213503A Pending JP2009049167A (ja) 2007-08-20 2007-08-20 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009049167A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012052961A (ja) * 2010-09-02 2012-03-15 Seiko Epson Corp 駆動回路、物理量測定装置
JP2013041956A (ja) * 2011-08-15 2013-02-28 Renesas Electronics Corp 半導体装置およびその製造方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02161763A (ja) * 1988-12-14 1990-06-21 Mitsubishi Electric Corp 半導体集積回路装置
JPH05343280A (ja) * 1992-06-10 1993-12-24 Nec Corp 半導体集積回路の製造方法
JPH10275871A (ja) * 1997-03-31 1998-10-13 Nec Corp 半導体装置の製造方法
JPH11243066A (ja) * 1998-02-25 1999-09-07 Nec Yamagata Ltd 半導体装置
JP2001308270A (ja) * 2000-04-25 2001-11-02 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体装置
JP2004235292A (ja) * 2003-01-29 2004-08-19 Hitachi Ltd 半導体装置およびその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02161763A (ja) * 1988-12-14 1990-06-21 Mitsubishi Electric Corp 半導体集積回路装置
JPH05343280A (ja) * 1992-06-10 1993-12-24 Nec Corp 半導体集積回路の製造方法
JPH10275871A (ja) * 1997-03-31 1998-10-13 Nec Corp 半導体装置の製造方法
JPH11243066A (ja) * 1998-02-25 1999-09-07 Nec Yamagata Ltd 半導体装置
JP2001308270A (ja) * 2000-04-25 2001-11-02 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体装置
JP2004235292A (ja) * 2003-01-29 2004-08-19 Hitachi Ltd 半導体装置およびその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012052961A (ja) * 2010-09-02 2012-03-15 Seiko Epson Corp 駆動回路、物理量測定装置
JP2013041956A (ja) * 2011-08-15 2013-02-28 Renesas Electronics Corp 半導体装置およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7528031B2 (en) Semiconductor device and method for manufacturing the same
US6665858B2 (en) Manufacturing method of semiconductor device
JP2003282726A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP5520102B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US8748988B2 (en) Semiconductor device having resistor formed of a polycrystalline silicon film
JP5282387B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2009164267A (ja) 半導体装置、半導体装置の製造方法及び半導体装置の設計方法
JP2004363390A (ja) フォトマスクの補正方法、及び半導体装置の製造方法
KR20100089781A (ko) 반도체 소자내의 임베디드 저항 소자의 형성 방법
JP4505349B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP6617045B2 (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置
JP2009049167A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2008016499A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US7842578B2 (en) Method for fabricating MOS devices with a salicided gate and source/drain combined with a non-silicide source drain regions
JP2001257272A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
KR100550345B1 (ko) 반도체 장치의 실리사이드막 형성방법
US6191041B1 (en) Method of fabricating semiconductor device
KR100552859B1 (ko) 반도체 소자의 제조 방법
JP2008300642A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3983751B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2008124061A (ja) 半導体装置の製造方法
JP5419395B2 (ja) 半導体装置の製造方法、半導体装置およびmos型トランジスタ
JPH11297848A (ja) 半導体装置およびその製造方法
TWI320196B (en) Method of fabricating semiconductor device
JP2018160505A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130305

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130423

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130827