JP2009048978A - 座屈防止機能を備えたコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】レセプタクルコネクタとプラグコネクタの嵌合時における座屈防止機能を備えたコネクタを提供することを目的とする。
【解決手段】相手コネクタと嵌合可能なコネクタであって、ハウジングと、コネクタと相手コネクタの嵌合側とは反対側から嵌合側に向かってハウジングの端子収容部に取り付けられるコンタクトを備える。コネクタと相手コネクタの嵌合時にコンタクトの接点が相手コネクタのコンタクトと接触してハウジング側に退避するとともに接点の退避側に突出する突部がハウジング内に退避されるようになっており、ハウジングには退避した突部と接触可能な突出部が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、座屈防止機能を備えたコネクタに関する。
近年、電子機器の小型化に伴い、同軸ケーブルの細線化が進み、これに対応して、細線化された同軸ケーブルを用いた低背実装型のコネクタが所望されるようになっている。この種の低背実装型コネクタは、液晶表示部を備えたユニットと、キー操作部を備えたユニットとを、回動部(ヒンジ部)を介して取り付けるタイプの携帯電話機やノートパソコン等に広く使用されている。
図7に、特開2005−332632号公報に開示された低背実装型の従来電気コネクタの一例を分解断面図で示す。この従来コネクタ1は、プラグコネクタ11とレセプタクルコネクタ21の対から成る。
レセプタクルコネクタ21は、主に、ハウジング22と、このハウジング22に並列に配列された複数のコンタクト23から成る。コンタクト23は、ハウジング22の底面に設けた端子挿入孔22aを通じて収容溝24に挿入され、挿入方向に沿って延びる圧入固定部23cを利用してハウジング22に圧入固定される。使用時には、レセプタクルコネクタ21は基板25に載置され、コンタクト23は基板25に半田によって固定される。レセプタクルコネクタ21は、これらハウジング22とコンタクト23により、基板25上で凸状の嵌合突出部26を形成する。
一方、プラグコネクタ11は、主に、ハウジング12と、このハウジング12に並列に配列された複数のコンタクト13と、ハウジング12の一部を覆うグランドシェル14から成る。コンタクト13には同軸ケーブル15が接続され、この同軸ケーブル15を介して、コンタクト13は、外部と電気的に接続される。プラグコネクタ11は、特にハウジング12とコンタクト13により、凸状のレセプタクルコネクタ21に対応して、凹状の嵌合空間16を形成する。
プラグコネクタ11とレセプタクルコネクタ21の嵌合時、プラグコネクタ11側の凹状の嵌合空間16には、レセプタクルコネクタ21側の凸状の嵌合突出部26が圧入される。この結果、レセプタクルコネクタ21側のコンタクト23とプラグコネクタ11側のコンタクト13は、収容溝24から進退可能なコンタクト23の接触部23eを退避させるようにしてコンタクト13の垂直部17と接触し、プラグコネクタ11とレセプタクルコネクタ21の間で電気的な接続が達成される。
特開2005−332632号公報
しかしながら、この従来構成では、レセプタクルコネクタ21のコンタクト23は、ハウジング22の底面、即ち、プラグコネクタ11とレセプタクルコネクタ21の嵌合側とは反対側から、嵌合側に向かって、プラグコネクタ11とレセプタクルコネクタ21の嵌合方向に沿って挿入され、また、挿入方向に沿って延びる圧入固定部23cを利用してハウジング22に圧入固定されることとなっているため、プラグコネクタ11とレセプタクルコネクタ21の嵌合時に、例えば、接触部23eにおいて、レセプタクルコネクタ21がプラグコネクタ11から圧入固定部23cの挿入(圧入)方向とは正反対の力を受け、この結果、接触部23eが折れ曲がって座屈してしまったり、圧入固定部23cによる固定部がこのような力に耐え切れなくなってレセプタクルコネクタ21のコンタクト23が座屈してしまうおそれがある。コネクタの低背化及びピッチの狭小化が進むにつれ、使用されるコンタクトも薄く強度が低いものとなっており、このような危険も大きなものとなっている。更に、コンタクト23は基板25に支持されるが、装置の小型化に伴い、薄型で不安定なフレキシブル基板が多く使用されるようになっており、このような不安定なフレキシブル基板では、プラグコネクタ11からの力に十分に耐えることは困難である。
本発明は、このような従来技術における問題点を解決するためになされたものであり、プラグコネクタ11とレセプタクルコネクタ21の嵌合時に、レセプタクルコネクタ21のコンタクト23がプラグコネクタ11から受ける力にも十分耐え得るよう、座屈防止機能を備えたコネクタを提供することを目的とする。
本発明の一つの観点によれば、相手コネクタと嵌合可能なコネクタであって、ハウジングと、前記コネクタと前記相手コネクタの嵌合側とは反対側から前記嵌合側に向かって前記ハウジングの端子収容部に取り付けられるコンタクトと、を備え、前記コネクタと前記相手コネクタの嵌合時に前記コンタクトの接点が前記相手コネクタのコンタクトと接触して前記ハウジング側に退避するとともに前記接点の退避側に突出する突部が前記ハウジング内に退避されるようになっており、前記ハウジングには退避した前記突部と接触可能な突出部が設けられていることを特徴とするコネクタが提供される。
上記コネクタにおいて、前記接点は、前記ハウジングから露出し且つ前記ハウジング内に退避可能とされており、前記突部は、前記端子収容部内で前記接点の退避側に突出する。また、前記接点及び前記突部は、前記ハウジングに固定される固定部に自由長を介して接続された接触部に設けられている。更に、前記突出部は、前記端子収容部内において、前記突部の突出方向とは逆方向に突出し且つ前記突部よりも前記嵌合側から遠い側に配置される。
上記コネクタにおいて、前記コネクタと前記相手コネクタの嵌合時に、前記コンタクトを利用して形成された前記相手コネクタの凹状の嵌合空間に前記ハウジングと前記接触部を利用して形成された前記コネクタの凸状の嵌合突出部が嵌まることにより、前記接点が前記凹状の嵌合空間の一部を形成する前記コンタクトと接触するとともに前記ハウジング内に前記突部とともに退避されるようになっていてもよい。
また、上記コネクタにおいて、前記コンタクトは更に、前記自由長を介して前記固定部と一体的に形成された他の接触部を有し、前記他の接触部は、前記コンタクトを前記ハウジングに取り付けたときに前記接点の対向側で前記ハウジングから露出し且つ前記ハウジング内に退避可能な他の接点を有し、前記コネクタと前記相手コネクタの嵌合時に、前記相手コネクタのコンタクトを利用して形成された凹状の嵌合空間に前記コネクタの前記ハウジングと前記接触部及び前記他の接触部を利用して形成された凸状の嵌合突出部が嵌まることにより、前記接点と前記他の接点は前記凹状の嵌合空間によって両側から挟み込まれて前記ハウジング内に前記突部とともに退避されるようになっていてもよい。
また、上記コネクタにおいて、前記固定部、前記接触部、及び、前記他の接触部は、前記コネクタと前記相手コネクタの嵌合方向と交差する方向において、この順番で配置されていてもよい。
また、上記コネクタにおいて、前記コンタクトを前記ハウジングに取り付ける際、前記コンタクトの前記接触部と前記他の接触部は、前記固定部と前記他の接触部の間に形成された自由長を利用して弾性変位可能とされ、前記コンタクトを前記ハウジングに取り付けた後は、前記コンタクトの前記他の接触部は、前記接触部と前記他の接触部の間に形成された自由長を利用して弾性変位可能とされていてもよい。
また、本発明の別の観点によれば、相手コネクタと嵌合可能なコネクタであって、ハウジングと、前記コネクタと前記相手コネクタの嵌合側とは反対側から前記嵌合側に向かって前記コネクタと前記相手コネクタの嵌合方向に沿って前記ハウジングの端子収容部に取り付けられるコンタクトと、を備え;前記コンタクトは、前記ハウジングに固定される固定部と、自由長を介して前記固定部と一体的に形成された第一接触部と第二接触部を有し;前記第一接触部は、前記嵌合方向と交差する方向において前記ハウジングから露出し且つ前記ハウジング内に退避可能な接点と、前記嵌合方向と交差する方向において前記端子収容部内で前記接点の退避側に突出する突部を有し;前記第二接触部は、前記嵌合方向と交差する方向において前記接点の対向側で前記ハウジングから露出し且つ前記ハウジング内に退避可能な第二接点を有し;前記ハウジングは、前記嵌合方向と交差する方向において前記突部の突出方向とは逆方向に突出し且つ前記嵌合方向において前記突部よりも前記嵌合側から遠い側に配置された突出部を前記端子収容部内に有し;前記コネクタと前記相手コネクタの嵌合時に、前記相手コネクタのコンタクトを利用して形成された凹状の嵌合空間に前記ハウジングと前記第一接触部及び前記第二接触部を利用して形成された前記コネクタの凸状の嵌合突出部が嵌まることにより、前記第一接点と前記第二接点が前記凹状の嵌合空間の一部を形成する前記コンタクトと接触するとともに両側から挟み込まれて前記ハウジング内に前記突部とともに退避されるようになっており;退避した前記突部は前記突出部と接触可能であることを特徴とするコネクタが提供される。
本発明によれば、低背実装型のコネクタにおいて、効果的にコンタクトの座屈を防止することができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の好適な一実施形態による低背実装型の電気コネクタについて説明する。
図1は、本発明によるレセプタクルコネクタ30を相手コネクタであるプラグコネクタ50と嵌合させた状態である電気コネクタ40を示す斜視図、図2は、プラグコネクタ50のみの斜視図、図3は、レセプタクルコネクタ30のみの斜視図である。更に、図4に、図1の中心(A−A線)断面図、図5に、図2の中心(B−B線)断面図、図6に、図3の中心(C−C線)断面図をそれぞれ示す。
図1、図4によく示されているように、電気コネクタ40は、着脱自在とされたレセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50の対から成る。レセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50は、プラグコネクタ50側の凹状の嵌合空間55にレセプタクルコネクタ30側の凸状の嵌合突出部90を嵌入することによって互いに嵌合され得る。
図2、図4、図5によく示されているように、プラグコネクタ50は、主に、絶縁性の樹脂製ハウジング51と、このハウジング51に、例えば、約0.3mmの狭ピッチで並列に配列された複数のコンタクト52と、ハウジング51の外部を覆う金属製のグランドシェル53から成る。プラグコネクタ50は同軸ケーブル20を接続した状態で使用する。同軸ケーブル20は公知のもので足り、例えば、図4、図5に示すように、その外周側から外部絶縁被覆20a、外部導体20b、内部絶縁被覆20c、内部導体20dを有し、各同軸ケーブル20の外部導体20bはグランドバー20eを介してグランドシェル53と電気的に接続される。
ハウジング51は、コンタクト52を配列するため長手方向(端子配列方向)に延びる端子配列部56と、この端子配列部56の左右各側に突出した圧入部57から成る。同軸ケーブル20を固定するため、端子配列部56の後側には、同軸ケーブル20の一部を収容する凹部51aが設けてある。凹部51aは上方に向かって開口部を有し、同軸ケーブル20を端子配列部56に固定する際、この開口部を通じて、凹部51aにグランドバー20eによって一体化された複数の同軸ケーブル20が配置される。そして、各同軸ケーブル20の内部導体20dが対応するコンタクト52の後端部52cに半田付けされる。そして、グランドシェル53をハウジング51の上方から取り付けることによって開口部を閉じ、同軸ケーブル20をハウジング51に固定できる。このとき、グランドシェル53に設けられた孔59に半田を流してグランドバー20eとグランドシェル53とを電気的に接続させる。端子配列部56の前側には、嵌合空間55を形成するため凹部51cが設けてある。更に、凹部51c及びその周辺には、コンタクト52を配列固定する溝状の端子収容部51dが設けてある。嵌合空間55は、これら凹部51cとコンタクト52を利用して形成される。
コンタクト52は、例えば、平らな薄い金属板を打抜くことにより形成される。コンタクト52は、コの字部52aと、コの字部52aと連続し且つコの字部52aの開口部を逆にした形状を有する折返し部52bと、折返し部52bと連続し且つ後端に向かって水平に延出された後端部52cを含む。コの字部52aは、下方に開口部を有した状態でプラグコネクタ50の凹部51cに設置される。また、折返し部52bは、プラグコネクタ50の凹部51aと凹部51cの間に形成された下方に突出した突部51eに固定される。後端部52cは、プラグコネクタ50の凹部51a前側に設けた平坦部51fに固定される部分であって、後端部52cの上部には、同軸ケーブル20の内部導体20dが半田付けされる。なお、コンタクト52とハウジング51とを一体に成形(一体成形)することもできる。
グランドシェル53は、ハウジング51の略全面を覆う。但し、コンタクト52が露出するハウジング51の底面(レセプタクルコネクタ30との嵌合側)と、同軸ケーブル20が延びるハウジング51の後部、及び、ハウジング51の側面等は除かれる。グランドシェル53は、ハウジング51の上部を覆う部分53aと、前面を覆う部分53b、更に、後面の一部を覆う部分53cを含む。特に上部を覆う部分53aは、グランドバー20eを介して、同軸ケーブル20の外部導体20bと電気的に接続される。この結果、外部導体20bは、グランドシェル53(やレセプタクルコネクタ30のグランドシェル33)を介してグランドに接続され、また、グランドシェル53は、レセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50の嵌合時に、レセプタクルコネクタ30側のコンタクト70の一部を覆ってノイズを減少させる働きを有する。なお、グランドシェル53の部分53b、53cには、グランドシェル53をハウジング51に取付固定する係合機構54a、54bが設けられている。
図3、図4、図6によく示されているように、レセプタクルコネクタ30は、主に、絶縁性の樹脂製ハウジング31と、このハウジング31に、プラグコネクタ50のコンタクト52に対応して、例えば、約0.3mmの狭ピッチで並列に配列された複数のコンタクト70と、ハウジング31の外部を覆う金属製のグランドシェル33から成る。レセプタクルコネクタ30は、その底面の一部を基板(図示されていない)に固定した状態で使用する。基板は、例えば、フレキシブル基板等のような、底部があまり安定していないものであってもよい。
コンタクト70は、例えば、平らな薄い金属板を打抜くことによって一体的に形成できる。コンタクト70は、基部70aと、この基部70aから水平方向に延出した基板固定部70b、70b’、基部70aから垂直上方に延びる圧入固定部70c、基部70aから基板固定部70b、70b’の対向側に水平方向に延出した弾性アーム部(自由長)70d、更に、弾性アーム部70dの先端部と中間部それぞれにおいて垂直上方に延びる第一接触部80及び第二接触部81を含む。第一接触部80及び第二接触部81は、レセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50の嵌合時に、プラグコネクタ50側のコンタクト52と接触して電気信号の伝達を行う。基板固定部70bは、コンタクト70を基板に固定する際、基板に半田付けされる。基板固定部には、基部70aからの延出距離が短い基板固定部70bと、それが長い基板固定部70b’が混在する。これら2タイプの基板固定部70b、70b’は、1ピッチ毎に交互に配置され、このような配置とすることにより、相隣り合うコンタクトの基板固定部同士の距離を大きくして、半田付け作業を容易にしてある。圧入固定部70cは、ハウジング31に固定される部分となる。圧入固定部70cには、圧入固定用の外部突出部70c’が設けてある。弾性アーム部70dは、第一接触部80や第二接触部81に弾性力を付与する。特に、コンタクト70をハウジング31に取り付ける際、圧入固定部70cと第二接触部81の間に形成された比較的長い自由長(図6の矢印「ア」の長さ)を利用することによって、第一接触部80と第二接触部81を上下に比較的大きく弾性変位させることができる。更に、コンタクト70をハウジング31に取り付けた後も、第一接触部80と第二接触部81の間に形成された比較的短い自由長(図6の矢印「イ」の長さ)を利用して、第二接触部81を弾性変位させることができる。但し、後者の場合の変位量は自由長が短い分小さくなる。尚、弾性アーム部70dによる弾性力を増すため、弾性アーム部70dは第一接触部80や第二接触部81が設けられた先端側に向かって多少先細70d’に形成してある。
ハウジング31は、コンタクト70を配列するため長手方向(端子配列方向)に延びる端子配列部34と、この端子配列部34の左右両端から端子配列部34に直交する方向に平行に延びる2本のアーム部35から成る。アーム部35の先端には、レセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50の嵌合時に、端子配列部34との間でプラグコネクタ50の圧入部57の部分を圧入させる圧入突起部31cが設けてある。端子配列部34は、圧入固定部31aと端子収容部31bを含む。圧入固定部31aには、コンタクト70の圧入固定部70cを圧入させる圧入孔32aが設けてあり、端子収容部31bには、コンタクト70の第一接触部80及び第二接触部81を弾性変位可能な状態で配置する配置部32b、32b’が座屈防止部32cによって隔てた状態で設けてある。コンタクト70は、レセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50の嵌合側(図6における上側)とは反対側(図6における下側)から嵌合側に向かって、レセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50の嵌合方向に沿って端子収容部31bに取り付けられる。プラグコネクタ50側の嵌合空間55と嵌り合う嵌合突出部90は、特に、端子収容部31bと第一接触部80、第二接触部81を利用して形成される。
コンタクト70をハウジング31に取り付けたとき、第一接触部80は、レセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50の嵌合方向と交差する方向においてハウジング31から露出し且つハウジング31内に退避可能な第一接点80bと、レセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50の嵌合方向と交差する方向において端子収容部31b内で第一接点80bの退避側に突出する座屈防止用の突部80cとを、弾性片部80aを介して形成し得る。突部80cに対応して、端子収容部31b内の座屈防止部32cには、レセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50の嵌合方向と交差する方向において突部80cの突出方向とは逆方向に突出し且つレセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50の嵌合方向において突部80cよりもレセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50の嵌合側から遠い側に配置された突出部32c’が設けてある。
一方、コンタクト70をハウジング31に取り付けたとき、第二接触部81は、レセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50の嵌合方向と交差する方向において第一接点80bの対向側でハウジング31から露出し且つハウジング31内に退避可能な第二接点81bを、弾性片部81a及びU字部81cを介して形成し得る。レセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50の嵌合時には、プラグコネクタ50の凹状の嵌合空間55にレセプタクルコネクタ30の凸状の嵌合突出部90が嵌まり、第一接点80bと第二接点81bは、嵌合空間55の一部を形成するコンタクト52のコの字部52aの垂直部58a、58bによって両側から挟み込まれるようにしてコンタクト52と接触し、この結果、第一接点80bおよび第二接点81b、更に、突部80cは、ハウジング31(端子収容部31b)内に退避される。
コンタクト70をハウジング31に取り付ける際、コンタクト70の第一接触部80から突出した突部80cは、ハウジング31の座屈防止部32cの外部突出部32c’と衝突し得る。しかしながら、第一接触部80の弾性片部80aの弾性力、及び、圧入固定部70cと第二接触部81の間に形成された比較的長い自由長(図6の矢印「ア」の長さ)による弾性力を利用しつつ、第一接触部80の傾斜面82が座屈防止部31の傾斜面36に摺動することにより、第一接触部80及びその周辺部分は変位し、この結果、突部80cは外部突出部32c’を乗り越えて、第一接触部80が配置部32bに嵌め込まれる。尚、この場合でも、第二接触部81は、第二接触部81の弾性片部81aやU字部81cの弾性力や、第一接触部80と第二接触部81の間に形成された比較的短い自由長(図6の矢印「イ」の長さ)によって十分なバネ性を発揮し得る。一旦、突部80cが配置部32bに配置されると、たとえ、レセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50の嵌合時に、レセプタクルコネクタ30がプラグコネクタ50によってハウジング31の底側(図6の矢印「ウ」方向)、即ち、レセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50の嵌合側からその反対側に向かってレセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50の嵌合方向に沿った力を受けたときであっても、配置部32b側に突出した第一接触部80の座屈防止用の突部80cと、これと相補形状とされたハウジング31の外部突出部32c’とが互いに接触することでコンタクト70の変形が抑制され、コンタクト70の座屈を効果的に防止できる。また、プラグコネクタ50をレセプタクルコネクタ30に嵌合させる場合、プラグコネクタ50の凹状の嵌合空間55をレセプタクルコネクタ30の凸状の嵌合突出部90の上方に位置させ、プラグコネクタ50をレセプタクルコネクタ30に向けて移動させる。これにより、コンタクト52の垂直部58bが、コンタクト70の第二接触部81におけるハウジング31から露出した傾斜面83に接触してコンタクト70には矢印「ウ」方向に力が加わり、コンタクト70が矢印ウ側に変形し得る。しかし、所定量以上コンタクト70が変形した場合には、第一接触部80の突部80cが座屈防止部32cの外部突出部32c’に引っ掛かることで所定量以上の変形が抑制され、結果、コンタクト70の座屈が効果的に防止される。尚、突部80cと第一接点80bは、互いに近接して、例えば、レセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50の嵌合方向と交差する方向において対向側に設けるのが好ましい。これにより、突部80cとハウジング31の外部突出部32c’との衝突時にも、第一接点80bをより安定した位置に保持し、プラグコネクタ50側のコンタクト52との接触をより確実にすることができる。
グランドシェル33は、ハウジング31の略全面を覆う。但し、第一接触部80と第二接触部81が露出する端子収容部31bと、基板固定部70b、70b’、及び、ハウジング31の側面等は除かれる。グランドシェル33には、圧入固定部31aの上部を覆う部分33aと、アーム部35の上部を覆う部分33b、及び、圧入突起部31cの上部を覆う部分33cが含まれる。特に、圧入固定部31aの上部を覆う部分33aの両端部若しくはアーム部35の上部を覆う部分33bの端部には、ハウジング31の係止凹部31dに係止して、グランドシェル33をハウジング31に固定するための係止突起33eが設けてある。また、圧入突起部31cの上部を覆う部分33cの前側下端部33dは基板にグランド接続され、また、レセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50の嵌合時には、レセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50は、グランドシェル33とグランドシェル53の接触を通じて電気的に接続されることから、レセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50は電気的に一体としてグランドに接続され得る。尚、レセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50の嵌合時には、レセプタクルコネクタ30側のコンタクト70とプラグコネクタ50側のコンタクト52は、グランドシェル33とグランドシェル53によってそれらの上部を略完全に覆われるため、ノイズの影響を受けにくくすることができる。
図4によく示されているように、レセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50が嵌合されたとき、端子収容部31bの外部に進退可能に突出した第一接触部80の第一接点80bと第二接触部81の第二接点81bは、それぞれプラグコネクタ50のコンタクト52における垂直部58a、58bと接触し、レセプタクルコネクタ30のコの字部52aの対向する端子部間に両側から挟み込んだ状態とされ、この結果、レセプタクルコネクタ30のコンタクト70とプラグコネクタ50のコンタクト52は、所定の接圧で例えば2点で接触される。この構成により、コンタクト52とコンタクト70を確実に接触させることができ、コネクタ30、50間の高い接触信頼性が得られる。
上の実施形態では、電気コネクタを一例に挙げて説明したが、本発明は、電気コネクタに限らず、光電気複合型コネクタ等、他の様々なタイプのコネクタに応用できる。したがって、本発明は、電気コネクタに限定されるものではない。また、上の実施形態では、圧入固定部70c、第一接触部80、及び、第二接触部81を、レセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50の嵌合方向と交差する方向において、この順番で配置される例を示したが、圧入固定部70cを、第一接触部80と第二接触部81の間に挟み込む位置、換言すれば、第一接触部80、圧入固定部70c、及び、第二接触部81を、レセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ50の嵌合方向と交差する方向において、この順番で配置するようにしてもよい。この場合でも、座屈を効果的に防止することができる。故に、本願発明は、このような実施形態をも含むものである。
座屈防止機能を要する様々なコネクタに応用することができる。
本発明による電気コネクタの斜視図である。 プラグコネクタのみの斜視図である。 レセプタクルコネクタのみの斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図3のC−C線断面図である。 低背実装型の従来電気コネクタの一例を示す分解断面図である。
符号の説明
20 同軸ケーブル
20a 外部絶縁被覆
20b 外部導体
20c 内部絶縁被覆
20d 内部導体
20e グランドバー
30 レセプタクルコネクタ
31 ハウジング
31a 圧入固定部
31b 端子収容部
31c 圧入突起部
31d 係止凹部
32a 圧入孔
32b、32b’ 配置部
32c 座屈防止部
32c’ 外部突出部
33 グランドシェル
33d 前側下端部
33e 係止突起
34 端子配列部
35 アーム部
36 傾斜面
40 電気コネクタ
50 プラグコネクタ
51 ハウジング
51a 凹部
51b 後壁
51c 凹部
51d 端子収容部
51e 突部
51f 平坦部
52 コンタクト
52a コの字部
52b 折返し部
52c 後端部
53 グランドシェル
54 係合機構
55 嵌合空間
56 端子配列部
57 圧入部
58 垂直部
59 孔
70 コンタクト
70a 基部
70b 基板固定部
70c 圧入固定部
70c’ 外部突出部
70d 弾性アーム部
70d’ 先細部
80 第一接触部
80a 弾性片部
80b 第一接点
80c 突部
81 第二接触部(他の接触部)
81a 弾性片部
81b 第二接点(他の接点)
81c U字部
82 傾斜面
83 傾斜面
90 嵌合突出部

Claims (9)

  1. 相手コネクタと嵌合可能なコネクタであって、
    ハウジングと、
    前記コネクタと前記相手コネクタの嵌合側とは反対側から前記嵌合側に向かって前記ハウジングの端子収容部に取り付けられるコンタクトと、を備え、
    前記コネクタと前記相手コネクタの嵌合時に前記コンタクトの接点が前記相手コネクタのコンタクトと接触して前記ハウジング側に退避するとともに前記接点の退避側に突出する突部が前記ハウジング内に退避されるようになっており、前記ハウジングには退避した前記突部と接触可能な突出部が設けられていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記接点は、前記ハウジングから露出し且つ前記ハウジング内に退避可能とされており、前記突部は、前記端子収容部内で前記接点の退避側に突出する請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記接点及び前記突部は、前記ハウジングに固定される固定部に自由長を介して接続された接触部に設けられている請求項1又は2に記載のコネクタ。
  4. 前記突出部は、前記端子収容部内において、前記突部の突出方向とは逆方向に突出し且つ前記突部よりも前記嵌合側から遠い側に配置される請求項1乃至3のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 前記コネクタと前記相手コネクタの嵌合時に、前記コンタクトを利用して形成された前記相手コネクタの凹状の嵌合空間に前記ハウジングと前記接触部を利用して形成された前記コネクタの凸状の嵌合突出部が嵌まることにより、前記接点が前記凹状の嵌合空間の一部を形成する前記コンタクトと接触するとともに前記ハウジング内に前記突部とともに退避される請求項3に記載のコネクタ。
  6. 前記コンタクトは更に、前記自由長を介して前記固定部と一体的に形成された他の接触部を有し、前記他の接触部は、前記コンタクトを前記ハウジングに取り付けたときに前記接点の対向側で前記ハウジングから露出し且つ前記ハウジング内に退避可能な他の接点を有し、前記コネクタと前記相手コネクタの嵌合時に、前記相手コネクタのコンタクトを利用して形成された凹状の嵌合空間に前記コネクタの前記ハウジングと前記接触部及び前記他の接触部を利用して形成された凸状の嵌合突出部が嵌まることにより、前記接点と前記他の接点は前記凹状の嵌合空間によって両側から挟み込まれて前記ハウジング内に前記突部とともに退避される請求項5に記載のコネクタ。
  7. 前記固定部、前記接触部、及び、前記他の接触部は、前記コネクタと前記相手コネクタの嵌合方向と交差する方向において、この順番で配置されている請求項6に記載のコネクタ。
  8. 前記コンタクトを前記ハウジングに取り付ける際、前記コンタクトの前記接触部と前記他の接触部は、前記固定部と前記他の接触部の間に形成された自由長を利用して弾性変位可能とされ、前記コンタクトを前記ハウジングに取り付けた後は、前記コンタクトの前記他の接触部は、前記接触部と前記他の接触部の間に形成された自由長を利用して弾性変位可能とされる請求項6又は7に記載のコネクタ。
  9. 相手コネクタと嵌合可能なコネクタであって、
    ハウジングと、
    前記コネクタと前記相手コネクタの嵌合側とは反対側から前記嵌合側に向かって前記コネクタと前記相手コネクタの嵌合方向に沿って前記ハウジングの端子収容部に取り付けられるコンタクトと、を備え、
    前記コンタクトは、前記ハウジングに固定される固定部と、自由長を介して前記固定部と一体的に形成された第一接触部と第二接触部を有し、
    前記第一接触部は、前記嵌合方向と交差する方向において前記ハウジングから露出し且つ前記ハウジング内に退避可能な接点と、前記嵌合方向と交差する方向において前記端子収容部内で前記接点の退避側に突出する突部を有し、
    前記第二接触部は、前記嵌合方向と交差する方向において前記接点の対向側で前記ハウジングから露出し且つ前記ハウジング内に退避可能な第二接点を有し、
    前記ハウジングは、前記嵌合方向と交差する方向において前記突部の突出方向とは逆方向に突出し且つ前記嵌合方向において前記突部よりも前記嵌合側から遠い側に配置された突出部を前記端子収容部内に有し、
    前記コネクタと前記相手コネクタの嵌合時に、前記相手コネクタのコンタクトを利用して形成された凹状の嵌合空間に前記ハウジングと前記第一接触部及び前記第二接触部を利用して形成された前記コネクタの凸状の嵌合突出部が嵌まることにより、前記第一接点と前記第二接点が前記凹状の嵌合空間の一部を形成する前記コンタクトと接触するとともに両側から挟み込まれて前記ハウジング内に前記突部とともに退避されるようになっており、退避した前記突部は前記突出部と接触可能であることを特徴とするコネクタ。
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