JP2009048969A - 電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池ケースの一部に設けられた孔形成部におけるシール特性が良好な電池を提供すること。
【解決手段】電極体と、電極体を収容する外装ケース20とを備え、外装ケース20は、シール材32aに埋設された孔形成部30aを有しており、孔形成部30aは、当該孔形成部30aが構成する孔36aを画する外縁部分であって外装ケース20の内側に屈曲した屈曲部34aを有しており、屈曲部34aのうちのシール材32aに埋設された部分の少なくとも一部には、窪み60aまたは突起が形成されている電池100である。
【選択図】図4

Description

本発明は、電池に関する。特には、密閉型電池等の外装ケース(ケース本体と蓋体とを包含する。以下同じ。)に設けられた孔形成部の構造に関する。
近年、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池その他の二次電池は、車両搭載用電源、或いはパソコンおよび携帯端末の電源として重要性が高まっている。特に、軽量で高エネルギー密度が得られるリチウムイオン電池は、車両搭載用高出力電源として好ましく用いられるものとして期待されている。
ところで、この種の電池においては、電池ケースの一端面を構成する金属製の蓋体に端子用の貫通孔を形成し、当該貫通孔に電極端子を貫通させて取り付けた密閉型構造が知られている。また、この種の電池(即ち密閉型電池とも呼ばれる。)では、電池ケースの蓋体と電極端子間の絶縁性およびシール性を確保するために、当該蓋体と電極端子との間(即ち上記貫通孔部分)は絶縁性樹脂によって充填・密閉されている。例えば特許文献1には、電極端子としての電極導出ピンが、その一部を絶縁部材(熱可塑性樹脂)に埋設させた状態で電極ヘッダの金属板の孔形成部(貫通孔)に取り付けられた密閉型電池が開示されている。なお、その他の従来技術として特許文献2〜5が挙げられる。
特開2000−231917号公報 特開2002−270151号公報 特開2005−302625号公報 特開2004−241353号公報 特開2004−253295号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電池では、電池を構成する各部材の熱膨張率の違いによって各部材に界面剥離が発生する虞がある。例えば電極ヘッダの金属板(例えばアルミニウム板)は絶縁部材(例えばポリプロピレン)よりも熱膨張率が高く、それゆえに上記孔形成部における金属板と絶縁部材との間の熱収縮差によって金属板に残留応力が作用する。この残留応力の作用によって金属板と絶縁部材との密着性が損なわれたり、シール性が悪化したりする虞がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、電池ケースの一部に設けられた孔形成部におけるシール特性が良好な電池(典型的には密閉型電池)を提供することである。
本発明によって提供される電池は、正極及び負極を備える電極体と、この電極体を収容する外装ケースとを備えている。上記外装ケースは、シール材に埋設された孔形成部を有している。この孔形成部は、当該孔形成部が構成する孔を画する外縁部分であって上記外装ケースの内側に屈曲した屈曲部を有している。そして、上記屈曲部のうちの上記シール材に埋設された部分の少なくとも一部には、窪み又は突起が形成されていることを特徴とする。
かかる構成の電池によれば、シール材に埋設された外装ケース(孔形成部)の一部に屈曲部を設けているので、外装ケースとシール材との接触面積を増大することができる。しかも、屈曲部のうちのシール材に埋設された部分に窪み又は突起を設けているので、外装ケースとシール材との接触面積を更に大きくすることができる。これにより、外装ケースとシール材との密着強度を向上することができる。その結果、シール性の良好な孔形成部を備えた電池を提供することが可能となる。
ここで開示される電池のある好適な一態様において、上記孔形成部が構成する孔には、上記電極体と接続する電極端子が挿入されている。そして上記電極端子の一部は、上記シール材に埋設されていることを特徴とする。この構成によれば、シール性の良好な電極端子取付構造(即ち電極端子が貫通する孔形成部)を備えた電池を提供することができる。
かかる場合には、更に上記電極端子のうちの上記シール材に埋設された部分の少なくとも一部に窪み又は突起が形成されていることが好ましい。この構成によれば、電極端子とシール材との接触面積を簡易な構成で増大することができ、両者の密着強度が向上する。したがって、電極端子取付構造のシール性をさらに良好にすることができる。
ここで開示される電池のある好適な一態様において、上記孔形成部が構成する孔は、上記外装ケースに電解液を注入する注液口であることを特徴とする。この構成によれば、シール性の良好な注液口封止構造を備えた電池を提供することができる。
ここで開示される電池のある好適な一態様において、上記屈曲部のうちの上記シール材に埋設された上記孔の周囲の内周面には、上記窪みとして環状の溝が形成されていることを特徴とする。この構成によれば、電池内部からの電解液等の漏れ流路に対して偏りなくシール長を増やすことができ、電解液等の外部への漏れを確実に防止することができる。
また、屈曲部内周面の全周に亘って窪みが設けられるため、電池内のガスや電解液等の流出(漏れ)流路に対して偏りなく窪みを設けることができ、ガスや電解液等の外部への漏れを確実に防止することができる。
なお上記屈曲部は、バーリング加工により形成されていることが好ましい。この構成によれば、屈曲部および屈曲部の窪みを容易に作製(形成)することができ、製造工程を簡略化することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明による実施の形態を説明する。以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。なお、以下、ケース形状が角形である密閉型のリチウムイオン二次電池100を例にして本発明の電池の構造について詳細に説明するが、本発明をかかる実施形態に記載されたものに限定することを意図したものではない。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は実際の寸法関係を反映するものではない。
図1及び図2を参照しながら、本実施形態のリチウムイオン二次電池100(以下、単に「電池」という。)の構成について説明する。図1は本実施形態に係る電池100の上面模式図であり、図2は電池100の正面模式図である。一例として図1および図2に示すように、ここで開示される電池100は、正極および負極を備える電極体70と、該電極体70および電解質を収容する外装ケース20とを備える。
本実施形態の電極体70は、典型的な組電池に装備される単電池と同様、所定の電池構成材料(正負極それぞれの活物質、正負極それぞれの集電体、セパレータ等)から構成されている。また、ここでは電極体70として後述する扁平形状の捲回電極体70が用いられている。
本実施形態の外装ケース20は、外装ケース本体22と蓋体24とから構成されている。外装ケース本体22は、後述する扁平形状の捲回電極体70を収容し得る形状(ここでは箱型)を有する。外装ケース本体22は、その上部に開口端を有し、この開口端を介して電極体70を収容することができる。蓋体24は、外装ケース本体22の上端開口を塞ぐ板状の部材であり、ここでは略矩形状を有している。外装ケース20(ケース本体22および蓋体24)の材質は、軽量で熱伝導性が良い金属製材料が好ましく、このような金属製材料として、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケルめっき鋼などが挙げられる。
かかる外装ケースの蓋体24の中央付近には、注液口部40が設けられている。この注液口部40は、外装ケース20に電解液を注入する注入口が形成されている。この注入口から電解液を注入することにより、外装ケース20内に電解液が収容される。なお、注入口は注液栓42によって封口されている。
さらに蓋体24には、注液口部40の他に電極端子(正極端子10aおよび負極端子10b)が備えられている。本実施形態の正極端子10aは、蓋体24の上面の図面左側に突設され、捲回電極体70の正極72aと電気的に接続している。また、負極端子10bは、蓋体24の上面の図面右側に突設され、捲回電極体70の負極72bと電気的に接続している。正極端子10aおよび負極端子10bの材料は、従来の電池で使用されるものと同じであればよく特に制限はない。例えばアルミニウム製の正極端子10a及び銅製の負極端子10bを好適に使用することができる。正極端子10aおよび負極端子10bは、それぞれ外装ケース20の蓋体24に設けられた孔形成部30a、30bに取り付けられている。
次に、図3および図4を加えて正極端子の取り付け構造について説明する。図3は正極端子の取り付け構造の要部を示す上面模式図であり、図4は図3のIV−IV断面を示す断面模式図である。なお、図3および図4では正極側について示しているが、この実施形態は負極側にも同様に適用可能である。
外装ケース20の蓋体24は、シール材32aに埋設された孔形成部30aを有している。孔形成部30aは、蓋体24に設けられた孔36aを構成している。換言すれば、孔36aを画する外縁は、蓋体24の孔形成部30aによって形成されている。孔36aは、蓋体24の上面25と下面26とを貫く貫通孔である。本実施形態の孔36aは、円形状の開口形状を有し、その開口径が正極端子10aの直径よりも大きくなるように形成されている。なお、孔36aは円形状に限らず、その他の形状(例えば楕円、長円、矩形等)であってもよい。
この孔36aに正極端子10aを挿入し、当該正極端子10aと孔形成部30aとの間にシール材32aを充填することにより、正極端子10aを孔36aに固定(挿入)することができる。典型的には、シール材32aによる固定は、インサート成形により実行される。すなわち、正極端子10aを孔36aに挿入した後、正極端子10aおよび孔形成部30aを、溶融したシール材32aで包んで冷却固化させる。これにより、正極端子10aと孔形成部30aとシール材32aとが一体に形成されている。また、これによって孔形成部30a(図4に示すように少なくとも貫通孔36a部分とその外縁部分)はシール材32aに埋設された状態となる。
このように、正極端子10aと孔形成部30a(孔36aの外縁部)との間にシール材32aを介在させることにより、正極端子10aと孔形成部30a(蓋体24)との絶縁を確保することができる。また、シール材32と孔形成部30aと正極端子10aとを一体に形成することによって、シール材32と孔形成部30aとの隙間、および、シール材32と正極端子10aとの隙間をそれぞれシールすることができる。なお、シール材32aとしては、絶縁性を有し、且つ、電極端子および孔形成部と一体に形成し得る材質のものであればよく、例えばポリプロピレン等のポリオレフィン系熱可塑性樹脂やポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、フェノール樹脂等の樹脂材料、或いは、熱可塑性エラストマー(TPE)等のエラストマー材料やゴム材料を好適に使用することができる。
かかるシール材32aに埋設された孔形成部30aは、孔36aを画する外縁部分が外装ケース20の内側(図示した例では蓋体24の下側)に屈曲されており、これによって屈曲部34aが形成されている。本実施形態の屈曲部34aは、孔36aの全周に亘って内側に折り曲げられた円筒形状を有しており、当該屈曲部34aの内周面37aによって孔36aの外縁部分が形成されている。このような屈曲部34aの形状は、後述するバーリング加工によって容易に形成することができる。
また、屈曲部34aのうちのシール材32aに埋設した部分の少なくとも一部(表面)、ここでは孔36aの周囲の内周面37aには、窪み又は突起が形成されている。図示した例では、屈曲部34aの内周面37aに窪み60aが設けられている。本実施形態の窪み60aは、環状の溝60aである。この環状の溝60aは、屈曲部34aの内周面37aの周方向に沿うように形成されている。このような環状の溝60aは、後述するバーリング加工時に付随的に形成することができる。
かかる構成の電池100によれば、シール材32aに埋設された蓋体24(孔形成部30a)の一部に屈曲部34aを設けているので、蓋体24とシール材32aとの接触面積を増大することができる。しかも、屈曲部34aのうちのシール材32aに埋設した部分に窪み60aを設けているので、蓋体24とシール材32aとの接触面積を更に大きくすることができる。これにより、蓋体24とシール材32aとの密着強度を向上することができる。その結果、シール性の良好な電極端子取付構造を備えた電池を提供することが可能となる。
また、本実施形態では、屈曲部24の窪み60aを、内周面37aの周方向に沿う環状の溝60aとしているので、電池内部からの電解液等の漏れ流路に対して偏りなくシール長を増やすことができ、電解液等の外部への漏れを確実に防止することができる。
なお、本実施形態の環状の溝60aの寸法を例示すると、その幅は0.2〜0.5mm程度(若しくは0.5mm以上であってもよい)、その深さは0.1〜0.4mm程度とすることができるが、これらは電池の構成条件(例えば正極端子のサイズなど)に合わせて適宜好適なものに変更することができる。また、環状の溝数は、本実施形態のように一つであってもよいし、複数であってもよい。溝数を複数に増やすことにより、蓋体とシール材32aとの接触面積が更に大きくなる。
なお、上述した例では、屈曲部に窪み(すなわち凹部)を設けた例を示したが、これに限らず、例えば突起(すなわち凸部)を設けてもよい。屈曲部に突起を設けた場合でも蓋体とシール材との接触面積を大きくすることができる。また、窪みの形成位置は、屈曲部のうちのシール材に埋設した部分であればよく、図示した屈曲部の内周面37aだけでなく、屈曲部の外周面(内周面37aとは反対の側の表面)に窪みを形成してもよい。或いは、屈曲部の内周面37aと外周面の両方に窪みを形成することができる。そのような電池構成であっても蓋体とシール材との接触面積を大きくすることができる。
なお、屈曲部34aに窪みを設けるだけでなく、正極端子10a側に窪み又は突起を形成してもよい。例えば図5に示すように正極端子10aのうちのシール材32aに埋設した部分に窪み66aを形成することができる。ここでは窪み66aは、正極端子10aの周方向に沿う環状の溝である。この構成によれば、正極端子10aとシール材32aとの接触面積を増大することができ、両者の密着強度が向上する。したがって、電極端子取付構造(孔形成部)のシール性をさらに良好にすることができる。
続いて、図6および図7を参照しながら、屈曲部および屈曲部の窪みの形成方法について説明する。本実施形態の屈曲部34aは、上述したように蓋体24にバーリング加工を施して形成されている。バーリング加工前の蓋体24を図6および図7に示す。図6は、バーリング加工前の蓋体24の要部を示す上面模式図であり、図7は図6のVII−VII断面を示す断面模式図である。
バーリング加工前の蓋体24には、バーリング加工により屈曲部34aを設けたい箇所に予め下穴64aが形成されている。この下穴64aは、蓋体24の上面25と下面26とを貫通する貫通孔であり、最終的に形成される孔36a(図3及び図4)の径よりも小さな径を有している。また、下穴64aの径方向外側には、当該下穴64aと同心円状となるV溝62aが形成されている。この同心円状のV溝62aは、最終的には屈曲部34の環状の溝60a(図3および図4)となる部位である。なお、この下穴64aおよびV溝62aの形状およびサイズは、最終的に形成したい孔36a、屈曲部34a、および環状の溝60aの形状やサイズに合わせて適宜調整され得る。
続いて、図8〜図10を参照しながら、屈曲部および屈曲部の環状の溝を形成するバーリング加工の手順について説明する。図8〜図10は、本実施形態におけるバーリング加工の各工程を説明するための断面工程図である。
まず、図8に示すように、蓋体24を用意する。この蓋体24には、パンチング加工等によって、事前に下穴64aおよびV溝62aが形成されている。次に、図9の矢印「80」に示すように、下穴64aよりも大きな径を有するパンチ50を用いて、下穴64aを中心にプレス加工を実行する。このパンチ50のプレスによって下穴64の外縁部分が押し広げられて、図10に示す屈曲部34aが形成される。また、このときV溝62aは、屈曲部34aの内周面へと回り込み、変形して環状の溝60aが形成される。
なお、パンチ50の先端部分の形状(図示した例では逆さ凸状)は、最終的に形成したい屈曲部34aの高さ、形状などに応じて適宜変更され得る。また、本実施形態では、屈曲部34aの高さを高くするために、パンチ50によるプレス加工と同時に、絞りしごき加工を行っている。
このように蓋体24にバーリング加工を施すことによって、屈曲部34aを非常に簡易な方法で形成することができる。また、バーリング加工の際には屈曲部34aの内周面37aに設けられた環状の溝60aも付随的に形成することができ、それゆえに製造工程を簡略化することができる。さらに、下穴64の周辺にV溝62aを設けることによって、下穴64の外縁部分が延び易くなるので、パンチ50によるプレス成形性を向上することも可能となる。なお、図3〜図10では正極側について示しているが、負極側についても同様に適用可能な実施形態である。
続いて、図1および図2に戻って、本実施形態の電池100を構成する各構成材料について言及しながら、電池100の製造方法について説明する。
まず、上述したバーリング加工(図8〜図10)を施した外装ケース20の蓋体24と、正極端子10aおよび負極端子10bとを用意する。そして、正極端子10aを蓋体24の孔36aに挿通し、当該正極端子10aと蓋体24との間に溶融したシール材32aを注入して冷却固化させ、正極端子10aと蓋体24とシール材32aとを一体に形成する。なお、負極側についても正極側と同様にして負極端子10bと蓋体24とシール材とが一体に形成される。
次に、正極端子10aおよび負極端子10bを電極体70に取り付ける。本実施形態に係る捲回電極体70は、通常のリチウムイオン電池の捲回電極体と同様、シート状正極(以下「正極シート」という。)とシート状負極(以下「負極シート」という。)を計2枚のシート状セパレータ(以下「セパレータシート」という。)と共に積層し、さらに当該正極シートと負極シートとをややずらしつつ捲回し、次いで得られた捲回体を側面方向から押しつぶして拉げさせることによって作製される扁平形状の捲回電極体70である。
かかる捲回電極体70の捲回方向に対する横方向において、上記のとおりにややずらしつつ捲回された結果として、正極シートおよび負極シートの端の一部がそれぞれ捲回コア部分(即ち正極シートの正極活物質層形成部分と負極シートの負極活物質層形成部分とセパレータシートとが密に捲回された部分)から外方にはみ出ている。かかる正極側はみ出し部分72a(即ち正極活物質層の非形成部分)および負極側はみ出し部分72b(即ち負極活物質層の非形成部分)に正極端子10aおよび負極端子10bを付設することができる。なお、各電極端子10a、10bと各電極はみ出し部分72a、72bとは電気的に接続されていればよく、両者を直接接続してもよいし、他の導電部材を介して接続してもよい。
なお、捲回電極体70を構成する材料および部材自体は、従来のリチウムイオン電池の電極体と同様でよく、特に制限はない。例えば、正極シートは長尺状の正極集電体の上にリチウムイオン電池用正極活物質層が付与されて形成され得る。正極集電体にはアルミニウム箔(本実施形態)その他の正極に適する金属箔が好適に使用される。正極活物質は従来からリチウムイオン電池に用いられる物質の一種または二種以上を特に限定することなく使用することができる。好適例として、LiMn、LiCoO、LiNiO等が挙げられる。例えば、長さ2〜4m(例えば2.7m)、幅8〜12cm(例えば10cm)、厚さ5〜20μm(例えば15μm)程度のアルミニウム箔を集電体として使用し、その表面の所定領域に常法によってニッケル酸リチウムを主体とするリチウムイオン電池用正極活物質層(例えばニッケル酸リチウム88質量%、アセチレンブラック10質量%、ポリテトラフルオロエチレン1質量%、カルボキシメチルセルロース1質量%)を形成することによって好適な正極シートが得られる。
一方、負極シートは長尺状の負極集電体の上にリチウムイオン電池用負極活物質層が付与されて形成され得る。負極集電体には銅箔(本実施形態)その他の負極に適する金属箔が好適に使用される。負極活物質は従来からリチウムイオン電池に用いられる物質の一種または二種以上を特に限定することなく使用することができる。好適例として、グラファイトカーボン、アモルファスカーボン等の炭素系材料、リチウム含有遷移金属酸化物や遷移金属窒化物等が挙げられる。例えば、長さ2〜4m(例えば2.9m)、幅8〜12cm(例えば10cm)、厚さ5〜20μm(例えば10μm)程度の銅箔を使用し、その表面の所定領域に常法によって黒鉛を主体とするリチウムイオン電池用負極活物質層(例えば黒鉛98質量%、スチレンブタジエンラバー1質量%、カルボキシメチルセルロース1質量%)を形成することによって好適な負極シートが得られる。
また、正負極シート間に使用される好適なセパレータシートとしては多孔質ポリオレフィン系樹脂で構成されたものが挙げられる。例えば、長さ2〜4m(例えば3.1m)、幅8〜12cm(例えば11cm)、厚さ5〜30μm(例えば25μm)程度の合成樹脂製(例えばポリエチレン等のポリオレフィン製)多孔質セパレータシートが好適に使用し得る。なお、電解質として固体電解質若しくはゲル状電解質を使用する場合には、セパレータが不要な場合(即ちこの場合には電解質自体がセパレータとして機能し得る。)があり得る。
なお、電池の容器内に収容する電極体は上記捲回タイプに限定されない。例えば正極シートと負極シートをセパレータ(或いはセパレータとしても機能し得る固体またはゲル状電解質)と共に交互に積層して成る積層タイプの電極体であってもよい。
続いて、電極体70を外装ケース本体22に収容し、外装ケース本体22の上端開口を蓋体24で封止する。捲回電極体70を外装ケース20に収容した後、続けて外装ケース20の蓋体24に形成された注液口部40の注液口から電解液を注入する。本実施形態では、非水溶媒に電解質を溶解した非水電解液を注入している。この電解液を構成する非水溶媒としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート(EMC)、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン等からなる群から選択された一種または二種以上を用いることができる。本実施形態に係る電池では、ジエチルカーボネートとエチレンカーボネートとの混合溶媒(例えば質量比1:1)を用いている。
また、この電解液を構成する電解質(支持塩)としては、フッ素を構成元素とする各種リチウム塩から選択される一種または二種以上を用いることができる。例えば、LiPF,LiBF,LiAsF,LiCFSO,LiCSO,LiN(CFSO,LiC(CFSO等からなる群から選択される一種または二種以上を用いることができる。本実施形態に係る電池では、電解質としてヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF)を用いている。その濃度は約1mol/リットルである。
注液口部40の注液口から上記電解液を注入した後、注液口を注液栓42で封止することによって本実施形態の電池100は構築される。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。例えば本実施形態では、孔形成部30aが構成する孔36aに正極端子10aが挿着されている例を示したが、本発明の適用可能な実施形態は電極端子構造だけに限らない。
例えば図11に示すように、孔形成部30cが構成する孔36cが電解液を注入するための注液口36cであってもよい。すなわち、孔形成部30cにシール材32cを予めインサート成形しておき、電解液を孔36cから注入した後、注液栓42をシール材32cと溶着し、孔36cを封口するように構成することができる。
このような構成であっても、シール材32cに埋設された蓋体24(孔形成部30c)の一部に屈曲部34cおよび内周面37cに窪み60cを設けることにより、シール材32cと蓋体24との接触面積を大きくすることができ、それゆえにシール性の良好な注液口封止構造を有する電池を提供することができる。なお、シール材32cとしてはレーザ光に対して吸収性を有する熱可塑性樹脂を、注液栓42としてはレーザ光に対して透過性を有する熱可塑性樹脂を好適に使用することができる。かかる構成では、シール材32cと注液栓42とをレーザ溶接により容易に溶着することができる。
また、電池の種類は上述したリチウムイオン電池に限られず、電極体構成材料や電解質が異なる種々の内容の電池、例えばリチウム金属やリチウム合金を負極とするリチウム二次電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、或いは電気二重層キャパシタであってもよい。
なお、本実施形態に係る電池100は、図12に示すように、特に自動車等の車両に搭載されるモーター(電動機)用電源として好適に使用し得る。即ち、本実施形態に係る電池100を単電池として所定の方向に配列し、当該単電池をその配列方向に拘束することによって組電池92を構築し、かかる組電池92を電源として備える車両90(典型的には自動車、特にハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池自動車のような電動機を備える自動車)を提供することができる。
本実施形態に係る電池の上面模式図。 本実施形態に係る電池の正面模式図。 正極端子の取り付け構造の要部を示す上面模式図。 図3のIV−IV断面を示す断面模式図。 本実施形態の改変例を示す図。 バーリング加工前の蓋体の要部を示す上面模式図。 図6のVII−VII断面を示す断面模式図。 本実施形態におけるバーリング加工の各工程を説明するための断面工程図。 本実施形態におけるバーリング加工の各工程を説明するための断面工程図。 本実施形態におけるバーリング加工の各工程を説明するための断面工程図。 本発明の別の実施形態を示す断面模式図。 本実施形態に係る電池(組電池)を備えた自動車の側面模式図。
符号の説明
10a 正極端子
10b 負極端子
20 外装ケース
22 ケース本体
24 蓋体
25 上面
26 下面
30a,30c 孔形成部
32a,32c シール材
34a,34c 屈曲部
36a 孔
37a,37c 内周面
40 注液口部
42 注液栓
50 パンチ
60a,60c 窪み
62a V溝
64a 下穴
66a 窪み
70 電極体
72a 正極
72b 負極
90 車両
92 組電池
100 電池(密閉型電池)

Claims (7)

  1. 正極及び負極を備える電極体と、
    前記電極体を収容する外装ケースと
    を備え、
    前記外装ケースは、シール材に埋設された孔形成部を有しており、
    前記孔形成部は、当該孔形成部が構成する孔を画する外縁部分であって前記外装ケースの内側に屈曲した屈曲部を有しており、
    前記屈曲部のうちの前記シール材に埋設された部分の少なくとも一部には、窪み又は突起が形成されていることを特徴とする、電池。
  2. 前記孔形成部が構成する孔には、前記電極体と接続する電極端子が挿入されており、
    前記電極端子の一部は、前記シール材に埋設されていることを特徴とする、請求項1に記載の電池。
  3. 前記電極端子のうちの前記シール材に埋設された部分の少なくとも一部には、窪み又は突起が形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の電池。
  4. 前記孔形成部が構成する孔は、前記外装ケースに電解液を注入する注液口であることを特徴とする、請求項1に記載の電池。
  5. 前記屈曲部のうちの前記シール材に埋設された前記孔の周囲の内周面には、前記窪みとして環状の溝が形成されていることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一つに記載の電池。
  6. 前記屈曲部は、バーリング加工により形成されていることを特徴とする、請求項1〜5の何れか一つに記載の電池。
  7. 請求項1〜6の何れか一つに記載の電池を備える車両。
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