JP2009048827A - センサ用ソケットおよびセンサモジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】特定の方向にだけ検出軸を設定した既存のセンサを利用して、容易に前記検出軸の方向を任意の方向に設定して、基板や機器に実装することができるようにしたセンサ用ソケットを提供すること。
【解決手段】 外部端子を有し、特定の検出軸Kに関して変化する物理量を検出するセンサ30を、収容できるケース体11でなり、隣接する外面が互いに直交する面でなる6面体のソケット10であって、前記ケース体11に設けられ、前記センサ30を収容するための収容部15と、収容部15内に露出するように設けられた複数の接続端子20と、前記ケース体の少なくとも2つの側面25,26にそれぞれ露出するように形成した実装端子とを備えており、前記ケース体の収容部の接続端子20について、その各接続端子が、少なくとも二つの系統に分岐されて、前記ケース体11外面の前記互いに異なる2つの側面に形成された前記実装端子に接続されている。
【選択図】図1
【解決手段】 外部端子を有し、特定の検出軸Kに関して変化する物理量を検出するセンサ30を、収容できるケース体11でなり、隣接する外面が互いに直交する面でなる6面体のソケット10であって、前記ケース体11に設けられ、前記センサ30を収容するための収容部15と、収容部15内に露出するように設けられた複数の接続端子20と、前記ケース体の少なくとも2つの側面25,26にそれぞれ露出するように形成した実装端子とを備えており、前記ケース体の収容部の接続端子20について、その各接続端子が、少なくとも二つの系統に分岐されて、前記ケース体11外面の前記互いに異なる2つの側面に形成された前記実装端子に接続されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、特定の軸方向に関して変化する物理量を検出するセンサの該軸方向の配置を適宜変更することができるようにするセンサ用ソケットおよびセンサモジュールに関する。
カメラの手ぶれ補正や、カーナビゲーション装置、自動車の車体姿勢制御などにおいて、ジャイロセンサが広く使用されている。
このようなセンサは、例えばセラミック製の容器に収容されて、該容器の外部に露出された外部端子を用いて、センサが組み込まれるべき各種機器に収容される実装基板に固定される。
したがって、これらセンサにあっては、組み込み対象とされる複数の異なる機器に対応して実装の自由度が必要である。
このようなセンサは、例えばセラミック製の容器に収容されて、該容器の外部に露出された外部端子を用いて、センサが組み込まれるべき各種機器に収容される実装基板に固定される。
したがって、これらセンサにあっては、組み込み対象とされる複数の異なる機器に対応して実装の自由度が必要である。
特許文献1では、直方体のケース3内に、一方向に長い屈曲振動する圧電振動子1を収容して、該ケース3の互いに異なる向きの3つの外面に外部端子を形成した圧電振動ジャイロである。
これにより、ケース3のこれら各外面を外部基板13上に実装することにより、種々の実装方向を選択して、実装の自由度を向上させようとするものである。
これにより、ケース3のこれら各外面を外部基板13上に実装することにより、種々の実装方向を選択して、実装の自由度を向上させようとするものである。
また、特許文献2のものは、パッケージ3内に、回転角速度を検出する圧電素子2を収容する構成のジャイロ装置(圧電装置)である。
上記パッケージ3は、さらに内部にIC(集積回路部10)接続電極9を介して圧電素子2と接続しており、全体がやや平たい直方体であり、ICと圧電素子2にそれぞれ接続された配線パターン14が外部に導出されている。
上記パッケージ3は、さらに内部にIC(集積回路部10)接続電極9を介して圧電素子2と接続しており、全体がやや平たい直方体であり、ICと圧電素子2にそれぞれ接続された配線パターン14が外部に導出されている。
このパッケージ3外面の広い平面には、上記配線パターン14と接続された接続端子41が形成されている。さらに、パッケージ3外面において、上記広い平面と90度交差して隣接する狭い平面には上記配線パターン14と接続された接続端子42が形成されている。
これにより、上記広い平面の接続端子41を利用して基板Pに実装した場合と、上記狭い平面の接続端子42を利用して基板Pに実装した場合とで、互いに異なる方向の検出軸に関する回転角速度を検出することができるというものである。
これにより、上記広い平面の接続端子41を利用して基板Pに実装した場合と、上記狭い平面の接続端子42を利用して基板Pに実装した場合とで、互いに異なる方向の検出軸に関する回転角速度を検出することができるというものである。
しかしながら、特許文献1の圧電振動ジャイロは、種々の実装方向を選択して実装可能としたものであり、実装の自由度、すなわち、異なる外部基板に対して、実装スペースの相違などによる実装の困難さを解決するものであっても、圧電振動ジャイロが検出する回転角速度の方向を変更するものではない。
すなわち、特許文献1の圧電振動ジャイロの構造では、いずれの(外)側面を利用して外部基板13への実装を行っても、検出すべき回転角速度の方向を変えることができない。
すなわち、特許文献1の圧電振動ジャイロの構造では、いずれの(外)側面を利用して外部基板13への実装を行っても、検出すべき回転角速度の方向を変えることができない。
これに対して、特許文献2のものは、実装する面を変更して、接続端子41を使う場合と接続端子42を使う場合とを選択することにより、検出すべき回転角速度の方向を変えることができる。
しかしながら、特許文献2のジャイロ装置は、圧電素子を収容するパッケージそのものの異なる2つの外面にあらかじめそれぞれ接続端子を形成するものである。結局、実装に用いるのは、いずれかの面になるから、予め無駄にする接続端子を形成したジャイロセンサを製造することになる。
したがって、特定のひとつの方向に沿った軸の周囲に沿って働く角速度を検出するように、該軸(以下、「検出軸」という)の方向を決定することになる一種類の接続端子を備えたセンサを利用して、実装条件などにより、適宜、その検出軸の方向を変更する機能をもつものではない。
しかしながら、特許文献2のジャイロ装置は、圧電素子を収容するパッケージそのものの異なる2つの外面にあらかじめそれぞれ接続端子を形成するものである。結局、実装に用いるのは、いずれかの面になるから、予め無駄にする接続端子を形成したジャイロセンサを製造することになる。
したがって、特定のひとつの方向に沿った軸の周囲に沿って働く角速度を検出するように、該軸(以下、「検出軸」という)の方向を決定することになる一種類の接続端子を備えたセンサを利用して、実装条件などにより、適宜、その検出軸の方向を変更する機能をもつものではない。
本発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、特定のひとつの方向にだけ検出軸を設定した既存のセンサを利用して、容易に前記検出軸の方向を任意の方向に設定して、基板や機器に実装することができるようにしたセンサ用ソケットおよびセンサモジュールを提供することを目的とする。
上述の目的は、この発明にあっては、複数の外部端子を有し、特定の軸方向に関して変化する物理量を検出するセンサを、収容できるケース体でなり、隣接する外面が互いに直交する面でなる6面体のソケットであって、前記ケース体に設けられ、前記センサを収容するための収容部と、前記ケース体の収容部内に露出するように設けられた第1〜第nの接続端子と、前記ケース体外面の少なくとも1つの側面にそれぞれ露出するように形成した第1〜第nの実装端子とを備えており、前記第1の接続端子は、前記ケース体外面の前記少なくとも1つの側面に形成された前記第1の実装端子に接続され、前記第nの接続端子は、前記ケース体外面の前記少なくとも1つの側面に形成された第nの実装端子に接続されているセンサ用ソケットにより、達成される。
上記構成によれば、前記ケース体の収容部に前記センサを収容させると、該センサの外部端子を前記収容部に露出した前記接続端子と接触される。ここで、前記ケース体は6面体のソケットであるから、該ケース体の互いに隣接する外面は90度交差しており、前記ケース体外面の少なくとも1つの側面に、実装端子がそれぞれ露出するように形成されている。そして、前記収容部に露出した各接続端子が、前記ケース体外面の少なくとも1つの側面に形成された前記実装端子に接続されているので、結局、センサの外部端子は、ケース体外面の少なくとも1つの側面に形成された実装端子と接続される。
このため、実装面を、センサの外部端子がある面から、ケース体の側面にすることができ、検出軸を異ならせることができる。
このため、実装面を、センサの外部端子がある面から、ケース体の側面にすることができ、検出軸を異ならせることができる。
本発明は、上記構成において、さらに、前記ケース体が立方体もしくは直方体であり、該ケース体外面であって、互いに直交するように隣接して、それぞれ異なる方向に向いた第1、第2の側面に、前記第1〜第nの実装端子が形成されており、前記ケース体の収容部に露出した前記第1の接続端子は、二つの系統に分岐されて、前記第1、第2の側面に形成された前記第1の実装端子に接続され、前記ケース体の収容部に露出した前記第nの接続端子は、二つの系統に分岐されて、前記第1、第2の側面に形成された前記第nの実装端子に接続されていることを特徴とする。
上記構成によれば、実装面を、ケース体外面の第1、第2の側面の任意の一つを選択することができ、容易に前記検出軸の方向を変更して実装することができる。
上記構成によれば、実装面を、ケース体外面の第1、第2の側面の任意の一つを選択することができ、容易に前記検出軸の方向を変更して実装することができる。
本発明は、上記構成において、さらに、前記ケース体が立方体もしくは直方体であり、該ケース体外面であって、互いに直交するように隣接して、それぞれ異なる方向に向いた第1〜第3の側面に、前記第1〜第nの実装端子が形成されており、前記ケース体の収容部に露出した前記第1の接続端子は、三つの系統に分岐されて、前記第1〜第3の側面に形成された前記第1の実装端子に接続され、前記ケース体の収容部に露出した前記第nの接続端子は、三つの系統に分岐されて、前記第1〜第3の側面に形成された前記第nの実装端子に接続されていることを特徴とする。
上記構成によれば、実装端子が形成されたケース体の3つの外面(側面)のいずれかを実装面として選択することで、それに応じて異なる検出軸の方向を設定することができる。
そして、ケース体が直方体の場合には、比較的広い実装面積を要するが、低背化を図ることができる実装形態か、あるいは、高さ寸法は比較的大きいけれども実装面積が小さい実装形態を選択することができる。
また、ケース体が立方体の場合には、検出軸の方向をいずれの方向に選択しても同一の実装スペースに固定することができる。
上記構成によれば、実装端子が形成されたケース体の3つの外面(側面)のいずれかを実装面として選択することで、それに応じて異なる検出軸の方向を設定することができる。
そして、ケース体が直方体の場合には、比較的広い実装面積を要するが、低背化を図ることができる実装形態か、あるいは、高さ寸法は比較的大きいけれども実装面積が小さい実装形態を選択することができる。
また、ケース体が立方体の場合には、検出軸の方向をいずれの方向に選択しても同一の実装スペースに固定することができる。
本発明は、上記構成において、さらに、前記複数の外部端子のうち、第1〜第nの外部端子の並び位置と、前記第1〜第nの実装端子の並び位置が一致するように配置されており、かつ、同一の面に配置された前記第1〜第nの実装端子のうちのひとつの実装端子は、他の実装端子に対して、異なる外観を付与されていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記ケース体外面のいずれの側面を選択して実装面としても、複数の実装端子の種類に関して、端子配置が同じになり、使い勝手に優れている。
上記構成によれば、前記ケース体外面のいずれの側面を選択して実装面としても、複数の実装端子の種類に関して、端子配置が同じになり、使い勝手に優れている。
本発明は、上記構成において、さらに、前記ケース体をガラスエポキシで形成したことを特徴とする。
センサ用ソケットが実装される相手基板は、プリント基板であり、通常ガラスエポキシである。前記ケース体をこのガラスエポキシで形成することにより、ケース体を相手基板に半田接合すると、接合されるもの同士が同じ材料であるから、周囲の温度変化があっても熱による線膨張係数が同じであるから、半田クラックが生じない。
センサ用ソケットが実装される相手基板は、プリント基板であり、通常ガラスエポキシである。前記ケース体をこのガラスエポキシで形成することにより、ケース体を相手基板に半田接合すると、接合されるもの同士が同じ材料であるから、周囲の温度変化があっても熱による線膨張係数が同じであるから、半田クラックが生じない。
本発明は、上記構成において、さらに、前記ケース体外面には、該ケース体に収容される前記センサの前記特定の軸方向が表示されていることを特徴とする。
上記構成によれば、内部に収容されたセンサを見ることができないこと等により、検出軸の方向がにわかに判別できなくても、当該表示により検出軸の方向を容易に判断できる。これにより、実装の誤りなどを未然に防ぐことができ、作業の効率が向上する。
上記構成によれば、内部に収容されたセンサを見ることができないこと等により、検出軸の方向がにわかに判別できなくても、当該表示により検出軸の方向を容易に判断できる。これにより、実装の誤りなどを未然に防ぐことができ、作業の効率が向上する。
本発明は、上記構成において、さらに、前記収容部は、前記ケース体外面を構成する互いに対向する位置にある一対の側面を貫通していることを特徴とする。
上記構成によれば、収容部が、ケース体の一対の側面を貫通する構成としたことで、ケース体の一対の側面間の距離をセンサの一辺の長さにすることができる。その結果、全体をコンパクトな構成とすることができ、その分実装スペースを小さくすることができる。
上記構成によれば、収容部が、ケース体の一対の側面を貫通する構成としたことで、ケース体の一対の側面間の距離をセンサの一辺の長さにすることができる。その結果、全体をコンパクトな構成とすることができ、その分実装スペースを小さくすることができる。
本発明のセンサモジュールは、複数の外部端子を有し、特定の軸方向に関して変化する物理量を検出するセンサと、前記センサを収容したケース体でなり、隣接する外面が互いに直交する面でなる6面体のソケットと、を有するセンサモジュールであって、前記ソケットは、前記ケース体に設けられ、前記センサを収容するための収容部と、前記ケース体の収容部内に露出するように設けられた第1〜第nの接続端子と、前記ケース体外面の少なくとも1つの側面にそれぞれ露出するように形成した第1〜第nの実装端子とを備えており、前記第1の接続端子は、前記ケース体外面の前記少なくとも1つの側面に形成された前記第1の実装端子に接続され、前記第nの接続端子は、前記ケース体外面の前記少なくとも1つの側面に形成された前記第nの実装端子に接続されていることを特徴とする。
本発明は、上記構成において、さらに、前記ケース体が立方体もしくは直方体であり、該ケース体外面であって、互いに直交するように隣接して、それぞれ異なる方向に向いた第1、第2の側面に、前記第1〜第nの実装端子が形成されており、前記ケース体の収容部に露出した前記第1の接続端子は、二つの系統に分岐されて、前記第1、第2の側面に形成された前記第1の実装端子に接続され、前記ケース体の収容部に露出した前記第nの接続端子は、二つの系統に分岐されて、前記第1、第2の側面に形成された前記第nの実装端子に接続されていることを特徴とする。
本発明は、上記構成において、さらに、前記ケース体が立方体もしくは直方体であり、該ケース体外面であって、互いに直交するように隣接して、それぞれ異なる方向に向いた第1〜第3の側面に、前記第1〜第nの実装端子が形成されており、前記ケース体の収容部に露出した前記第1の接続端子は、三つの系統に分岐されて、前記第1〜第3の側面に形成された前記第1の実装端子に接続され、前記ケース体の収容部に露出した前記第nの接続端子は、三つの系統に分岐されて、前記第1〜第3の側面に形成された前記第nの実装端子に接続されていることを特徴とする。
本発明は、上記構成において、さらに、前記複数の外部端子のうち、第1〜第nの外部端子の並び位置と、前記第1〜第nの実装端子の並び位置が一致するように配置されており、かつ、同一の面に配置された前記第1〜第nの実装端子のうちのひとつの実装端子は、他の実装端子に対して、異なる外観を付与されていることを特徴とする。
本発明は、上記構成において、さらに、前記ケース体をガラスエポキシで形成したことを特徴とする。
本発明は、上記構成において、さらに、前記ケース体外面には、該ケース体に収容される前記センサの前記特定の軸方向が表示されていることを特徴とする。
本発明は、上記構成において、さらに、前記収容部は、前記ケース体外面を構成する互いに対向する位置にある一対の側面を貫通していることを特徴とする。
図1は、本発明のセンサ用ソケットの第1の実施形態の概略構成を示す斜視図である。
図において、符号10はセンサ用ソケットであり、符号11は該センサ用ソケット10の本体であるケース体である。センサ用ソケット10の収容部15にセンサ30が格納され、センサモジュールを構成する。
ケース体11は、全体として直方体もしくは立方体でなる6面体でなり、その外面は6つの側面24,25,26,27,28,29から構成されている。この実施形態では、ケース体11は立方体とした例を示している。このため、ケース体11の外面は、隣接する側面どうしが互いに90度交差している。
図において、符号10はセンサ用ソケットであり、符号11は該センサ用ソケット10の本体であるケース体である。センサ用ソケット10の収容部15にセンサ30が格納され、センサモジュールを構成する。
ケース体11は、全体として直方体もしくは立方体でなる6面体でなり、その外面は6つの側面24,25,26,27,28,29から構成されている。この実施形態では、ケース体11は立方体とした例を示している。このため、ケース体11の外面は、隣接する側面どうしが互いに90度交差している。
図1のケース体11は全体として立方体となるようにした例を示しており、該ケース体11は、例えば、セラミックにより立方体の箱体となるように形成されている。
具体的には、図1に点線で示されているように、グリーンシートなどを適宜に成形したセラミック製の基板を積層した後で、焼成することにより形成することができる。この場合、一番上層に位置する基板については、その内側を矩形にくり抜くことにより、収容部15を形成している。この収容部15にはセンサ30が収容されるようになっている。なお、ケース体11は、ガラスエポキシ材料による三層基板で形成することもできる。
収容部15の底部には、接続端子20が露出状態で配置されている。この接続端子20は複数個設けられており、収容部15に挿入固定されるセンサ30の外部端子の数に対応している。ケース体11の収容部15内の複数の接続端子20を構成するひとつの接続端子は、ケース体11の外面であるいくつかの側面に露出した実装端子と接続されている。
その接続構成については後で詳しく述べる。
具体的には、図1に点線で示されているように、グリーンシートなどを適宜に成形したセラミック製の基板を積層した後で、焼成することにより形成することができる。この場合、一番上層に位置する基板については、その内側を矩形にくり抜くことにより、収容部15を形成している。この収容部15にはセンサ30が収容されるようになっている。なお、ケース体11は、ガラスエポキシ材料による三層基板で形成することもできる。
収容部15の底部には、接続端子20が露出状態で配置されている。この接続端子20は複数個設けられており、収容部15に挿入固定されるセンサ30の外部端子の数に対応している。ケース体11の収容部15内の複数の接続端子20を構成するひとつの接続端子は、ケース体11の外面であるいくつかの側面に露出した実装端子と接続されている。
その接続構成については後で詳しく述べる。
センサ30は、特定の軸方向に関して変化する物理量を検出するセンサであり、加速度センサ、角速度センサ(ジャイロセンサ)、磁気センサなどの慣性センサ等を用いることができる。
この実施形態のセンサ用ソケットはセンサの特定の軸の方向を所望の方向に設定するためのものである。
この実施形態においては、センサ30は以下のような構成を有している。
図2ないし図3は、センサ30の構成を示すものであり、図2は蓋体の中央を切り欠いて内部を示した概略平面図、図3は図2のA−A’線切断端面図、図4は概略斜視図である。
この実施形態のセンサ用ソケットはセンサの特定の軸の方向を所望の方向に設定するためのものである。
この実施形態においては、センサ30は以下のような構成を有している。
図2ないし図3は、センサ30の構成を示すものであり、図2は蓋体の中央を切り欠いて内部を示した概略平面図、図3は図2のA−A’線切断端面図、図4は概略斜視図である。
図2ないし図4において、センサ30は、ジャイロセンサを構成した例を示しており、
例えば、蓋体39によりロウ材42を用いて気密に接合封止したセラミック製の箱状のパッケージ31に、センサ本体であるジャイロ振動片を収容して構成している。
すなわち、パッケージ31内には、例えば、水晶などの圧電材料でなるジャイロ振動片32と、該ジャイロ振動片32を支持するとともに、下端部が、支持基板34に接合された複数本の電極リード33とを備えている。
各電極リード33は、所謂リードフレームから形成されたもので、図3に示されているように、断面において斜めクランク状に屈曲されており、インナーリードである上端部が、ジャイロ振動片32の中央付近に固定されて、該ジャイロ振動片32を所定の高さで水平に支持している。各電極リード33のアウターリードである下端部は支持基板34と電気的、機械的に接続されている。
例えば、蓋体39によりロウ材42を用いて気密に接合封止したセラミック製の箱状のパッケージ31に、センサ本体であるジャイロ振動片を収容して構成している。
すなわち、パッケージ31内には、例えば、水晶などの圧電材料でなるジャイロ振動片32と、該ジャイロ振動片32を支持するとともに、下端部が、支持基板34に接合された複数本の電極リード33とを備えている。
各電極リード33は、所謂リードフレームから形成されたもので、図3に示されているように、断面において斜めクランク状に屈曲されており、インナーリードである上端部が、ジャイロ振動片32の中央付近に固定されて、該ジャイロ振動片32を所定の高さで水平に支持している。各電極リード33のアウターリードである下端部は支持基板34と電気的、機械的に接続されている。
支持基板34は、TAB(Tape autometed Bonding)実装用の基板が利用され、ポリイミド等を基材として、導電パターンを形成したものである。支持基板34のパターン面は下に向けられ、そこに各電極リード33のアウターリードである下端部が接合されている。そして、支持基板34の下面は、パッケージ31の底部に設けた電極部37に対して、導電性接着剤38を介して電気的に接続されている。パッケージ31の底部の電極部37は、図示しない導電スルーホールなどによりセンサ30の底面(外部)に外部端子40に接続されている。この実施形態では、センサ30は底面に4つの外部端子を有しており、図1に示すように、底面の四隅にひとつずつ外部端子40a,40b,40c,40dのように設けられている。これらの外部端子は、電源端子やグランド端子、制御端子などの別がある。
さらに、支持基板34の中央部はくりぬかれて開口35とされ、該開口35から上記した電極リード33のインナーリードが斜め上方に貫通して、該支持基板34よりも上方で、ジャイロ振動片32を水平に支持している。
さらに、支持基板34の中央部はくりぬかれて開口35とされ、該開口35から上記した電極リード33のインナーリードが斜め上方に貫通して、該支持基板34よりも上方で、ジャイロ振動片32を水平に支持している。
ジャイロ振動片32は、駆動モードおよび検出モードで動作するように構成されており、駆動モードに対応した第一の駆動アーム51及び第二の駆動アーム52と、検出モードに対応した検出アーム53と、連結アーム54と、支持板部55とを有している。
具体的には、一対の連結アーム54a,54bは、矩形の板状の支持板部55の両側面中央箇所からそれぞれ互いに反対向きに真っ直ぐ延出している。連結アーム54a,54bの一端は第一の駆動アーム51の長さ寸法のほぼ中心位置に接続されており、同様に、連結アーム54a,54bの他端は第二の駆動アーム52の長さ寸法のほぼ中心位置に接続されている。検出アーム53は、支持板部55の中心点Gを中点として、図2において、左右に延びている。なお、支持板部55は所定の面積を有しており、上述した各電極リード33のインナーリードである上端が接続されている。
具体的には、一対の連結アーム54a,54bは、矩形の板状の支持板部55の両側面中央箇所からそれぞれ互いに反対向きに真っ直ぐ延出している。連結アーム54a,54bの一端は第一の駆動アーム51の長さ寸法のほぼ中心位置に接続されており、同様に、連結アーム54a,54bの他端は第二の駆動アーム52の長さ寸法のほぼ中心位置に接続されている。検出アーム53は、支持板部55の中心点Gを中点として、図2において、左右に延びている。なお、支持板部55は所定の面積を有しており、上述した各電極リード33のインナーリードである上端が接続されている。
ジャイロセンサ30は以上のように構成されており、ジャイロ振動片32が駆動振動を行っている状態で、該ジャイロ振動片32に、図3で示す検出軸であるK軸回りの回転角速度ωが加わると、第一の駆動アーム51と第二の駆動アーム52にコリオリ力が働くことによって、第一、及び第二の駆動アーム51,52が、振動を生じる。
また、同時に、検出アーム53a,53bが振動する。この検出アーム53a,53bによる検出振動により発生する電気信号を検出することによりコリオリ力の大きさを求めることができ、これによりジャイロ振動片32を備えたジャイロセンサ30に加えられた回転角速度ωの大きさを検出することができる。
また、同時に、検出アーム53a,53bが振動する。この検出アーム53a,53bによる検出振動により発生する電気信号を検出することによりコリオリ力の大きさを求めることができ、これによりジャイロ振動片32を備えたジャイロセンサ30に加えられた回転角速度ωの大きさを検出することができる。
図4の斜視図に示すように、このセンサ30にあっては、パッケージ31の側面部の長さ方向の両端付近にキャスタレーション41が形成されている。キャスタレーション41は、パッケージ31の成形時に形成される僅かな窪み部分であり、この部分の一部に図3に示した外部端子40の延長部分である側面端子40−1が形成されている。これにより、図面に現れない反対の側面にも同様にキャスタレーションおよび側面端子が形成されるので、センサ30全体で4端子の側面端子が形成されている。
なお、キャスタレーション41は、側面部の両端付近の2箇所に限らず、これらの間にさらに2箇所形成され、センサ30としては側面全体で8端子の側面端子が形成されるようにしてもよい。
そして、図4のセンサ30にあっては、検出軸Kは図示する方向となり、図3で示した外部端子40を下にして実装する限り、この検出軸Kの方向は変更できない。
そこで、図1で示したセンサ用ソケット10に、このセンサ30を取付けることによって、以下に説明する構成に基づいて、検出軸の方向を所望の方向に変更することができる。
なお、キャスタレーション41は、側面部の両端付近の2箇所に限らず、これらの間にさらに2箇所形成され、センサ30としては側面全体で8端子の側面端子が形成されるようにしてもよい。
そして、図4のセンサ30にあっては、検出軸Kは図示する方向となり、図3で示した外部端子40を下にして実装する限り、この検出軸Kの方向は変更できない。
そこで、図1で示したセンサ用ソケット10に、このセンサ30を取付けることによって、以下に説明する構成に基づいて、検出軸の方向を所望の方向に変更することができる。
続いて、図1のセンサ用ソケット10の構成をさらに詳しく説明する。
センサ用ソケット10は、図1で説明したように、そのケース体11が、例えば、セラミックにより立方体の箱体であり、図1のケース体11の上面に開口した収容部15にはセンサ30が挿入されることで、収容されるようになっている。つまり収容部15の深さ寸法はセンサ30の厚み寸法と一致するようにされている。なお、図4のセンサ30は矩形であり図1のセンサ30は立方体であるが、その内部構造は同じで、立方体のセンサ用ソケット10の形状にあわせて、立方体のセンサ30を示しているだけであり、これら両方もしくは一方が直方体でもよい。
センサ用ソケット10は、図1で説明したように、そのケース体11が、例えば、セラミックにより立方体の箱体であり、図1のケース体11の上面に開口した収容部15にはセンサ30が挿入されることで、収容されるようになっている。つまり収容部15の深さ寸法はセンサ30の厚み寸法と一致するようにされている。なお、図4のセンサ30は矩形であり図1のセンサ30は立方体であるが、その内部構造は同じで、立方体のセンサ用ソケット10の形状にあわせて、立方体のセンサ30を示しているだけであり、これら両方もしくは一方が直方体でもよい。
収容部15の底部には、接続端子20が露出状態で配置されている。
図5に示すように、これら収容部15内に露出された接続端子は、接続端子20a,20b,20c,20dの4つであり、これら4つの接続端子は、収容部15の収容固定されるセンサ30の外部端子40a,40b,40c,40dにそれぞれ対応させて設けられている。この場合、符号a,b,c,dは端子の種類を表しており、これらの符号が共通する場合は、端子の種類、すなわち、センサ30側の電源端子やグランド端子といった端子の種類に対応していることを示している。
図1に示すように、センサ30の外部端子は、底面のほぼ四隅にあり、底方向から見て(図1の下から見上げて)、外部端子40aから、時計周りの方向に沿って、外部端子40b、外部端子40c、外部端子40dという配置になっている。
図5に示すように、これら収容部15内に露出された接続端子は、接続端子20a,20b,20c,20dの4つであり、これら4つの接続端子は、収容部15の収容固定されるセンサ30の外部端子40a,40b,40c,40dにそれぞれ対応させて設けられている。この場合、符号a,b,c,dは端子の種類を表しており、これらの符号が共通する場合は、端子の種類、すなわち、センサ30側の電源端子やグランド端子といった端子の種類に対応していることを示している。
図1に示すように、センサ30の外部端子は、底面のほぼ四隅にあり、底方向から見て(図1の下から見上げて)、外部端子40aから、時計周りの方向に沿って、外部端子40b、外部端子40c、外部端子40dという配置になっている。
図1に示すように、センサ用ソケット10の収容部15の接続端子20上に導電性接着剤を塗布し、その上からセンサ30を挿入配置して、加熱硬化させることにより、該センサ30をセンサ用ソケット10に固定することができる。
好ましくは、この状態において、センサ30の検出軸の方向Kと一致する方向について、センサ用ソケット10の外面の例えば一側面に符号K1で示すように検出軸表示を設けることができる。この検出軸表示は、符号K2で示すように、センサ用ソケット10の上面に設けてもよい。
好ましくは、この状態において、センサ30の検出軸の方向Kと一致する方向について、センサ用ソケット10の外面の例えば一側面に符号K1で示すように検出軸表示を設けることができる。この検出軸表示は、符号K2で示すように、センサ用ソケット10の上面に設けてもよい。
次に、センサ用ソケット10の外面に形成される実装端子について説明する。
図1において、センサ用ソケット10の互いに隣接し、かつ直交する側面である第1の側面(図1では底面)24と、第2の側面25と、第3の側面26の各四隅位置に、それぞれ実装端子が露出して形成されている。
センサ用ソケット10の第1の側面24の四隅には、図5に示されているように、実装端子21a,21b,21c,21dが形成されている。第2の側面25の四隅には、図1に示すように、実装端子22a,22b,22c,22dが形成されている。第3の側面26の四隅には、図1に示すように、実装端子23a,23b,23c,23dが形成されている。これらの各実装端子の、符号a,b,c,dは端子の種類を表しており、これらの符号が共通する場合は、端子の種類、すなわち、センサ30側の電源端子やグランド端子といった端子の種類に対応していることを示している。また、符号aが付された実装端子は、各側面において、他の実装端子よりも大きく形成することにより、外見的に容易に区別できるようにされている。また、異なる側面に形成された各実装端子どうしは、接触しないようにされている。
図1において、センサ用ソケット10の互いに隣接し、かつ直交する側面である第1の側面(図1では底面)24と、第2の側面25と、第3の側面26の各四隅位置に、それぞれ実装端子が露出して形成されている。
センサ用ソケット10の第1の側面24の四隅には、図5に示されているように、実装端子21a,21b,21c,21dが形成されている。第2の側面25の四隅には、図1に示すように、実装端子22a,22b,22c,22dが形成されている。第3の側面26の四隅には、図1に示すように、実装端子23a,23b,23c,23dが形成されている。これらの各実装端子の、符号a,b,c,dは端子の種類を表しており、これらの符号が共通する場合は、端子の種類、すなわち、センサ30側の電源端子やグランド端子といった端子の種類に対応していることを示している。また、符号aが付された実装端子は、各側面において、他の実装端子よりも大きく形成することにより、外見的に容易に区別できるようにされている。また、異なる側面に形成された各実装端子どうしは、接触しないようにされている。
ここで、センサ用ソケット10は、グリーンシート等を利用したセラミック基板を積層して形成する場合には、焼成前に各基板上に銀ペーストなどの導電ペーストを適用し、接続端子と、実装端子を導電パターンで接続することができ、積層基板を貫通して導電スルーホールを形成することで、基板間を接続することにより電気的接続を行うことができる。
図5ないし図8は、図1のセンサ用ソケットの端子と配線の構成例を示す内部透視図である。このうち、図5は、センサ用ソケット10の収容部15内に露出された接続端子20a,20b,20c,20dを、第1の側面24の四隅部に設けた各実装端子21a,21b,21c,21dと接続する構成を示しており、特に、第1の側面24においては、これら実装端子が実装端子21a,21b,21c,21dの順に、時計周りに配置されるようにしている。
図6は、センサ用ソケット10の収容部15内に露出された接続端子20a,20b,20c,20dを、第2の側面25の四隅部に設けた各実装端子22a,22b,22c,22dと接続する構成を示しており、特に、第2の側面25においても、これら実装端子が実装端子22a,22b,22c,22dの順に、時計周りに配置されるようにしている。
図7は、センサ用ソケット10の収容部15内に露出された接続端子20a,20b,20c,20dを、第3の側面26の四隅部に設けた各実装端子23a,23b,23c,23dと接続する構成を示しており、特に、第3の側面26においても、これら実装端子が実装端子23a,23b,23c,23dの順に、時計周りに配置されるようにしている。
かくして、図8に示されているように、センサ用ソケット10の収容部15内に露出された接続端子20a,20b,20c,20dは、それぞれ、3つの系統に分岐されて、第1の側面24と、第2の側面25と、第3の側面26の各対応する実装端子と接続されている。この場合、各側面において、個々の実装端子の種類について、センサ30と全く同じ位置になるように配置されている。
図6は、センサ用ソケット10の収容部15内に露出された接続端子20a,20b,20c,20dを、第2の側面25の四隅部に設けた各実装端子22a,22b,22c,22dと接続する構成を示しており、特に、第2の側面25においても、これら実装端子が実装端子22a,22b,22c,22dの順に、時計周りに配置されるようにしている。
図7は、センサ用ソケット10の収容部15内に露出された接続端子20a,20b,20c,20dを、第3の側面26の四隅部に設けた各実装端子23a,23b,23c,23dと接続する構成を示しており、特に、第3の側面26においても、これら実装端子が実装端子23a,23b,23c,23dの順に、時計周りに配置されるようにしている。
かくして、図8に示されているように、センサ用ソケット10の収容部15内に露出された接続端子20a,20b,20c,20dは、それぞれ、3つの系統に分岐されて、第1の側面24と、第2の側面25と、第3の側面26の各対応する実装端子と接続されている。この場合、各側面において、個々の実装端子の種類について、センサ30と全く同じ位置になるように配置されている。
本実施形態は以上のように構成されており、図1において、本実施形態のセンサ用ソケット10のケース体11は6面体のソケットであるから、該ケース体の互いに隣接する第1の側面24と、第2の側面25と、第3の側面26の3つの側面は、互いに90度交差していて、それぞれ、内部に収容したセンサ30と接続されている。
このため、3つの側面から任意のひとつの側面を選択して、これを実装面として、各種機器に搭載することで、検出軸KをX、Y,Zの任意の方向に配置することができる。これにより、検出したい方向に作用する角速度を自由に検出することが可能となる。すなわち、特定のひとつの方向にだけ検出軸を向ける一種類の接続端子を備えた既存のセンサ30を利用して、容易に検出軸Kの方向を変更して実装するためのセンサ用ソケットを提供することができる。
このため、3つの側面から任意のひとつの側面を選択して、これを実装面として、各種機器に搭載することで、検出軸KをX、Y,Zの任意の方向に配置することができる。これにより、検出したい方向に作用する角速度を自由に検出することが可能となる。すなわち、特定のひとつの方向にだけ検出軸を向ける一種類の接続端子を備えた既存のセンサ30を利用して、容易に検出軸Kの方向を変更して実装するためのセンサ用ソケットを提供することができる。
しかも、この実施形態では、センサ用ソケット10は、立方体であり、どの側面を選択して実装しても実装スペースは変わらない。
また、各側面に配置される実装端子の種類によって、並び位置が同じにされているので、実装側のランドパターンについても、センサ30と同様に判断して実装をすることができる。この場合、ひとつの側面において、4つの実装端子のうち、符号aが付されたひとつの種類の実装端子(実装端子21a,22a,23a)だけが大きく形成されているので、実装作業の際に実装端子の種類を視覚的に判断し易く実装向きのミスを生じないので、作業性がよい。
さらに、センサ用ソケット10にあっては、その外面に、内装したセンサ30の検出軸Kの向きを表示する目印であるK1,K2が設けられているので、検出軸の方向を視覚的に容易に把握して実装作業できるので、作業性が向上する。
また、各側面に配置される実装端子の種類によって、並び位置が同じにされているので、実装側のランドパターンについても、センサ30と同様に判断して実装をすることができる。この場合、ひとつの側面において、4つの実装端子のうち、符号aが付されたひとつの種類の実装端子(実装端子21a,22a,23a)だけが大きく形成されているので、実装作業の際に実装端子の種類を視覚的に判断し易く実装向きのミスを生じないので、作業性がよい。
さらに、センサ用ソケット10にあっては、その外面に、内装したセンサ30の検出軸Kの向きを表示する目印であるK1,K2が設けられているので、検出軸の方向を視覚的に容易に把握して実装作業できるので、作業性が向上する。
図9は、第2の実施形態を示す概略斜視図である。
第2の実施形態のセンサ用ソケット60においても第1の実施形態と同じセンサ30を用いるものである。センサ用ソケット60の収容部15にセンサ30が格納され、センサモジュールを構成する。
センサ用ソケット60のケース体75は、上下面の両方が開放されている。つまり、収容部15が、センサ用ソケット60の上下面を貫通している。
具体的には、センサ30の厚み方向に関して、図9において前後からはさむように、第1の基板61と第2の基板62が配置されて組み立てられるようになっている。これらは、本実施形態では、ガラスエポキシ材料で形成された基板であり、通常のプリント配線基板の材料と同じものである。
第1の基板61と第2の基板62との間であって、図9においてセンサ30の左右を挟む位置には、それぞれ第3の基板63と第4の基板64が位置されている。センサ30を収容した、第1の基盤61ないし第4の基板64は、接着剤などで接合されて組み立てられるようになっている。
第2の実施形態のセンサ用ソケット60においても第1の実施形態と同じセンサ30を用いるものである。センサ用ソケット60の収容部15にセンサ30が格納され、センサモジュールを構成する。
センサ用ソケット60のケース体75は、上下面の両方が開放されている。つまり、収容部15が、センサ用ソケット60の上下面を貫通している。
具体的には、センサ30の厚み方向に関して、図9において前後からはさむように、第1の基板61と第2の基板62が配置されて組み立てられるようになっている。これらは、本実施形態では、ガラスエポキシ材料で形成された基板であり、通常のプリント配線基板の材料と同じものである。
第1の基板61と第2の基板62との間であって、図9においてセンサ30の左右を挟む位置には、それぞれ第3の基板63と第4の基板64が位置されている。センサ30を収容した、第1の基盤61ないし第4の基板64は、接着剤などで接合されて組み立てられるようになっている。
ケース体75の第1の側面65の四隅表面には、実装電極71a,71b,71c,71dが配置されている。第2の側面66の表面四隅には、実装端子72a,72b,72c,72dが配置されている。図9において、第2の基板62の背面に当たる面の表面四隅にも同様に4つの実装端子が形成されている。
一方、第2の基板62の図9において手前の面において、検出軸Kが紙面背後から手前に向かって延びるように配置されたセンサ30の底面と対向する位置には、接続端子20が形成されている。接続端子20は、第1の実施形態で説明したのと同様に、センサ30の外部端子の数と種類に対応して、4つ設けられており、このうち接続端子20a,20bだけが図示されている。
これら第2の基板62に形成された接続端子20に属する個々の接続端子は、第1の実施形態で説明したのと同様の原理で3つの系統にそれぞれ分岐されて、第1の側面65と、第2の側面66と、第3の側面67の各表面に形成された各種類の実装電極と接続されている。この接続は、例えば、ガラスエポキシ基板において、多層基板を貫通するバイアホールの技術を用いることにより配線することができる。
一方、第2の基板62の図9において手前の面において、検出軸Kが紙面背後から手前に向かって延びるように配置されたセンサ30の底面と対向する位置には、接続端子20が形成されている。接続端子20は、第1の実施形態で説明したのと同様に、センサ30の外部端子の数と種類に対応して、4つ設けられており、このうち接続端子20a,20bだけが図示されている。
これら第2の基板62に形成された接続端子20に属する個々の接続端子は、第1の実施形態で説明したのと同様の原理で3つの系統にそれぞれ分岐されて、第1の側面65と、第2の側面66と、第3の側面67の各表面に形成された各種類の実装電極と接続されている。この接続は、例えば、ガラスエポキシ基板において、多層基板を貫通するバイアホールの技術を用いることにより配線することができる。
本実施形態は以上のように構成されており、第1の実施形態と同様に、本実施形態のセンサ用ソケット60のケース体75も6面体のソケットであるから、該ケース体の互いに隣接する第1の側面65と、第2の側面66と、第3の側面67の3つの側面は、互いに90度交差していて、それぞれ、内部に収容したセンサ30と接続されている。
このため、3つの側面から任意のひとつの側面を選択して、これを実装面として、各種機器に搭載することで、検出軸KをX、Y,Zの任意の方向に配置することができる。
しかも、第1の実施形態と異なり、上下面の両方を開放して、収容部が、センサ用ソケット60の上下面を貫通する構成としたことで、ケース体75の高さをセンサ30の一辺の長さにすることができる。その結果、全体をコンパクトな構成とすることができ、その分実装スペースを小さくすることができる。
また、第1の実施形態と比べて、積層基板の間を縫うように導電パターンを配するのに変えて、バイアホールを利用して配線することで、配線長さを短縮でき、不要な容量による悪影響を防止することができる。
このため、3つの側面から任意のひとつの側面を選択して、これを実装面として、各種機器に搭載することで、検出軸KをX、Y,Zの任意の方向に配置することができる。
しかも、第1の実施形態と異なり、上下面の両方を開放して、収容部が、センサ用ソケット60の上下面を貫通する構成としたことで、ケース体75の高さをセンサ30の一辺の長さにすることができる。その結果、全体をコンパクトな構成とすることができ、その分実装スペースを小さくすることができる。
また、第1の実施形態と比べて、積層基板の間を縫うように導電パターンを配するのに変えて、バイアホールを利用して配線することで、配線長さを短縮でき、不要な容量による悪影響を防止することができる。
図10は、第1の実施形態のセンサ用ソケットの変形例10−1を示す概略平面図である。この場合、ケース体11−1の収容部15には、その四隅の部分に位置決め部81,81,81,81が形成されている。
すなわち、図4で説明したように、センサ30には、一対の側壁に両端部にキャスタレーション41としての凹部が形成されおり、ここには外部端子40の延長部分である側面端子40−1が形成されている。この凹部に合わせて、ケース対11−1の収容部15には、位置決め部81として僅かに内方に突出する段部を形成している。
これにより、ケース体11−1の収容部15にセンサ30を挿入固定する際に、位置ずれやガタを生じることなく、容易に位置決めしてセンサ30を挿入することができるものである。
しかも、収容部15の位置決め部81には、図1の接続電極20を延長し、あるいは、接続電極を収容部15の底部ではなく、位置決め部81にだけ設けるようにして、この位置決め部81の箇所において、センサ30とケース体11−1の導通を図ることができる。
すなわち、図4で説明したように、センサ30には、一対の側壁に両端部にキャスタレーション41としての凹部が形成されおり、ここには外部端子40の延長部分である側面端子40−1が形成されている。この凹部に合わせて、ケース対11−1の収容部15には、位置決め部81として僅かに内方に突出する段部を形成している。
これにより、ケース体11−1の収容部15にセンサ30を挿入固定する際に、位置ずれやガタを生じることなく、容易に位置決めしてセンサ30を挿入することができるものである。
しかも、収容部15の位置決め部81には、図1の接続電極20を延長し、あるいは、接続電極を収容部15の底部ではなく、位置決め部81にだけ設けるようにして、この位置決め部81の箇所において、センサ30とケース体11−1の導通を図ることができる。
本発明は上述の実施形態に限定されない。ケース体の形状は、6面体であればあらゆる形状とすることができる。
ケース体の材料は、ガラスエポキシに限らず、例えば耐熱樹脂でもよい。
各実施形態の各構成はこれらを適宜組み合わせたり、省略し、図示しない他の構成と組み合わせることができる。
また、センサ30の構成や形状などは、図示のものに限られず、種々の形態が適用できる。
ケース体の材料は、ガラスエポキシに限らず、例えば耐熱樹脂でもよい。
各実施形態の各構成はこれらを適宜組み合わせたり、省略し、図示しない他の構成と組み合わせることができる。
また、センサ30の構成や形状などは、図示のものに限られず、種々の形態が適用できる。
10・・・センサ用ソケット、11・・・ケース体、15・・・収容部、20・・・接続端子、21a,21b,21c,21d,22a,22b,22c,22d,23a,23b,23c,23d・・・実装端子、30・・・センサ、31・・・パッケージ、32・・・ジャイロ振動片、K・・・検出軸、40・・・外部端子
Claims (14)
- 複数の外部端子を有し、特定の軸方向に関して変化する物理量を検出するセンサを、収容できるケース体でなり、隣接する外面が互いに直交する面でなる6面体のソケットであって、
前記ケース体に設けられ、前記センサを収容するための収容部と、
前記ケース体の収容部内に露出するように設けられた第1〜第nの接続端子と、
前記ケース体外面の少なくとも1つの側面にそれぞれ露出するように形成した第1〜第nの実装端子と
を備えており、
前記第1の接続端子は、前記ケース体外面の前記少なくとも1つの側面に形成された前記第1の実装端子に接続され、
前記第nの接続端子は、前記ケース体外面の前記少なくとも1つの側面に形成された前記第nの実装端子に接続されている
ことを特徴とするセンサ用ソケット。 - 前記ケース体が立方体もしくは直方体であり、該ケース体外面であって、互いに直交するように隣接して、それぞれ異なる方向に向いた第1、第2の側面に、前記第1〜第nの実装端子が形成されており、
前記ケース体の収容部に露出した前記第1の接続端子は、二つの系統に分岐されて、前記第1、第2の側面に形成された前記第1の実装端子に接続され、
前記ケース体の収容部に露出した前記第nの接続端子は、二つの系統に分岐されて、前記第1、第2の側面に形成された前記第nの実装端子に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のセンサ用ソケット。 - 前記ケース体が立方体もしくは直方体であり、該ケース体外面であって、互いに直交するように隣接して、それぞれ異なる方向に向いた第1〜第3の側面に、前記第1〜第nの実装端子が形成されており、
前記ケース体の収容部に露出した前記第1の接続端子は、三つの系統に分岐されて、前記第1〜第3の側面に形成された前記第1の実装端子に接続され、
前記ケース体の収容部に露出した前記第nの接続端子は、三つの系統に分岐されて、前記第1〜第3の側面に形成された前記第nの実装端子に接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のセンサ用ソケット。 - 前記複数の外部端子のうち、第1〜第nの外部端子の並び位置と、前記第1〜第nの実装端子の並び位置が一致するように配置されており、かつ、同一の面に配置された前記第1〜第nの実装端子のうちのひとつの実装端子は、他の実装端子に対して、異なる外観を付与されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のセンサ用ソケット。
- 前記ケース体をガラスエポキシで形成したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のセンサ用ソケット。
- 前記ケース体外面には、該ケース体に収容される前記センサの前記特定の軸方向が表示されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のセンサ用ソケット。
- 前記収容部は、前記ケース体外面を構成する互いに対向する位置にある一対の側面を貫通していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のセンサ用ソケット。
- 複数の外部端子を有し、特定の軸方向に関して変化する物理量を検出するセンサと、前記センサを収容したケース体でなり、隣接する外面が互いに直交する面でなる6面体のソケットと、を有するセンサモジュールであって、
前記ソケットは、
前記ケース体に設けられ、前記センサを収容するための収容部と、
前記ケース体の収容部内に露出するように設けられた第1〜第nの接続端子と、
前記ケース体外面の少なくとも1つの側面にそれぞれ露出するように形成した第1〜第nの実装端子と
を備えており、
前記第1の接続端子は、前記ケース体外面の前記少なくとも1つの側面に形成された前記第1の実装端子に接続され、
前記第nの接続端子は、前記ケース体外面の前記少なくとも1つの側面に形成された前記第nの実装端子に接続されている
ことを特徴とするセンサモジュール。 - 前記ケース体が立方体もしくは直方体であり、該ケース体外面であって、互いに直交するように隣接して、それぞれ異なる方向に向いた第1、第2の側面に、前記第1〜第nの実装端子が形成されており、
前記ケース体の収容部に露出した前記第1の接続端子は、二つの系統に分岐されて、前記第1、第2の側面に形成された前記第1の実装端子に接続され、
前記ケース体の収容部に露出した前記第nの接続端子は、二つの系統に分岐されて、前記第1、第2の側面に形成された前記第nの実装端子に接続されていることを特徴とする請求項8に記載のセンサモジュール。 - 前記ケース体が立方体もしくは直方体であり、該ケース体外面であって、互いに直交するように隣接して、それぞれ異なる方向に向いた第1〜第3の側面に、前記第1〜第nの実装端子が形成されており、
前記ケース体の収容部に露出した前記第1の接続端子は、三つの系統に分岐されて、前記第1〜第3の側面に形成された前記第1の実装端子に接続され、
前記ケース体の収容部に露出した前記第nの接続端子は、三つの系統に分岐されて、前記第1〜第3の側面に形成された前記第nの実装端子に接続されていることを特徴とする請求項8または請求項9のいずれかに記載のセンサモジュール。 - 前記複数の外部端子のうち、第1〜第nの外部端子の並び位置と、前記第1〜第nの実装端子の並び位置が一致するように配置されており、かつ、同一の面に配置された前記第1〜第nの実装端子のうちのひとつの実装端子は、他の実装端子に対して、異なる外観を付与されていることを特徴とする請求項8ないし10のいずれかに記載のセンサモジュール。
- 前記ケース体をガラスエポキシで形成したことを特徴とする請求項8ないし11のいずれかに記載のセンサモジュール。
- 前記ケース体外面には、該ケース体に収容される前記センサの前記特定の軸方向が表示されていることを特徴とする請求項8ないし12のいずれかに記載のセンサモジュール。
- 前記収容部は、前記ケース体外面を構成する互いに対向する位置にある一対の側面を貫通していることを特徴とする請求項8ないし13のいずれかに記載のセンサモジュール。
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JP2013253939A (ja) * | 2012-06-08 | 2013-12-19 | Seiko Epson Corp | センサーユニット並びに電子機器および運動体 |
CN106445130A (zh) * | 2016-09-19 | 2017-02-22 | 武汉元生创新科技有限公司 | 一种用于手势识别的动作捕捉手套及其校准方法 |
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2007
- 2007-08-17 JP JP2007212638A patent/JP2009048827A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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