JP2009047554A - 三次元座標測定機 - Google Patents

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Ryuichi Komori
隆一 小森
Mikio Terada
幹夫 寺田
Hiroaki Tooyama
広昭 遠山
Masahiro Shiiba
昌洋 椎葉
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TOKAI KYOHAN KK
Aisin AW Co Ltd
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Abstract

【課題】コンパクトに折り畳んで容易に持ち運ぶことができ、部品の搬入現場などで簡便に使用することできる三次元座標測定機を提供する。
【解決手段】1対のコラム2,3がベース1上に垂直に立設可能に配置され、1対のコラム2,3間にX軸ガイド4が水平に固定される。X軸ガイド4内でX軸方向に移動可能にX軸移動部7が配設される。ベース1上にY軸ガイド5が水平に配設され、Y軸ガイド5内にY軸方向に移動可能にY軸移動部8が配設される。Z軸ガイド6がX軸移動部7に対し垂直に固定され、Z軸ガイド6内にZ軸方向に移動可能にZ軸移動部9が配設される。1対のコラム2,3が、ベース1上のコラム基部2a,3aに対し折畳み軸2b、3bを介して折畳み可能に連結される。プローブ10が、Z軸移動部9に対し着脱可能に取り付けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種部品、製品等の孔寸法、外形形状等の三次元座標を測定する三次元座標測定機に関し、特にコラムを折り畳み構造として容易に持ち運ぶことができる三次元座標測定機に関する。
従来、三次元座標測定機として、X・Y・Z軸移動機構の移動ヘッドにタッチプローブを取付け、X・Y・Z軸の各移動軸にX・Y・Z軸の位置を検出する位置検出機構を設け、被測定物の表面にタッチプローブを接触された時点で、各X・Y・Z軸の、位置検出機構からの位置データをマイクロコンピュータが取り込み、被測定物の外形輪郭の三次元座標データを記憶する測定機が、下記特許文献1などで知られている。
特開平8−210837号公報
従来のこの種の三次元座標測定機は、通常、定盤の側部にY軸ガイド部を設け、そのY軸ガイド部上にY軸移動部を移動可能に組み付けると共に、Y軸移動部上に支柱を立設し、支柱を立設したY軸移動部が門型構造体の一方の支柱を形成し、他方の支柱の下端部が定盤上をスライド可能とし、門型構造体の水平部にX軸ガイド部を設けている。さらに、そのX軸ガイド部にはX軸移動部を移動可能に組み付けると共に、そのX軸移動部に対しZ軸ガイド部を取り付け、Z軸ガイド部にはZ軸方向に移動可能にZ軸移動部を取り付け、Z軸移動部の下端にプローブ(測定子)を取り付けて構成される。
また、この種の三次元座標測定機は、通常、工場などにおいて製品や部品の加工現場などに固定的に設置され、つまり強固な架台の上に定盤を水平に固定して設置され、加工したワーク(被測定物)の外形形状、孔寸法、孔ピッチ、段差形状などの三次元座標を測定し、各部分の寸法を算出するように使用される。
ところで、三次元座標測定機は、通常、プローブの測定子を被測定物に接触させて座標を測定するため、被測定物の周りでプローブを三次元で立体的に動かす必要がある。このため、X軸ガイド部、Y軸ガイド部、及びZ軸ガイド部を三次元座標上で配置した構造となり、測定機の立体形状は、被測定物の大きさに応じて、必然的に大型化する。このような三次元座標測定機であっても、上述のように、製品や機械部品の製造工場などに固定的に設置する場合、設置する場所にスペースがあれば、測定機のX軸ガイド部、Y軸ガイド部、及びZ軸ガイド部は任意の長さ大きさに設定し、使用することができる。
これに対し、例えば新規に製造工場の生産ラインを構築する場合などにおいて、その現場に搬入され又は加工された各種の部品の寸法精度を、構築現場で測定する場合がある。このようなライン構築現場で使用される各種の部品には、小型部品から大型の部品まであり、それらの部品の各部の寸法精度を測定する場合、孔の内径や凸部の外形寸法などは、一般のダイヤルゲージ、マイクロメータなどにより測定できるものの、測定の効率は悪く、また、部品に穿設された複数の孔のピッチ、段差部や傾斜部の寸法などを測定する場合、ダイヤルゲージなどでは効率よく高精度に測定することが難しく、三次元座標測定機の使用が要望されるケースがある。
しかしながら、従来、汎用の三次元座標測定機は、X軸ガイド部、Y軸ガイド部、及びZ軸ガイド部が分解不可能に立体的に組み付けられ、重量も非常に重く所定の場所に固定的に設置される構造で製作されているため、機械部品などを搬入する現場に、三次元座標測定機を運び入れて、現場で寸法精度を測定することは不可能であった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、コンパクトに折り畳んで容易に持ち運ぶことができ、部品の搬入現場などで簡便に使用することできる三次元座標測定機を提供することを目的とする。
本発明に係る三次元座標測定機は、ベース上に垂直に立設可能に配置された1対のコラムと、該1対のコラム間に水平に固定されたX軸ガイドと、該X軸ガイド内でX軸方向に移動可能に配設されたX軸移動部と、該X軸移動部をX軸方向に移動駆動するX軸駆動モータと、該X軸移動部の移動位置を示すX軸座標信号を出力するX軸エンコーダと、該ベース上に水平に固定されたY軸ガイドと、該Y軸ガイド内にY軸方向に移動可能に配設されたY軸移動部と、該Y軸移動部上に取着され被測定物を載置する載置台と、該Y軸移動部をY軸方向に移動駆動するY軸駆動モータと、該Y軸移動部の移動位置を示すY軸座標信号を出力するY軸エンコーダと、該X軸移動部に対し垂直に固定されたZ軸ガイドと、該Z軸ガイド内にZ軸方向に移動可能に配設されたZ軸移動部と、該Z軸移動部をZ軸方向に移動駆動するZ軸駆動モータと、該Z軸移動部の移動位置を示すZ軸座標信号を出力するZ軸エンコーダと、該Z軸移動部に固定され、測定子を被測定物に接触させてタッチ信号を出力するプローブと、予め記憶された位置データ或は操作スイッチの操作に応じて、該X軸駆動モータ、該Y軸駆動モータ、該Z軸駆動モータを駆動制御して該プローブの測定子を任意の方向に移動させる3軸制御手段と、を備え、前記1対のコラムは、該ベース上のコラム基部に対し折畳み軸を介して折畳み可能に連結され、該プローブは、該Z軸移動部に対し着脱可能に取り付けられることを特徴とする。
ここで、上記ベースに対しコラムを垂直な使用状態に固定する際、コラム基部とコラムの連結箇所に固定ねじをねじ込んで固定する構造とすることができる。また、上記ベース、コラム、及びY軸移動部上の載置台のうち少なくとも何れかは、アルミニウムまたはアルミニウム合金から形成され、人力で持ち運び可能な重量とすることが好ましい。また、X軸移動部、Y軸移動部、及びZ軸移動部は、各々X軸駆動モータ、Y軸駆動モータ、Z軸駆動モータによって回転駆動されるボールねじがX軸ガイド、Y軸ガイド、及びZ軸ガイドの各々内に設けられ、各ボールねじにはナットブロックが螺合し、該ナットブロックは、X軸ガイド、Y軸ガイド、及びZ軸ガイド内に設けたリニアモーションガイドにより各軸方向に移動可能に支持される構成とすることができる。
上記構成の三次元座標測定機によれば、門型構造体を形成する1対のコラムを、折畳み軸を介して折畳み可能であり、測定用のプローブは着脱可能であるため、Z軸移動部からプローブを外し、コラムを折畳むことにより、三次元座標測定機のZ軸方向は半分以下に短く折り畳むことができる。このため、プローブを外し、コラムを折り畳んだ状態の三次元座標測定機は、例えば旅行用トランクのようなキャリングケースに収容して、任意の測定場所に持ち運ぶことができる。このため、例えば生産ラインの新規構築場所などに搬入され又はそこで加工された部品の寸法精度を、その現場に持ち運んだ三次元座標測定機を使用して、効率よく正確に測定することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は三次元座標測定機の斜視図を示し、図2はその右側面図を示し、図3はその背面図を示している。本三次元座標測定機は、ベース1上の後端部寄りに、1対のコラム2,3を立設し、コラム2,3間に水平ビーム状のX軸ガイド4を水平に固定し、ベース1上にはY軸ガイド5を水平に固定して構成される。ベース1は水平な床上に載置したとき、その上のコラム2,3が鉛直状態となるように、水平に支持するための脚部を底面に設けている。1対のコラム2,3とその上部に水平に固定されたX軸ガイド4とにより、門型構造体19が形成される。
ベース1上に固定されたY軸ガイド5内にはY軸移動部8が移動可能に配設され、Y軸移動部8上に、被測定物を載置するために載置台(テーブル)8aが取り付けられる。このY軸移動部8の載置台8aには、被測定物を保持するための治具を固定するための溝、及びマスターゲージを嵌め込むための中央穴が形成されている。ベース1上の後部寄りに1対のコラム基部2a,3aが立設され、コラム基部2a,3a上に、コラム2,3が折り畳み可能に、折り畳み軸2b、3bを介して連結されている。
すなわち、コラム基部2a,3aの上部に嵌合用の溝が形成され、その溝の幅はコラム2,3の下部に突設された軸支部2c、3cが密に嵌合可能な寸法に形成される。さらに、コラム2,3の下部に形成された軸支部2c、3cに軸孔が水平に穿設され、その溝の両側に、軸孔が水平に穿設される。そして、コラム2,3の軸支部2c、3cがコラム基部2a,3aの溝に嵌め込まれ、折り畳み軸2b、3bを軸孔に嵌入することにより、コラム2,3は、折り畳み軸2b、3bを介して折り畳み可能となっている。また、コラム2,3の下端部は、図2などに示すように、垂直状態まで回動したとき、コラム基部2a,3aの背面に当接し、この状態で正確にコラム2,3が鉛直状態となるように形成されている。
さらに、コラム2,3の鉛直(ベースに対し垂直)姿勢を固定するために、固定ねじ14,15(図3)がコラム2,3の下部の背面からねじ込まれ、コラム2,3をコラム基部2a,3aに対し締付固定している。つまり、図4に示すように、コラム基部2a,3aの背面にねじ孔が形成され、コラム2,3の下端部に貫通孔2d、3dが穿設され、コラム2,3が鉛直状態(ベースに対し垂直)のとき、固定ねじ14,15が背面から貫通孔2d、3dに挿通され、その先端部がコラム基部2a,3aのねじ孔にねじ込まれ、コラム2,3がコラム基部2a,3aに対し締付固定される。なお、上記ベース1、コラム2,3、及びY軸移動部8上の載置台8aは、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの軽金属から形成され、測定機全体の軽量化を図っている。これにより、本三次元座標測定機は、プローブ10を外し、コラム2,3を折り畳んだ状態で、人力で持ち運び可能な重量となっている。
X軸ガイド4内にはリニアモーションガイドが配設され、X軸移動部7がX軸に沿って円滑に移動可能である。X軸ガイド4の外殻部はU字形断面形状のレール部として形成され、ボールリテーナとボールを介してナットブロックがレール部内に円滑に移動可能に配設される。また、X軸ガイド4内にボールねじが、回転自在に長手方向に沿って支持され、X軸移動部7となるナットブロックのねじ孔内に螺合する。ボールねじはX軸駆動モータ11の出力軸に連結され、X軸駆動モータ11の回転駆動により、ボールねじが回転し、ナットブロック(X軸移動部7)がX軸方向に移動する。X軸移動部7の前面にZ軸ガイド6がZ軸方向に向けて固定される。なお、X軸ガイド4の前面の開口部は、蛇腹カバー4aによって、Z軸ガイド6以外の部分が常にカバーされる構造となっている。
X軸駆動モータ11には例えばロータリエンコーダ付きのステップモータが使用され、このロータリエンコーダはX軸エンコーダ21を構成し、ボールねじの回転角度つまりX軸移動部7の移動量に応じた周波数のパルス信号を出力する。図6に示すように、このX軸エンコーダ21からのパルス信号は3軸制御部30に送られ、専用のアップダウンカウント34によりカウントされてプローブ10の測定子10bのX軸上の位置データが算出される。
同様に、ベース1上のY軸ガイド5内にはリニアモーションガイドが配設され、Y軸移動部8がY軸に沿って円滑に移動可能である。Y軸ガイド5の外殻部はU字形断面形状のレール部として形成され、ボールリテーナとボールを介してナットブロックがレール部内に円滑に移動可能に配設される。また、Y軸ガイド5内にボールねじが、回転自在に長手方向に沿って支持され、Y軸移動部8となるナットブロックのねじ孔内に螺合する。ボールねじはY軸駆動モータ12の出力軸に連結され、Y軸駆動モータ12の回転駆動により、ボールねじが回転し、ナットブロック(Y軸移動部8)がY軸方向に移動する。Y軸移動部8の上面に載置台8aが水平に取り付けられる。なお、Y軸ガイド5の上面の開口部は、蛇腹カバー5aによって、載置台8a以外の部分が常にカバーされる構造となっている。
Y軸駆動モータ12には例えばロータリエンコーダ付きのステップモータが使用され、このロータリエンコーダはY軸エンコーダ22を構成し、ボールねじの回転角度つまりY軸移動部8の移動量に応じた周波数のパルス信号を出力し、この信号が3軸制御部30に送られ、専用のアップダウンカウント35によりカウントされてプローブ10の測定子10bのY軸上の位置データが算出される。
同様に、Z軸ガイド6内にはリニアモーションガイドが配設され、Z軸移動部9がZ軸に沿って円滑に移動可能である。Z軸ガイド6の外殻部はU字形断面形状のレール部として形成され、ボールリテーナとボールを介してナットブロックがレール部内に円滑に移動可能に配設される。また、Z軸ガイド6内にボールねじが、回転自在に長手方向に沿って支持され、Z軸移動部9となるナットブロックのねじ孔内に螺合する。ボールねじはZ軸駆動モータ13の出力軸に連結され、Z軸駆動モータ13の回転駆動により、ボールねじが回転し、ナットブロック(Z軸移動部9)がZ軸方向に移動する。Z軸移動部9の前面にプローブ用の取付ブラケット10aが着脱可能に取り付けられ、取付ブラケット10aの下部にプローブ10が下向きにつまり測定子10bを下方に向けて取り付けられる。なお、Z軸ガイド6の前面の開口部は、蛇腹カバー6aによって、Z軸移動部9以外の部分が常にカバーされる構造となっている。
Z軸駆動モータ13には例えばロータリエンコーダ付きのステップモータが使用され、このロータリエンコーダはZ軸エンコーダ23を構成し、ボールねじの回転角度つまりZ軸移動部9の移動量に応じた周波数のパルス信号を出力し、この信号が3軸制御部30に送られ、専用のアップダウンカウント36によりカウントされてプローブ10の測定子10bのZ軸上の位置データが算出される。
図6に示すように、X軸エンコーダ21、Y軸エンコーダ22、Z軸エンコーダ23から出力されるプローブ10の位置を示すパルス信号は、アンプ46を通して3軸制御部30に入力され、3軸制御部30には、X軸駆動モータ11を駆動制御するためのX軸ドライバ31、Y軸駆動モータ12を駆動制御するためのY軸ドライバ32、Z軸駆動モータ13を駆動制御するためのZ軸ドライバ33が設けられる。また、3軸制御部30には、操作スイッチ37、プローブ10のX軸座標、Y軸座標、Z軸座標などを表示する表示器38が設けられる。
3軸制御部30は、オペレータの操作スイッチ37とデータ処理コンピュータ40の操作に応じて、X軸駆動モータ11、Y軸駆動モータ12、Z軸駆動モータ13を駆動し、X軸移動部7、Y軸移動部8、Z軸移動部9を移動させて、プローブ10を三次元方向に動かして、ティーチングなどを行なう。ティーチングにより取り込まれたプローブ10のX軸、Y軸、Z軸の各座標データは、データ処理コンピュータ40(図6)に送られて記憶される。データ処理コンピュータ40は汎用のパーソナルコンピュータなどから構成することができる。
データ処理コンピュータ40のCPU41は、予め外部記憶装置45に格納されたプログラムデータに基づき、三次元座標の測定処理を実行し、オペレータの操作によるティーチング動作、及びティーチング後のプレーバック動作を実行して、被測定物の三次元座標の測定と寸法の算出を行う。RAM43はCPU41のワークエリアを構成し、データを一時記憶する。ティーチング時、プレーバック自動測定時共に、X軸移動部7、Y軸移動部8、Z軸移動部9を移動させてプローブ10を三次元方向に移動させるための指令信号は、データ処理コンピュータ40から3軸制御部30に出力され、3軸制御部30は、X軸駆動モータ11、Y軸駆動モータ12、Z軸駆動モータ13を駆動し、X軸移動部7、Y軸移動部8、Z軸移動部9を移動させて、プローブ10を移動させる。
プローブ10の測定子10bが被測定物に接触すると、タッチ信号がプローブ10から出力され、アンプ46を介してデータ処理コンピュータ40に取り込まれる。データ処理コンピュータ40は、このタッチ信号入力時のX・Y・Z軸の各座標データを記憶し、それらの座標データから被測定物の外形寸法、孔の内径、複数の孔のピッチなどを算出する。
次に、上記構成の三次元座標測定機の動作を説明する。この三次元座標測定機は、折り畳んだ状態で、キャリングケースなどに収納し、部品などの被測定物が搬入される現場に、人が持ち運び、作業台などの上に設置して使用する。被測定物としては、プレス成形品、プラスチック成形品、ダイキャスト成形品、切削加工品などであり、それらの各部の寸法(例えば孔の内径、複数の孔のピッチ、段差部の形状、勾配などの寸法)を精密に測定する。
測定機を持ち運ぶために、測定機を折り畳む場合、図4のように、プローブ10を取付ブラケット10aの箇所から外し、固定ねじ14,15を緩めて外し、折畳み軸2b、3bを介してコラム2,3を前方に折り曲げる。これにより、図5のように、X軸ガイド4及びZ軸ガイド6がベース1上のY軸ガイド5の上方に重ねて収納され、測定機のZ軸方向は半分以下に短くなり、図示しないキャリングケースなどに収納することができる。
また、このような折り畳み状態において、ベース1に対しコラム2,3はコラム基部2a,3aを介して固定され、Y軸移動部8を保持するY軸ガイド5はベース1上に水平に固定されているため、各部が不安定に動くことがなく、安定した折り畳み状態とし、且つ高さを抑えた持ち運びやすい形態となる。
このように、プローブ10を外し、コラム2,3を折り畳んだ状態で、三次元座標測定機をキャリングケースなどに収容し、部品の搬入現場など任意の測定場所に持ち運んで使用する。測定場所では、先ず、ベース1を、現場の載置台などの上に載せ、折り畳んだ際の逆の操作を行なって、測定機を使用状態にセットする。すなわち、図5から図4のように、コラム2,3をベース1上で垂直位置まで回動させ、固定ねじ14,15をコラム2,3の背面の貫通孔2d、3dに挿通し、先端部をコラム基部2a,3aのねじ孔にねじ込み、垂直位置のコラム2,3をコラム基部2a,3aに対し締付固定する。次に、外していたプローブ10を、取付ブラケット10aを介してZ軸移動部9に取り付け、セットを行なう。
被測定物の三次元座標を測定する場合、図2のように、被測定物Wをベース1上のY軸ガイド5の載置台(テーブル)8aに載置し、データ処理コンピュータ40をスタンバイさせる。そして、操作スイッチ37を操作して、先ずプローブ10を原点位置まで移動させ、X・Y・Z軸座標の原点位置を設定する。次に、載置台8aの中央穴に、図示しない基準座標位置を有するマスターゲージを嵌め込み、マスターゲージの基準座標位置まで、プローブ10の測定子10bを移動させる。このとき、プローブ10によって測定されたX・Y・Z軸の測定座標と基準座標に誤差がある場合、データ処理コンピュータ40において、その誤差を補正するように補正係数が決定される。
次に、被測定物Wの測定に入り、載置台8a上の所定位置に、被測定物Wが載置され、先ず、オペレータはマニュアル操作により、プローブ10を被測定物Wの測定点まで3軸方向に移動させ、複数の測定点で測定子を接触させタッチ信号を発生させる。このとき、三次元座標測定機は、X軸駆動モータ11の駆動によりX軸移動部7が移動し、Y軸駆動モータ12の駆動によりY軸移動部8が移動し、Z軸駆動モータ13の駆動によりZ軸移動部9が移動して、プローブ10が任意のX・Y・Z方向に動き、プローブ10の測定子10bが被測定物Wの測定開始位置に接触する。この時点で、プローブ10からタッチ信号がデータ処理コンピュータ40に送られ、データ処理コンピュータ40はそのタッチ信号入力時のX・Y・Z軸の各座標データを取り込み、記憶していく。
このようにして、被測定物の複数の測定位置における座標データがデータ処理コンピュータ40に取り込まれ、測定位置間の距離が座標データから算出され、被測定物Wの外形形状の寸法、孔の内径、複数の孔のピッチなどが測定される。このような、オペレータのマニュアル操作によるプローブ10の動きは、ティーチングデータとしてデータ処理コンピュータ40に記憶され、同じ形状の被測定物Wの寸法を測定する際に、記憶したティーチングデータが読み出され、プレーバック方式により自動的に同じ形状の被測定物Wの寸法が測定される。つまり、三次元座標測定機は、同じ形状の被測定物Wの寸法を測定する場合、それらのティーチングデータに基づき、X軸移動部7、Y軸移動部8、Z軸移動部9が自動的に移動してプローブ10が自動で被測定物Wに接触し、その接触時のX・Y・Z軸の各座標データがデータ処理コンピュータ40に取り込まれる。このようにして、自動的に複数の接触点の座標位置が測定され、それらの座標データから被測定物Wの所定の各測定位置の寸法が測定され、記憶される。
本発明の一実施形態を示す三次元座標測定機の斜視図である。 同測定機の右側面図である。 同測定機の背面図である。 コラムを折り畳む際の右側面図である。 コラムを折り畳んだ状態の右側面図である。 同測定機の制御系のブロック図である。
符号の説明
1 ベース
2、3 コラム
2a,3a コラム基部
2b,3b 折畳み軸
2c,3c 軸支部
2d,3d 貫通孔
4 X軸ガイド
5 Y軸ガイド
6 Z軸ガイド
7 X軸移動部
8 Y軸移動部
9 Z軸移動部
10 プローブ
11 X軸駆動モータ
12 Y軸駆動モータ
13 Z軸駆動モータ
14,15 固定ねじ
19 門型構造体

Claims (4)

  1. ベース上に垂直に立設可能に配置された1対のコラムと、
    該1対のコラム間に水平に固定されたX軸ガイドと、
    該X軸ガイド内でX軸方向に移動可能に配設されたX軸移動部と、
    該X軸移動部をX軸方向に移動駆動するX軸駆動モータと、
    該X軸移動部の移動位置を示すX軸座標信号を出力するX軸エンコーダと、
    該ベース上に水平に固定されたY軸ガイドと、
    該Y軸ガイド内にY軸方向に移動可能に配設されたY軸移動部と、
    該Y軸移動部上に取着され被測定物を載置する載置台と、
    該Y軸移動部をY軸方向に移動駆動するY軸駆動モータと、
    該Y軸移動部の移動位置を示すY軸座標信号を出力するY軸エンコーダと、
    該X軸移動部に対し垂直に固定されたZ軸ガイドと、
    該Z軸ガイド内にZ軸方向に移動可能に配設されたZ軸移動部と、
    該Z軸移動部をZ軸方向に移動駆動するZ軸駆動モータと、
    該Z軸移動部の移動位置を示すZ軸座標信号を出力するZ軸エンコーダと、
    該Z軸移動部に固定され、測定子を被測定物に接触させてタッチ信号を出力するプローブと、
    予め記憶された位置データ或は操作スイッチの操作に応じて、該X軸駆動モータ、該Y軸駆動モータ、該Z軸駆動モータを駆動制御して該プローブの測定子を任意の方向に移動させる3軸制御手段と、
    を備え、
    前記1対のコラムは、該ベース上のコラム基部に対し折畳み軸を介して折畳み可能に連結され、該プローブは、前記Z軸移動部に対し着脱可能に取り付けられることを特徴とする三次元座標測定機。
  2. 前記コラム基部とコラムの連結箇所には、前記ベースに対しコラムを垂直な使用状態に固定するために、固定ねじがねじ込まれる請求項1記載の三次元座標測定機。
  3. 前記ベース、コラム、及び前記Z軸移動部上の載置台のうち少なくとも何れか1つが、アルミニウムまたはアルミニウム合金から形成される請求項1記載の三次元座標測定機。
  4. 前記X軸移動部、Y軸移動部、Z軸移動部は、各々X軸駆動モータ、Y軸駆動モータ、Z軸駆動モータによって回転駆動されるボールねじが、前記X軸ガイド、Y軸ガイド、及びZ軸ガイドの各々内に設けられ、該各ボールねじにはナットブロックが螺合し、該各ナットブロックは、X軸ガイド、Y軸ガイド、Z軸ガイド内に設けたリニアモーションガイドにより各軸方向に移動可能に支持される請求項1記載の三次元座標測定機。


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