JP2009047221A - 分水栓の穿孔機用連結装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な取付けによって穿孔機を正しく装着でき、コンパクト性を保持しつつ不断水の状態で優れたシール性を発揮しながら、穿孔時に穿孔機が反転するのを防いで適正な位置に穿孔できる分水栓の穿孔機用連結装置を提供すること。
【解決手段】分水栓2の上部に筒形状のアダプタ20を介して穿孔機10を連結するための穿孔機用連結装置であって、アダプタ20の上端に形成した環状凹溝21に突起部23を設け、一方、穿孔機10の下部に設けた環状突設部16に係止溝部17を設け、穿孔機10をアダプタ20に取付ける際に、環状突設部16を環状凹溝21に嵌合すると共に、係止溝部17を突起部23に嵌合係止させて調芯状態で固定するようにした分水栓の穿孔機用連結装置である。
【選択図】 図4

Description

本発明は、水道本管に分水栓を取付ける場合に使用する穿孔機用連結装置に関し、特に、水道本管より枝管を分岐する際に、不断水の状態で本管の周壁を穿孔するための分水栓の穿孔機用連結装置に関する。
従来より、水道本管より枝管を分岐して設けようとする場合には、穿孔機によって水道本管を穿孔するようにしている。穿孔機は、アダプタを介して水道本管に取付けられ、穿孔機を取付ける場合、先ず、水道本管にサドル分水栓を装着し、このサドル分水栓の開口端部に装着したアダプタに対して穿孔機を取付けるようにしている。穿孔機の取付け後には、この穿孔機を動作させて水道本管を穿孔している。このように、穿孔機を分水栓に連結するためにはアダプタを用い、このアダプタは、分水栓の各口径に対応して装着できるようになっており、このアダプタの装着により、例えば、25Aや50Aなどの口径の異なる水道本管用のサドル分水栓に対して同一の穿孔機を装着して穿孔できるようになっている。穿孔作業は、不断水の状態で行われるため、各接続部分は水密でなければならず、このため、アダプタの接続部位には、ガスケット等のシール部材が設けられている。また、アダプタとサドル分水栓は、ねじ接合により取り付けられる。
そして、穿孔機で穿孔する際には、この穿孔機がドリルの右回転により切削する仕様であると、ドリルが切削するときの反力により、アダプタの接続部分には左回転方向の力が加わってアダプタとサドル分水栓のねじが緩むおそれがある。アダプタが緩むと穿孔機がグラついて正しい位置に穿孔できなくなったり、延いては、アダプタが外れたりすることがある。
このアダプタの反転による緩みを防ぐために、通常は、アダプタの接続部をパイプレンチ等の締付け工具によって高トルクで締付けるようにしている。
また、特許文献1は、刃物の切削回転方向を左回転にした穿孔機であり、この穿孔機は、穿孔時のねじ接続部にドリルの反力により締まる方向に力を働かせて、本体やアダプタの取付け時に必要以上の高トルクで締め付ける必要を無くそうとしたものである。
一方、特許文献2は、分水栓における穿孔機の連結機構であり、この連結機構は、アダプターの上面にガイド溝を設け、このガイド溝に、穿孔機側に設けた突出部材を嵌合させてアダプターと穿孔機の連結の位置決めと回り止めを行おうとしたものである。
また、特許文献3の穿孔機においては、穿孔機の反転防止手段として反転防止ベルトを設けたものであり、この反転防止ベルト先端のフックをサドル分水栓のボルトの先端に取り付けたアイナットに係止して、穿孔機の緩み方向と逆の方向に張力を作用させることで反転を防止し、ユニオンナットを高トルクで締め付けること無く緩み止め機能を発揮させようとしたものである。
実公平1−18254号公報 特許第2860180号公報 特開2006−212766号公報
しかしながら、右ねじのアダプタに右回転ドリルの穿孔機を取付ける場合、アダプタを確実に取付けるためには必要以上に高トルクで締付けなければならず、作業時に労力を要したり、手間がかかるという問題があった。
また、特許文献1の穿孔機は、右ねじ仕様のアダプタに対して刃物の回転方向を左回転とすることで、アダプタが緩むのを防ごうとしたものであるが、穿孔機本体とアダプタとの接続部がユニオンナット方式の場合、ユニオンナットが穿孔時のドリルの反力により穿孔機を押さえている鍔部(ガスケット部位)においてスリップして、穿孔機本体が右回転方向に振り回される現象が起こることがある。これを防ぐためには、ガスケット部位の面圧を上げて、ガスケット面でスリップしないようにする必要があり、このため、結果としてユニオンナットを高トルクで締付ける必要がある。
一方、特許文献2の穿孔機の連結構造は、アダプターの上面にガイド溝を設けているため、同じく上面に配置され穿孔機との間をシールするガスケットの幅が必然的に狭くなり、繰り返し使用したときなどに穿孔機とのシール性が損なわれ易くなっていた。これを防ぐため、幅の広いガスケットを設けてシール性を向上させることが考えられるが、この場合、アダプタの外径も大きくなり、このアダプタを装着するためのユニオンナットも大きくなって、このユニオンナットを締付けるパイプレンチ等の締付工具の大型化により作業性が悪化するという問題があらたに生じる。
例えば、サドル分水栓による配水管から給水管への分岐作業は、主に、道路を掘削した掘削穴内で行われ、この掘削穴の径は、各水道事業体により約600mmに定められていることが多くなっている。この狭い掘削穴内で作業する場合、パイプレンチが長くて大きいと、このレンチ操作の際に操作部である柄の部分が掘削穴の内壁に干渉したり、この柄を穿孔機に取付けるための丸ナットが穿孔機の下面に干渉して使用できなくなることがある。
これにより、実際には、600mmの切削穴に対しては450mm程度の長さのパイプレンチの使用が限界になっており、よって、ユニオンナットの外径は、パイプレンチの上あごの可動範囲に制限されて小径になるのが実情である。
仮に、大径のユニオンナットを使用しようとしても、このユニオンナットを締付けるためのパイプレンチの長さは約600mm以上必要になり、上記のように狭い掘削穴内での作業は非常に困難になる。
一方、一般的なサドル分水栓は、施工できる最大口径が、例えば、呼び径50Aになっており、これにより、アダプタを通過するドリル径が決定し、アダプタの内径も決まっている。更に、穿孔機とアダプタの連結部分には、ガスケット装着用の幅や、穿孔機を同軸に取付けるためのガイド溝の幅も必要になっている。
これらにより、同文献以外の一般のサドル分水栓と穿孔機の連結機構は、連結空間が極小となっていることが多く、この極小空間に同文献以外の特殊な反転防止機構を設けるのは非常に困難になっていた。
また、特許文献3の穿孔機は、反転防止ベルトを使用しているため、この反転防止ベルトをセットするためにアイナットを分水栓に取り付けたり、反転防止ベルトの長さを調整しながら取り付けたり、このベルトのフックをアイナットに係止するなどの工数が増加するという問題があった。また、ベルトには張力が加わるため、劣化や伸びが進んで耐久性が悪くなっていた。更に、取付け時にベルトを緩めにセットすると、穿孔機の動作時にこのベルトが張るのに時間がかかって穿孔機本体が反転し、逆に、締めるようにセットすると、穿孔機本体がベルトの張力によりサドル付分水栓に対して傾いた状態で取付けられ、サドル付分水栓の中心に対して、正しく穿孔できなくなるという問題もあった。
本発明は、上記の課題点に鑑みて開発したものであり、その目的とするところは、簡単な取付けによって穿孔機を正しく装着でき、コンパクト性を保持しつつ不断水の状態で優れたシール性を発揮しながら、穿孔時に穿孔機が反転するのを防いで適正な位置に穿孔できる分水栓の穿孔機用連結装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、分水栓の上部に筒形状のアダプタを介して穿孔機を連結するための穿孔機用連結装置であって、アダプタの上端に形成した環状凹溝に突起部を設け、一方、穿孔機の下部に設けた環状突設部に係止溝部を設け、穿孔機をアダプタに取付ける際に、環状突設部を環状凹溝に嵌合すると共に、係止溝部を突起部に嵌合係止させて調芯状態で固定するようにした分水栓の穿孔機用連結装置である。
請求項2に係る発明は、アダプタの環状凹溝の外周上端面にガスケット受け面を設けた分水栓の穿孔機用連結装置である。
請求項3に係る発明は、環状突設部に略等間隔に係止溝部を設けた分水栓の穿孔機用連結装置である。
請求項4に係る発明は、突起部を少なくとも2個設けた分水栓の穿孔機用連結装置である。
請求項5に係る発明は、突起部の高さを環状凹溝の深さより低くした分水栓の穿孔機用連結装置である。
請求項6に係る発明は、突起部は、環状凹溝に圧入固着したピンである分水栓の穿孔機用連結装置である。
請求項1に係る発明によると、穿孔機をアダプタに装着するだけで簡単な取付けによって工数を抑えつつ穿孔機を正しく装着でき、穿孔時には、穿孔機が反転するのを防いで適正な位置に穿孔することのできる分水栓の穿孔機用連結装置を提供できる。また、連結部分のコンパクト性を保持して掘削穴内等における良好な作業性を確保しながら、不断水の状態でも優れたシール性を発揮しつつ穿孔でき、更に、標準的に使用されている環状突設部と環状凹溝に対して僅かな加工を施すことで反転防止機能を発揮させることもできる。
請求項2に係る発明によると、穿孔機をアダプタに取付ける際に、この穿孔機とアダプタの当接部分を面接触のガスケットシールによってシールでき、穿孔時の漏れを確実に防ぐことができる分水栓の穿孔機用連結装置である。
請求項3に係る発明によると、所定角度おきに穿孔機の向きを調整して取付けることができ、現場の穿孔作業の状況等に応じて穿孔機の操作部を所望の位置にセットして容易に穿孔することができ、狭い場所での穿孔も容易な分水栓の穿孔機用連結装置である。
請求項4に係る発明によると、穿孔機に過大な力が加わった場合でも、穿孔機が反転するのが防がれ、安定した連結状態を維持できる分水栓の穿孔機用連結装置である。
請求項5に係る発明によると、穿孔機を、環状突起部を環状凹溝に案内した状態から回転を防ぐ状態に連結でき、アダプタに対して穿孔機を調芯状態で取付けできる分水栓の穿孔機用連結装置である。また、突起部を環状凹溝内に設け、更に、突起部の頂部を環状凹溝の外周上端面よりも低くしていることにより、突起部に対して不用意に穿孔機のガスケット等が接触することがなく、この突起部の変形を防いで、長期に亘って優れた連結機能を維持できる。
請求項6に係る発明によると、ピンによって簡単に突起部を設けることができ、コストを低減することもできる分水栓の穿孔機用連結装置である。また、穿孔機の反転防止機能を長期に亘って維持でき、必要に応じて簡単に突起部の数を増減することもできる。
以下に、本発明における分水栓の穿孔機用連結装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1、図2においては、本発明の分水栓の穿孔機用連結装置の第1実施形態を示している。穿孔機10は、図示しないモータからなる駆動源と、この駆動源により回転するスピンドル12と、このスピンドル12の先端に設けたドリル13を有し、このドリル13を本体内部に設けた図示しないラック・ピニオン機構を介してハンドル15で進退できるように設け、ドリル13によりサドル付分水栓2を装着した配水管1を穿孔可能に設けている。
本発明の分水栓の穿孔機用連結装置は、分水栓2の上部に筒形状のアダプタ20を介して穿孔機10を連結するためのものであり、このアダプタ20は、配水管1の径(分水栓2の大きさ)に応じて適宜の規格のサイズ(例えば、50Aや25A)を選択可能になっている。本実施形態においては、配水管1の径が25Aのサイズに対応するアダプタ20を用いている。アダプタ20は、下部側に雌ねじ20aを有し、この雌ねじ20aは分水栓2の上部に形成した雄ねじ2aに螺着可能に設けている。一方、アダプタ20の上部側にはオネジ部20bを設け、このオネジ部20bにユニオンナット25のメネジ部25aを螺着して穿孔機10を一体化できるようにしている。アダプタ20は、穿孔機10側の形状を変えずに分水栓2側の大きさを変えて形成しておき、このアダプタを交換することで、共通の穿孔機10を用いて異なる径の配水管1を穿孔することが可能になっている。
アダプタ20の上端には、環状凹溝21を形成し、一方、穿孔機10の下部側には、この環状凹溝21に嵌合可能な環状突設部16を設けている。本発明における分水栓の穿孔機用連結装置は、穿孔機10をアダプタ20に取付ける際に、環状突設部16と環状凹溝21を有し、この環状突設部16を環状凹溝21に嵌合させた状態でユニオンナット25を締付けることにより連結する構造になっている。
環状突設部16と環状凹溝21は、嵌合したときに穿孔機10をアダプタ20の所定の位置に装着でき、この穿孔機10とアダプタ20及び分水栓2を同軸上に芯出しした状態で、穿孔機10により分水栓2の中心軸と同軸位置にて、配水管1に穿孔穴1aを空けることができるように設けている。これにより、穿孔後に図示しない防食コアを挿入したときに、この防食コアを正しい位置に装着して穿孔穴を確実に防食できる。
環状突設部16には、一部を切欠いて略等間隔で複数箇所に係止溝部17を設けており、本実施形態においては、この係止溝部17を環状突設部16に対して8箇所に形成している。本実施形態においては、このように係止溝部を複数個所に設けているが、一箇所に設けるようにしてもよい。図4に示すように、環状突設部16の先端外周側にはテーパ部18を形成しており、このテーパ部18の先端側の外径は、アダプタ20の環状凹溝21の内径よりも小径に設けている。
一方、環状凹溝21には、係止溝部17に係合可能な突起部23を設け、この突起部23を環状突設部16と環状凹溝21の嵌合時に係止溝部17に嵌合係止させて調芯状態で固定できるように設けている。本実施形態においては、突起部23を断面略円形状のピンによって形成し、このピン23を環状凹溝21の当該位置に形成した穿孔穴21aに圧入固着して係止溝部17の位置に対応させている。
また、環状凹溝21の外周上端面には、ガスケット受け面22を設け、穿孔機10をアダプタ20に取付ける際に、受け面22にガスケット19を当接シール可能に設けている。
ピン23は、環状凹溝21の対角線上の少なくとも2個以上設けるのが望ましく、この場合、このピン23を8箇所の係止溝部17の所定位置に合わせることで、アダプタ20に対して穿孔機10を所定の角度に回転した状態で取付け可能になっている。ピン23は、1個であってもよいが、本実施形態のように2個のピン23を対角線に配置することにより、過大なトルクが加わった場合にも反転するのを確実に防止できる。
ピン23が環状凹溝21の底面21bより突出する突出高さhは、環状凹溝21の深さhよりも低くし、ピン23の先端面23aがガスケット19の当り面である外周上端面22よりも突出しないようにしている。なお、この外周上端面22の幅wは、ガスケット19が十分に当接する寸法を有しており、また、この外周上端面22は、水平面状に形成している。
また、突出高さhは、環状突設部16を環状凹溝21に嵌合したときに係止溝部17にかかる高さになっている。ピン23が係止溝部17に係合したときには、このピン23は、図4のように深く形成した穿孔穴21aに圧入しているので、ドリル13から反力が加わった場合にもこれに耐えうる強度を有している。また、ピン23の径を、係止溝部17への当接量が大きくなるように設定し、穿孔機10によってトルクが加わったときにピン23が曲がったり折れたりするのを防いでいる。なお、突起部23は、ピン23を圧入する他、アダプタ20に一体に形成してもよい。
ユニオンナット25は、上部に縮径部25bを有し、この縮径部25bを穿孔機10先端側の鍔部10aに係止して装着可能に設けており、このユニオンナット25を、環状突設部16と環状凹溝21の嵌合状態においてアダプタ20のオネジ部20bに螺合し、締付け後にこのユニオンナット25とアダプタ20との間に穿孔機10の鍔部10aを挟み込むようにしている。図3に示すように、ユニオンナット25の締付け工具としてはパイプレンチ6を使用し、このパイプレンチ6の長さLは、図3における掘削溝の溝幅Lが、例えば、約600mmである場合、この狭い溝幅Lに対応して約450mm程度の長さとなる。この場合、ユニオンナット25の外径は、約450mmのパイプレンチ6の図示しない上あごの最大可動範囲の寸法内に収まる径にできる。
ここで、サドル付分水栓用の穿孔機10が施工できる最大の配水管1の呼び径は、一般的に50Aであり、この呼び径により使用するドリル径が決まり、このドリル13が通過するアダプタ20の内径dが決定する。また、穿孔機10とアダプタ20の連結部分には、ガスケット19を装着するための領域が必要になっている。
このことから、前述した環状突設部16の肉厚tは、環状突設部の肉厚t=アダプタのねじ径D−アダプタの内径d−ガスケットの装着幅wであり、本実施形態では、この環状突設部16の肉厚tを約3mmに設けている。
このように、本発明では、環状突設部16の肉厚tを薄く維持してユニオンナット25の大型化を防ぎつつ、極小部分に設けた係止溝部17とピン23により反転防止機能を発揮させようとするものである。
本実施形態においては、図4において、例えば、環状凹溝の深さhを4.5mm、ピンの外径Dを3mm、ピンの突出高さhを4mm、ピンの圧入深さhを10mmとし、図2において、係止溝部の円周方向の長さLは、ピン23を係合可能にするためにこのピンの外径Dよりも僅かに大きい寸法である4mmに形成している。仮に、長さLをピンの外径Dとほぼ同じにすると、ピンが係止溝部に係合する余裕がなくなって穿孔機10をアダプタ20に装着するときの作業性が悪くなり、一方、長さLが大きすぎると、ピン係合後の係止溝部17のピンとの隙間が大きくなり、穿孔機を動作させたときにこのアダプタ20が緩むおそれが生じる。
続いて、上記分水栓の穿孔機用連結装置を連結する場合の手順並びに作用を説明する。
先ず、サドル付分水栓2を配水管1に取付ける。分水栓2は、サドル3とバンド4をボルト・ナット5によって締付け固定する。
次に、アダプタ20をパイプレンチ等の締付け工具で締付けてこのアダプタ20の雌ねじ20aと分水栓2の雄ねじ2aを螺合させて一体化する。
続いて、事前にサドル分水栓2の呼び径に合ったドリル13を装着した穿孔機10をアダプタ20に対して取付ける。穿孔機10をアダプタ20に載せると、テーパ部18の先端の外径がアダプタ20の環状凹溝21の内径よりも小径であることによって、環状突設部16は、環状凹溝21の入口側内周縁により案内される。これにより、容易に環状突設部16を環状凹溝21に調芯状態で嵌合することができる。このとき、環状突設部16の先端がピン23の先端面23aに載置した状態になるが、ピンの突出高さhを環状凹溝21の深さhよりも低くして、先端面23aを外周上端面22よりも低くしているので、環状突設部16は環状凹溝21に対して僅かに嵌った状態になる。これにより、アダプタ20に対して穿孔機10がずれた状態で載置されることがなく、大きな力で穿孔機10を支えることなく労力を軽減しながら載置することができる。更に、この嵌合状態により、穿孔機10をアダプタ21に対して同軸状態で仮セットでき、また、ピン23は、外周上端面22によって守られた状態になっているため変形しにくく、その機能を長期間維持できる。
この状態から、穿孔機10を嵌合部分に沿ってゆっくりと回転させると、ピン23の位置に係止溝部17が合致したときにこの係止溝部17にピン23が嵌り込み、穿孔機10がやや下方にずれて、環状凹溝21に対して環状突設部16が嵌合した状態になる。このとき、ハンドル15を作業し易い向きに調整しながら穿孔機10を装着することで、狭い掘削溝3においても作業性を高めることが可能になっている。しかも、本実施形態では、係止溝部17を8箇所に設けているので、360°/8=45°となり、穿孔機10の向きを45°おきに設定でき、作業者の好み等に応じてより細かくハンドル15の位置を調整することができる。
次に、ユニオンナット25を手で回してメネジ部25aをオネジ部20bに螺着させる。このとき、仮に、ピン23の高さがガスケット19の当り面である外周上端面22より高い場合には、穿孔機をアダプタに取付ける際に、環状突設部の先端が先ずピンの先端面に載り、環状突設部が環状凹溝に嵌合しなくなるため、穿孔機がピン先端面を中心に不安定な状態に載置される。更に、穿孔機を回転させてもピンを係止溝部に嵌めることが困難になって、この悪い作業性によってアダプタと穿孔機の調芯が難しくなる。本発明の穿孔機用連結装置は、前述のように、環状突設部16と環状凹溝21の嵌合により、穿孔機10とアダプタ20を確実に調芯でき、この状態で容易にユニオンナット25をアダプタ20に螺着できる。
続いて、ユニオンナット25をパイプレンチ6で締付けて連結を完了する。このとき、分水栓2の呼び径が最大の50Aの場合であっても、約450mmの短いパイプレンチ6によって十分な強さでユニオンナット25の締付けを行うことができ、このパイプレンチ6は、約600mmの掘削穴3に対して容易に回転させることができる。また、ユニオンナット25を高トルクで締付ける必要がないため、パイプレンチ6に代えて、例えば、引掛スパナなどの簡易的な工具によりユニオンナット25の締付けを行うこともできる。
ユニオンナット25による連結後には、略水平状態になっている外周上端面22に対して穿孔機10の鍔部10aを略垂直状態で取付けできるため、この鍔部10aと外周上端面22との間にガスケット19を均等に挟圧して、高いシール性を維持しながら一体化できる。
連結後には、穿孔機10の電源を入れてハンドル15でドリル13を送ることにより、配水管1を正確な位置で穿孔することができる。
以上により、本発明の穿孔機用連結装置は、環状突設部16という極小な連結部分に合理的に反転防止用の機構を設け、連結部分やユニオンナット25が大型化することなく穿孔機10の下面とアダプタ20の上面との密着面、すなわちガスケット19のシール面の幅を十分に確保して、穿孔機10がアダプタ20に対して反転する現象を確実に防止することができる。しかも、穿孔機10は、アダプタ20に対して調芯した状態で固定することができるので、アダプタ20が接続された分水栓2と穿孔機10との調芯も図ることができる。これにより、穿孔状態の確認の難しい不断水による穿孔作業でもドリル13がずれることなく、配水管1に対して適正位置に穿孔することができる。従って、穿孔後には、穿孔穴と分水栓2の内周側に跨って装着される図示しない密着コアの密着性も向上し、穿孔部分から水が漏れたり密着コアが錆びたりするのが防がれる。
次に、本発明における分水栓の穿孔機用連結装置の第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態において、前記実施形態と同一部分は同一符号によって表わし、その説明を省略する。図5において、この実施形態では、図示しない配水管のサイズが50Aであり、これに対応させるために50A用のアダプタ30を用いて穿孔機10を取付け可能に設けたものである。
アダプタ30は、50Aの配水管に対応したドリル35を挿通可能に、ドリル35の通過部位の内径を大きく形成している。アダプタ30の下部側には、50Aの配水管に取付ける分水栓8の雄ねじ8aに螺着可能な雌ねじ30aを設けており、この雌ねじ30aと雄ねじ8aを螺着してアダプタ30と分水栓8を一体化可能に設けている。
アダプタ30の上部側には、25A用のアダプタ20と同じねじ径によるオネジ部30bを設けており、このオネジ部30bによりアダプタ20の場合と同様にして穿孔機10をセットできるようにしている。穿孔機10の先端には、前記ドリル35を装着しており、この状態でアダプタ30に穿孔機10をセットし、ユニオンナット25を螺着することで一体化できるようにしている。これにより、アダプタを交換するだけで、同一の穿孔機10により異種径のサドル分水栓の穿孔ができ、別の穿孔機を準備することなく最少の工具点数によって、手間をかけずにコストを削減しつつ穿孔作業を行うことができる。
アダプタ30の上端には、アダプタ20と同じ内径による環状凹溝31を形成しているので、この環状凹溝31に穿孔機10の環状突設部16が嵌合可能となり、穿孔機10を取付ける場合には、アダプタ20の場合と同様に環状突設部16が環状凹溝31に案内され、確実な取付け状態でユニオンナット25を締付けることができる。
また、環状凹溝31には、図2における係止溝部17に係合可能な突起部(ピン)33を設けているため、環状突設部16が環状凹溝31に嵌合する際には、アダプタ20の場合と同様に突起部33が係止溝部17に嵌合係止して、穿孔機10とアダプタ30を調芯状態で固定することができる。
これにより、本発明の分水栓の穿孔機用連結装置は、異種径のサドル分水栓を穿孔する場合でも、アダプタやユニオンナットが大型化することなく、狭い空間でも強固な接続状態で取付けでき、穿孔機とアダプタのシール性を確保してこの状態から不断水の状態により穿孔した場合でも水を漏らすことなく配水管の適正な位置に調芯状態で正確に穿孔することができる。
本発明における分水栓の穿孔機用連結装置の第1実施形態を示した斜視図である。 図1における要部を示した斜視図である。 図1の分水栓の穿孔用連結装置の取付け状態を示した部分断面図である。 図3のA部における連結工程を示す部分断面図である。(a)は、ピンと係止溝部の未嵌合状態を示す部分断面図である。(b)は、ピンと係止溝部の嵌合状態を示す部分断面図である。(c)は、連結を完了した状態を示す部分断面図である。 本発明における分水栓の穿孔機用連結装置の第2実施形態を示した部分断面図である。
符号の説明
2 サドル付分水栓
10 穿孔機
16 環状突設部
17 係止溝部
20、30 アダプタ
21 環状凹溝
22 ガスケット受け面(外周上端面)
23 ピン(突起部)

Claims (6)

  1. 分水栓の上部に筒形状のアダプタを介して穿孔機を連結するための穿孔機用連結装置であって、前記アダプタの上端に形成した環状凹溝に突起部を設け、一方、穿孔機の下部に設けた環状突設部に係止溝部を設け、穿孔機を前記アダプタに取付ける際に、前記環状突設部を前記環状凹溝に嵌合すると共に、前記係止溝部を前記突起部に嵌合係止させて調芯状態で固定するようにしたことを特徴とする分水栓の穿孔機用連結装置。
  2. 前記アダプタの環状凹溝の外周上端面にガスケット受け面を設けた請求項1記載の分水栓の穿孔機用連結装置。
  3. 前記環状突設部に略等間隔に前記係止溝部を設けた請求項1又は2に記載の分水栓の穿孔機用連結装置。
  4. 前記突起部を少なくとも2個設けた請求項1乃至3の何れか1項に記載の分水栓の穿孔機用連結装置。
  5. 前記突起部の高さを前記環状凹溝の深さより低くした請求項1乃至4の何れか1項に記載の分水栓の穿孔機用連結装置。
  6. 前記突起部は、前記環状凹溝に圧入固着したピンである請求項1乃至5の何れか1項に記載の分水栓の穿孔機用連結装置。
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