JP2009043469A - 電池の製造方法および電池の検査方法 - Google Patents

電池の製造方法および電池の検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 電池の製造において、集電部材を電池ケースに、あるいは第1部材を第2部材に溶接した溶接部における、溶接の適否を非破壊で判定可能な電池の製造方法を提供する。また、溶接の適否を非破壊で判定可能な電池の検査方法を提供する。
【解決手段】 電池100は、発電要素150と、金属からなり、発電要素に接続されてなる集電部材130と、これらを収容し、金属からなり、集電部材130を溶接してなる集電溶接部115Xを含む封口部材115を有する電池ケース110と、を備える。この製造方法は、封口部材115の超音波加振部115Sを超音波振動MWさせ、超音波受信部115Tで、集電溶接部115Xを経由して伝わった超音波振動MWを受信する計測工程と、受信した超音波振動MWの強度Cに基づいて、集電溶接部115Xの溶接の適否を判定する判定工程とを備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、集電部材と溶接してなる電池ケース、その他、溶接した金属部材を備える電池の製造方法、および電池の検査方法に関する。
電池はいくつもの部材で構成されており、金属部材の数も多い。このような金属部材同士の接合方法として、溶接が用いられる場合がある。例えば、発電要素のうち金属からなる集電部材と、金属部を含む電池ケースとを溶接した電池が例示できる。
ところで、溶接の適否をその外観から判定することは困難であることが多く、一方、破壊検査はコストがかかる上、全数を確認することができないため、確実性に欠ける。
一方、非破壊で電池内部の状態を検査する手法として、特許文献1に記載の技術が知られている。即ち、電池内部へ超音波を発振する超音波振動子と、電池内部で得られた超音波の反射波および透過波を受信する超音波センサとを、電池の電槽壁に配置しそれぞれ上下運動させる。このとき、超音波センサで得た上記超音波データをもとに、電池内部構造をブラウン管表示に映像として出力して検査する。
特開昭62−56809号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、超音波振動子および超音波センサを上下させながら検査する工程、および、電池内部構造をブラウン管で映像化して1つずつ欠陥を探す工程を別途設ける必要があるなど、1つの電池に対する検査時間が長くかかり、実用性が低かった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、電池の製造において、集電部材を電池ケースに、あるいは第1部材を第2部材に溶接した溶接部における、溶接の適否を非破壊で判定可能な電池の製造方法を提供することを目的とする。また、電池について、集電部材を電池ケースに、あるいは第1部材を第2部材に溶接した溶接部における、溶接の適否を簡易に、かつ短時間で適切に判定可能な電池の検査方法を提供することを目的とする。
そして、その解決手段は、発電要素と、金属からなり、上記発電要素に接続されてなる集電部材と、上記発電要素および上記集電部材を収容する電池ケースであって、金属からなり、上記集電部材を溶接してなる集電溶接部を含む集電溶接部包含金属部を有する電池ケースと、を備える電池の製造方法であって、上記集電溶接部包含金属部の超音波加振部を超音波振動させ、上記集電溶接部包含金属部の超音波受信部で、上記集電溶接部を経由して伝わった上記超音波振動を受信する計測工程と、受信した上記超音波振動の強度に基づいて、上記集電溶接部の溶接の適否を判定する判定工程と、を備える電池の製造方法である。
本発明の電池の製造方法は、計測工程と判定工程を備える。このうち計測工程では、集電溶接部包含金属部のうち、超音波加振部を超音波振動させ、集電溶接部を経由して伝わる超音波振動を超音波受信部で受信する。このようにして、超音波受信部に伝わる超音波振動の強度は、集電溶接部の溶接状態(適切に両者が溶接されている場合と、溶接が不十分あるいは溶接されていない場合)、即ち、溶接部包含金属部と集電部材との溶接の適否により変化する。
例えば、溶接部包含金属部と集電部材とが適切に溶接されている場合には、超音波加振部から集電溶接部に届いた超音波振動は、この集電溶接部から集電部材にも伝えられる。これは、溶接部包含金属部と集電部材とが集電溶接部で適切に溶接されて一体化しているためである。すると、超音波受信部に伝わる超音波振動の強度は、集電部材に伝わった分小さくなる。
一方、溶接部包含金属部と集電部材との溶接が不十分あるいは溶接されていない場合には、超音波加振部から集電溶接部に届いた超音波振動の一部は、この集電溶接部から集電部材にも僅かしか伝えられない、あるいは全く伝えられない。これは、溶接が不完全であるため、超音波振動を集電部材に十分伝えられないからである。すると、超音波受信部に伝わる超音波振動の強度は、集電部材に伝えられなかった分だけ相対的に大きくなる。
従って、超音波受信部で受信した超音波振動の強度を計測することで、集電溶接部における溶接の適否を、非破壊で適切に判定することができる。
また、計測工程では、超音波加振部から集電溶接部を経由して伝わった超音波振動を超音波受信具で受信すれば足り、特許文献1のように、超音波センサで、電池全体を伝わる超音波を複数受信するよりも簡易、短時間で行うことができる。さらに、判定工程では、受信した超音波振動の強度に基づいて判定すれば足り、特許文献1のように、電池の内部構造をブラウン管表示して検査することを要しないので、ここでも簡易、短時間で行うことができる。
以上から、集電溶接部の適否を簡易に、かつ、短時間で適切に判定することができる。
なお、超音波加振部を超音波振動させる装置(超音波加振具)としては、例えば、超音波振動子、超音波探傷器の送信子等が挙げられる。また、超音波受信部から超音波信振動の受信する装置(超音波受信具)としては、超音波振動子、超音波探傷器の受信子、超音波マイク等が挙げられる。また、用いる超音波振動としては、短時間のみ振動するバースト波状のものが挙げられるが、適宜、連続波状のものなどを用いることもできる。
また、溶接の適否の判定としては、例えば、予め得ておいた集電溶接部の溶接が適切な、あるいは不適切な場合に受信した超音波振動子の強度等を参考として、溶接が適切な場合と不適切な場合との強度しきい値を定めておき、この強度しきい値に基づいて判定する手法が挙げられる。
さらに、上述の電池の製造方法であって、前記超音波加振部と前記超音波受信部とを、前記集電溶接部を挟んだ位置に設定する電池の製造方法とすると良い。
本発明の製造方法では、計測工程において、超音波加振部と超音波受信部とを、集電溶接部を挟んだ位置に設定している。これにより、溶接部包含金属部のうち超音波加振部から、集電溶接部を経由して伝わった超音波振動を、確実に超音波受信部で受信することができるので、集電溶接部の溶接の適否をより適切に判定できる。
さらに、上述の電池の製造方法であって、前記超音波加振部とこの超音波加振部に接触してこれを超音波振動させる超音波加振具との間、及び、前記超音波受信部とこの超音波受信部に接触して上記超音波受信部に伝わった超音波振動を検知する超音波受信具との間、の少なくともいずれかに、揮発性の液体を介在させる電池の製造方法とすると良い。
本発明の製造方法の計測工程では、超音波加振部と超音波加振具との間、及び、超音波受信部と超音波受信具との間、の少なくともいずれかに液体を介在させるので、この液体を介して超音波加振部と超音波加振具との間、あるいは超音波受信部と超音波受信具との間で、超音波振動を確実に伝えることができ、より精度良く計測および判定を行うことができる。
その一方、介在させる液体を揮発性としたので、検査後は蒸発させて除去できるため、ゼリー、グリス等を用いた場合のように、拭き取りが不要である。また、仮にふき取り残りが生じても、残留した液体はその後には蒸発するので、この残留による腐食、電極端子との接触による短絡等の不具合を生じにくい。このような液体としては、例えば、水、トルエン、イソパラフィン系炭化水素、エタノール、メタノール、ヘキサン、エチレングリコール等が挙げられる。
なおさらには、溶接部包含金属部を腐食しない液体を用いるのが好ましく、例えば、トルエン、イソパラフィン系炭化水素、エタノール、メタノール、ヘキサン、エチレングリコール等が挙げられる。この液体の使用による溶接部包含金属部の腐食等の不具合も生じず、より電池の信頼性を向上できるからである。
さらに、上述の電池の製造方法であって、前記液体は、JIS K2258により測定した25℃における蒸気圧が23〜60mmHgである電池の製造方法とすると良い。
計測工程および判定工程の後、速やかに次工程に移行するためには、液体の蒸発の早さを適度に設定する必要がある。本発明の製造方法では、JIS K2258により測定した25℃における蒸気圧が23〜60mmHgの液体を用いる。この蒸気圧を23mmHg以上としたので、計測工程終了後、液体は速やかに蒸発し溶接部包含金属部に残留することがない。このため、判定工程を経て、速やかに次工程に移行することができる。一方、この蒸気圧を60mmHg以下としたので、計測工程中に、この液体が蒸発して、超音波加振部と超音波加振具、あるいは、超音波受信部と超音波受信具との間での超音波の伝わり具合が変化してしまうことを抑制できる。かくして、安定して計測を行うことができる。
なお、上述の蒸気圧範囲にある液体としては、例えば、水(23.7)、トルエン(28.5)、イソパラフィン系炭化水素(36.2)、エタノール(59.0)等が挙げられる。ただし、物質名の後に記す括弧内の数値は、JIS K2258により測定した25℃における蒸気圧(mmHg)である。
なお、前述したように腐食しない液体が好ましく、例えば、トルエン、イソパラフィン系炭化水素、エタノール等が挙げられる。
さらに、他の解決手段は、金属からなる第1部材と、金属からなり、上記第1部材を溶接してなる第1部材溶接部を含む溶接部包含金属部を有する第2部材と、を備える電池の製造方法であって、上記溶接部包含金属部の超音波加振部を超音波振動させ、上記溶接部包含金属部の超音波受信部で、上記第1部材溶接部を経由して伝わった上記超音波振動を受信する計測工程と、受信した上記超音波振動の強度に基づいて、上記第1部材溶接部の溶接の適否を判定する判定工程と、を備える電池の製造方法である。
本発明の電池の製造方法は、計測工程と判定工程を備える。このうち計測工程では、溶接部包含金属部のうち、超音波加振部を超音波振動させ、その超音波振動を超音波受信部で受信する。このようにして、超音波受信部に伝わる超音波振動の強度は、第1部材溶接部の溶接状態(適切に両者が溶接されている場合と、溶接が不十分あるいは溶接されていない場合)、即ち、溶接部包含金属部と第1部材との溶接の適否により変化する。
例えば、溶接部包含金属部と第1部材とが適切に溶接されている場合には、超音波加振部から第1部材溶接部に届いた超音波振動は、この第1部材溶接部から第1部材にも伝えられる。これは、溶接部包含金属部と第1部材とが第1部材溶接部で適切に溶接されて一体化しているためである。すると、超音波受信部に伝わる超音波振動の強度は、第1部材に伝えられた分小さくなる。
一方、溶接部包含金属部と第1部材との溶接が不十分あるいは溶接されていない場合には、超音波加振部から第1部材溶接部に届いた超音波振動の一部は、この第1部材溶接部から第1部材にも僅かしか伝えられない、あるいは全く伝えられない。これは、溶接が不完全であるため、超音波振動を第1部材に十分伝えられないからである。すると、超音波受信部に伝わる超音波振動の強度は、第1部材に伝えられなかった分だけ相対的に大きくなる。
従って、超音波受信部で受信した超音波振動の強度を計測することで、第1部材溶接部における溶接の適否を、非破壊で適切に判定することができる。
また、計測工程では、超音波加振部から第1部材溶接部を経由して伝わった超音波振動を超音波受信具で受信すれば足り、特許文献1のように、超音波センサで、電池全体を伝わる超音波を複数受信するよりも簡易、短時間で行うことができる。さらに、判定工程では、受信した超音波振動の強度に基づいて判定すれば足り、特許文献1のように、電池の内部構造をブラウン管表示して検査することを要しないので、ここでも簡易、短時間で行うことができる。
以上から、第1部材溶接部の適否を簡易に、かつ、短時間で適切に判定することができる。
なお、第1部材および第2部材としては、集電部材と電池ケースを例示できるが、電池を構成する2つの部材であって、溶接により互いに接続する部材であれば、いずれの2部材に適用しても良い。
さらに、他の解決手段は、発電要素と、金属からなり、上記発電要素と接続してなる集電部材と、上記発電要素および上記集電部材を収容する電池ケースであって、金属からなり、上記集電部材を溶接してなる集電溶接部を含む集電溶接部包含金属部を有する電池ケースと、を備える電池の検査方法であって、上記溶接部包含金属部の超音波加振部を超音波振動させ、上記集電溶接部包含金属部の超音波受信部で、上記集電溶接部を経由して伝わった上記超音波振動を受信する計測工程と、受信した上記超音波振動の強度に基づいて、上記集電溶接部の溶接の適否を判定する判定工程と、を備える電池の検査方法である。
本発明の電池の検査方法は、計測工程と判定工程を備える。このうち計測工程では、集電溶接部包含金属部のうち、超音波加振部を超音波振動させ、その超音波振動を超音波受信部で受信する。このようにして、超音波受信部に伝わる超音波振動の強度は、集電溶接部の溶接状態(適切に両者が溶接されている場合と、溶接が不十分あるいは溶接されていない場合)、即ち、集電溶接部包含金属部と集電部材との溶接の適否により変化する。
例えば、集電溶接部包含金属部と集電部材とが適切に溶接されている場合には、超音波加振部から集電溶接部に届いた超音波振動は、この集電溶接部から集電部材にも伝えられる。これは、集電溶接部包含金属部と集電部材とが集電溶接部で適切に溶接されて一体化しているためである。すると、超音波受信部に伝わる超音波振動の強度は、集電部材に伝わった分小さくなる。
一方、集電溶接部包含金属部と集電部材との溶接が不十分あるいは溶接されていない場合には、超音波加振部から集電溶接部に届いた超音波振動の一部は、この集電溶接部から集電部材にも僅かしか伝えられない、あるいは全く伝えられない。これは、溶接が不完全であるため、超音波振動を集電部材に十分伝えられないからである。すると、超音波受信部に伝わる超音波振動の強度は、集電部材に伝わらなかった分だけ相対的に大きくなる。
従って、超音波受信部で受信した超音波振動の強度を計測することで、集電溶接部における溶接の適否を、非破壊で適切に判定することができる。
また、計測工程では、超音波加振部から集電溶接部を経由して伝わった超音波振動を超音波受信具で受信すれば足り、特許文献1のように、超音波センサで、電池全体を伝わる超音波を複数受信するよりも簡易、短時間で行うことができる。さらに、判定工程では、受信した超音波振動の強度に基づいて判定すれば足り、特許文献1のように、電池の内部構造をブラウン管表示して検査することを要しないので、ここでも簡易、短時間で行うことができる。
以上から、集電溶接部の適否を簡易に、かつ、短時間で適切に判定することができる。
なお、この電池の検査方法については、前述の電池の製造方法と同様に考えることができる。
即ち、前述の電池の検査方法であって、前記超音波加振部と前記超音波受信部とを、前記集電溶接部を挟んだ位置に設定する電池の検査方法とするのが好ましい。これにより、溶接部包含金属部のうち超音波加振部から、集電溶接部を経由して伝わった超音波振動を、確実に超音波受信部で受信することができるので、電池の集電溶接部における溶接の適否をより適切に検査できる。
さらに、上述の電池の検査方法であって、前記超音波加振部とこの超音波加振部に接触してこれを超音波振動させる超音波加振具との間、及び、前記超音波受信部とこの超音波受信部に接触して上記超音波受信部に伝わった超音波振動を検知する超音波受信具との間、の少なくともいずれかに、揮発性の液体を介在させる電池の検査方法とするのが好ましい。
これにより、この液体を介して超音波加振部と超音波加振具との間、あるいは超音波受信部と超音波受信具との間で、超音波振動を確実に伝えることができ、より精度良く計測および判定を行うことができる。
その一方、介在させる液体を揮発性としたので、検査後は蒸発させて除去できるため、ゼリー、グリス等を用いた場合のように、ふき取りが不要である上、拭き取り等が不十分なための残留による腐食、電極端子との接触による短絡等の不具合を生じにくい。
なおさらには、溶接部包含金属部を腐食しない液体を用いるのが好ましい。この液体の使用による溶接部包含金属部の腐食等の不具合も生じず、より電池の信頼性を向上できるからである。
さらに、上述の電池の検査方法であって、前記液体は、蒸気圧が23〜60mmHgである電池の検査方法とするのが好ましい。蒸気圧を23mmHg以上としたので、計測工程終了後、液体は速やかに蒸発し溶接部包含金属部に残ることがない。このため、判定工程を経て、速やかに電池の検査を終了することができる。一方、この蒸気圧を60mmHg以下としたので、計測工程中に、この液体が蒸発して、超音波加振部と超音波加振具、あるいは、超音波受信部と超音波受信具との間での超音波の伝わり具合が変化してしまうことを抑制できる。かくして、安定して計測を行うことができる。
さらに、他の解決手法は、金属からなる第1部材と、金属からなり、上記第1部材を溶接してなる第1部材溶接部を含む溶接部包含金属部を有する第2部材と、を備える電池の検査方法であって、上記溶接部包含金属部の超音波加振部を超音波振動させ、上記溶接部包含金属部の超音波受信部で、上記第1部材溶接部を経由して伝わった上記超音波振動を受信する計測工程と、受信した上記超音波振動の強度に基づいて、上記第1部材溶接部の溶接の適否を判定する判定工程と、を備える電池の検査方法である。
本発明の電池の検査方法は、計測工程と判定工程を備える。このうち計測工程では、溶接部包含金属部のうち、超音波加振部を超音波振動させ、その超音波振動を超音波受信部で受信する。このようにして、超音波受信部に伝わる超音波振動の強度は、第1部材溶接部の溶接状態(適切に両者が溶接されている場合と、溶接が不十分あるいは溶接されていない場合)、即ち、溶接部包含金属部と第1部材との溶接の適否により変化する。
例えば、溶接部包含金属部と第1部材とが適切に溶接されている場合には、超音波加振部から第1部材溶接部に届いた超音波振動は、この第1部材溶接部から第1部材にも伝えられる。これは、溶接部包含金属部と第1部材とが第1部材溶接部で適切に溶接されて一体化しているためである。すると、超音波受信部に伝わる超音波振動の強度は、第1部材に伝わった分小さくなる。
一方、溶接部包含金属部と第1部材との溶接が不十分あるいは溶接されていない場合には、超音波加振部から第1部材溶接部に届いた超音波振動の一部は、この第1部材溶接部から第1部材にも僅かしか伝えられない、あるいは全く伝えられない。これは、溶接が不完全であるため、超音波振動を第1部材に十分伝えられないからである。すると、超音波受信部に伝わる超音波振動の強度は、第1部材に伝わらなかった分だけ相対的に大きくなる。
従って、超音波受信部で受信した超音波振動の強度を計測することで、第1部材溶接部における溶接の適否を、非破壊で適切に判定することができる。
また、計測工程では、超音波加振部から第1部材溶接部を経由して伝わった超音波振動を超音波受信具で受信すれば足り、特許文献1のように、超音波センサで、電池全体を伝わる超音波を複数受信するよりも簡易、短時間で行うことができる。さらに、判定工程では、受信した超音波振動の強度に基づいて判定すれば足り、特許文献1のように、電池の内部構造をブラウン管表示して検査することを要しないので、ここでも簡易、短時間で行うことができる。
以上から、第1部材溶接部の適否を簡易に、かつ、短時間で適切に判定することができる。
なお、第1部材および第2部材としては、集電部材と電池ケースが挙げられるが、電池をなす2つの部材であって、溶接により接続する部材で、少なくとも一方(第2部材)が、外部から超音波振動させ、かつ、超音波振動を受信できる配置とされているいずれの2部材にも適用可能である。
(実施形態1)
次に、本発明の実施形態1について、図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施形態1にかかる電池の製造方法によって製造される電池100について、図1〜3を参照しつつ説明する。
電池100は、金属製の電池ケース110と、安全弁113と、電池ケース110内に収容された、発電要素150および電解液(図示しない)とを備える角形密閉式ニッケル水素電池である。
電池ケース110は、金属(具体的にはニッケルメッキ鋼板)からなり、図1に示すように、矩形箱状をなす電槽111と、金属からなり、矩形板状をなす封口部材115とを有している。このうち、電槽111の底部(図1(a)、図2中、右側)には、この電槽111と絶縁して、第1正極端子140b、第2正極端子140cが設けられている。また、封口部材115は、電槽111の開口端111f(図2参照)に当接した状態で全周溶接され、電槽111の開口部111gを封止している。これにより、封口部材115と電槽111とが一体化されて、電池ケース110を構成している。
また、発電要素150は、複数の正電極板160と複数の負電極板170とが、1枚ずつセパレータ180を介して交互に積層されてなる。
このうち、正電極板160は、詳細を図示しないがニッケルからなり、三次元網状構造のニッケル層を備える正極基板と、この正極基板に充填された正極合剤(正極活物質など)とを有している。なお、本実施形態1では、正極活物質として、水酸化ニッケルを含む活物質を用いている。
また、正電極板160はいずれも、正極接合端部160rが所定方向(図2中、右側)に延出するように配置されている。この正極接合端部160rはいずれも、矩形板状をなす正極集電部材120に、電子ビーム溶接等により接合されている。更に、正極集電部材120は、レーザ溶接等により、第1正極端子140bおよび第2正極端子140cに接合されている。このようにして、第1正極端子140bおよび第2正極端子140cと正電極板160とが、電気的に接続されている。
また、セパレータ180としては、例えば、親水化処理された合成樹脂からなる不織布を用いることができる。
また、負電極板170は、詳細を図示しないがニッケルメッキ鋼板からなり、多数の貫通孔が穿孔された負極基板と、負極合剤(水素吸蔵合金を含む)からなる。また、負電極板170はいずれも、負極接合端部170rが封口部材側(図2中、左側)に延出するように配置されている。この負極接合端部170rは、いずれも、矩形板状をなす負極集電部材130に、電子ビーム溶接等により接合されている。更に、負極集電部材130は、封口部材115に、電子ビーム溶接等による接合されている。このため、本実施形態1の電池100では、封口部材115を含めた電池ケース110全体が負極になっている。
次いで、本実施形態1にかかる電池100の製造方法について説明する。
但し、上述した、封口部材115と負極集電部材130との接合までは、公知の手法により製造する。即ち、正電極板160および負電極板170の製造、これらとセパレータ180からなる積層体(図示しない)と正極集電部材120および負極集電部材130との溶接による発電要素150の製造、電池ケース110への第1正極端子140b,第2正極端子140cの取り付け、電槽111内への発電要素150の収容および第1正極端子140b,第2正極端子140cと正極集電部材120との接続(溶接)、並びに、電槽111と封口部材115との溶接については、公知の手法によるので、詳細な説明は省略する。
以下では、封口部材115と負極集電部材130との接合以降の工程について説明する。
このうち、負極集電部材130は、概略、矩形板状で、その接続面130aに負電極板170(負極接合端部170r)を突き合わせてこれを溶接している。
また、この負極集電部材130には、長手方向に4カ所打ち抜かれて、舌状の舌部131が形成されている。この舌部131は、板厚方向(図2中、左右方向)接続面130aと逆側(図2中左側)に屈曲変形され、板厚方向に弾性変形可能となっている。
一方、図2に示すように、封口部材115のうち、負極集電部材130の舌部131が当接する部分は、電池ケース110の内側(図2中、右側)に凹む凹部115aとされている。
前述したように、公知の手法により、電槽111の開口部111gを封口部材115で塞ぎ、全周をレーザ溶接する。これにより電池ケース110が形成されると共に、この内側に収容された発電要素150の負極集電部材130と封口部材115とは、負極集電部材130の舌部131と封口部材115の凹部115aとで弾性的に当接する。
そこで、封口部材115の凹部115aに向けてレーザを照射し、集電溶接部115Xで封口部材115における凹部115aと、負極集電部材130における舌部131とを溶接する。
ところで、上述した負極集電部材130の舌部131と封口部材115の凹部115aとの溶接が良好に行われたか否かを、形成された集電溶接部115Xの外観のみから適切に判断することは難しい。その一方、集電溶接部115Xの形成が適切になされていない(溶接が適切になされていない)場合には、4つの集電溶接部115Xのうち、一部に電流が集中して発熱したり、電池の内部抵抗が上昇したりする不具合の生じる虞がある。このため、集電溶接部115Xにおいて、負極集電部材130と封口部材115とが適切に溶接されているか否かを判定することが要求されている。
そこで、本実施形態1では、上述の発電要素150と負極集電部材130との溶接工程に引き続いて、集電溶接部115Xの検査工程を設ける。
図4は、集電溶接部115Xの検査に用いる溶接検査装置10の概要図である。
この溶接検査装置10は、発振器11、この発振器11の駆動により超音波振動MWを生じる超音波送信器12、超音波振動MWを受信して、その振動MWを電気信号に変換して超音波受信回路14に入力する超音波受信器13、エタノールLEを2つのノズル15Nからそれぞれ所定量滴下するディスペンサ15、を備える。さらに、超音波送信器12、超音波受信器13、ディスペンサ15を保持する保持具17、および、この保持具17を上下方向に移動させるアクチュエータ16を備える。また、電池100を載置するテーブル20、および、これを水平方向に移動させるアクチュエータ21を備える。
発振器11、超音波受信回路14、アクチュエータ16、アクチュエータ21は、コントローラ18によってその動作が制御されており、表示部19には、超音波受信回路14で受信した超音波振動MWの波形、大きさ、判定結果(しきい値THとの比較結果)等が表示される。
検査工程は、計測工程と判定工程とに大別され、上述の溶接検査装置10を用いて、概略以下のようにして行う(図5参照)。
まず、負極集電部材130の舌部131と、封口部材115の凹部115aの溶接まで終えた製造途中の未完成電池100Mを、封口部材115が上向きにとなるようにテーブル20上の所定位置に載置する。次いで、ディスペンサ15のノズル15Nから、エタノールLEを、封口部材115における超音波加振部115Sおよび超音波受信部115Tの2カ所に、所定量滴下する(図5(a)参照)。次に、コントローラ18によりアクチュエータ21を駆動してテーブル20を移動させ、封口部材115の超音波加振部115Sおよび超音波受信部115Tが、それぞれ超音波送信器12および超音波受信器13の直下に位置する配置とする。次いで、コントローラ18によりアクチュエータ16を駆動し、保持具17を降下させ、超音波送信器12および超音波受信器13の当接面12s,13sを、それぞれエタノールLEを介して、超音波加振部115Sおよび超音波受信部115Tに接触(当接)させる(図5(b)参照)。
その後、コントローラ18により発振器11を駆動し、超音波送信器12に、短時間だけバースト波状(パルス状)で10MHzの超音波振動MWを生じさせ、これが当接する封口部材115の超音波加振部115Sを超音波振動させる。この超音波振動MWは、図5(c)に示すように、超音波加振部115Sから封口部材115内を伝播していき、集電溶接部115Xを経由して、超音波受信部115Tに伝わる。
ところで、封口部材115と負極集電部材130の舌部131は、溶接が適切に行われていた場合、集電部材115Xで溶接され、一体化している。すると、超音波振動MWの一部は、集電溶接部115Xを通じて、負極集電部材130の舌部131にも伝播していく。このため、超音波振動MWのエネルギーのうち、超音波受信部115Tに伝わる分は、舌部131に伝わった分、減少する。なお、この場合に、超音波受信部115Tに当接した超音波受信器13で受信した超音波振動MWの最大強度をCaとする(図6(b)参照)。
それに対し、図6(a)に、封口部材115と舌部131とが溶接できていない(溶接不良)場合の、超音波振動MWの伝播の様子を示す。封口部材115と負極集電部材130(舌部131)が溶接により接合していないので、封口部材115内に伝わる超音波振動MWは、負極集電部材130に分かれて伝わることなく、そのほとんどが封口部材115の超音波受信部115Tに届く。そこで、この場合に、超音波受信部115Tに当接した超音波受信器13で受信した超音波振動MWの最大強度をCbとする。
図6(b)は、超音波受信器13が受信した超音波振動MWの強度の時間変化を示すグラフである。上述した超音波振動MWの強度Ca,Cbをこのグラフに示す。このグラフからも判るように、最大強度Caの方が最大強度Cbよりも低いことが判る。従って、封口部材115と負極集電部材130とが適切に接合していると、超音波受信部115Tで超音波受信器13によって得られる超音波振動MWの強度が小さくなる。つまり、超音波受信器13で得られる超音波振動MWの強度の大きさにより、負極集電部材130の舌部131と封口部材115との溶接(集電溶接部115X)の適否を判定できることが判る。
そこで、判定工程で、超音波受信器13で受信した超音波振動MWの強度から、集電溶接部115Xにおける溶接の適否を判定する。具体的には、上述した溶接検査装置10のコントローラ18において、受信した超音波振動MWの強度Cと、最大強度CaとCbとの間に設定したしきい値THとを比較して、封口部材115と負極集電部材130の舌部131との間の接合の適否を判定する。具体的には、測定した強度Cが、しきい値THより小さい場合には、溶接良好と判定する。一方、強度Cがしきい値TH以上の場合には、溶接不良と判定する。なお、本実施形態1では、アクチュエータ21によって、未完成電池100Mを移動させ、合計4カ所の集電溶接部115Xについて、同様に判定する。
その後、上述の検査工程(計測工程および判定工程)で、良品と判定された未完成電池100Mについて、公知の手法により、電池ケース110内に電解液を注入し、安全弁113を電池ケース110に取り付けて、電池100を完成させる。
このように、超音波受信部115Tで受信した超音波振動MWの強度Cに基づいて、集電溶接部115X(凹部115a)における溶接の適否を、非破壊で適切に判定することができる。
なお、本実施形態1の製造方法では、計測工程において、超音波加振部115Sと超音波受信部115Tとを、封口部材115のうち、集電溶接部115Xを挟んだ位置に設定している。これにより、封口部材115のうち超音波加振部115Sから、集電溶接部115Xを経由して伝わった超音波振動MWを、確実に超音波受信部115Tで受信することができるので、集電溶接部115Xにおける溶接の適否を適切に検査できる。
さらに、前述したように、本実施形態1の製造方法の計測工程では、超音波加振部115Sと超音波加振器12との間、及び、超音波受信部115Tと超音波受信器13との間にエタノールLEを介在させるので、このエタノールLEを介して超音波加振部115Sと超音波加振器12との間、および、超音波受信部115Tと超音波受信器13との間で、超音波振動MWを確実に伝えることができ、より精度良く計測を行うことができる。
その一方、エタノールLEは揮発性を有する。よって、検査後は蒸発させて除去できるため、ゼリー、グリス等を用いた場合のように、拭き取りが不要である。また、仮に拭き取り残りが生じても、残留した液体はその後には蒸発するので、この残留による腐食、電極端子との接触による短絡等の不具合を生じにくい。
また、このエタノールLEは、JIS K2258により測定した25℃の蒸気圧が59mmHg、即ち23〜60mmHgの範囲内である揮発性の液体である。この蒸気圧が23mmHg以上であるので、短時間で蒸発して、計測工程および判定工程の後、速やかに次工程に移行することができる。
一方で、この蒸気圧が60mmHg以下であるので、計測工程中に、このエタノールLEが蒸発して、超音波加振部115Sと超音波加振器12、あるいは、超音波受信部115Tと超音波受信器13との間での超音波振動MWの伝わり具合が変化してしまうことを抑制できる。かくして、安定して計測を行うことができる。
なお、超音波送信器12は超音波加振具、超音波受信器13は超音波受信具、電池ケース110は第2部材、封口部材115は集電溶接部包含金属部、負極集電部材130は集電部材および第1部材、および、エタノールLEは液体に、それぞれ対応する。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について説明する。
前述した実施形態1では、電池100の製造工程中に検査工程を行い、集電溶接部115Xにおける溶接の適否を判定した。
これに対し、本実施形態2にかかる電池100の検査方法は、既に完成している電池100を対象に、その溶接部分について、前述のように溶接の適否を検査する手法である。具体的には、実施形態1と同じ溶接検査装置10を用い、同様の手法で行う。即ち、電池100のうち、外側に露出している封口部材115と、電池ケース110内に収容されている発電要素150の負極集電部材130(舌部131)とを溶接する集電溶接部115Xを挟む、封口部材115上の超音波加振部115Sおよび超音波受信部115Tに、溶接検査装置10の超音波加振器12および超音波受信器13を接触させる。そして、超音波加振部115Sから集電溶接部115Xを介して超音波受信部115Tに伝わった超音波振動MWの強度Cを調べることにより、集電溶接部115Xにおける溶接の適否を判定する。
なお、検査手法の詳細や作用は、実施形態1と同様であるので、説明を省略する。
以上において、本発明を実施形態1,2に即して説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、実施形態1および実施形態2では、電池ケースをなす封口部材と負極集電部材とを溶接した集電溶接部に適用した場合について説明した。しかし、これらに限定されることなく、電池内の溶接部分、例えば、正極端子部材と正極集電部材、電池ケースと封口部材、等の溶接における接合部位に適用しても良い。また、実施形態1では、封口部材と負極集電部材との溶接後、計測工程と判定工程を行い、その後電解液を注入し、電池ケースに安全弁を取り付けたが、封口部材と負極集電部材との溶接後、電解液を注入し、安全弁を付けた後に、計測工程並びに判定工程を行うなど、計測工程および判定工程の製造工程上の順位を適宜変更しても良い。
実施形態1,2にかかる電池の図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。 実施形態1,2にかかる電池のA−A断面図である。 実施形態1,2にかかる電池のB部拡大断面図である。 実施形態1,2にかかる電池製造方法に用いる電池検査装置および電池の概要図である。 実施形態1,2にかかる電池製造方法のうち、適切に溶接されている場合の計測工程の説明図である。 実施形態1,2にかかる電池製造方法のうち、計測工程の説明図であり、(a)は、溶接が不良である場合に超音波振動が伝わる様子を示す説明図、(b)は、超音波受信器で得た超音波振動の強度の時間変化を示すグラフである。
符号の説明
12 超音波送信器(超音波加振具)
13 超音波受信器(超音波受信具)
100 電池
100M 未完成電池
110 電池ケース(第2部材)
115 封口部材(集電溶接部包含金属部)
115S 超音波加振部
115T 超音波受信部
115X 集電溶接部
130 負極集電部材(集電部材、第1部材)
150 発電要素
C,Ca,Cb (受信した超音波振動の)強度
LE エタノール(液体)
MW 超音波振動

Claims (7)

  1. 発電要素と、
    金属からなり、上記発電要素に接続されてなる集電部材と、
    上記発電要素および上記集電部材を収容する電池ケースであって、
    金属からなり、上記集電部材を溶接してなる集電溶接部を含む集電溶接部包含金属部を有する
    電池ケースと、を備える
    電池の製造方法であって、
    上記集電溶接部包含金属部の超音波加振部を超音波振動させ、上記集電溶接部包含金属部の超音波受信部で、上記集電溶接部を経由して伝わった上記超音波振動を受信する計測工程と、
    受信した上記超音波振動の強度に基づいて、上記集電溶接部の溶接の適否を判定する判定工程と、を備える
    電池の製造方法。
  2. 請求項1に記載の電池の製造方法であって、
    前記超音波加振部と前記超音波受信部とを、前記集電溶接部を挟んだ位置に設定する
    電池の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電池の製造方法であって、
    前記超音波加振部とこの超音波加振部に接触してこれを超音波振動させる超音波加振具との間、及び、前記超音波受信部とこの超音波受信部に接触して上記超音波受信部に伝わった超音波振動を検知する超音波受信具との間、の少なくともいずれかに、揮発性の液体を介在させる
    電池の製造方法。
  4. 請求項3に記載の電池の製造方法であって、
    前記液体は、JIS K2258により測定した25℃における蒸気圧が23〜60mmHgである
    電池の製造方法。
  5. 金属からなる第1部材と、
    金属からなり、上記第1部材を溶接してなる第1部材溶接部を含む溶接部包含金属部を有する第2部材と、を備える
    電池の製造方法であって、
    上記溶接部包含金属部の超音波加振部を超音波振動させ、上記溶接部包含金属部の超音波受信部で、上記第1部材溶接部を経由して伝わった上記超音波振動を受信する計測工程と、
    受信した上記超音波振動の強度に基づいて、上記第1部材溶接部の溶接の適否を判定する判定工程と、を備える
    電池の製造方法。
  6. 発電要素と、
    金属からなり、上記発電要素と接続してなる集電部材と、
    上記発電要素および上記集電部材を収容する電池ケースであって、
    金属からなり、上記集電部材を溶接してなる集電溶接部を含む集電溶接部包含金属部を有する
    電池ケースと、を備える
    電池の検査方法であって、
    上記溶接部包含金属部の超音波加振部を超音波振動させ、上記集電溶接部包含金属部の超音波受信部で、上記集電溶接部を経由して伝わった上記超音波振動を受信する計測工程と、
    受信した上記超音波振動の強度に基づいて、上記集電溶接部の溶接の適否を判定する判定工程と、を備える
    電池の検査方法。
  7. 金属からなる第1部材と、
    金属からなり、上記第1部材を溶接してなる第1部材溶接部を含む溶接部包含金属部を有する第2部材と、を備える
    電池の検査方法であって、
    上記溶接部包含金属部の超音波加振部を超音波振動させ、上記溶接部包含金属部の超音波受信部で、上記第1部材溶接部を経由して伝わった上記超音波振動を受信する計測工程と、
    受信した上記超音波振動の強度に基づいて、上記第1部材溶接部の溶接の適否を判定する判定工程と、を備える
    電池の検査方法。
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