JP2000260419A - 電池の製造方法 - Google Patents

電池の製造方法

Info

Publication number
JP2000260419A
JP2000260419A JP2000060588A JP2000060588A JP2000260419A JP 2000260419 A JP2000260419 A JP 2000260419A JP 2000060588 A JP2000060588 A JP 2000060588A JP 2000060588 A JP2000060588 A JP 2000060588A JP 2000260419 A JP2000260419 A JP 2000260419A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead plate
battery
current extraction
welded
welding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000060588A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3349495B2 (ja
Inventor
Takuma Morishita
拓磨 森下
Kensuke Nakatani
謙助 中谷
Kazuo Moriwaki
和郎 森脇
Masatoshi Takahashi
昌利 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2000060588A priority Critical patent/JP3349495B2/ja
Publication of JP2000260419A publication Critical patent/JP2000260419A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3349495B2 publication Critical patent/JP3349495B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池と電気的に接続された保護回路の信頼性
を向上させることができる電池の製造方法を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 本願発明の電池の製造方法は、アルミニ
ウム又はアルミニウム合金から成る有底筒状の外装缶の
外面に電流取出用リード板を固着した後、電池の保護回
路と電気的に接続された接続用リード板を電流取出用リ
ード板に抵抗溶接することによって固着することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に電池と電気的
に接続された保護回路の信頼性を向上しうる電池の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、リチウムイオン電池では、電
池の過充電や過放電を防止するために、電池外部に電池
電圧を制御するための保護回路が設けられている。ここ
で、図7に示すように、従来のリチウムイオン電池で
は、上記保護回路13と電池11とはリード板12によ
って電気的に接続されているが、このリード板12は保
護回路13との接続性等を考慮して、ニッケル材、或い
は表面にニッケルメッキされたステンレス材等が用いら
れている。
【0003】一方、リチウムイオン電池のように、充電
時に高電圧(3.5〜5.0V)となるような電池で
は、外装缶14として鉄、ステンレス系のものは用いら
れず、アルミニウム又はアルミニウム合金が用いられ
る。これは、外装缶14として鉄等を用いると、高電圧
の状態で電池を長期間保存した場合には、外装缶14が
腐食するのに対して、外装缶14としてアルミニウム等
を用いるとこのような問題が生じないこと、及び、外装
缶14として鉄等を用いると鉄等は比重が大きいことに
起因して重量エネルギー密度が小さくなるのに対して、
外装缶14としてアルミニウム等を用いるとアルミニウ
ム等は比重が小さいことに起因して重量エネルギー密度
が大きくなるという利点を発揮しうるからである。
【0004】ところが、上記ニッケル材等から成るリー
ド板12とアルミニウム等から成る外装缶14とを固着
する場合には、抵抗溶接法では外装缶14の導電性が良
いということに起因して、また超音波溶接法ではリード
板12が溶解しないということに起因して、それぞれ固
着することができないという問題がある。したがって、
従来は、リード板12と外装缶14との固着はレーザ溶
接法により行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電池1
1と、保護回路13が溶接されたリード板12とを、レ
ーザ溶接法で溶着すると、レーザ光により保護回路13
が帯電し、保護回路13の信頼性が低下するという課題
を有していた。
【0006】そこで本発明は、電池と電気的に接続され
た保護回路の信頼性を向上させることができる電池の製
造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の発明は、アルミ
ニウム又はアルミニウム合金から成る有底筒状の外装缶
の外面に電流取出用リード板を固着した後、電池の保護
回路と電気的に接続された接続用リード板を電流取出用
リード板に抵抗溶接することによって固着したことを特
徴とする電池の製造方法である。
【0008】このように、外装缶の外面に電流取出用リ
ード板を固着した後、この電流取出用リード板と、電池
の保護回路と電気的に接続する接続用リード板とを固着
する構成であれば、外装缶と接続用リード板とを直接溶
接しなくても良くなる。したがって、接続用リード板の
溶接を行う際、抵抗溶接法で行うことが可能となるの
で、保護回路が帯電するのを防止することができる。こ
の結果、接続用リード板をレーザ溶接法にて溶接した場
合に比べて、保護回路の信頼性を向上させることができ
る。
【0009】尚、保護回路と接続用リード板とを電気的
に接続する前に、外装缶と接続用リード板とを直接レー
ザ溶接すれば、電流取出用リード板を用いる必要も無
く、しかも保護回路の信頼性を向上させることができる
とも考えられる。しかしながら、このような方法では、
外装缶と接続用リード板とをレーザ溶接した後、電池を
保護回路の溶接工程まで搬送する際、外装缶から接続用
リード板が突出していることに起因して、短絡が発生す
る等の課題が新たに生じるので、外装缶と接続用リード
板との固着方法としては不適である。
【0010】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の発明において、電流取出用リード板として、アルミニ
ウム及びアルミニウム合金よりも導電性が低い金属板を
用いていることを特徴とする。
【0011】このように、電流取出用リード板として、
アルミニウム等よりも導電性が低い金属板を用いれば、
電流取出用リード板と接続用リード板とを抵抗溶接法に
て溶接する場合に、十分な溶接強度を得ることが可能と
なる。
【0012】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の発明において、電流取出用リード板の材料が、ニッケ
ル、鉄、及びこれらの合金から成る群から選択されるこ
とを特徴とする。
【0013】このように、電流取出用リード板としてニ
ッケル等を用いれば、ニッケル等はアルミニウム等より
も導電性が極めて低いので、電流取出用リード板と接続
用リード板との抵抗溶接において、十分な溶接強度を得
ることが可能となる。
【0014】また請求項4記載の発明は、請求項1、2
又は3記載の発明において、外装缶と電流取出用リード
板とが、レーザ溶接法によって固着されていることを特
徴とする。
【0015】また請求項5記載の発明は、請求項1記載
の発明において、電流取出用リード板が、アルミニウム
又はアルミニウム合金から成り前記外装缶と固着される
第1の層と、前記接続用リード板と固着される第2の層
とを有するクラッド板から構成されていることを特徴と
する。
【0016】上記の如く、電流取出用リード板の第1の
層が外装缶と同質のアルミニウム又はアルミニウム合金
から構成されていれば、外装缶と電流取出用リード板と
の固着を超音波溶接法にて行うことができる。このよう
に超音波溶接法で両者を溶着した場合には、溶接時の超
音波振動により電流取出用リード板の第1の層と外装缶
との間で活性化され、超音波の摩擦熱により溶接材表面
の塑性流動等を引き起こす結果、原子結合あるいは原子
間拡散、結合される。このようなメカニズムで両者が溶
着されるので、レーザ溶接法で両者を固着する場合に比
べて小さな発熱量で溶接されることになる。したがっ
て、溶着部でクラック或いはピンホール等の不良が発生
するのを抑制することができるという効果も発揮され
る。
【0017】また、電流取出用リード板の固着は、電池
の状態で行うのではなく、正負極及びセパレータからな
る電極体を挿入する前の外装缶に行うので、超音波によ
るエネルギー、振動、圧力といった悪影響が電池内の電
極体に及ぶようなことはなく、電池の信頼性が向上す
る。尚、電流取出用リード板と接続用リード板とは電池
の状態で溶接されるが、この場合には抵抗溶接法を用い
るので、外装缶にクラックやピンホールなどが発生する
ような悪影響が電池に及ぶことはない。
【0018】また、超音波溶接法では、レーザ溶接法に
比べて溶接条件、使用環境条件の規制が少なく、しかも
溶接強度のバラツキを抑制することが可能である。
【0019】加えて、超音波溶接装置はレーザ溶接装置
に比べて安価であり、しかも時間あたりの生産数量も多
いということから電池の製造コストを低減することがで
きる。
【0020】また請求項6記載の発明は、請求項5記載
の発明の構成のうち、外装缶と電流取出用リード板とが
超音波溶接によって固着されていることを特徴とする。
【0021】また請求項7記載の発明は、請求項5記載
の発明の構成のうち、第1の層の厚みを、0.05〜
0.5mmに規制したことを特徴とする。
【0022】このように規制するのは、電流取出用リー
ド板の第2の層と接続用リード板とは抵抗溶接法にて溶
着するが、この際、上記範囲を逸脱すると、溶着部にク
ラック或いは亀裂等を生じる虞れがあるという理由によ
るものである。
【0023】尚、電流取出用リード板の第1の層の材質
としては、金属アルミニウム又はアルミニウム−マンガ
ン系等のアルミニウム合金が用いられる一方、電流取出
用リード板の第2の層の材質としては、ニッケル材、鉄
ニッケルメッキ材、ステンレスニッケルメッキ材、銅ニ
ッケルメッキ材等が用いられる。
【0024】また、本発明が適用される電池としては、
非水電解液二次電池等が例示されるが、これに限定する
ものではなく、外装缶の材料としてアルミニウム又はア
ルミニウム合金を用いる電池であれば本発明を適用しう
る。
【0025】更に、電池缶内には、正極、負極、及び電
解液を保持するセパレータから成る発電要素が収納され
るが、これらの材料としては、非水電解液二次電池を例
にとると以下のものである。
【0026】正極材料(活物質)としては、LiCoO
2、LiNiO2、LiMnO2、LiFeO2等が例示さ
れる。
【0027】負極材料としては、金属リチウム又はリチ
ウムイオンを吸蔵、放出し得る合金及び炭素材料等が例
示される。
【0028】電解液の溶媒としては、エチレンカーボネ
ート、ビニレンカーボネート、プロピレンカーボネート
などの有機溶媒、或いは、これらとジメチルカーボネー
ト、ジエチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタ
ン、1,2−ジエトキシエタン、エトキシメトキシエタ
ンなどの低沸点溶媒との混合溶媒が例示される。
【0029】電解液の溶質としては、LiPF6、Li
ClO4、LiCF3SO3等が例示される。
【0030】
【発明の実施の形態】(第1の形態)本発明の第1の形
態を、図1及び図2に基づいて、以下に説明する。
【0031】図1に示すように、第1の形態の角形リチ
ウムイオン電池は、金属アルミニウムから成る有底筒状
の外装缶1を有しており、この外装缶1内には、正極、
負極、及び電解液が含浸されたセパレータを備える発電
要素(図示せず)が挿入されている。また、外装缶1の
開口部は金属封口蓋8で封口される一方、外装缶1の底
部1aの外側面には、ニッケルから成る電流取出用リー
ド板(厚み0.15mm、幅5mm、長さ30mm)2
がレーザ溶接法により溶着されている。
【0032】このような構造の電池を、以下のようにし
て作製した。
【0033】先ず、外装缶1内に発電要素を挿入した
後、外装缶1の開口部を金属封口蓋8で封口する。次
に、外装缶1の底部1aの外側面上に電流取出用リード
板2を載置する。次いで、レーザ溶接装置を用いて、電
流取出用リード板2と外装缶1とをレーザ溶接する。こ
の際、溶接は2個所で行い、また、溶接条件は、以下の
条件で行った。 溶接条件 レーザエネルギー:12J パルス速度:4mm/sec、10pules/sec ここで、この電池に接続用リード板を接続する際には、
図2に示すように、電流取出用リード板2上に、ニッケ
ルから成り保護回路9が溶接された接続用リード板5を
載置した後、一対の抵抗溶接用電極棒6(1つのみ図
示)を矢符A方向に降下させ、前記レーザ溶接された2
点間の溶接されていない部分に当接させて電流を流すこ
とにより行う。これによって、一対の抵抗溶接用電極棒
6が当接した2個所で電流取出用リード板2と接続用リ
ード板5とが固着する。
【0034】尚、上記第1の形態では、外装缶1を封口
した後に電流取出用リード板2をレーザ溶接している
が、外装缶1を封口する前に電流取出用リード板2をレ
ーザ溶接するような方法であっても良いことは勿論であ
る。
【0035】また、上記第1の形態では、電流取出用リ
ード板2を外装缶1の外底面に固着したが、この固着位
置は外装缶1の外面であれば何れの場所でも構わない。
また、電流取出用リード板2と接続用リード板5との固
着についても、外装缶1の外表面上で必ずしも行う必要
はなく、電流取出用リード板2を外装缶1の表面上から
延出して、外装缶1から離れた位置で接続用リード板5
と固着してもよい。但し、電流取出用リード板2を外装
缶1から延出させると、電流取出用リード板固着後の電
池組み立て工程においてその延出したリード板が邪魔に
なるため、前記電流取出用リード板2は、外装缶1の表
面外には延出させないようにして固着するのが好まし
い。また、このことは、下記第2の形態にも適用され
る。
【0036】(第2の形態)本発明の第2の形態を、図
3〜図6に基づいて、以下に説明する。
【0037】図3に示すように、第2の形態の角形リチ
ウムイオン電池は、上記電流取出用リード板2が2層構
造を成すクラッド材(厚み、幅、長さは上記第1の形態
のものと同じ)から構成されている点、電流取出用リー
ド板2と外装缶1とが超音波溶接法により溶着されてい
る点を除く他は、上記第1の形態と同様の構成である
(尚、図3においては発電要素、金属封口蓋等を省略し
ている)。
【0038】ここで、上記電流取出用リード板2の具体
的な構造は、図4に示すように、外装缶1側に溶着され
る第1の層2aと、この第1の層2aの他方の面に形成
された第2の層2bとから構成される。上記第1の層2
aの厚みは0.05mmであり、また第1の層2aは外
装缶1との溶着性を考慮して、金属アルミニウムから構
成されている。一方、上記第2の層2bの厚みは0.1
0mmであり、また第2の層2bは接続用リード板との
溶着性を考慮して、ニッケルから構成されている。
【0039】このような構造の電池を、以下のようにし
て作製した。
【0040】図5に示すように、柱状の超音波溶接用ア
ンビル3に、開口部から外装缶1を嵌め込んで、超音波
溶接用アンビル3の頂部で外装缶1を支持する。次に、
アルミニウムから成る第1の層2aが外装缶1側に位置
するように、外装缶1の底部1aの外側面上に電流取出
用リード板2を載置する。次いで、超音波ホーン4を矢
符B方向に降下させて、電流取出用リード板2を押圧し
つつ電流取出用リード板2と外装缶1との超音波溶接を
行う。そして、これによって、超音波ホーン4が電流取
出用リード板2と当接した2個所で電流取出用リード板
2と外装缶1が固着する。この際の溶接機種及び溶接条
件は、以下の通りである。 溶接機種及び溶接条件 溶接機種:ブランソン社製 910M 超音波エネルギー:60J 周波数:20kHz 振幅:30μm 加圧力:40PSI(1PSI=0.07kgf/cm
2 ) この後、外装缶1内に発電要素を挿入し、更に外装缶1
の開口部を金属封口蓋で封口する等の工程を経て電池を
作製した。
【0041】ここで、この電池に接続用リード板を接続
する際には、図6に示すように、電流取出用リード板2
の第2の層2b上に、ニッケルから成り保護回路9と電
気的に接続された接続用リード板5を載置した後、一対
の抵抗溶接用電極棒(1つのみ図示)6を矢符C方向に
降下させ、前記超音波溶接された2点間の溶接されてい
ない部分に当接させて電流を流すことにより行う。そし
て、これによって、一対の抵抗溶接用電極棒6が当接し
た2個所で電流取出用リード板2と接続用リード板5と
が固着する。
【0042】また、電流取出用リード板2の製造方法と
しては、アルミニウム板とニッケル板とを重ね合わせた
後、これらを加圧及び加熱することにより作製した。
【0043】
【実施例】上記構造の電池を用いて、以下に示すような
実験を行った。
【0044】〔第1の形態に関連する実験〕 (実験1)前記第1の形態において、外装缶と電流取出
用リード板とをレーザ溶接した後に、両者間の引っ張り
強度を測定したので、その結果を下記表1に示す。尚、
引っ張り強度の測定は、電流取出用リード板を垂直方向
に折り曲げて引っ張ることにより測定した。また、試料
数は2個とし、表1に示す引っ張り強度の値は、レーザ
溶接2点中の1点の値である。
【0045】
【表1】 上記表1から明らかなように、外装缶と電流取出用リー
ド板とをレーザ溶接すれば、十分な引っ張り強度を有し
ていることが認められる。 (実験2)前記第1の形態に示すように、接続用リード
板と電池(電流取出用リード板)とを抵抗溶接法で溶接
した場合の、保護回路の帯電比率を調べたので、その結
果を下記表2に示す。尚、比較として、接続用リード板
と電池(外装缶)とをレーザ溶接法で溶接した場合の、
保護回路の帯電比率も調べた。
【0046】
【表2】 上記表2から明らかなように、接続用リード板と電池と
を抵抗溶接法で溶接した場合には、保護回路が全く帯電
していないのに対して、接続用リード板と電池とをレー
ザ溶接法で溶接した場合には、保護回路が帯電するもの
があるということが認められる。
【0047】〔第2の形態に関連する実験〕 (実験1)前記第2の形態において、外装缶と電流取出
用リード板とを超音波溶接した後に、両者間の引っ張り
強度を測定したので、その結果を下記表3に示す。尚、
溶接条件はエネルギーを変化させること以外は上記発明
の実施の態様で示した条件と同様の条件であり、引っ張
り強度の測定は、電流取出用リード板を垂直方向に折り
曲げて引っ張ることにより測定した。また、試料数は各
2個とし、表3に示す引っ張り強度の値は、超音波溶接
2点中の1点の値である。
【0048】
【表3】 上記表3から明らかなように、外装缶と電流取出用リー
ド板とを超音波溶接すれば、十分な引っ張り強度を有し
ていることが認められる。
【0049】尚、超音波エネルギーが小さい場合には、
若干引っ張り強度が小さくなるが、この場合には加圧力
を増加させること等により、引っ張り強度を大きくする
ことが可能である。 (実験2)前記第2の形態において、電流取出用リード
板と接続用リード板とを抵抗溶接した後に、両者間の引
っ張り強度を測定したので、その結果を下記表4に示
す。尚、接続用リード板としては3mm幅のものと5m
m幅のものとを用い、試料数は各2個とした。また、表
4に示す引っ張り強度の値は、抵抗溶接2点中の1点の
値である。
【0050】
【表4】 上記表4から明らかなように、電流取出用リード板と接
続用リード板とを抵抗溶接すれば、接続用リード板の幅
の大小に係わらず、十分な引っ張り強度を有しているこ
とが認められる。 (実験3)前記第2の形態において、外装缶と電流取出
用リード板とを超音波溶接し、更に電解液を塗布した
後、所定期間保存し、両者間の引っ張り強度を測定し
た。測定に使用した試料数は7個であり、その試料のう
ち3個は保存前、2個は2日保存後、2個は13日保存
後、1個は22日保存後においてその強度を測定した。
この結果を下記表5に示す。尚、溶接条件は上記発明の
実施の態様で示した条件と同様の条件であり、引っ張り
強度の測定は、電流取出用リード板を垂直方向に折り曲
げて引っ張ることにより行い、超音波溶接2点中の1点
の値で示している。また、電解液としては、エチレンカ
ーボネートとジエチルカーボネートとを40:60(体
積比)で混合した混合溶媒に、溶質としてのLiPF6
を1モル/リットルの割合で溶解したものを用いた。
【0051】
【表5】 上記表5から明らかなように、電解液を塗布して保存し
た後であっても、十分な引っ張り強度を有していること
が認められる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
装缶と接続用リード板とを直接溶接しなくても良いの
で、保護回路と電気的に接続された接続用リード板の溶
接を抵抗溶接法で行うことが可能となる。この結果、保
護回路が帯電するのを防止することができ、接続用リー
ド板をレーザ溶接法にて溶接した場合に比べて、保護回
路の信頼性を向上させることができる。
【0053】また、電流取出用リード板を、アルミニウ
ム等から成り外装缶と固着される第1の層と、前記接続
用リード板と固着される第2の層とを有するクラッド板
から構成されている場合には、超音波溶接法により外装
缶と電流取出用リード板とを溶接できるので、溶接条
件、使用環境条件の規制が少なく、しかも溶接強度のバ
ラツキを抑制することが可能である。また、超音波溶接
装置はレーザ溶接装置に比べて安価であり、しかも時間
あたりの生産数量も多いということから電池の製造コス
トを低減することができる。加えて、電流取出用リード
板の固着は電池作製前の外装缶に行うので、超音波によ
るエネルギー、振動、圧力といった悪影響が電池内の電
極体に及ぶようなことはなく、電池の信頼性が向上する
といった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る電池の断面図である。
【図2】本発明の一例に係る電池に接続用リード板を溶
着する工程を示す断面図である。
【図3】本発明の他の例に係る電池の半断面図である。
【図4】本発明の他の例に係る電池に用いられる電流取
出用リード板の断面図である。
【図5】本発明の他の例に係る電池を作製する場合の超
音波溶接工程を示す半断面図である。
【図6】本発明の他の例に係る電池に接続用リード板を
溶着する工程を示す断面図である。
【図7】従来の電池に接続用リード板を溶着する工程を
示す断面図である。
【符号の説明】
1:外装缶 2:電流取出用リード板 2a:第1の層 2b:第2の層 5:接続用リード板 9:保護回路
フロントページの続き (72)発明者 森脇 和郎 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 高橋 昌利 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム又はアルミニウム合金から
    成る有底筒状の外装缶の外面に電流取出用リード板を固
    着した後、電池の保護回路と電気的に接続された接続用
    リード板を前記電流取出用リード板に抵抗溶接すること
    によって固着したことを特徴とする電池の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記電流取出用リード板が、アルミニウ
    ム及びアルミニウム合金よりも導電性が低い金属板から
    成る請求項1記載の電池の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記電流取出用リード板の材料が、ニッ
    ケル、鉄、及びこれらの合金から成る群から選択される
    請求項1記載の電池の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記外装缶の外面にレーザ溶接によって
    前記電流取出用リード板を固着する請求項1、2又は3
    記載の電池の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記電流取出用リード板が、アルミニウ
    ム又はアルミニウム合金から成り前記外装缶と固着され
    る第1の層と、前記接続用リード板と固着される第2の
    層とを有するクラッド板から構成されている請求項1記
    載の電池の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記外装缶の外面と前記電流取出用リー
    ド板が超音波溶接によって固着している請求項5記載の
    電池の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の層の厚みが、0.05〜0.
    5mmである請求項5記載の電池の製造方法。
JP2000060588A 1996-03-27 2000-03-06 電池の製造方法 Expired - Lifetime JP3349495B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000060588A JP3349495B2 (ja) 1996-03-27 2000-03-06 電池の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-71986 1996-03-27
JP7198696 1996-03-27
JP2000060588A JP3349495B2 (ja) 1996-03-27 2000-03-06 電池の製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9050443A Division JP3066338B2 (ja) 1996-03-27 1997-03-05 電 池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000260419A true JP2000260419A (ja) 2000-09-22
JP3349495B2 JP3349495B2 (ja) 2002-11-25

Family

ID=26413109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000060588A Expired - Lifetime JP3349495B2 (ja) 1996-03-27 2000-03-06 電池の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3349495B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11283598A (ja) * 1998-03-31 1999-10-15 Sanyo Electric Co Ltd 密閉型電池の製造方法
EP1659651A1 (en) * 2004-11-18 2006-05-24 Samsung SDI Co., Ltd. Can-type secondary battery and method of manufacturing the same
US8557432B2 (en) 2006-10-23 2013-10-15 Lg Chem, Ltd. Secondary battery pack exhibiting enhanced coupling strength between a battery cell and mounting members
CN112449733A (zh) * 2019-06-10 2021-03-05 株式会社Lg化学 具有多层电池壳体的圆柱形二次电池及其制造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5117554B2 (ja) 2010-08-06 2013-01-16 日立マクセルエナジー株式会社 密閉型電池

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11283598A (ja) * 1998-03-31 1999-10-15 Sanyo Electric Co Ltd 密閉型電池の製造方法
EP1659651A1 (en) * 2004-11-18 2006-05-24 Samsung SDI Co., Ltd. Can-type secondary battery and method of manufacturing the same
CN100362675C (zh) * 2004-11-18 2008-01-16 三星Sdi株式会社 罐型可再充电电池及用于制造该电池的方法
US8557432B2 (en) 2006-10-23 2013-10-15 Lg Chem, Ltd. Secondary battery pack exhibiting enhanced coupling strength between a battery cell and mounting members
CN112449733A (zh) * 2019-06-10 2021-03-05 株式会社Lg化学 具有多层电池壳体的圆柱形二次电池及其制造方法
US11735790B2 (en) 2019-06-10 2023-08-22 Lg Energy Solution, Ltd. Secondary battery having multilayer battery case and method of manufacturing the same
CN112449733B (zh) * 2019-06-10 2023-12-26 株式会社Lg新能源 具有多层电池壳体的圆柱形二次电池及其制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3349495B2 (ja) 2002-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3066338B2 (ja) 電 池
US10115937B2 (en) Battery including branched current collector sections
TWI466356B (zh) Battery and its manufacturing method
JP4001747B2 (ja) リチウム二次電池及びその製造方法
JP6582443B2 (ja) 二次電池及びその製造方法
JP2008084755A (ja) 密閉電池の製造方法
JP2009259452A (ja) 電池およびその製造方法
JP2011192547A (ja) 電池
JP2010232164A (ja) 角形二次電池の製造方法
JP2003272597A (ja) 密閉型電池
JP2004063133A (ja) 薄型二次電池
JP2002313309A (ja) 電気化学装置およびその製造方法
JP3523530B2 (ja) 非水電解液電池
JP3349495B2 (ja) 電池の製造方法
JPH09330696A (ja) リード板付き電池
JP2000353502A (ja) 非水電解質二次電池
JP2011086483A (ja) ラミネート型2次電池
JP2012124007A (ja) 二次電池およびその製造方法
JP4496563B2 (ja) 電池の製造方法
JPH09171809A (ja) レーザー封口電池
KR20060059703A (ko) 리튬 이차전지
JP4701464B2 (ja) 電池
JP2001035475A (ja) 電池パック配線材の接合方法および電池パック配線材
JP2002208395A (ja) 非水電解液電池
JP3643694B2 (ja) 密閉型電池の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term