JP2009043250A - 保守装置、保守方法、デバイス、保守システム、およびコンピュータプログラム - Google Patents

保守装置、保守方法、デバイス、保守システム、およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】デバイスの保守管理における、ユーザ側とサポート側の双方の負担の軽減を図る技術を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、補充が制限された消耗品を使用するデバイス装置の運用をオンラインで管理する管理システムを提供する。この管理システムは、デバイスシステムから、デバイスの型式を特定可能なデバイス情報と、消耗品の残量に関する残量情報と、を受信する情報受信部と、予め決定された保守費用から、受信した残量情報と消耗情報とに応じて算出された額の控除を行ってデバイスの保守費用を表す保守費用情報を含むデバイスサポート情報を生成する情報生成部と、デバイスサポート情報を出力する情報出力部とを備える。
【選択図】図15

Description

この発明は、ユーザによるデバイスの使用を管理する技術に関する。
プリンタ、スキャナなど種々のデバイスの異常については、ユーザに対するサポートを、インターネットを介してオンラインで行うユーザフレンドリな方法が提案されている(特許文献1)。
特許第3716729号公報 特開2003−167954号公報 特開平7−314656号公報 特開平6−328678号公報 特開2002−297969号公報
しかし、デバイスの保守管理については、このような方法は考えられていなかった。この発明は、従来の技術における上述した課題を解決するためになされたものであり、デバイスの保守管理における、ユーザ側とサポート側の双方の負担の軽減を図る技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]適用例1の管理システムは、補充が制限された消耗品を使用するデバイス装置の運用をオンラインで管理する管理システムであって、
前記デバイス装置から、前記デバイスの型式を特定可能なデバイス情報と、前記消耗品の消耗に関する消耗情報と、を受信する情報受信部と、
前記受信したデバイス情報と消耗情報とに応じて、前記受信時以降の前記デバイス装置の運用能力を推定するとともに、前記推定された運用能力を表す運用能力情報を含むデバイスサポート情報を生成する情報生成部と、
前記デバイスサポート情報を出力する情報出力部と、
を備える。
本発明のサポート装置では、補充が制限された消耗品の消耗に関する消耗情報に応じてデバイス装置の未来の運用能力を推定するとともに、この推定された運用能力を表す運用能力情報を含むデバイスサポート情報が生成されるので、この情報を送信してデバイス装置の保守や更新といったユーザによる意思決定を支援することできる。これにより、適正なサービスあるいは製品の提供によって顧客満足度を高めることができる。
[適用例2]適用例1の管理システムであって、
前記情報受信部は、さらに、前記デバイス装置の通電時間、前記デバイスの保守作業の履歴、および前記デバイス装置の作動量のうちの少なくとも一つを含むデバイス装置運用情報を受信し、
前記情報生成部は、前記デバイス情報と前記消耗情報と前記デバイス装置運用情報とに基づいて前記推定を行うようにしても良い。こうすれば、より精度の高いデバイスサポート情報を生成することができる。
[適用例3] 前記デバイスにおける前記消耗品の使用を伴う動作を禁止する手段を備える適用例1または2記載の保守装置。
こうすれば、デバイスの保守などの際に、消耗品の使用を伴う動作を禁止でき、消耗品の使用状態を正確に把握することができる。
[適用例4] 適用例1ないし3のいずれか記載の保守装置であって、
前記情報受信部は、前記デバイス情報および前記消耗情報に加えて、前記デバイスにおける累積印刷枚数、使用期間、累積キャリッジパス数のうちの少なくとも一つを含む印刷装置使用情報を受信し、
前記情報生成部は、前記デバイス情報と前記消耗情報と前記印刷装置使用情報とに基づいて、前記デバイスの運用能力の推定を行なう
保守装置。
かかる構成によれば、デバイスの運用状態をより正確に把握することができ、デバイスの保守費用を表わす保守情報をより正確に生成することができる。
[適用例5]適用例1ないし4のいずれか記載の保守装置であって、
前記情報受信部は、前記消耗情報を、ネットワークを介して受信し、
前記情報出力部は、前記デバイスサポート情報を、前記ネットワークを介して出力する
保守装置。
こうすれば、ネットワークを介して情報をやり取りするので、保守装置とデバイスとの関係を自由に設定することができる。
[適用例6] 適用例1ないし5のいずれか記載の保守装置であって、
前記情報受信部は、さらに、前記デバイスに表示された複数の選択肢を含むユーザインタフェース画面においてユーザーが選択した少なくとも一つの選択肢を受信する手段を備え、
前記複数の選択肢は、前記消耗品の補充と、前記デバイスの整備と、前記デバイスの修理と、前記デバイスの回収と、を含み、
前記情報生成部は、前記受信した選択肢ごとの前記保守費用を計算し、前記デバイスサポート情報として、該保守費用をあらわす前記保守費用情報を生成し、
前記情報出力部は、前記保守費用情報を前記デバイスに出力して、前記デバイスの前記ユーザインタフェース画面に、前記複数の選択肢ごとの前記保守費用を表示させる
保守装置。
かかる保守装置では、選択肢ごとの保守費用を計算して、保守費用を表示させることができる。
[適用例7]
適用例6記載の保守装置であって、
前記デバイスは、前記消耗品としてインクを使用する印刷装置であり、
前記消耗品の消耗の度合いは、前記インクの消費量または残存量である
保守装置。
かかる構成にでは、保守費用に、インクの消費量に基づくものを反映させることができる。
[適用例8]
適用例7記載の保守装置であって、
前記情報生成部は、前記消耗品である前記インクの消費量または残存量から、前記印刷装置の保守作業中に消費された前記インク量を控除して、前記保守費用を求める保守装置。
こうすれば、保守作業中に消費されたインク量を控除して保守費用を求めることができる。
同様の考え方を、デバイスや保守方法、保守システム、コンピュータプログラムなどにも適用することができる。
[適用例9] 消耗品を使用するデバイスの運用をオンラインで支援する方法であって、
前記デバイスは、前記消耗品の補充が制限されており、
前記デバイスから、ネットワークを介して、前記デバイスの型式を特定可能なデバイス情報、および前記消耗品の消耗の度合いを含む消耗情報を受信し、
前記受信した前記デバイス情報および前記消耗情報に応じて、前記消耗品の補充が制限された条件下での前記デバイスの運用能力を推定し、
該推定された運用能力を表す運用能力情報を含むデバイスサポート情報を生成し、
前記デバイスサポート情報を、前記ネットワークを介して出力する
デバイスの保守方法。
[適用例10] 補充が制限された消耗品を使用するデバイスであって、
前記消耗品の消耗に関する情報であって、前記デバイスの運用能力を推定して前記推定された運用能力を表す運用能力情報を含むデバイスサポート情報を生成するために使用される消耗情報を生成する情報生成部と、
前記デバイスサポート情報を生成させるために前記消耗情報と前記デバイス装置の型式を特定可能なデバイス情報とを出力する情報出力部と、
を備えるデバイス。
[適用例11] ネットワークを介し接続されたデバイスと該デバイスを支援する支援サーバとかならる保守システムであって、
前記デバイスは、
消耗品の補充が制限されており、
前記デバイスの型式を特定可能なデバイス情報、および前記消耗品の消耗の度合いを含む消耗情報を、前記ネットワークを介して出力するデバイス情報出力部を備え、
前記支援サーバは、
前記デバイスから、前記ネットワークを介して、前記デバイスの型式を特定可能なデバイス情報、および前記消耗品の消耗の度合いを含む消耗情報を受信する情報受信部と、
前記受信した前記デバイス情報および前記消耗情報に応じて、前記消耗品の補充が制限された条件下での前記デバイスの運用能力を推定する運用能力推定部と、
該推定された運用能力を表す運用能力情報を含むデバイスサポート情報を生成する情報生成部と、
前記デバイスサポート情報を、前記ネットワークを介して出力するサポート情報出力部と
を備える保守システム。
[適用例12] 補充が制限された消耗品を使用するデバイス装置が接続されたコンピュータに読み込まれて、前記デバイスの使用を管理する機能を実現するコンピュータプログラムであって、
前記デバイス装置から、前記デバイスの型式を特定可能なデバイス情報と、前記消耗品の消耗に関する消耗情報と、を受信する情報受信機能と、
前記受信した前記デバイス情報および前記消耗情報に応じて、前記消耗品の補充が制限された条件下での前記デバイスの運用能力を推定する運用能力推定機能と、
該推定された運用能力を表す運用能力情報を含むデバイスサポート情報を生成する情報生成機能と、
前記デバイスサポート情報を出力する情報出力機能と
を前記コンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、たとえば、サポート方法およびサポート制御方法、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の態様で実現することができる。
以下では、本発明の作用・効果をより明確に説明するために、本発明の実施の形態を、次のような順序に従って説明する。
A.実施例におけるデバイスサポートシステムの概要:
B.実施例におけるサポート対象の印刷装置:
C.実施例におけるデバイスサポートの態様:
D.実施例におけるデバイスサポート登録処理の内容:
E.実施例におけるメインテナンスサポート処理の内容:
F.変形例:
A.実施例におけるデバイスサポートシステムの概要:
図1は、ユーザサポートをオンラインで行う場合のシステム構成例を示す説明図である。図の上半分にはユーザサポートを行うサポートセンタの構成を示し、下半分にはユーザが使用するクライアントシステムの構成を示した。サポートセンタは、ユーザサポート用サーバSVと、サポート要員とから構成される。ユーザサポート用サーバSVは、メインテナンス情報を含むサポート情報とメインテナンスデータベースDBとを格納する記憶領域HDsvを有している。
コンピュータ90には、所定のオペレーティングシステム(図示せず)上で起動するいくつかのプログラムがインストールされている。ここでは、代表的なプログラムとして、Webページの閲覧に供されるブラウザ16と、プリンタ10を駆動する機能を奏するプリンタドライバ17と、プリンタ10で印刷する文書および画像データを生成するアプリケーションプログラム18とを示した。印刷を行う時には、アプリケーションプログラム18から、印刷コマンドとともに印刷すべきファイルがプリンタドライバ17に受け渡される。プリンタドライバ17は、このファイルに対し、レンダリングその他の処理を行って、プリンタ10に供給する印刷データを生成する。プリンタ10は、通信ケーブルを介してこの印刷データを受け取り、印刷を実行する。
プリンタ10には、その動作を制御するファームウェア22と、少なくともプリンタの動作状態を保持するデータベースであるMIB(Management Information Base)46とを備えている。コンピュータ90は、このMIB46にアクセスすることにより、プリンタ10の動作環境などに関する情報を得ることができる。
B.実施例におけるサポート対象の印刷装置:
図2は、実施例でサポートの対象となるプリンタ10の概略構成を示す説明図である。プリンタ10は後述する大容量の流体収容パックにインクを収容しているので、ユーザによるインクカートリッジ(図示せず)の交換は想定されていない。これにより、インクカートリッジの交換のための機構もプリンタ10には搭載されていない。この結果、プリンタ10では、消耗品の補充が制限されていることになる。
プリンタ10は、記録媒体である印刷用紙Pに対してインク滴を吐出して文字や図形を記録するインクジェット式プリンタである。プリンタ10は、印刷用紙Pに対してインク滴を吐出する流体吐出部である印刷機構部50を収容する本体筐体20を備え、本体筐体20には、印刷機構部50へと供給される印刷用紙Pを本体筐体20の内部に導入する給紙トレイ12と、印刷機構部50から排出された印刷用紙Pを本体筐体20の外部に導出する排紙トレイ14とが配設されている。印刷機構部50の詳細な構成については後述する。
本体筐体20には、プリンタ10の各部を制御する制御装置40が収容されている。本実施例では、制御装置40は、CPUと、リードオンリメモリ(ROM)と、ランダムアクセスメモリ(RAM)などのハードウェアを備えたASIC(Application Specific Integrated Circuits)を含む。制御装置40には、プリンタ10の各種機能を実現させるファームウェア22がインストールされている。
本体筐体20の上面には、各色の液体インクをそれぞれ収容した複数のインクパック310を収容する収容ケースである上部筐体30が配設されている。上部筐体30は、回動軸350を中心にして開閉可能に本体筐体20に軸着されている。
本実施例では、インクパック310は、可撓性シートにより略楕円断面を有する略長方形の扁平な袋部として形成され、その短辺側の一方に、インクを導出可能なパック口60が設けられている。本実施例では、複数のインクパック310は、その長辺側の一方を持ち上げて斜めに重なり合う状態で保持されている。本実施例では、ブラック,シアン,マゼンダ,イエロの四色のインク毎に四つのインクパック310が上部筐体30に収容されている。他の実施形態として、これら4色に加え、ライトシアン,ライトマゼンダを加えた計六色のインクで印刷を行うプリンタでは、ライトシアン,ライトマゼンダを加えた計六色のインク毎に六つのインクパック310を上部筐体30に収容することができる。
印刷機構部50に対するインク供給装置を構成する上部筐体30には、インクを導出可能にインクパック310に接続されたインク供給部330が配設されている。インク供給部330には、インクパック310からインク供給部330に導出されたインクを印刷機構部50へと流下する液体流路を形成する供給チューブ340が接続されている。供給チューブ340は、気体透過性を有する材料、例えば、オレフィン系やスチレン系などの熱可塑性エラストマで作製することができる。
図3は、プリンタ10の印刷機構部50の構成を示す説明図である。印刷機構部50は、印刷用紙Pに対するインク滴の噴射が実施される印刷領域に配設された長方形状のプラテン530を備える。プラテン530の上には、印刷用紙Pが紙送り機構(図示しない)によって給送される。印刷機構部50は、供給チューブ340に接続され印刷ヘッド28を搭載したキャリッジ80を備える。キャリッジ80は、ガイドロッド520に沿ってプラテン530の長手方向へ移動可能に支持され、キャリッジ駆動部であるキャリッジモータ510によりタイミングベルト512を介して駆動される。これによって、キャリッジ80は、プラテン530の上を長手方向に往復運動する。
図4は、基準印刷タイミング信号PTSの生成について示す説明図である。印刷タイミング信号は、各画素に対応して出力される信号であり、駆動波形の開始を指示する信号である。図示する通り、プリンタ10は、キャリッジ80を摺動可能に保持するガイドロッド520に平行に所定間隔で黒塗りの部分が均等に付された光学式リニアスケール521を備えている。本実施例では、黒塗り部分の幅はプリンタ10の解像度の2倍、即ち720DPIの間隔に相当する。キャリッジ80は光学センサ(図示せず)を備えている。光学センサ(図示せず)は、キャリッジ80の移動時にセンサの対向する面が黒塗り部であるか否かに応じてオン・オフの信号を出力する。図中にこの信号の様子を示した。このパルスによって制御装置40はキャリッジ80のガイドロッド520上の位置を検出することができる。
しかしながら、プリンタ10では、キャリッジ80に搭載された印刷ヘッド28(図5)から吐出されるインク滴の極一部は、ミスト状となって光学式リニアスケール521上に蓄積する。これにより、大量の印刷によって光学式リニアスケール521の読み取りが徐々に困難になるので、一定のインク量を吐出したら溶媒その他でインクを拭き取るメインテナンスを行うことが好ましい。
図5は、キャリッジ80に搭載された印刷ヘッド28におけるノズルNzの配列を示す説明図である。これらの印刷ヘッド28には、それぞれブラックインク(K)と、シアンインク(C)と、ライトシアンインク(LC)と、マゼンタインク(M)と、ライトマゼンタインク(LM)と、イエロインク(Y)との6色のインクを吐出するためのノズルNzが設けられている。印刷ヘッド28の副走査方向の位置は、互いに一致している。また、印刷ヘッド28は、副走査方向に沿って一定のノズルピッチkで千鳥状に配列された48個のノズルNzをそれぞれ備えている。
印刷ヘッド28におけるノズルNzは、微細な孔として形成されているため、たとえば長期間使用しないとインクの粘性が高くなって、やがて固まって詰まってしまう場合がある。このような場合には、メンテナンス機構部70(図3)で印刷ヘッド28におけるノズルNzからインクを吸引してインクを導通させることが行われる。
具体的には、以下のようにして吸引処理が行われる。
(1)キャリッジ80を、プラテン530が配設された印刷領域から一端側に外れた非印刷領域に配置されたメンテナンス機構部70の位置に移動させる。
(2)メンテナンス機構部70の吸引カップ744を図示しない機構で上昇させてと印刷ヘッド28とを当接・密閉させる。
(3)図示しないポンプで吸引カップ744の孔部742から吸引し、印刷ヘッド28からインクを吸い出す。
(4)吸い出されたインクは、ホース715を通って、図示しないインク吸収剤を有する廃インク格納部710に収容され、蓄積される。
このように、廃インク格納部710に蓄積されたインクも定期的に排出するといったメインテナンスを行うことも要請される。
C.実施例におけるデバイスサポートの態様:
図6〜図9は、実施例におけるデバイスサポート処理と従来の製造販売方式を示す説明図である。図6から分かるように、従来は、製造販売の後は、ユーザに使用された後にメインテナンス管理はユーザに委ねられていたため、適切なメインテナンスを施せば継続使用可能なプリンタも廃棄(直接あるいは販売店で収集後)されていた場合が多い。
図7は、本発明の第1のメインテナンスサポート処理を示す説明図である。第1のメインテナンスサポート処理では、メインテナンス業者がリフィルとリフレッシュとを行って再生品として供給する態様である。本実施例では、リフィルとは、インクパック310へのインクの供給や交換を意味し、リフレッシュとは、光学式リニアスケール521の清掃や廃インク格納部710からの廃インクの排出清掃、あるいは時間交換部品である回路基板(図示せず)の交換を意味する。ただし、たとえば費用対効果の観点からリフィルやリフレッシュを行うよりも原材料化してリサイクルする方が好ましい場合には、廃棄(リサイクル)される。
図8は、本発明における第2のメインテナンスサポート処理を示す説明図である。第2のメインテナンスサポート処理では、ユーザがメインテナンス業者に対して、リフィルとリフレッシュとを依頼して、リフィルとリフレッシュとが完了したプリンタ10を受け取る態様である。ただし、前述のようにリサイクルする方が好ましい場合には、ユーザの許可を得て廃棄(リサイクル)される。
図9は、本発明における第3のメインテナンスサポート処理を示す説明図である。第3のメインテナンスサポート処理では、ユーザの選択によって第1のメインテナンスサポート処理と第2のメインテナンスサポート処理の双方が行われる処理である。
D.実施例におけるデバイスサポート登録処理の内容:
図10は、オンラインサポート用ユーザ登録処理の手順を示すフローチャートである。ステップS100では、コンピュータ90とプリンタ10が接続される。この接続が、オンラインサポート用ユーザ登録処理開始のトリガーとなる。ただし、この接続の時に、プリンタドライバ17がコンピュータ90にインストールされていない場合も想定される。このときは、プリンタドライバ17のインストールがオンラインサポート用ユーザ登録処理開始のトリガーとなる。
ステップS200では、プリンタIDがコンピュータ90に登録される。この登録が完了すると、ステップS300に進み、ユーザに対して登録の希望の有無を問い合わせるダイアログボックスが表示される(ステップS300)。
図11は、ユーザに対してオンラインサポート用ユーザ登録の可否の問い合わせを行うダイアログボックスを例示する説明図である。このダイアログボックスは、ユーザに対して、メインテナンスサポートを受けるか否かを問い合わせるダイアログボックスである。ユーザが登録を希望しない旨の応答をした場合はステップS400に進み、ユーザ登録用アイコンを、たとえば、デスクトップ上に生成した上で、ユーザ登録処理を終了する。ユーザ登録用アイコンを作るのは、ユーザがいつでもユーザ登録できるようにするためである。一方、ユーザが、登録を希望する旨の応答をした場合は、処理がステップS500に進められる。
ステップS500では、コンピュータ90がユーザサポート用サーバSVに接続される。この接続は、プリンタドライバ17が、コンピュータ90に登録されたプリンタIDを使用して自動的に行うものである。接続が完了すると、ステップS600に進みユーザサポート用サーバSVへのユーザ登録処理が開始される。
図12は、ユーザサポート用サーバSVへの登録処理の手順を示すフローチャートである。ステップS610では、ユーザサポート用サーバSVにユーザのプリンタIDを登録する。プリンタIDを登録することにより、これを基準として顧客データベースを生成することができ、顧客管理が容易となる。
ステップS620では、コンピュータ90がユーザサポート用サーバSVにプリンタ特定情報やメインテナンス情報(図13)をユーザサポート用サーバSVに送信する。プリンタ特定情報には、プリンタ10自体とその構成部品を特定するための情報が含まれている。たとえばプリンタ10の製造シリアル番号や回路基板シリアル番号、それぞれの製造年月日といった情報である。メインテナンス情報には、メインテナンスサービス利用回数や機構部履歴(たとえば故障履歴)、回路基板履歴(たとえば累積通電時間やインク吐出時間)といった情報が含まれる。なお、本実施例では、プリンタ特定情報が「デバイス情報」に相当する。
ステップS630では、ユーザサポート用サーバSVは、サーバ側ログの記録を開始する。サーバ側ログには、主としてメインテナンス情報がサーバSVの記憶領域HDsvに経時的に記録される。
ステップS640では、プリンタ10のMIB46は、プリンタ側ログの記録を開始する。プリンタ側ログには、プリンタ側管理情報(図14)が経時的に記録される。プリンタ側管理情報は、プリンタ特定情報をサーバ側ログとの共通の検索キーにして、プリンタ運用情報や消耗品情報といった情報が含まれる。プリンタ運用情報には、印刷枚数や電源オン時間、印字動作累計時間、キャリッジパス回数(キャリッジ80の移動回数)といった情報が含まれる。消耗品情報には、インク使用履歴やインク残量が含まれる。インク使用履歴には、メンテナンス機構部70(図3)によるインクの吸引回数も含まれる。
E.実施例におけるメインテナンスサポート処理の内容:
図15は、メインテナンスサポート処理の手順を示すフローチャートである。ステップS1000では、プリンタ10は、サポート要請起動処理を行う。サポート要請起動処理は、デバイスサポート処理のトリガーとなる処理であり、この処理によってデバイスサポート処理が開始される。
図16は、サポート要請起動処理の処理ルーチンを示す説明図である。ステップS1100では、プリンタ10は、インク使用量監視処理を実行する。インク使用量監視処理は、印刷に使用される吐出インク量と、インクの吸引で廃液となる廃インク量とを監視する処理である。吐出インク量については、たとえば特開2003−1842号公報に開示された周知の方法でインク滴のサイズと吐出数とに基づいてインク色毎にインクの使用量を監視することができる。具体的には、主走査線やページ毎にメモリ(図示せず)に格納されたドットデータに基づいて計算し、逐次加算していくことによって算出することができる。廃インク量については、たとえば吸引回数に基づいて決定することができる。
ステップS1200では、プリンタ10は、インク使用量が予め設定された所定値を超えたか否かを決定する。インク使用量がプリンタ10のメインテナンス要請のトリガーとして使用できるのは、インクの使用に応じて以下のようなメインテナンスが要請されるからである。
(1)インク補充の要請:一色でもインクが使用できなくなると、プリンタ10の使用に支障を来すからである。インク補充の要請の判断は、各色の吐出インク使用量の最大値が所定値を超えたか否かで決定することができる。
(2)光学式リニアスケール521のクリーニングの要請:ミスト状となったインクの蓄積によって光学式リニアスケール521の読み取りが徐々に困難になるからである。クリーニングの要請の判断は、たとえば全インク色の使用量の合計値が所定値を超えたか否かで決定することができる。
ステップS1300では、プリンタ10は、機構部摩耗量が予め設定された所定値を超えたか否かを決定する。機構部摩耗量は、たとえば図示しない紙送りローラーの摩耗量や、図3に示したキャリッジ80を駆動するための機構部(キャリッジモータ510、タイミングベルト512、ガイドロッド520)の摩耗量である。紙送りローラーの摩耗量は、たとえば印刷枚数(図14)で推定することができる。機構部各部材(510,512,520)の摩耗量は、たとえばキャリッジパス回数で推定することができる。
ステップS1400では、プリンタ10は、異常が発生したか否かを決定する。この決定は、たとえばプリンタ10の内部での異常検知や図示しないメインテナンスボタンをユーザが押すことによって行われる。このようにして、メインテナンス要請のトリガーが発生すると、処理がステップS2000に進められる。
ステップS2000では、プリンタ10は、コンピュータ90に問い合わせ画面(図17)を表示させる(ステップS3000)。ユーザサポート用サーバSVへのインターネットを介した接続の可否を確認するためである。問い合わせ画面としては、たとえば消耗品の補充が近づいていることを知らせる画面W2やメインテナンスの時期が近づいていることを知らせる画面W3とがある。ユーザが接続を拒否した場合には、メインテナンスサポート処理が終了する。一方、ユーザが接続を承諾した場合には、処理がステップS4000に進められる。
ステップS4000では、プリンタ10は、コンピュータ90を制御してユーザサポート用サーバSVに接続する。接続が完了すると、処理がステップS5000に進められる。ステップS5000では、ユーザサポート用サーバSVによるメインテナンス内容推定処理が開始される。
図18は、実施例におけるメインテナンス内容推定処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。ステップS5100では、ユーザサポート用サーバSVは、コンピュータ90を介してプリンタ10からプリンタ側管理情報(図14)を取得する。
ステップS5200では、ユーザサポート用サーバSVは、プリンタ側管理情報に基づいてプリンタ10の減耗度を推定する。プリンタ10の減耗度には、たとえば光学式リニアスケール521の汚損の程度あるいはインク補充の要否、機構部各部材(510、512、520)の部品交換の要否、廃インク格納部710内の廃インク量、回路基板の消耗度(たとえばコンデンサの容量抜け)といったものが含まれる。
ステップS5300では、ユーザサポート用サーバSVは、推定された減耗度に基づいてメインテナンス内容を決定する。メインテナンス内容としては、たとえば単なるインクの補充から減耗部品の全交換といったものまである。ステップS5400では、ユーザサポート用サーバSVは、決定されたメインテナンス内容や後述の簡易計算式に基づいてメインテナンス費用を決定する。
ステップS5500では、ユーザサポート用サーバSVは、コンピュータ90にメインテナンス関連情報を表す画面(図示せず)を表示させる。メインテナンス関連情報には、決定されたメインテナンス内容とその費用、そしてメインテナンス発注方法とが含まれる。
ステップS6000(図15)では、ユーザサポート用サーバSVは、メインテナンスの発注を受け付ける。メインテナンスの発注をユーザから受け付けると、処理がステップS7000に進められる。一方、メインテナンスの発注がなされなかった場合には、メインテナンスサポート処理が終了する。
ステップS7000では、ユーザサポート用サーバSVは、メインテナンス発注処理を開始する。具体的には、ユーザサポート用サーバSVは、プリンタ10の使用をロックし、宅配業者にプリンタ10の受け取りを自動的に指示する。プリンタ10の使用をロックするのは、発注後の使用によってメインテナンス内容やその費用が変動しないようにするためである。ただし、プリンタ10のロックは、メインテナンス発注の取り消しによって解除できるようにすることが好ましい。
図19は、実施例におけるリフィル及びリフレッシュの料金の決定方法を示す表である。この表では、例として3つの計算方式が示されている。計算処理は、サーバSVの記憶領域HDsvに格納されたメインテナンスDB120に格納された計算式に基づいて、サーバSVのCPUが演算する。
(1)第1の計算方式は、プリンタ10の機種毎に決定された定額料金から所定の料金を控除する方式である。控除料金は、インクの残量と、キャリッジパス数や印刷枚数、累計印刷時間といった機構部各部材(510、512、520)や回路基板(図示せず)といった部品の損耗度によって決定される。この方法によれば、プリンタ10の使用が少ない場合には、控除額が大きくなってメインテナンス費用が安くなる。
(2)第2の計算方式は、第1の計算方式において、定額料金の代わりにメインテナンス利用回数に応じて決定される段階料金を使用する方式である。この方法によれば、メインテナンス利用回数が多くなるほど、段階料金が小さくなってメインテナンス費用も安くなる。
(3)第3の計算方式は、第1の計算方式において、メインテナンス利用回数に応じて控除額を増額する方式である。この方式によれば、メインテナンス利用回数が多くなるほど、控除額が大きくなってメインテナンス費用も安くなる。
これらの計算方式では、印刷枚数や電源オン時間、印字動作累計時間、キャリッジパス回数、インク使用履歴、インク残量といったプリンタ側管理情報に基づいて、実行されるメインテナンスの内容に拘わらず簡易に料金を決定することができる。
図20は、実施例における修理料金の決定方法を示す表である。この表では、例として、回路基板の故障修理と、回路基板以外の故障修理とに分けられている。回路基板の故障修理では、プリンタ側管理情報の読み出しが可能な場合と不可能な場合とで計算方法が異なる。
回路基板の故障修理において、回路基板からのデータの読み出しができないときには、第1の計算方式で以下のようにして修理料金が決定される。回路基板からのデータの読み出しができないときには、インク残量が十分であることが確認できないので、回路基板の交換とともに新品インクへの交換が行われる。料金は、回路基板の費用と新品インクの料金から、インク残量に応じた料金控除が行われる。この料金控除は、インク残量D(実測値)に所定の係数dを乗じた値として計算される。なお、プリンタ側管理情報はリセットされることになる。
インク残量の実測は、たとえば重量計測としてサポートセンター側で行われるので、控除額は、オンラインサポートでは、プリンタ10がサポートセンターに到着してからユーザに通知されることになる。一方、サポートセンターへの持ち込み(オフライン)のサポートでは、その場で控除額がユーザに知らされる。
回路基板の故障修理において、回路基板からのデータの読み出しが可能なときには、第2の計算方式で以下のようにして修理料金が決定される。回路基板の交換費用実費として計算される。回路基板の交換に際して、旧回路基板に格納されたプリンタ側管理情報が新回路基板に移行する。なお、この場合においても、インク残量に応じた料金控除を行うようにしてもよい。
一方、回路基板以外の故障修理においては、修理費用の実費から修理時に使用したインク費用を控除するようにしても良いし、リフィル及びリフレッシュの料金の決定方法(図19)で計算するようにしても良い。
このように、本実施例の計算方法では、修理に使用される消耗品の額がユーザに返還されることになる。
図21は、実施例における買取料金の決定方法を示す表である。この表では、例として3つの計算方式が示されている。
(1)第1の計算方式は、プリンタ10の機種毎に決定された定額料金に所定の料金を上乗せする方式である。上乗せ料金は、インクの残量と、キャリッジパス数や印刷枚数、累計印刷時間といった機構部各部材(510、512、520)や回路基板(図示せず)といった部品の損耗度によって決定される。この方法によれば、プリンタ10の使用が少ない場合には、上乗せ額が大きくなって買取料金が高くなる。
(2)第2の計算方式は、第1の計算方式において、定額料金の代わりにメインテナンス利用回数に応じて決定される段階料金を使用する方式である。この方法によれば、メインテナンス利用回数が多く、十分に整備されているほど段階料金が高くなって買取料金も高くなる。
(3)第3の計算方式は、第1の計算方式において、メインテナンス利用回数に応じて上乗せ額を増額する方式である。この方式によれば、メインテナンス利用回数が多くなるほど、上乗せ額が大きくなって買取料金も高くなる。
このように、本実施例では、プリンタ側管理情報に基づいて自動的にメインテナンス内容が決定されるとともに費用も算出されるので、ユーザは、プリンタ10の修理や廃棄、リフィル及びリフレッシュといった選択肢から適切かつ容易に選択することができる。これにより、プリンタ10の保守管理の適切化とリサイクルの促進とを通じて、簡易に低コストの運用と省資源とを実現することができる。
F.変形例:
以上、本発明のいくつかの実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。特に、上記各実施例における構成要素中の全ての独立請求項に共通して記載された要素以外の要素は、付加的な要素なので適宜省略可能である。
F−1.上述のリフィルやリフレッシュ、買取といった場合の計算では、印刷枚数や電源オン時間、印字動作累計時間、キャリッジパス回数、インク使用履歴、インク残量といったプリンタ側管理情報に基づいて、実行されるメインテナンスの内容に拘わらず簡易に料金が決定されているが、自動的に決定されたメインテナンスの内容に基づいて決定するようにしても良いし、あるいはメインテナンスの内容とプリンタ側管理情報とに基づいて決定するようにしても良い。
F−2.上述の実施例では、プリンタ側管理情報に含まれる種々の情報に基づいて料金が決定されているが、たとえば消耗品の使用量にのみ基づいて決定するようにしても良い。消耗品の消費と、保守費用に直接影響するユーザの運用状態との間に強い正の相関関係が存在するからである。さらに、この相関関係を崩す要因がいわゆる製品の当り外れといったユーザの使用に起因しないという点であることが、発明者の経験によって見いだされた。このような検知に基づけば、かかる計算方法がユーザ満足度を高めるものであることが分かる。
F−3.さらに、予め決定された保守費用から、補充が制限された消耗品の残量に関する残量情報に応じて算出された額の控除を行うようにしてもよい。こうすれば、デバイスシステムの運用量が少ないユーザに対して保守料金を適正かつ簡易に減額することができる。この結果、保守料金算定のコストを低減させるとともに、顧客満足度を高めることができる。
F−4.上述の実施例では、メインテナンスの要否と費用とが算出されているが、このような情報は、視点を変えればデバイス装置の運用状態の推定として把握できる。メインテナンスがいつ頃必要で、かつ、メインテナンスの費用が分かれば、デバイス装置の今後の運用費用が推定可能だからである。
換言すれば、補充が制限された消耗品の消耗に関する消耗情報に応じてデバイス装置の運用状態を推定するとともに、この推定された運用状態に基づいてデバイスの保守費用を簡易に知ることができるので、消耗情報に応じてデバイスシステムの未来の運用能力を推定することもできることになる。この推定された運用能力を表す運用能力情報を含むデバイスサポート情報を生成するようにすれば、この情報を送信してデバイスシステムの保守や更新といったユーザによる意思決定を支援することできる。これにより、適正なサービスあるいは製品の提供によって顧客満足度を高めることができる。
F−5.上述の実施例では、オンラインシステムでサポートが行われているが、たとえばオフラインで同様の機能を有するオフライン装置で同様の機能を実現することもできる。具体的には、プリンタ10の回路基板を取り外して、あるいはプリンタ10に装着したままでオフライン装置と接続してデータの読み書きを行うようにしてもよい。こうすれば、オンラインサポートと異なってネットワーク上での不正な情報取得や改ざんを防止することができる。この回路基板は、特殊なインターフェースや暗号化といった手段によって不正アクセスができないように構成されていることが好ましい。
F−6.上記の実施例では、デバイスの各種情報は、サポートセンターに送信されるものとしたが、全国にひとつのサポートセンターしかないと、ユーザの居住地域によって、保守費用が異なる可能性が生じる。そこで、デバイスから送信される各種情報を受信する情報受信部のみ、あるいは情報を受信してサポートのためにユーザの元に出向くサービス部門(サポートセンターを含む)を、ユーザの近くに多数配置し、デバイスのからの情報は、もっとも近いサポートセンターに送信するものとしてもよい。この場合には、ユーザからすれば、自らの居住地に寄らず均一なサポートを受けられることになり、高い利便性と安心感を得ることができる。
F−7.上記の実施例では、保守費用など、実際に得られた各種情報から求めたが、同様の保守が統計的な処理が可能な程度集約されていれば、統計的な処理により求めることにしてもよい。例えば、保守が必要な症状を認識し、過去のデータから、統計的にどの程度の保守費用がかかっているかを参照して、保守費用とするのである。あるいは、平均値や中央値などを用いて保守費用としてもよい。こうした決定方法を用いると、一回の保守に実際に必要となった費用と請求する費用とは必ずしも一致しないが、統計的な処理を行なっているので、合計の費用でみれば大きな差はなくなり、かつユーザからみれば、必要な保守費用が平均化されるので、大きな負担を生じることがない。
F−8.さらに保守費用については、デバイスの使用開始から所定の期間については、保守費用を定額としたり、場合によっては保守費用を無料としたりすることも望ましい。通常、こうした消耗品の補充が制限されたデバイスでは、消耗品の補充を行なうことなく一定期間は安定に使用できることが期待されているからである。その間に保守などが必要となった場合には、定額でのサポートが受けられることが、ユーザの立場からすれば望ましい。
上記実施例では、消耗品としてインクを主に取り上げたが、消耗品としては例えばレーザープリンタなどトナーを用いて画像を転写するプリンタにおけるトナーや、タイプライタや熱転写プリンタに用いられるインクリボン、テーププリンタにおける印字用テープなどを想定することも可能である。なお、消耗品としては、インクやトナーを充填したカートリッジ自体、あるいは用紙などの印刷媒体などを想定することも可能である。更には、画像の転写に用いられる感光体ドラムや使い捨てタイプの転写シートなども消耗品として扱うことができる。あるいはデバイスの使用と共に消耗するグリス、潤滑油などを消耗品として扱うことも可能である。
同様に、デバイスとしては、上述した消耗品を用いるインクジェットプリンタやレーザープリンタ、熱転写プリンタなどの印刷装置、テーププリンタ、タイプライタ、など、消耗品を用いる各種装置を考えることができる。
ユーザサポートをオンラインで行う場合のシステム構成例を示す説明図。 実施例でサポートの対象となるプリンタ10の概略構成を示す説明図。 プリンタ10の印刷機構部50の構成を示す説明図。 基準印刷タイミング信号PTSの生成について示す説明図。 キャリッジ80に搭載された印刷ヘッド28におけるノズルNzの配列を示す説明図。 従来におけるプリンタの提供の様子を示す説明図。 本発明の第1のメインテナンスサポート処理を示す説明図。 本発明の第2のメインテナンスサポート処理を示す説明図。 本発明の第3のメインテナンスサポート処理を示す説明図。 オンラインサポート用ユーザ登録処理の手順を示すフローチャート。 ユーザに対してオンラインサポート用ユーザ登録の可否の問い合わせを行うダイアログボックスを例示する説明図。 ユーザサポート用サーバSVへの登録処理の手順を示すフローチャート。 サーバ側管理情報を示す表。 プリンタ側管理情報を示す表。 メインテナンスサポート処理の手順を示すフローチャート。 サポート要請起動処理の処理ルーチンを示す説明図。 メインテナンスに関する照会要否を確認するための画面を例示する説明図。 実施例におけるメインテナンス内容推定処理の処理ルーチンを示すフローチャート。 実施例におけるリフィル及びリフレッシュの料金の決定方法を示す表。 実施例における修理料金の決定方法を示す表。 実施例における買取料金の決定方法を示す表。
符号の説明
10…プリンタ
11…オペレーティングシステム
12…給紙トレイ
14…排紙トレイ
16…ブラウザ
17…プリンタドライバ
18…アプリケーションプログラム
20…本体筐体
22…ファームウェア
28…印刷ヘッド
30…上部筐体
40…制御装置
50…印刷機構部
60…パック口
70…メンテナンス機構部
80…キャリッジ
90…コンピュータ
310…インクパック
330…インク供給部
340…供給チューブ
350…回動軸
510…キャリッジモータ
512…タイミングベルト
520…ガイドロッド
521…光学式リニアスケール
530…プラテン
710…廃インク格納部
715…ホース
742…孔部
744…吸引カップ
P…印刷用紙

Claims (12)

  1. 消耗品を使用するデバイスの運用を支援する保守装置であって、
    前記デバイスは、前記消耗品の補充が制限されており、
    前記デバイスから、前記デバイスの型式を特定可能なデバイス情報、および前記消耗品の消耗の度合いを含む消耗情報を受信する情報受信部と、
    前記受信した前記デバイス情報および前記消耗情報に応じて、前記消耗品の補充が制限された条件下での前記デバイスの運用能力を推定すると共に、該推定された運用能力を表す運用能力情報を含むデバイスサポート情報を生成する情報生成部と、
    前記デバイスサポート情報を出力する情報出力部と
    を備える保守装置。
  2. 請求項1記載の保守装置であって、
    前記情報受信部は、さらに、前記デバイス装置の通電時間、前記デバイスの保守作業の履歴、および前記デバイス装置の作動量のうちの少なくとも一つを含むデバイス装置運用情報を受信し、
    前記情報生成部は、前記デバイス情報と前記消耗情報と前記デバイス装置運用情報とに基づいて前記推定を行う管理システム。
  3. 前記デバイスにおける前記消耗品の使用を伴う動作を禁止する手段を備える請求項1または請求項2記載の保守装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか記載の保守装置であって、
    前記情報受信部は、前記デバイス情報および前記消耗情報に加えて、前記デバイスにおける累積印刷枚数、使用期間、累積キャリッジパス数のうちの少なくとも一つを含む印刷装置使用情報を受信し、
    前記情報生成部は、前記デバイス情報と前記消耗情報と前記印刷装置使用情報とに基づいて、前記デバイスの運用能力の推定を行なう
    保守装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか記載の保守装置であって、
    前記情報受信部は、前記消耗情報を、ネットワークを介して受信し、
    前記情報出力部は、前記デバイスサポート情報を、前記ネットワークを介して出力する
    保守装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか記載の保守装置であって、
    前記情報受信部は、さらに、前記デバイスに表示された複数の選択肢を含むユーザインタフェース画面においてユーザーが選択した少なくとも一つの選択肢を受信する手段を備え、
    前記複数の選択肢は、前記消耗品の補充と、前記デバイスの整備と、前記デバイスの修理と、前記デバイスの回収と、を含み、
    前記情報生成部は、前記受信した選択肢ごとの前記保守費用を計算し、前記デバイスサポート情報として、該保守費用をあらわす前記保守費用情報を生成し、
    前記情報出力部は、前記保守費用情報を前記デバイスに出力して、前記デバイスの前記ユーザインタフェース画面に、前記複数の選択肢ごとの前記保守費用を表示させる
    保守装置。
  7. 請求項6記載の保守装置であって、
    前記デバイスは、前記消耗品としてインクを使用する印刷装置であり、
    前記消耗品の消耗の度合いは、前記インクの消費量または残存量である
    保守装置。
  8. 請求項7記載の保守装置であって、
    前記情報生成部は、前記消耗品である前記インクの消費量または残存量から、前記印刷装置の保守作業中に消費された前記インク量を控除して、前記保守費用を求める保守装置。
  9. 消耗品を使用するデバイスの運用をオンラインで支援する方法であって、
    前記デバイスは、前記消耗品の補充が制限されており、
    前記デバイスから、ネットワークを介して、前記デバイスの型式を特定可能なデバイス情報、および前記消耗品の消耗の度合いを含む消耗情報を受信し、
    前記受信した前記デバイス情報および前記消耗情報に応じて、前記消耗品の補充が制限された条件下での前記デバイスの運用能力を推定し、
    該推定された運用能力を表す運用能力情報を含むデバイスサポート情報を生成し、
    前記デバイスサポート情報を、前記ネットワークを介して出力する
    デバイスの保守方法。
  10. 補充が制限された消耗品を使用するデバイスであって、
    前記消耗品の消耗に関する情報であって、前記デバイスの運用能力を推定して前記推定された運用能力を表す運用能力情報を含むデバイスサポート情報を生成するために使用される消耗情報を生成する情報生成部と、
    前記デバイスサポート情報を生成させるために前記消耗情報と前記デバイス装置の型式を特定可能なデバイス情報とを出力する情報出力部と、
    を備えるデバイス。
  11. ネットワークを介し接続されたデバイスと該デバイスを支援する支援サーバとかならる保守システムであって、
    前記デバイスは、
    消耗品の補充が制限されており、
    前記デバイスの型式を特定可能なデバイス情報、および前記消耗品の消耗の度合いを含む消耗情報を、前記ネットワークを介して出力するデバイス情報出力部を備え、
    前記支援サーバは、
    前記デバイスから、前記ネットワークを介して、前記デバイスの型式を特定可能なデバイス情報、および前記消耗品の消耗の度合いを含む消耗情報を受信する情報受信部と、
    前記受信した前記デバイス情報および前記消耗情報に応じて、前記消耗品の補充が制限された条件下での前記デバイスの運用能力を推定する運用能力推定部と、
    該推定された運用能力を表す運用能力情報を含むデバイスサポート情報を生成する情報生成部と、
    前記デバイスサポート情報を、前記ネットワークを介して出力するサポート情報出力部と
    を備える保守システム。
  12. 補充が制限された消耗品を使用するデバイス装置が接続されたコンピュータに読み込まれて、前記デバイスの使用を管理する機能を実現するコンピュータプログラムであって、
    前記デバイス装置から、前記デバイスの型式を特定可能なデバイス情報と、前記消耗品の消耗に関する消耗情報と、を受信する情報受信機能と、
    前記受信した前記デバイス情報および前記消耗情報に応じて、前記消耗品の補充が制限された条件下での前記デバイスの運用能力を推定する運用能力推定機能と、
    該推定された運用能力を表す運用能力情報を含むデバイスサポート情報を生成する情報生成機能と、
    前記デバイスサポート情報を出力する情報出力機能と
    を前記コンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
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