JP2009043101A - 非常用音声誘導及び点灯制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の非常誘導灯は、視覚のみに訴求するので、視覚障害者の役には立たない。その避難経路付近に煙の発生などの危険が生じた場合、視聴覚障害者を誤って危険な方向に誘導してしまうことを防ぎ得ない。
【解決手段】既設の非常誘導灯に付加し、停電時に該方向への避難誘導を行い、煙やガス、熱あるいは炎を感知した場合には、感知した方向への避難を拒絶する旨の放送をし、誘導灯の自動切り替え機能を備えた誘導装置により、視聴覚障害者は、煙や炎などが見えなくても、その方向へ誤って避難することが防げると同時に、他の避難方向で継続している誘導に従って、安全な方向に避難することが可能になる。
【選択図】図1
【解決手段】既設の非常誘導灯に付加し、停電時に該方向への避難誘導を行い、煙やガス、熱あるいは炎を感知した場合には、感知した方向への避難を拒絶する旨の放送をし、誘導灯の自動切り替え機能を備えた誘導装置により、視聴覚障害者は、煙や炎などが見えなくても、その方向へ誤って避難することが防げると同時に、他の避難方向で継続している誘導に従って、安全な方向に避難することが可能になる。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の避難経路がある場所において、非常時に、視覚障害者に対し、安全な避難経路を音声にて誘導し、聴覚障害者に対し、状況に応じて誘導灯を点灯もしくは消灯の制御をすることにより、人命の損傷を未然に防止する避難誘導技術に関する。
一般に、視覚のみに訴求する非常誘導灯は、消防法などの法令の定めるところに従い、広く設備されている。
また、予め、設置方向に誘導する目的の電子チャイム音などの誘導音発生装置を組み込んだ非常誘導灯製品の市販は為されている。
主装置からの有線指令を必要とした避難誘導装置はあるが、個々の誘導灯本体における自己完結機能を持たない。
特開2001−184583
特開平8−299475
また、無線通信を利用した避難誘導装置はあるが、個々の誘導灯本体における自己完結機能を持たない。
2004−252571
従来の非常誘導灯は視覚のみに訴求するので、視覚障害者の役には立たない。
誘導音を発生させる非常誘導灯も存在するが、その避難経路付近に煙の発生などの危険が生じた場合、誘導音を停止させるだけなので、視覚障害者を誤って危険な方向に誘導してしまうことを防ぎ得ない。
非常誘導灯の灯具自体を音声誘導及び点灯制御機能付きのものに取り替えるには、多額の費用や、別途の配線工事を必要とし、普及の障害となっている。
さらに、既設の「煙・ガス感知器」や「熱・炎感知器」での感知情報で非常誘導灯の音声誘導や、点灯、消灯を制御するにも、多額の費用や、別途の配線工事を必要とし、普及の障害となっている。
本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、既設の非常誘導灯に対して、特段の配線工事を必要とせずに付加取り付けすることが出来て、その誘導灯の直近に存在する本機装置の感知器が感知する危険の有無により、自動的に誘導内容を変えた音声による避難誘導と、誘導灯の点灯、消灯を行うことにより、視聴覚障害者を的確に安全な方向へ避難させることが可能になる。
消防法などの法令に基づき、建築物などに設置されている非常誘導灯に付加し、停電時には誘導灯点灯と連動し、その誘導灯の方向への避難誘導放送を行い、煙あるいはガスを感知した場合、及び、熱あるいは炎を感知した場合には、その方向への避難を拒絶する旨の放送をし、その誘導灯を消灯させる非常用音声誘導及び点灯制御装置。
本機装置に組み込まれている、又は、外部に存在する煙あるいはガス感知器もしくは、熱あるいは炎感知器と連動し、感知した場合に、自動的に感知した状況を放送し、安全な避難方向を指示する放送をし、その誘導灯を消灯させる0011記載の非常用音声誘導及び点灯制御装置。
前記誘導放送は、単一の情報を記憶しうる機能を複数、あるいは複数の情報を記憶しうる機能を複数備え、周囲の状況により自動的に放送内容を切り替える機能を持つ、0012記載の非常用音声誘導及び点灯制御装置。
前記誘導放送は、既設の非常誘導灯や各種の感知器に設備されている蓄電池、あるいは、自身の本体内もしくは外付けで設備されている蓄電池を電源とし、停電後も作動可能な、0011〜0013記載の非常用音声誘導及び点灯制御装置。
以上、説明したように、本発明は、既設の非常誘導灯に付加取り付けし、停電時には自動的に第1放送『非常口はこちらです。』などの避難誘導放送を開始する。
また、本機装置の「煙・ガス感知器」が感知を開始すると、第2放送『煙が発生しています。こちらへは避難しないでください。』などの、設置方向への避難を拒絶する旨に自動的に切り替えた放送を開始し、その誘導灯を消灯する。
さらに、本機装置の「熱・炎感知器」が感知を開始すると、第3放送『火災が発生しています。こちらへは避難しないでください。』などの、設置方向への避難を拒絶する旨の放送を開始し、その誘導灯を消灯する。これにより、視聴覚障害者は、煙や炎が見えなくても、発生方向へ誤って避難することが防げると同時に、他の避難方向で継続している誘導放送及び点灯している誘導灯に従って、安全な方向に避難することが可能になる。
また、本発明は、非常誘導灯に必ず組み込まれている蓄電池を主電源とし、かつ、常時点灯用の電灯電流を「リレー1」の制御用に使用する。これらは、その器具内の配線から追加電極用カプラーなどで給電可能なため、取り付けに電源増設等の工事を必要とせず、ほとんどの種類の既設非常誘導灯に付加取り付け可能であり、また、新規に設計開発される非常誘導灯の内部に組み込むことも容易である。これにより、音声誘導機能を付加された非常誘導灯が増加すれば、それだけ、視覚障害者の安全性が増加する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の基本回路図であり、2点鎖線で囲んだ内側は、一般的な非常誘導灯の既設回路を示す。
本発明の第1発明は、既設の非常誘導灯に設備されている交流電源を接点AおよびBを介して「リレー1」のコイル保持制御に利用している。
停電時には、この「リレー1」への電力供給が遮断される。これにより「リレー1」のコイルは保持力を失い、「音声再生装置X」のスイッチ回路bを成立させる。
この時点では、「リレー2」の回路cは成立していないので、回路dが成立している状態である。また、回路eおよびhも成立していない。
ゆえに、図2の如く、「音声再生装置X」のみが、接点C、DおよびEを介して、非常誘導灯の蓄電池回路から「リレー2」の回路dを経由して電力供給を受ける。
停電となり、スイッチ回路bが成立すると、「音声再生装置X」は、前記の蓄電池よりの電力により、予め記憶している情報に基づき、第1放送『非常事態が発生しました。避難して下さい。非常口はこちらです。』などの、設置方向への避難誘導を開始する。この場合、すべての避難方向にある本装置が同様の放送をする。
この放送により、視覚障害者は、非常事態が起きたことを認識し得ると同時に、放送されている方向への避難が可能となる。
この時の電気の流れは、蓄電池より接点Cを経由し、「リレー1」の回路b、「音声再生装置X」を通り、接点Dより蓄電池に戻るものである。
また本発明の第2発明は、本機装置組み込み、もしくは外付けの「煙・ガス感知器」を「リレー2」のコイル制御回路cのスイッチとして利用する。
「煙・ガス感知器」が感知を開始すると回路cが成立し、非常誘導灯内などの蓄電池より電力が供給されることによって「リレー2」のコイルが保持し、「音声再生装置X」への回路dを遮断すると同時に「音声再生装置Y」の回路eを成立させる。
この時点では、「リレー3」の回路hは成立していないので、回路gが成立している状態である。
この動作により、図3の如く、「音声再生装置Y」のみに、蓄電池よりの電力供給が開始される。
これと同時に、誘導灯非常電源ユニットへの回路が不成立になるので、消灯される。
この電力により、「音声再生装置Y」は、予め記憶している情報に基づき、第2放送『煙が発生しています。こちらへは避難しないでください。』などの、設置方向への避難を拒絶する旨の放送を開始する。
この放送と、消灯により、視聴覚障害者は、煙が見えなくても、感知方向へ誤って避難することが防げると同時に、他の避難方向で継続している誘導放送(第1放送)及び誘導点灯に従って、安全な方向に避難することが可能になる。
この時の電気の流れは、蓄電池より接点Cを経由し、「リレー2」の回路e、「音声再生装置Y」、「リレー3」の回路gと通り、接点Dより蓄電池に戻るものである。
この時点で停電していない場合も、前項の電気の流れは同じであるので、感知した装置だけは、放送を開始する。
また本発明の第3発明は、本機装置組み込み、もしくは外付けの「熱・炎感知器」を「リレー3」のコイル制御回路「カ」のスイッチとして利用する。
「熱・炎感知器」が感知を開始すると回路fが成立し、非常誘導灯内などの蓄電池より電力が供給されることによって「リレー3」のコイルが保持し、「音声再生装置Y」への回路gを遮断すると同時に「音声再生装置Z」の回路hを成立させる。
この動作により、図4の如く、「音声再生装置Z」のみに、蓄電池よりの電力供給が開始される。
これと同時に、誘導灯非常電源ユニットへの回路が不成立になるので、消灯される。
この電力により、「音声再生装置Z」は、予め記憶している情報に基づき、第3放送『火災が発生しています。こちらへは避難しないでください。』などの、設置方向への避難を拒絶する旨の放送を開始する。
この放送により、視聴覚障害者は、炎が見えなくても、感知方向へ誤って避難することが防げると同時に、他の避難方向で継続している誘導放送(第1放送)及び誘導点灯に従って、安全な方向に避難することが可能になる。
この時の電気の流れは、蓄電池より接点Cを経由し、「音声再生装置Z」、「リレー3」の回路hと通り、接点Dより蓄電池に戻るものである。
この時点で停電していない場合も、前項の電気の流れは同じであるので、感知した装置だけは、放送を開始する。
「煙・ガス感知器」と「熱・炎感知器」の両方が感知した場合には、「リレー3」により、回路gが遮断され、回路hが成立しているので、第3放送『火災が発生しています。こちらへは避難しないでください。』が優先して放送される。
また本発明の第4発明は、動作用および制御用の電源をいずれも、既設の非常誘導灯自体の内部配線に求める。
非常誘導灯は、消防法の求めるところに従い、通常点灯時には交流100ボルト電流を使用し、蛍光灯ランプを点灯させると同時に、器具内部において、蓄電池に常時充電している。
この蓄電池充電用の電流は、非常誘導灯内部の電源ユニットによって交流100ボルトから変圧、整流された直流電流であり、通常6ボルトから9ボルトの電圧を持つのが一般的である。
非常誘導灯は、停電で交流100ボルト電流が途絶した場合、蓄電池よりの直流電流で蛍光灯ランプを一定時間点灯し続けるように作られている。
これらの交流電流および直流電流を本機具の制御用および動作用に利用する。
本発明の機具の電源は、非常誘導灯器具内部に配線されている交流100ボルト線に接点A並びにBを設け、蓄電池に常時充電している直流電流の線に接点C、D並びにEを設ける。
既設の非常誘導灯が、本体露出型の場合、添付図面にある接点A〜Eを追加電極用カプラーで設け、本機装置を灯具自体の外部枠に固定する。
この場合は、灯具のいずれかの隙間を利用するか、外部枠に穴あけ加工をして、配線コードを通す。
既設の非常誘導灯が、壁面埋込型の場合は、本機装置を灯具の横または上、もしくは下に固定し、0051と同様の配線をする。
a…表示灯器具に来ている交流電源から派生する回路で「リレー1」を制御する。
b…「リレー1」によって開閉される「音声再生装置X」のスイッチ回路である。
c…「煙・ガス感知器」によって「リレー2」を制御する回路である。
d…「リレー2・3」によって開閉される「音声再生装置X」の電源・スイッチ回路である。
e…「リレー2」によって開閉される「音声再生装置Y」の電源・スイッチ回路であり、「回路d」とは、必ず逆動作になる。
f…「熱・炎感知器」によって「リレー3」を制御する回路である。
g…「リレー3」によって開閉される「音声再生装置Y」の電源・スイッチ回路である。
h…「リレー3」によって開閉される「音声再生装置Z」の電源・スイッチ回路であり、「回路g」とは、必ず逆動作になる。
付加接点A〜B…既設の非常誘導灯の電源より分岐させる接点。
付加接点C、D、E…既設の非常誘導灯の蓄電池充電用回路より分岐させる接点。
b…「リレー1」によって開閉される「音声再生装置X」のスイッチ回路である。
c…「煙・ガス感知器」によって「リレー2」を制御する回路である。
d…「リレー2・3」によって開閉される「音声再生装置X」の電源・スイッチ回路である。
e…「リレー2」によって開閉される「音声再生装置Y」の電源・スイッチ回路であり、「回路d」とは、必ず逆動作になる。
f…「熱・炎感知器」によって「リレー3」を制御する回路である。
g…「リレー3」によって開閉される「音声再生装置Y」の電源・スイッチ回路である。
h…「リレー3」によって開閉される「音声再生装置Z」の電源・スイッチ回路であり、「回路g」とは、必ず逆動作になる。
付加接点A〜B…既設の非常誘導灯の電源より分岐させる接点。
付加接点C、D、E…既設の非常誘導灯の蓄電池充電用回路より分岐させる接点。
Claims (4)
- 消防法などの法令に基づき、建築物などに設置されている非常誘導灯に付加し、停電時には誘導灯点灯と連動し、その誘導灯の方向への避難誘導放送を行い、煙あるいはガスを感知した場合、及び、熱あるいは炎を感知した場合には、その方向への避難を拒絶する旨の放送をし、その誘導灯を消灯させる非常用音声誘導及び点灯制御装置。
- 本機装置に組み込まれている、又は、外部に存在する煙あるいはガス感知器もしくは、熱あるいは炎感知器と連動し、感知した場合に、自動的に感知した状況を放送し、安全な避難方向を指示する放送をし、その誘導灯を消灯させる請求項1記載の非常用音声誘導及び点灯制御装置。
- 前記誘導放送は、単一の情報を記憶しうる機能を複数、あるいは複数の情報を記憶しうる機能を複数備え、周囲の状況により自動的に放送内容を切り替える機能を持つ、請求項2記載の非常用音声誘導及び点灯制御装置。
- 前記誘導放送は、既設の非常誘導灯や各種の感知器に設備されている蓄電池、あるいは、自身の本体内もしくは外付けで設備されている蓄電池を電源とし、停電後も作動可能な、請求項1〜請求項3記載の非常用音声誘導及び点灯制御装置。
Priority Applications (1)
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JP2007208610A JP2009043101A (ja) | 2007-08-09 | 2007-08-09 | 非常用音声誘導及び点灯制御装置 |
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JP2007208610A JP2009043101A (ja) | 2007-08-09 | 2007-08-09 | 非常用音声誘導及び点灯制御装置 |
Publications (1)
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JP2009043101A true JP2009043101A (ja) | 2009-02-26 |
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JP2007208610A Pending JP2009043101A (ja) | 2007-08-09 | 2007-08-09 | 非常用音声誘導及び点灯制御装置 |
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JP (1) | JP2009043101A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101237021B1 (ko) | 2011-06-27 | 2013-02-26 | (주)씨디에프아이티 | 시각 장애인을 위한 화재 음성경보 제어장치와 제어방법 |
JP2013044911A (ja) * | 2011-08-24 | 2013-03-04 | Panasonic Corp | 表示装置 |
CN104794848A (zh) * | 2015-04-27 | 2015-07-22 | 崔士钧 | 森林防火红外语音提示器 |
-
2007
- 2007-08-09 JP JP2007208610A patent/JP2009043101A/ja active Pending
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