JP2009042947A - 自動販売機 - Google Patents
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Abstract
【課題】内箱の底面部に設けられたスポンジを省くことができて、部品点数を削減することができる自動販売機を提供する。
【解決手段】断熱室内で発生した結露水を庫外に排出するドレン装置20を備え、ドレン装置20のドレンノズル21が内箱内空間である庫内と内箱外空間である庫外とを貫通して配設された自動販売機であって、内箱底面部3bの断熱部をなす底面パネル15を、ドレンノズル21を組み込んだ状態でドレンノズル21の周りに一体形成した断熱材により構成した。この構成により、ドレンノズル21の周りに底面パネルが一体形成されて密着した状態であるので、従来設けられていたようなスポンジを省くことができて、部品点数を削減することができる。また、ドレンノズル21の周りに外気が接触しなくなるので、ドレンノズル21の周りに結露水が発生しなくなる。
【選択図】図1
【解決手段】断熱室内で発生した結露水を庫外に排出するドレン装置20を備え、ドレン装置20のドレンノズル21が内箱内空間である庫内と内箱外空間である庫外とを貫通して配設された自動販売機であって、内箱底面部3bの断熱部をなす底面パネル15を、ドレンノズル21を組み込んだ状態でドレンノズル21の周りに一体形成した断熱材により構成した。この構成により、ドレンノズル21の周りに底面パネルが一体形成されて密着した状態であるので、従来設けられていたようなスポンジを省くことができて、部品点数を削減することができる。また、ドレンノズル21の周りに外気が接触しなくなるので、ドレンノズル21の周りに結露水が発生しなくなる。
【選択図】図1
Description
本発明は自動販売機に関し、特に、内箱の底面部の構造に関する。
商品を冷却または加熱して、いわゆる商品を調温した状態で商品を販売する自動販売機においては、前面扉を開閉自在に支持する自動販売機本体内に、断熱構造の内箱が設けられ、さらに内箱内が、断熱機能を有する仕切板で仕切られ、複数の断熱収納空間としての断熱室が形成されて、この断熱室内に商品が収納されている。
断熱室内を冷却する手段としては、圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発器などを備えた冷凍サイクルが一般に使用されており、各断熱室に冷凍サイクルの蒸発器がそれぞれ配設されている。そして、蒸発器により断熱室内の空気が冷却されて、この冷却された空気により商品が冷却される。冷却に際して、各断熱室内には結露水(いわゆるドレン水)が発生するが、この結露水を内箱の外部、いわゆる庫外に排出するために排水設備としてのドレン装置が設けられている。
この種のドレン装置は、例えば、図12、図13に示すような構造とされている。ドレン装置50は、ドレンノズル52を通すための貫通孔51aが予め形成されている板状断熱材からなる底面断熱体51が、それぞれ金属板からなる内箱の底面部上面板54と底面部下面板53とにより上下から挟み込まれている。そして、樹脂製などからなるドレンノズル52が、底面部下面板53に予め形成していた孔部53aの下方から、底面断熱体51の貫通孔51a内に挿入されて係止用爪部52bなどで底面部下面板53に組付けられ、ドレンノズル52の上面部と底面部上面板54とをねじ止めにより固定している。
また、図13に示すように、底面部上面板54とドレンノズル52の上面部との境界部には、断熱室からの結露水がドレンノズル52と底面部上面板54との間の隙間から外部に漏れないようにするための円環状のスポンジ55が、底面部上面板54の下面に密接した状態で介装されている。さらに、ドレンノズル52の外周面と、ドレンノズル52を通すための貫通孔51aの周壁面との間に、円環状のスポンジ61が介装されて、ドレンノズル52の周囲への外気の侵入が防止されている。すなわち、このスポンジ61を配設しないと、内箱外空間である庫外60からドレンノズル52の周囲へ空気が侵入するため、この空気が、断熱室内の空気により冷却された底面部上面板54に下方から触れ、この箇所で発生した結露水が、庫外60におけるドレンノズル52の下方箇所に落下して汚れや錆びなどを生じることがあったが、上記スポンジ61を配設することで結露水に関するこのような不具合の発生を防止していた。なお、52aは、底面部下面板53に下方から当てられるドレンノズル52の鍔状部、56は、ドレンノズル52の下部に係合して(ドレンノズル52の下端部外周に形成された溝部に係合した状態)取り付けられて、他端部に排水ホースが装着されるドレン水受けである。
また、図14に示すように、内箱内空間である庫内は、断熱機能を有する複数(例えば2枚)の仕切板57で仕切られて、複数(例えば3つ)の断熱収納空間としての断熱室58が形成されているが、平面状の底面断熱体51上に、仕切板57の下端辺部が載せられた状態で配設されている。ここで、仕切板57は、その下端辺部が、平面形状の底面断熱体51上に載せられた状態であるので、このままでは底面断熱体51と仕切板57の下端辺部との間の隙間から、互いに隣り合う断熱室58内の空気が流通して、断熱性能が低下するおそれがある。したがって、断熱性能が低下しないように、底面断熱体51と仕切板57の下端辺部との間には、この間の隙間を塞ぐスポンジ59が介装されている。なお、底面部上面板54の左右方向の端辺部には上方に延びる鍔部54aが形成されて、仕切板57が左右方向にずれないよう、位置決めされている。
なお、図12〜図14に示した構造とほぼ同様の従来のドレン装置が、既に本出願人が出願している特許文献1に開示されている。
特開2007−148704号公報(図3〜図7)
しかしながら、上記従来構成では、内箱外空間である庫外60からの空気が、ドレンノズル52の周囲の隙間に侵入して底面部上面板54の下面に接触し結露水が発生しないように、円環状のスポンジ61を配設させており、この結果、部品点数が増加し、ひいては製造コストの増加を招く欠点があった。
また、断熱室からの結露水がドレンノズル52と底面部上面板54との間の隙間からドレンノズル52の周囲の隙間に漏れないようにするためのスポンジ55も必要であり、これによっても部品点数が増加していた。
さらに、上記従来構成では、底面断熱体51と各仕切板57の下端辺部との間の箇所から、隣り合う断熱室58間の空気が流通することを防止して、断熱性能の低下を阻止するためにスポンジ59が介装されており、このスポンジ59を必要とすることによっても、部品点数が増加するとともに組付工程の増加を招いて、製造コストが増加していた。
本発明は上記課題を解決するもので、内箱の底面部に設けられたスポンジを省くことができて、部品点数を削減できる自動販売機を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明は、複数の断熱室が設けられている断熱構造の内箱と、断熱室内で発生した結露水を庫外に排出するドレン装置とを備え、ドレン装置のドレンノズルが内箱内空間である庫内と内箱外空間である庫外とを貫通して配設された自動販売機であって、内箱底面部の断熱部をなす底面断熱体を、ドレンノズルを組み込んだ状態でドレンノズルの周りに一体形成した断熱材により構成したことを特徴とする。
これにより、ドレンノズルの周りに断熱材が一体形成されて密着した状態で、底面断熱体が構成されているので、従来ドレンノズルの周りに設けられていたようなスポンジを省くことができて、部品点数を削減することができる。また、ドレンノズルの周りに外気が接触しなくなるので、ドレンノズルの周りでの結露水が発生しなくなる。
なお、底面断熱体としては、ドレンノズルを組み込んだ状態で一体発泡させた発泡体により構成すると好適であり、容易に行うことができる製造工程で、ドレンノズルの周りに発泡体を良好に密着させて形成することができる。
また、本発明は、底面断熱体に、断熱機能を有して断熱室同士を仕切る仕切板の下端辺部を嵌り込ませる溝部を形成したことを特徴とする。
この構成により、底面断熱体に形成した溝部に仕切板の下端辺部を嵌り込ませることができて、底面断熱体と仕切板の下端辺部との間にスポンジを設けなくても、断熱室間での空気の流通、すなわち、熱漏洩を阻止することができ、前記スポンジを省くことができて、部品点数を削減することができる。
この構成により、底面断熱体に形成した溝部に仕切板の下端辺部を嵌り込ませることができて、底面断熱体と仕切板の下端辺部との間にスポンジを設けなくても、断熱室間での空気の流通、すなわち、熱漏洩を阻止することができ、前記スポンジを省くことができて、部品点数を削減することができる。
また、本発明は、溝部における少なくとも一方の側面に、下方ほど溝部の幅が狭まるように傾斜面が形成されていることを特徴とする。
この構成により、溝部に仕切板の下端辺部を挿入した際に、仕切板の下端辺部が溝部に隙間なく密着させることができ、これにより、隣り合う断熱室間での空気の流通を、一層確実に防止できる。
この構成により、溝部に仕切板の下端辺部を挿入した際に、仕切板の下端辺部が溝部に隙間なく密着させることができ、これにより、隣り合う断熱室間での空気の流通を、一層確実に防止できる。
本発明によれば、内箱底面部の断熱部をなす底面断熱体を、ドレンノズルを組み込んだ状態でドレンノズルの周りに一体形成した断熱材により構成したことにより、従来ドレンノズルの周りに設けられていたようなスポンジを省くことができて、部品点数を削減することができるとともに、ドレンノズルの周りに外気が接触しなくなるので、ドレンノズルの周りに結露水が発生しなくなり、結露水の落下に伴うドレンノズルよりも下方の部分の汚れや錆びの発生などを防止できる。
また、底面断熱体に、断熱機能を有して断熱室同士を仕切る仕切板の下端辺部を嵌り込ませる溝部を形成したことにより、底面断熱体と仕切板の下端辺部との間にスポンジを設けなくても、断熱室間での空気の流通を阻止することができ、部品点数を削減することができる。
また、溝部における少なくとも一方の側面に、下方ほど溝部の幅が狭まるように傾斜面を形成することにより、スポンジを設けなくても、溝部に仕切板の下端辺部を挿入した際に、仕切板の下端辺部が溝部に隙間なく密着し、隣り合う断熱室間での空気の流通が確実に防止される。
以下、本発明の実施の形態に係る自動販売機を図面に基づき説明する。
ここで、図1は本発明の実施の形態に係る自動販売機の全体側面断面図、図2(a)は同自動販売機の内箱底面部およびその近傍箇所の正面図、図2(b)は図2(a)の要部拡大断面図、図3は同内箱底面部およびその近傍箇所の一部切欠側面図、図4(a)〜(c)は同内箱底面部の断熱部としての底面断熱体の平面図、正面図および側面図、図5は同内箱底面部のドレン装置が設けられている箇所の側面断面図、図6(a)〜(d)はドレン装置のドレンノズルの平面図、正面図、図6(b)のc−c線矢視平面断面図および正面断面図、図7(a)〜(c)はドレン装置のドレン水受けの平面図、正面図および正面断面、図8(a)および(b)はそれぞれ底面断熱体の要部拡大正面図、図9(a)および(b)は仕切板の平面図および側面図、図10(a)、(b)は背板の正面図および平面断面図である。
ここで、図1は本発明の実施の形態に係る自動販売機の全体側面断面図、図2(a)は同自動販売機の内箱底面部およびその近傍箇所の正面図、図2(b)は図2(a)の要部拡大断面図、図3は同内箱底面部およびその近傍箇所の一部切欠側面図、図4(a)〜(c)は同内箱底面部の断熱部としての底面断熱体の平面図、正面図および側面図、図5は同内箱底面部のドレン装置が設けられている箇所の側面断面図、図6(a)〜(d)はドレン装置のドレンノズルの平面図、正面図、図6(b)のc−c線矢視平面断面図および正面断面図、図7(a)〜(c)はドレン装置のドレン水受けの平面図、正面図および正面断面、図8(a)および(b)はそれぞれ底面断熱体の要部拡大正面図、図9(a)および(b)は仕切板の平面図および側面図、図10(a)、(b)は背板の正面図および平面断面図である。
図1〜図3に示すように、前面扉1を開閉自在に支持する自動販売機本体2内に、断熱構造の内箱3が設けられ、内箱内空間である庫内3aが、断熱機能を有する仕切板4で仕切られて、複数の断熱収納空間としての断熱室5が形成されて商品6が収納されている。なお、内箱3は前面が開口されており、この前面開口部は、内扉13によって開閉自在である。また、自動販売機本体2内における内箱3の下方は、外気が導入自在とされた庫外12の空間とされる。なお、この実施の形態では、内箱3の天井部、背面部、側面部は、自動販売機本体2の天井部、背面部、側面部としても機能している。
自動販売機の各断熱室5内を冷却する手段として、圧縮機7、凝縮器8、蒸発器9などを備えた冷凍サイクルが備えられており、各断熱室5に冷凍サイクルの蒸発器9がそれぞれ配設されている。そして、蒸発器9により断熱室5内の空気が冷却されて、この冷却された空気により商品6が冷却される。断熱室5内の加熱(加温)手段としては、例えば、シーズヒータ等の加熱手段10が設けられる(この実施の形態では、図2に示すように、向かって左側と中央との断熱室5にシーズヒータからなる加熱手段10が設けられている)が、これに限るものではない。なお、図1における11は、冷却または加熱された空気を断熱室5内で送風、循環させる送風機である。
冷却時には、各断熱室5内において結露水(いわゆるドレン水)が発生し、特に、蒸発器9の箇所で結露水が多く発生するが、この結露水を内箱3の外部空間である庫外12に排出するために、図1、図3、図5などに示すように、ドレンノズル21やドレン水受け22などを有するドレン装置20が設けられている。
図3に示すように、ドレン装置20が設けられている内箱3の底面部3bは、断熱部としての底面断熱体15と、金属板で形成され、底面部3bの上面部分をなす底面部上面板16と、金属板で形成され、底面部3bの下面部分をなす底面部下面板17とから構成されており、底面断熱体15が、底面部上面板16と底面部下面板17とにより上下から挟まれた状態で配設されている。
ここで、断熱部としての底面断熱体15は発泡ウレタンなどの発泡体により構成されているが、発泡体が単体で形成されるのではなくて、図4(a)〜(c)にも示すように、ドレンノズル21を組み込んだ状態で製造される。すなわち、底面断熱体15をなす発泡体の製造工程において、ウレタン材を注入型内に注入するに先立ち、予め、ドレンノズル21を注入型に組み込んでおき、この後、注入型におけるドレンノズル21よりも外周となる注入用空間に、ウレタン材などの発泡材料を注入するとともに発泡させることで、ドレンノズル21の周りに隙間がない状態で一体形成して製造される。なお、ドレンノズル21は、図5に示すように、最終的な組付状態で、内箱3の底面部3bを上下に貫通するように配設されている。
図5に示すように、ドレンノズル21の下部にはドレン水受け22が組み付けられ、また、底面断熱体15の上面に、沿って底面部上面板16が配設されている。例えば、この底面部上面板16と底面断熱体15とが、ねじ23などで固定される。
図6(a)〜(d)に示すように、ドレンノズル21は、例えば合成樹脂製の成形品とされ、外形が略円筒形状で、上部側にねじ23がねじ込まれるねじ込み凹部21fを有する形状に一体形成されている。そして、その上部に、結露水(ドレン水)が流入する流入凹部21aが形成されているとともに、この流入凹部21aの下方に続いて案内孔部21bが形成されている。また、ドレンノズル21の下部には、ドレン水受け22に形成された係止用突部22dを導入するための切欠溝部21cや係止用突部22dを係止する円弧状片部21dが形成されている。
図7(a)〜(c)に示すように、ドレン水受け22も、例えば合成樹脂製の成形品とされ、ドレンノズル21の下部に係止される下延筒状部22aと、下延筒状部22aの下方において椀状に広がる受け部22bと、これらを連結するアーム部22cなどからなる。そして、ドレンノズル21の流入凹部21aに流入した結露水(ドレン水)が、ドレンノズル21の案内孔部21bなどを介してドレン水受け22の下延筒状部22a内に導入された後、受け部22bで一時的に受けられる構成とされている。そして、受け部22bで受けられたドレン水の液面が、下延筒状部22aの下端縁よりも少し上方まで溜まることで、断熱室5内の冷却または加熱された空気が、庫外12に流出しないようになっている。
また、ドレン水受け22における下延筒状部22aの上部には、平面視して周方向2箇所に内側に突出する係止用突部22dが形成されている。この係止用突部22dは、ドレンノズル21への装着時に、ドレンノズル21の下部に形成された切欠溝部21cを通して挿入された後、ドレン水受け22を平面視して反時計回りに90度回転させることで、ドレンノズル21に形成された円弧状片部21d上に載った姿勢で係合し、これにより、ドレン水受け22がドレンノズル21に取り付けられるよう構成されている。なお、この実施の形態では、ドレン水受け22は、図7(a)〜(c)に示すような形状で一体形成された後、折曲片部22eで、180度折り曲げられて爪部22fで係止される構造とされ、このように椀状の受け部22bが1物品で形成されることによる部品点数の低減化が図られている。
さらに、図3や図5に示すように、このドレン水受け22の下方において、自動販売機の庫外12において幅方向に傾斜しながら延びる姿勢で断面略V形状の樋24が1つ配設されており、この1つの樋24により、各断熱庫5に対応して設けられたドレン水受け22から溢れ出たドレン水を受けるよう構成されている。そして、各ドレン水受け22から溢れ出たドレン水は、樋24で受けながら集められ、庫外12に配設された蒸発皿25(図1参照)に導入されて蒸発され、庫外12の空気と共に外部に放出される。なお、図3における28は、樋24の支持部材である。
図3に示すように、内箱3の底面部3bは、手前側部分(前方寄り部分)に、後方ほど低くなるように少し傾斜する傾斜面26が形成されており、断熱室5内の前方寄り部分に付着した結露水(ドレン水)は、手前側に流出することが防止され、ドレン装置20が設けられている後方側に集められるようになっている。
図2(a)に示すように、内箱内空間である庫内3aは、上述したように、断熱機能を有する発泡材等で構成される仕切板4(図9参照)で仕切られており、この実施の形態では、2枚の仕切板4により庫内3aが左右に3つの断熱室5に仕切られている。仕切板4は、例えば、断熱機能を有する発泡材が、その表面に合成樹脂製のシート材で覆われて構成されている。なお、図示しないが、仕切板4の前縁部には、仕切板4の前縁部に沿って配設された補強用フレームを介して、内扉13の裏面に密着可能なシール材(ガスケット)が取り付けられている。
図2(a)、図4に示すように、内箱3の底面部3bには、各仕切板4の下端辺部が入り込むように、下方に窪んだ形状で前後方向に延びる溝部27が形成されている。このように、仕切板4の下端辺部が溝部27に深く入り込んでいるため、従来のようなスポンジが介装されていなくても、良好に断熱できるようになっている。
ここで、図8(a)、(b)に拡大して示すように、溝部27における一方の側面の下方寄り部分には、下方ほど溝部27の幅が狭まるように傾斜面27aが形成されており、これにより、溝部27に仕切板4の下端辺部を挿入した際に、仕切板4の下端辺部が溝部27に隙間なく密着するようになっている。なお、この実施の形態では、溝部27における片側の側面だけ傾斜面27aを形成しているが、これに限るものではなく、溝部27における両側の側面に傾斜面27aを形成してもよい。
図10は、自動販売機本体2の背面に配設される断熱材としての背板30を示し、この背板30も発泡ウレタンなどの発泡体により構成されている。また、背板30にも、仕切板4の後辺部が入り込むように、後方に窪んだ形状で上下方向に延びる溝部31が形成されている。そして、仕切板4の後編部が溝部31に深く入り込むことで、従来のようなスポンジが介装されていなくても、良好に断熱できるようになっている。また、図8(c)に示すように、この溝部31における両側の側面の奥側寄り部分には、下方ほど溝部31の幅が狭まるように傾斜面31aが形成されており、これにより、溝部31に仕切板4の後辺部を挿入した際に、仕切板4の後辺部4b(図9参照)が溝部31に隙間なく密着するようになっている。なお、これに限るものではなく、溝部31における片側の側面だけに傾斜面31aを形成してもよい。
また、図1において簡略的に示しているが、断熱室5の上面部(天井面部)には、商品が収納される商品収納部(いわゆる収納ストッカ)を庫内3aから手前側に出退自在に支持するためにガイドレール33が設けられている。そして、この実施の形態では、ガイドレール33の製造組立時の取付作業を行い易くするために、仕切板4の上部側が左右に若干移動できるよう、仕切板4の上部側には溝部31が設けられていない。このように、溝部31が設けられていない箇所には隙間を埋めるためのスポンジを配設することが望ましいが、ガイドレール33の取付作業等に支障をきたさない場合は、溝部31を背板30の上端まで形成してもよい。
また、仕切板4は、内箱3の底面部3b(底面断熱体15)の溝部27および背板30の溝部31に嵌め込まれることにより概略的にその左右方向の位置が決められるが、実質的は、図2(b)に示すように、底面部3bの上面部分をなす底面部上面板16の左辺部または右辺部から鍔状に上方に延びるように形成された鍔状部16aによって左右方向の位置規制が行われている。
なお、図11に示すように、仕切板4の後辺部に近い箇所や、これに対応する背板30には、仕切板4を背板30に固定するブラケット32を通過させるために、スリット4a、30aが形成されている。そして、このブラケット32を貼付用テープ(図示せず)等により背板30に貼り付けるとともに、ブラケット32を背板30のスリット30aと仕切板4のスリット4aとを通過させた後、後方に屈曲させることにより、仕切板4を良好に保持するよう構成されている。なお、この構造の詳細に関しては、本出願人が出願した特許出願に係る特開2006−178860公報を参照されたい。
上記構成によれば、内箱3の底面部3bの断熱部分をなす底面断熱体15を、ドレンノズル21を組み込んだ状態でドレンノズル21の周りに一体形成した断熱材により構成したので、ドレンノズル21の周りに底面断熱体15が隙間なく密着して、従来設けられていたようなスポンジを省くことができて、部品点数を削減することができる。また、ドレンノズル21の周りに外気が接触しなくなるので、ドレンノズル21の周りに結露水が発生しなくなり、結露水の落下部分が汚れたりして不衛生になるなどの不具合を防止することもできる。
また、底面断熱体15に、仕切板4の下端辺部を嵌り込ませる溝部27を形成したので、底面断熱体15と仕切板4の下端辺部との間にスポンジを介装しなくても、底面断熱体15と仕切板4とを密着させることができて、断熱室5間での空気の流通、すなわち、熱漏洩を阻止することができると同時に、スポンジを省いたため部品点数を削減することができる。
また、背板30にも、仕切板4の後辺部を嵌り込ませる溝部31を形成したので、底面断熱体15と仕切板4の後辺部との間にスポンジを介装しなくても、背板30と仕切板4とを密着させることができて、断熱室5間での空気の流通、すなわち、熱漏洩を阻止することができると同時に、スポンジを省くことが可能となり部品点数を削減できる。
また、溝部27、31における少なくとも一方の側面に、下方ほど溝部27、31の幅が狭まるように傾斜面27a、31aを形成したことにより、溝部27、31に仕切板4の下端辺部や後辺部を挿入した際に、この箇所が溝部27、31に隙間なく良好に密着し、これにより、隣り合う断熱室4間での空気の流通をより確実に防止することができる。
なお、上記の実施の形態では、ドレン水受け22の下方に、各ドレン水受け22から溢れ出たドレン水を受ける断面略V形状の樋24を配設したので、簡単な構造となるとともに樋24の数も1つだけで済んで、部品点数も最小に抑えられる利点があるが、これに限るものではなく、各ドレン水受け22にそれぞれホースなどを接続してもよい。
2 自動販売機本体
3 内箱
3b 底面部
4 仕切板
5 断熱室
15 底面断熱体
16 底面部上面板
17 底面部下面板
20 ドレン装置
21 ドレンノズル
22 ドレン水受け
24 樋
25 蒸発皿
26 傾斜面
27 溝部
27a 傾斜面
30 背板
31 溝部
31a 傾斜面
3 内箱
3b 底面部
4 仕切板
5 断熱室
15 底面断熱体
16 底面部上面板
17 底面部下面板
20 ドレン装置
21 ドレンノズル
22 ドレン水受け
24 樋
25 蒸発皿
26 傾斜面
27 溝部
27a 傾斜面
30 背板
31 溝部
31a 傾斜面
Claims (4)
- 複数の断熱室が設けられている断熱構造の内箱と、断熱室内で発生した結露水を庫外に排出するドレン装置とを備え、ドレン装置のドレンノズルが内箱内空間である庫内と内箱外空間である庫外とを貫通して配設された自動販売機であって、
内箱底面部の断熱部をなす底面断熱体を、ドレンノズルを組み込んだ状態でドレンノズルの周りに一体形成した断熱材により構成したことを特徴とする自動販売機。 - 底面断熱体を、ドレンノズルを組み込んだ状態で一体発泡させた発泡体により構成したことを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
- 底面断熱体に、断熱機能を有して断熱室同士を仕切る仕切板の下端辺部を嵌り込ませる溝部を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の自動販売機。
- 溝部における少なくとも一方の側面に、下方ほど溝部の幅が狭まるように傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の自動販売機。
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2007
- 2007-08-08 JP JP2007205999A patent/JP2009042947A/ja active Pending
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