JP2009042539A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像形成装置の画像レベルが所定の時間低下してしまう定着セット跡の状態をバックアップする。
【解決手段】 電源スイッチON時に、定着ベルトユニットと加圧ローラの加圧状態、圧解除状態を検知し、加圧状態を検知した場合には画像レベルをバックアップする立ち上げシーケンスに移行する。圧解除状態であった場合には、加圧状態に切り替え、通常の立ち上げシーケンスに移行する。
また、上記のシーケンス以外に、ハード的には、画像形成装置のAC電源が遮断された場合でも、低圧電源の出力が落ちる前に定着ベルトユニットと、加圧ローラが圧解除する動作シーケンスに移行し、圧解除状態とするだけの電荷をもつ蓄電手段を低圧電源にもつ。
【選択図】 図1
【解決手段】 電源スイッチON時に、定着ベルトユニットと加圧ローラの加圧状態、圧解除状態を検知し、加圧状態を検知した場合には画像レベルをバックアップする立ち上げシーケンスに移行する。圧解除状態であった場合には、加圧状態に切り替え、通常の立ち上げシーケンスに移行する。
また、上記のシーケンス以外に、ハード的には、画像形成装置のAC電源が遮断された場合でも、低圧電源の出力が落ちる前に定着ベルトユニットと、加圧ローラが圧解除する動作シーケンスに移行し、圧解除状態とするだけの電荷をもつ蓄電手段を低圧電源にもつ。
【選択図】 図1
Description
AC電源を入力とし、整流素子と、コンデンサからなる平滑回路および、前記コンデンサを供給源として前記コンデンサからトランス巻き線を介し、スイッチング素子により電流スイッチングすることで、低圧電源を出力する低圧電源回路を持ち、記録材上に転写された未定着トナー像を、加熱用回転体、及び加圧用回転体とが互いに密着加圧状態により形成される定着ニップ部内を加圧挟持搬送させることで永久定着を行い、なおかつ前記密着加圧状態を圧解除させる機能を有する加圧加熱定着装置を持ち、さらに、前記密着加圧状態と前記圧解除状態とを検知する検知手段を持ち、前記密着加圧状態と前記圧解除状態とを切り替える切り替え手段を持ち、AC電源の通電状態と遮断状態とを検知する検知手段を持つ画像形成装置に関するものである。
図1は画像形成装置概略構成、図2は定着ユニット概略構成、図3は低圧電源概略構成を示した図である。これらを用いて従来技術を説明する。図1に示す画像形成装置概略構成において、101は画像形成装置、102は用紙カセット、103は給紙ローラ、104は転写ベルト駆動ローラ、105は転写ベルト、106〜109はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの感光ドラム、110〜113は転写ローラ、114〜117はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカートリッジ、118〜121はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの光学ユニット、122は定着ユニット、124はレジシャッター、125は記録材である。
画像形成装置101は、電子写真プロセスを用い記録材125上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を重ねて転写し、定着ユニット122によってトナー画像を温度制御に基づき熱定着させる。
図2に示す定着ユニット122は、定着ベルト加熱方式、加圧用回転体駆動方式(テンションレスタイプ)の加熱装置である。200は第一の回転体(第一の定着部材)としての定着ベルトであり、ベルト状部材に弾性層を設けてなる円筒状(エンドレスベルト状、スリーブ状)の部材である。202は第二の回転体(第二の定着部材)としての加圧ローラである。210は加熱体保持部材としての、横断面の略半円弧状樋型で、耐熱性及び剛性を有するヒータホルダである。209は加熱体(熱源)としての定着ヒータであり、ヒータホルダ210の下面に該ホルダ210の長手に沿って配設してある。定着ベルト200は、このヒータホルダ210にルーズに外嵌させてある。ヒータホルダ210は、耐熱性の高い液晶ポリマー樹脂で形成し、定着ヒータ209を保持し、定着ベルト200をガイドする役割を果たす。
加圧ローラ202は、ステンレス製の芯金に、射出成形により、シリコーンゴム層を形成し、その上にPFA樹脂チューブを被覆してなる。この加圧ローラ202は、芯金の両端部を定着ユニットフレーム204の不図示の奥側と手前側の側板間に回転自由に軸受保持させて配設してある。この加圧ローラ202の上側に、定着ヒータ209、ヒータホルダ210、定着ベルト200等から成る定着ベルトユニット250を定着ヒータ209側が下向きになるように加圧ローラ202に並行に配置し、ヒータホルダ210の両端部を不図示の加圧機構により所定の加圧力を有し、加圧ローラ202の軸線方向に附勢している。これにより、定着ヒータ209の下向き面を定着ベルト200を介して加圧ローラ202の弾性層に、その弾性層の弾性に抗して所定の押圧力をもって圧接させ、加熱定着に必要な所定幅の定着ニップ部207を形成させてある。この加圧機構は、加圧状態と圧解除状態を自動的に切り替えることが可能な構成となっている。
211と212は第一と第二の温度検知手段としてのメインとサブの2つのサーミスタである。第一の温度検知手段としてのメインサーミスタ211は、加熱体である定着ヒータ209に非接触に配置され、本実施の形態ではヒータホルダ210の上方において定着ベルト200の内面に弾性的に接触させてあり、定着ベルト200の内面の温度を検知する。第二の温度検知手段としてのサブサーミスタ212は、メインサーミスタ211よりも熱源である定着ヒータ209に近い場所に配置され、定着ヒータ209裏面の温度を検知する。
メインサーミスタ211は、ヒータホルダ210に固定支持させたステンレス製のアーム205の先端にサーミスタ素子が取り付けられ、アーム205が弾性揺動することにより、定着ベルト200の内面の動きが不安定になった状態においても、サーミスタ素子が定着ベルト200の内面に常に接する状態に保たれる。
メインサーミスタ211及びサブサーミスタ212は、その出力がそれぞれA/Dコンバータ213,214を介して温調制御部201に入力されている。これにより温調制御部201は、メインサーミスタ211、サブサーミスタ212の出力に基づいて、定着ヒータ209の温調制御内容を決定し、電力供給部(加熱手段)としてのヒータ駆動回路208によって定着ヒータ209への通電を制御する。
203と206は、それぞれ装置フレーム204に組付けた入り口ガイド203と定着排紙ローラ206である。入り口ガイド203は、二次転写ニップを抜けた記録媒体Pが、定着ヒータ209部分における定着ベルト200と加圧ローラ202との圧接部である定着ニップ部207に正確にガイドされるように転写材を導く役割を果たす。入り口ガイド203は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の樹脂により形成されている。
加圧ローラ202は、駆動手段(図不示)により矢印の方向に所定の周速度で回転駆動される。この加圧ローラ202の回転駆動による加圧ローラ202の外面と定着ベルト200との、定着ニップ部207における圧接摩擦力により、円筒状の定着ベルト200に回転力が作用して該定着ベルト200が、その内面側が定着ヒータ209の下向き面に密着して摺動しながらヒータホルダ210の外回りを矢印の方向に従動回転状態になる。この定着ベルト200内面にはグリスが塗布され、ヒータホルダ210と定着ベルト200内面との摺動性を確保している。
加圧ローラ202が回転駆動され、それに伴って円筒状の定着ベルト200が従動回転状態になり、また定着ヒータ209に通電がなされると、定着ヒータ209が昇温して所定の温度に立ち上げ温調される。この状態において、定着ニップ部207の定着ベルト200と加圧ローラ202との間に未定着トナー像を担持した記録媒体Pが入り口ガイド203に沿って案内されて導入されると、定着ニップ部207において記録媒体Pのトナー像担持面側が定着ベルト200の外面に密着して定着ベルト200と一緒に定着ニップ部207により挟持搬送されていく。この挟持搬送過程において、定着ヒータ209の熱が定着ベルト200を介して記録媒体Pに付与され、記録媒体P上の未定着トナー像tが記録媒体P上に加熱及び加圧されて溶融定着される。定着ニップ部207を通過した記録媒体Pは定着ベルト200から曲率分離され、定着排紙ローラ206で排出される。
図3に低圧電源概略構成に示す。301はインレット、302はヒューズ、303はコモンモードコイル、304は整流ダイオードブリッジ、305は1次平滑電解コンデンサ、306は起動抵抗、307はスイッチングFET、308はトランス、309は電源IC、310はゲート抵抗、311は電流検知抵抗、312はフォトカプラ、313はシャントレギュレータ、314はチョークコイル、315は平滑コンデンサ、316は電源スイッチ、317は電源スイッチOFF検知回路、318は電源停止信号を発生するコントローラボード、319は電源停止信号受信回路である。
通常動作として、インレット301より入力された、AC電源は、整流ダイオードブリッジ304を通り、全波整流され、1次平滑電解コンデンサ305にチャージされる。電源スイッチ316がON状態になると、起動抵抗106を抜け、電源IC309を起動させ、スイッチングFET307を動作させ、トランス308に電流を流すことで動作を開始する。トランス308が動作すると、トランスの補助巻き線により作られた電源IC309の電源が供給されるようになり、電源IC309は動作を続けることが可能となり、さらにスイッチングFET307をスイッチング動作させることが出来るようになり、トランス308は安定した動作を続けることが可能となる。さらに、トランス308により変圧された2次側の電圧はチョークコイル314と平滑コンデンサ315により平滑され安定したDC出力が出力される。DC出力の電圧制御は、シャントレギュレータ313とフォトカプラ312によりフィードバック信号が作られ、電源IC309へフィードバックされ、スイッチングFET307のスイッチングデューティを変化させることで、安定したDC出力電圧の制御が可能となる。
ここで、電源スイッチ316がOFF状態になると、電源スイッチOFF検知回路317より電源スイッチOFF信号700が、コントローラボード318に伝わり、所定のタイムラグを経て電源停止信号がコントローラボード318より発生され、電源停止信号受信回路319に伝わり、電源IC309へと伝えられ、電源はOFFされる。このような低圧電源を一般的にソフトスイッチ方式の低圧電源と呼ぶ。
前述したような構成の定着ユニット122ならびに低圧電源300を持つ画像形成装置において、定着ベルトユニット250と加圧ローラ202とが加圧状態のまま画像形成されず放置され、次回画像形成したときに加圧ローラ202に定着ニップ部の加圧跡が残ってしまい、加圧ローラ202の周期で出力画像に加圧跡が現れる場合がある。この加圧跡は、出力画像のパターンや画像の絵柄によってはほとんど目立たないレベルのものであり画像レベルを気にしないユーザーであれば気にならない程度のものである。ただし、通常レベルである画像レベルと比較すると画像レベルの低下であると判断できるものである。通常、この加圧跡を消すためには、定着ベルトユニット250を過熱の上、加圧ローラ202と加圧状態にして所定の時間だけ非通紙状態で回転させたり、通常の画像形成動作を所定の枚数や時間だけ続ける必要がある。ただし、画像形成状態の場合、上記所定の枚数や時間だけ画像レベル低下状態が続くことになる。
このような画像レベル低下の対策として、電源スイッチ316のOFFを検知と同時に、低圧電源の出力を停止するのではなく、タイムラグを持たせて、定着ベルトユニット250と加圧ローラ202を加圧状態から圧解除状態に切り替えてから低圧電源の出力を停止するといった方法がとられてきた。こうすることで、定着ベルトユニット250と加圧ローラ202とが圧解除状態になり、次回画像形成したときにも加圧ローラ202に定着ニップ部207の加圧跡が残る事はないからである。ところが、一般的なソフトスイッチ方式の低圧電源では、コンセントが引き抜かれるなど、AC電源が遮断された場合には、定着ベルトユニット250と加圧ローラ202が加圧状態から圧解除状態へ切り替える動作シーケンスが働かないまま低圧電源300が停止してしまい、加圧状態で放置されることになる。このため、次回画像形成装置を使用した場合に画像形成レベルの低下を引き起こすことがある。
また、低圧電源以外にも何らかの原因で定着ベルトユニット250と加圧ローラ202が加圧状態で放置された場合にも同様な問題が発生し、このことについても対策はとられないでいた。
これらの従来例としては、特許文献1をあげることが出来る。
特開2004-053774号公報
本発明で解決する課題は、何かの要因で加圧状態で放置されて低圧電源300が停止してしまったり、画像形成装置のAC電源が遮断され、定着ベルトユニット250と加圧ローラ202を加圧状態で電源が停止された状態で放置され、次回画像形成装置を使用した場合に画像形成レベルの低下を引き起こすことから画像形成装置を保護することである。
電源スイッチ216がON時に、定着ベルトユニット250と加圧ローラ202の加圧状態、圧解除状態を検知し、加圧状態を検知した場合には画像レベルをバックアップする立ち上げシーケンスに移行する。圧解除状態であった場合には、加圧状態に切り替え、通常の立ち上げシーケンスに移行する。
また、上記のシーケンス以外に、ハード的には、画像形成装置のAC電源が遮断された場合でも、低圧電源300の出力が落ちる前に定着ベルトユニット250と、加圧ローラ202が圧解除する動作シーケンスに移行し、圧解除状態とするだけの電荷をもつ電解コンデンサや電気二重層コンデンサなどの充放電可能な蓄電手段を低圧電源300の一次側もしくは、二次側に持つことによっても、画像形成レベルの低下を引き起こさないようにすることが可能である。
以下に示す実施例1から実施例4を実施することで、画像形成装置の画像レベルが所定の時間低下してしまう状態からバックアップすることが可能となる。また、バックアップするかしないか、もしくはバックアップのレベルをユーザーが選択設定可能となる。また、AC電源が遮断した際にも、画像レベル低下につながる原因を未然に防ぐように動作を行い、画像レベル低下から画像形成装置を救うことが可能となる。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
図4に、実施例1の動作シーケンスフローを、図5に実施例1の低圧電源の回路図を、図6(a)〜(d)に実施例1の定着ユニットの抜粋図、図7に本実施例に関連する部分を抜粋したブロック図を示す。
まず、図7において、222はCPU、ASIC、モータドライバーなどの素子が実装され、画像形成装置の動作シーケンスのF/Wも上記CPUに実装され、画像形成装置をコントロールする要となるコントローラボード、300は低圧電源、122は定着ユニットである。本実施例では、コントローラボード222に低圧電源300から出力される、電源スイッチOFF検知信号700、定着ユニット122から出力される、加圧、圧解除状態検知信号701、コントローラボード222から定着ユニット122へ出力される回転軸動作信号702が接続される。なお、これら信号については後述することとする。
次に、図2で説明した定着ユニット122と比較し、図6(a)〜図6(d)で追加した部分について説明を行なう。215はヒータホルダー210に接続されて、定着ベルトユニット250の骨組みをなすヒータステイ、216は定着ベルトユニット250と加圧ローラ202との間の加圧力を生み出すバネ、217はカム押さえ、218は、定着ベルトユニット250と加圧ローラ202間の加圧、圧解除動作を行なうカム、220はフォトセンサ、218Sはカムの状態を側面から描いた図、220はフォトセンサ、219はフォトセンサ220の検知のもととなる遮光板、219Sは遮行板の遮光、透光の状態を側面から描いた図221はカム218と遮行板219を固定して回転動作を行なう回転軸、222はフォトセンサ220から出力される加圧、圧解除状態検知信号701を検知するコントローラボードである。
ここで、図4のシーケンスフローと、図6(a)〜(d)を用いて実施例1を説明する。なお、図6(a)は、圧解除状態の定着ユニットの抜粋図である。図6(b)は図6(a)の状態における定着ユニットを短手方向から見た図である。図6(c)は、加圧状態の定着ユニットの抜粋図である。図6(d)は図6(c)の状態における定着ユニットを短手方向から見た図である。当然のことながら、これらシーケンスフローは、図6(a)、図6(c)、図7に示されているコントローラボード222にF/Wとして実装されている。
図4の501の状態である低圧電源の電源スイッチ316がONされると、502の状態に移行する。502は、コントローラボード222が、フォトセンサ220と遮行板219の組み合わせによってもたらす遮光状態、透光状態を検知することから、定着ベルトユニット250と加圧ローラ202が、加圧状態にあるのか圧解除状態にあるのかを検知するステータスである。(図6(a)〜図6(d)では遮光状態=圧解除状態、透光状態=加圧状態となっている。)
もし、図6(a)と図6(b)のように、カム218の長手方向が横に倒れているような位置にあるとき、バネ216によって定着ベルトユニット250と加圧ローラ202との間の加圧力が緩む状態であるため、圧解除状態である。この際の遮光板219が遮光状態となり、コントローラボード222は圧解除状態であることを検知すると、コントローラボード222より、回転軸動作信号702が出力され、回転軸221を図示しない駆動手段により回転させ、カム218の長手方向が縦に立つような位置に移動する。この際、バネ216によって定着ベルトユニット250と加圧ローラ202との間の加圧力が高くなるため、加圧状態となる。加圧状態に移動を行なう503のシーケンスを経た後に、504に示す通常の立ち上げシーケンスに移行する。
もし、図6(a)と図6(b)のように、カム218の長手方向が横に倒れているような位置にあるとき、バネ216によって定着ベルトユニット250と加圧ローラ202との間の加圧力が緩む状態であるため、圧解除状態である。この際の遮光板219が遮光状態となり、コントローラボード222は圧解除状態であることを検知すると、コントローラボード222より、回転軸動作信号702が出力され、回転軸221を図示しない駆動手段により回転させ、カム218の長手方向が縦に立つような位置に移動する。この際、バネ216によって定着ベルトユニット250と加圧ローラ202との間の加圧力が高くなるため、加圧状態となる。加圧状態に移動を行なう503のシーケンスを経た後に、504に示す通常の立ち上げシーケンスに移行する。
また、もし図6(a)と図6(d)のように、加圧状態であることを検知した場合には、加圧跡による画像レベルの低下をリカバリーするバックアップ立ち上げシーケンスへと移行するかどうかの選択設定状態であるかどうかを確認する505のステータスへ進み、バックアップ立ち上げシーケンスに進む事をユーザーが選択している場合には506に示すバックアップ立ち上げシーケンスに進むこととなり、バックアップ立ち上げシーケンスに進まないことをユーザーが選択している場合には、504で示す通常立ち上げシーケンスに進む。なお、バックアップ立ち上げシーケンスは所定の時間だけ定着ユニットを加熱(この場合、画像形成時の70%程度の温度設定を想定している。)の上、非通紙状態で回転させることを特徴としたシーケンスである。またこの際、通常の立ち上げシーケンスも含んでいる。
ここで、バックアップ立ち上げシーケンスへ移行するかどうかはユーザーによりあらかじめ選択設定可能にしたことも、本実施例の特徴である。選択設定可能にしたことで、画像レベルにこだわらないユーザーには所定の時間動作し続けるバックアップ立ち上げシーケンスを省き、通常の立ち上げ時間だけで、画像形成装置がスタンバイ状態になり、待ち時間を短縮すことが可能となる。例として、図9(a)にバックアップ立ち上げシーケンスを選択しない場合の画像レベルと画像出力枚数の関係を示す。図9(b)にバックアップ立ち上げシーケンスを選択した場合の画像レベルと画像出力枚数の関係を示す。
図9(a)では、待ち時間は少ない事が利点であるものの、画像レベルが通常レベルに戻るまでの画像出力枚数がかかるという欠点がある。図9(b)では、バックアップ立ち上げシーケンスの時間分待ち時間は多い事が欠点であるものの、画像レベルは、画像出力当初から通常レベルである事が利点である。
次に、本実施例における低圧電源の特徴を示すことにする。本実施例では、AC電源が遮断された場合に、すぐに電源出力が停止するのではなく、画像形成装置は以下に示す2つの動作を行なってから電源出力が停止する。
(1) AC電源が遮断したことを検知する。
(2) 定着ベルトユニット250と加圧ローラ202が加圧状態の場合には圧解除状態へ移行する。
これらの動作を実現させるために、本実施例の低圧電源は以下に示すような構成をとっている。これら構成を図5を用いて説明することとする。
図5で示す、低圧電源は、従来例で示した一般的なソフトスイッチタイプの低圧電源ではなく、電源スイッチをOFFすることで、低圧電源回路に供給するAC電源を遮断させ、出力動作を停止させるタイプの低圧電源である。つまり、電源スイッチ316はインレット301とヒューズ302の間に配置されている。低圧電源の動作としては、電源スイッチ316がOFFしたことを電源スイッチOFF検知回路317で検知し、コントローラボード318に伝わる構成までは、従来例で示した一般的なソフトスイッチタイプの低圧電源と同じであるものの、違いとしては、コントローラボード318から出力される電源停止信号が電源停止信号受信回路319に戻り、電源IC309を停止させるような構成はとっていないところである。前述したように、電源スイッチ316がOFFされると、AC電源が遮断されたことを、電源スイッチOFF検知回路317で検知し、コントローラボード318に伝わる。コントローラボード318では、電源スイッチのOFFを検知すると、定着ベルトユニット250と加圧ローラ202が加圧状態であることを検知した場合には、コントローラボード222より、回転軸動作信号702が出力され、回転軸221を図示しない駆動手段により回転させ、カム218を圧解除状態に移動するように画像形成装置の動作をコントロールする。この一連の動作は、AC電源が遮断された後の動作であるため、ACからの電源供給がなされない状態で行なわれる必要がある。そこで、この動作を実現するために、本実施例では、図5のコンデンサ305は、電解容量を上記(1)、(2)の動作が行なえる分だけ上乗せしたコンデンサ容量のものを選択する。なお、コンデンサとしては、電解コンデンサを想定している。
ちなみに、上記では、電源スイッチ316をOFFにした場合について示したが、AC電源ケーブルを引き抜いて、AC電源を遮断した場合にも同様の効果が得られる。また、電源スイッチOFF検知回路317は、定着ヒータ209の温調のタイミング基準となるゼロクロス回路で兼用しても良い。
また、本実施例の画像形成装置は通常使用状態では、電源スイッチ316をOFFにした場合には圧解除状態となり、加圧状態にはなりえない。ところが、本実施例では電源スイッチ316がON時に加圧状態であることも想定している。この理由としては、故意に加圧状態で電源スイッチ316がOFFされるような状況をも想定したためである。
実施例1との違いは、動作シーケンスにある。
ここで図8の動作シーケンスフローを用いて実施例2を説明する。また、図5および図6は実施例2にも有効な図である。
図8の601の状態である低圧電源の電源スイッチ316がONされると、602の状態に移行する。実施例1と同様の検知方法で、圧解除状態であることを検知した場合には、コントローラボード222より、回転軸動作信号702が出力され、回転軸221を図示しない駆動手段により回転させ、カム218を加圧状態に移動する603のシーケンスを経た後に、604に示す通常の立ち上げシーケンスに移行する。
また、もし加圧状態であることを検知した場合には、加圧跡による画像レベルの低下をリカバリーするバックアップ立ち上げシーケンスの設定時間の確認を行なう605のステータスへ進み、バックアップ立ち上げシーケンスの設定時間0を設定している場合を除き、606に示すバックアップ立ち上げシーケンスに進み、設定した時間だけバックアップ立ち上げシーケンスを行なう。一方、バックアップ立ち上げシーケンスの時間が0である場合には、604で示す通常立ち上げシーケンスに進む。なお、バックアップ立ち上げシーケンスは所定の時間だけ定着ユニットを加熱(この場合、画像形成時の80%程度の温度設定を想定している。)の上、非通紙状態で回転させることを特徴としたシーケンスである。またこの際、通常の立ち上げシーケンスも含んでいる。
実施例1との違いと特徴は、バックアップ立ち上げシーケンスの時間設定を任意とし、ユーザーによりあらかじめ設定可能にしたことである。時間設定を可能にしたことで、画像レベルに応じたバックアップ立ち上げシーケンスの時間を設定することが可能となり、待ち時間を短縮すことが可能となる。これらの設定時間と画像レベルの関係を図10(a)〜図10(c)に一例として示すこととする。図10(a)は、バックアップ立ち上げシーケンスの時間設定を0にした例である。バックアップ立ち上げシーケンス時間を0にしたため、画像形成が可能になるまでの待ち時間は通常の立ち上げ時間と同じとなり、待ち時間は短縮されるという利点があるものの、画像レベルが通常レベルに戻るまでに時間がかかるという欠点がある。図10(b)はバックアップ立ち上げシーケンス時間を必要とされる時間よりも短めに設定した例である。画像形成が可能になるまでの待ち時間は、必要とされるバックアップ立ち上げシーケンス時間よりも短縮されるものの、画像レベルが改善し通常レベルに戻るまでに通常のバックアップ立ち上げシーケンスを行なった場合よりも長くなる。
これは、待ち時間も短くし、画像レベルの復帰時間も短くした例である。
図10(c)は、通常必要とされるバックアップ立ち上げシーケンスの標準時間を設定した例である。画像形成が可能になるまでの待ち時間は上記を含めた3パターン中一番長くなるという欠点があるものの、画像形成初めから柱状の画像レベルで画像形成することが可能であるという利点がある。
本実施例で使用する低圧電源を図11に示す。
本実施例と実施例1との違いは、使用する低圧電源300の違いだけである。本実施例に使用する低圧電源300は、AC電源が遮断した場合にも、2次側出力に配置した蓄電手段320より電源出力の供給を行ない続けることが可能な構成となっている。蓄電手段320としては、電解コンデンサや、電気二重層コンデンサなどを想定している。これら蓄電手段320には、AC電源が遮断したことを検知し、以下の動作を行なってから、出力電圧が切れるだけの電力容量を持たせる事とする。
(1) AC電源が遮断したことを検知する。
(2) 定着ベルトユニット250と加圧ローラ202が加圧状態の場合には圧解除状態へ移行する。
これ以外の構成やシーケンスなどは実施例1と同じである。
本実施例は、動作シーケンスは実施例2と同じある。また、低圧電源300の構成は実施例3と同じである。
つまり、バックアップ立ち上げシーケンスの時間を設定可能であり、低圧電源300は、AC電源が遮断された時にも、二次側に配置された蓄電手段320から以下の2点の動作を行なった後に、電源出力が停止する。
(1) AC電源が遮断したことを検知する。
(2) 定着ベルトユニット250と加圧ローラ202が加圧状態の場合には圧解除状態へ移行する。
Claims (7)
- AC電源を入力とし、整流素子と、コンデンサからなる平滑回路および、前記コンデンサを供給源として前記コンデンサからトランス巻き線を介し、スイッチング素子により電流スイッチングすることで、低圧電源を出力する低圧電源回路を持ち、記録材上に転写された未定着トナー像を、加熱用回転体、及び加圧用回転体とが互いに密着加圧状態により形成される定着ニップ部内を加圧挟持搬送させることで永久定着を行い、なおかつ前記密着加圧状態を圧解除させる機能を有する加圧加熱定着装置を持ち、さらに、前記密着加圧状態と前記圧解除状態とを検知する検知手段を持ち、前記密着加圧状態と前記圧解除状態とを切り替える切り替え手段を持ち、前記AC電源の通電状態と遮断状態とを検知する検知手段を持ち、前記画像形成装置の電源投入時に複数の立ち上げシーケンスを持つことを特徴とした画像形成装置。
- 前記画像形成装置に前記AC電源投入した際、前記圧解除状態を検知した場合には、第一の装置立ち上げシーケンスに移行し、前記密着加圧状態を検知した場合には、第一の装置立ち上げシーケンス以外の複数からなる装置立ち上げシーケンスに移行することを選択可能であることを特徴とした請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記AC電源が遮断したことを検知し、かつ前記密着加圧状態であることを検知した場合には、画像形成装置の電源を電力容量を持ち、充放電可能な蓄電手段に切り替えた後に、前記コントロール手段により前記圧解除状態に切り替えるための動作シーケンスに移行することを特徴とした請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記複数の装置立ち上げシーケンスは、前記画像形成装置の出力画像レベル低下を防止するための立ち上げシーケンスであることを特徴とした請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記蓄電手段は、アルミ電解コンデンサならびに、電気二重層コンデンサであり、これらを前記低圧電源の一次側もしくは二次側に配置したことを特徴とした請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記密着加圧状態と前記圧解除状態とを検知する検知手段は、フォトセンサーを使用することを特徴とした請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記AC電源の通電状態と遮断状態とを検知する検知手段はゼロクロス信号を兼用することを特徴とした請求項1に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007208028A JP2009042539A (ja) | 2007-08-09 | 2007-08-09 | 画像形成装置 |
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Cited By (3)
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JP2012108206A (ja) * | 2010-11-15 | 2012-06-07 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2012120315A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Canon Inc | スイッチング電源装置、及び、スイッチング電源装置を備えた画像形成装置 |
US11199797B2 (en) | 2019-09-20 | 2021-12-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
-
2007
- 2007-08-09 JP JP2007208028A patent/JP2009042539A/ja active Pending
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