JP2009042277A - 定着装置,画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】定着ローラ20と,該定着ローラ20を加熱するための電力が供給される電磁コイル23とを備えてなる定着装置において,電磁コイル23への電力供給が中止された後,電磁コイル23への電力供給が再開されるまでの間に,温度センサ24により定着ローラ20の温度の時間変化を検出し,電磁コイル23への電力供給が再開される際,電磁コイル23への電力供給が中止されている間における定着ローラ20の温度の時間変化に基づき,電磁コイル23への供給電力を決定する。
【選択図】図3
Description
ハロゲンランプ,或いは電磁コイルへの供給電力を制御する制御部は,定着ローラの表面温度を定着処理に必要な所定の温度とするために,温度センサによる定着ローラの表面温度の検出結果に応じて,ハロゲンランプ,或いは電磁コイルへの電力供給のオン/オフ制御や,ハロゲンランプ,或いは電磁コイルへの供給電力量を変化させる供給電力制御を行う。
特に,前回の定着処理が長時間行われていた場合においては,定着ローラの周囲に多量の熱が蓄積された状態となっており,前回の定着処理の時間が短く,定着ローラの周囲に熱が蓄積されていない状態に比べて,定着ローラから熱が放散され難い状態となっている。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,加熱手段への無駄な電力の供給をなくし,定着ローラを定着処理に必要な所定温度以上に加熱することを防ぐことが可能な定着装置を提供することにある。
(1)前記加熱手段への電力供給が中止された後,前記加熱手段への電力供給が再開されるまでの間に,前記定着ローラの温度の時間変化を検出する温度変化検出手段。
(2)前記加熱手段への電力供給が再開される際,前記温度変化検出手段による検出結果に基づいて,前記加熱手段への供給電力を決定する供給電力制御手段。
定着処理が中止されている間,加熱手段への電力供給も中止される。この間,定着ローラの温度は,通常,上記所定温度よりも低下する。
例えば,前回の定着処理が長時間行われ,定着ローラの周囲に熱が多量に蓄積されている場合,定着ローラの熱は定着ローラの周囲に放散され難い。一方,前回の定着処理の時間が短く,定着ローラの周囲に蓄積されている熱が少量である場合,定着ローラの熱は定着ローラの周囲に放散され易い。すなわち,加熱手段への電力供給を再開したとき,定着ローラの周囲に熱が多量に蓄積された状態においては,定着ローラの周囲に少量の熱しか蓄積されていない状態に比べて定着ローラの温度が上昇し易くなっている。
すなわち,加熱手段への電力供給が中止された後,加熱手段への電力供給が再開されるまでの間に検出された定着ローラの温度の時間変化に応じて加熱手段への供給電力を変化させることは,定着ローラの周囲に蓄積された熱の状態,即ち定着ローラの温度の変化傾向に応じて加熱手段への電力供給を行うこととなり,加熱手段への無駄な電力の供給をなくし,定着ローラを定着処理に必要な所定温度以上に加熱することを防ぐことが可能となる。
しかし厳密には定着ローラの現在の表面温度を考慮することが望ましい。そこで,前記供給電力制御手段が,前記温度変化検出手段による検出結果と,加熱手段への電力供給が再開される際の定着ローラの温度とに基づいて,前記加熱手段への供給電力を決定するようにすることが考えられる。
また,前記温度変化検出手段による検出結果に関わらず,前記加熱手段への電力供給が再開されてから,該定着装置による定着処理が再開されるまでの時間を一定にする構成であってもよい。
このとき,定着装置による定着処理が再開されるまでの時間は,ユーザの利便性を損なわない範囲で定めることができる。
このようにユーザが利便性を損なわれていないと感じる時間は,例えば10秒程度以内である。そこで,電磁コイルへの電力供給を再開する時の温度が比較的高いためなどにより,電力供給を再開してから定着ローラの表面温度が所定の上記T0になるまでの時間が,計算上10秒以内であれば,供給電力を下げて上記一定の10秒後に上記T0になるような制御を行うことで,節電効果を高めることが可能である。
具体的構成においては,前記加熱手段は,前記定着ローラを誘導加熱により加熱する。
定着ローラを誘導加熱する加熱手段としては,例えば電磁コイルが挙げられる。このような加熱手段によれば,ハロゲンランプ等,他の加熱手段に比べて供給電力の設定を細かく行うことができるので,加熱手段への供給電力を,定着装置内の熱の状態に応じて細かく変化させることが可能である。
ここに,図1は,本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体斜視図,図2は,現像部,感光体ドラム,及び定着装置の概略側面図,図3は,定着装置の概略断面図,図4は,定着ローラの表面温度の時間変化を模式的に示すグラフである。
図1に示すプリンタ機能と複写機機能を併せ持つ複合機は,本発明に係る画像形成装置1の一例である。該画像形成装置1においては,給紙カセット11から供給される用紙(シートの一例)に原稿画像を印刷し,印刷後の用紙を排紙トレー13に搬送する。
定着ローラ20は,不図示の駆動手段によって回転駆動されており,定着ローラ20の回転方向の全周が均一に加熱される。また,定着ローラ20の熱は,定着ローラ20の回転軸方向の中央部から両端に向けて伝導する。定着ローラ20への加熱量は,交流電源26から電磁コイル23に供給される電力量に依存しており,交流電源26から電磁コイル23に供給される電力量は,駆動制御部25により制御されている。
駆動制御部25は,上記画像形成装置の全体を制御する本体制御部10(供給電力制御手段,温度変化検出手段の一例)からの指示に基づき,電磁コイル23へ供給する電力量をCPUにより制御する。電磁コイル23への供給電力量は,駆動制御部25のCPUにより細かく設定することが可能である。
定着装置2による定着処理中,定着ローラ20の熱は,定着ローラ20と加圧ローラ21の間を通る用紙5に奪われる。定着ローラ20の回転軸方向中央部の表面温度は,温度センサ24により検出されており,温度センサ24による検出結果は,本体制御部10に入力される。本体制御部10は,温度センサ24の検出結果に基づき,定着ローラ20の表面温度を定着処理に適した所定の定着温度T0(例えば,200℃程度)とするように,駆動制御部25に対して,交流電源26から電磁コイル23への電力供給のオン/オフ制御や,電磁コイル23への供給電力量を変化させる供給電力制御の指示を行う。
定着装置2内に残留している熱の状態は,後述のように,電磁コイル23への電力供給を開始したときの定着ローラ20表面の温度上昇の仕方に影響する。
一方,図4(b)に示すように,前回の定着処理の時間が短かく,定着処理中において,定着ローラ20の回転軸方向両端部の表面温度が,定着処理に必要な定着温度T0の範囲ではあるものの,回転軸方向中央部の表面温度に比べて若干低くなっているような場合,定着処理中に定着ローラ20に付与された熱は,定着ローラ20周囲の雰囲気や,加圧ローラ21にほとんど伝導されておらず,定着処理が中止された後,定着ローラ20周囲の雰囲気や,加圧ローラ21に蓄積されている熱は少量である。
従って,電磁コイル23への電力供給が再開されたとき,定着装置2内の全体に熱が多量に蓄積されている場合においては,定着ローラ20の周囲に蓄積されている熱が少量である場合に比べて,定着ローラ20から熱が放散され難く,同じ熱量を加えた場合にも,定着ローラ20の表面温度が上昇し易い。
一方,定着装置2内に少量の熱しか蓄積されていない状態においては,定着ローラ20の熱が定着ローラ20から放散され易く,図4(b)に示すように,電磁コイル23への電力供給が中止された後,定着ローラ20の表面温度は速やかに低下し,温度センサ24により検出される定着ローラ20の表面温度の時間変化は速やかである。
尚,定着ローラ20の表面温度の時間変化を,電磁コイル23への電力供給が中止されてから電磁コイル23への電力供給が再開されるまでの間の全時間に亘って観測する必要はなく,この間の一部の時間についてのみ観測するようにしてもよい。
この場合,厳密には定着ローラ20の現在の表面温度を考慮することが望ましいが,定着ローラ20の表面温度の時間的変化によって定着ローラ20の周囲に蓄積された熱量はおおよそ知ることが出来るので,定着ローラ20の現在の表面温度は,必ずしも考慮する必要がない場合もある。
このことによって,電磁コイル23への電力供給を開始してから,定着ローラ20の表面温度を所定の定着温度T0として定着処理を再開するまでの時間を一定にすることができる。尚,電磁コイル23への電力供給を再開してから定着ローラ20の表面温度を所定の定着温度T0として定着処理を再開するまでの時間は,ユーザの利便性を損なわない範囲で定めることができる。
このようにユーザが利便性を損なわれていないと感じる時間は,例えば10秒程度以内であるので,電磁コイル23への電力供給を再開する時の温度が比較的高いためなどにより,電力供給を再開してから定着ローラ20の表面温度が所定の上記T0になるまでの時間が,計算上10秒以内であれば,供給電力を下げて10秒後に上記T0になるような制御を行うことで,節電効果を高めることが可能である。
2…定着装置
20…定着ローラ
21…加圧ローラ
23…電磁コイル
24…温度センサ
Claims (5)
- 定着ローラと,
定着ローラを加熱するために電力が供給される加熱手段と,
を備えてなる定着装置において,
前記加熱手段への電力供給が中止された後,前記加熱手段への電力供給が再開されるまでの間に,前記定着ローラの温度の時間変化を検出する温度変化検出手段と,
前記加熱手段への電力供給が再開される際,前記温度変化検出手段による検出結果に基づいて,前記加熱手段への供給電力を決定する供給電力制御手段と,
を具備することを特徴とする定着装置。 - 前記供給電力制御手段が,前記温度変化検出手段による検出結果と,加熱手段への電力供給が再開される際の定着ローラの温度とに基づいて,前記加熱手段への供給電力を決定するものである請求項1に記載の定着装置。
- 前記温度変化検出手段による検出結果に関わらず,前記加熱手段への電力供給が再開されてから,該定着装置による定着処理が再開されるまでの時間を一定とする請求項2に記載の定着装置。
- 前記加熱手段は,前記定着ローラを誘導加熱により加熱する請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置。
- 原稿画像を現像する現像手段と,
該現像手段により現像された原稿画像をシート上に転写する転写手段と,
前記シート上に転写された前記原稿画像を,熱によりシートに定着させる定着手段と,
を備える画像形成装置であって,
前記定着手段として,上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着装置が用いられてなることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007204081A JP2009042277A (ja) | 2007-08-06 | 2007-08-06 | 定着装置,画像形成装置 |
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JP2007204081A JP2009042277A (ja) | 2007-08-06 | 2007-08-06 | 定着装置,画像形成装置 |
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JP2009042277A true JP2009042277A (ja) | 2009-02-26 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007204081A Pending JP2009042277A (ja) | 2007-08-06 | 2007-08-06 | 定着装置,画像形成装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2009042277A (ja) |
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-
2007
- 2007-08-06 JP JP2007204081A patent/JP2009042277A/ja active Pending
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