JP2009042178A - 磁気デバイス及び周波数検出器 - Google Patents

磁気デバイス及び周波数検出器 Download PDF

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Abstract

【課題】磁気抵抗効果素子の磁化の向きの共振現象を工業的に利用した磁気デバイス及び周波数検出器を提供する。
【解決手段】本発明に係る磁気デバイスは、固定層3及びフリー層5を有する磁気抵抗効果素子14と、フリー層5に交換結合磁界7Mを印加するように設けられたバイアス磁界印加層7と、磁気抵抗効果素子14に交流信号iを供給する入力端子INPUT1,INPUT2と、磁気抵抗効果素子14から出力電圧Vを取り出す出力端子OUTPUT1,OUTPUT2とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気デバイス及び周波数検出器に関する。
磁気抵抗効果素子として、磁化の向きが固定された固定層と、磁化の向きが自由に変化する磁化自由層(フリー層)との間に非磁性導電層を介在させてなるGMR(Giant Magnetoresistive)素子が知られている。また、別の磁気抵抗効果素子として、固定層とフリー層との間に非磁性絶縁層を介在させてなるTMR(Tunnel Magnetoresistive)素子が知られている。これらの磁気抵抗効果素子に電流を流すと、スピン偏極電流が流れ、フリー層内に蓄積されたスピンとの相互作用によりトルクが発生し、スピン偏極電流の極性に応じて、フリー層の磁化の向きが変更する。一定の磁場内に配置されたフリー層では、その磁化の向きを変更しようとしても、磁場によって拘束される安定な方向へ復元するように、磁化の向きにトルクが働く。この磁化の向きの運動は、重力によって引っ張られた振り子の重りが、特定の力で揺らされると、ゆらゆらと振動するのに似ており、歳差運動と呼ばれる。
近年、この磁化の向きの歳差運動の固有振動数と、フリー層に流れる交流電流の周波数とが一致すると、共振が生じる現象が発見された(非特許文献1参照)。TMR素子の抵抗値は、フリー層の磁化の向きと、固定層の磁化の向きとが成す角度に依存する。フリー層において磁化の向きの共振が生じると、フリー層の磁化の向きは大きく振動し、TMR素子の抵抗値が周期的に大きく変動する。一方、入力される交流電流に同期してTMR素子の抵抗値が大きく変動すると、TMR素子の両端間を流れる交流電流がゼロレベルに対して非対称に変動して直流成分を有するようになり、変動分を出力として取り出すことができる(スピントルクダイオード効果)。
TMR素子に上述の現象を発生させるためには、TMR素子に磁場を印加しておく必要があるが、通常は、TMR素子を磁場印加装置内に配置し、実験を行っている。
Nature, Vol.438, 17 November, 2005, pp.339-342
しかしながら、上述のような磁気抵抗効果素子の現象が知られつつも、このような現象を工業的に利用できる磁気デバイスは知られておらず、発見の応用が期待されている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、磁気抵抗効果素子の磁化の向きの共振現象を工業的に利用した磁気デバイス及び周波数検出器を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明に係る磁気デバイスは、固定層及びフリー層を有する磁気抵抗効果素子と、フリー層に交換結合磁界を印加するように設けられたバイアス磁界印加層と、磁気抵抗効果素子に交流信号を供給する入力端子と、磁気抵抗効果素子から出力電圧を取り出す出力端子とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、磁気抵抗効果素子の磁化の向きの共振現象を工業的に利用した磁気デバイスを得ることができる。即ち、上述の磁気抵抗効果素子に電流を流すとスピン偏極電流が流れ、フリー層内に蓄積されたスピンとの相互作用によりトルクが発生し、スピン偏極電流の極性に応じて、フリー層の磁化の向きが変更する。そして、磁気抵抗効果素子のフリー層の磁化の向きの固有振動数と、磁気抵抗効果素子を流れる交流電流の周波数が一致した場合、磁化の向きの振動が共振し、磁気抵抗効果素子の抵抗値がその周波数で急激に変動するため、出力電圧はゼロレベルに対して非対称に変動して直流成分を有することとなる。ここで、共振周波数(固有振動数)は、フリー層に印加される磁場の大きさに依存する。即ち、バイアス磁界印加層がフリー層に印加する交換結合磁界の大きさに依存して共振周波数が決定され、入力された交流信号のうち、決定された共振周波数の成分に対応する特定の周波数の信号の電圧が選択的に変動して直流成分を有することとなる。
このような磁気デバイスにおいては、高周波信号の周波数検波・整流が可能となり、工業的な応用が可能となる。また、バイアス磁界印加層は、従来の大型の磁場印加装置に代えて設けられるものであり、磁気デバイス内に設けられている。そのため、フリー層にバイアス磁界を印加するために、バイアス磁界印加層以外の部材は不要であるため、磁気デバイスの小型化を図ることができる。
さらに、交流信号は、磁気抵抗効果素子の積層方向に流れることが好ましい。これにより、上述の共振現象を容易に生じさせることができる。
さらに、バイアス磁界印加層は、反強磁性層を含み、反強磁性層とフリー層が接するように磁気抵抗効果素子に積層して設けられていることが好ましい。これにより、フリー層に対して、反強磁性層からの交換結合磁界が印加されることとなる。また、バイアス磁界印加層は磁気抵抗効果素子に積層されているため、磁気デバイスの構造を簡単化することができる。
また、バイアス磁界印加層は、反強磁性層及び反強磁性層と接する強磁性層を含み、強磁性層とフリー層が接するように磁気抵抗効果素子に積層して設けられていることが好ましい。これにより、強磁性層は反強磁性層と交換結合するため、フリー層に対して、強磁性層からの交換結合磁界が印加されることとなる。また、バイアス磁界印加層は磁気抵抗効果素子に積層されているため、磁気デバイスの構造を簡単化することができる。
さらに、バイアス磁界印加層によって印加される交換結合磁界のフリー層内における向きと、固定層の磁化の向きとが、固定層の膜面内において5度以上の角度で交差することが好ましい。これにより、フリー層の磁化の向きが振動し易くなる。即ち、フリー層の磁化の向きは交換結合磁界のフリー層内における向きと一致する。そして、磁気抵抗効果素子に電流を流した場合、フリー層の磁化は固定層の磁化の向きと同一方向又は反対方向にトルクを受ける。そのため、上述の角度が一致している場合、フリー層の磁化の向きの振動が生じ難くなる。この角度が5度以上であれば、フリー層の磁化の向きの振動を容易に生じさせることができる。
さらに、交流信号が含む周波数成分のうち、フリー層に印加される交換結合磁界の大きさに依存するフリー層の磁化方向の固有振動数に対応する周波数成分と、フリー層の磁化方向とが共振し、固有振動数に対応する周波数成分を変動させて直流電圧を出力することが好ましい。これにより、フリー層に印加される交換結合磁界が所定の大きさになるように磁気デバイスを製造すれば、交流信号が含む周波数成分のうちの所定の周波数成分を選択的に変動させて直流電圧を出力する磁気デバイスを得ることができる。
さらに、それぞれ独立した出力端子を有し、固有振動数がそれぞれ異なる複数の磁気抵抗効果素子を有することが好ましい。これにより、交流信号が複数の周波数成分を含んでいる場合に、複数の固有振動数に対応した複数の周波数成分を変動させ、それに対応して複数の直流電圧をそれぞれ出力する磁気デバイスを得ることができる。
さらに、交流信号を発生させるための信号発生装置をさらに備えることが好ましい。これにより、信号発生装置から発生する信号を処理する磁気デバイスを得ることができる。
さらに、信号発生装置がアンテナであることが好ましい。これにより、アンテナで受信した信号を処理する磁気デバイスを得ることができる。
本発明に係る周波数検出器は、上述のいずれかの磁気デバイスと、出力端子から出力される電圧をモニタするモニタ回路とを備える。本発明によれば、入力された交流信号のうち、特定の周波数の信号の電圧がモニタ回路によって検出される。そのため、この装置は周波数検出器として機能する。
さらに、モニタ回路と磁気抵抗効果素子との間に介在するローパスフィルタを更に備えることが好ましい。これにより、磁気抵抗効果素子からの直流成分のみを透過させてモニタ回路に入力させることができる。即ち、磁気抵抗効果素子の両端間には交流信号が印加されているため、ローパスフィルタを設けることにより、交流信号のうち選択的に変動した特定の周波数の信号の直流電圧のみを取り出すことができる。
本発明の磁気デバイス及び周波数検出器によれば、磁気抵抗効果素子のフリー層の磁化の向きの共振現象を工業的に利用することが可能となる。
以下、実施の形態に係る磁気デバイス及び周波数検出器について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面において、同一要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。また、図面中の構成要素内及び構成要素間の寸法比は、図面の見易さのため、それぞれ任意となっている。
図1は、本発明に係る磁気デバイス30を備えた周波数検出器100の斜視図である。なお、図1においては、図面の見易さのため、後述のシリコン基板10、非磁性絶縁層16及び保護層22の図示を省略している(図2参照)。
磁気デバイス30は、磁気抵抗効果素子14と、磁気抵抗効果素子14に積層されて設けられたバイアス磁界印加層7と、磁気抵抗効果素子14の両端間に交流信号iを供給する一対の入力端子INPUT1,INPUT2と、磁気抵抗効果素子14の両端間出力電圧Vを取り出す一対の出力端子OUTPUT1,OUTPUT2とを備えている。なお、入力端子INPUT2及び出力端子OUTPUT2は、基準端子VREFであり、グランドに接続されている。
磁気抵抗効果素子14の積層方向をZ軸方向とし、これに直交する2軸をそれぞれX軸及びY軸とする。バイアス磁界印加層7のZ軸の正側の端面、及び磁気抵抗効果素子14のZ軸の負側の端面には、それぞれ上部電極層20及び下部電極層12が接触している。また、バイアス磁界印加層7は導電性材料で構成されており、磁気抵抗効果素子14は、上部電極層20及び下部電極層12と電気的に接続されている。上部電極層20及び下部電極層12は、突部を有する板状の電極であり、それぞれの突部間に磁気抵抗効果素子14及びバイアス磁界印加層7が配置されている。なお、上部及び下部なる用語は、それぞれZ軸の正側の位置及び負側の位置を意味するものであり、重力の方向とは無関係である。
上部電極層20及び下部電極層12には、それぞれ一対の上部電極層用パッド28及び下部電極層用パッド24が電気的に接続されている。なお、上部電極層用パッド28及び下部電極層用パッド24の一部は、それぞれ保護層22(図1においては図示せず。図2参照)内に埋設されているが、図1においては、上部電極層用パッド28及び下部電極層用パッド24のうち、保護層22内に埋設されている部分を破線で示している。
一方の上部電極層用パッド28と一方の下部電極層用パッド24間には、入力端子INPUT1,INPUT2を介して信号源Sから交流信号iが印加される。一方の上部電極層用パッド28と一方の下部電極層用パッド24間に直流が印加されないように、一方の入力端子INPUT1と一方の上部電極層用パッド28との間の配線には、キャパシタCが直列に挿入されている。
図2は、図1におけるII−II線に沿った磁気デバイス30の端面図である。図2に示すように、下部電極層12、磁気抵抗効果素子14、バイアス磁界印加層7及び上部電極層20は、この順にシリコン基板10上に積層されている。そして、磁気抵抗効果素子14とバイアス磁界印加層7の側面、及び下部電極層12とシリコン基板10の表面の一部には非磁性絶縁層16が設けられている。さらに、非磁性絶縁層16の表面及び上部電極層20の表面を覆うように、保護層22が形成されている。
図3及び図4を用いて、磁気抵抗効果素子14及びバイアス磁界印加層7の詳細について説明する。図3は、図2の磁気抵抗効果素子14付近の拡大端面図であり、図4は図3のIV−IV線に沿った磁気抵抗効果素子14付近の端面図である。
図3に示すように、磁気抵抗効果素子14は、フリー層5を含む素子である。具体的には、磁気抵抗効果素子14は、下地層1と、反強磁性層2と、反強磁性層2と交換結合して磁化の向き3AMがY軸の正方向に固定された下部強磁性層3Aと、Ruなどの導電性金属からなる非磁性層3Bと、非磁性層3Bを介して磁化の向き3CMが下部強磁性層3Aの磁化の向き3AMと反対向き(Y軸の負方向)に固定された上部強磁性層3Cと、非磁性層4と、強磁性体からなるフリー層5とがこの順に積層された構成を含んでいる。ここで、下部強磁性層3Aと非磁性層3Bと上部強磁性層3Cとで固定層3となるが、固定層3の磁化の向きとは、固定層3の2つの強磁性層のうちフリー層5に近い方である上部強磁性層3Cの磁化の向き3CMを意味するものとする。
磁気抵抗効果素子14がTMR素子からなる場合には、非磁性層4は、非磁性絶縁層(トンネルバリア層:好適厚み1nm以下)からなることとし、磁気抵抗効果素子14がCPP(Current Perpendicular Plane)型のGMR素子からなる場合には、非磁性層4は、Cuなどの非磁性導電層からなるが、いずれの構造であっても、電流は磁気抵抗効果素子14の積層方向(Z軸方向)に流れる。
強磁性とは、隣り合うスピンが同一の方向を向いて整列し、全体として大きな磁気モーメントを持つ物質の磁性であり、強磁性体は外部磁場が無い場合においても自発磁化を有する。室温で強磁性を示す物質としては、Fe、Co、Ni及びGdがある。強磁性体としては、Co、Ni−Fe合金、Co−Fe合金等を好適に用いることができる。反強磁性層2を構成する反強磁性体としては、FeMn、IrMn、PtMn、NiMn等を適用することができる。非磁性層4をTMR素子用の絶縁層から構成する場合には、絶縁層としてトンネル効果の生じる厚みのMgO、AlやTiOなどのトンネルバリア層を用いることができる。なお、磁気抵抗効果素子14は、下地層1を含んでいなくてもよい。
また、フリー層5の膜厚は、1〜10nmとすることができ、磁気抵抗効果素子14全体の膜厚は、10〜200nmとすることができる。
そして、磁気抵抗効果素子14に積層して、バイアス磁界印加層7が設けられている。バイアス磁界印加層7は、FeMn、IrMn、PtMn、NiMn等で形成された反強磁性層7aと、Ta、Ru等の導電性金属で形成されたキャップ層7bとからなる。そして、反強磁性層7aとフリー層5は交換結合している。即ち、反強磁性層7aはフリー層5に対して、図3のX軸の正方向に交換結合磁界7Mを印加している。そのため、フリー層5の磁化の向き5Mは、交換結合磁界7Mのフリー層5内における向きであるX軸の正方向となる。また、バイアス磁界印加層7の反強磁性層7aの厚さは、後述するように共振周波数fが所定の値になるように調整されるが、例えば1〜100nmとすることができる。なお、バイアス磁界印加層7はキャップ層7bを有していなくてもよい。
また、図3のIV−IV線に沿った端面図である図4に示すように、交換結合磁界7Mのフリー層5内における向きと、固定層3の磁化方向3CMとが固定層3の膜面内において成す角度θは、本実施形態の場合90度となっている。
次に、磁気デバイス及び周波数検出器の動作について、図1〜図3を用いて説明する。
交流電流iを磁気抵抗効果素子14に供給すると、磁気抵抗効果素子14のフリー層5内に特定の極性のスピンが注入され、この注入量に応じて、フリー層5の磁化の向き5Mが変化する。フリー層5の磁化の向き5Mは、交流電流が供給されていないときには、バイアス磁界印加層7から発生する交換結合磁界7Mのフリー層5内での方向に一致している。磁気抵抗効果素子14の固定層3側からフリー層5に偏極スピンが注入される場合、上部強磁性層3Cの磁化の向き3CMに、その磁化の向きが揃う向きの極性のスピンがフリー層5に注入され、フリー層5は、フリー層5の磁化の向き5Mを上部強磁性層3Cの磁化の向き3CMと平行になる方向に回転させるようなトルクを受ける。これとは逆向きにフリー層5に電子を注入した場合には、上部強磁性層3Cの磁化の向き3CMに揃った極性のスピンはフリー層5内には注入されないので、上記とは逆の極性のスピンがフリー層5に注入され、フリー層5は、フリー層5の磁化の向き5Mを上部強磁性層3Cの磁化の向き3CMと反平行になる方向に回転させるようなトルクを受ける。
交流電流iの極性は時間と共に変化するので、フリー層5の磁化の向きは、交流電流iの大きさと周波数に影響を受けて振動する。磁気抵抗効果素子14のフリー層5の磁化の向き5Mの固有振動数fと、磁気抵抗効果素子14を流れる交流電流iの周波数fが一致した場合(f=f=f)、フリー層5の磁化の向き5Mの振動が共振し、磁気抵抗効果素子14の素子の抵抗値が急激に変動し、交流電流iの電圧が変動して直流成分を有し、
他方の上部電極層用パッド28と他方の下部電極層用パッド24にそれぞれ接続された出力端子OUTPUT1,OUTPUT2の間の電圧として出力される。
共振周波数fは、磁気抵抗効果素子14のフリー層5に印加される交換結合磁界7Mの大きさに依存して上昇する。この交換結合磁界7Mの大きさは、バイアス磁界印加層7の材質、膜厚等に依存する。これらの条件を調節して交換結合磁界7Mの大きさを増大させると(交換結合磁界7Ma<交換結合磁界7Mb<交換結合磁界7Mc)、共振(共鳴)周波数fが上昇する(図5参照)。すなわち、バイアス磁界印加層7の材質、膜厚等に依存して共振周波数fが決定され、入力された交流信号(交流電流i)のうち、決定された共振周波数fの成分に対応する電圧Vが選択的に変動して直流成分を有し、出力端子OUTPUT1,OUTPUT2の間に現れる(図6参照)。
また、本実施形態の周波数検出器100は、磁気デバイス30を備えており、出力端子OUTPUT1,OUTPUT2から出力される電圧Vをモニタするモニタ回路40を更に備えている。交流電流iを磁気抵抗効果素子14に供給すると、フリー層5の固有振動数fに対応した特定の共振周波数の電圧Vがモニタ回路40によって検出される(図6参照)。すなわち、交流信号iに含まれる特定の周波数を検出する周波数検出器として機能する。
また、周波数検出器100は、モニタ回路40と磁気抵抗効果素子14との間に介在するローパスフィルタLを更に備えている。これは、磁気抵抗効果素子14の両端間には、一対の入力端子INPUT1,INPUT2と、一対の出力端子OUTPUT1,OUTPUT2が接続されているが、入力端子INPUT1,INPUT2には交流信号iが印加されているため、出力端子OUTPUT1,OUTPUT2からフリー層5の磁化の向き5Mの固有振動数fに対応した特定の周波数の信号電圧の直流電圧Vのみを選択的に取り出すためである。ローパスフィルタLは、磁気抵抗効果素子14からの直流成分のみを透過させてモニタ回路40に入力させる。本例では、ローパスフィルタLは、上部電極層用パッド28と出力端子OUTPUT1との間に介在するコイルから構成されている。
図7は、図1に示した磁気抵抗効果素子14として、TMR素子を用いた場合の外部磁場(Oe)と、出力電圧(μV)の関係を、入力される高周波信号の周波数(GHz)毎に示すグラフであり、図8は、図7のグラフのデータを示す表であり、最上行と最左列を除く表内の数値は出力電圧(μV)を示している。
このグラフからも明らかように、共振周波数に対応する外部磁場の大きさが存在しており、周波数が高くなるほど、必要とされる外部磁場が大きくなることが分かる。
本実施形態においては、外部磁場(交換結合磁界7M(図3参照))をバイアス磁界印加層7によってフリー層5に印加しているが、この場合も同様に考えることができる。
なお、TMR素子の代わりにCPP型のGMR素子を用いた場合も、スピン振動の共鳴の原理を考慮すると、磁化の向きの振動に応じてTMR素子と同様に作用する。CPP型のGMR素子を用いて同様の実験を行った場合、TMR素子の場合と同様の結果が得られた。すなわち、例えば印加電圧周波数を4.5GHzとした場合、4.5GHzにおいて出力電圧のピークが観察され、その電圧値は230μVを超えるものが観察された。
次に、本実施形態に係る磁気デバイス30の製造方法を、図9〜15を用いて説明する。図9〜15の(A)は磁気デバイス30の中間体の平面図である。また、図9〜14の(B)及び図15の(B)(C)は、各図の平面図(A)における所定の線に沿った磁気デバイス30の中間体の端面図である。
まず、図9に示すように、シリコン基板10上に所定形状にパターニングされたCu等の導電性材料からなる下部電極層12を形成し、全面に磁気抵抗効果素子14を形成し、将来磁気抵抗効果素子14を残す部分にパターニングされたレジストマスク15を形成する。ここで、下部電極層12及び磁気抵抗効果素子14は、例えばスパッタリング装置を用いて成膜することができる。また、磁気抵抗効果素子14内のフリー層5(図9においては図示せず。図3参照)を成膜する際、将来交換結合磁界7Mが印加されることとなる方向(図9の左右の方向)に磁場を印加しながら成膜し、フリー層5に対してその方向に誘導磁気異方性を付与してもよい。
続いて、図10に示すように、磁気抵抗効果素子14のうちレジストマスク15によってマスクされていない部分を、イオンミリング等によって除去する。これにより、磁気抵抗効果素子14のパターンが形成される。
次に、図11に示すように、磁気抵抗効果素子14の側面と、下部電極層12とシリコン基板10の露出表面に、SiO等の非磁性絶縁層16を形成する。ここで、非磁性絶縁層16は、例えばSi(OCを用いたCVD装置によって成膜することができる。
そして、図12に示すように、保護層22aを全面に成膜した後、磁気抵抗効果素子14が露出するまでCMP等によって表面をラッピングすることにより、凹部に保護層22aを埋め、全面を平坦にする。
続いて、図13に示すように、所定形状にパターニングされたCu等の導電性材料からなる上部電極層20を、磁気抵抗効果素子14と電気的に接触するように形成する。
次に、図14に示すように、全体に保護層22bを形成した後に、表面をCMP等によってラッピングして平坦化する。
そして、図15に示すように、保護層22(=保護層22a+保護層22b)の表面に、将来上部電極層用パッド28及び下部電極層用パッド24を形成する領域以外をレジストでマスクし、マスクされていない領域の保護層22を、例えばC等を用いた反応性イオンエッチング装置等によって除去して上部電極層20及び下部電極層12に達するスルーホールを形成し、スパッタ装置等によってAu等の導電性材料を成膜して一対の上部電極層用パッド28及び下部電極層用パッド24を形成する。
その後、固定層3の上部強磁性層3C及び下部強磁性層3Aの磁化方向を固定するために、Y軸の正方向に磁場を印加した状態で反強磁性層2のブロッキング温度程度まで加熱した後に冷却する(図3参照)。その後、X軸の正方向に磁場を印加した状態でバイアス磁界印加層7の反強磁性層7aのブロッキング温度程度まで加熱した後に冷却する。これにより、反強磁性層7aとフリー層5は交換結合し、フリー層5には交換結合磁界7MがX軸の正方向に印加される(図3参照)。なお、上述の反強磁性層7aとフリー層5を交換結合させるための磁場中熱処理によって、上部強磁性層3C及び下部強磁性層3Aの磁化方向がY軸に沿った方向から傾いてしまう可能性がある。このような不都合を回避するため、バイアス磁界印加層7の反強磁性層7aは、磁気抵抗効果素子14の反強磁性層2よりもブロッキング温度の低い材料で形成することが好ましい。
そして、図1に示すように、一対の上部電極層用パッド28及び下部電極層用パッド24の一方に一対の入力端子INPUT1,INPUT2を接続し、一対の上部電極層用パッド28及び下部電極層用パッド24の他方に一対の出力端子OUTPUT1,OUTPUT2を接続することにより、磁気デバイス30が完成する。
上述のような本実施形態に係る磁気デバイス及び周波数検出器によってスピンデバイスの共振を用いれば、通常のSi半導体技術では得られないGHz帯の周波数解析を行うことができるため、通信技術の更なる発展を期待することができる。また、バイアス磁界印加層7は、従来の大型の磁場印加装置に代えて設けられるものであり、磁気デバイス30内に設けられている。そのため、フリー層5にバイアス磁界を印加するために、バイアス磁界印加層7以外の部材は不要であるため、磁気デバイス30の小型化を図ることができる(図3参照)。
また、本実施形態の磁気デバイス30においては、磁気抵抗効果素子14として、その膜面に垂直に電流を流すタイプの素子を使用している。そのため、上述の共振現象を好適に生じさせることが可能である。
また、本実施形態の磁気デバイス30においては、バイアス磁界印加層7は、反強磁性層7aを含み、反強磁性層7aとフリー層5が接するように磁気抵抗効果素子14に積層して設けられている(図3参照)。そのため、フリー層5に対して、反強磁性層7aからの交換結合磁界7Mが印加されることとなる。また、バイアス磁界印加層7は磁気抵抗効果素子14に積層されているため、磁気デバイスの構造を簡単化することができる。
さらに、本実施形態の磁気デバイス30においては、バイアス磁界印加層7によって印加される交換結合磁界7Mのフリー層5内における向きと、固定層3の磁化の向き3CMとが、固定層3の膜面内において90度の角度で交差している(図3、図4参照)。そのため、フリー層5の磁化の向き5Mが振動し易くなっている。即ち、フリー層5の磁化の向き5Mは交換結合磁界7Mのフリー層5内における向きと一致する。そして、磁気抵抗効果素子14に電流を流した場合、フリー層5の磁化は固定層3の磁化の向き3CMと同一方向又は反対方向にトルクを受ける。そのため、上述の角度が一致している場合、フリー層5の磁化の向き5Mの振動が生じ難くなる。本実施形態では、この角度θが90度であるため、フリー層5の磁化の向き5Mの振動を容易に生じさせることができる。
また、本実施形態の磁気デバイス30においては、交流信号iが含む周波数成分のうち、フリー層5に印加される交換結合磁界7Mの大きさに依存するフリー層5の磁化方向5Mの固有振動数fに対応する周波数成分と、フリー層5の磁化方向5Mとが共振し、固有振動数fに対応する周波数成分を変動させて直流電圧Vを出力している。そのため、フリー層5に印加される交換結合磁界7Mが所定の大きさになるように磁気デバイス30を製造すれば、交流信号iが含む周波数成分のうちの所定の周波数成分を選択的に変動させて直流電圧を出力する磁気デバイス30が実現される。
また、本実施形態の周波数検出器100は、上述の磁気デバイス30と、一対の出力端子OUTPUT1,OUTPUT2から出力される電圧をモニタするモニタ回路40とを備えている。これにより、入力された交流信号iのうち、特定の周波数の信号の電圧がモニタ回路40によって検出されるような周波数検出器が実現されている。
また、本実施形態の周波数検出器100は、モニタ回路40と磁気抵抗効果素子14との間に介在するローパスフィルタLを更に備えている。このため、磁気抵抗効果素子14からの直流成分のみを透過させてモニタ回路40に入力させることができる。即ち、磁気抵抗効果素子14の両端間には交流信号iが印加されているため、ローパスフィルタLを設けることにより、交流信号iのうち選択的に変動した特定の周波数の信号の直流電圧のみを取り出すことが可能となっている。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形態様が可能である。
例えば、上述の実施形態においては、バイアス磁界印加層7によって印加される交換結合磁界7Mのフリー層5内における向きと、固定層3の磁化の向き3CMとが、固定層3の膜面内において成す角度θが90度となっているが(図4参照)、角度θは鋭角や鈍角であってもよい。この角度θは、上述の共振現象を好適に生じさせる観点から、5度以上であることが好ましい。
また、図16に示すように、バイアス磁界印加層7は、反強磁性層7aと、これと交換結合した強磁性層7cとキャップ層7bとからなり、この強磁性層7cとフリー層5が接するような態様も可能である。この場合、強磁性層7cは反強磁性層7aと交換結合している。そして、フリー層5に対して、強磁性層7cからの交換結合磁界7Mが印加されることとなる。
また、図17に示すように、磁気抵抗効果素子14aの固定層3は、一層の強磁性層であってもよい。この場合も、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、交流信号を発生させるための信号発生装置を信号源Sとしてさらに備える構成も可能である。これにより、信号発生装置から発生する信号を処理する磁気デバイスを得ることができる。信号発生装置としてVCO(Voltage Controlled Oscillator)を用いれば、送信機として用いることができる。また、信号発生装置としてアンテナを用いることもできる。この場合、アンテナで受信した信号を処理する磁気デバイスを得ることができる。
また、図18に示すように、それぞれ独立した出力端子OUTPUT1a、OUTPUT2a、OUTPUT1b、OUTPUT2b、OUTPUT1c、OUTPUT2cを有し、固有振動数fがそれぞれ異なる複数の磁気デバイス30a、30b、30cを有する周波数検出器100aも可能である。ここで、出力端子OUTPUT1a、OUTPUT1b及びOUTPUT1cは、それぞれ上述の実施形態における出力端子OUTPUT1に対応し、出力端子OUTPUT2a、OUTPUT2b及びOUTPUT2cは、それぞれ上述の実施形態における出力端子OUTPUT2に対応し、磁気デバイス30a、30b及び30cは、それぞれ上述の実施形態における磁気デバイス30に対応する(図1参照)。これにより、交流信号iが複数の周波数成分を含んでいる場合に、複数の固有振動数fに対応した複数の周波数成分を変動させ、それに対応して複数の直流電圧Va、Vb、Vcをそれぞれ出力する周波数検出器100aを得ることができる。ここで、直流電圧Va、Vb及びVcは、上述の実施形態における直流電圧Vに対応し、周波数検出器100aは、上述の実施形態における周波数検出器100に対応する(図1参照)。
本発明に係る磁気デバイス30を備えた周波数検出器100の斜視図である。 図1におけるII−II線に沿った磁気デバイス30の端面図である。 図2の磁気抵抗効果素子14付近の拡大端面図である。 図3のIV−IV線に沿った磁気抵抗効果素子14の端面図である。 交流電流iの周波数fと出力電圧Vとの関係を示すグラフである。 磁場Hと電圧Vとの関係を示すグラフである。 図1に示した磁気抵抗効果素子14として、TMR素子を用いた場合の外部磁場(Oe)と、出力電圧(μV)の関係を、入力される高周波信号の周波数(GHz)毎に示すグラフである。 図7のグラフのデータを示す表である。 磁気デバイス30の中間体の平面図及び端面図である。 磁気デバイス30の中間体の平面図及び端面図である。 磁気デバイス30の中間体の平面図及び端面図である。 磁気デバイス30の中間体の平面図及び端面図である。 磁気デバイス30の中間体の平面図及び端面図である。 磁気デバイス30の中間体の平面図及び端面図である。 磁気デバイス30の中間体の平面図及び端面図である。 実施形態の変形例を示す端面図である。 実施形態の変形例を示す端面図である。 実施形態の変形例を示す模式図である。
符号の説明
3・・・固定層、3CM・・・固定層の磁化方向、5・・・フリー層、14 ・・・磁気抵抗効果素子、7・・・バイアス磁界印加層、7M・・・交換結合磁界、INPUT1,INPUT2・・・入力端子、OUTPUT1,OUTPUT2・・・出力端子。


Claims (11)

  1. 固定層及びフリー層を有する磁気抵抗効果素子と、
    前記フリー層に交換結合磁界を印加するように設けられたバイアス磁界印加層と、
    前記磁気抵抗効果素子に交流信号を供給する入力端子と、
    前記磁気抵抗効果素子から出力電圧を取り出す出力端子と、
    を備えることを特徴とする磁気デバイス。
  2. 前記交流信号は、前記磁気抵抗効果素子の積層方向に流れることを特徴とする請求項1に記載の磁気デバイス。
  3. 前記バイアス磁界印加層は、反強磁性層を含み、前記反強磁性層と前記フリー層が接するように前記磁気抵抗効果素子に積層して設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気デバイス。
  4. 前記バイアス磁界印加層は、反強磁性層及び前記反強磁性層と接する強磁性層を含み、前記強磁性層と前記フリー層が接するように前記磁気抵抗効果素子に積層して設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気デバイス。
  5. 前記バイアス磁界印加層によって印加される交換結合磁界の前記フリー層内における向きと、前記固定層の磁化の向きとが、前記固定層の膜面内において5度以上の角度で交差することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の磁気デバイス。
  6. 前記交流信号が含む周波数成分のうち、前記フリー層に印加される交換結合磁界の大きさに依存する前記フリー層の磁化方向の固有振動数に対応する周波数成分と、前記フリー層の磁化方向とが共振し、
    前記固有振動数に対応する周波数成分を変動させて直流電圧を出力することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の磁気デバイス。
  7. それぞれ独立した前記出力端子を有し、前記固有振動数がそれぞれ異なる複数の前記磁気抵抗効果素子を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の磁気デバイス。
  8. 前記交流信号を発生させるための信号発生装置をさらに備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の磁気デバイス。
  9. 前記信号発生装置がアンテナであることを特徴とする請求項8に記載の磁気デバイス。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の磁気デバイスと、
    前記出力端子から出力される電圧をモニタするモニタ回路と、
    を備えることを特徴とする周波数検出器。
  11. 前記モニタ回路と前記磁気抵抗効果素子との間に介在するローパスフィルタを更に備えることを特徴とする請求項10に記載の周波数検出器。
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