JP2009041992A - ロータリー型センサ及びロータリー型スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータリー型センサの回転角検出の精度向上が求められている。
【解決手段】軸受部23と軸部45とが嵌合したときに、軸受部23の側面と軸端面24との境界が、図示で領域A及び領域Bで、軸部45の円錐状底面50接する。そして、回転体40に対して本図右方向へ力が作用した場合、領域Aにおいて、その力は、第1の境界端30aが円錐状底面50とが離間するよう作用することになる。領域Bにおいては、その力は、第2の境界端30bを円錐状底面50に押しつけらるように作用する。つまり、回転体40は、第2の境界端30bにより本図右方向への移動が規制される。
【選択図】図3

Description

本発明は、ロータリー型センサ、及びロータリー型スイッチに係り、回転角度を出力又は入力する回転体を軸と軸受けで回動可能に固定する軸受構造を有するロータリー型センサ、及びロータリー型スイッチに関する。
内部に可変抵抗器の構造を有し、回転体が回動することによって変化する抵抗値によって回転角度を検知するロータリー型センサがあり、適用例として車輌の燃料供給システムにおけるスロットルセンサがある。また、回転体を回動させて複数の接点から所望の接点を選び接続を確立するタイプのロータリー型スイッチがあり、そのようなスイッチの適用例として、車輌のエアコンのセレクターやオーディオ機器のソース・セレクターがある。
このようなロータリー型のデバイスでは、デバイスの入出力の精度を確保するために、回転量に対する抵抗値変化がリニアになるように設計されている。
具体的には、これらデバイスは、シャフト等の回転力を摺動子が装着されている回転体で受け、保護カバーの内面に印刷され形成された抵抗体回路上を摺動子が移動することにより生じる抵抗の変化を出力する。そして、精度の高い入出力を実現するためには、シャフト等の回転力が、適正に抵抗体回路まで伝わることが重要であり、特に、軸と軸受けによって、回転体の軸線をぶれさせずに回動できるようにする軸受け構造が求められる。
図8は、従来技術の一例として、ロータリー型センサに一般的に適用されている軸端面と軸受部の嵌合状態を示した図である。図8(a)は、保護カバー120に設けられた軸受部123と、回転体140に設けられた軸部145が嵌合せず離間した状態を示している。また、図8(b)は、軸受部123と軸部145が嵌合した状態を示している。
図示のように、保護カバー120の下側の面には、環状且つ凹状の回転受け部122が形成されており、さらに中心には柱状の軸受部123が下側方向に延設している。そして、軸受部123の下側の軸端面124は、平面または、僅かに凸状になっている。一方、回転体140の円柱状の軸部145が、上方向に延出して形成されている。さらに、軸部145の上面部分には、所定の深さの軸受挿入穴が形成されており、その底面部分は平面となっている平面状底面150を形成している。
そして、図8(b)に示すように、軸受部123と軸部145とが嵌合した状態にあっては、回転体140のラジアル方向(図中左右方向)への移動は、ケースの回転受けである凹部122の内径と、回転体140の軸受部145の外径で位置ズレを規制されている。したがって、ロータリー型センサの出力精度としては、許容される上記位置ズレが反映されることになる。
このような位置ズレを規制する技術、つまりラジアル方向への回転体の移動を規制する技術として、軸の先端部分を円錐形状とし、更に軸受けの前記の軸を受ける部分の形状を凹状の円錐形状とした構成を適用したものがある(例えば特許文献1参照)。この技術では、凸状の円錐面と凹状の円錐面とを回動可能に嵌合することで、回転体の軸線をブレないようにして、回転体の回動を安定化させている。
特開2002−039788号公報
ところで、特許文献1に開示の技術にあっては、回転体の回動の安定化は実現できるものの、円錐面同士を嵌合させる構造であるため、製造の公差が非常にシビアになり、製造時の歩留まりを向上させる点で難点がある。また、その結果、製造コストが上昇してしまうという課題がある。また当然に、製品を製造するための金型にも高い精度が求められ、金型の製造やメンテナンスのコストが高くなってしまうという課題がある。また、凹状の円錐面を有する軸受けに、先端が針状に形成された軸を嵌合させる、いわゆるピポット構造があるが、軸と軸受けの材質が金属のように比較的硬い場合はこのピポット構造を採用できるが、樹脂等で軸及び軸受けを形成する場合には、軸と軸受けが接する部分の摩耗の進行が早く、接触面でいわゆる「かじり」が生じ、円滑に回転動作を行うことができない。
本発明は以上のような状況に鑑みなされたものであって、その目的は、回転体を回動させて、検出値や所望の出力値を得たりするセンサやボリューム、または所望の接点を選択するセレクターにおいて、回転体が検出する回転角の精度を高める技術、または、回転体に入力する回転角の精度を高める技術を提供することにある。
本発明のある態様は、ロータリー型センサに関する。このロータリー型センサは、駆動軸が係合する回転体と、前記回転体に対向して保持される蓋体と、前記回転体と前記蓋体のいずれか一方に設けられる軸と他方に設けられる軸受けとを圧接する弾性体と、を備えたロータリー型センサであって、前記軸と前記軸受けとの接触部分が円状の線形状である。
前記軸と前記軸受けとの接触部分の形状として、前記軸と前記軸受けのいずれか一方の端部が凹状の形状を有し、他方の端部が前記凹状の形状と接触する円状の線形状を有してもよい。
前記軸と前記軸受けとの接触部分の形状として、前記軸と前記軸受けのいずれか一方の端部が凹状の円錐形状若しくは凹状の裁頭円錐形状を有し、他方の端部が外形部分で前記凹状の円錐形状若しくは凹状の裁頭円錐形状と接触する凸形状を有してもよい。
前記軸と前記軸受けのいずれか一方の端部が凹状の形状を有し、他方の端部が凸状の形状を有し、前記凹状の形状の外径は、前記凸状の形状の外径より小さくてもよい。
前記軸と前記軸受けとの接触部分は、前記軸と前記軸受けとにかかるスラスト方向の荷重を円状の線で受けるとともに、前記軸又は軸受けのラジアル方向への移動を規制してもよい。
前記蓋体は、抵抗体回路基盤であってもよい。
本発明の別の態様は、ロータリー型スイッチに関する。このロータリー型スイッチは、駆動軸が係合する回転体と、前記回転体に対向して保持される蓋体と、前記回転体と前記蓋体のいずれか一方に設けられる軸と他方に設けられる軸受けとを圧接する弾性体と、を備えたロータリー型スイッチであって、前記軸と前記軸受けとの接触部分が円状の線形状である。
本発明によれば、軸と軸受けで回転体を回動可能に固定する軸受構造において、軸と軸受けを円接触させる構成としたため、回転体が検出する回転角の精度を高めることができ、または、回転体に入力する回転角の精度を高めることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態(以下、単に「実施形態」という)を、図面を参照して具体的に説明する。以下の実施形態では、ロータリー型センサ、特に、車輌のスロットル開度を検知するスロットルポジションセンサについて説明する。以下、ロータリー型センサの全体構成について説明し、つづいて、ロータリー型センサが備える回転体の回転角の検知精度を高精度で実現するための軸受構造を説明する。
図1は、本実施形態に係るロータリー型センサ10の断面構造を示す図である。また、図2は、ロータリー型センサ10の分解断面図である。
図示のように、ロータリー型センサ10は、保護カバー20と、回転体40と、ケース60、及びリターンスプリング80とを含んで構成されている。なお、保護カバー20と、回転体40と、ケース60は、樹脂で形成されている。
ケース60は、図左側のケース本体61と右側のターミナル収納部62とから構成されている。そして、ケース本体61の上面が開口しており、回転体40及びリターンスプリング80を内部に収納する空間である回転体収納部67が形成されている。また、この回転体収納部67には、ケース本体61の内部底面から回転体係合柱63が延設されている。さらに回転体係合柱63には、回転体40が嵌合する回転体係合穴64が形成され、この回転体係合穴64によってケース本体61の回転体収納部67と外部の空間が連通している。
また、ターミナル収納部62には、図右側に開口を有して、ロータリー型センサ10の出力を取り出す外部端子(図示せず)が接続される外部端子接続部72が形成されている。そして、この外部端子接続部72から回転体収納部67に連通して延びる導電性金属のターミナル70が取り付けられ、本図右側の一端が、外部端子と接続され、本図右側の一端が、後述する保護カバー20に設けられた印刷回路面21に接触する。
そして、この回転体係合柱63にリターンスプリング80が嵌合して取り付けられ、さらに、後述の回転体40の回転体本体41がこの回転体係合穴64に回動可能に嵌合する。このとき、リターンスプリング80は、ケース本体61のスプリング固定面69と回転体40のスプリング固定面52との間に弾性変形した状態で配置される。
回転体40は、円筒状の回転体本体41と、その上に回転体本体41より大きな径で一体に形成された円板42とを備える。回転体本体41の内部には、下側に開口を有する大径穴部43aと、さらに、大径穴部43aの奥(底部)に形成される小径穴部43bとを有する。なお、大径穴部43aと小径穴部43bとは、同軸で形成され、さらに、回転体40がケース60の回転体係合穴64に嵌合したときに、回転体係合穴64の軸とも同軸となる。また、大径穴部43aには、回転角の検知対象である駆動軸などのシャフト(図示せず)が挿入される。
円板42の上面44の円中心には、リング状の凹部53が形成され、さらにその中央には、円柱状の軸部45が所定の高さで形成されている。軸部45は上側端部に、所定の深さの穴が軸受挿入部47として形成されている。さらに、軸受挿入部47の底部には、凹状の円錐形状の円錐状底面50が形成されている。また、軸受挿入部47の反対側(下側)には、上述の小径穴部43bが形成されている。なお、この軸受挿入部47及び円錐状底面50は、大径穴部43a及び小径穴部43bと同軸になるように、形成されている。
また、円板42の上面44の本図右側には、中心側から第1の摺動子49aと第2の摺動子49bが取り付けられている。
さらに、円板42の下側の面には、端部近傍に規制壁48が下側方向に所定の高さで延設している。この規制壁48と回転体本体41とに挟まれた部分が上述のスプリング固定面52として機能する。また、規制壁48は、リターンスプリング80が弾性変形したりねじれ変形したときに、リターンスプリング80がスプリング固定面52から外れないように、リターンスプリング80の位置を規制する。
保護カバー20は略板状で形成されており、外側にあたる本図上面側には外装フィン28が形成されており、一方、下側の面には、ケース60に保護カバー20を嵌合させたときに、ケース60に保護カバー20を固定するために、ケース60の係止ピン65と係止する係止穴26が、本図左側端部近傍に形成されている。なお、この係止穴26は、図1や図2の断面図では、左側端部近傍のみに図示しているが、一般には保護カバー20が外周部分近傍に保護カバー20をケース60に適切に固定できるように複数設けられ、それにあわせて、ケース60の係止ピン65も同様に複数設けられる。
さらに、保護カバー20の下側面には、保護カバー20がケース60に固定したときに、回転体40の軸部45に形成されている軸受挿入部47に嵌合する軸受部23が、所定深さに凹状に形成された回転受け部22から所定の高さで柱状に形成されている。言い換えると、軸受部23の周囲には、所定幅の環状且つ所定深さの凹状の形状で回転受け部22が形成されている。さらに、回転受け部22の外周部分には、抵抗体の弧状に印刷された印刷回路面21が形成されている。なお、軸受挿入部47の深さは、軸受部23が嵌合したときに、軸受部23の端部(第1及び第2の境界端30a,30b)が円錐状底面50に接するように形成される。また、回転受け部22の深さは、軸受部23が軸部45に嵌合した際に、軸受挿入部47(軸部45)の上端部が回転受け部22の最深部と離間するように形成される。また、軸受部23の外径は、軸受挿入部47の内径より小さく、軸受部23の側面が軸受挿入部47に接しないようになっている。同じように、軸部45の外径は、回転受け部22の内径より小さく、軸部45の側面と回転受け部22の側面が接しないようになっている。
そして、ケース60に、リターンスプリング80、回転体40、保護カバー20が取り付けられた状態で、保護カバー20の下側の面、つまり、印刷回路面21と、保護カバー20の印刷回路面21と回転体40の円板42の上面部44とは所定の距離離間しており、リターンスプリング80によるスラスト方向(図中上下方向)への作用によって、回転体40が回動した際に第1及び第2の摺動子49a,49bが、印刷回路面21の抵抗体に安定して接触が維持されるようになっている。
つづいて、本実施形態に特徴的な構成である保護カバー20の軸受部23と、回転体40の軸部45の嵌合について、図3をもとに詳述する。図3は、本実施形態に係るロータリー型センサ10の保護カバー20の軸受部23と回転体40の軸部45との嵌合状態を示す図であり、図3(a)は、軸受部23と軸部45とが分離した、つまり嵌合していない状態を示しており、図3(b)は、軸受部23と軸部45とが嵌合した状態を示している。
図3(b)に示すように、軸受部23と軸部45とが嵌合したときに、軸受部23の側面と軸端面24との境界が、図示で領域A及び領域Bで、軸部45の円錐状底面50接する。なお、本図では、第1及び第2の境界端30a,30bが、円錐状底面50に接する態様で示しているが、第1及び第2の境界端30a,30bは同一円周で連続している。つまり、軸受部23と軸部45は、円接触する。なお、本実施形態では、軸端面24は凸状になっており、断面は緩やかな曲線となっている。
このような構成とすることで、例えば、回転体40に対して本図右方向へ力が作用した場合、領域Aにおいて、その力は、第1の境界端30aと円錐状底面50とが離間するよう作用することになる。ところが、領域Bにおいては、その力は、第2の境界端30bを円錐状底面50に押しつけられるように作用する。つまり、回転体40は、第2の境界端30bにより本図右方向への移動が規制される。同様に、回転体40に対して左方向へ力が作用した場合であっても、回転体40は、第1の境界端30aによって、左方向への移動が規制される。そして、第1及び第2の境界端30a,30bは、同一の円周上に形成されていることから、ラジアル方向のいずれの方向に対しても、上述と同様に、回転体40の移動が規制される。
したがって、保護カバー20の軸受部23と、回転体40の軸部45とは、高精度な同軸度が実現される。その結果、回転体40は、回転体係合穴64に嵌合した下側の回転体本体41だけでなく、上側の軸部45でも、軸の位置を固定することができる。そして、回転体40に取り付けられている第1及び第2の摺動子49a,49bと、印刷回路面21に形成されている抵抗体との相対位置を適正に維持することができ、回転体140が回動しても、軸にブレがないことから、角度検出を高精度に実現できる。
図8の従来技術で示した構成であると、軸受部145の平面状底面150に作用する軸受部123のスラスト方向の加重に起因した摩擦力のみがラジアル方向への移動を規制する。そして、その摩擦力より大きい力が作用した場合は、軸部145の内径と軸受部123の外径との距離だけ、保護カバー120に対して回転体140の移動、つまり、位置ズレを許容することになる。
しかし、本実施形態では、軸部45の軸受挿入部47において、軸受部23が接触する部分を円錐状底面50としたことで、上述のごとく、そのような位置ズレは生じにくくなる。また、位置ズレに起因する振動も生じないため、回転角の検知出力に振動に起因したノイズが重畳することがなく、この観点でも、出力精度の向上が実現できる。さらに、位置ズレが発生しない、または発生しても非常に小さいことから、軸受部23と円錐状底面50との接触力を小さくできる。その結果、回転体40の回動が円滑になり、さらに接触力に起因する摩擦力を小さくできるので、摩耗による寸法の変化が生じにくく、製品の寿命を長くできる。また、設計の自由度が上がり、例えば軸受部23の強度を下げる、より具体的には、柱状である軸受部23の太さを細くすることもできる。
また、組み付け時のバラツキに起因して、軸受部23と軸部45の相対位置にズレが発生した場合であっても、軸部45の円錐状底面50の斜面によって、軸受部23には求心力が作用し、出力の誤差が低減できる。したがって、従来技術と比べて設計の公差を緩和できる。
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。しかし、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、保護カバー20に軸受部23を設け、回転体40の軸部45に円錐状底面50を有する軸受挿入部47を設ける構成としたが、変形例として図4に示すように、逆の構成であってもよい。つまり図示のように、保護カバー220の軸受部223の下側端面は、所定深さで凹状の軸挿入部247を有し、更に、その深部に円錐状底面250を有する。そして、回転体240の軸部245は、円柱状で且つ上側端面が凸状の曲面を有する。
この構成の場合、回転体240にラジアル方向の力が作用した場合、回転体240にラジアル方向に移動させる力が作用する。このとき、保護カバー220の円錐状底面250が、軸受部223の第1及び第2の境界端230a,230bに当接して回転体240の移動を規制する。この構成の場合も、上述の実施形態と同様の効果が得られる。
以上、本発明の実施形態に係る、軸と軸受けとの嵌合の構造の例について、上述の嵌合の構造及び変形例の構造を図5に模式的にまとめて示す。図5(a)は、図3に示した軸受部23と軸部45の嵌合状態を模式的に示した図である。
図5(b)は、図5(a)の軸受部23の円錐状底面50の形状を、円錐の先端部分を取り除いた断面逆台形の形状である裁頭円錐状底面51に変更した構造を示している。円錐状底面50は、図5(a)のような完全な円錐形状である必要はなく、第1及び第2の境界端30a,30bが接する部分が円錐の斜面を形成していればよい。この構成の場合でも、軸受部23の第1及び第2の境界端30a,30bは、図5(a)と同じように裁頭円錐状底面51の斜面と接触する。
図5(c)は、図5(a)の軸受部23の軸端面24を、凸状の曲面から、凹状の曲面に変更した構造を示している。この構成の軸端面24を有する場合であっても、第1及び第2の境界端30a,30bは、円接触する。また、図5(d)は、図5(b)に示したような裁頭円錐状底面51を有する軸部45の形状と、図5(c)に示した軸端面24が凹状の曲面となっている軸受部23の形状とに変更した構造を示している。
また、図5(e)は、図4に示した軸受部223と軸部245の嵌合状態を模式的に示している。図5(f)は、図5(e)に示した軸受部223における円錐状底面250の形状を、裁頭円錐状底面251に変更した構造を示している。図5(f)は、軸受部223の頂端面を円錐状底面250から裁頭円錐状底面251に変更した構造を示している。図5(g)は、図5(e)における軸部245の頂端面を凸状の曲面から凹状の曲面に変更した構造を示している。そして、図5(h)は、軸部223の頂端面を円錐状底面250から裁頭円錐状底面251に変更し、さらに、軸部245の頂端面を凸状の曲面から凹状の曲面に変更した構造を示している。
なお、上述の実施形態では、軸と軸受けとの嵌合の構造として、凹状の円錐又は裁頭円錐の斜面において、凸状の形状の端面の境界である外形部分が円接触する構成であったが、これに限る趣旨ではない。別の変形例として、例えば、軸または軸受けの一方の端部が凹状の形状を有し、他方の端部が凸状かつ曲面の形状を有する構成として、凹状の境界部分で凸状の曲面が円接触する構成としても良い。
図6は、そのような変形例に係るロータリー型センサの軸部と軸受部とを示し、図6(a)は嵌合前の分離した状態を示し、図6(b)は嵌合状態を示している。本図において、保護カバー320は図1〜3に示した構造と同一である。一方、回転体340では、軸挿入部347の底面350は、平面の平面部350aと、中心に形成された円錐形状の凹状部350bとを有している。ここで、凹状部350bの頂角は90度であるがこれに限る趣旨ではない。そして、この凹状部350bと平面部350aの境界部分330c,330d、つまり、凹状部350bの開口部分の外径D2は、保護カバー320の軸部23の外径D1より小さく形成されている。このような構成とすることで、軸部23と軸受部345における嵌合は、凹状部350bと平面部350aの境界部分330c,330dと、軸部23の凸状の曲面部分(軸端面24)でなされる。この構成においても、上述の実施形態同様に、軸受部23と軸部345とには、互いの軸線が同一となる力、言い換えると求心力が作用する。なお、本変形例では凹状部350bは円錐形状であるがこれに限る趣旨ではなく、裁頭円錐形状や円筒形状であってもよい。
図7は、図3と図4の関係と同様に、図6の変形例の別形態を示しており、保護カバー420の軸受部423の端部に、平面部450aと凹状部450bとを設けた。そして、図4と同一構造の回転体240の軸部245が、軸受部423の端部で接触する。このとき、軸部245の外径D4が凹状部450bの外径D3より大きい。このような構成により、図6に示した構成と同様の効果が得られる。
また、実施形態及び変形例で示した、回転体の回転角の検知精度を高精度で実現するための軸受構造は、上述のロータリー型センサ10に限らず、類似の構成であるロータリー型ボリュームにも適用できる。また、ロータリー型スイッチにも、上記軸受構造を適用できる。ロータリー型スイッチにあっては、一般にはロータリー型センサ10に要求される位置精度は求められないが、上述の軸受構造を適用することで、スイッチの動作を円滑にすることができたり、設計の公差を緩和できたりする。
本実施形態に係る、ロータリー型センサの断面構造を示す図である。 本実施形態に係る、ロータリー型センサの分解断面図である。 本実施形態に係る、ロータリー型センサの軸部と軸受部との嵌合状態を説明する図である。 本実施形態の変形例に係る、保護カバーに軸挿入部を設け、回転体に軸部を設けた構成について、軸挿入部と軸部の嵌合状態を示した図である。 本実施形態に係る、ロータリー型センサの軸部と軸受部との嵌合状態を計8種類について説明する図である。 本実施形態の変形例に係る、ロータリー型センサの軸部と軸受部との嵌合状態を説明する図である。 本実施形態の変形例に係る、ロータリー型センサの軸部と軸受部との嵌合状態を説明する図である。 従来技術に係る、軸挿入部と軸部の嵌合状態を説明する図である。
符号の説明
10 ロータリー型センサ
20,220,320 保護カバー
21 印刷回路面
22 回転受け部
23,223,423 軸受部
24 軸端面
30a 境界端
30b 境界端
40,240,340 回転体
41 回転体本体
44 上面部
45,245,345 軸部
47,247 軸挿入部
48 規制壁
49a 摺動子
49b 摺動子
50 円錐状底面
60 ケース
61 ケース本体
63 回転体係合柱
64 回転体係合穴
80 リターンスプリング
350 底面
350a 平面部
350b 凹状部
450a 平面部
450b 凹状部

Claims (7)

  1. 駆動軸が係合する回転体と、前記回転体に対向して保持される蓋体と、前記回転体と前記蓋体のいずれか一方に設けられる軸と他方に設けられる軸受けとを圧接する弾性体と、を備えたロータリー型センサであって、
    前記軸と前記軸受けとの接触部分が円状の線形状であることを特徴とするロータリー型センサ。
  2. 前記軸と前記軸受けとの接触部分の形状として、前記軸と前記軸受けのいずれか一方の端部が凹状の形状を有し、他方の端部が前記凹状の形状と接触する円状の線形状を有することを特徴とする請求項1に記載のロータリー型センサ。
  3. 前記軸と前記軸受けとの接触部分の形状として、前記軸と前記軸受けのいずれか一方の端部が凹状の円錐形状若しくは凹状の裁頭円錐形状を有し、他方の端部が外形部分で前記凹状の円錐形状若しくは凹状の裁頭円錐形状と接触する凸形状を有することを特徴とする請求項2に記載のロータリー型センサ。
  4. 前記軸と前記軸受けのいずれか一方の端部が凹状の形状を有し、他方の端部が凸状の形状を有し、
    前記凹状の形状の外径は、前記凸状の形状の外径より小さいことを特徴とする請求項1に記載のロータリー型センサ。
  5. 前記軸と前記軸受けとの接触部分は、前記軸と前記軸受けとにかかるスラスト方向の荷重を円状の線で受けるとともに、前記軸又は軸受けのラジアル方向への移動を規制することを特徴とした請求項1から4までのいずれかに記載のロータリー型センサ。
  6. 前記蓋体は、抵抗体回路基盤であることを特徴とした請求項1から5までのいずれかに記載のロータリー型センサ。
  7. 駆動軸が係合する回転体と、前記回転体に対向して保持される蓋体と、前記回転体と前記蓋体のいずれか一方に設けられる軸と他方に設けられる軸受けとを圧接する弾性体と、を備えたロータリー型スイッチであって、
    前記軸と前記軸受けとの接触部分が円状の線形状であることを特徴とするロータリー型スイッチ。
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