JP2009041952A - 測定器 - Google Patents

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Abstract

【課題】汎用性があり、かつ、小型化を図って測定時に広い測定スペースを必要としない測定器を提供する。
【解決手段】測定器の測定端子12は、導電部材28aの外周面が絶縁部材28bで被覆された端子本体28と、端子本体28の先端部28c側に露出すると共に導電部材28aの先端部が先細り形状となされる第1の接触子30とを備える。測定端子12は全体として略鉤状に形成される。測定端子12の端子本体28の下面28側に露出した導電部材28aが第2の接触子32として使用される。
【選択図】図2

Description

本願発明は測定器に関する。詳細には、導電部材の外周面が絶縁部材で被覆された端子本体と端子本体の先端部側に露出すると共に導電部材の先端部が先細り形状となされる第1の接触子とを備える測定端子を全体として略鉤状とすることで、汎用性があり、かつ、測定時に広い測定スペースを必要としない測定器を提供することに関する。
従来、例えば配線が完了している屋内配線や分電盤またはコンセント等の被測定対象物の電気的特性(電圧、電流、電力等)を長時間測定する場合には、機器間を接続する配線を一旦取り外し、測定箇所に測定器を取り付ける方法が通例であった。この方法では、被測定対象物の結線を一旦取り外さなければならないため、停電工事を伴うという不具合が生じる。
そこで、無停電で長時間に亘って被測定対象物の電気的特性を測定する方法として、ワニ口クリップを使用した方法が広く利用されている。この方法によれば、機器間を接続する配線を取り外すことなく、被測定対象物の電気的特性を測定できる。
しかし、ワニ口クリップを使用する方法では、クリップの口を広げてねじ頭部を挟み込むため充電部分を大きく露出させる必要があり、例えば電線等のシールド部材を剥ぎ取る作業や測定端子を被測定対象物に取り付ける際に、金属性の工具や接続端子が充電部分に接触して短絡事故を引き起こす可能性もある。また、ワニ口クリップによりねじ頭部を挟んで取り付ける方法では、ねじ頭部は滑り易くて取り付け強度が弱いため、少しの力が加えられることで外れてしまう場合もある。
そこで、ワニ口クリップに代えて、被測定対象物から外れにくくかつ短絡事故を防止した測定端子が提案されている(特許文献1〜3参照)
特許文献1には、配線の露出部に取り付けられたネジ部に接触するハンマーと、このハンマーを配線に固定するためのバンドとから構成される電圧端子が開示されている。特許文献2には、電線を挟んで固定する電線挟み部材と、この電線挟み部材に端子台に向けて付勢した長尺の接続端子とを備えた端子が開示されている。特許文献3には、付勢ばねにより付勢され、ブレーカ等の配線材料に接続されている電線を挟みつける第1クリップ部材および第2クリップ部材と、測定用電線と接続され、ブレーカ等の充電部と接触し電圧を取り出す電圧取出用ハンマーとからなる電圧取出装置が開示されている。
特開2000−244000号公報 特開平11−31546号公報 特開2000−215934号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3に開示される測定端子では、測定対象物をクリップなどで挟み込むため、作業空間や端子自体の収容空間が必要となり、狭いスペースに設置された被測定対象物の電圧などの測定が困難である。特に作業スペースが狭い場合には、測定端子を被測定対象物に取り付けることができず、測定作業自体を行えない場合も発生する。
また、特許文献1〜3に開示される測定端子では、測定端子の取り付け箇所がブレーカに限定されており、測定端子がブレーカ専用の構成となっているため、ブレーカ以外の他の被測定対象物に対して適用することが困難であり、汎用性が低いという問題がある。
そこで、本願発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、汎用性があり、かつ、小型化を図って広い測定スペースを必要としない測定器を提供するものである。
本発明は、上記課題を解決するために、被測定対象物の電気的特性を検出する測定端子と、前記測定端子にリード線を介して接続された測定器本体とを有する測定器であって、前記測定端子は、導電部材の外周面が絶縁部材で被覆された端子本体と、前記端子本体の先端部側に露出すると共に前記導電部材の先端部が先細り形状となされた第1の接触子とを備え、前記測定端子は全体として略鉤(フック)状に形成されることを特徴とするものである。
本願発明の測定端子では、端子本体とこの端子本体の先端部から露出した導電部材で構成される第1の接触子とにより全体として鉤(フック)状に形成される。測定端子を鉤状とすることで、第1の接触子が爪として機能し、被測定対象物に引っ掛けた状態で第1の接触子を被測定対象物に接触させて測定を行うことができる。さらには、第1の接触子の先端部が先細り形状とされるため、無理なく被測定対象物に挿し込むことができる。従って、従来のようにクリップ等の狭持部材を用いずに、鉤状をなす測定端子によって被測定対象物に引っ掛けたり、挿し込んだりして被測定対象物に取り付け、固定できる。
また、本願発明の測定端子は、端子本体の下面側に露出した前記導電部材を、第2の接触子として使用することもできる。
測定端子の端子本体の下面側には第2の接触子が設けられるため、被測定対象物に引っ掛けると同時に第2の接触子が被測定対象物に接触される。これにより、被測定対象物に引っ掛けて固定した状態で電気的測定を行うことができる。
本願発明によれば、測定端子を簡易な構造により構成でき、測定端子の小型化を図ることができる。これにより、測定スペースが狭い場合であっても十分に測定を行うことができる。
また、本願発明によれば、測定端子に第1および第2の接触子を設けることで、被測定対象物の形状や設置場所等に応じて使い分けて測定を行うことができ、汎用性の高い測定端子を提供できる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
<測定器の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る測定器10の構成例を示す図である。図2は測定端子12の構成例を示す図であり、図2(A)は測定端子12の構成を示す斜視図であり、図2(B)は測定端子12の構成を示す側面図であり、図2(C)は図2(B)のA−A’線に沿った断面図である。
本発明に係る測定器10は、図1に示すように、被測定対象物の電気的特性を検出する測定端子12と、この測定端子12により検出された被測定対象物の電圧、電流等の電気的特性に基づく測定値を算出する測定器本体14とを有する。測定端子12と測定器本体14とは、それぞれに接続されたリード線16の先端部に取り付けられた接続端子18を介して接続される。
測定端子12は、図2(A)〜図2(C)に示すように、被測定対象物に接触させる接触子34と作業者が把持するための端子本体28とを有し、全体形状として略鉤型に形成される。
端子本体28は、直線部28dと水平部28eとを有する略L字状をなす導電部材28aと、導電部材28aの外周面を被覆する絶縁部材28bとで構成される。導電部材28aの材料としては例えば鋼や鉄などが用いられ、絶縁部材28bの材料としては樹脂等が用いられる。端子本体28は、作業者が測定器10を保持するための取っ手として用いられ、作業者の指で把持できる程度の大きさを有する。
接触子34は、被測定対象物に挿し込んで測定を行うための第1の接触子30と、被測定対象物に引っ掛けて測定を行うための第2の接触子32とで構成される。第1の接触子30および第2の接触子32は、被測定対象物の形状や設置場所などに応じて使い分けて使用される。
第1の接触子30は、端子本体28の先端部28cから露出した導電部材28aが下方に折り曲げられて端子本体28の直線部28dと略平行に延在し、その先端部が先細り形状(例えば針形状)となされる。本例では、第1の接触子30の長手方向の長さが端子本体28の直線部28dの略半分の長さに選定される。また、第1の接触子30の被測定対象物と対向する端面30aが平坦に形成されており、被測定対象物との接触面積を大きくできるような形状とされる。
第2の接触子32は、L字状をなす端子本体28の水平部28eの下面28fから露出した導電部材28aにより構成される。第2の接触子32は被測定対象物に引っ掛けて被測定対象物の測定を行うため、第2の接触子32の長手方向の長さは被測定対象物(例えば銅バー)の厚み方向の長さよりも長くなるように選定される。第2の接触子32の下面32fは、被測定対象物に引っ掛けたときに測定端子が安定した姿勢となるように平坦に形成される。
<測定器の使用例(その1)>
次に、上述した測定器10の第1の接触子30を使用して電線20の電圧を測定する場合について説明する。図3(A)および図3(B)は、第1の接触子30を使用して電線20の電圧を測定する場合の説明図である。
ここで、被測定対象物である電線20は、芯線22と、この芯線22の外周面をビニルやポリエチレン等により被覆する絶縁部材24とで構成される。
まず、作業者は、図3(A)に示すように、ナイフ等の切断手段を用いて電線20の絶縁部材24に切り込みを入れ、絶縁部材24によって被覆された芯線(充電部)22の一部を露出させる。この芯線22を露出させた部分を露出部26と呼ぶ。このとき、従来のように測定部の絶縁部材24を切り取って芯線22部分を露出させておく必要はなく、第1の接触子30の先端部が挿入できる程度の切り込み口を確保できれば良い。
次に、作業者は、測定器10の端子本体28を把持し、図3(B)に示すように、第1の接触子30を電線20の絶縁部材24と芯線22との隙間に挿入し、第1の接触子30の先端部を芯線22に接触させる。測定端子12は、電線20の絶縁部材24と芯線22とに狭持されて電線20に引っ掛かった状態で支持される。
このとき、さらに、第1の接触子30を絶縁部材24と芯線22との間隙に押し込んで、第1の接触子30と芯線22との接触面積を大きくしても良い。また、電線20の露出した芯線22や導電部材24からなる第1の接触子30の外周を後述する絶縁テープにより巻回して被覆することで、作業者等の感電や落下を防止するような構成としても良い。特に、水平方向に架設された電線の電圧を測定する場合には、測定端子12が落下するおそれが高いため、絶縁テープにより測定端子を電線に固定することが好ましい。また、本例では、電線20に切り込みを入れて第1の接触子30を挿入したが、電線20の絶縁部材24の厚みが薄い場合等には、第1の接触子30を直接電線20に挿し込んで測定しても良い。
<測定器の使用例(その2)>
次に、上述した測定器10の第2の接触子32を使用して分電盤70内部に収容されるブレーカ50,60の電圧を測定する場合について説明する。図4は測定器10の第2の接触子32を使用してブレーカの電圧を測定する場合の説明図であり、図5は第2の接触子32の測定の様子を示す断面図である。
まず、分電盤70の構成について説明する。図4に示すように、分電盤70は図示しない筐体を有し、この筐体内部には主幹ブレーカ50と分岐ブレーカ60とが収容される。分岐ブレーカ60は主幹ブレーカ50の下方側に複数収容されるが、本例では便宜上1台の分岐ブレーカ60のみを示す。主幹ブレーカ50の上端には電源側の接続端子54a,54b,54cが設けられ、下端には負荷側の接続端子56a,56b,56cが設けられる。主幹ブレーカ50の略中央部には主幹ブレーカ50のオン/オフを切り換えるためのハンドル52が設けられる。また、分岐ブレーカ60の上端には主幹ブレーカ50の負荷側の接続端子56a,56b,56cのそれぞれに対応して接続端子62a,62b,62cが設けられる。分岐ブレーカ60の略中央部には分岐ブレーカ60のオン/オフを切り換えるためのハンドル63が設けられる。
主幹ブレーカ50の接続端子56aは、水平方向に延びる平板状をなす銅バー64aを介して分岐ブレーカ60の接続端子62aに接続される。同様に、主幹ブレーカ50の接続端子56bは銅バー64bを介して分岐ブレーカ60の接続端子62bに接続され、主幹ブレーカ50の接続端子56cは銅バー64cを介して分岐ブレーカ60の接続端子62cに接続される。これらの銅バー64a,64b,64cは、その平面方向が鉛直方向と平行になるように取り付けられる。主幹ブレーカ50、分岐ブレーカ60のそれぞれの接続端子56,62および銅バー64の前面には、これらを覆うようにして絶縁カバー66が取り付けられ、接触による感電を防止するような構造となっている。
次に、測定方法について説明する。まず、主幹ブレーカ50と分岐ブレーカ60とを接続する銅バー64a,64b,64cのうち、電圧を測定したい銅バーを選択する。本例では例えば銅バー64bを選択する。次に、図4および図5に示すように、測定器10の第2の接触子32を選択した銅バー64bに引っ掛けて、第2の接触子32の下面32fを銅バー64bに接触させる。測定端子12は、鉤形状であるため、銅バー64bに引っ掛かった状態で支持、固定される。さらに、測定端子12を銅バー64に引っ掛けた後に絶縁カバー66が取り付けられ、測定端子12は絶縁カバー66によっても支持されるため、銅バー64bから容易に外れないような構成となっている。なお、測定端子12の第2の接触子32の長さW1は、銅バー64a,64b間の間隔W2よりも短くなるように選定され、測定端子12が第2の接触子32の幅W1の範囲で動いたとしても、第1の接触子30が銅バー64aに接触しないような構成とされる。
<測定器の使用例(その3)>
次に、上述した測定器10の第1の接触子30を使用して主幹ブレーカ50と電線76の接続部の電圧を測定する場合について説明する。図6(A)および図6(B)は、測定器10の第1の接触子30を使用して主幹ブレーカ50の電圧を測定する場合の説明図である。なお、本例で用いられる主幹ブレーカ50は、図4で示す主幹ブレーカ50と同一の構成であるため、詳細な説明は省略する。
図6(A)に示すように、主幹ブレーカ50の上端に設けられた接続端子54a,54b,54cのそれぞれには、電線76a,76b,76cのそれぞれの一端部に設けられた接続端子74a,74b,74cが取り付けられる。以下の説明では、主幹ブレーカ50の接続端子54aと電線76aの接続端子74aとについてのみ説明する。
電線76aは、図6(B)に示すように、複数の芯線からなるより線761aが絶縁部材によって被覆されて構成される。接続端子74aは、図示しない取り付け孔が形成された端子部741aと、電線76aのより線761aを挿入して圧着により電線76aを接続端子74aに取り付けるための筒状をなす圧着部742aと、圧着部742aの外周面を被覆する絶縁部材743aとで構成される。一般に圧着部742aの下端縁からは電線76aのより線761aが僅かに露出している。
測定時には、図6(A)および図6(B)に示すように、測定端子12を上下反転させ、圧着部742aから露出したより線761aの芯線同士の隙間に第1の接触子30を挿入させる。このとき、第1の接触子30をより線761aに深く挿し込むことで、より線761aの芯線に狭持された状態で固定できる。さらに、リード線16と電線76aとの外周を絶縁テープにより巻回することで、測定端子12を所定位置に確実に固定できるようにしても良い。また、本例では、測定端子12を上下反転させて使用したが、より線761aの下方側にスペースが空いている場合には測定端子12を上下反転させないで測定を行っても良い。
以上説明したように、本実施の形態では、第1の接触子30の先端が先細り形状となされると共に測定端子12を鉤状とすることで、第1の接触子30を被測定対象物(例えば電線)に挿し込んで被測定対象物の電圧等を測定できる。これにより、被測定対象物はそのまま、またはナイフ等により切り込みを入れるだけで第1の接触子30を被測定対象物に取り付けることができるので、露出部(充電部)26の露出が少なく、作業を安全かつ容易に行える。また、測定端子12の第1および第2の接触子30,32以外の部分が被覆されているので、短絡の危険性が少ない。
また、測定端子12は鉤型であるため、リード線16が引っ張られるなどの力が加えられたとしても、第1の接触子30が爪として被測定対象物に引っ掛かるため外れにくい。一方で外したいときには測定端子12を持って押し上げるだけで被測定対象物から容易に取り外しができる。
また、測定端子12を鉤型とすることで、被測定対象物に挿し込んで測定を行えるため、被測定対象物である、例えば電線を測定する場合には、特定の太さの電線等に限定されることなく測定を行える。
また、本実施の形態では、測定端子12は、鉤状をなす端子本体28の下面28f側に露出した導電部材28aを第2の接触子32として使用するため、被測定対象物に引っ掛けることで同時に第2の接触子32を被測定対象物に接触させることができる。これにより、被測定対象物に測定端子12を引っ掛けて固定させた状態で測定を行うことができる。
このように、本実施の形態では、被測定対象物の形状や設置場所等に応じて第1および第2の接触子30,32を使い分けて測定することができ、種々の被測定対象物に対応した汎用性の高い測定端子を提供できる。また、従来のようにクリップ等の狭持部材を用いずに、測定端子12を簡易な構造により構成できるため、測定端子12の小型化を図ることができる。これにより、測定スペースが狭い場合であっても十分に測定を行うことができる。
[第2の実施の形態]
次に、本実施形態について図面を参照して説明する。
本実施の形態では、測定端子12がカバー部材80を備えている点において第1の実施の形態とは異なる。なお、その他の測定端子12の構成は、上記第1実施の形態と同一であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図7は本発明の一実施形態に係る測定器10の構成を示す斜視図であり、図7(A)は測定端子12の構成例を示し、図7(B)はカバー部材80が開いた状態を示し、図7(C)はカバー部材80を閉じた状態を示す。
測定端子12は、図7(A)に示すように、上述した第1の実施の形態において用いた略L字状をなす端子本体28の水平部28eを円弧状に湾曲させた当接部28gを有する。
測定器10は、図7(B)に示すように、上述した測定端子12を収容するためのカバー部材80を有する。カバー部材80は、樹脂などの絶縁部材からなる円柱状に形成され、半円柱状をなす2個のカバー部材80A,80Bがヒンジ部96を介して開閉自在に連結されて構成される。カバー部材80Bの湾曲した外周面のカバー部材80Aと対向した端縁部には係止爪84が設けられ、カバー部材80Aの係止爪84と対応した位置には係止凹部85が設けられる。係止爪84を係止凹部85に係止させることで、閉じた状態を維持できる。
カバー部材80の軸心部には、被測定対象物である電線20をカバー部材80内部に挿通させるための電線用挿通孔82が穿設される。電線用挿通孔82の開口形状は電線の断面形状よりも若干大きく形成され、カバー部材80を電線20の延在方向に移動自在な構成となっている。
カバー部材80Aの側面(カバー部材80Bと対向する側面)には、測定端子12を収容するための収容凹部86が形成される。収容凹部86は、測定端子12の平面視形状よりも若干大きく切り欠かれた平面視略親指状をなす空間である。収容凹部86の上端部には、測定端子12の当接部28gの形状に対応して円弧状に湾曲した湾曲面88が設けられ、右端部には所定角度で傾斜した傾斜面90が設けられる(図8(A)参照)。この傾斜面90は、収容凹部86の右壁面部の厚みが上端から下端方向に向かって徐々に幅広とすることで構成され、第1の接触子30を電線20の露出部26に挿入したときに、第1の接触子30が電線20の芯線に突き刺さらないような傾斜角度となっている(図8(B)参照)。
収容凹部86の下端部には、測定端子12のリード線16を外部に引き出すための引出孔92が穿設される。引出孔92は、その上端縁形状が測定端子12の基端部の断面形状よりも小さくなるように穿設され、測定端子12が収容凹部86から抜け出さないような構成とされる。収容凹部86の左端部には、収容する測定端子12の第1の接触子30を電線用挿通孔82側に突き出して、電線20の露出部26に挿入させるための挿込口98が設けられる。
次に、カバー部材80を備えた測定器10を用いて、電線20の電圧を測定する場合の動作について説明する。図8(A)〜(C)は、カバー部材80を備えた測定器10を用いて、電線20の電圧を測定する場合の動作を示す側面図である。なお、図8(A)〜(C)では、便宜上、カバー部材80Bを省略して示す。
まず、図8(A)に示すように、カバー部材80Aの収容凹部86に測定端子12を収容する。次に、ナイフ等で切り込みを入れた露出部26を有する電線20をカバー部材80Aの電線用挿通孔82に配置する。電線20の露出部26は、測定端子12の第1の接触子30の先端部よりも下方に位置させる。測定端子12および電線20をカバー部材80に収容したら、カバー部材80を閉じる。
次に、図8(B)に示すように、カバー部材80Aを下方(矢印A方向)に押し下げる。カバー部材80Aが押し下げられると、測定端子12の当接部28gが収容凹部86の湾曲面88に当接し、さらにカバー部材80Aを下方に押し下げると、測定端子12が斜め下方(矢印B方向)に付勢されると共に、カバー部材80A全体が電線20の露出部26の位置まで押し下げられる。これにより、第1の接触子30の先端が電線20の露出部26に挿し込まれて、電線20の芯線に接触する。第1の接触子30は、収容凹部86の傾斜面90により電線(芯線)20の延在方向に対して緩やかな傾斜角度で挿し込まれるため、芯線22に突き刺さることはない。この状態で、電線20の電圧の測定を行う。なお、測定端子12をさらに押し込んで、測定端子12と芯線22とを面接触させることも好ましい。
電線20の電圧の測定が終了したら、図8(C)に示すように、カバー部材80Aを上方(矢印C方向)に押し上げる。カバー部材80Aを押し上げると、測定端子12の基端部12aがリード線用孔92の上端縁に引っ掛かり、カバー部材80Aと共に測定端子12も上方に付勢されて押し上げられる。これにより、測定端子12の第1の接触子30が電線20の露出部26から引き抜かれる。最後に、カバー部材80Aを開けて測定端子12を取り出すと共に、カバー部材80を電線20から取り外す。
本実施の形態によれば、電線20の露出部26の全体を絶縁部材からなるカバー部材80によって被覆した状態で、電線20の電圧の測定を行うことができるため、接触等による短絡事故を確実に防止できる。また、収容凹部86の傾斜面90によって、第1の接触子30が電線20の芯線に突き刺さらないような方向(芯線に接触するような方向)に案内されるため、第1の接触子30の挿し込み時に芯線22を傷つけることがない。
[第3の実施の形態]
次に、本実施形態について図面を参照して説明する。
本実施の形態では、測定端子12が被測定対象物の充電部を被覆するための絶縁テープ40を備えている点において第1の実施の形態とは異なる。なお、その他の測定端子12の構成は、上記第1実施の形態と同一であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図9(A)は本発明の一実施形態に係る測定端子12の構成を示す斜視図であり、図9(B)は測定端子12の絶縁テープ40により電線20の露出部26等を被覆した状態を示す図である。
測定端子12は、図9(A)に示すように、電線20の露出部26や測定端子12の第1および第2の接触子30,32を被覆すると共に、測定端子12を所定位置に固定するための絶縁テープ40を有する。絶縁テープ40は、端子本体28の後端部に穿設された絶縁テープ40を挿通するための挿通孔42に挿通されることで、端子本体28の後端部に取り付け、固定される。絶縁テープ40の長さおよび幅は、上述した充電部や第1の接触子30,32全体を被覆することができる程度の長さであれば良い。絶縁テープ40の両端部のそれぞれには図示しない面ファスナーが設けられ、この面ファスナーを着脱することで測定端子12が被測定対象物に着脱自在に取り付けられる。
次に、本発明に係る測定端子12の使用例について説明する。
図9(B)に示すように、測定端子12を電線20の露出部26に挿入した後、絶縁テープ40を電線20の露出部26および測定端子12の第1および第2の接触子30,32の外周に巻回させてこれらを被覆する。そして、絶縁テープ40の両端部の面ファスナー同士を貼り合わせ、測定端子12を電線20の露出部26が形成された位置に取り付け、固定する。
本実施の形態によれば、電線20の露出部26、測定端子12の第1および第2の接触子30,32を絶縁テープ40により被覆することができ、接触による感電を確実に防止できる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
本発明は、分電盤や配電線などの電圧を長時間測定する場合に好適に適用できる。
本発明の一実施形態に係る測定器の構成を示す図である。 測定端子の構成例を示す図である。 測定端子の第1の使用例を示す図である。 測定端子の第2の使用例を示す図である。 測定端子の第2の使用例を示す図である。 測定端子の第3の使用例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る測定器の構成を示す図である。 測定器の動作例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る測定器の構成を示す図である。
符号の説明
10…測定器、 12…測定端子、 14…測定器本体、 20…電線、 22…芯線、 24…絶縁部材、 26…露出部、 28…端子本体、 30…第1の接触子、 32…第2の接触子、 40…絶縁テープ、 42…挿通孔、 80…カバー部材、 80A…カバー部材、 80B…カバー部材、 82…電線用挿通孔、 84…係止爪、 85…係止凹部、 86…収容凹部、 88…第1の案内部、 90…第2の案内部、 92…引出孔、 94…収容凹部、 96…ヒンジ部、 98…挿し込み口

Claims (4)

  1. 被測定対象物の電気的特性を検出する測定端子と、前記測定端子にリード線を介して接続された測定器本体とを有する測定器であって、
    前記測定端子は、
    導電部材の外周面が絶縁部材で被覆された端子本体と、
    前記端子本体の先端部側に露出すると共に前記導電部材の先端部が先細り形状となされた第1の接触子とを備え、
    前記測定端子は全体として略鉤状に形成される
    ことを特徴とする測定器。
  2. 前記端子本体の下面側に露出した前記導電部材が、第2の接触子として使用される
    ことを特徴とする請求項1に記載の測定器。
  3. 前記被測定対象物を囲繞するように移動自在なカバー部材をさらに有し、
    前記カバー部材には、
    前記被測定対象物を挿通させるための挿通孔と、
    前記挿通孔に連通する開口部を有した、前記測定端子を収容するための収容部とが設けられ、
    前記カバー部材を前記被測定対象物の延在方向に沿って移動させることで、前記第1の接触子を挿脱する
    ことを特徴とする請求項1に記載の測定器。
  4. 前記測定端子は、
    前記被測定対象物に取り付けたときに、前記被測定対象物の露出した充電部分を被覆するための絶縁部材を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の測定器。
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