JP4732835B2 - ヒューズ - Google Patents

ヒューズ Download PDF

Info

Publication number
JP4732835B2
JP4732835B2 JP2005244446A JP2005244446A JP4732835B2 JP 4732835 B2 JP4732835 B2 JP 4732835B2 JP 2005244446 A JP2005244446 A JP 2005244446A JP 2005244446 A JP2005244446 A JP 2005244446A JP 4732835 B2 JP4732835 B2 JP 4732835B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fusing
fuse
parts
cutting
jig
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005244446A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007059254A (ja
Inventor
学 橋倉
太 西田
功雄 一色
博榮 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2005244446A priority Critical patent/JP4732835B2/ja
Publication of JP2007059254A publication Critical patent/JP2007059254A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4732835B2 publication Critical patent/JP4732835B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fuses (AREA)

Description

本発明は、ヒューズに関する。
ヒューズは、例えば自動車の電気接続箱内に装着されて電気回路に組み込まれ、所定値以上の電流が流れた場合にその電流を遮断するのに用いられる。近年では、自動車に搭載される電装品の増加に伴い、電気接続箱に組み込まれるヒューズの数も増加している。なお、ヒューズを使用する電気接続箱としては、例えば下記の特許文献1に開示されたものがある。
特開2003−218562公報
一般に、ヒューズは各個体ごとに一定の溶断特性を有しており、電気接続箱の製造に際しては、溶断特性が異なる多種類のヒューズが用意され、その中から仕様に応じて適宜選択されたものが電気回路に組み込まれる。このように、多種類のヒューズを製造するために、製造コストが高くつく問題があり、さらには、ヒューズを種類毎に分けて管理する必要があるため、部品管理が面倒なものとなっていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、汎用性を高めたヒューズを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係るヒューズは、複数の電極部と、前記電極部間に架設され過電流によって溶断する複数個の溶断部とを備えたヒューズであって、前記各溶断部は、選択的に切断可能で、かつ、互いに溶断特性が異なる複数種類の切断可能部を並列に設けて構成されており、前記溶断部が有する複数の切断可能部のうち一部の切断可能部を切断可能に配置された切断刃を有する切断治具と、前記切断治具を保持可能な治具保持部とを備えているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記複数個の溶断部は、並列に配されており、前記電極部は、前記複数の溶断部の一端側に共通に接続された共通電極と、前記複数の溶断部の他端側に各溶断部毎に個別に接続された複数の個別電極とを備えているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記電極部と前記溶断部とは、互いに異なる材質よりなるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記複数種類の切断可能部は、厚さ寸法が互いに等しく、かつ幅寸法が互いに異なるように構成されているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記電極部の先端部が、前記溶断部の架設方向に対して交差する方向に折り曲げられているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載のものにおいて、前記複数の電極部の先端部が互いに同一方向に向けて折り曲げられているところに特徴を有する。
請求項7の発明に係るヒューズは、複数の電極部と、前記電極部間に架設され過電流によって溶断する溶断部とを備えたヒューズであって、前記溶断部は、選択的に切断可能な複数の切断可能部を並列に設けて構成されており、前記溶断部が有する複数の切断可能部のうち一部の切断可能部を切断可能に配置された切断刃を有する切断治具と、前記切断治具を保持可能な治具保持部とを備えているところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1から請求項7のいずれかに記載のものにおいて、前記切断刃による前記一部の切断可能部に対する切断動作を案内する案内手段を備えているところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1から請求項のいずれかに記載のものにおいて、前記切断刃は絶縁性を有しており、前記治具保持部は、前記切断刃が前記一部の切断可能部を分断した状態で、前記切断治具を保持するところに特徴を有する。
請求項1の発明は、請求項から請求項のいずれかに記載のものにおいて、前記切断治具は、前記一部の切断可能部を切断することにより得られる前記溶断部の溶断特性を識別させるための識別手段を備えているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
選択的に切断可能な複数の切断可能部を回路仕様に応じて適宜切断することにより、溶断部の溶断特性(容量)を所望の値に設定することができる。これにより、ヒューズの汎用性が高まるため、製造コストを低く抑えることができ、さらに部品管理を容易なものとすることができる。
また、複数の切断可能部のうちの一部を切断するように配置された切断刃を備えた切断治具によって、一部の切断可能部を切断することで、ヒューズの溶断特性を容易に所望の値に設定することができる。
<請求項2の発明>
並列に配された複数の溶断部を設けるとともに、複数の溶断部の一端側(一極側)に共通に接続された共通電極と、各溶断部の他端側(他極側)に個別に接続された個別電極とを設けたため、多数のヒューズを設ける場合に比べて、部品点数が少なくなる。これにより、組み付けの手間を軽減することができ、さらに部品管理を容易にすることができる。
<請求項3の発明>
電極部と溶断部の材質が互いに異なるため、溶断部の材質を自由に選択することができ、ヒューズ容量の設計自由度が増す。
<請求項4の発明>
溶断特性(容量)が互いに異なる複数種類の切断可能部は、厚さ寸法が互いに等しく、かつ幅寸法が互いに異なるように構成されているため、容量の大きな切断可能部を設ける場合にも溶断部の厚みが増すことがなく、ひいてはヒューズ全体の薄型化を図ることができる。
<請求項5の発明>
電極部の先端部が、溶断部の架設方向に対して交差する方向に折り曲げられているため、ヒューズの全長を小さくできる。
<請求項6の発明>
複数の電極部の先端部が互いに同一方向に向けて折り曲げられているため、電極部が接続される相手側の部位の小型化を図ることができる。
<請求項7の発明>
選択的に切断可能な複数の切断可能部を回路仕様に応じて適宜切断することにより、溶断部の溶断特性(容量)を所望の値に設定することができる。これにより、ヒューズの汎用性が高まるため、製造コストを低く抑えることができ、さらに部品管理を容易なものとすることができる。
また、複数の切断可能部のうちの一部を切断するように配置された切断刃を備えた切断治具によって、一部の切断可能部を切断することで、ヒューズの溶断特性を容易に所望の値に設定することができる。
<請求項の発明>
案内手段によって切断刃による切断動作が案内されるため、切断可能部の切断作業を円滑に行うことができる。
<請求項の発明>
絶縁性の切断刃が切断可能部を分断した状態で切断治具が保持されるため、分断された切断可能部の端部同士が確実に絶縁状態に保たれる。
<請求項1の発明>
切断治具によって切断可能部を切断した後に、切断治具が有する識別手段によって溶断部の溶断特性を容易に識別することができる。
参考例1
次に本発明の参考例1を図1から図5によって説明する。
参考例のヒューズ10は、例えば、自動車のヒューズボックス内に装着されて電気回路に組み込まれ、所定値以上の電流が流れた場合にその電流を遮断するのに用いられる。このヒューズ10は、平板状の溶断部材11に対し、1個の共通電極12(電極部)と、複数(図示7つ)の個別電極13(電極部)とを接続して構成されている。
溶断部材11は、例えばCu,Ag,Zn又はそれらの合金などの導電性の金属板材によって形成されている。溶断部材11は、幅方向(左右方向)に延びた帯状の基部11Aと、基部11Aの一縁部から一定間隔で櫛歯状に突出した複数(図示7つ)の枝部11Bとから構成されており、各枝部11Bには、後述するように、それぞれ過電流が流れた場合に溶断する溶断部15が設けられている。
共通電極12は、例えばSnメッキ付Cuまたはその合金などの導電性の金属板材からなり、タブ状の端子部12Aと、端子部12Aの一端から幅方向(左右方向)に延びた連結部12Bとを備えている。連結部12Bの上面には、溶断部材11の基部11Aが重ねられ、溶接部14にて互いに溶着されている。また、個別電極13は、同じ材質の導電性の金属板材からなり、タブ状の端子部13Aと、この端子部13Aと同幅の連結部13Bとを備えている。連結部13Bの上面には、溶断部材11の枝部11Bの先端が重ねられ、溶接部14にて互いに溶着されている。また、共通電極12の端子部12A及び各個別電極13の端子部13Aは、それぞれ連結部12B,13Bに対して直角曲げされる(図1の波線部分を山折りにする)ことで、図2,3に示すように下向き(即ち溶断部15の架設方向に対して直角となる向き)に突出している。これらの各端子部12A,13Bは、電気接続箱に設けられたヒューズ装着部(図示せず)に差し込まれて、ヒューズ装着部に設けられた雌端子と電気的に接続される。
各溶断部15は、共通電極12と各個別電極13間との間に並列となるように架設されている。各溶断部15は、図4にも示すように、架設方向に沿って延びた複数のスリット16により幅方向に複数(図示4つ)に分断されており、分断されたそれぞれの部位が選択的に切断可能な切断可能部17A〜17Dとなっている。各切断可能部17A〜17Dは、回路上互いに並列になっており、互いに幅寸法(断面積)を異ならせることにより、それぞれ異なる溶断特性を有するように構成されている。一例としては、一個の切断可能部17A〜17Dのヒューズ容量が、順に10A,5A,2.5A,1Aというように互いに異なる値に設定される。
上記のように構成されたヒューズ10が電気回路に組み込まれて使用される場合には、その回路の仕様に応じて各溶断部15における切断可能部17A〜17Dの一部が選択的に切断される。図5は、その使用形態の一例を示したものであり、溶断部には同図左側から順に15A〜15Gの符号を付している。同図のように、溶断部15Aは切断可能部17A〜17Dを切断せずに全て残し、溶断部15Bは切断可能部17A,17Bを残して他の切断可能部17C,17Dを切断している。以下同様に、溶断部15Cは切断可能部17A,17C、溶断部15Dは切断可能部17A、溶断部15Eは切断可能部17B、溶断部15Fは切断可能部17C、溶断部15Gは切断可能部17Dをそれぞれ残して他の切断可能部を切断している。これにより、各溶断部15A〜15Gの溶断特性が互いに異なることになり、一例としては、各溶断部15A〜15Gのヒューズ容量が順に、18.5A,15A,12.5A,10A,5A,2.5A,1Aというように様々な値に設定される。
以上のように本参考例によれば、選択的に切断可能な複数の切断可能部17A〜17Dを回路仕様に応じて適宜切断することにより、溶断部15の溶断特性(容量)を所望の値に設定することができる。これにより、ヒューズ10の汎用性が高まるため、製造コストを低く抑えることができ、さらに部品管理を容易なものとすることができる。
また、並列に配された複数の溶断部15を設けるとともに、複数の溶断部15の一端側(一極側)に共通に接続された共通電極12と、各溶断部15の他端側(他極側)に個別に接続された個別電極13とを設けたため、多数のヒューズを設ける場合に比べて、部品点数が少なくなる。これにより、組み付けの手間を軽減することができ、さらに部品管理を容易にすることができる。
また、各電極12,13と溶断部15の材質が互いに異なるため、溶断部15の材質を自由に選択することができ、ヒューズ容量の設計自由度が増す。
また、溶断部15は、互いに溶断特性が異なる複数種類の切断可能部17A〜17Dを備えて構成されているため、各切断可能部が互いに同じ溶断特性を持つように構成した場合に比べて、設定できる溶断特性のバリエーションが増え、より汎用性が高まる。
さらに、溶断特性(容量)が互いに異なる複数種類の切断可能部17A〜17Dは、厚さ寸法が互いに等しく、かつ幅寸法が互いに異なるように構成されているため、容量の大きな切断可能部を設ける場合にも溶断部15の厚みが増すことがなく、ひいてはヒューズ10全体の薄型化を図ることができる。
また、共通電極12,個別電極13の先端部が、溶断部15の架設方向に対して交差する方向に折り曲げられているため、ヒューズ10の全長を小さくできる。
さらに、共通電極12,個別電極13の先端部が互いに同一方向に向けて折り曲げられているため、各電極部12,13が接続される相手側の部位の小型化を図ることができる。
<第実施形態>
次に本発明の第実施形態について図6から図9を参照して説明する。
本実施形態のヒューズ30は、ヒューズ本体31と、このヒューズ本体31を収容するケーシング32と、ケーシング32に対して選択的に装着される複数の切断治具40とから構成されている。なお、ヒューズ本体31は、参考例1のヒューズ10と同じ構成であるため、参考例1と同一の構成には同一符号を付して説明を省略する。
ケーシング32は、絶縁性の合成樹脂材からなり、図6及び図7に示すように、上下に偏平な箱形をなしている。そして、ケーシング32は、上下に二分割されており、互いに組み付け可能な上側ケーシング32Aと下側ケーシング32Bとから構成されている。ケーシング32の内側には、収容部33が形成されており、この収容部33内にはヒューズ本体31における溶断部材11と共通電極12及び個別電極13の上端部が収容されている。また、共通電極12及び個別電極13の各端子部12A,13Bは、下側ケーシング32Bに設けられた端子挿通孔34に挿通されて、ケーシング32の下側に突出している。
一方、切断治具40は、弾力性を有する絶縁性の合成樹脂材により一体に形成されている。この切断治具40は、図8に示すように、長方形の板状の基部41を備えており、さらにその基部41の長手方向(前後方向)の両端から下方に延出し先端が互いに外向きに折れ曲がって突出した形状の一対の係止片42を備えている。各係止片42の先端部には、上方へ向かうにつれて外側に張り出すように傾斜した案内面42Aが形成されている。また、基部41の下面には、長手方向の中央位置に、先端が断面楔状に尖った切断刃43が突設されている。この切断刃43は、切断治具40が後述する上側ケーシング32Aの治具保持部35に装着された時に、一つの溶断部15に対して上方から押し付けられ、その溶断部15が有する切断可能部17A〜17Dのうちの一部を切断する。切断治具40は、切断することのできる切断可能部17A〜17Dの組み合わせが互いに異なるものが複数種類用意されており、それぞれ切断刃43が幅方向について切断する切断可能部17A〜17Dに対応する位置に配置されている。即ち、図8等に示す切断治具40は、切断可能部17B,17C,17Dに対応した位置に切断刃43が配置されているが、他にも図示しないが、切断刃43が例えば切断可能部17A,17Cに対応した位置に配置されたものや、切断可能部17Bに対応した位置に配置されたもの等がある。また、切断治具40における基部41の前面には、その切断治具40により切断可能部17A〜17Dを切断した際に得られる溶断部15の溶断特性に関する表示44(具体的にはヒューズ容量を示す数値、図示した切断治具40では「10」(アンペア))が記されている。なお、この表示44は、切断治具40を治具保持部35に装着した後に容易に視認できる位置に設けられている。
上側ケーシング32Aには、図6及び図7に示すように、各溶断部15の上方位置に切断治具40を装着可能な治具保持部35が設けられている。この治具保持部35は、収容部33に連なって開口した長方形状の装着孔36を備えており、この装着孔36の内径は切断治具40における基部41の外形よりやや大きい程度になっている。装着孔36の長手方向の両縁部には、それぞれ係止片42の先端部が係止可能な係止縁部37が内向きに張り出して形成されている。この係止縁部37の上面には、下方に向かうにつれて内側に張り出すように傾斜した案内面37Aが形成されている。また、装着孔36の内側には、左右方向に延びた平板状のガイド部38(案内手段)が前後一対設けられている。一対のガイド部38の間には、切断刃43の基端部がほぼ緊密に嵌合されるようになっている。
また、下側ケーシング32Bにおける収容部33の底面には、ヒューズ本体31の各溶断部15に対応する位置に左右方向に延びた逃がし溝39が上下に貫通して形成されており、切断治具40により溶断部15の切断可能部17A〜17Dを切断した際に、この逃がし溝39内に切断刃43の先端が逃がされるようになっている。
上記ヒューズ30が使用される際には、使用される回路の仕様に応じて各溶断部15に設定されるヒューズ容量が選定される。そして、その選定されたヒューズ容量に対応する数値が表示された切断治具40が選ばれ、その溶断部15に対応する治具保持部35に装着される。なお、このとき、切断治具40にヒューズ容量に関する表示44があるため、作業者はどの切断可能部17A〜17Dを切断すれば所望のヒューズ容量になるかを意識することなく、必要な切断治具40を見つけ出すことができる。
切断治具40は、図7に示すように、基部41の前面が押圧されることで、切断刃43の先端が上下のガイド部38間に差し込まれるようにして、装着孔36に押し込まれる。そして、切断刃43の先端が一部の切断可能部17A〜17Dに突き当たると、切断治具40のさらなる押し込みに伴って、その切断可能部17A〜17Dが破断される。このとき、切断刃43の基端部がガイド部38間にほぼ緊密に嵌合することで、切断刃43が傾くことなく真っ直ぐに押し込まれる(案内される)ため、切断可能部17A〜17Dの切断を円滑に行うことができる。
この間に、各係止片42の先端が係止縁部37に突き当たると、各係止片42が両案内面37A,42Aの案内によって互いに内側に撓み変形する。そして、切断治具40が正規の装着位置に至ると、図9に示すように、基部41の下面がガイド部38の上面に突き当たって切断治具40の挿入が規制されるとともに、各係止片42が互いに外側に復元変形して、その先端が係止縁部37の下面側に係合する。これにより、切断刃43が分断された切断可能部17A〜17Dの端部間に入り込んだ状態で、切断治具40が保持される。このようにして、各治具保持部35に選定された切断治具40を装着することで、各溶断部15が所望の溶断特性(ヒューズ容量)に設定される。
以上のように本実施形態によれば、複数の切断可能部17A〜17Dのうちの一部を切断するように配置された切断刃43を備えた切断治具40によって、一部の切断可能部17A〜17Dを切断することで、ヒューズ30の溶断特性を容易に所望の値に設定することができる。
また、ガイド部38によって切断刃43による切断動作が案内されるため、切断可能部17A〜17Dの切断作業を円滑に行うことができる。
また、絶縁性の切断刃43が切断可能部17A〜17Dを分断した状態で切断治具40が保持されるため、分断された切断可能部17A〜17Dの端部同士が確実に絶縁状態に保たれる。
また、切断治具40によって切断可能部17A〜17Dを切断した後に、切断治具40に設けられた表示44によって、溶断部15の溶断特性を容易に識別することができる。
<他の実施形態及び参考例
図10は、他の参考例を示している。なお、参考例1と同様の構成のものには同一の符号を付して説明を省略する。
このヒューズ20は、一個の溶断部15の両端に個別電極13を接続したヒューズ構成体21と、並列した一対の溶断部15の一端側に1個の共通電極22、他端側にそれぞれ個別電極13を接続したヒューズ構成体23とを備えている。また、ヒューズ20は、合成樹脂材からなる箱形のケース24を備え、このケース24に各電極13,22の一部をモールドすることで、両ヒューズ構成体21,23を横並びに一体的に保持した構成となっている。なお、溶断部15は、ケース24上面に露出され、切断可能部17A〜17Dを適宜切断できるようになっている。このものでも上記参考例1と同様の効果を得ることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態及び参考例では、各切断可能部がスリットを介して幅方向に分離されているが、各切断可能部を分離せずに区切り位置に切断を容易とするための切り込み等を入れるようにしても良い。
(2)溶断部は、例えば絶縁性の基材の上面に薄膜状に形成するようにしても良く、またその場合、切断可能部を切断する際に基材をともに切除するように構成しても良い。
(3)上記第実施形態では、切断治具の識別手段としてヒューズ容量の数値を表記したものを示したが、これに限らず、切断可能部の切断によって得られる溶断部の溶断特性を記号の表記で示したり、あるいは切断治具の色や形状などで示すようにしても良い。
(4)上記第実施形態では、1個の切断治具により1つの溶断部が有する切断可能部を切断するものを示したが、本発明によれば、1個の切断治具で複数の溶断部が有する切断可能部を切断できるようにしても良い。
(5)溶断部を複数備えたヒューズにおいて、使用しない溶断部がある場合には、その溶断部の切断可能部を切断治具等により全て切断するように構成しても良い。
(6)溶断部の有する切断可能部を全て切断しない状態で使用する場合には、ヒューズに通常の切断治具に代えて切断刃を備えてない切断治具と同様の形状の部材を装着し、その部材にその溶断部に対応するヒューズ容量等の識別手段を設けるようにしても良い。
本発明の参考例1に係るヒューズの展開状態を示す平面図 ヒューズの側面図 ヒューズの正面図 図1の部分拡大平面図 ヒューズの使用例を示す平面図 実施形態に係るヒューズの斜視図 切断治具を装着する前の状態のヒューズの断面図 (A)切断治具を上面側から見た斜視図(B)切断治具を下面側から見た斜視図 切断治具を装着した状態のヒューズの断面図 他の参考例に係るヒューズの平面図
10,20,30…ヒューズ
12,22…共通電極(電極部)
13…個別電極(電極部)
15(15A〜15G)…溶断部
17A〜17D…切断可能部
35…治具保持部
38…ガイド部(案内手段)
40…切断治具
43…切断刃
44…表示(識別手段)

Claims (10)

  1. 複数の電極部と、前記電極部間に架設され過電流によって溶断する複数個の溶断部とを備えたヒューズであって、
    前記各溶断部は、選択的に切断可能で、かつ、互いに溶断特性が異なる複数種類の切断可能部を並列に設けて構成されており、
    前記溶断部が有する複数の切断可能部のうち一部の切断可能部を切断可能に配置された切断刃を有する切断治具と、
    前記切断治具を保持可能な治具保持部とを備えていることを特徴とするヒューズ。
  2. 前記複数個の溶断部は、並列に配されており、
    前記電極部は、前記複数の溶断部の一端側に共通に接続された共通電極と、前記複数の溶断部の他端側に各溶断部毎に個別に接続された複数の個別電極とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のヒューズ。
  3. 前記電極部と前記溶断部とは、互いに異なる材質よりなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒューズ。
  4. 前記複数種類の切断可能部は、厚さ寸法が互いに等しく、かつ幅寸法が互いに異なるように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のヒューズ。
  5. 前記電極部の先端部が、前記溶断部の架設方向に対して交差する方向に折り曲げられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のヒューズ。
  6. 前記複数の電極部の先端部が互いに同一方向に向けて折り曲げられていることを特徴とする請求項5に記載のヒューズ。
  7. 複数の電極部と、前記電極部間に架設され過電流によって溶断する溶断部とを備えたヒューズであって、
    前記溶断部は、選択的に切断可能な複数の切断可能部を並列に設けて構成されており、
    前記溶断部が有する複数の切断可能部のうち一部の切断可能部を切断可能に配置された切断刃を有する切断治具と、
    前記切断治具を保持可能な治具保持部とを備えていることを特徴とするヒューズ。
  8. 前記切断刃による前記一部の切断可能部に対する切断動作を案内する案内手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のヒューズ。
  9. 前記切断刃は絶縁性を有しており、前記治具保持部は、前記切断刃が前記一部の切断可能部を分断した状態で、前記切断治具を保持することを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のヒューズ。
  10. 前記切断治具は、前記一部の切断可能部を切断することにより得られる前記溶断部の溶断特性を識別させるための識別手段を備えていることを特徴とする請求項から請求項のいずれかに記載のヒューズ。
JP2005244446A 2005-08-25 2005-08-25 ヒューズ Expired - Fee Related JP4732835B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005244446A JP4732835B2 (ja) 2005-08-25 2005-08-25 ヒューズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005244446A JP4732835B2 (ja) 2005-08-25 2005-08-25 ヒューズ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007059254A JP2007059254A (ja) 2007-03-08
JP4732835B2 true JP4732835B2 (ja) 2011-07-27

Family

ID=37922549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005244446A Expired - Fee Related JP4732835B2 (ja) 2005-08-25 2005-08-25 ヒューズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4732835B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4917927B2 (ja) 2007-03-15 2012-04-18 太平洋精工株式会社 車両用多連型ヒューズ装置
KR101662520B1 (ko) * 2014-12-11 2016-10-06 현대자동차주식회사 클래드 다단 소손 퓨즈
KR102444188B1 (ko) * 2015-12-15 2022-09-16 한국단자공업 주식회사 배터리 부착형 퓨즈유니트

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000133114A (ja) * 1998-10-27 2000-05-12 Yazaki Corp 連鎖型大電流ヒュージブルリンク
JP2002175755A (ja) * 2000-12-06 2002-06-21 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk ヒューズ装置
JP2002329454A (ja) * 2001-05-02 2002-11-15 Taiheiyo Seiko Kk 車両用多極形ヒューズ素子

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57124954A (en) * 1981-01-26 1982-08-04 Victor Co Of Japan Ltd Data playback circuit
JPS593810B2 (ja) * 1981-01-30 1984-01-26 矢崎総業株式会社 ブレ−ドタイプヒユ−ズ
JPS57140162A (en) * 1981-02-24 1982-08-30 Nippon Sheet Glass Co Ltd Coating polycarbonate group resin shape article
JPS57140057A (en) * 1981-02-24 1982-08-30 Nec Corp Demodulating system for phase displacement modulation signal
JPH0567481A (ja) * 1991-03-28 1993-03-19 Kel Corp シヤント機能を有する電気コネクタ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000133114A (ja) * 1998-10-27 2000-05-12 Yazaki Corp 連鎖型大電流ヒュージブルリンク
JP2002175755A (ja) * 2000-12-06 2002-06-21 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk ヒューズ装置
JP2002329454A (ja) * 2001-05-02 2002-11-15 Taiheiyo Seiko Kk 車両用多極形ヒューズ素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007059254A (ja) 2007-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4917927B2 (ja) 車両用多連型ヒューズ装置
US8077007B2 (en) Blade fuse
JP4659636B2 (ja) メモリカード用アダプタ
JP6007012B2 (ja) ヒューズユニット
JP4732836B2 (ja) ヒューズ
US20080061920A1 (en) Fuse cavity structure and electric connection box
JP4707709B2 (ja) 薄型の自動車用ヒューズ
WO2017110160A1 (ja) ヒューズの製造方法及びヒューズ
US9685294B2 (en) Fuse
JP4732835B2 (ja) ヒューズ
EP1235247A2 (en) Multiple-fuse holder
JP2018026310A (ja) ヒューズユニット
US20170324233A1 (en) Housing attached to multi-pole fusible link, fuse, and fuse box
JP2006318768A (ja) ヒューズ
JP6210736B2 (ja) ヒューズユニット
JP7022430B2 (ja) ヒューズホルダ
JP5746500B2 (ja) バスバ及びそれを備えた電気接続箱
JP7412035B1 (ja) ヒューズ、及び当該ヒューズの製造方法
JP5878028B2 (ja) ブレードヒューズ
JP3123120U (ja) リード線付きヒューズ
JP7364366B2 (ja) 電流遮断構造
JP7426088B2 (ja) ヒューズ
JP6823633B2 (ja) バスバー組み付け構造、電気接続箱、及びワイヤハーネス
JP6981953B2 (ja) 基板表面実装ヒューズ
JP2017168338A (ja) 電線圧着端子用ブランク材、電線アッセンブリーおよびワイヤハーネスの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070427

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080328

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090909

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100810

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100928

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110304

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110414

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110421

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees