JP2014186869A - 端子の絶縁保護具 - Google Patents

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Abstract

【課題】端子を簡易に絶縁保護する端子の絶縁保護具を提供する。
【解決手段】絶縁保護具10は、端子台7から取り外した圧着端子9tが端子台7に設けた第1導電金具71に誤接触しないように、圧着端子9tを絶縁保護する。絶縁保護具10は、C字状の第1電線挟持部1aと帯板状の第1端子絶縁部1bを備える。第1電線挟持部1aは、圧着端子9tを端末に設けた電線9wをその外周方向から導入して、電線9wを挟持できる。第1端子絶縁部1bは、第1電線挟持部1aの一部が電線9wの軸方向に延出している。第1端子絶縁部1bは、圧着端子9tの接触面を覆うことができる。絶縁保護具10を電線9wの軸方向にスライドすることで、第1端子絶縁部1bが第1導電金具71に誤接触しないように、圧着端子9tの接触面を覆うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、端子の絶縁保持具に関する。特に、端子台から端子ねじを取り外して解放された端子が端子台に設けた導電部材に誤接触しないように、端子を絶縁保護する絶縁保護具の構造に関する。
変電所などでは、制御盤や配電盤に多くの端子台を使用している。端子台は、配線された多くの電線を接続、又は分岐、及び中継している。一般に、端子台は、電線の端末に設けた圧着端子を端子ねじでねじ止めすることで、多くの電線を配線している。
例えば、制御盤や配電盤に実装した保護リレーなどを点検するときには、保護リレーに接続した電線を端子台から一時的に取り外している。又、遮断器などの主機類のCT回路の絶縁抵抗を測定するためにアース線を浮かすときに、アース線を端子台から一時的に取り外している。そして、所定の作業を終了後に、これらの電線を元の端子台に接続して、電気回路を復旧している。
ところで、端子台の極数(端子数)が多い場合、又は、端子台を多く設置している場合には、同じような電線が同じような端子台に接続されているため、所定の作業を終了後に、電線を端子台に誤接続することがある。この場合、制御盤や配電盤に実装した電気部品を損傷させることがある。
このような不具合を解消するため、端子台から一時的に取り外した電線の端子を端子台の元の接続位置に復旧する場合に、誤接続を確実に防止する端子の誤接続防止具が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1による端子の誤接続防止具は、非導電性の紐材、紐材の一端部に形成した円筒状の絶縁キャップ、及び紐材の他端部に形成した端子台への接続部材で構成している。特許文献1による端子の誤接続防止具は、一時的に取り外した電線の端子を絶縁キャップの開口端から差し込むと共に、接続部材を端子台側に接続することで、取り外した電線の端子と端子台との正しい接続関係を保持できる。
又、端子台から電線の端子を一時的に取り外し、この電線の端子に測定端子を接触して、導通チェックする場合に、取り外された端子が端子台に設けた導電部材に誤接触することを防止すると共に、導通チェックが可能な端子の誤接触防止具が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2による端子の誤接触防止具は、絶縁性を有する帯板状の本体と、本体の基端部に開口された端子口と、本体の先端部に突出したY端子と、本体の中間部に設けた試験端子と、を有している。特許文献2による端子の誤接触防止具は、Y端子を端子台に端子ねじで固定すると共に、電線の端子に接続した試験端子に測定端子を接触して導通チェックできので、端子の誤接触を防止できる。
特開2000−173692号公報 特開2000−46875号公報
図7は、従来技術の配線作業によるワイヤハーネス及びこのワイヤハーネスから分配された電線の端末に接続される端子台の平面図である。図7を参照すると、ワイヤハーネス9は、複数の電線9wを結束バンド9bで束ねている。電線9wの端末は、その被覆が所定の長さで剥離されて、芯線に圧着端子9tを圧着している。圧着端子9tのターミナルエンドは、絶縁スリーブ9sで被覆されている。そして、これらの圧着端子9tを端子ねじ7bで端子台7にねじ止めしている。
図7を参照すると、ワイヤハーネス9は、各電線9wの伸長方向と平行に敷設されている。又、ワイヤハーネス9から分配された複数の電線9wの端末は、略直角に屈曲されて、端子台7に接続されている。
図7に示すように、端子ねじ7bを取り外して、一部の圧着端子9tを端子台7から取り外すと、電線9wの弾性で圧着端子9tが端子台7に設けた座金などの導電部材に接触することがある。このため、圧着端子9tを端子台7から取り外した場合には、圧着端子9tを絶縁テープなどで覆い、端子台7に接触することを防止していた。
しかし、従来の対策は、圧着端子9tを端子台7から取り外す度に、圧着端子9tに絶縁テープを取り付け、復旧時には、圧着端子9tから絶縁テープを取り外す必要があるので、手間と時間を必要とする作業となっていた。端子台から端子ねじを取り外して解放された電線付きの端子が端子台に設けた導電部材に誤接触しないように、電線付き端子を簡易に絶縁保護する絶縁保護具が求められていた。
図7を参照して、特許文献1による端子の誤接続防止具を上記の対策に適用した場合には、電線9wの端末に結線した圧着端子9tを端子台7から後退させる必要があるので、結束バンド9bを切断するなど、配線フォームが変更されるという問題がある。
同様に、図7を参照して、特許文献2による端子の誤接触防止具を上記の対策に適用した場合には、電線9wの端末に結線した圧着端子9tを端子台7から後退させる必要があるので、結束バンド9bを切断するなど、配線フォームが変更されるという問題がある。
配線フォームを変更することなく、端子台に設けた導電部材に誤接触しないように、電線付き端子を簡易に絶縁保護する絶縁保護具が求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、配線フォームを変更することなく、端子台に設けた導電部材に誤接触しないように、電線付きの端子を簡易に絶縁保護する端子の絶縁保護具を提供することを目的とする。
本発明者らは、端子台から取り外した電線付き端子が端子台に設けた導電部材に誤接触しないように、電線付きの端子を簡易に絶縁保護する電線付き端子の絶縁保護具であって、電線の端末をその外周方向から導入して電線を挟持するC字状の電線挟持部と、電線挟持部の一部が前記電線の軸方向に延出すると共に、端子の接触面を覆う端子絶縁部と、を一体に構成することにより、これらの課題が解決可能なことを見出し、これに基づいて、以下のような新たな端子の絶縁保護具を発明するに至った。
(1)本発明による端子の絶縁保護具は、端子台から取り外した端子が当該端子台に設けた導電部材に誤接触しないように、当該端子を絶縁保護する端子の絶縁保護具であって、前記端子を端末に設けた電線をその外周方向から導入して当該電線を挟持するC字状の第1電線挟持部と、前記第1電線挟持部の一部が前記電線の軸方向に延出すると共に、前記端子における前記端子台との接触面を覆う帯板状の第1端子絶縁部と、を備える。
(2)前記第1端子絶縁部は、前記端子が導電接触可能な第1導電金具と当該端子の接触面との間に介在されることが好ましい。
(3)本発明による端子の絶縁保護具は、端子ねじをリフトアップして保持するねじアップ式端子台から取り外した端子が当該ねじアップ式端子台に設けた導電部材に誤接触しないように、当該端子を絶縁保護する電線付き端子の絶縁保護具であって、前記端子を端末に設けた電線をその外周方向から導入して当該電線を挟持するC字状の第2電線挟持部、及び前記第2電線挟持部の一部が前記電線の軸方向に延出すると共に、前記端子における前記ねじアップ式端子台との接触面を覆う帯板状の第2端子絶縁部を有する本体と、前記本体の基端部から立設する支持片の先端部に保持され、前記第2電線挟持部に対して傾斜して配置されると共に、前記第2端子絶縁部の先端部に向かって延び、前記端子の接触面と反対側の面を覆う帯板状の端子絶縁板と、を備える。
(4)前記第2端子絶縁部は、前記端子が導電接触可能な第2導電金具と当該端子の接触面との間に介在され、前記端子絶縁板は、前記端子ねじの先端部と前記端子の接触面と反対側の面との間に介在されることが好ましい。
(5)前記端子絶縁板は、前記支持片の先端部に対して、スライド可能に連結していることが好ましい。
本発明による端子の絶縁保護具は、C字状の第1電線挟持部と帯板状の第1端子絶縁部を備え、第1電線挟持部が電線を挟持した状態で、電線の軸方向にスライドすることで、第1端子絶縁部が導電部材に誤接触しないように、端子の接触面を覆うことができるので、配線フォームを変更することなく、端子台に接続する端子を簡易に絶縁保護できる。
又、本発明による端子の絶縁保護具は、C字状の第2電線挟持部及び帯板状の第2端子絶縁部を有する本体と帯板状の端子絶縁板を備え、第2電線挟持部が電線を挟持した状態で、電線の軸方向にスライドすることで、第2端子絶縁部及び端子絶縁板が導電部材に誤接触しないように、端子の両面を覆うことができるので、配線フォームを変更することなく、ねじアップ式端子台に接続する端子を簡易に絶縁保護できる。
本発明の第1実施形態による端子の絶縁保護具の構成を示す斜視図である。 第1実施形態による端子の絶縁保護具の構成を示す正面図である。 本発明の第2実施形態による端子の絶縁保護具が適用されるねじアップ式端子台の斜視図である。 第2実施形態による端子の絶縁保護具が適用されるねじアップ式端子台のユニットの斜視分解組立図である。 第2実施形態による端子の絶縁保護具が適用されるねじアップ式端子台のユニットの構成を示す正面図であり、本発明の第2実施形態による端子の絶縁保護具の使用状態図である。 第2実施形態による端子の絶縁保護具の構成を示す図であり、図6(A)は正面図、図6(B)は平面図、図6(C)は左側面図、図6(D)は右側面図、図6(E)は下面図、図6(F)は図6(A)のX−X矢視断面図である。 従来技術の配線作業によるワイヤハーネス及びこのワイヤハーネスから分配された電線の端末に接続される端子台の平面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[第1実施形態]
(端子の絶縁保護具の構成)
最初に、本発明の第1実施形態による端子の絶縁保護具の構成を説明する。図1は、本発明の第1実施形態による端子の絶縁保護具の構成を示す斜視図である。図2は、第1実施形態による端子の絶縁保護具の構成を示す正面図である。なお、従来技術で用いた符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じとするので、説明を省略することがある。
図1又は図2を参照すると、本発明の第1実施形態による端子の絶縁保護具(以下、絶縁保護具と略称する)10は、C字状の第1電線挟持部1aと帯板状の第1端子絶縁部1bを備えている。第1電線挟持部1aは、圧着端子9tを端末に設けた電線9wをその外周方向から導入して、電線9wを挟持できる。第1端子絶縁部1bは、第1電線挟持部1aの一部が電線9wの軸方向に延出している。第1端子絶縁部1bは、圧着端子9tの接触面91tを覆うことができる。
図1又は図2を参照して、第1電線挟持部1aは、所定の弾性を有していることが好ましい。図1に示すように、第1電線挟持部1aに設けた開口1kを開いて、電線9wをその外周方向から第1電線挟持部1aの内部に導入できる。そして、第1電線挟持部1aが弾性復帰することで、電線9wを挟持できる。なお、第1電線挟持部1aが電線9wを挟持するとは、第1電線挟持部1aが絶縁スリーブ9sを挟持することを排除しない。
図1又は図2を参照して、絶縁保護具10は、絶縁性を有する合成樹脂で第1電線挟持部1aと第1端子絶縁部1bを一体に成形することが好ましい。しかし、絶縁保護具10は、金属板を成形して、第1端子絶縁部1bを絶縁被覆する別の態様を排除しない。又、少なくとも第1電線挟持部1aを蛍光色で彩色することが好ましく、圧着端子9tの再接続忘れを防止できる。
(端子の絶縁保護具の作用)
次に、第1実施形態による絶縁保護具10の使用方法を説明しながら、絶縁保護具10の作用及び効果を説明する。図1又は図2を参照すると、絶縁保護具10が適用される端子台7は、絶縁性を有する基台70と複数の帯板状の第1導電金具71を備えている。
図1又は図2を参照すると、基台70は、その長手方向に隣接する端子ねじ7bを隔絶する複数の隔壁7wを有している。又、基台70は、その長手方向に延びる中央隔壁7cを中央部に有している。そして、基台70は、一対の隔壁7w・7wと中央隔壁7cで囲われた空間を圧着端子9tが収容される端子収容室73としている。
図2を参照すると、第1導電金具71は、端子ねじ7bのねじ部が螺合する一対の雌ねじ部71f・71fを両端部に設けている。圧着端子9tの舌部9rに開口したスタッドホール9h(図4参照)に端子ねじ7bのねじ部を挿通して、端子ねじ7bを第1導電金具71に締結することで、圧着端子9tを端子台7に取り付けることができる。
図1又は図2を参照して、端子ねじ7bを端子収容室73から取り外して、圧着端子9tを端子収容室73から一時的に取り外す場合には、電線9wを挟持した絶縁保護具10を圧着端子9t側にスライドすることで、第1端子絶縁部1bを第1導電金具71と圧着端子9tの接触面91tとの間に介在できる。そして、圧着端子9tが第1導電金具71に誤接触しないように、圧着端子9tを絶縁保護できる。
図1又は図2を参照すると、第1実施形態による絶縁保護具10は、C字状の第1電線挟持部1aと帯板状の第1端子絶縁部1bを備え、第1電線挟持部1aが電線9wを挟持した状態で、電線9wの軸方向にスライドすることで、第1端子絶縁部1bが第1導電金具71に誤接触しないように、圧着端子9tの接触面91tを覆うことができるので、配線フォームを変更することなく、端子台7に接続する圧着端子9tを簡易に絶縁保護できる。
[第2実施形態]
(ねじアップ式端子台の構成)
次に、本発明の第2実施形態による絶縁保護具20の構成を説明する前に、絶縁保護具20が適用される、ねじアップ式端子台の構成を説明する。
図3は、本発明の第2実施形態による端子の絶縁保護具が適用されるねじアップ式端子台の斜視図である。図4は、本発明の第2実施形態による端子の絶縁保護具が適用されるねじアップ式端子台の斜視図である。図5は、第2実施形態による端子の絶縁保護具が適用されるねじアップ式端子台のユニットの構成を示す正面図であり、本発明の第2実施形態による端子の絶縁保護具の使用状態図である。
図3を参照すると、ねじアップ式端子台800は、後述するねじアップ式端子台8をユニットとして多極に連設している。ねじアップ式端子台800は、ユニットとなるねじアップ式端子台8の連設数を増減できる。そして、第2実施形態による端子の絶縁保護具が適用されるねじアップ式端子台は、ユニットとなるねじアップ式端子台8に基づいて、以下に説明する。
図4又は図5を参照すると、ねじアップ式端子台(以下、端子台と略称する)8は、第2導電金具82と基台83を備えている。第2導電金具82は、例えば、導電性の鉄板からなり、帯板部821の両翼が略直角に屈折された一対の屈折片822・822を有している。そして、帯板部821は、端子ねじ7bのねじ部71bが螺合する一対の雌ねじ部82a・82aを両端部に設けている。雌ねじ部82aは、ボス加工されており、所定のねじ山数を確保している。
図4を参照すると、帯板部821には、一対の切り欠き溝82b・82bを一方の端縁に設けている。これらの切り欠き溝82b・82bには、一対の脚片84b・84bが挿入されて、座金具841又は座金具842をスライド可能に案内できる。
又、図1を参照すると、帯板部821には、一対の凸部82c・82cを一方の端縁に設けている。これらの凸部82c・82cは、基台83に設けた一対の凹部83c・83cに挿入されて、基台83に対して第2導電金具82を位置決めして収容できる。
図4又は図5を参照すると、基台83は、非導電性の材料からなり、絶縁性の合成樹脂を成形している。そして、基台83は、鍔状の背面板831を有している。図3を参照すると、複数の基台83を相互に連設することもでき、背面板831は、隣接する端子ねじ7bを隔絶する隔壁として機能している。
図4又は図5を参照すると、基台83は、一対の受け部832・832を中段に有している。一対の受け部832・832は、一対の屈折片822・822を支持できる。又、基台83は、一対のリブ833・833を上段の中央部に有している。
図4又は図5を参照すると、基台83は、背面板831とリブ833で囲われた空間を圧着端子9tが収容される端子収容室834としている。そして、端子収容室834の底面に第2導電金具82を配置している。又、第2導電金具82を形成する内壁83aと対向するガイド片835が背面板831から僅かに突出している。ガイド片835は、座金片84aの運動を規制することができる。
図4又は図5を参照すると、端子台8は、一対の座金具841・842を備えている。一対の座金具841・842は、導電性の鉄板からなることが好ましい。座金具841は、座金片4a、脚片84b、及び停止片84cを有している。同様に、座金具842は、座金片84a、脚片84b、及び停止片84cを有している。
なお、図4又は図5を参照すると、座金具841と座金具842とは、基台83の中心線に対して線対称に配置されるように構成されている。又、座金具841と座金具842とは、その作用を同じとするので、以下において、一方の座金具の説明のみとし、他方の座金具の説明を省略する場合がある。
図4又は図5を参照すると、座金片84aは、スプリングワッシャ811を介して、端子ねじ7bの首部と回動自在に嵌合している。つまり、端子ねじ7b、スプリングワッシャ811、及び座金片84aは、一体に移動でき、座金片84aに対して端子ねじ7bを回転できる。このような座金組み込みねじは、座金の貫通穴を鍛造する(かしめる)ことで実現できる。
図4又は図5を参照すると、脚片84bは、座金片84aの一辺をL字状に屈折している。又、脚片84bは、第2導電金具82とスライド自在に連結している。停止片84cは、脚片84bの端部がL字状に屈折されて、座金片84aに対向している。停止片84cは、雌ねじ部82aに当接して、座金片84aを雌ねじ部82aから離間したトップ位置で停止できる。
図4又は図5を参照すると、端子ねじ7bは、頭部71a及びねじ部71bを有している。図示された端子ねじ7bは、頭部71aに十字穴を設けた「なべ子ねじ」となっている。ねじ部71bには、雌ねじ部82aに螺合する雄ねじが形成されている。端子ねじ7bの首部は、スプリングワッシャ811を介して、座金片84aと回動自在に嵌合している。端子ねじ7bと座金具841(又は座金具842)とは、一体に移動できる。
又、図4又は図5を参照すると、端子台8は、一対のねじりコイルばね851・852を備えている。ねじりコイルばね851は、座金片84aが雌ねじ部82aから離間する方向に座金具841に力を付勢している。同様に、ねじりコイルばね852は、座金片84aが雌ねじ部82aから離間する方向に座金具842に力を付勢している。
なお、図4又は図5を参照すると、ねじりコイルばね851とねじりコイルばね852とは、基台83の中心線に対して線対称に配置されるように、それらの巻回方向を異ならせて構成している。又、ねじりコイルばね851とねじりコイルばね852とは、その作用を同じとするので、以下において、一方のねじりコイルばねの説明のみとし、他方のねじりコイルばねの説明を割愛する場合がある。
図4又は図5を参照すると、ねじりコイルばね851は、巻回部85a、一方の端末となる長いアーム85b、及び他方の端末となる短いアーム85cを有して構成している。巻回部85aは、基台83に設けた円柱部836に挿入される。
図4又は図5を参照すると、長いアーム85bは、停止片84cの底面に当接している。一方、短いアーム85cは、円柱部836を囲う内壁に当接している。長いアーム85bと短いアーム85cとは、開角する方向に力を付勢している。つまり、ねじりコイルばね851は、停止片84cを押し上げる方向に力を付勢している。
更に、図4又は図5を参照すると、端子台8は、内壁83aに突出する係止爪86bを有するトリガー86を備えている。トリガー86は、倒立したMの字状に形成された板ばね86aと、板ばね86aの先端部に固定され、相反する向きに向かう一対の円柱状の係止爪86b・86bと、を有している。例えば、係止爪86bは、板ばね86aの先端部に溶接で固定されている。
図4又は図5を参照すると、板ばね6aの中央部は、基台83に設けた円弧状の溝部837に挿入されて、支持されている。係止爪86bは、内壁83aから突出している。又、係止爪86bは、僅かに傾斜した平坦な停止面、及び停止面と反対側に設けた曲面を先端部に有している。トリガー86は、係止爪86bが座金片84aに当接することで、端子ねじ7bのトップ位置を規定している。
図4又は図5を参照すると、端子台8には、圧着端子9tが接続される。圧着端子9tは、電線9wの端末を結線している。図示された圧着端子9tは、丸形圧着端子を示している。そして、圧着端子9tの舌部9rには、端子ねじ7bのねじ部71bが入るスタッドホール9hを開口している。
図4又は図5を参照すると、通常は、圧着端子9tのスタッドホール9hに端子ねじ7bのねじ部71bが挿通されて、端子ねじ7bが雌ねじ部82aに締結することにより、圧着端子9tと第2導電金具82とが電気的に接続される。
図5を参照して、例えば、一方の電線9wを外部機器側電力線としてよく、他方の電線9wを盤内側電力線としてよく、それぞれの電線9wの端末に結線した圧着端子9tを第2導電金具82の両翼にねじ止めして、外部機器側と盤内側とを電気的に接続できる。
図5を参照して、図示しない工具(ドライバー)を用いて、端子ねじ7bを一方の方向に回転すると、端子ねじ7bをリフトアップでき、端子ねじ7bを第2導電金具82から離間できる。そして、端子台8から圧着端子9tを取り外すことができる。
(端子の絶縁保護具の構成)
次に、本発明の第2実施形態による絶縁保護具20の構成を説明する。図6は、第2実施形態による端子の絶縁保護具の構成を示す図であり、図6(A)は正面図、図6(B)は平面図、図6(C)は左側面図、図6(D)は右側面図、図6(E)は下面図、図6(F)は図6(A)のX−X矢視断面図である。
図5又は図6を参照すると、本発明の第2実施形態による絶縁保護具20は、本体2と帯板状の端子絶縁板3bを備えている。本体2は、C字状の第2電線挟持部2aと帯板状の第2端子絶縁部2bを有している。第2電線挟持部2aは、圧着端子9tを端末に設けた電線9wをその外周方向から導入して、電線9wを挟持できる。
図5又は図6を参照すると、第2端子絶縁部2bは、第2電線挟持部2aの一部が電線9wの軸方向に帯状に延出している。第2端子絶縁部2bは、その基端部側から所定の段差を設けて、先端部側に向けて平行に延びる端子当接部21bを形成している。端子当接部21bは、圧着端子9tの接触面91tに当接できる(図2又は図4参照)。そして、端子当接部21bは、圧着端子9tの接触面91tを覆うことができる(図2又は図4参照)。更に、端子当接部21bは、鉤状に僅かに屈曲した先端縁22bを形成している。
図5又は図6を参照すると、端子絶縁板3bは、本体2の基端部から立設する支持片2cの先端部に保持されている。又、端子絶縁板3bは、第2端子絶縁部2bの先端部に向けて下り傾斜して配置されている。端子絶縁板3bは、その基端部側の途中から屈曲して、先端部側に向けて延びる端子当接部31bを形成している。端子当接部31bは、端子当接部21bと略平行に配置している。端子当接部31bは、圧着端子9t接触面91tと反対側の面92tに当接できる(図2又は図4参照)。そして、端子当接部31bは、接触面91tと反対側の面92tを覆うことができる(図2又は図4参照)。更に、端子当接部31bは、鉤状に僅かに屈曲した先端縁32bを形成している。
図5又は図6を参照すると、本体2は、第2端子絶縁部2bの基端部から立設する支持片2cを有している。支持片2cは、略平行に延び、対向する一対の支持部材21・22を先端部に有している。一対の支持部材21・22は、連結部材23で連結されている。
図5又は図6を参照すると、一対の支持部材21・22には、互いに対向しかつ、連結部材23の一端から一対の支持部材21・22の他端に至る方形の溝21a・22aを設けている。そして、対向する21a・22aの間に、端子絶縁板3bを収容している。一対の支持部材21・22に対して、端子絶縁板3bをスライドできる。
図5又は図6を参照して、端子絶縁板3bを一方の方向にスライドすると、第2端子絶縁部2bの先端縁22bと端子絶縁板3bの先端縁22bを当接できる。端子絶縁板3bを他方の方向にスライドすると、第2端子絶縁部2bの先端部から端子絶縁板3bの先端部を離間できる。なお、端子絶縁板3bには、スライドを容易するために滑り止め部31を一方の面に設けている。
図6を参照して、第2電線挟持部2aは、所定の弾性を有していることが好ましい。図6に示すように、第2電線挟持部2aに設けた開口2kを開いて、電線9wをその外周方向から第2電線挟持部2aの内部に導入できる。そして、第2電線挟持部2aが弾性復帰することで、電線9wを挟持できる。
図5又は図6を参照して、絶縁保護具20は、絶縁性を有する合成樹脂で第2電線挟持部2aと第2端子絶縁部2bを一体に成形することが好ましい。端子絶縁板3bは、第2端子絶縁部2bと同じ材料の合成樹脂で成形してもよく、第2端子絶縁部2bと異なる材料の合成樹脂で成形してもよい。又、少なくとも第2電線挟持部2aを蛍光色で彩色することが好ましく、圧着端子9tの再接続忘れを防止できる。
(端子の絶縁保護具の作用)
次に、第2実施形態による絶縁保護具20の使用方法を説明しながら、絶縁保護具20の作用及び効果を説明する。
図5又は図6を参照すると、絶縁保護具20が適用される端子台8は、端子ねじ7bをリフトアップして保持するねじアップ式端子台となっている。このため、端子ねじ7bを第2導電金具82から離間して、圧着端子9tを端子台8から一時的に取り外す場合には、絶縁保護具10を用いて(図2参照)、圧着端子9tの接触面91tを覆うだけでは、圧着端子9tの接触面91tと反対側の面92tが端子ねじ7bに接触する心配がある。
図5又は図6を参照して、端子ねじ7bを第2導電金具82から離間して、圧着端子9tを端子台8から一時的に取り外す場合には、電線9wを挟持した絶縁保護具20を圧着端子9t側にスライドすることで、第2端子絶縁部2bの端子当接部21bを第2導電金具82と圧着端子9tの接触面91tとの間に介在できる。そして、圧着端子9tが第2導電金具82に誤接触しないように、圧着端子9tの接触面91tを絶縁保護できる。
更に、図5又は図6を参照して、第2端子絶縁部2bに対して、端子絶縁板3bを一方の方向にスライドすることで、端子絶縁板3bの端子当接部31bを端子ねじ7bの先端部と圧着端子9tの他方の面との間に介在できる。そして、圧着端子9tが端子ねじ7bに誤接触しないように、圧着端子9tの接触面91tと反対側の面92tを絶縁保護できる。
なお、図5又は図6を参照して、第2端子絶縁部2bの先端縁22bと端子絶縁板3bの先端縁22bが互いに閉じることで、圧着端子9tが座金具841又は座金具842に誤接触することを防止できる。
図5又は図6を参照すると、第2実施形態による絶縁保護具20は、C字状の第2電線挟持部2a及び帯板状の第2端子絶縁部2bを有する本体2と、帯板状の端子絶縁板3bを備え、第2電線挟持部2aが電線9wを挟持した状態で、電線9wの軸方向にスライドすることで、第2端子絶縁部2b及び端子絶縁板3bが導電部材に誤接触しないように、圧着端子9tの両面を覆うことができるので、配線フォームを変更することなく、ねじアップ式の端子台8に接続する圧着端子9tを簡易に絶縁保護できる。
本発明による端子の絶縁保護具は、次のような効果が期待される。
(ア)端子ねじを端子台から取り外す前に、電線の接続先をメモ帳に記載しておく手間を省くことができる。
(イ)複数の電線を束ねている結束バンドを切断した後に、新たな結束バンドを用いて、配線フォームを修復する手間を省くことができる。
(ウ)圧着端子を端子台に再接続するにあたり、ヒューマンエラーを軽減できる。
(エ)端子の絶縁保護具を蛍光色で彩色することにより、圧着端子の再接続忘れを防止できる。
本発明による端子の絶縁保護具は、複数の圧着端子が接続される端子台に用途を限定されない。本発明による端子の絶縁保護具は、複数の圧着端子が接続されるバスバー(bus bar)に用いることもできる。又、本発明による端子は、電線の端末を圧着接続する圧着端子に限定されない。本発明による端子は、電線の端末を圧接接続する圧接端子に適用可能である。
1a 第1電線挟持部
1b 第1端子絶縁部
7 端子台
7b 端子ねじ
9t 圧着端子(端子)
9w 電線
10 絶縁保護具(端子の絶縁保護具)
71 第1導電金具(導電部材)
91t 接触面

Claims (5)

  1. 端子台から取り外した端子が当該端子台に設けた導電部材に誤接触しないように、当該端子を絶縁保護する端子の絶縁保護具であって、
    前記端子を端末に設けた電線をその外周方向から導入して当該電線を挟持するC字状の第1電線挟持部と、
    前記第1電線挟持部の一部が前記電線の軸方向に延出すると共に、前記端子における前記端子台との接触面を覆う帯板状の第1端子絶縁部と、を備える端子の絶縁保護具。
  2. 前記第1端子絶縁部は、前記端子が導電接触可能な第1導電金具と当該端子の接触面との間に介在される請求項1記載の端子の絶縁保護具。
  3. 端子ねじをリフトアップして保持するねじアップ式端子台から取り外した端子が当該ねじアップ式端子台に設けた導電部材に誤接触しないように、当該端子を絶縁保護する電線付き端子の絶縁保護具であって、
    前記端子を端末に設けた電線をその外周方向から導入して当該電線を挟持するC字状の第2電線挟持部、及び前記第2電線挟持部の一部が前記電線の軸方向に延出すると共に、前記端子における前記ねじアップ式端子台との接触面を覆う帯板状の第2端子絶縁部を有する本体と、
    前記本体の基端部から立設する支持片の先端部に保持され、前記第2電線挟持部に対して傾斜して配置されると共に、前記第2端子絶縁部の先端部に向かって延び、前記端子の接触面と反対側の面を覆う帯板状の端子絶縁板と、を備える端子の絶縁保護具。
  4. 前記第2端子絶縁部は、前記端子が導電接触可能な第2導電金具と当該端子の接触面との間に介在され、
    前記端子絶縁板は、前記端子ねじの先端部と前記端子の接触面と反対側の面との間に介在される請求項3記載の端子の絶縁保護具。
  5. 前記端子絶縁板は、前記支持片の先端部に対して、スライド可能に連結している請求項3又は4記載の端子の絶縁保護具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101756716B1 (ko) * 2016-07-18 2017-07-11 사단법인 장우 일자리협회 볼트 풀림 방지기능을 갖춘 단자대 블록
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JP2017195079A (ja) * 2016-04-20 2017-10-26 中国電力株式会社 端子台

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