JP2009041877A - 燃焼器用配管ならびにこれを用いた燃焼器およびガス器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃焼器の熱効率を向上させることが可能な燃焼器用配管を提供すること。熱効率に優れた燃焼器、ガス器具を提供すること。
【解決手段】外部から供給された予混合ガスを内部で燃焼させ、燃焼により生じた排気ガスを外部に排出する燃焼器に接続される燃焼器用配管であって、排気ガスの排出流路の外周が、予混合ガスの供給流路により取り囲まれている、または、予混合ガスの供給流路の外周が、排気ガスの排出流路により取り囲まれている燃焼器用配管とする。当該配管を接続した燃焼器は、予混合室と燃焼室とが上下に積層された構造を有していることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃焼器用配管ならびにこれを用いた燃焼器およびガス器具に関し、さらに詳しくは、予混合ガスを燃焼させる燃焼器に用いられる燃焼器用配管ならびにこれを用いた燃焼器およびガス器具に関するものである。
従来、家庭用・業務用の加熱機器として、例えば、電気ヒータが広く用いられている。一般に、この種の電気ヒータは、化石燃料の持つエネルギーの多くを発電・送電時に失っているため、化石燃料に対するエネルギー利用効率は約4割程度であると言われている。
近年、地球環境に対する負荷を抑制するなどの観点から、一層の省エネ化が進められており、加熱機器についてもエネルギーの有効利用を図る試みが盛んに行われるようになっている。
このような背景の下、電気ヒータの代替品として、マイクロコンバスタと呼ばれる燃焼器が提案されている。このマイクロコンバスタは、化石燃料の燃焼熱を直接利用することができるので、約6割ものエネルギーを失う発電過程を省略することができる。そのため、大幅な省エネルギー化を図ることができる技術として期待されている。
例えば、特許文献1および特許文献2には、外部から中心部に向かって予混合ガスを渦巻状に供給する予混合ガス流路と、中心部で燃焼により生じた排気ガスを渦巻状に外部へ排出する排気ガス流路とが、伝熱壁で仕切られてなる1層構造の燃焼器が開示されている。
また例えば、特許文献3には、渦巻状流路をそれぞれ形成した予混合室および燃焼室の2室を積層した2層構造の燃焼器が開示されている。
この2層構造の燃焼器では、外部から供給された予混合ガスは、予混合室内の渦巻状流路を通って予混合室の中心部に至る。予混合室の中心部に至った予混合ガスは、予混合室と燃焼室との間の伝熱隔壁に形成された消炎孔より、燃焼室の中心部に噴出される。燃焼室の中心部で燃焼により生じた排気ガスは、燃焼室内の渦巻状流路を通って燃焼室の外部へ排出される。
なお、これら燃焼器では、通常、予混合ガス流路の入口に配管が接続され、この配管から機内に予混合ガスが供給される。
特開2007−82676号公報 特開2007−85618号公報 特開2007−155216号公報
しかしながら、従来知られる技術は、以下の点で改良の余地があった。
すなわち、従来、上記燃焼器の外部に排出される排気ガスの熱利用はほとんど考慮されていなかった。
また今後、燃焼器の量産化などを目的として、比較的製造コストが安価な鋳造法を用いて燃焼器を製造しようすることが考えられる。しかし、鋳造法は、良好な溶湯回りを確保しなければならないことから、燃焼器の肉厚が比較的厚くならざるを得ない。そのため、肉厚の増大により、燃焼器の熱効率が低下しやすくなるといった問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、燃焼器の熱効率を向上させることが可能な燃焼器用配管を提供することにある。また、他の課題は、熱効率に優れた燃焼器、ガス器具を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る燃焼器用配管は、外部から供給された予混合ガスを内部で燃焼させ、燃焼により生じた排気ガスを外部に排出する燃焼器に接続される配管であって、上記排気ガスの排出流路の外周が、上記予混合ガスの供給流路により取り囲まれている、または、上記予混合ガスの供給流路の外周が、上記排気ガスの排出流路により取り囲まれていることを要旨とする。
ここで、上記燃焼器用配管は、排気ガスの排出流路の内表面および/または外表面にフィンが形成されていると良い。
また、上記排気ガスの排出流路の下流側に、上記予混合ガスの供給流路の上流側に連通する連通孔が形成されていると良い。
この場合、上記予混合ガスの供給流路のうち、上記連通孔が形成された位置に、絞り部が設けられていると良い。
また、上記燃焼器用配管は、上記予混合ガスの供給流路内に燃料ガスを噴出するガスノズルが接続可能にされるとともに、上記ガスノズル位置よりも上流側に空気供給源が接続可能にされていると良い。
本発明に係る燃焼器は、上記燃焼器用配管が接続されていることを要旨とする。
ここで、上記燃焼器は、外部から予混合ガスが供給される予混合室と、上記予混合室に接して設けられ、上記予混合室から供給された予混合ガスを燃焼させ、燃焼により生じた排気ガスを外部に排出する燃焼室とを有していると良い。
この際、上記燃焼室は主に鋳造またはプレス成形により形成されており、上記予混合室は主にプレス成形または鋳造により形成されていると良い。
また、上記予混合室は、略渦巻状流路を有していると良い。
本発明に係るガス器具は、上記燃焼器を有することを要旨とする。
本発明に係る燃焼器用配管は、外部から供給された予混合ガスを内部で燃焼させ、燃焼により生じた排気ガスを外部に排出する燃焼器に接続される配管である。そして、排気ガスの排出流路の外周は、予混合ガスの供給流路により取り囲まれている、または、予混合ガスの供給流路の外周は、排気ガスの排出流路により取り囲まれている。
このような配管構造を採用することにより、燃焼器外部の配管部分において、排気ガスと予混合ガスとの間で熱交換が可能になる。これにより、燃焼器の内部だけで熱交換を行う場合に比較して、大きな熱交換領域を確保することが可能になる。
そのため、上記配管を接続した燃焼器は、排気ガスの熱が予混合ガスに効率良く伝わり、予混合ガスが予熱される。それ故、火炎温度の高温化を図ることができ、熱効率が向上する。
ここで、排気ガスの排出流路の内表面および/または外表面にフィンが形成されている場合には、排気ガスから予混合ガスに伝わる伝熱量が大きくなるので、上記熱交換を促進することができる。したがって、燃焼器の熱効率をより向上させやすくなる。
また、排気ガスの排出流路の下流側に、予混合ガスの供給流路の上流側に連通する連通孔が形成されている場合には、燃焼器から排出された排気ガスを燃焼器へ再循環させることが可能になる。
上記火炎温度の高温化に伴い、サーマルNOxの発生が増加することが考えられるが、この場合には、排気ガスが予混合ガスに混合されるので、酸素分圧が低下するとともに、高温な排気ガスによって予混合ガスの温度が上がり、火炎温度が過度に高温化され難くなる。そのため、サーマルNOxの発生が抑制しやすくなり、燃焼器の低NOx化に寄与することが可能になる。
この際、予混合ガスの供給流路のうち、上記連通孔が形成された位置に、絞り部が設けられている場合には、連通孔から流入する排気ガスの流速が増加し、排気ガスの吸引効果が向上する。そのため、排気ガスを再循環させやすくなる利点がある。
また、予混合ガスの供給流路内に燃料ガスを噴出するガスノズルが接続可能にされるとともに、ガスノズル位置よりも上流側に空気供給源が接続可能にされている場合には、燃料ガスと空気とが混ざりやすく、比較的均一な予混合ガスを供給することが可能になる。そのため、燃焼器を安定燃焼させやすくなる。
本発明に係る燃焼器は、上記燃焼器用配管が接続されている。そのため、従来よりも熱効率を向上させることができる。
したがって、この燃焼器を例えば、コンロ、フライヤー、茹で麺機、スチームコンベクション、オーブンなどの熱源に用いれば、熱効率の高いガス器具を得ることが可能になる。
ここで、上記燃焼器が、外部から予混合ガスが供給される予混合室と、予混合室に接して設けられ、予混合室から供給された予混合ガスを燃焼させ、燃焼により生じた排気ガスを外部に排出する燃焼室とを有する場合には、上記燃焼器用配管の接続による効果に加え、さらに、燃焼室内からの熱も予混合室内の予混合ガスの予熱に利用することができる。そのため、高い熱効率で片面側を加熱可能な燃焼器を得ることができる。
また、上記燃焼器の燃焼室が主に鋳造またはプレス成形により形成されており、予混合室が主にプレス成形により形成されている場合には、次の利点がある。
すなわち、例えば、燃焼器を鋳造により形成すると、燃焼器の量産性、コスト削減に寄与するが、鋳造法によると、良好な溶湯回りを確保するために燃焼器の肉厚が比較的厚くならざるを得ない。そのため、燃焼器の熱効率が低下しやすくなる。
しかしながら、本発明に係る燃焼器は、上記燃焼器用配管が接続されているため、鋳造によりある程度肉厚が厚くなった場合であっても、厚肉化による熱効率の低下を緩和することができる。
さらに、プレス成形法によれば、比較的安価な金属板を用いて形状を付与することができる。そのため、プレス成形により予混合室を形成すれば、予混合室の肉厚を薄くすることができ、肉厚による熱効率の減少を回避しやすくなる。また、プレス成形により燃焼室を形成すれば、燃焼室の肉厚を薄くすることができ、肉厚による熱効率の減少を回避しやすくなる。それ故、本発明に係る燃焼器によれば、比較的安価に、燃焼器の熱効率を向上させることが可能になる。
この際、予混合室が略渦巻状流路を有している場合には、燃焼室からの熱に予混合ガスが接する時間を相対的に長くすることができる。そのため、予混合ガスを予熱しやすくなり、燃焼器の熱効率の向上に寄与しやすくなる。
以下、本発明の一実施形態に係る燃焼器用配管(以下、「本配管」ということがある。)、燃焼器(以下、「本燃焼器」ということがある。)について説明する。
図1は、本配管と、本配管が接続された本燃焼器の一例を模式的に示した図である。図2は、図1の断面A−Aを模式的に示した図である。
本配管10は、燃焼器12の機内へ供給する予混合ガスPが流れる供給流路14と、燃焼器12の機外へ排出された排気ガスEが流れる排出流路16とを備えている。
ここで、図1および図2に示すように、本配管10は、排気ガスEの排出流路16の外周が、予混合ガスPの供給流路14により取り囲まれている。これにより、燃焼器12の外部において排気ガスEと予混合ガスPとの間で熱交換が可能になる。
図3は、本配管と、本配管が接続された本燃焼器の他の例を模式的に示した図である。図4は、図3の断面B−Bを模式的に示した図である。
本配管10は、図1および図2に示した形態に限定されるわけではなく、図3および図4に示すように、予混合ガスPの供給流路14の外周が、排気ガスEの排出流路16により取り囲まれていても良い。これによっても、同様に、燃焼器12の外部において排気ガスEと予混合ガスPとの間で熱交換が可能になる。
本配管10における予混合ガスPの供給流路14と排気ガスEの排出流路16との配置は、好ましくは、排気ガスEの排出流路16の外周が、予混合ガスPの供給流路14により取り囲まれた配置であると良い。排気ガスEの排出流路16の外表面から大気中に熱が放熱され難く、熱交換効率が向上するからである。
本配管10を構成する材質は、上記ガスP、E間における熱交換を妨げ難いものであれば特に限定されるものではない。具体的には、例えば、ステンレス鋼、銅、銅合金、耐熱鋳鋼などを例示することができる。
なお、図1および図3に示されるように、本配管10の両端部において、一方の流路が他方の流路を取り囲む構造になっていない部分があるが、本配管10は、このような部分を有していても良い。これは、燃焼器12の予混合ガス供給口18や燃焼器12の排気ガス排出口20、空気供給源22、予混合ガス供給源、排気ガスの排出先など、本配管10の接続相手先が異なり、接続の便宜上これらに合わせる必要があるからである。
また、本配管10の断面形状は、特に限定されるものではない。図2および図4では、略四角形状の場合について説明したが、それ以外にも、略三角形状、略六角形状などの略多角形状であっても良いし、略円形状などであっても良い。
また、本配管10の断面に占める予混合ガスPの供給流路14の面積と、排気ガスEの排出流路16の面積との比なども特に限定されるものではない。燃焼器12に供給する予混合ガス量、燃焼器12から排出される排気ガス量などを考慮して、最適な範囲を選択すれば良い。
また、本配管10の長さ、屈曲部、湾曲部の数なども、特に限定されるものではない。図1および図3では、本配管10は、略L字状に屈曲されているが、略L字状以外の形状に屈曲形成されていても良いし、直線状、湾曲状などに形成されていても構わない。空気供給源22、予混合ガス供給源、排気ガスの排出先などの位置と燃焼器12の位置との距離、配管スペースなどを考慮して、最適な長さ、曲がり形態を選択することができる。
図5および図6は、本配管の断面の変形例を模式的に示した図である。図5および図6に示すように、本配管10は、排気ガスEの排出流路16の内表面および/または外表面にフィン24が形成されていると良い。
形成されるフィン24の数は、単数であっても良いし、複数であっても良い。排出流路16内を流れる排気ガスEの流れを大きく損なわなければ、フィン24の形状も特に限定されるものではない。
このように、排気ガスEの排出流路16の内表面および/または外表面にフィン24が形成されている場合には、排気ガスEから予混合ガス14に伝わる伝熱量が大きくなる。そのため、上記ガスP、E間で行われる熱交換を促進することができる。したがって、本燃焼器12の熱効率をより向上させやすくなる。
また、本配管10は、図7に示すように、排気ガスEの排出流路16の下流側に、予混合ガスPの供給流路14の上流側に連通する連通孔26が形成されていると良い。この場合には、燃焼器12から排出された排気ガスEを燃焼器12へ再循環させることが可能になる。そのため、サーマルNOxの発生が抑制しやすくなり、燃焼器12の低NOx化に寄与することが可能になる。なお、上記再循環の構造は、従来知られる配管にも適用することができる。
本配管10において、排気ガスEの流れと予混合ガスPの流れとは、逆方向の流れになる。そのため、本配管10では、排気ガスEの下流側と予混合ガスPの上流側とがほぼ一致することになる。また、排気ガスEの上流側と予混合ガスPの下流側とがほぼ一致することになる。
また、図7に示すように、予混合ガスPの供給流路14のうち、上記連通孔26が形成された位置とほぼ対応する位置に、絞り部28が設けられていると良い。連通孔26から流入する排気ガスEの流速が増加し、排気ガスEの吸引効果が向上するため、排気ガスEを再循環させやすくなるからである。
上記連通孔26は、単数または複数形成されていても良い。連通孔28の孔径は、特に限定されるものではなく、循環させる排気ガスEの循環率などを考慮して適宜最適な範囲を選択することができる。好ましくは、上記循環率が20%以下となるように孔径を決定すると良い。また、上記絞り部28における絞りの程度は、上記連通孔26の孔径、排気ガスEの循環率などを考慮して適宜最適な範囲を選択することができる。
本配管10は、本燃焼器12との接続側とは反対側の端部から、予混合ガスPの供給流路14に予混合ガスPが供給される。ここで、予混合ガスPは、本配管10の外部で予め混合されたものであっても良いし、本配管10の内部で燃料ガスFと酸素や空気とを適当な混合比で混合することにより生成させたものであっても良い。
図1および図3は、本配管の内部にて予混合ガスを生成させる場合について例示している。また、図8は、図1および図3の場合における、予混合ガスの供給流路内の一例を模式的に示した図である。
すなわち、図1および図3では、例えば、予混合ガスPの供給流路14における上流側の側壁に、燃料ボンベなどの燃料供給源(不図示)に接続された燃料ガス配管30が取り付けられている。そして、図8に示すように、予混合ガスPの供給流路14内には、燃料ガスFを噴出するガスノズル32が接続されている。
一方、ガスノズル32位置よりも上流側に位置する、予混合ガスPの供給流路14の入口には、空気ファンなどの空気供給源22が接続されている。
したがって、予混合ガスPの供給流路14内に空気供給源22から空気を供給するとともに、ガスノズル32から燃料ガスFを噴出させると、上流側から流れてくる空気と燃料ガスFとが混ざり合い、予混合ガスPを発生させることが可能になる。このような構造とした場合には、燃料ガスFと空気とが混ざりやすく、比較的均一な予混合ガスPを供給することができる。
より均一な予混合ガスPを生成させるなどの観点から、空気供給源22から供給される空気は、ガスノズル32の上流側に配置した整流格子、整流板などの整流手段34により、層流に整流されていると良い。
次に、本燃焼器12について説明する。本燃焼器12は、基本的には、外部から供給された予混合ガスPを内部で燃焼させ、燃焼により生じた排気ガスEを外部に排出する機能を有している。したがって、かかる機能を発揮できれば、その構造は特に限定されるものではない。
なお、本燃焼器12の予混合ガス供給口18には、本配管10における予混合ガスPの供給流路14の下流側端部が、本燃焼器12の排気ガス排出口20には、本配管10における排気ガスEの排出流路16の上流側端部がそれぞれ接続されることになる。
本燃焼器12としては、具体的には、例えば、外部から中心部に向かって予混合ガスを渦巻状に供給する予混合ガス流路と、中心部で燃焼により生じた排気ガスを渦巻状に外部へ排出する排気ガス流路とが伝熱壁で仕切られた1層構造の燃焼器を適用することができる。
好ましくは、本配管10の接続による効果に加え、さらに、燃焼室内からの熱も予混合室内の予混合ガスの予熱に利用することができ、高い熱効率を得やすくなるなどの観点から、2層構造の燃焼器を好適に用いることができる。
上記2層構造の燃焼器としては、具体的には、例えば、外部から予混合ガスPが供給される予混合室36と、予混合室36に接して設けられ、予混合室36から供給された予混合ガスPを燃焼させ、燃焼により生じた排気ガスEを外部に排出する燃焼室38とを有する構造などを例示することができる。以下、本配管10を接続するのに好適な燃焼器12の構造について図面を用いて説明する。
図9は、本配管を接続するのに好適な燃焼器の一例を模式的に示した分解図である。図10は、図9に例示した燃焼器の断面を模式的に示した断面図である。
図9に示すように、燃焼器12は、予混合室36と燃焼室38との2室を上下に有している。
予混合室36は、ステンレス鋼、銅、銅合金、耐熱鋳鋼などの金属よりなる板材のプレス成形、上記金属材料を用いた鋳造法などにより形成された予混合ガスPの通り道となる略渦巻状流路40と、この略渦巻状流路40の中心部側の開口端部に連通された空間部42とから構成されている。なお、プレス成形法、鋳造法以外にも、上記金属材料の切削加工、上記金属を用いた鍛造法などを用いて、予混合室36を形成することも可能である。
略渦巻状流路40は、プレス加工などにより形成された溝部44と、燃焼室38の底板46とにより囲まれた空間によって形成される。略渦巻状流路40の予混合ガス供給口18より供給された予混合ガスPは、当該流路40に沿って外部から渦中心部の空間部42まで導かれる。
なお、略渦巻状流路40の断面形状は、特に限定されるものではない。ここでは、略半円状の場合について例示したが、その他、略台形状、略四角形状などであっても良い。また、流路長さについても、特に限定されるものではなく、燃焼器12の大きさなどを考慮して適宜最適な長さを選択すれば良い。
一方、燃焼室38は、ステンレス鋼、銅、銅合金、耐熱鋳鋼などの金属材料を用いた鋳造法、上述したプレス成形などにより、略円柱状に形成されており、蓋部48と、外周壁50と、伝熱隔壁となる底板46とにより囲まれた密閉空間を有している。燃焼室38の外周壁には、排気ガスEを排出する排気ガス排出口20が設けられている。なお、鋳造法、プレス成形法以外にも、上記金属材料の切削加工、上記金属を用いた鍛造法などを用いて、燃焼室38を形成することも可能である。
燃焼室38の内部には、排気ガスEの通り道となる略渦巻状流路52が形成されている。この略渦巻状流路52は、流路隔壁54または外周壁50と、蓋部48と、底板46とにより囲まれた空間によって形成されている。
燃焼室38の中心部には、最内周の流路隔壁54によって取り囲まれ形成された燃焼空間56が存在している。この燃焼空間56は、略渦巻状流路52の中心部側の開口端部と連通されている。
燃料空間56にて予混合ガスPの燃焼により発生した排気ガスEは、略渦巻状流路52に沿って渦中心部から外部に導かれ、排気ガス排出口20から排出される。
燃焼器12は、予混合室36および燃焼室38の中心部がほぼ一致するように、燃焼室38の片面側に予混合室36が並設されて2層構造とされている。そのため、燃焼室38の底板46は、燃焼室38で発生した熱を予混合室36側に伝えるとともに、予混合室36と燃焼室38との間を区画する伝熱隔壁としての役割を果たしていることになる。
本燃焼器12において、両流路14、16のほぼ中心部には、着火手段58が設けられている(図9では不図示)。
この着火手段58としては、具体的には、例えば、イグナイタ、セラミックヒータなどを例示することができるが、特に限定されるものではない。
この際、上記着火手段58は、その着火点が燃焼室38側になるように配置されている。図10では、予混合室36側の空間部42から燃焼室38側の燃焼空間56に向かって着火手段58が挿通され、その着火点が燃焼室38の燃焼空間56のほぼ中心部に配置された場合を例示している。
また、燃焼器12では、上記着火手段58の周囲に、消炎孔60が複数配置されている。この消炎孔60は、予混合室36と燃焼室38とを連通し、予混合室36内に供給された予混合ガスPを、燃焼室38内に流入させる役割を有している。
上記消炎孔60は、具体的には、空間部42に対応する燃焼室38の底板46(伝熱隔壁)に形成することができる。それ以外にも、例えば、消炎孔60は、底板46に取り付けられたセラミックス体62に複数形成しても良い。この場合には、消炎孔60周辺の耐熱性が向上するため、燃焼室38内の高熱により、比較的小さな消炎孔60が、酸化されたり、変形が生じたりし難くなり、耐久性が向上するなどの利点がある。
なお、上記消炎孔60とは、消炎直径以下の直径を有する孔を意味する。予混合室36と燃焼室38とを連通する孔の直径が、消炎直径以下であれば、燃焼室38で生じた火炎が予混合室36側へ逆火することを防止することができる。
また、消炎孔60の数は、特に限定されるものではく、使用する燃料の種類、インプット量などに応じて、種々調節することができる。また、具体的な消炎直径については、燃料の種類、予混合ガスPの吹き出し速度、想定される予混合ガスPの温度などを考慮して決定することができるものである。
次に、上記構成を備えた本燃焼器の作用について説明する。
本配管10における予混合ガスPの供給流路14から本燃焼器12の予混合ガス供給口18に供給された予混合ガスPは、予混合室36の略渦巻状流路40に沿って流れ、予混合室36の中心部にある空間部42に至る。予混合室36の空間部42に至った予混合ガスPは、消炎孔60より燃焼室38の燃焼空間56に噴出される。噴出された予混合ガスPは、着火手段58により着火されて、火炎が形成されて燃焼が始まる。
火炎が一旦形成されると、中心部から熱くなり始め、やがて一定温度の定常状態に至る。そして、燃焼室38の蓋部48からの熱伝導あるいは輻射熱により、被加熱物(不図示)を加熱することができる。
また、燃焼により生じた排気ガスEは、燃焼室38内の略渦巻状流路52に沿って、中心部から外部に向かって流れ、排気ガス排出口20から排出される。排出された排気ガスEは、本配管10における排気ガスEの供給流路16に沿って流れ、予混合ガスPの供給流路14を流れる予混合ガスPと熱交換が行われる。その後、燃焼器12の外部にて予熱された予混合ガスPが、予混合ガスPの供給流路14を通じて燃焼器12の機内へ供給される。
本燃焼器12は、例えば、コンロ、フライヤー、茹で麺機、スチームコンベクション、オーブンなどの熱源として好適に用いることができる。
以上、実施形態に係る燃焼器用配管、燃焼器について説明したが、上記実施形態は本発明を何ら限定するものではなく、種々の変形・改良などが可能なものである。
本配管と、本配管が接続された本燃焼器の一例を模式的に示した図である。 図1の断面A−Aを模式的に示した図である。 本配管と、本配管が接続された本燃焼器の他の例を模式的に示した図である。 図3の断面B−Bを模式的に示した図である。 本配管(内側:予混合ガスの供給流路、外側:排気ガスの排出流路)の断面の変形例を模式的に示した図である。 本配管(内側:排気ガスの排出流路、外側:予混合ガスの供給流路)の断面の変形例を模式的に示した図である。 排気ガスの排出流路の下流側に、予混合ガスの供給流路の上流側に連通する連通孔を形成した一例を模式的に示した図である。 図1および図3の場合における、予混合ガスの供給流路内の一例を模式的に示した図である。 本配管を接続するのに好適な燃焼器を模式的に示した分解図である。 図9に例示した燃焼器の断面を模式的に示した断面図である。
符号の説明
10 燃焼器用配管
12 燃焼器
14 予混合ガスの供給流路
16 排気ガスの排出流路
18 予混合ガス供給口
20 排気ガス排出口
22 空気供給源
24 フィン
26 連通孔
28 絞り部
30 燃料ガス配管
32 ガスノズル
34 整流手段
36 予混合室
38 燃焼室
40 略渦巻状流路(予混合室側)
42 空間部
44 溝部
46 底板(伝熱隔壁)
48 蓋部
50 外周壁
52 略渦巻状流路(燃焼室側)
54 流路隔壁
56 燃焼空間
58 着火手段
60 消炎孔
62 セラミックス体
P 予混合ガス
E 排気ガス
F 燃料ガス

Claims (10)

  1. 外部から供給された予混合ガスを内部で燃焼させ、燃焼により生じた排気ガスを外部に排出する燃焼器に接続される燃焼器用配管であって、
    前記排気ガスの排出流路の外周が、前記予混合ガスの供給流路により取り囲まれている、または、
    前記予混合ガスの供給流路の外周が、前記排気ガスの排出流路により取り囲まれていることを特徴とする燃焼器用配管。
  2. 前記排気ガスの排出流路の内表面および/または外表面にフィンが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃焼器用配管。
  3. 前記排気ガスの排出流路の下流側に、前記予混合ガスの供給流路の上流側に連通する連通孔が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃焼器用配管。
  4. 前記予混合ガスの供給流路のうち、前記連通孔が形成された位置に、絞り部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の燃焼器用配管。
  5. 前記予混合ガスの供給流路内に燃料ガスを噴出するガスノズルが接続可能にされるとともに、前記ガスノズル位置よりも上流側に空気供給源が接続可能にされていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の燃焼器用配管。
  6. 請求項1から5の何れかに記載の燃焼器用配管が接続された燃焼器。
  7. 外部から予混合ガスが供給される予混合室と、
    前記予混合室に接して設けられ、前記予混合室から供給された予混合ガスを燃焼させ、燃焼により生じた排気ガスを外部に排出する燃焼室とを有することを特徴とする請求項6に記載の燃焼器。
  8. 前記燃焼室は主に鋳造またはプレス成形により形成されており、前記予混合室は主にプレス成形または鋳造により形成されていることを特徴とする請求項7に記載の燃焼器。
  9. 前記予混合室は、略渦巻状流路を有していることを特徴とする請求項8に記載の燃焼器。
  10. 請求項6から9の何れかに記載の燃焼器を有するガス器具。
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