JP2009041830A - 多室形空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】全室内ユニットを一斉に停電自動復帰設定するか停電非自動復帰にするかを簡単に設定できる多室形空気調和機を提供する。
【解決手段】1台の室外ユニット1に接続された複数台の室内ユニット2nと、室外ユニット1と複数の室内ユニット2n間を通信する通信手段3を有し、室内ユニット1は個別に運転又は停止を行うことができ、電源が所定時間停止して復電した際に記憶装置4nに記憶された運転内容データに基づき空気調和の運転を自動的に復帰する停電自動復帰機能を有する空気調和機において、室外ユニット1に、複数の室内ユニット2nを一斉に停電自動復帰設定するか停電非自動復帰設定にするかを設定する第1の設定手段5を備えたもので、第1の設定手段5で一斉に停電自動復帰設定するか停電非自動復帰設定にするかを簡単に選択設定することができ、設置施工者の設定手間を軽減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、1台の室外ユニットに複数台の室内ユニットを接続して、冷房もしくは暖房サイクルを構成する多室形空気調和機に関するもので、特に、停電自動復帰設定方法に関するものである。
従来、この種の空気調和機の停電自動復帰設定は、室内ユニットに停電自動復帰設定機能を設け、室外ユニット1台に対し室内ユニット1台を接続する空気調和機のものがあった(例えば、特許文献1参照)。
図9は、上記特許文献1に記載された従来の空気調和機の制御系統図を示すものである。
図9に示すように、室内ユニット19と室外ユニット20は、各1台の構成で接続され、室内ユニット19には、室内制御部21と切換えスイッチ22が装着されている。そして、空気調和機の運転中、電源が所定時間停止し復電した際、室内制御部21にある記憶装置(図示せず)に記憶された運転内容データに基づき、空気調和運転を自動的に再開するか否かを切換スイッチ22により設定可能としている。
特開平10−122635号公報
しかしながら、前記従来の空気調和機の構成では、室内ユニット19と室外ユニット20の各1台の空気調和機には適するが、一台の室外ユニット20に対し室内ユニット19を複数台接続する多室形空気調和機には対応できず、また、仮に多室形空気調和機には対応したとした場合、接続している複数の室内ユニット20個々において、切換スイッチ22で設定する必要があり設定工数が増大するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、室外ユニットに接続された全室内ユニットを一斉に停電自動復帰設定するか停電非自動復帰にするかを簡単に設定できる多室形空気調和機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の多室形空気調和機は、1台の室外ユニットと、前記室外ユニットに接続された複数台の室内ユニットと、前記室外ユニットと前記複数の室内ユニット間を通信する通信手段を有し、前記室内ユニットは個別に運転又は停止を行うことができ、電源が所定時間停止して復電した際に記憶装置に記憶された運転内容データに基づき空気調和の運転を自動的に復帰する停電自動復帰機能を有する空気調和機において、前記室外ユニットに、前記複数の室内ユニットを一斉に停電自動復帰設定するか停電非自動復帰設定にするかを設定する第1の設定手段を備えたもので、室外ユニットに接続された複数の室内ユニットを室外ユニットに装着した第1の設定手段で一斉に停電自動復帰設定するか停電非自動復帰設定にするかを選択設定することができ、設置施工者の設定手間を軽減することができる。また、室外ユニットに接続された全室内ユニットを確実に設定洩れすることなく、停電自動復帰か停電非自動復帰設定かを選択設定することができる。
本発明の多室形空気調和機は、室外ユニットに接続された複数の室内ユニットを室外ユニットに装着した第1の設定手段で一斉に停電自動復帰設定するか停電非自動復帰設定にするかを選択設定することができる。
第1の発明は、1台の室外ユニットと、前記室外ユニットに接続された複数台の室内ユニットと、前記室外ユニットと前記複数の室内ユニット間を通信する通信手段を有し、前記室内ユニットは個別に運転又は停止を行うことができ、電源が所定時間停止して復電した際に記憶装置に記憶された運転内容データに基づき空気調和の運転を自動的に復帰する停電自動復帰機能を有する空気調和機において、前記室外ユニットに、前記複数の室内ユニットを一斉に停電自動復帰設定するか停電非自動復帰設定にするかを設定する第1の設定手段を備えたもので、室外ユニットに接続された複数の室内ユニットを室外ユニットに装着した第1の設定手段で一斉に停電自動復帰設定するか停電非自動復帰設定にするかを選択設定することができ、設置施工者の設定手間を軽減することができる。また、室外ユニットに接続された全室内ユニットを確実に設定洩れすることなく、停電自動復帰か停電非自動復帰設定かを選択設定することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の複数の室内ユニットを一斉に停電自動復帰設定するか順次停電自動復帰するかを設定する第2の設定手段を備えたもので、室外ユニットに接続された複数の室内ユニットを一斉に停電自動復帰設定するか順次停電自動復帰するかを選択設定することができ、一斉に停電自動復帰した場合、起動時の始動電流により電力設備に影響がある空気調和機や建物において、室内ユニット毎に復帰タイミングを遅延することが可能な順次停電自動復帰を室外ユニットから選択設定することができる。
第3の発明は、特に、第2の発明の順次停電自動復帰を選択した時、順次停電自動復帰する室内ユニットの順番を設定する順番設定手段を備えたもので、室内ユニットの設置場所に応じて空気調和運転を復帰する優先順位を設定することができる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか一つの発明の複数台の室内ユニットに、自己室内ユニットアドレスを設定するアドレス設定手段を設け、室外ユニットに、前記室内ユニット毎に停電自動復帰か停電非自動復帰設定かを設定できる復帰設定手段を備えたもので、室内ユニットの設置場所により停電後自動復帰して運転を再開することで、ユーザーに危険がおよぶ可能性のある室内ユニットを停電非自動復帰設定に室外ユニットより選択設定することができる。
第5の発明は、特に、第4の発明の室内ユニットに、停電自動復帰が設定されたことが識別できる表示機能を備えたもので、室内ユニット毎に停電自動復帰か停電非自動復帰設定かを選択設定した際、選択設定の正当性を確認することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における多室形空気調和機の制御構成概念図、図2は、同多室形空気調和機のフローチャートである。
図1において、本実施の形態における多室形空気調和機は、一台の室外ユニット1と、室外ユニット1に複数接続された室内ユニット2a、2b、2c――2n(以下「室内ユニット2n」という)から構成され、室外ユニット1と、複数の室内ユニット2nは、通信手段3で接続されており、室内ユニット2nのそれぞれには、運転内容データと停電自
動復帰設定を記憶する記憶装置4a、4b、4c――4n(以下「記憶装置4n」という)が装着されている。室外ユニット1には、接続された全ての室内ユニット2nを、一斉に停電自動復帰設定にするか停電非自動復帰設定にするかの選択設定をする第1の設定手段5を有している。
図1および図2により、本実施の形態における多室形空気調和機の動作、作用について説明する。
電源投入(STEP0)した際、停電自動復帰の第1の設定手段5の設定状態すなわち停電自動復帰設定か否かを判定(STEP1)し、停電自動復帰設定(STEP1のYes)となっていれば、接続された全ての室内ユニット2nに対し、通信手段3で停電自動復帰設定(STEP2)する。この時、室内ユニット2nのそれぞれに装着している記憶装置4nに、停電自動復帰設定を記憶する。
空気調和運転(STEP4)開始後、電源が所定時間停止後、復電した場合(STEP5のYes)、記憶装置4nに記憶された運転内容データに基づき空気調和運転を開始する。記憶装置4nに基づき、停電非自動復帰設定(STEP1のNo)となっていれば、接続された全室内ユニット2nに対し、通信手段3で、停電非自動復帰設定(STEP3)し、電源が所定時間停止(STEP6)した後、空気調和運転を停止(STEP7)する。
以上のように本実施の形態によれば、室外ユニット1に接続された複数の室内ユニット2を、室外ユニット1に装着した第1の設定手段5で一斉に停電自動復帰設定するか停電非自動復帰設定にするかを選択設定することができ設置施工者の設定手間を軽減することができる。また、室外ユニット1に接続された全室内ユニット2を、確実に設定洩れすることなく停電自動復帰か停電非自動復帰設定かを選択設定することができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態における多室形空気調和機の制御構成概念図、図4は、同多室形空気調和機のフローチャートである。なお、上記第1の実施の形態における多室形空気調和機と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態は、室外ユニット1に、接続された全室内ユニット2nを一斉に停電自動復帰設定にするか順次停電自動復帰設定にするかの選択設定をする第2の設定手段6を装着している。また、室内ユニット2nのそれぞれには、自己室内ユニットアドレスを設定するアドレス設定手段7a、7b、7c――7n)(以下「アドレス設定手段7n」という)を装着している。
次に、本実施の形態における多室形空気調和機の動作、作用について説明する。
電源投入(STEP0)した際、停電自動復帰の第1の設定手段5の設定状態すなわち停電自動復帰設定か否かを判定(STEP1)し、停電自動復帰設定(STEP1のYes)となっていれば、順次停電自動復帰の第2の設定手段6の設定状態すなわち順次自動復帰か一斉自動復帰かの判定(STEP11)し、順次停電自動復帰設定(STEP11のYes)であれば、全室内ユニット2nに対し、通信手段3で順次停電自動復帰設定(STEP12)する。
この時各室内ユニット2nに装着している記憶装置4nに、停電自動復帰設定を記憶する。空気調和運転(STEP4)開始後、電源が所定時間停止後、復電した場合(STEP15のYes)、順次空気調和運転再開処理(STEP17)で、接続室内ユニット2
nに対し、アドレス設定手段7nで設定されたアドレスの小さい順に順次運転再開信号を送信する。
各室内ユニット2nは、順次空気調和運転再開処理(STEP17)からの信号により、記憶装置4nに記憶された運転内容データに基づいて空気調和運転を開始する。
順次停電自動復帰設定でなければ(STEP11のNo)、接続された全室内ユニット2nに対し、通信手段3で、停電自動復帰設定(STEP2)する。この時、各室内ユニット2nに装着している記憶装置4nに、停電自動復帰設定を記憶する。空気調和運転(STEP4)開始後、電源が所定時間停止後、復電した場合(STEP5のYes)、記憶装置4nに記憶された運転内容データに基づき空気調和運転を一斉に停電自動復帰し運転を開始(STEP4)する。
以上のように本実施の形態によれば、室外ユニット1に接続された複数の室内ユニット2nを一斉に停電自動復帰設定するか順次停電自動復帰するかを選択設定することができ、一斉に停電自動復帰した場合、起動時の始動電流により電力設備に影響がある空気調和機や建物において、室内ユニット2n毎に復帰タイミングを遅延することが可能な順次停電自動復帰を室外ユニット1から選択設定することができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の第3の実施の形態における多室形空気調和機の制御構成概念図、図6は、同多室形空気調和機のフローチャートである。なお、上記実施の形態における多室形空気調和機と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態は、室外ユニット1に、順次停電自動復帰する機器の順番を設定する順番設定手段8を装着したもので、他の構成は、上記実施の形態における多室形空気調和機と同一である。
図5及び図6により、本実施の形態における多室形空気調和機の動作、作用について説明する。
電源投入(STEP0)した際、停電自動復帰の第1の設定手段5の設定状態すなわち停電自動復帰設定か否かを判定(STEP1)し、停電自動復帰設定(STEP1のYes)となっていれば、順次停電自動復帰の第2の設定手段6の設定状態すなわち順次自動復帰か一斉自動復帰かの判定(STEP11)し、順次停電自動復帰設定(STEP11のYes)であれば、室外ユニット1の順次停電自動復帰する室内ユニット2nの順番を設定する順番設定手段8で、順次起動順番設定(STEP28)を行い、接続された全室内ユニット2nに対し、通信手段3で、順次停電自動復帰設定(STEP12)する。
この時、各室内ユニット2nに装着している記憶装置4nに、停電自動復帰設定を記憶する。空気調和運転(STEP4)開始後、電源が所定時間停止後、復電した場合(STEP15のYes)、順番設定順次空気調和運転再開処理(STEP27)で、順次起動順番設定(STEP28)で設定した順番に従い、順次室内ユニット2nに、運転再開信号を送信する。各室内ユニット2nは、記憶装置4nに記憶された運転内容データに基づいて空気調和運転を開始する。
以上のように本実施の形態によれば、室内ユニット2nの設置場所に応じて空気調和を復帰する優先順位を設定することができる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の第4の実施の形態における多室形空気調和機の制御構成概念図である。なお、上記実施の形態における多室形空気調和機と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態は、室外ユニット1に、各室内ユニット2n毎に、停電自動復帰設定か停電非自動復帰設定を設定する復帰設定手段9を装着したものである。
図7により、本実施の形態における多室形空気調和機の動作、作用について説明する。
室外ユニット1に装着した各室内ユニット2n毎に、停電自動復帰設定か停電非自動復帰設定を設定する復帰設定手段9で、各室内ユニット2nのアドレス設定手段7nで設定された自己室内ユニットアドレス毎に停電自動復帰設定か停電非自動復帰設定を設定する。
以上のように本実施の形態によれば、室内ユニット2nの設置場所により、停電後自動復帰して運転を再開することでユーザーに危険がおよぶ可能性のある室内ユニット2nを停電非自動復帰設定に室外ユニット1より選択設定することができる。
(実施の形態5)
図8は、本発明の第5の実施の形態における多室形空気調和機の制御構成概念図である。なお、上記実施の形態における多室形空気調和機と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態は、各室内ユニット2nに、停電自動復帰設定されたことを識別できる表示機能10a、10b、―――10n(以下「表示機能10n」という)を装着したものである。
図8により、本実施の形態における多室形空気調和機の動作、作用について説明する。
室外ユニット1に装着した各室内ユニット2n毎に、停電自動復帰設定か停電非自動復帰設定を設定する復帰設定手段9で、各室内ユニット2nのアドレス設定手段7nで設定された自己室内ユニットアドレス毎に、停電自動復帰設定か停電非自動復帰設定を設定する。各室内ユニット2nに装着した表示機能10nは、室外ユニット1に装着した各室内ユニット2n毎に、停電自動復帰設定か停電非自動復帰設定を設定する復帰設定手段9で設定された状態を表示する。
以上のように本実施の形態によれば、接続された室内ユニット2n毎に停電自動復帰か停電非自動復帰設定かを選択設定した際、選択設定の正当性を確認することができる。
以上のように、本発明にかかる多室形空気調和機は、室外ユニットに接続された複数の室内ユニットを、室外ユニットに装着した第1の設定手段で一斉に停電自動復帰設定するか停電非自動復帰設定にするかを選択設定することができるので、蓄熱式多室形空気調和機等にも適用できる。
本発明の実施の形態1における多室形空気調和機の制御構成概念図 同多室形空気調和機のフローチャート 本発明の実施の形態2における多室形空気調和機の制御構成概念図 同多室形空気調和機のフローチャート 本発明の実施の形態3における多室形空気調和機の制御構成概念図 同多室形空気調和機のフローチャート 本発明の実施の形態4における多室形空気調和機の制御構成概念図 本発明の実施の形態5における多室形空気調和機の制御構成概念図 従来の多室形空気調和機の制御系統図
符号の説明
1 室外ユニット
2a、2b――2n 室内ユニット
3 通信手段
4a、4b――4n 記憶装置
5 第1の設定手段
6 第2の設定手段
10a、10b――10n 表示機能

Claims (5)

  1. 1台の室外ユニットと、前記室外ユニットに接続された複数台の室内ユニットと、前記室外ユニットと前記複数の室内ユニット間を通信する通信手段を有し、前記室内ユニットは個別に運転又は停止を行うことができ、電源が所定時間停止して復電した際に記憶装置に記憶された運転内容データに基づき空気調和の運転を自動的に復帰する停電自動復帰機能を有する空気調和機において、前記室外ユニットに、前記複数の室内ユニットを一斉に停電自動復帰設定するか停電非自動復帰設定にするかを設定する第1の設定手段を備えたことを特徴とする多室形空気調和機。
  2. 複数の室内ユニットを一斉に停電自動復帰設定するか順次停電自動復帰するかを設定する第2の設定手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の多室形空気調和機。
  3. 順次停電自動復帰を選択した時、順次停電自動復帰する室内ユニットの順番を設定する順番設定手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の多室形空気調和機。
  4. 複数台の室内ユニットに、自己室内ユニットアドレスを設定するアドレス設定手段を設け、室外ユニットに、前記室内ユニット毎に停電自動復帰か停電非自動復帰設定かを設定できる復帰設定手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の多室形空気調和機。
  5. 室内ユニットに、停電自動復帰が設定されたことが識別できる表示機能を備えたことを特徴とする請求項4に記載の多室形空気調和機。
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