JP2009041721A - 配管ジョイント付スチームトラップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 排出通路内面に付着した異物を掃除できるようにする。
【解決手段】 入口通路9と出口通路10を形成した接続部8を一側面に有し入口通路に連通する弁室11と出口通路に連通する連通路7とを内部に有するトラップケーシング5,6と、入口通路に連通する入口23及び出口通路に連通する出口24を有しトラップケーシングに回動自在に着脱される配管ジョイント部材2と、接続部と一体にあるいは別体に形成されトラップケーシングと配管ジョイント部材を連結する固定部材3と、接続部とは反対側の側面に取り付けられ弁室と連通路とを連通する排出通路14を有する弁座部材13と、弁室に配置され排出通路を開閉する弁部材としてのフロート15と、接続部とは反対側の側面の外方から弁座部材の排出通路の軸方向に進退操作可能に配され弁座部材の排出通路内面に付着した異物を掃除する操作部材32とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、蒸気輸送管や蒸気使用機器等の蒸気配管系に発生する復水を自動的に排出するスチームトラップに関し、特に種々の配管取り付け状態に応じて取り付けることのできる配管ジョイント付スチームトラップに関する。
蒸気配管系においては復水の発生は不可避であり、適宜発生した復水を系外に排出する必要がある。この復水を自動的に排出する装置がスチームトラップと呼ばれる特殊なバルブである。このスチームトラップは、蒸気配管や蒸気使用装置の下部末端に取り付けられる場合が多く、取り付けスペースや取り付け方向が、その他の配管や装置により限定されたものとなってしまうことが多かった。そこで取り付けスペースや方向が限定されたものになっていたとしても、比較的広範囲の対象に取り付けることができるものとして、配管ジョイント付スチームトラップが用いられている。
従来の配管ジョイント付スチームトラップは、入口通路と出口通路を形成した接続部を一側面に有し入口通路に連通する弁室と出口通路に連通する連通路とを内部に有するトラップケーシングと、入口通路に連通する入口及び出口通路に連通する出口を有しトラップケーシングに回動自在に着脱される配管ジョイント部材と、接続部と一体にあるいは別体に形成されトラップケーシングと配管ジョイント部材を連結する固定部材と、接続部が設けられた一側面に取り付けられ弁室と連通路とを連通する排出通路を有する弁座部材と、弁室に配置され排出通路を開閉する弁部材と、を具備するものである。
上記従来の配管ジョイント付スチームトラップは、弁室と連通路とを連通する排出通路の内面に流体中のゴミやスケール等の異物が付着堆積し、排出通路が次第に狭められて排出流量の減少、ひいては排出通路が詰まってしまうという問題点があった。
特開2007−107642
解決しようとする課題は、排出通路内面に付着した異物を掃除できる配管ジョイント付スチームトラップを提供することである。
本発明は、入口通路と出口通路を形成した接続部を一側面に有し入口通路に連通する弁室と出口通路に連通する連通路とを内部に有するトラップケーシングと、入口通路に連通する入口及び出口通路に連通する出口を有しトラップケーシングに回動自在に着脱される配管ジョイント部材と、接続部と一体にあるいは別体に形成されトラップケーシングと配管ジョイント部材を連結する固定部材と、接続部とは反対側の側面に取り付けられ弁室と連通路とを連通する排出通路を有する弁座部材と、弁室に配置され排出通路を開閉する弁部材と、接続部とは反対側の側面の外方から弁座部材の排出通路の軸方向に進退操作可能に配され弁座部材の排出通路内面に付着した異物を掃除する操作部材と、を具備することを特徴とする配管ジョイント付スチームトラップにある。
本発明は、弁室と連通路とを連通する排出通路を有する弁座部材を接続部とは反対側の側面に取り付け、弁座部材の排出通路内面に付着した異物を掃除する操作部材を接続部とは反対側の側面の外方から弁座部材の排出通路の軸方向に進退操作可能に配することにより、操作部材を配する外方に配管ジョイント部材や配管ジョイント部材に連結された配管部材が位置しない。そのため、排出通路内面に付着した異物を容易に掃除できるという優れた効果を生じる。
本発明の配管ジョイント付スチームトラップは、弁室と連通路とを連通する排出通路を有する弁座部材が接続部とは反対側の側面に取り付けられ、弁座部材の排出通路内面に付着した異物を掃除する操作部材が接続部とは反対側の側面の外方から弁座部材の排出通路の軸方向に進退操作可能に配されたものである。そのため、外部から操作部材を排出通路の軸方向に進退させることにより、弁座部材の排出通路内面に付着した異物を掃除することができる。そのため、排出流量の減少や排出通路の詰りを生じることがない。
上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明する(図1参照)。配管ジョイント付スチームトラップはスチームトラップ1と配管ジョイント部材2とを固定部材3を介して図示しないボルトで固着して構成する。スチームトラップ1のトラップケーシングは、本体5とこの本体5に図示しないボルトで締結した蓋体6とで構成する。本体5は一側面に接続部8とフランジ状の固定部材3を一体に形成する。本体5と蓋体6は鋳造により形成する。接続部8は本体5と別体に形成することもできる。また固定部材3は接続部8と別体に形成することもできる。接続部8は中心部に入口通路9を有し、入口通路9の上方と下方に出口通路10を有する。出口通路10は少なくとも一つ設けることができる。入口通路9は本体5と蓋体6の内部に形成される弁室11に連通する。本体5に出口通路10に連通する連通路7を形成し、本体5と蓋体6に出口通路10に連通する第2連通路12を形成する。
本体5の接続部8とは反対側の側面の下部に斜め下方に開けた開口を設け、開口から本体5に弁座部材13をねじ結合し、開口にプラグ4をネジ結合して開口を塞ぐ。弁座部材13は弁室11と連通路7とを連通する排出通路14を有する。弁室11に弁部材としての中空球形のフロート15を自由状態で収容する。フロート15は弁室11の液面にしたがって浮上降下し、外表面が弁座部材13に直接離着座して排出通路14を開閉する。フロート15が排出通路14を閉じた位置でフロート15を保持するフロート座部材16を本体5の底部に形成する。弁室11の上部に円筒状で異物捕捉用の濾過孔を多数開けたスクリーン17を固定し、スクリーン17内に浮上したフロート15を保持するフロートカバー18を固定する。フロートカバー18は連通孔19を有する。蓋体6に排気弁座20をねじ結合する。排気弁座20は一端が弁室11に開口し他端が第2連通路12に開口した排気通路21を有する。排気通路21を開閉する温度応動部材としての湾曲バイメタル22を設ける。
プラグ4に外部から進退調節可能に操作部材32をねじ結合する。操作部材32はプラグ4を貫通し、排出通路14の先端部14aの下流に位置する先端部32aが前進により弁室11内に突出し、後端部が外部に位置する。プラグ4と操作部材32の間にパッキング33を配置し、プラグ4にパッキング押え34をねじ結合してプラグ4と操作部材32の間の気密を保つ。操作部材32の先端部32aの外径は排出通路14の先端部14aの内径よりも僅かに小径に形成し、操作部材32を前進させたときに操作部材32の先端部32aで排出通路14の先端部14a内面を掃除する。
配管ジョイント部材2は、同軸上に上部に入口23と下部に出口24を有し、その中央部に入口通路9に連通する入口連結路25を有し、入口連結路25の下方に出口通路10に連通する出口連結路26を有する。入口23と入口連結路25の間に円筒状で異物捕捉用の濾過孔を多数開けたスクリーン27を配置する。スクリーン27の円筒内面は入口23に連通し、円筒外面は入口連結路25に連通する。出口通路10と出口連結路26は、出口通路10を囲む環状溝28と出口連結路26を囲む環状溝29を介して連通する。環状溝は出口通路10と出口連結路26の少なくとも一方側に設けることができる。入口23に配管部材接続用の入口フランジ30を取り付け、出口24に配管部材接続用の出口フランジ31を取り付ける。
入口23は蒸気使用機器等の復水発生個所に接続する。入口23から流入してくる流体は、スクリーン27の濾過孔を通過することにより流体中の異物が捕捉され、入口連結路25から入口通路9を経て弁室11に流入し、スクリーン17の濾過孔を通過することにより流体中の異物が捕捉される。蒸気輸送初めのように弁室11の温度が低温であると、湾曲バイメタル22は下に凸状に変形して排気弁座20から離座して排気通路21を開き、低温の空気や復水を排気通路21から第2連通路12、出口通路10、環状溝28,29、出口連結路26を通して出口24に排出する。低温の空気や復水の排出により弁室11内の温度が高くなってくると、湾曲バイメタル20は温度上昇にしたがって徐々に上に凸状に変形して排気弁座20に近付き、所定の高温で排気通路21を閉じ、蒸気の漏出を防止する。また、弁室11の液面の上昇によってフロート15が浮上し弁座部材13から離座して排出通路14を開き、弁室11の復水を排出通路14から連通路7、出口通路10、環状溝28,29、出口連結路26を通して出口24に排出する。復水の排出によって弁室11の液面が下がると、フロート15が降下してフロート座部材16に乗った位置で排出通路14を閉じ、蒸気の漏出を防止する。
流体中の異物はスクリーン27,17により捕捉されるが、捕捉できない微細な異物が弁座部材13の排出通路14の先端部14a内面に付着した場合、外部から操作部材32をねじ込んで操作部材32の先端部32aを弁室11内に突出させる。これにより、操作部材32の先端部32aで弁座部材18の排出通路16の先端部16a内面を掃除する。
本発明の配管ジョイント付スチームトラップの断面図。
符号の説明
1 スチームトラップ
2 配管ジョイント部材
3 固定部材
5 本体
6 蓋体
7 連通路
8 接続部
9 入口通路
10 出口通路
11 弁室
13 弁座部材
14 排出通路
15 フロート
23 入口
24 出口
32 操作部材

Claims (1)

  1. 入口通路と出口通路を形成した接続部を一側面に有し入口通路に連通する弁室と出口通路に連通する連通路とを内部に有するトラップケーシングと、入口通路に連通する入口及び出口通路に連通する出口を有しトラップケーシングに回動自在に着脱される配管ジョイント部材と、接続部と一体にあるいは別体に形成されトラップケーシングと配管ジョイント部材を連結する固定部材と、接続部とは反対側の側面に取り付けられ弁室と連通路とを連通する排出通路を有する弁座部材と、弁室に配置され排出通路を開閉する弁部材と、接続部とは反対側の側面の外方から弁座部材の排出通路の軸方向に進退操作可能に配され弁座部材の排出通路内面に付着した異物を掃除する操作部材と、を具備することを特徴とする配管ジョイント付スチームトラップ。
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