JP2009040289A - パワーシリンダのブラケット構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ブラケットをシリンダチューブに溶接することなく取り付けることにより、シリンダチューブの溶接変形を阻止することができるパワーシリンダのブラケット構造を提供する。
【解決手段】 第1締結部42と第2締結部52とをボルト締結し、第1結合部43と第2結合部53とを結合手段(インシュレータ7)により結合することで、第1ブラケット4と第2ブラケット5をシリンダチューブ2に取り付ける構造とした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両のパワーシリンダを車体側に固定するためのパワーシリンダのブラケット構造の技術分野に属する。
従来のパワーシリンダのブラケット構造としては、例えば、シリンダチューブの外周面に沿って円筒状に形成されたシリンダ保持部に、シリンダ保持部の剛性を低下させる貫通窓を形成したものが開示されている。この従来技術は、ブラケットをシリンダチューブに溶接する際、溶接熱によって貫通窓を積極的に変形させることで、シリンダチューブの変形阻止を図るものである(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−168533号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、変形の阻止については充分ではなく、ブラケットをシリンダチューブに溶接した場合には、ブラケットおよびシリンダチューブの双方が溶接熱によって変形してしまうおそれがある。特に、シリンダチューブの内径が変形した場合、シリンダ内を軸方向に摺動する、例えば、ピストンなどの摺動部材の摺動抵抗が大きくなり、摺動部材のスムーズな移動が妨げられてしまう。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、ブラケットをシリンダチューブに溶接することなく取り付けることにより、シリンダチューブの溶接変形を阻止することができるパワーシリンダのブラケット構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、シリンダチューブと、
このシリンダチューブの外周面を抱合するように設けられ、一方側に第1締結部を有し、他方側に第1結合部を有する第1ブラケットと、
この第1ブラケットと対向して前記シリンダチューブの外周面を抱合するように設けられ、一方側に前記第1締結部と所定間隔離間する第2締結部を有し、他方側に前記第1結合部と密着する第2結合部を有する第2ブラケットと、
前記第1結合部に形成された第1貫通孔と、
この第1貫通孔と一致するように前記第2結合部に形成された第2貫通孔と、
前記第1結合部と前記第2結合部とを結合する結合手段と、
前記第1貫通孔と前記第2貫通孔の両方に挿入される緩衝部材と、
前記第1締結部に形成された第1ボルト孔と、
前記第2締結部に形成された第2ボルト孔と、
前記第1ボルト孔と前記第2ボルト孔に挿入され、前記第1締結部と前記第2締結部とを共締めするボルトと、
を有することを特徴とする。
よって、本発明にあっては、ブラケットをシリンダチューブに溶接することなく取り付けることができるため、シリンダチューブの溶接変形を阻止することができる。
以下、本発明のパワーシリンダのブラケット構造を実現するための最良の形態を、図面に示す実施例1〜4に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は本発明のパワーシリンダのブラケット構造を適用した実施例1のパワーシリンダ1の斜視図、図2は実施例1のパワーシリンダ1の径方向断面図である。
実施例1のパワーシリンダ1は、内部に図外の油圧室を備えた円筒状のシリンダチューブ2と、このシリンダチューブ2の外周に固定され、パワーシリンダ1を車体側に取り付けるためのブラケット3とを備えている。
シリンダチューブ2は、例えば鉄製で内部に図外のラック軸を備えている。このラック軸の両端には操向輪である左右前輪が連係しており、ラック軸がシリンダチューブ2の軸方向に沿って移動することにより、車両の操舵方向が決定される。
ブラケット3は、互いに対向してシリンダチューブ2を抱合する第1ブラケット4と第2ブラケット5とから構成される。第1ブラケット4および第2ブラケット5は、例えば、アルミ鋳造により形成した同一部品を用い、シリンダチューブ2の中心Oを通る直線Lに対して左右対称に配置されている。
第1ブラケット4は、シリンダ保持部41と、第1締結部42と、第1結合部43とを有している。
シリンダ保持部41は、シリンダチューブ2の外周面に沿って略半円状に形成されている。シリンダ保持部41には、シリンダチューブ2の外周に形成されたボス(係止突部)2aを係止するボス孔(係合凹部)41aが形成されている。ボス2aおよびボス孔41aの中心は、シリンダチューブ2の中心Oを通り直線Lに直交する直線M上に設定されている。
ボス2aとボス孔41aにより、シリンダチューブ2とブラケット3との相対回転を規制する相対回転規制手段が構成される。
第1締結部42は、直線Lから離間して直線Lと略平行に形成されている。第1締結部42には、ボルト6が挿通される第1ボルト孔42aが形成されている。
第1結合部43は、直線Lと平行に形成され、直線L上で第2締結部53と接触している。第1締結部42には、緩衝部材であるインシュレータ7が圧入される第1貫通孔43aが形成されている。インシュレータ7は、貫通孔7aを有して略円筒状に形成されている。この貫通孔7aには、車体側に設けられた図外のボルトが挿通される。
第2ブラケット5は、シリンダ保持部51と、第2締結部52と、第2結合部53とを有している。
シリンダ保持部51は、シリンダチューブ2の外周面に沿って略半円状に形成されている。シリンダ保持部51には、シリンダチューブ2の外周に形成されたボス(係止突部)2bを係止するボス孔(係合凹部)51aが形成されている。ボス2bおよびボス孔51aの中心は、シリンダチューブ2の中心Oを通り直線Lに直交する直線M上に設定されている。
ボス2bとボス孔51aにより、シリンダチューブ2とブラケット3との相対回転を規制する相対回転規制手段が構成される。
第2締結部52は、直線Lから離間して直線Lと略平行に形成されている。第2締結部52には、ボルト6が挿通される第2ボルト孔52aが第1ボルト孔42aと対応する位置に形成されている。
第2結合部53は、直線Lと平行に形成され、直線L上で第1締結部43と接触している。第2結合部53には、緩衝部材であるインシュレータ7が圧入される第2貫通孔53aが第1貫通孔43aと対応する位置に形成されている。
第1締結部42と第2締結部52は、ボルト6・ナット8により締結固定されている。第1,第2締結部42,52は、ボルト締結前は、直線Mと平行な方向にdだけ離間している。これに対し、図2に示したボルト締結後は、ボルト6・ナット8の締め込みによる第1ブラケット4および第2ブラケット5の弾性変形により、締め込み分に対応する距離αだけ接近した状態となる。
一方、第1結合部43と第2結合部53は、第1貫通孔43aおよび第2貫通孔53aに圧入されたインシュレータ7により密着した状態で結合されている。実施例1では、インシュレータ7が第1結合部43と第2結合部53とを結合する結合手段として機能している。
図3は、実施例1のシリンダチューブ2のブラケット取り付け位置を示すシリンダチューブ2の要部径方向断面図であり、シリンダチューブ2の外周であって、ブラケット取り付け位置には、ブラケット3が嵌合する環状溝21が形成されている。
この環状溝21の側縁(幅方向両端)には、シリンダチューブ2の中心へ向かって狭くなるテーパ面21a,21aが形成されている。一方、ブラケット3の幅方向両端には、シリンダチューブ2の中心へ向かって狭くなるテーパ面3a,3aが形成されている。
実施例1では、シリンダチューブ2と、第1ブラケット4と、第2ブラケット5と、第1貫通孔43aと、第2貫通孔53aと、インシュレータ7(結合手段、緩衝部材)と、第1ボルト孔42aと、第2ボルト孔52aと、ボルト6と、ナット8と、によりパワーシリンダのブラケット構造が構成される。
次に、作用を説明する。
ブラケット3のシリンダチューブ2への組み付け方法について説明すると、まず、シリンダチューブ2に対し、ブラケット3(第1ブラケット4および第2ブラケット5)の位置決めを行う。
このとき、シリンダチューブ2の外周には、ブラケット位置決め用の環状溝21を設けているため、ブラケット3のシリンダチューブ軸方向の位置決めを簡単かつ正確に行うことができる。
また、ボス2a,2bとボス孔41a,51aとからなる相対回転規制手段を設けているため、ボス2a,2bとボス孔41a,51aとの位置を合わせるだけの作業で、ブラケット3のシリンダチューブ周方向の位置決めを簡単かつ正確に行うことができる。
第1ブラケット4および第2ブラケット5の位置決め後、第1ボルト孔42aおよび第2ボルト孔52aにボルト6を挿通し、ボルト6・ナット8を軽く締め込んで仮締めを行う。続いて、第1貫通孔43aと第2貫通孔53aにインシュレータ7を圧入する。
このとき、第1,第2結合部43,53側では、第1,第2貫通孔43a,53a同士が一致した状態で密着しているため、これら第1,第2貫通孔43a,53aに挿入されるインシュレータ7を精度良く組み付けることができる。
インシュレータ7の挿入作業が完了した後、ボルト6・ナット8を本締めしてブラケット3をシリンダチューブ2に固定する。この本締め作業の際、第1締結部42と第2締結部52との間には、隙間dが設定されているため、この隙間dが締め代となってボルト6・ナット8の締結力を調整でき、第1ブラケット4と第2ブラケット5とを確実にシリンダチューブ2へ固定することができる。
また、環状溝21およびブラケット3を共にテーパ形状としたため、くさび作用により、ボルト締結時の締結力を増幅させることができる。また、くさび作用により、ブラケット3のシリンダチューブ軸方向のがたつきが抑制される。
本締め作業中および組み付け後は、ボス2a,2bとボス孔41a,51aとの係合により、シリンダチューブ2に対しブラケット3が相対回転するのを阻止することができる。さらに、ボス孔41a51aをブラケット3側に設け、シリンダチューブ2側に凹部を設けていないため、シリンダチューブ2の内周面の変形に伴うピストンの摺動抵抗増大等、パワーシリンダ1の性能に悪影響を与えることが無い。
次に、効果を説明する。
実施例1のパワーシリンダのブラケット構造にあっては、以下に列挙する効果を奏する。
(1) 第1締結部42と第2締結部52とをボルト締結し、第1結合部43と第2結合部53とを結合手段(インシュレータ7)により結合することで、第1ブラケット4と第2ブラケット5をシリンダチューブ2に取り付ける構造とした。これにより、ブラケット3をシリンダチューブ2に溶接することなく取り付けることができ、シリンダチューブ2の溶接変形を阻止することができる。また、溶接を行わないことで、組み立て前のシリンダチューブ2へのメッキが可能となり、作業の合理化を図ることができる。
(2) 第1,第2結合部43,53側では、第1,第2貫通孔43a,53aが一致した状態で密着しているため、第1,第2貫通孔43a,53aに挿入されるインシュレータ7の組み付け精度が良い。
(3) 第1,第2締結部42,52側では、第1締結部42と第2締結部52とがボルト締結前の状態で所定間隔dだけ離間しているため、この距離dが締め代となり、第1ブラケット4と第2ブラケット5とを確実かつ強固にボルト締結することができる。
(4) シリンダチューブ2の外周であって、ブラケット取り付け位置に、ブラケット3が嵌合する環状溝21を形成したため、ブラケット3のシリンダチューブ軸方向の位置決めが容易となり、作業性の向上を図ることができる。
(5) 環状溝21およびブラケット3のシリンダチューブ径方向断面形状を、シリンダチューブ2の中心に向かって狭くなるテーパ形状としたため、ボルト締結時における締結力の増加と、ブラケット3のシリンダチューブ軸方向のがたつき防止とを共に図ることができる。
(6) シリンダチューブ2の外周に設けたボス2a,2bと、ブラケット3側に設けたボス孔41a,51aとからなる回転規制手段を備えるため、シリンダチューブ2の内周面の変形を伴うことなく、シリンダチューブ2に対するブラケット3の相対回転防止を図ることができる。
(7) 第1ブラケット4と第2ブラケット5を同一形状としたため、それぞれを別形状とした場合と比較して、部品数の削減によるコストダウンを図ることができる。
(8) 第1ブラケット4と第2ブラケット5を、シリンダチューブ2の中心を通る直線Lに対して対称に形成したため、一方のブラケットの内周面が180°を超えることが無く、全内周をシリンダチューブ2の外周にフィットさせてシリンダチューブ2の支持力を確保することができる。
実施例2は、ブラケットのシリンダチューブ軸方向移動を規制する係止手段を設けた例である。
図4は、実施例2のシリンダチューブ2のブラケット取り付け位置を示すシリンダチューブ2の要部径方向断面図であり、実施例2では、環状溝21に嵌合し、ブラケット3のシリンダチューブ軸方向一端側を係止するCリング(係止手段)9を設けている。このCリング9には、テーパ面9aが形成されている。よって、実施例2では、ブラケット3の幅方向において、Cリング9と反対側の端部のみテーパ面3aを形成し、Cリング9側のテーパ面を廃止している。
実施例2では、シリンダチューブ2と、第1ブラケット4と、第2ブラケット5と、第1貫通孔43aと、第2貫通孔53aと、インシュレータ7(結合手段、緩衝部材)と、第1ボルト孔42aと、第2ボルト孔52aと、ボルト6と、ナット8と、Cリング9と、によりパワーシリンダのブラケット構造が構成される。
なお、他の構成は、実施例1と同様であるため、同一部分については説明を省略する。
次に、作用を説明する。
実施例2では、ブラケット3をシリンダチューブ2に組み付けた後、ブラケット3のシリンダチューブ軸方向一端側の環状溝21にCリング9を装着する。このとき、Cリング9にはテーパ面9aが設定されているため、くさび作用によりブラケット3がシリンダチューブ2の軸方向一方側に押圧されることで、ブラケット3のがたつきが抑制される。
次に、効果を説明する。
実施例2のパワーシリンダのブラケット構造にあっては、実施例1の効果(1)〜(8)に加え、以下の効果を奏する。
(9) ブラケット3のシリンダチューブ軸方向一端側にCリング9を設けたため、ブラケット3のシリンダチューブ軸方向のがたつきをより確実に抑制することができる。
実施例3は、第1結合部43および第2結合部53に圧入結合手段を設けた例である。
図5は、実施例3のパワーシリンダ1の径方向断面図である。
実施例3では、第1結合部43と第2結合部53とを結合する結合手段として、第1結合部43に形成した圧入部43bと、第2結合部53に形成した被圧入部53bとからなる圧入結合手段を設けている。
圧入部43bは、その内周が第1貫通孔43aとされ、中心を第1貫通孔43aの中心O1とする円筒状に形成されている。被圧入部53bは、第2貫通孔53aよりも大きく、かつ、圧入部43bの外径よりも僅かに小さな内径を有し、中心を第2貫通孔53aの中心O2とする円形溝状に形成されている。
実施例3では、シリンダチューブ2と、第1ブラケット4と、第2ブラケット5と、第1貫通孔43aと、第2貫通孔53aと、インシュレータ7(緩衝部材)と、第1ボルト孔42aと、第2ボルト孔52aと、圧入部43bおよび被圧入部53b(結合手段)と、ボルト6と、ナット8と、によりパワーシリンダのブラケット構造が構成される。
なお、他の構成は、実施例1と同様であるため、同一部分については説明を省略する。
次に、作用を説明する。
実施例3では、第1結合部43に形成された圧入部43bを第2結合部53に形成された被圧入部53bに圧入することで、第1結合部43と第2結合部53とを結合する。
このとき、圧入部43bは第1貫通孔43aと同一の中心O1を有し、被圧入部53bは第2貫通孔53aと同一の中心O2を有しているため、圧入部43bを被圧入部53bへ圧入するだけで、第1貫通孔43aと第2貫通孔53aの軸心合わせを精度良く行うことができる。
次に、効果を説明する。
実施例3のパワーシリンダのブラケット構造にあっては、実施例1の効果(1)〜(6)に加え、以下の効果を奏する。
(10) 第1結合部43と第2結合部53を結合する結合手段を、第1結合部43に設けられた圧入部43bと、第2結合部53に設けられた被圧入部53bとからなる圧入結合手段とした。これにより、第1貫通孔43aと第2貫通孔53aの軸心合わせが正確かつ容易となり、作業性の向上を図ることができる。また、ブラケット3とは別体に結合手段を設けた場合と比較して、部品点数を削減することができる。さらに、第1ブラケット4と第2ブラケット5とを圧入結合することで、ブラケット3の結合強度を高めることができる。
実施例4は、第1ブラケットを鋳造により形成し、第2ブラケットをプレス成形により形成した例である。
図6は、実施例4のパワーシリンダ1の径方向断面図である。
実施例4では、第1ブラケット4を、例えばアルミ鋳造等の鋳型成形により形成し、第2ブラケット5を、例えば鋼板等の金属板をプレス成形して形成している。
第1ブラケット4および第2ブラケット5は、実施例1〜3とは異なり、シリンダチューブ2の中心Oを境として直角に折れ曲がったくの字形状に形成されている。このため、第1結合部43と第2結合部53は、シリンダチューブ2の中心Oを通る直線Lに対して平行に配置されているが、第1締結部42と第2締結部52は、中心Oを通り直線Lに対して直角な直線Mと平行に配置されている。
第1,第2ブラケット4,5において、シリンダ保持部41,51は同一の厚みであるが、第1締結部42は第2締結部52に対して約4倍程度、第1結合部43は第2締結部52に対して約6倍程度の厚みを有している。
また、実施例4では、第1結合部43と第2結合部53とを結合する結合手段として、第1貫通孔43aおよび第2貫通孔53aに圧入される円筒状のカラー10を設けている。このカラー10の内部には、インシュレータ7が挿入されている。
実施例4では、シリンダチューブ2と、第1ブラケット4と、第2ブラケット5と、第1貫通孔43aと、第2貫通孔53aと、インシュレータ7(緩衝部材)と、第1ボルト孔42aと、第2ボルト孔52aと、ボルト6と、ナット8と、カラー10(結合手段)と、によりパワーシリンダのブラケット構造が構成される。
なお、他の構成は、実施例1と同様であるため、同一部分については説明を省略する。
次に、作用を説明する。
実施例4では、ブラケット3のシリンダチューブ2への組み付け時、まずシリンダチューブ2に対して第1ブラケット4と第2ブラケット5の位置を合わせ、ボルト6・ナット8を仮締めした後、第1貫通孔43aおよび第2貫通孔53aにカラー10を圧入する。
続いて、カラー10の内部にインシュレータ7を挿入する。このとき、第1ブラケット4と第2ブラケット5との継ぎ目はカラー10で覆われているため、インシュレータ7を挿入する際、インシュレータ7が継ぎ目部分に引っ掛かることがなく、作業をスムーズに行うことができる。
ここで、実施例4では、インシュレータ7の取り付け方法について、上記方法と異なる方法を用いることができる。すなわち、カラー10を第1貫通孔43aおよび第2貫通孔53aに圧入する前に、インシュレータ7をカラー10に挿入しておき、インシュレータ7およびカラー10を一体に第1貫通孔43aおよび第2貫通孔53aに圧入する。
ちなみに、実施例4では、第1締結部42と第2締結部52とをボルト締結する際、第1ブラケット4に比べて剛性の低い第2ブラケット5が弾性変形することで、締結力が得られる。
実施例4では、一方のブラケット(第2ブラケット5)を安価なプレス材としたため、2つのブラケット4,5をアルミ鋳造品とする場合と比較して、材料コストを抑えることが可能である。なお、他方のブラケット(第1ブラケット4)は剛性の高いアルミ鋳造により成形しているため、シリンダチューブ2を支持するために必要な強度は担保されている。
また、一方のブラケットをプレス材とすることで、ブラケット3の形状をより自由に設定できるため、車両のレイアウトに対応して、インシュレータ7とボルト6の配置を自由に選択可能である。
次に、効果を説明する。
実施例4のパワーシリンダのブラケット構造にあっては、実施例1の効果(1)〜(6)に加え、以下に列挙する効果を奏する。
(11) 第1貫通孔43aおよび第2貫通孔53aに圧入される円筒状のカラー10を設けたため、インシュレータ7の挿入作業が容易となり、作業性向上を図ることができる。また、カラー10をブラケット3に取り付けた後、インシュレータ7をカラー10に挿入する方法と、インシュレータ7をカラー10に挿入した後、カラー10と一体的にブラケット3に取り付ける方法との2種類の組み付け方法が選択可能となり、組み付け作業のバリエーションが広がる。
(12) 第2ブラケット5をプレス成形し、第1ブラケット4をアルミ鋳造等により鋳型成形したため、強度剛性を確保しつつ、安価なプレス材により材料コストを低く抑えることができる。また、第1,第2ブラケット4,5を共に鋳造品とする場合と比較して、インシュレータ7とボルト8のレイアウト自由度をより高めることができる。
(他の実施例)
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1〜4に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、各実施例に示した構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、実施例1〜4では、環状溝21とブラケット3の両方をテーパ形状としたが、少なくとも一方をテーパ形状とすることで、組み付け時における締結力の増加と、ブラケット3のシリンダチューブ軸方向のがたつき防止とを共に図ることができる。
また、実施例1〜4では、ボス2a,2bとボス孔41a,51aによりシリンダチューブ2とブラケット3との相対回転を規制する例を示したが、ボス孔41a,51aに代えて、凹部を設けてもよい。
実施例2のCリング9は、実施例3および実施例4の構成にも適用することができ、実施例2と同様の作用効果を得ることができる。
本発明のパワーシリンダのブラケット構造を適用した実施例1のパワーシリンダ1の斜視図である。 実施例1のパワーシリンダ1の径方向断面図である。 実施例1のシリンダチューブ2のブラケット取り付け位置を示すシリンダチューブ2の要部径方向断面図である。 実施例2のシリンダチューブ2のブラケット取り付け位置を示すシリンダチューブ2の要部径方向断面図である。 実施例3のパワーシリンダ1の径方向断面図である。 実施例4のパワーシリンダ1の径方向断面図である。
符号の説明
1 パワーシリンダ
2 シリンダチューブ
2a ボス(係止突部)
2b ボス(係止突部)
21 環状溝
21a テーパ面
3a テーパ面
3 ブラケット
4 第1ブラケット
41 シリンダ保持部
41a ボス孔(係合凹部)
42 第1締結部
42a 第1ボルト孔
43 第1結合部
43a 第1貫通孔
43b 圧入部
5 第2ブラケット
51 シリンダ保持部
51a ボス孔(係合凹部)
52 第2締結部
52a 第2ボルト孔
53 第2結合部
53a 第2貫通孔
53b 被圧入部
6 ボルト
7 インシュレータ
8 ナット
9 Cリング(係止手段)
9a テーパ面
10 カラー(結合手段)

Claims (10)

  1. シリンダチューブと、
    このシリンダチューブの外周面を抱合するように設けられ、一方側に第1締結部を有し、他方側に第1結合部を有する第1ブラケットと、
    この第1ブラケットと対向して前記シリンダチューブの外周面を抱合するように設けられ、一方側に前記第1締結部と所定間隔離間する第2締結部を有し、他方側に前記第1結合部と密着する第2結合部を有する第2ブラケットと、
    前記第1結合部に形成された第1貫通孔と、
    この第1貫通孔と一致するように前記第2結合部に形成された第2貫通孔と、
    前記第1結合部と前記第2結合部とを結合する結合手段と、
    前記第1貫通孔と前記第2貫通孔の両方に挿入される緩衝部材と、
    前記第1締結部に形成された第1ボルト孔と、
    前記第2締結部に形成された第2ボルト孔と、
    前記第1ボルト孔と前記第2ボルト孔に挿入され、前記第1締結部と前記第2締結部とを共締めするボルトと、
    を有することを特徴とするパワーシリンダのブラケット構造。
  2. 請求項1に記載のパワーシリンダのブラケット構造において、
    前記結合手段を、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔の両方に圧入され、内部に前記緩衝部材が挿入される円筒状のカラーとしたことを特徴とするパワーシリンダのブラケット構造。
  3. 請求項1に記載のパワーシリンダのブラケット構造において、
    前記結合手段を、前記第1結合部に設けられた圧入部と、前記第2結合部に設けられた被圧入部とからなる圧入結合手段としたことを特徴とするパワーシリンダのブラケット構造。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のパワーシリンダのブラケット構造において、
    前記シリンダチューブの外周であって、ブラケット取り付け位置に、ブラケットが嵌合する環状溝を形成したことを特徴とするパワーシリンダのブラケット構造。
  5. 請求項4に記載のパワーシリンダのブラケット構造において、
    前記環状溝またはブラケットの少なくとも一方のシリンダチューブ径方向断面形状を、シリンダチューブ中心へ向かって狭くなるテーパ形状としたことを特徴とするパワーシリンダのブラケット構造。
  6. 請求項4または請求項5に記載のパワーシリンダのブラケット構造において、
    前記環状溝に嵌合し、ブラケットのシリンダチューブ軸方向一端側を係止する係止手段を設けたことを特徴とするパワーシリンダのブラケット構造。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のパワーシリンダのブラケット構造において、
    前記シリングチューブの外周に設けた係止突部と、ブラケット側に設けられ、前記係止突部を係止する係合凹部と、からなる相対回転規制手段を備えることを特徴とするパワーシリンダのブラケット構造。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のパワーシリンダのブラケット構造において、
    前記第1ブラケットと前記第2ブラケットを同一形状としたことを特徴とするパワーシリンダのブラケット構造。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のパワーシリンダのブラケット構造において、
    前記第1ブラケットと前記第2ブラケットを、前記シリンダチューブの中心を通る直線に対して対称形状としたことを特徴とするパワーシリンダのブラケット形状。
  10. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のパワーシリンダのブラケット構造において、
    前記第1ブラケットと第2ブラケットの一方をプレス成形し、他方を鋳型成形したことを特徴とするパワーシリンダのブラケット構造。
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