JP2009040235A - フロアマット及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前記フロアマットは、少なくとも裏面が樹脂層であって、前記樹脂層が、その露出面側に、平坦部と、その平坦部よりも突出する複数の突起部と、前記の各突起部の周囲に設けられた窪み部とを有する。
【選択図】図5
Description
しかしながら、この自動車用フロアマットよりも防滑性に優れたフロアマットが要望されていた。また、ゴムや熱可塑性エラストマーなどからなる裏面層と、樹脂非透過性を有する中間層とを含むため、フロアマット全体としての通気性が低く、その結果、吸音性能に劣る欠点もあった。
従って、本発明の課題は、優れた防滑性を示すフロアマット(好ましくは、優れた防滑性及び吸音性を示すフロアマット)を提供することにある。
[1]少なくとも裏面が樹脂層であって、前記樹脂層が、その露出面側に、平坦部と、その平坦部よりも突出する複数の突起部と、前記の各突起部の周囲に設けられた窪み部とを有することを特徴とする、フロアマット、
[2]突起部の全周にわたって窪み部を有する、[1]のフロアマット、
[3]裏面としての前記樹脂層に加え、通気性を有する通気層を更に含み、前記樹脂層を形成する樹脂が、所定条件下において流動状態になることができる樹脂であり、前記通気層が、流動状態の前記樹脂を透過させない層である、[1]又は[2]のフロアマット、
[4]前記樹脂層が、樹脂と支持体とからなり、前記支持体は、流動状態の前記樹脂を透過可能な支持体であり、樹脂層の平坦部及び突起部では、その表面全体が前記樹脂に覆われ、その内側に、前記支持体が前記樹脂に完全に覆われて存在する、[1]〜[3]のフロアマット、
[5]前記樹脂層の窪み部の底面において前記支持体が露出し、且つ、支持体が前記通気層と直接接触する、[4]のフロアマット、
[6](1)支持体、所定条件下において流動状態になることのできる樹脂から形成されている成形性樹脂層、及び流動状態の前記樹脂を透過させないが、通気性を有する通気層をこの順に含むシート状積層体と、平坦部表面形成用凹部と複数の突起部形成用凹部と複数の窪み部形成用凸部とを有する成形型とを、前記支持体と前記成形型表面とが接触するように相互に重ね合わせる工程、(2)前記成形性樹脂層を形成する樹脂が流動状態になる条件下で、前記シート状積層体を押圧することによって、前記支持体と前記成形性樹脂層とからなる成形用フラット層の内、前記平坦部表面形成用凹部及び前記突起部形成用凹部に位置する成形用フラット層の部分を前記各凹部空間内に向かって突出させると共に、流動状態の樹脂の一部を前記支持体から外側に通過させ、平坦部、突起部、及び窪み部を形成させる工程、及び(3)前記樹脂を固化状態とする工程を含むことを特徴とする、フロアマットの製造方法
に関する。
図1は、本発明によるフロアマットの原料となるシート状積層体10Aの各層を分離して、成形型5と共に示す模式的分解断面図である。シート状積層体10Aは、表面層としてのカーペット層1と、中間層としての通気層2と、成形用フラット層3Aとを含む。また、図2は、図1に示すシート状積層体10Aを成形型5に接触させた状態を示す模式的断面図である。
本実施例では、以下に示す手順に従って、表面層としてのカーペット層、中間層としての発泡ウレタン層(通気層)及び不織布層、熱可塑性エラストマーとスパンボンド不織布(支持体)とからなる裏面樹脂層とからなる、本発明のフロアマットを調製した。本実施例で調製したフロアマットは、図6に示す裏面構造を有する。
次に、中間層(樹脂非透過性フェルト層)として、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維製フェルト(面密度=600g/m2、厚さ=5mm)に発泡ウレタン(発泡化倍率=50倍、厚さ=2.5mm、面密度=50g/m2)をフレームラミネート加工して一体化したものを用意した。
また、成形用フラット層の多孔質体層としては、スパンボンド不織布[面密度=25g/m2、通気性=400cm3/cm2・s、厚さ=0.1mm、商品名=シンテックス(三井化学(株)製)]を用意した。
比較用フロアマットとして、特開2004−154446号公報に記載のフロアマットに相当する市販品[レクサスGS(2005年8月発売、トヨタ自動車)向けフロアマットタイプA]を用意した。
前記フロアマット(以下、比較用フロアマットAと称する)は、表面から順に、カーペット層、接着層、不織布層、及びボトム層からなり、前記接着層は、部分的にカーペット層と不織布層とを接着して通気性のある層であり、また、ボトム層は、独立気泡の発泡体からなる層であった。また、ボトム層の裏面には、滑り止め用の円錐状突起(高さ=約3mm、フモト部直径=約3mm)を10mmのピッチで格子状に有しており、しかも、前記格子状に配置した各円錐状突起の間に、ボトム層からカーペット層まで貫通する貫通孔(ボトム層の裏面側直径=約3mm、ボトム層の不織布層との当接面側直径=約1.5mm)を有していた。
本比較例では、以下に示す手順に従って、特開2006−315430号公報に開示の比較用フロアマット(以下、比較用フロアマットBと称する)を調製した。
次に、中間層として、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維製フェルト(面密度=650g/m2、厚さ=5mm)を用意した。
また、成形用フラット層の多孔質体層としては、スパンボンド不織布[面密度=25g/m2、通気性=400cm3/cm2・s、厚さ=0.1mm、商品名=シンテックス(三井化学(株)製)]を用意した。
本実施例では、実施例1で調製した本発明のフロアマット、比較例1で用意した比較用フロアマットA、比較例2で調製した比較用フロアマットBを用いて、通気度と耐水性を測定した。通気度はフラジール法(単位:mL/cm2/sec)により、耐水性はJIS−L1092 低水圧法(単位:mm/H2O)により、それぞれ測定した。
結果を表1に示す。なお、通気度欄の「<0.2」は、フラジール法の測定限界である0.2mL/cm2/secよりも低いことを意味する。
本発明フロアマット 比較用フロアマットA 比較用フロアマットB
通気度 1.5 1.6 <0.2
耐水性 55 50 >1000
本実施例では、実施例1で調製した本発明のフロアマット、比較例1で用意した比較用フロアマットA、比較例2で調製した比較用フロアマットBを用いて、防滑性を評価した。
具体的には、各フロアマットから供試サンプル(縦=100mm、横=125mm)をそれぞれ裁断し、供試サンプルの上に重りを載せた状態で、市販のタフトカーペット(縦=800mm、横=300mm)又はニードルパンチカーペット(縦=800mm、横=300mm)の上に載置した。この際、供試サンプルと重りとの合計重量が100gとなるようにした。カーペット上に載置されている供試サンプルを引張試験機(テンシロン;オリエンテックコーポレーション社)で等速(100mm/min)にて横方向に引張り、最大点荷重(単位=N)を測定した。各供試サンプルについて測定を5回実施した。
本発明フロアマット 比較用フロアマットA 比較用フロアマットB
最小値 4.6 3.1 3.8
最大値 8.9 5.0 4.7
平均 6.1 4.2 4.4
本発明フロアマット 比較用フロアマットA 比較用フロアマットB
最小値 6.7 3.8 4.9
最大値 8.6 4.3 7.0
平均 7.4 4.1 5.6
本実施例では、実施例1で調製した本発明のフロアマット、比較例1で用意した比較用フロアマットA、比較例2で調製した比較用フロアマットBを用いて、吸音性を評価した。
具体的には、ブリューエル・ケア社の測定器を用いて、ISO 10534−2“Acoustics -Determination of sound absorption coefficient and impedance in impedance tubes-, Part 2: transfer - Function method”に準じて、フロアマットの吸音率を測定した。
本発明 比較用 比較用
フロアマット フロアマットA フロアマットB
平均吸音力 0.59 0.46 0.53
本発明 比較用 比較用
フロアマット フロアマットA フロアマットB 車両フロア材
平均吸音力 0.67 0.62 0.56 0.49
1・・・カーペット層;11・・・パイル層;12・・・基布層;
2・・・通気層;
3・・・凹凸裏面層;31・・・樹脂層;32・・・支持体層;
3A・・・成形用フラット層;31A・・・成形性樹脂層;32A・・・支持体層;
5・・・成形型;51・・・平坦部表面形成用凹部;52・・・突起部形成用凹部;
53・・・窪み部形成用凸部;
4・・・突起部;7・・・平坦部;8・・・窪み部。
Claims (6)
- 少なくとも裏面が樹脂層であって、
前記樹脂層が、その露出面側に、平坦部と、その平坦部よりも突出する複数の突起部と、前記の各突起部の周囲に設けられた窪み部とを有する
ことを特徴とする、フロアマット。 - 突起部の全周にわたって窪み部を有する、請求項1に記載のフロアマット。
- 裏面としての前記樹脂層に加え、通気性を有する通気層を更に含み、
前記樹脂層を形成する樹脂が、所定条件下において流動状態になることができる樹脂であり、
前記通気層が、流動状態の前記樹脂を透過させない層である、
請求項1又は2に記載のフロアマット。 - 前記樹脂層が、樹脂と支持体とからなり、
前記支持体は、流動状態の前記樹脂を透過可能な支持体であり、
樹脂層の平坦部及び突起部では、その表面全体が前記樹脂に覆われ、その内側に、前記支持体が前記樹脂に完全に覆われて存在する、
請求項1〜3のいずれか一項に記載のフロアマット。 - 前記樹脂層の窪み部の底面において前記支持体が露出し、且つ、支持体が前記通気層と直接接触する、請求項4に記載のフロアマット。
- (1)支持体、所定条件下において流動状態になることのできる樹脂から形成されている成形性樹脂層、及び流動状態の前記樹脂を透過させないが、通気性を有する通気層をこの順に含むシート状積層体と、
平坦部表面形成用凹部と複数の突起部形成用凹部と複数の窪み部形成用凸部とを有する成形型とを、前記支持体と前記成形型表面とが接触するように相互に重ね合わせる工程、
(2)前記成形性樹脂層を形成する樹脂が流動状態になる条件下で、前記シート状積層体を押圧することによって、前記支持体と前記成形性樹脂層とからなる成形用フラット層の内、前記平坦部表面形成用凹部及び前記突起部形成用凹部に位置する成形用フラット層の部分を前記各凹部空間内に向かって突出させると共に、流動状態の樹脂の一部を前記支持体から外側に通過させ、平坦部、突起部、及び窪み部を形成させる工程、及び
(3)前記樹脂を固化状態とする工程
を含むことを特徴とする、フロアマットの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007207844A JP2009040235A (ja) | 2007-08-09 | 2007-08-09 | フロアマット及びその製造方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101066348B1 (ko) * | 2009-03-30 | 2011-09-20 | 조신복 | 플로어 매트 |
US10384619B2 (en) | 2016-07-04 | 2019-08-20 | GM Global Technology Operations LLC | Motor vehicle with load compartment floor |
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2007
- 2007-08-09 JP JP2007207844A patent/JP2009040235A/ja active Pending
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