JP2009040008A - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Hirotake Nakamura
宙健 中村
Kosuke Nukui
康介 温井
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Abstract

【課題】占有スペースを低減しながらも、安定したシール性を確保できるようにする。
【解決手段】インクジェットヘッドと一体的に走査され、複数のインク流路を有する接続部材38と、インクジェットヘッドと一体的に走査され、複数のインク流路を有する板状アーム部20と、接続部材38と板状アーム部20との間に挟持され、接続部材38のインク流路と板状アーム部20のインク流路とをそれぞれ液密的に連通させる複数の貫通孔50を有するシール部材39とを備えるとともに、一方が接続部材38、他方が板状アーム部20に形成され、接続部材38と板状アーム部20とを互いに位置決めするボス44〜46及びボス穴22〜24からなる位置決め構造を3組備え、2本の長尺ボス44,45は、互いに走査方向に並んだ位置関係にあり、短尺ボス46は、長尺ボス44に対して走査方向と異なる方向に並んだ位置関係にある。
【選択図】図9

Description

本発明は、インクジェットプリンタ等のような液滴吐出装置に関するものである。
従来、インクカートリッジから可撓性チューブを介して供給されるインクをキャリッジ上のバッファタンクで一時貯留し、該バッファタンクからインクジェットヘッドにインクを適宜供給し、該インクジェットヘッドのノズルからインクを吐出して用紙等に画像を記録させるインクジェットプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
可撓性チューブはチューブジョイントを介してバッファタンクに接続されており、該チューブジョイントはキャリッジから延出したアーム部に弾性を有するクリップにより挟持されている。チューブジョイントは、可撓性チューブが接続される第1接続部材と、この第1接続部材からのインクをバッファタンクへ供給する第2接続部材と、第1接続部材と第2接続部材とで挟持され、互いの液体流路を液密的に連通させるシール部材とを備えている。
ところで、製品組立時において、第1接続部材を第2接続部材に近づけてシール部材を挟持させる際に、第1接続部材がシール部材を押圧する方向(挟持方向)と異なる方向に少しでも移動すると、シール部材に捩れが発生する。このように、シール部材が、捩れたままの状態で第1接続部材と第2接続部材とにより挟持されると、密着性が低下してシール効果が弱くなるという問題がある。この対策として、第1接続部材に複数の長尺ボスを設け、第2接続部材に夫々に対応するボス穴を設けることが考えられる。こうすると、第1接続部材がシール部材に接触する前に、第1接続部材の長尺ボスが第2接続部材のボス穴に挿通され、第1接続部材は第2接続部材に対して位置決め及び回転止めされながら、シール部材を正しく押圧することが可能となる。
特開2005−262816号公報
しかしながら、チューブジョイントはキャリッジとともに一体的に走査されるので、チューブジョイントに長いボスを複数設けてしまうと、長尺ボスの他部品との干渉を防止するために要する占有スペースが増大することとなる。即ち、キャリッジは印刷時に一方向に走査されるため、長尺ボスの存在箇所の走査方向全域にわたってスペースを空ける必要が生じる。また、ボスが長くなれば寸法精度が低下するため、複数の長尺ボスが設けられると第1接続部材と第2接続部材との間のガタツキも増加することとなる。
そこで本発明は、占有スペースを低減しながらも、安定したシール性を確保できるようにすることを目的としている。
本発明は上述のような事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係る液滴吐出装置は、複数の液体タンクからの液体が複数の液体供給路を介してそれぞれ液滴吐出ヘッドに供給され、前記液滴吐出ヘッドが一方向に走査される液滴吐出装置であって、前記液滴吐出ヘッドと一体的に走査され、前記液体供給路の一部分を構成する複数の液体流路を有する第1部材と、前記液滴吐出ヘッドと一体的に走査され、前記液体供給路の前記一部分とは異なる他部分を構成する複数の液体流路を有する第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間に挟持され、前記第1部材の前記複数の液体流路と前記第2部材の前記複数の液体流路とをそれぞれ液密的に連通させる複数の貫通孔を有するシール部材と、を備えるとともに、一方が前記第1部材、他方が前記第2部材に形成された前記第1部材と前記第2部材とを互いに位置決めするボス及びボス穴からなる位置決め構造の組を少なくとも3組備え、前記各ボスのうち2本が長尺ボスであり、前記各ボスのうち1本が短尺ボスであり、前記2本の長尺ボスは、互いに前記液滴吐出ヘッドの走査方向に並んだ位置関係にあり、前記短尺ボスは、前記長尺ボスに対して前記走査方向と異なる方向に並んだ位置関係にあることを特徴とする。
前記構成によれば、2本の長尺ボスは走査方向に並設されており、走査方向から見て互いに重なる位置関係であるため、液滴吐出ヘッドの走査とともに移動する長尺ボスが他部品と干渉しないために考慮すべき占有スペースを低減することができる。また、走査方向から見て長尺ボスと重ならない位置関係である短尺ボスは長さが短いため、液滴吐出ヘッドの走査とともに移動する短尺ボスが他部品と干渉しないために考慮すべき占有スペースも極力低減することができる。
さらに、複数のボスに短尺ボスが含められているので、寸法精度の要求される長いボスを低減することができる。また、短尺ボスがボス穴に挿入される前に2本の長尺ボスがボス穴に挿入されるので、短尺ボスがボス穴に挿入される前の段階で第1部材が第2部材に対して長尺ボス周りに相対回転することが抑制され、短尺ボスがシール部材を引っ掛けてシール性が低下するのを防止することもできる。
前記短尺ボスは、前記2本の長尺ボスのうち一方に対して前記複数の貫通孔の配列方向に並んだ位置関係にあってもよい。
前記構成によれば、第1部材と第2部材とが液体流路及び貫通孔の配列方向に沿ってシール部材をバランスよく押圧するので、複数の貫通孔が第1部材及び第2部材の液体流路に対して安定した液密性を保つことができる。
前記2本の長尺ボスのうち一方に対応する前記ボス穴の周囲と、前記短尺ボスに対応する前記ボス穴の周囲には、前記ボスが形成された面と当接するように突出した筒状座部が設けられていてもよい。
前記構成によれば、第1部材と第2部材とでシール部材を挟むようにボスをボス穴に挿入していくと、ボスが形成された面が筒状座部に当接するので、シール部材の潰し過ぎを防止することができる。
前記2本の長尺ボスのうち一方は、前記ボス穴に挿入された状態で前記ボス穴の内周面との間にクリアランスが形成される構成であってもよい。
前記構成によれば、2本の長尺ボスのうち一方のボス周りの回転方向において、第1部材と第2部材との間の相対位置が若干のフレキシビリティを有するので、多少の寸法誤差があっても短尺ボスをボス穴に挿入しやすくなる。
前記第1部材と前記第2部材とで前記シール部材が挟持された状態において、前記長尺ボスの先端部の前記ボス穴からの突出量は、前記短尺ボスの先端部の前記ボス穴からの突出量より大であってもよい。
前記構成によれば、走査方向から見て互いに重なる位置関係である長尺ボスの先端部のボス穴からの突出量が大きく、走査方向から見て長尺ボスと重ならない位置関係である短尺ボスの先端部のボス穴からの突出量が小さいため、ボスの先端部がボス穴を通過して外部に突出する構成であっても、効果的にボスと他部品との干渉を抑制することができる。
前記第1部材と前記第2部材とで前記シール部材が挟持された状態で、前記長尺ボスの先端部が前記ボス穴から突出し、前記短尺ボスの先端部は前記ボス穴から突出しない構成であってもよい。
前記構成によれば、走査方向から見て互いに重なる位置関係である長尺ボスの先端部がボス穴から突出量し、走査方向から見て長尺ボスと重ならない位置関係である短尺ボスの先端部はボス穴からの突出しないため、ボスの先端部がボス穴を通過して外部に突出する構成であっても、効果的にボスと他部品との干渉を抑制することができる。
前記短尺ボスは、前記第1部材と前記第2部材とで前記シール部材が挟持される前に前記ボス穴に挿入可能な長さであってもよい。
前記構成によれば、短尺ボスがボス穴に挿入される前には、シール部材は第1部材と第2部材とで挟持されていないので、短尺ボスがボス穴にガイドされていない状態でシール部材が捩られることをより確実に防止することができる。但し、第1部材及び第2部材がシール部材に接触してから短尺ボスがボス穴にガイド開始されても、シール部材の押し潰し段階における捩れは防止することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、占有スペースを低減しながらも、安定したシール性を確保することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。なお、以下の説明ではインクジェットヘッドからインクを吐出する方向を下方とし、その反対側を上方とする。
図1は本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタ1の要部を示す概略斜視図である。図1に示すように、インクジェットプリンタ1(液滴吐出装置)は、一対のガイドレール2,3が略平行に配設されており、そのガイドレール2,3にヘッドユニット4が走査方向にスライド可能に支持されている。ヘッドユニット4には、図示しない4つのインクタンク(液体タンク)からの4色のインク(ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー)を夫々供給する4本のインク供給チューブ5が接続されている。ヘッドユニット4には、インクジェットヘッド14(図2参照)が搭載されており、その下方で走査方向と直角する方向に搬送される記録用紙に向けてインクジェットヘッド14からインクが吐出される構成となっている。即ち、インクタンク(図示せず)からインクジェットヘッド14(図2参照)にインクを供給する複数の液体供給路がヘッドユニット4やインク供給チューブ5により構成されている。
ヘッドユニット4は、一対のプーリー6,7に巻き掛けられたタイミングベルト8に接合されており、タイミングベルト8はガイドレール3の延在方向と略平行に配設されている。一方のプーリー7には正逆回転駆動するモータ9が設けられており、そのプーリー7が正逆回転駆動されることでタイミングベルト8が往復移動し、ヘッドユニット4がガイドレール2,3に沿って一方向に走査される。
図2は図1に示すインクジェットプリンタ1のヘッドユニット4の分解斜視図である。図2に示すように、ヘッドユニット4は、上から順に、バッファタンク11、パッキン16、キャリッジ12、フレーム板13、インクジェットヘッド14(液滴吐出ヘッド)及びノズル保護カバー15を備えている。バッファタンク11はキャリッジ12の中に収容され、キャリッジ12の下面にフレーム板13及びノズル保護カバー15を接着されたインクジェットヘッド14が固定されている。
バッファタンク11は、4つのインク流入口21が形成された板状アーム部20(第2部材)を有している。4つのインク流入口21は、バッファタンクの長手方向、即ち、走査方向に直交する紙送り方向に1列に並べられている。また、板状アーム部20には、後述する3つのボス穴22〜24が上下方向に貫通して設けられており、3つのボス穴22〜24のうち2つの周囲には筒状座部25,26が上方に向けて突設されている。さらに、板状アーム部20の上面の所要箇所には、後述するシール部材39を位置決めする突起部27が突設されている。また、キャリッジ12には、バッファタンク11の板状アーム部20の下面を支持する板状の支持アーム部28が設けられている。
インクジェットヘッド14は、インクを4つのインク流入口17aから多数のノズル17b(図4参照)まで導く複数のインク室を有する流路ユニット17と、その流路ユニット17の上面に積層されて流路ユニット17内のインクにノズル17b(図4参照)に向かう吐出圧力を選択的に付与する圧電駆動式のアクチュエータ18とを有している。流路ユニット17の上面周縁部はフレーム板13の下面に接着固定されており、アクチュエータ18がフレーム板13の中央開口部13bに配置されている。また、フレーム板13には、流路ユニット17のインク流入口17aに連通する4つのインク通過孔13aが設けられている。フレーム板13のインク通過孔13aは、4つのインク通過孔16aを有するパッキン16を介してバッファタンク11のインク流出口34(図3参照)と液密的に連通している。
図3は図2に示すヘッドユニット4の上面図である。図4は図3に示すヘッドユニット4の底面図である。図5は図3のV−V線断面図である。図3に示すように、バッファタンク11は、インク供給チューブ5を介して供給される4色のインクを一旦貯留し、インクジェットヘッド14に適宜インクを供給する構成となっている。バッファタンク11の内部には、4色のインクに対応して4つのインク貯留室30〜33がそれぞれ形成されており、各インク貯留室30〜33にはインク流出口34がそれぞれ設けられている。図4に示すように、流路ユニット17の下面に形成されたノズル面17cには、各色のインクを吐出する多数のノズル17bが設けられている。また、ノズル面17cの周囲には、フレーム板13の下面に固定された平面視でコ字形状のノズル保護カバー15が配置されている。
図3乃至5に示すように、バッファタンク11の板状アーム部20には、インク供給チューブ5に圧入されるチューブ接続部42を有する接続部材38(第1部材)がシール部材39を介して取り付けられている。そして、上から順に、接続部材38、シール部材39、板状アーム部20及び支持アーム部28が積層された状態で、これらが断面コ字形状のバネ性を有するクリップ40で纏めて挟持されている。
図6(a)は接続部材38の下方から見た斜視図、(b)は板状アーム部20及びシール部材39の上方から見た斜視図である。図6(a)に示すように、接続部材38には、紙送り方向に延在する流路形成部41aと、流路形成部41aの端部から走査方向に延びた延出部41bとを有する略L字形状の基部41が設けられている。流路形成部41aの端面には、突出部41bの突出方向と同方向に4つのチューブ接続部42が突出している。各チューブ接続部42は、紙送り方向に一列に並べられており、各チューブ接続部42の開口部42aは走査方向を向いている。また、基部41の流路形成部41aの下面には、各チューブ接続部42にインク流路47(図7及び8参照)を介して一対一で対応して連通した4つのインク流出口43が下向きに開口している。また、流路形成部41aのチューブ接続部42側の端部には、下方に向けて若干突出した干渉壁部47が設けられている。
さらに、基部41の流路形成部41aの下面には、長尺ボス44及び短尺ボス46がそれぞれ1つずつ突出している。長尺ボス44は、流路形成部41aの延出部41b側の端部に設けられ、短尺ボス46は、流路形成部41aの延出部41bと離反する側の端部に設けられている。よって、長尺ボス44と短尺ボス46とは、インク流出口43の配列方向、即ち、紙送り方向に沿って並んだ位置関係にある。また、基部41の延出部41bの先端側の下面には、長尺ボス45が突出している。よって、2本の長尺ボス44,45は、走査方向に沿って並んだ位置関係にある。なお、2本の長尺ボスは互いに同一長さである。
図6(b)に示すように、板状アーム部20の上面には、長尺ボス44,45及び短尺ボス46に対応する位置にボス穴23〜24が形成されている。これらボス穴22〜24のうち2つのボス穴22,24の周囲には、筒状座部25,26が上方に向けて突設されている。また、ボス穴22,24は、長尺ボス44及び短尺ボス46がガタツキなく挿入される内径となっている。一方、ボス穴23は、長尺ボス45がボス穴24に挿入された状態で、長尺ボス45の外周面との間に若干のクリアランスが形成される内径となっている。また、板状アーム部20の上面には、接続部材38の各インク流出口43と対応する位置に前述した4つのインク流入口21(図1参照)が形成されている。
シール部材39は、ゴムやシリコーン等の弾性材からなり、板状の基部49を備えている。その基部49には、接続部材38のインク流出口43(図6(a)参照)及び板状アーム部20(図1参照)のインク流入口21にそれぞれ対応する4つの貫通孔50が形成されている。また、それら貫通孔50の周囲には上下に突出する筒状シール部51がそれぞれ設けられている。それら筒状シール部51は、接続部材38のインク流出口43及び板状アーム部20のインク流入口21の周囲の面に密着される。さらに、シール部材39には、板状アーム部20の突起部27が嵌合される位置決め孔53が形成されている。
図7は図3のVII−VII線断面図である。図8は図3のVIII−VIII線断面図である。図7及び8に示すように、板状アーム部20には、インク流入口21と一端が連通するインク流路55が形成されており、インク流路55の他端はインク貯留室30〜33にそれぞれ連通している。シール部材39は、その貫通孔50が接続部材38のインク流出口43及び板状アーム部20のインク流入口21に連通され、クリップ40の弾性力により筒状シール部51が接続部材38と板状アーム部20との間に圧縮状態で挟持されている。これにより、インク流出口43とインク流入口21は、外部に対して液密状態で連通されている。
次に、接続部材38の板状アーム部20に対する組み付け手順について説明する。図9は接続部材38と板状アーム部20とでシール部材39を挟持させる際の第1工程を説明する斜視図であり、図10はその正面図である。図9及び10に示すように、板状アーム部20の上面にシール部材39が載置された状態で、接続部材38を板状アーム部20に向けて移動させると、一方の長尺ボス44の先端部44aからボス穴22に挿入される。この時点では、他方の長尺ボス45の先端部45aはボス穴23に挿入される直前に位置し、短尺ボス46の先端部46aはボス穴24から大きく離れて挿入されていない。
図11は接続部材38と板状アーム部20とでシール部材39を挟持させる際の第2工程を説明する斜視図であり、図12はその正面図である。図11及び12に示すように、さらに接続部材38を板状アーム部20に近づけるように移動させると、他方の長尺ボス45の先端部45aもボス穴23に挿入開始される。ここで、ボス穴23は、長尺ボス45の外周面との間にクリアランスが形成される内径となっているので、長尺ボス44の先端部44と長尺ボス45の先端部45との間の寸法公差を吸収することが可能である。
この時点では、短尺ボス46の先端部46aはボス穴24に挿入される直前に位置し、接続部材38の基部41とシール部材39との距離は、短尺ボス46の先端部46aとボス穴24との距離よりも大きくなっている。つまり、短尺ボス46は、接続部材38と板状アーム部20とでシール部材39が挟持される前にボス穴24に挿入可能な長さとなっている。
図13は接続部材38と板状アーム部20とでシール部材39を挟持させる際の第3工程を説明する斜視図であり、図14はその正面図である。図13及び14に示すように、さらに接続部材38を板状アーム部20に近づけるように移動させると、短尺ボス46もボス穴24に挿入される。その際、図11及び12の段階で、2本の長尺ボス44,45が既にボス穴22,23に挿入されているので、接続部材38が長尺ボス44の軸線周りに回転することなく、短尺ボス46はボス穴24にスムーズに導かれる。
そして、板状アーム部20の2つの筒状座部25,26が接続部材38の基部41の下面と当接し、接続流路38の干渉壁部47が板状アーム部20の上面に当接し、接続部材38と板状アーム部20とでシール部材39が挟持された状態となる。このとき、長尺ボス44,45の先端部44a,45aのボス穴22,23から下方への突出量は、短尺ボス46の先端部46aのボス穴24から下方への突出量より大きくなっている。なお、接続部材38と板状アーム部20とでシール部材39が挟持された状態で、長尺ボス44,45の先端部44a,45aがボス穴22,23から突出し、短尺ボス46の先端部46aはボス穴24から突出しない構成としてもよい(図示省略)。そして最後に、接続部材38、シール部材39、板状アーム部20及び支持アーム部28が纏めてバネ性を有するクリップ40(図8参照)で挟持される。
以上に説明した構成によれば、2本の長尺ボス44,45は走査方向に並設されており、走査方向から見て互いに重なる位置関係であるため、ヘッドユニット4の走査とともに移動する長尺ボス44,45が他部品と干渉しないために考慮すべき占有スペースを低減することができる。また、走査方向から見て長尺ボス44,45と重ならない位置関係である短尺ボス46は長さが短いため、ヘッドユニット4の走査とともに移動する短尺ボス46が他部品と干渉しないために考慮すべき占有スペースも極力低減することができる。
さらに、複数のボス44〜46に短尺ボス46が含められているので、寸法精度の要求される長いボス44,45を低減することができる。また、短尺ボス46がボス穴24に挿入される前に2本の長尺ボス44,45がボス穴22,23に挿入されるので、短尺ボス46がボス穴24に挿入される前の段階で接続部材38が板状アーム部20に対して長尺ボス44周りに相対回転することが抑制され、短尺ボス46がシール部材39を引っ掛けてシール性が低下するのを防止することもできる。
また、短尺ボス46は、長尺ボス44に対して4つの貫通孔50の配列方向に並んだ位置関係にあるので、接続部材38と板状アーム部20とが4つの貫通孔50の配列方向に沿ってシール部材39をバランスよく押圧するので、4つの貫通孔50が接続部材38のインク流出口43及び板状アーム部20のインク流入口21に対して安定した液密性を保つことができる。さらに、接続部材38と板状アーム部20とでシール部材39を挟む際に、長尺ボス44及び短尺ボス46が形成された基部41の下面が筒状座部25,26に当接するので、シール部材39の潰し過ぎを防止することができる。
また、走査方向から見て互いに重なる位置関係である長尺ボス44,45の先端部44a,45aのボス穴22,23から下方への突出量が大きく、走査方向から見て長尺ボス44,45と重ならない位置関係である短尺ボス46の先端部46aのボス穴24から下方への突出量が小さいため、ボス44〜46の先端部44a〜46aがボス穴22〜24を通過して外部に突出する構成であっても、効果的にボス44〜46と他部品との干渉を抑制することができる。さらに、短尺ボス46がボス穴24に挿入される前には、シール部材39は接続部材38と板状アーム部20とで挟持されていないので、短尺ボス46がボス穴24に案内されていない状態でシール部材39が捩られることをより確実に防止することができる。
なお、本実施形態では、接続部材38にボス44〜46を設け、板状アーム部20にボス穴22〜24を設ける構成としているが、接続部材38にボス及びボス穴を混在して設け、板状アーム部20にそれに対応するボス穴及びボスを設けた構成としてもよい。また、本実施形態は本発明をインクジェットプリンタに適用したものであるが、インク以外の液体、例えば着色液を吐出して液晶表示装置のカラーフィルタを製造する装置、導電液を吐出して電気配線を形成する装置などに使用する液滴吐出装置に適用してもよい。
以上のように、本発明に係る液滴吐出装置は、占有スペースを低減しながらも、安定したシール性を確保することができる優れた効果を有し、この効果の意義を発揮できるインクジェットプリンタ等に広く適用すると有益である。
本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの要部を示す概略斜視図である。 図1に示すインクジェットプリンタのヘッドユニットの分解斜視図である。 図2に示すヘッドユニットの上面図である。 図3に示すヘッドユニットの底面図である。 図3のV−V線断面図である。 (a)は第1部材の下方から見た斜視図、(b)は板状アーム部及びシール部材の上方から見た斜視図である。 図3のVII−VII線断面図である。 図3のVIII−VIII線断面図である。 接続部材と板状アーム部とでシール部材を挟持させる際の第1工程を説明する斜視図である。 接続部材と板状アーム部とでシール部材を挟持させる際の第1工程を説明する正面図である。 接続部材と板状アーム部とでシール部材を挟持させる際の第2工程を説明する斜視図である。 接続部材と板状アーム部とでシール部材を挟持させる際の第2工程を説明する正面図である。 接続部材と板状アーム部とでシール部材を挟持させる際の第3工程を説明する斜視図である。 接続部材と板状アーム部とでシール部材を挟持させる際の第3工程を説明する正面図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ(液滴吐出装置)
14 インクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)
20 板状アーム部(第2部材)
22〜24 ボス穴
25,26 筒状座部
38 接続部材(第1部材)
39 シール部材
44,45 長尺ボス
44a〜46a 先端部
46 短尺ボス
47,55 インク流路(液体流路)
50 貫通孔

Claims (7)

  1. 複数の液体タンクからの液体が複数の液体供給路を介してそれぞれ液滴吐出ヘッドに供給され、前記液滴吐出ヘッドが一方向に走査される液滴吐出装置であって、
    前記液滴吐出ヘッドと一体的に走査され、前記液体供給路の一部分を構成する複数の液体流路を有する第1部材と、
    前記液滴吐出ヘッドと一体的に走査され、前記液体供給路の前記一部分とは異なる他部分を構成する複数の液体流路を有する第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材との間に挟持され、前記第1部材の前記複数の液体流路と前記第2部材の前記複数の液体流路とをそれぞれ液密的に連通させる複数の貫通孔を有するシール部材と、を備えるとともに、
    一方が前記第1部材、他方が前記第2部材に形成され、前記第1部材と前記第2部材とを互いに位置決めするボス及びボス穴からなる位置決め構造の組を少なくとも3組備え、
    前記各ボスのうち2本が長尺ボスであり、前記各ボスのうち1本が短尺ボスであり、
    前記2本の長尺ボスは、互いに前記液滴吐出ヘッドの走査方向に並んだ位置関係にあり、
    前記短尺ボスは、前記長尺ボスに対して前記走査方向と異なる方向に並んだ位置関係にあることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記短尺ボスは、前記2本の長尺ボスのうち一方に対して前記複数の貫通孔の配列方向に並んだ位置関係にある請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記2本の長尺ボスのうち一方に対応する前記ボス穴の周囲と、前記短尺ボスに対応する前記ボス穴の周囲には、前記ボスが形成された面と当接するように突出した筒状座部が設けられている請求項1又は2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記2本の長尺ボスのうち一方は、前記ボス穴に挿入された状態で前記ボス穴の内周面との間にクリアランスが形成される構成である請求項1乃至3のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  5. 前記第1部材と前記第2部材とで前記シール部材が挟持された状態において、前記長尺ボスの先端部の前記ボス穴からの突出量は、前記短尺ボスの先端部の前記ボス穴からの突出量より大である請求項1乃至4のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  6. 前記第1部材と前記第2部材とで前記シール部材が挟持された状態で、前記長尺ボスの先端部が前記ボス穴から突出し、前記短尺ボスの先端部は前記ボス穴から突出しない構成である請求項1乃至4のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  7. 前記短尺ボスは、前記第1部材と前記第2部材とで前記シール部材が挟持される前に前記ボス穴に挿入可能な長さである請求項1乃至6のいずれかに記載の液滴吐出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015221582A (ja) * 2010-09-10 2015-12-10 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録装置

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