JP3768985B2 - インクタンク、該インクタンクを用いる記録ヘッド及び記録装置 - Google Patents

インクタンク、該インクタンクを用いる記録ヘッド及び記録装置 Download PDF

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Description

本発明は、インク滴を吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録ヘッドに搭載するインクタンクに関し、特にカートリッジタイプのインクジェット記録ヘッドに着脱自在に保持されるインクタンク、及び該インクタンクを用いる記録ヘッド及び記録装置に関する。
インクジェット記録装置の一つとして、インクを収容するインクタンクと、このインクタンクを着脱自在に搭載し、インクタンクからインクを受けてインク滴を吐出するインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッドカートリッジと呼ぶ)と、このインクジェット記録ヘッドを着脱自在に搭載するキャリッジと、紙やフィルム等の記録媒体を搬送する搬送手段と、これらを制御するための制御手段とを具備するものが市場に提供されている。
インクジェット記録装置は、複数色のインクを用いてカラー画像記録に対応することが容易であり、装置の小型化も可能であるため、ノートパソコンなどとともに持ち運べるポータブルなカラープリンタも提供されている。
このような小型のカラープリンタに用いられるインクタンクとして、例えば特許文献1では、仕切り板により内部を3分割し,イエロー,シアン,マゼンタの各色のインクを収容するとともに、それぞれのインクをインクジェット記録ヘッドへ供給するためのインク供給口をインクタンクの挿入方向に沿って形成した構成を開示している。上記明細書では、小型インクジェット記録装置に用いられるインクタンクとして、インクジェット記録ヘッドを備えたホルダに対して着脱自在にされるインクタンクにおいて、インク供給口を底面に備え、この底面に隣接する一端面にインクタンクホルダーに形成された抜け止め孔に嵌合する爪状突起が設けられるとともに、他端面に、インクタンクホルダーに形成された係合孔に結合するラッチ爪が設けられたラッチレバーが弾性的に支持されて設けられている構成についても開示しており、位置決め精度を低下させずに簡単な操作・機構でインクタンクの着脱を行える構成として、広く採用されている。
米国特許第5619237号明細書
近年、インクジェット記録ヘッドの技術向上は目覚しく、それに伴い記録ヘッド単体の能力として、印字速度も2〜5ppm程度から10〜20ppm程度へと向上している。このような高速記録が可能な記録ヘッドに、従来のインクタンクを採用して高速記録を行ったところ、インクタンク内にインクが十分残っているにもかかわらずカラー記録が上手くできなくなる場合があった。
本発明者らはこの原因を鋭意検討した結果、高速記録を実現するためには、インクタンクから記録ヘッドへのインク供給速度を高速化させる必要があり、そのためにはインク供給口の開口面積を大きくする必要があることを見出した。
しかしながら、小型のカラープリンタに用いられるインクタンク、特にインク収容量が各色10ml以下の複数色一体型インクタンクは、記録装置へ搭載するスペースに制約があり、供給口の配置にも制限があった。
本発明の目的は、簡単な構成でありながらインクジェット記録ヘッドへのインク供給スピードを向上させても安定したインク供給を実現できる複数色一体型インクタンク、及び該インクタンクを用いる記録ヘッド及び記録装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のインクタンクは、略長方形の底面を有する筐体と、該筐体内に設けられた仕切り板により区分される複数のインク収容部と、該複数のインク収容部にそれぞれ設けられ、前記筐体の底面に位置するインク供給口と、ホルダの第一の係合穴と係合可能な第一の係合部と、前記ホルダの第二の係合穴と係合可能なラッチレバーに設けられた第二の係合部と、を備え、前記インク収容部に収容されたインクを吐出する記録ヘッド部を備えた前記ホルダに対して着脱自在に装着されるインクタンクにおいて、前記第一の係合部と前記複数のインク供給口と前記第二の係合部とこの順に前記底面の長辺の一方に偏って略一直線上に配置されると共に、前記筐体底面に、前記供給口をそれぞれ底面に備える複数の窪み部を備えるとともに、前記複数の窪み部の側部が、前記複数の供給口が偏倚している側に設けられた筐体側面に対して切り欠かれて開口していることを特徴とする。
さらに、前記複数のインク収容部にはイエロー、マゼンタ、シアンのインクが収納されている構成としてもよい。
また、本発明は、上述のインクタンクを着脱自在に保持するホルダと、前記ホルダに設けられ、前記ホルダに装着されたインクタンクからインクを受入してインク滴を吐出する記録ヘッド部と、を有するインクジェット記録ヘッド、及び該記録ヘッドを着脱自在に搭載するキャリッジを備え、インクジェット記録ヘッドから記録媒体にインク滴を吐出して記録を行うインクジェット記録装置についても発明するものである。
上記のような構成のインクタンクでは、タンク底部のインク供給口が、一側面に偏って配置されたことで、ホルダのインク供給管から記録ヘッドまでのインク流路を短くすることができる。この結果、インクタンクから記録ヘッドへのインク供給スピードを向上させてもインク供給口が大きいためインクタンクから安定したインク供給を実現することができる。
さらに、タンク底部のインク供給口が、筐体において剛性の比較的高い角部(タンク底部と連続するタンクの側面)付近に配置されたことで、インクタンク筐体の強度低下を極力抑える事が可能となり、ホルダへのタンク装着、並びにホルダとインクタンク間の液体供給部の結合に際してインクタンクの変形を防ぐことが出来る。
さらに、複数の窪み部が独立していることによりインクタンクのホルダへの着脱の際にインク供給口から他のインク収容部のインクと混色する恐れがなくなるとともに、ホルダのインク供給管から記録ヘッドまでのインク流路をより短くすることができるので、より好ましい構成である。また、この構成では、インク供給口がインクタンク側面側に開口しているため生産工程におけるインク注入後の供給口付近に付着したインクの拭き取りが簡易になる。また、インクタンク側面側に寄って配置されるインク供給口を全周壁とした場合、インクタンク側面側に非常に薄肉の壁部を形成することになる。このような薄肉の成形部材にはウエルドラインが生じやすい。その結果、インク供給口から薄肉の壁部へつながるウエルドラインに滲むインクをユーザーが触れて指や手を汚すことがある。しかし、本発明においては、側面側を開口とすることで薄肉部を有していないためウエルドラインは存在しない。すなわち、より信頼性の高いインクタンクを実現可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の一つの実施形態によるカラー用記録ヘッドカートリッジを構成するインクタンクとこれを装着するホルダ部を示す外観斜視図、図2は図1に示したホルダの上面図である。図3は図1に示したインクタンクの構造を説明するための図で、(a)は上面図、(b)は一部を破断した側面図、(c)は底面図である。図4は図1に示したカラーインクタンクの斜視図、図5及び図6は図1に示したホルダ内にブラックインクタンク及びカラーインクタンクをそれぞれ装着する時の状態を示す斜視図である。
図1に示すようにカラー用記録ヘッドカートリッジ30は、インク滴を吐出するインクジェット式の記録ヘッド部32が一体に設けられたホルダ31と、ホルダ31に着脱自在に保持されるインクタンク10A及びインクタンク10Bとを有する。インクタンク10Aは記録ヘッド部32に供給するブラックインクを収容している。インクタンク10Bは記録ヘッド部32に供給するイエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクを別々に収容している。
記録ヘッド部32は、使用状態においてホルダ31の底部に位置しており、インクタンク10Aから供給されるブラックインクに対応した吐出口群(不図示)と、インクタンク10Bから供給されるイエローインク用の吐出口群(不図示)、マゼンタインク用の吐出口群(不図示)、およびシアンインク用の吐出口群(不図示)とを有する。ホルダ31の、インクタンク10A,10Bとの接続部には、インクタンク10A,10B内に収容した複数のインクの色に対応したインク受入管33が突出して設けられ、各インク受入管33はインク供給路(不図示)を介してそれぞれの吐出口群と連通している。また、それぞれのインクタンク10A,10Bを装着する領域を区画するために、ホルダ31の底壁には仕切板38が一体的に設けられている。
ホルダ31には、ブラック用のインクタンク10Aのインク供給口14の位置に対応して1つのインク受入管33が設けられ、カラー用のインクタンク10Bの各インク供給口14の位置に対応して、3つのインク受入管33が設けられている。各インク受入管33の周囲には、インクタンク10A,10Bから各インク受入管33を通じて供給されるインクがホルダ31内へ漏れるのを防止するための、及びインク蒸発を防ぐためのシール部材39が取付けられている。
一方、インクタンク10Bは、インク用のインク収容部を構成する上端が開口部となった筐体11と、筐体11の開口部を塞ぎ、バッファ用の空間を設けるためのリブ構造13が設けられた蓋部材12とを有する(図3(b)参照)。
筐体11の底部には、インクタンク10Bをホルダ31に装着した際にホルダ31の各色のインク受入管33と対向する位置に、それぞれインク供給口14が形成されている。
筐体11の内部には、インクを含浸保持する第1のインク保持部材50および第2のインク保持部材51が装填されている。第1のインク保持部材50は、第2のインク保持部材51とインクタンク底壁との間で、第2のインク保持部材51に密着し、かつインク供給口14を内側から塞ぐように設けられている。
このようなインクタンクの基本構成はブラック用インクタンク10Aでも同じである。
しかし、カラー用インクタンク10Bでは、筐体11の内部が、3色のインクを収容するために、図3に示すように互いに平行に配置された2つの仕切板52により、略長方形状の底面の長辺を分割するように容量がほぼ等しい3つの空間に仕切られている。このように、直方体形状のインクタンクの、底面の長辺を分割するように仕切り板を設けることで、図3(c)に示すように、底面に設けられたインク供給口14の大きさを、底面の短辺を分割するように仕切り板を設ける場合に比べ、大きくすることができる。具体的には、図3(c)において、インクタンクの底面は約25mm×約40mmの略長方形形状であり、図中右からそれぞれ6mm、6mm、7mmとなっており、仕切り壁、及び筐体側壁に対してそれぞれ1〜5mm程度離れて設けられている。これら3つの空間は、互いにホルダ31へカラー用インクタンク10Bを装着する際の係合部である抜け止め爪17及びラッチ爪18の配置方向に沿って並んでいる。ここで、抜け止め爪17に最も近い供給口の開口が他に比べて大きくなっていることで、後述するインクタンクのホルダへの着脱の際(図5、図6参照)に、フィルタ34の損傷を防止しつつ、インクタンク筐体の形状をほぼ直方体形状とすることによりインクタンクのインク収容効率を向上させることができるので、好ましい。また、この供給口のみが、仕切り壁側にシフトしていることも、後述するインクタンクのホルダへの着脱の際に、フィルタ34の損傷を防止しつつ、インクタンク筐体の形状をほぼ直方体形状とすることによりインクタンクのインク収容効率を向上させることができるので、好ましい構成である。
筐体11の底面には、図3の図中右から、筐体11内の各空間にそれぞれ対応するイエロー、マゼンタ、シアン用のインク供給口14が、分割された底面の長辺の一方に偏って、一方の側壁に近接して開口している。このように供給口が一方に偏ることで、図2に示すようにタンクホルダの各色のインク受入管33を一箇所にまとめることができる。そのため、インク受入管から記録ヘッドへの吐出口群を結ぶ、不図示のインク供給路を短くすることができ、これは高速記録の際にインク流抵抗を少なくすることができるので好ましい構成である。
各インク供給口14の周囲には、筐体11の底壁の肉厚を薄くすることで窪んだ窪み部40が形成されている。また、各々の窪み部40の底面は、ホルダ31のインク受入管33周囲のシール部材39が密着するシール面となっている。各窪み部40の側部の、インクタンク10Bの少なくとも一つの側面Q側が切り欠かれて開口している(図4中の符号40aの切り欠き)。このようにそれぞれ独立した窪み部を設けることは、インクタンクのホルダへの着脱の際に、インク供給口から他のインクが混入することを防ぐので好ましい構成である。また、本実施形態のように、一側面Q側を切り欠く構成は、その分各インク供給口を一方の側壁に近づけることになるので、後述するインクタンクの強度の面からも、また、ホルダ内の不図示のインク供給路を可能な限り短くする、という点からも好ましい構成である。
また、筐体11の各空間に、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンの各インクを吸収して保持する第1のインク保持部材50及びインク供給用の第2のインク保持部材51が各々収納されている。
第1のインク保持部材50および第2のインク保持部材51はともにインクを含浸保持するものであるが、第1のインク保持部材50のインク保持力(毛管力)は第2のインク保持部材51のインク保持力よりも高くなっている。これによって、第2のインク保持部材51に保持されているインクが第1のインク保持部材50に効果的に導かれ、第2のインク保持部材51に保持されたインクの消費効率が向上する。
本実施形態では、インク保持部材50,51は、ポリオレフィン系の熱可塑性樹脂からなる繊維をほぼ一方向に配列したウェブを積層し、これを積層方向に圧縮した繊維集合体を用いた。
また本実施形態のインクタンクは、筐体11と蓋部材12とを第1のインク保持部材50および第2のインク保持部材51と同系統のポリオレフィン系樹脂材料で構成した。そのため、リサイクル性、リユース性を大幅に向上させることができ、エコロジーなインクタンクを提供できる。
インクタンク10Bをホルダ31に装着すると、インク受入管33がインク供給口14内の第1のインク保持部材50に当接し、第2のインク保持部材51に吸収されているインクが、第1のインク保持部材50を介してインク供給口14に導かれ、インク受入管33、記録ヘッド部32のインク供給路を経て、記録ヘッド部32の各色の吐出口群へインクが供給される。このとき、インク供給口14の周囲に設けられたシール部材39が、インク供給口14を有する窪み部40の底面(シール面)に密着し、インク漏れ及び装着状態でのインク蒸発が抑制される。なお、各インク受入管33の先端には、インク受入管の中へ異物が侵入するのを防止するためにフィルタ34が取付けられている。
また、インクタンク10A,10Bにはホルダ装着用として一般的なラッチレバー機構が取付けられている。本実施形態ではインクタンク10A,10Bのホルダ31との一方の係合部であるラッチ爪18は、インクタンク側面のインクタンク底部に近い領域から上方に向かって傾斜あるいは湾曲した形状のラッチレバー16に設けられ、ラッチレバー16が弾性変形してホルダ31のラッチ爪係合穴36に対しラッチ爪18が係合する。ラッチレバー16には、少なくともインクタンクをホルダ31から抜脱する際に利用される操作部(ラッチレバー最上部のつまみ部)を有している。さらに、ラッチレバー16は、ホルダ31に対するインクタンクの装着動作時にインクタンク本体側に弾性変位する。
詳述すると、インクタンク10A,10Bを装着するときには、まず、図5に示すようにインクタンク10A,10Bを抜け止め爪17が形成されている側から、ホルダ31のインクタンク10A,10Bが装着される部位に斜めに挿入し、抜け止め爪17をホルダ31の抜け止め爪係合穴35に引っ掛ける。その後、インクタンク10A,10Bを下方に押し込んで抜け止め爪17が形成されている側を中心に回転させることで、ラッチレバー16をインクタンク本体側に弾性変位させ、図6に示すようにラッチレバー16のラッチ爪18をホルダ31のラッチ爪係合穴36に係合させる。
この様にホルダ31にインクタンク10A,10Bを装着することで、インクタンク10A,10B内のインクは、それぞれの色に対応するホルダ31のインク受入管33およびインク供給路を経由して、記録ヘッド部32の各インクの吐出口群(吐出口列)へ供給される。
なお、インクタンク10A,10Bをホルダ31から抜脱する際はラッチレバー16の操作部をインクタンク本体側に弾性変位させながらインクタンク10A,10Bをホルダ31内より引き抜けばよい。
さらに、本発明のインクタンクの筐体について、より好ましい構成について詳しく説明する。
図3(c)からも分かる様に、複数のインク供給口14を持つカラー用インクタンク10Bでは、各色のインク供給口14、抜け止め爪17およびラッチ爪18が、ラッチ爪18と抜け止め爪17を結ぶ方向と略直交する方向に在ってインクタンク10Bの底部を挟む2側面P,Qのうちの側面Q側に片寄って略一直線上に配置されている。すなわち、図中のラッチ爪18と抜け止め爪17を結ぶ方向のインクタンク中心線70に対して、各色のインク供給口14、抜け止め爪17、およびラッチ爪18が片側の側面Qに片寄って略一直線上に配置されている。そして、各インク供給口14が窪み部40の底面に形成されており、各窪み部40の側部の、インクタンク10Bの少なくとも一つの側面Q側が切り欠かれて開口している(図4中の符号40aの切り欠き)。
このような構成によれば、筐体11を構成する壁の強度が筐体全体からみて低下するおそれのある、タンク底壁のインク供給口14を設ける部位を、筐体11において剛性の比較的高い角部(タンク底壁と連続するタンクの側壁)に近づけることで、筐体11の強度の低下を極力防ぐ。しかも、インクタンク10Bをホルダ31に装着する際の2ヵ所の係合部(抜け止め爪17、ラッチ爪18)も共にインク供給口14と同様、タンクの側壁側に片寄って配置されていることでホルダ装着時のタンクのねじれを回避し、少ない係合部でありながら安定した装着を実現できる。特に、インク供給口数が増加した場合でも本実施形態のように略一直線上に係合部とインク供給口を配置できれば、より効果的にインクタンクのねじれを極力抑えた安定した装着を実現できる。また、タンクの側壁に近い位置に係合部を設けることで、タンク強度の高い位置にインクタンクの位置決め機構を配置できるため、安定した装着状態、すなわち全てのインク供給口14とインク受入管33の確実な結合状態を実現することが可能となる。以上の点は、インクタンクの占める空間を大きくしないで、より大きな内容積を確保するためにインクタンク筐体全体の壁を薄肉化する場合、非常に効果的である。
また、生産工程におけるタンク筐体内へのインク注入後に、各窪み部40内におけるインク供給口14の周囲面(シール面)に付着したインクを拭き取る必要があるが、この場合、各窪み部40の側部の、インクタンク10Bの少なくとも一つの側面Q側が切り欠かれて開口しているため(図4中の切り欠き40a)、インクの拭き取りが簡易になる。
また、一般的に、インク供給口をインクタンクの一つの側面側に片寄って配置する場合、インク供給口を底面に有する窪み部の側部の、インクタンク側面側の部分が非常に薄肉の壁部として成形されることになる。このような薄肉の成形部分にはウエルドラインが生じやすい。その結果、インク供給口から薄肉の壁部へつながるウエルドラインに滲むインクをユーザーが触れて指や手を汚すことがある。しかし、本発明においては、各窪み部の側部の、インクタンク側面側の部分を開口とする、すなわち切り欠き40aを設けることで薄肉部を有していないためウエルドラインは存在しない。すなわち、より信頼性の高いインクタンクを実現可能となる。
なお、本明細書で言う「略直線上に係合部とインク供給口を配置」するとは、インク供給口14の開口中心が抜け止め爪17及びラッチ爪18の各々を結ぶ中心線上に位置する場合に限らず、この中心線上にインク供給口14が重なる位置も含まれる。
また、ホルダ31に設けたタンク固定用の穴を抜け止め爪係合穴35とラッチ爪係合穴36の二箇所のみ構成すれば良く、ホルダ31に大きな穴形状を設ける必要が無いため、ホルダ強度の低下を防ぐことができる。
また、本実施形態のように、ホルダ31へカラー用インクタンク10Bを装着する際の係合部である抜け止め爪17とラッチ爪18の配置方向に直交する様にインクタンク内を区切る仕切り壁52を設ける事で、インク供給口を開けた壁の強度を高める事が出来る。また、このような構成をとる事はホルダ31へのタンク装着時のインクタンクがねじれ易い方向に対してタンク強度を高める事が出来る点で望ましい。
本実施形態において、ホルダに対するインクタンク装着方法はラッチレバーを用いた形態で説明したが、本発明は、ラッチレバーを用いた装着方法のみに限定されるものではなく、インク供給口の並び方向の前後を効果的にホルダに固定できる形態であれば、ホルダ側にレバー機構を用いるものであっても、またそのほかの方式であってもかまわない。
本実施形態では繊維体から成るインク吸収体を用いたインクタンクについて説明したが、上述のインクタンクの筐体に関する構成については、その内部に収容される吸収体は、繊維体に限定されるものではなく、さらには吸収体を用いたインクタンクに限定されるものでもない。
次に、上述した構成の記録ヘッドカートリッジを適用するインクジェット記録装置について説明する。
図7は、上述した構成の記録ヘッドカートリッジを搭載したインクジェット記録装置の全体を示す斜視図である。この図に示される記録装置は、記録ヘッドカートリッジ71の主走査方向の往復移動(主走査)と、一般記録紙、特殊紙、OHPフィルム等の記録用シート(記録媒体)の所定ピッチごとの副走査方向への搬送(副走査)とを繰り返しつつ、これらの動きと同期させながら記録ヘッドカートリッジ71から選択的にインクを吐出させて記録用シートに付着させることで、文字や記号、画像等を記録用シートに形成する一般的なシリアル型の記録装置である。
図7に示すように、記録ヘッドカートリッジ71は、画像形成に使用するインクを収容したインクタンク72と共に、ヘッド保持部材であるキャリッジ73に着脱可能に搭載され保持されている。キャリッジ73は、記録装置内に固定されたガイドシャフト74及びガイドレール75によって、図7に示される矢印Xの方向(主走査方向)にのみ移動可能に案内されている。このキャリッジ73は、駆動手段であるCRモータ76によってキャリッジベルト76aを介して駆動されて往復走査する。このように、ガイドシャフト74、ガイドレール75、CRモータ76、およびキャリッジベルト76aは、キャリッジ73を往復走査させる走査手段を構成している。
記録ヘッドカートリッジ71の記録ヘッド部(不図示)によって記録が行われる記録媒体(不図示)は、記録装置内に回転可能に取り付けられたLFローラ77とピンチローラ78とによって挟持され、LFローラ77がLFギア79を介してLFモータ80によって回転駆動されることにより、図7に示されるように矢印X方向と直交した矢印Y方向(副走査方向)に搬送される。
記録装置内には制御基板81が取り付けられている。制御基板81上に制御手段として設けられた制御回路は、記録ヘッド部、CRモータ76及びLFモータ80への制御信号を生成してそれらの動作を制御する。記録ヘッド71と制御基板81とは信号伝達手段を成すフレキシブルケーブル82により電気的に接続されて導通されているため、記録ヘッド部と制御基板81との間における制御信号の伝達は、記録ヘッドカートリッジ71が矢印X方向に走査している動作中でもフレキシブルケーブル82を介して行われる。
記録ヘッド部には、各色に対応したノズル列が複数形成されており、各ノズルからインクを吐出させることによって記録が行われる。また、記録ヘッド部には、ノズルからインク滴を吐出させるためにノズル内のインクに与える吐出用のエネルギーを発生するエネルギー発生手段として、各ノズルに対応した発熱抵抗体が電気熱変換体素子として複数形成されている。この記録ヘッド部を駆動するための駆動信号が、フレキシブルケーブル82や、記録ヘッド部及びフレキシブルケーブル82のそれぞれに取り付けられた電気接続部を介して制御基板81から記録ヘッド部へと伝達され、その駆動信号に基づいて記録ヘッド部からインクが吐出される。
なお、記録ヘッド部においてインク滴を吐出する方式は上記の例に限られない。また、言うまでも無く、本発明のインクタンク内に保持する液体は説明したブラック、シアン、マゼンタ、イエローに限ったものでもなく、さらには、インクと反応する反応駅など、記録ヘッドから吐出できるものであれば、インクで無くても良い。
本発明の一つの実施形態によるカラー用記録ヘッドカートリッジを構成するインクタンクとこれを装着するホルダ部を示す外観斜視図である。 図1に示したホルダの上面図である。 図1に示したインクタンクの構造を説明するための図で、(a)は上面図、(b)は一部を破断した側面図、(c)は底面図である。 図1に示したカラーインクタンクを示す斜視図である。 図1に示したホルダ内にブラックインクタンク及びカラーインクタンクをそれぞれ装着する時の状態を示す斜視図である。 図1に示したホルダ内にブラックインクタンク及びカラーインクタンクをそれぞれ装着する時の状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態の記録ヘッドカートリッジを適用するインクジェット記録装置の例を示す斜視図である。
符号の説明
10A インクタンク(ブラック用)
10B インクタンク(マゼンタ、イエロー、シアン用)
11 筐体
12 蓋部材
13 リブ構造
14 インク供給口
15 大気連通口
16 ラッチレバー
17 抜け止め爪
18 ラッチ爪
30 カラー用記録ヘッドカートリッジ
31 ホルダ
32 記録ヘッド部
33 インク受入管
34 フィルタ
35 抜け止め爪係合穴
36 ラッチ爪係合穴
38 仕切り板
39 シール部材
40 窪み部
40a 切り欠き
50 第1のインク保持部材
51 第2のインク保持部材
52 仕切板
70 インクタンク中心線
71 記録ヘッドカートリッジ
72 インクタンク
73 キャリッジ
74 ガイドシャフト
75 ガイドレール
76 CRモータ
77 LFローラ
78 ピンチローラ
79 LFギア
80 LFモータ
81 制御基板
82 フレキシブルケーブル
1 記録ヘッドカートリッジ
101a 大気連通口
101b 第一係合部
101c 第二係合部
102 ホルダ
103 記録ヘッド部
104 インク受入管

Claims (4)

  1. 略長方形の底面を有する筐体と、
    該筐体内に設けられた仕切り板により区分される複数のインク収容部と、
    該複数のインク収容部にそれぞれ設けられ、前記筐体の底面に位置するインク供給口と、
    ホルダの第一の係合穴と係合可能な第一の係合部と、
    前記ホルダの第二の係合穴と係合可能なラッチレバーに設けられた第二の係合部と、を備え、前記インク収容部に収容されたインクを吐出する記録ヘッド部を備えた前記ホルダに対して着脱自在に装着されるインクタンクにおいて、
    前記第一の係合部と前記複数のインク供給口と前記第二の係合部とがこの順に前記底面の長辺の一方に偏って略一直線上に配置されると共に、
    前記筐体底面に、前記供給口をそれぞれ底面に備える複数の窪み部を備えるとともに、前記複数の窪み部の側部が、前記複数の供給口が偏倚している側に設けられた筐体側面に対して切り欠かれて開口していることを特徴とするインクタンク。
  2. 前記複数のインク収容部にはイエロー、マゼンタ、シアンのインクが収納されていることを特徴とする請求項に記載のインクタンク。
  3. 請求項1又は2に記載のインクタンクを着脱自在に保持するホルダと、前記ホルダに設けられ、前記ホルダに装着されたインクタンクからインクを受入してインク滴を吐出する記録ヘッド部と、を有するインクジェット記録ヘッド。
  4. 請求項に記載のインクジェット記録ヘッドを着脱自在に搭載するキャリッジを備え、インクジェット記録ヘッドから記録媒体にインク滴を吐出して記録を行うインクジェット記録装置。
JP2003331723A 2002-09-30 2003-09-24 インクタンク、該インクタンクを用いる記録ヘッド及び記録装置 Expired - Fee Related JP3768985B2 (ja)

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