JP2009039415A - ストラップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ストラップ(20)を、帯状に形成され、長手方向中間部が折り返されて形成された第1の折返端部(21a)を備える本体部(21)と、第1の折返端部から見て本体部の一方の領域を摺動可能に支持する第1の支持部(25)、及び、本体部の他方の領域における第1の折返端部とは反対側に備えられた端部を支持する第2の支持部(25a)を有し、一方の領域と第1の支持部との摺動を許容するフリー状態と該摺動を制限するロック状態との間を移行可能なロック機構(24)とを備える構成とした。
【選択図】図2
Description
本発明の課題は、長さ調節を容易に行うことができるストラップを提供することである。
請求項1の発明は、帯状に形成され、長手方向中間部が折り返されて形成された第1の折返端部(21a)を備える本体部(21)と、前記第1の折返端部から見て前記本体部の一方の領域を摺動可能に支持する第1の支持部(25)、及び、前記本体部の他方の領域における前記第1の折返端部とは反対側に備えられた端部を支持する第2の支持部(25a)を有し、前記一方の領域と前記第1の支持部との摺動を許容するフリー状態と該摺動を制限するロック状態との間を移行可能なロック機構(24)とを備えるストラップ(1)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のストラップにおいて、帯状に形成され、使用者の身体に巻き掛けて使用される巻掛部(10)と、前記第1の折返端部(21b)を摺動可能に支持するとともに、前記巻掛部の端部に接続される第3の支持部(22)とをさらに備え、前記本体部(21)は、前記一方の領域における前記第1の折返端部とは反対側に備えられた端部が装着対象物(100)に接続され、前記ロック機構(24)は、前記第3の支持部に対して前記本体部の長手方向に沿って相対移動可能に設けられたことを特徴とするストラップ(1)である。
請求項6の発明は、請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載のストラップにおいて、前記第3の支持部(62)は、前記本体部(61)の幅方向に平行な軸線回りに回転可能な第2のローラ(62d)を備え、前記本体部は、前記第1の折返端部(61b)が前記第2のローラの外周面に巻き付けられていることを特徴とするストラップ(4)である。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
以下、図面を参照して、本発明を適用したストラップの実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、ストラップとしてカメラ用のストラップを例にとって説明する。
図1は、第1実施形態のストラップの使用例の一例を示す図であり、ストラップを使用してカメラを使用者の首に巻き掛けた状態を示している。この図1において、(a)は、(b)に比べ、ストラップの全長を長くした状態を示している。
巻掛部10の一方の端部には、図2に示すように、その一方の面部同士が対向するように折り返して形成された折返端部11が設けられている。この折返端部11において、対向する面部は、例えば、縫い合わされることによって固定されており、巻掛部10の端部は、ループ状に形成されている。巻掛部10は、図示を省略するが、他方の端部にもループ状に形成された折返端部を備えている。
図2(a)〜(d)は、図1に示すストラップに備えられた第1の伸縮部を拡大して示す平面図及び断面図である。この図2において、(a)及び(b)は、(c)及び(d)に比べて伸縮部の全長を長くした状態を示している。また、図2において、(a)及び(c)は、平面図、(b)及び(d)は、幅方向中央部分の断面図である。
第1の伸縮部20は、図1及び図2に示すように、一方の端部がカメラ100に対して接続され、他方の端部が巻掛部10の一方の端部(折返端部11)に接続されている。
本体部21は、例えば、化学繊維材料等によって形成された帯状の部材である。
本体部21の一方(カメラ100側)の端部には、本体部21の一方の面部(以下、裏面部と称する)同士が対向するように折り返して形成された折返端部21aが設けられている。これによって、本体部21の一方の端部は、ループ状に形成されている。
カメラ100の側面には、吊り環101と称される環状の部材が設けられており、上記ループ状に形成された本体部21の折返端部21bには、この吊り環101が挿通されている。
第1のアジャスタ23は、矩形の環状に形成された主枠部23aと、主枠部23aにおける対向する辺部にわたして設けられた棒状の部分である支持部23bとを備えている。支持部23bは、ストラップ1の幅方向に略平行に設けられている。
第1のアジャスタ23は、例えば、合成樹脂材料によって形成された成型品であり、主枠部23aと支持部23bとは、一体的に形成されている。
第1のアジャスタ23は、本体部21の長手方向に張力が作用すると、上記折り重なった領域A1を主枠部23a及び支持部23bが互いに異なる方向に押圧する。第1の伸縮部20は、このときに本体部21の裏面部間に発生する摩擦力によって、本体部21が第1のアジャスタ23から抜けることが防止される。
第2のアジャスタ24は、ベース部25とレバー部26とを備えている。
ベース部25は、本体部21の裏面部に対向して配置された矩形板状の部材である。ベース部25は、巻掛部10側の端部近傍に本体部21が通過可能な長孔部を備えており、巻掛部10側の端部に棒状に形成された支持部25aが設けられている。
前述した本体部21は、ベース部25とレバー部26との間を通過しており、ベース部25は、第1の支持部として機能する。
爪部26bは、フリー状態においては、本体部21の通過経路から退避しており、本体部21と第2のアジャスタ24とは、本体部21の長手方向に沿って相対移動可能になっている。これに対し、爪部26bは、ロック状態において本体部21の通過経路に突出して本体部21をベース部25に向けて押圧する。このロック状態では、爪部26bが本体部21に噛み込んでおり、本体部21と爪部26bとの摩擦力によって本体部21をベース部25に対してロック(係止)したロック状態となる。
本体部21のうち、折返端部21bから見た一方の領域(図2において、符号B1を付す)は、前述したようにベース部25とレバー部26との間を通過し、他方の領域(図2において、符号B2を付す)は、この一方の領域B1と平行にカメラ100側に折り返されている。
領域C2は、領域C1と一方の領域B1との間に配置され、領域C1に対して、例えば、縫い合わせられることによって固定されている。これによって、本体部21の他方の領域B2は、第2のアジャスタ24に対するストラップ1の長手方向の相対移動が制限された状態で、第2のアジャスタ24のベース部25に支持されている。
本実施形態のストラップ1は、図1(a)に示す状態(ストラップの全長を長くした状態)と、(b)に示す状態(ストラップの全長を短くした状態)との間で、ストラップ1の全長を任意の長さに設定して使用できるものである。
以下、第1の伸縮部20の操作について説明するが、第1の伸縮部20に対する操作と併せて、第2の伸縮部30に対して同様の操作を行ってもよい。
(1)第2のアジャスタ24は、任意のポジション(本体部21の長手方向の任意の位置)でフリー状態とロック状態との切り替えができるので、使用者200は、例えば、体格等に合わせてストラップ1の長さを任意に調整して使用することができる。
(1)ストラップ1の長さを調整する作業は、巻掛部10や伸縮部(第1の伸縮部20及び第2の伸縮部30)の本体部21、カメラ100に手を触れることなく、第2のアジャスタ24のみをつまんで操作することによって行えるので、作業が容易である。
(3)第1の伸縮部20(第2の伸縮部30)は、巻掛部10側の端部において、自由端が存在しないので、ストラップ1の長さを短くしても自由端を含む余剰部分が発生せず、ストラップ1の取り回しがよくなる。
次に、本発明を適用したストラップの第2実施形態について説明する。この第2実施形態及び後述するその他の実施形態において、上述した第1実施形態と同様な機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に統一した符号を付して、重複する説明や図面を適宜省略する。
図3(a)〜(d)は、第2実施形態のストラップに備えられた伸縮部を示す図である。
第1実施形態の接続部22が矩形の環状、すなわち、ひとつ孔のリングであったのに対し、第2実施形態の接続部42は、ストラップ2の長手方向に沿って配列されたふたつの孔部を備え、棒状の部分がストラップ1の長手方向に沿って3本設けられている。以下、これらの棒状の部分を、巻掛部10側から第1支持部42a、第2支持部42b、第3支持部42cと称して説明する。
本体部41における一方の領域B1と他方の領域B2との間に設けられた折返端部41bは、第2支持部42bに巻き付けられている。
ここで、第1実施形態において、他方の領域B2に含まれる領域C2は、対向して配置された第1の領域C1に対して固定されていたが、この第2実施形態において、他の領域B2は、第2のアジャスタ44の支持部45aにおいて接続部42側に折り返された後、さらに接続部42の第3支持部42cに巻き付けられて第2のアジャスタ44(カメラ100側)に折り返されている。
ここで、第2のアジャスタ44がカメラ100側に移動する際、接続部42自体は移動せず、第2のアジャスタ44は、接続部42に対して移動する。接続部42と第2のアジャスタ44との距離が離れると、これに応じて本体部41の折返端部41bが接続部42の第2支持部42bに摺動し、また、領域C2と領域C3との間に形成された折返端部41cがベース部45の支持部45aに摺動する。これによって、一方の領域B1が他方の領域B2側に引き出されて、領域C1及び領域C2の距離が長くなる一方で、領域B1の距離が短くなり、第1の伸縮部40の全長が短くなる。
したがって、より少ない操作量でストラップ2の全長を変更することができるので、ストラップ2の長さを変更する作業を、より早く行うことができる。
次に、本発明を適用したストラップの第3実施形態について説明する。
図4は、第3実施形態のストラップを示す図である。
第3実施形態のストラップ3は、第1実施形態のストラップの変形形態であり、第1の伸縮部50と巻掛部10とを接続する接続部52が、本体部51の折返端部51bを摺動可能に支持する部分にローラ52aを備えている。このローラ52aの回転軸線は、ストラップ3の幅方向に平行になっており、本体部51は、折返端部51bがローラ52aの外周面に巻き付けられている。
次に、本発明を適用したストラップの第4実施形態について説明する。
図5は、第4実施形態のストラップを示す図である。
第4実施形態のストラップ4は、第2実施形態のストラップ2の変形形態であり、上記第3実施形態と同様に接続部62が、本体部61の折返端部61bを摺動可能に支持するローラ62dを備えている。また、ストラップ4は、第2のアジャスタ64のベース部65において、本体部61の折返端部61cを支持する部分にローラ65aが設けられている。
この第4実施形態のストラップ4も、第3実施形態と同様に、より小さな力でストラップ4の長さを変更することができる。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)本発明のストラップの構成は、実施形態に記載したものに限らず、適宜変形が可能である。例えば、実施形態のストラップは、巻掛部の両端部に伸縮部が設けられたが、これに限らず、巻掛部の一方の端部にのみ、伸縮部を備えていてもよい。
また、ストラップ自体を実施形態の伸縮部の構成を有するものとしてもよい。例えば、第1実施形態のストラップでは、本体部の一端にカメラの一方の吊り環が接続され、他端に巻き掛け部が接続されたが、この他端に他方の吊り環を接続してもよい。また、本体部の一端を吊り環に接続する一方で、他端になにも接続しない状態としてもよい。
(2)実施形態のストラップは、カメラに装着されたが、本発明のストラップが装着される装着対象物は、これに限られない。例えば、双眼鏡等の光学機器であってもよいし、携帯電話等の携帯型電子機器であってもよい。また、装着対象物は、鞄のようなものであってもよく、本発明を適用したストラップをショルダーバック等の吊り下げ紐や、リュックサック等の肩紐等に使用してもよい。
(3)実施形態のロック機構は、爪部がストラップに噛み込んでロック状態となるものであったが、ロック機構の構造は、これに限られない。
Claims (6)
- 帯状に形成され、長手方向中間部が折り返されて形成された第1の折返端部を備える本体部と、
前記第1の折返端部から見て前記本体部の一方の領域を摺動可能に支持する第1の支持部、及び、前記本体部の他方の領域における前記第1の折返端部とは反対側に備えられた端部を支持する第2の支持部を有し、前記一方の領域と前記第1の支持部との摺動を許容するフリー状態と該摺動を制限するロック状態との間を移行可能なロック機構と
を備えるストラップ。 - 請求項1に記載のストラップにおいて、
前記他方の領域における前記第1の折返端部とは反対側に設けられた前記端部は、前記第2の支持部に対する前記本体部の長手方向の相対移動が制限された状態で前記第2の支持部に支持されること
を特徴とするストラップ。 - 請求項1又は請求項2に記載のストラップにおいて、
帯状に形成され、使用者の身体に巻き掛けて使用される巻掛部と、
前記第1の折返端部を摺動可能に支持するとともに、前記巻掛部の端部に接続される第3の支持部と
をさらに備え、
前記本体部は、前記一方の領域における前記第1の折返端部とは反対側に備えられた端部が装着対象物に接続され、
前記ロック機構は、前記第3の支持部に対して前記本体部の長手方向に沿って相対移動可能に設けられたこと
を特徴とするストラップ。 - 請求項1に記載のストラップにおいて、
帯状に形成され、使用者の身体に巻き掛けて使用される巻掛部と、
前記第1の折返端部を摺動可能に支持するとともに、前記巻掛部の端部に接続される第3の支持部と
をさらに備え、
前記第2の支持部は、前記本体部の前記他方の領域の長手方向中間部が折り返されて形成された第2の折返端部を摺動可能に支持し、
前記本体部は、前記他方の領域における前記第2の折返端部から見て前記第1の折返端部とは反対側に備えられた端部が前記第3の支持部に支持されるとともに、前記一方の領域における前記第1の折返端部とは反対側に設けられた端部が装着対象物に接続され、
前記ロック機構は、前記第3の支持部に対して前記本体部の長手方向に沿って相対移動可能に設けられたこと
を特徴とするストラップ。 - 請求項4に記載のストラップにおいて、
前記第2の支持部は、前記本体部の幅方向に平行な軸線回りに回転可能な第1のローラを備え、
前記本体部は、前記第2の折返端部が前記第1のローラの外周面に巻き付けられていること
を特徴とするストラップ。 - 請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載のストラップにおいて、
前記第3の支持部は、前記本体部の幅方向に平行な軸線回りに回転可能な第2のローラを備え、
前記本体部は、前記第1の折返端部が前記第2のローラの外周面に巻き付けられていること
を特徴とするストラップ。
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