JP2009038673A - 増幅回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】コモンモード電圧を迅速に安定化させることが可能な増幅回路を提供する増幅回路を提供する。
【解決手段】定電流回路を有し、入力した信号を所定のゲインで増幅して出力する第1の差動増幅回路(差動増幅回路210)と、前記第1の差動増幅回路と同一の入出力特性を有し、前記第1の差動増幅回路と同一の信号が入力される第2の差動増幅回路(差動増幅回路220)と、第2の差動増幅回路の出力電圧のコモンモード電圧を検出する検出回路(ピークホールド回路23、ボトムホールド回路24、抵抗R20,R21)と、検出回路によって検出されたコモンモード電圧に基づいて、第1の差動増幅回路の定電流回路に流れる電流を制御する制御回路(演算増幅回路25、基準電圧源26)と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、差動増幅回路を有する増幅回路に関し、特に高速通信に使用する増幅回路に関する。
近年、高速なブロードバンド通信の普及、放送やDVD等の映像コンテンツのデジタル化、ハイビジョン化が急速に進められている。これに伴い、ネットワーク通信機器や映像コンテンツを扱うデジタル家電においては、処理すべきデータ量が飛躍的に増加し、装置内におけるデータ伝送速度の益々の高速化が要求されている。このようにデータを装置の内外で高速に伝送する場合、信号の減衰またはS/N比の悪化を防ぐために、増幅回路を用いて信号のレベルを増幅する必要があるが、このような増幅回路としては、高域特性が優れている増幅回路が用いられる。
一例として、Gbps(Gigabit Per Second)クラスの高速伝送回路であるLVDS(Low Voltage Differential Signaling)では、たとえば、図8に示すような差動増幅回路が用いられる。この図に示す差動増幅回路は差動対からなるN型の電界効果トランジスタM100,M101と、定電流回路としてのN型の電界効果トランジスタM102と、電界効果トランジスタM100,M101の負荷となる負荷抵抗R100,R101と、電圧源V100とからなる。そして、電界効果トランジスタM100,M101には、その各ゲート端子に所定の非反転入力信号IN+および反転入力信号IN−が入力される。また、電界効果トランジスタM101,M102の各ドレイン端子からは、反転出力信号OUT−および非反転出力信号OUT+が出力される。
このような従来の差動増幅回路では、信号を判別する基準となるコモンモード電圧の変動が小さいことが重要である。コモンモード電圧を安定化させる技術としては、たとえば、特許文献1に示すように、基準電圧回路を利用して、定電流源を流れる電流Iaを安定化させる技術や、特許文献2に示すように、出力端子に終端抵抗(分圧抵抗)を接続して中間電位を検出し、当該中間電位に基づいて定電流源を流れる電流Iaを安定化させる技術が存在する。
特開2002−84181号公報 特開2006−340266号公報
しかしながら、特許文献1に開示される技術では、出力端子に現れるコモンモード電圧を検出して制御を行っていないことから、温度変動または電源変動等の外的要因によってコモンモード電圧が変動してしまうという問題点がある。
また、特許文献2に開示される技術では、抵抗素子を出力端子に接続する必要があるが、このような抵抗素子は一般的に浮遊容量を有していることから、当該浮遊容量によって差動増幅回路の高域特性が劣化してしまうため、出力信号波形の品質が劣化するという問題点がある。また、コモンモード電圧を検出する際には、検出波形に含まれているノイズ成分を除去するために比較的大きな容量値のコンデンサを設ける必要が生じる。このようなコンデンサは、回路の時定数を増大させてしまうことから、たとえば、バースト転送のように、データを間欠的に伝送する場合には、コモンモード電圧が安定化するまでに長い時間を要してしまうという問題点がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、コモンモード電圧を迅速に安定化させることが可能な増幅回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、定電流回路を有し、入力した信号を所定のゲインで増幅して出力する第1の差動増幅回路と、前記第1の差動増幅回路とほぼ同一の入出力特性を有し、前記第1の差動増幅回路と同一の信号が入力される第2の差動増幅回路と、前記第2の差動増幅回路の出力電圧のコモンモード電圧を検出する検出回路と、前記検出回路によって検出されたコモンモード電圧に基づいて、前記第1の差動増幅回路の前記定電流回路に流れる電流を制御する制御回路と、を備えていることを特徴とする増幅回路を提供する。
この構成によれば、第1の差動増幅回路の定電流源を流れる電流が第2の差動増幅回路のコモンモード電圧に応じて制御される。この結果、信号増幅を行う第1の差動増幅回路に対して検出用の素子を付加する必要がないので、第1の差動増幅回路の高域特性を劣化させることなく、コモンモード電圧を迅速に安定させることができる。
また、本発明は、上記発明において、前記検出回路は、前記第2の差動増幅回路の出力信号のピーク電圧とボトム電圧とをそれぞれホールドするホールド回路と、前記ホールド回路によってホールドされたピーク電圧とボトム電圧の中心電圧を求めてコモンモード電圧とする分圧抵抗素子と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、ホールド回路と分圧抵抗素子によって、第2の差動増幅回路のコモンモード電圧を検出することができる。この結果、動作速度が速いホールド回路を用いることにより、回路の起動時において、コモンモード電圧を迅速に安定化させることができる。
また、本発明は、上記発明において、前記第1および第2の差動増幅回路は、信号が入力される期間に電源が供給され、前記ホールド回路は、ホールドしている電圧を前記入力信号が入力される際にリセットする、ことを特徴とする。
この構成によれば、信号が入力される際に第1および第2の差動増幅回路に電源が供給されるとともに、ホールド回路のホールド電圧がリセットされる。この結果、必要な場合にのみ第1および第2の差動増幅回路に電源を供給して消費電力を削減することができるとともに、ホールド回路をリセットすることにより、ノイズによる誤動作を防止できる。
また、本発明は、上記発明において、前記検出回路によって検出されたコモンモード電圧が所定の閾値を超えたか否かを判定する判定回路と、前記判定回路によってコモンモード電圧が所定の閾値を超えたと判定された場合には、前記制御回路から前記定電流回路に供給される制御信号を平滑化する平滑化回路と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、コモンモード電圧が所定の閾値を超えた場合には、制御回路から定電流回路に供給される制御信号が平滑化される。この結果、回路が起動されてコモンモード電圧がある程度安定した場合には、制御信号に含まれる微小な変動成分の影響を抑えることができる。また、所定の閾値を超えた時点で、平滑化回路を動作するようにすることで、起動時において平滑化回路の影響により時定数が増大し、起動が遅くなることを防止できる。
また本発明は、上記発明において、第2の差動増幅回路は、前記第1の差動増幅回路を構成する増幅素子のそれぞれを1/N(N≧1)に素子値スケールリングして得られる構成素子を有していることを特徴とする。
この構成によれば、第1の差動増幅回路に流れる電流を一定に制御しつつ、第2の差動増幅回路に流れる電流を減少させることができる。この結果、増幅回路全体の消費電力を増加させることなく、第1の差動増幅回路の動作を安定させることができる。
また本発明は、上記発明において、前記第1および第2の差動増幅回路は、半導体基板上に互いに熱的環境が同じになるように隣接して形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1および第2の温度をほぼ同じにすることができる。この結果、第1の差動増幅回路の温度が変化した場合には、第2の差動増幅回路の温度も追随して変化するので、第1の差動増幅回路の温度による特性の変化を抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る増幅回路を含む実施形態の構成を示すブロック図であり、図2は、図1に示すブロックをMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ等の電界効果トランジスタを用いて具体化した回路図である。また、図3は、図1,2に示すピークホールド回路23(請求項中「検出回路およびホールド回路」に対応)およびボトムホールド回路24(請求項中「検出回路およびホールド回路」に対応)の構成例を示す回路図である。さらに、図4は、図1,2に示す基準電圧源26の構成例を示す回路図である。なお、本実施の形態に係る増幅回路20は、たとえば、携帯型の電子機器(たとえば、携帯電話機)として実施される。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る増幅回路20には送信信号生成回路10から出力された信号IN1〜IN4が供給され、これを所定のゲインで増幅して、受信回路30に供給する。なお、増幅回路20から出力される信号OUT1,OUT2は、大きさがほぼ同じで、極性が逆であるため、信号線を流れる電流の総和は“0”になる。このことは、電流に起因する信号線からのノイズの発生が少ないことを意味し、また、信号線に重畳される同相ノイズの影響を少なくすることができる。このため、増幅回路20と受信回路30の間での高速の信号伝送が可能になる。
ここで、送信信号生成回路10は、図示せぬ上位の回路からの指令に基づいて、たとえば、ベースバンド信号を生成し、信号IN1〜IN4として出力する。一例として、信号IN1とIN2とを同一の信号とし、信号IN3と信号N4とを同一の信号とし、また、信号IN1,IN2と信号IN3,IN4を振幅が同じで極性が相互に異なる反転信号とすることができる。
増幅回路20は、送信信号生成回路10から出力された信号IN1〜IN4を所定のゲインで増幅し、振幅が同じで極性が相互に異なる反転信号である信号OUT1と信号OUT2を受信回路30に対して送信する。
増幅回路20は、図1に示すように、ドライバ回路21と、ダミー回路22と、ピークホールド回路23と、ボトムホールド回路24と、抵抗R20,R21(請求項中「検出回路および分圧抵抗素子」に対応)と、演算増幅回路25(請求項中「制御回路」に対応)と、基準電圧源26(請求項中「制御回路」に対応)と、基準電圧源27(請求項中「判定回路」に対応)と、比較回路28(請求項中「判定回路」に対応)と、電圧制御スイッチ29(請求項中「平滑化回路」に対応)と、コンデンサC30(請求項中「平滑化回路」に対応)とを備えている。
ドライバ回路21は、図2に示すように、P型の電界効果トランジスタM10,M11と、N型の電界効果トランジスタM12,M13,M14とを備えている。すなわち、ドライバ回路21は、インバータを構成する電界効果トランジスタM10およびM12と、同じくインバータを構成する電界効果トランジスタM11およびM13と、定電流回路としての電界効果トランジスタM14(請求項中「定電流回路」に対応)とを有し、これらが差動増幅回路210(請求項中「第1の差動増幅回路」に対応)を構成している。
さらに詳述すると、電界効果トランジスタM10とM12はそれぞれのソースとドレインが接続されてインバータを構成し、電界効果トランジスタM10のドレインは正の電源に接続され、電界効果トランジスタM12のソースは電界効果トランジスタM13のソースと共通接続されて電界効果トランジスタM14のドレインに接続されている。電界効果トランジスタM11とM13はそれぞれのソースとドレインが接続されてインバータを構成し、電界効果トランジスタM11のドレインは正の電源に接続され、電界効果トランジスタM13のソースは電界効果トランジスタM12のソースと共通接続されて電界効果トランジスタM14のドレインに接続されている。電界効果トランジスタM10,M12,M11,M13には、その各ゲートに前段の送信信号生成回路10からの信号IN1〜IN4がそれぞれ入力される。また、相互に接続されている電界効果トランジスタM10のソースと電界効果トランジスタM12のドレインからは信号OUT1が出力され、後段の受信回路30に供給される。同様に相互に接続されている電界効果トランジスタM11のソースと電界効果トランジスタM13のドレインからは信号OUT2が出力され、後段の受信回路30に供給される。さらに、電界効果トランジスタM14のドレインは、電界効果トランジスタM12,M13のソースに共通接続され、ゲートは演算増幅回路25から出力される信号Vd(請求項中「制御信号」に対応)が供給され、ソースは接地されている。
なお、この例では、ドライバ回路21の出力信号が受信回路30に対して直接送信される形態となっているが、たとえば、ドライバ回路21の出力信号によって半導体レーザを駆動し、半導体レーザから放射されるレーザ光を受信回路30に対して、たとえば、光ファイバを介して伝送し、受信回路30側でフォトダイオード等によって光電変換して電気信号に変換するようにしてもよい。
ダミー回路22は、図2に示すように、ドライバ回路21と同様の差動増幅回路220(請求項中「第2の差動増幅回路」に対応)として構成され、ドライバ回路21と同様に信号IN1〜IN4がそれぞれのゲートに供給されるとともに、出力信号V1,V2がピークホールド回路23およびボトムホールド回路24にそれぞれ供給される。また、電界効果トランジスタM19(請求項中「定電流回路」に対応)のゲートには基準電圧源31が接続され、一定の電流が差動増幅回路に流れるように構成されている。なお、ダミー回路22は、ドライバ回路21と同一の入出力特性を有するのでこのダミー回路22から出力されるコモンモード電圧を検出し、これに基づいてドライバ回路21を制御することにより、ドライバ回路21から出力されるコモンモード電圧を安定化させる。
より詳細には、ダミー回路22は、図2に示すように、P型の電界効果トランジスタM15,M16と、N型の電界効果トランジスタM17,M18,M19とを備えている。すなわち、ダミー回路22は、インバータを構成する電界効果トランジスタM15およびM17と、同じくインバータを構成する電界効果トランジスタM16およびM18と、定電流回路としての電界効果トランジスタM19とを有し、これらが差動増幅回路を構成している。
さらに詳述すると、電界効果トランジスタM15とM17はそれぞれのソースとドレインが接続されてインバータを構成し、電界効果トランジスタM15のドレインは正の電源に接続され、電界効果トランジスタM17のソースは電界効果トランジスタM18のソースと共通接続されて電界効果トランジスタM19のドレインに接続されている。電界効果トランジスタM16とM18はそれぞれのソースとドレインが接続されてインバータを構成し、電界効果トランジスタM16のドレインは正の電源に接続され、電界効果トランジスタM18のソースは電界効果トランジスタM17のソースと共通接続されて電界効果トランジスタM19のドレインに接続されている。電界効果トランジスタM15,M17,M16,M18には、その各ゲートに前段の送信信号生成回路10からの信号IN1〜IN4がそれぞれ入力される。また、相互に接続されている電界効果トランジスタM15のソースと電界効果トランジスタM17のドレインからは信号V1が出力され、後段のピークホールド回路23に供給される。同様に相互に接続されている電界効果トランジスタM16のソースと電界効果トランジスタM18のドレインからは信号V2が出力され、後段のボトムホールド回路24に供給される。さらに、電界効果トランジスタM19のドレインは、電界効果トランジスタM17,M18のソースに共通接続され、ゲートは基準電圧源31に接続され、ソースは接地されている。
また、ダミー回路22は、ドライバ回路21を構成する各素子を1/N倍(たとえば、N=10)に素子値スケーリングして得られる素子によって構成されている。ここで、素子値スケーリングとは、回路を構成する各素子の素子値を所定の値で除算または乗算することにより、所望の素子値となるように調整することをいう。この例では、たとえば、電界効果トランジスタM15〜M19のそれぞれのゲートサイズが、電界効果トランジスタM10〜M14のゲートサイズの1/10程度となるように素子値スケーリングを行う。なお、この例では、それぞれの差動増幅回路には、電界効果トランジスタ以外の素子は含まれていないが、たとえば、抵抗素子が含まれている場合には抵抗素子についてはN倍する素子値スケーリングを行う。このように設定することにより、ダミー回路22の消費電力を削減することができる。また、ダミー回路22を構成する電界効果トランジスタM15〜M19のゲートサイズを小さく設定することにより、これらの電界効果トランジスタの立ち上がりを迅速にし、ドライバ回路21が立ち上がる前にダミー回路22の動作を安定させ、ドライバ回路21のコモンモード電圧を早期に安定させることができる。
なお、ドライバ回路21とダミー回路22とは半導体基板上において隣接する領域に形成することが望ましい。これにより、これらの回路を熱的にほぼ同じ環境下におくことができるため、温度変化によってドライバ回路21を構成する電界効果トランジスタM10〜M14の特性が変化した場合には、ダミー回路22を構成する電界効果トランジスタM15〜M19の特性も同様に変化し、これによりダミー回路22のコモンモード電圧も変化する。したがって、ダミー回路22のコモンモード電圧に基づいて、ドライバ回路21を制御することにより、温度特性によるコモンモード電圧の変化を抑制することができる。また、半導体基板上の隣接した領域に素子を形成すれば、半導体形成プロセスにおいて、プロセス条件(たとえば、不純物のスパッタリング等の条件)がほぼ同じになるので、素子の特性がほぼ同じになる。これにより、ダミー回路22とドライバ回路21の特性がほぼ同じになることから、ダミー回路22に基づいて、ドライバ回路21のコモンモード電圧を正確に制御することができる。
また、ドライバ回路21とダミー回路22には、同一の電源電圧が供給されている。このため、電源電圧が変動し、ドライバ回路21のコモンモード電圧が変化した場合には、ダミー回路22のコモンモード電圧も変化することから、電源電圧の変化によるコモンモード電圧の変化を抑制することができる。
ピークホールド回路23は、ダミー回路22から出力される信号V1のピーク電圧をホールドし、ピーク電圧Vpとして抵抗R20に出力する。また、ピークホールド回路23は、送信信号生成回路10からベースバンド信号が出力される直前にリセットされ、ホールドされているピーク電圧がクリアされる。また、ボトムホールド回路24は、ダミー回路22から出力される信号V2のボトム電圧をホールドし、ボトム電圧Vbとして抵抗R21に出力する。また、ボトムホールド回路24は、送信信号生成回路10からベースバンド信号が出力される直前にリセットされ、ホールドされているボトム電圧がクリアされる。
より詳細には、ピークホールド回路23は、図3(A)に示すように、演算増幅回路P10と、ダイオードD10と、コンデンサC10とを備えている。ここで、演算増幅回路P10は、非反転入力端子が電界効果トランジスタM15のソースおよび電界効果トランジスタM17のドレインに接続され、反転入力端子が抵抗R20の一端と、コンデンサC10の一端と、ダイオードD10のカソードに接続され、出力端子がダイオードD10のアノードに接続されている。ダイオードD10は、アノードが演算増幅回路P10の出力端子に接続され、カソードがコンデンサC10の一端と、演算増幅回路P10の反転入力端子と、抵抗R20の一端に接続されている。コンデンサC10は一端がダイオードD10のカソードと、演算増幅回路P10の反転入力端子と、抵抗R20の一端に接続され、他端が接地されている。また、コンデンサC10に蓄積されたピーク電圧に対応する電荷は、図示せぬ上位の回路から供給されるリセット信号によってリセットされる。なお、リセット信号は、送信信号生成回路10からベースバンド信号が供給される直前に供給され、コンデンサC10に蓄積されている電荷がクリアされる。
ボトムホールド回路24は、図3(B)に示すように、演算増幅回路P11と、ダイオードD11と、コンデンサC11とを備えている。ここで、演算増幅回路P11は、非反転入力端子が電界効果トランジスタM16のソースおよび電界効果トランジスタM18のドレインに接続され、反転入力端子が抵抗R21の一端と、コンデンサC11の一端と、ダイオードD11のアノードに接続され、出力端子がダイオードD11のカソードに接続されている。ダイオードD11は、カソードが演算増幅回路P11の出力端子に接続され、アノードがコンデンサC11の一端と、演算増幅回路P11の反転入力端子と、抵抗R21の一端に接続されている。コンデンサC11は一端がダイオードD11のアノードと、演算増幅回路P11の反転入力端子と、抵抗R21の一端に接続され、他端が接地されている。また、コンデンサC11に蓄積されたボトム電圧に対応する電荷は、図示せぬ上位の回路から供給されるリセット信号によってリセットされる。なお、リセット信号は、送信信号生成回路10からベースバンド信号が供給される直前に供給され、コンデンサC11に蓄積されている電荷がクリアされる。
抵抗R20,R21は、ピークホールド回路23およびボトムホールド回路24から出力されるピーク電圧Vpとボトム電圧Vbの中心電圧Vcを求める。なお、この中心電圧Vcは、ダミー回路22のコモンモード電圧に対応しており、また、ダミー回路22はドライバ回路21を後述するように素子値スケーリングして得られた回路であることから、中心電圧Vcはドライバ回路21のコモンモード電圧に対応している。
より詳細には、抵抗R20は、その一端がピークホールド回路23の出力端子に接続され、他端が抵抗R21の一端と、演算増幅回路25の非反転入力端子に接続されている。また、抵抗R21は、その一端がボトムホールド回路24の出力端子に接続され、他端が抵抗R20の一端と、演算増幅回路25の非反転入力端子に接続されている。さらに、抵抗R20と抵抗R21とは同一の値とされており、具体的な値としては、たとえば、それぞれ50オームの抵抗値を有している。
演算増幅回路25は、抵抗R20,R21の接続点から出力される中心電圧Vcと、基準電圧源26から出力される電圧Vr1とを比較し、その大小関係に応じた電圧Vdを出力し、電界効果トランジスタM14のゲートに供給する。より詳細には、この実施の形態では、ドライバ回路21のコモンモード電圧が0.9Vになるように制御が行われるので、基準電圧源26からは0.9Vが出力される。演算増幅回路25は、抵抗R20,R21の中心電圧Vcと、基準電圧源26から出力される0.9Vを比較し、その大小関係に応じた電圧Vdを出力する。
基準電圧源26は、所定の基準電圧Vr1を生成して出力する。より詳細には、基準電圧源26は、図4に示すようなバンドギャップレファレンス回路によって構成されている。すなわち、基準電圧源26は、演算増幅回路P50と、抵抗R50〜R52と、バイポーラトランジスタM50,M51によって構成される。ここで、演算増幅回路P50の反転入力端子は、抵抗R51の一端と、抵抗R52の一端に接続されている。また、演算増幅回路P50の非反転入力端子は、抵抗R50の一端と、バイポーラトランジスタM50のエミッタ端子に接続されている。さらに、演算増幅回路P50の出力端子は、演算増幅回路25の反転入力端子に接続され、基準電圧Vr1を供給する。また、演算増幅回路P50の出力端子は、抵抗R50,R51の他端に接続されている。
抵抗R50の一端は、演算増幅回路P50の非反転入力端子と、バイポーラトランジスタM50のエミッタに接続されている。また、抵抗R50の他端は、抵抗R51の他端に接続されるとともに、演算増幅回路P50の出力端子に接続されている。抵抗R51の一端は、演算増幅回路P50の反転入力端子と、抵抗R52の一端に接続されている。また、抵抗R51の他端は、抵抗R50の他端に接続されるとともに、演算増幅回路P50の出力端子に接続されている。抵抗R52の一端は、演算増幅回路P50の反転入力端子と抵抗R51の一端に接続されている。また、抵抗R52の他端は、バイポーラトランジスタM51のエミッタに接続されている。
バイポーラトランジスタM50は、そのエミッタが抵抗R50の一端と演算増幅回路P50の非反転入力端子に接続され、ベースとコレクタが相互に接続されて接地されている。バイポーラトランジスタM51は、そのエミッタが抵抗R52の他端に接続され、ベースとコレクタが相互に接続されて接地されている。
なお、図4に示すバンドギャップレファレンス回路から出力される基準電圧Vr1はVr1=Vbe1+(Vbe1−Vbe2)・(R51+R52)/R52によって表される。ここで、Vbe1はバイポーラトランジスタM51のベースとエミッタ間の電圧を示し、Vbe2はバイポーラトランジスタM50のベースとエミッタ間の電圧を示す。また、演算増幅回路P50のゲインは、ほぼ無限大であると想定している。バイポーラトランジスタM50とバイポーラトランジスタM51とは、反対の温度係数を有するように形成されており、また、抵抗R50〜R52の素子値は、温度による変動を抑えるように設定されているので、Vr1は温度による変動が、たとえば、25〜50ppm/度と非常に低い値となる。これにより、演算増幅回路25には、温度によらずほぼ一定の基準電圧Vr1が供給される。
基準電圧源27は、基準電圧源26と同様の構成とされ、基準電圧Vr2を生成して、比較回路28に供給する。より具体的には、基準電圧源27は、図4に示すバンドギャップレファレンス回路によって構成され、基準電圧として、たとえば、0.85Vを生成して出力する。
比較回路28は、中心電圧Vcと基準電圧源27から出力される電圧Vr2とを比較し、中心電圧Vcが基準電圧源から出力される電圧Vr2を上回った場合には、電圧制御スイッチ29をオンの状態とし、それ以外の場合にはオフの状態とする。より詳細には、この実施の形態では、比較回路28は、中心電圧Vcが0.85Vを上回った場合には、電圧制御スイッチ29をオンの状態とし、それ以外の場合にはオフの状態とする。なお、チャタリングを防止するために、比較回路28の特性にヒステリシスを持たせるようにしてもよい。
電圧制御スイッチ29は、比較回路28によって制御され、オンまたはオフの状態となり、コンデンサC30を電界効果トランジスタM14のゲート端子および演算増幅回路25の出力端子に接続する。より詳細には、電圧制御スイッチ29は、図2に示すように、N型の電界効果トランジスタM20によって構成されている。そして、そのドレインが演算増幅回路25の出力端子と電界効果トランジスタM14のゲートに接続され、ゲートが比較回路28の出力端子に接続され、ソースがコンデンサC30の一端に接続されている。電界効果トランジスタM20は、中心電圧Vcが電圧Vr2を上回る場合にはオンの状態となって他端が接地されているコンデンサC30の一端を電界効果トランジスタM14のゲート端子および演算増幅回路25の出力端子に接続する。これにより、コンデンサC30の平滑化作用により、電界効果トランジスタM14のゲートに印加される電圧が変動することを防止できる。
コンデンサC30は、平滑用のコンデンサであり、一端が電界効果トランジスタM20のソースに接続され、他端が接地されている。
受信回路30は、増幅回路20によって増幅された信号を受信し、元の信号を復号して図示せぬ上位の回路に供給する。
つぎに、このような構成からなる実施形態の動作について説明する。
図示せぬ上位の回路からベースバンド信号の供給が指示されると、それに先だって、増幅回路20に対して電源電圧の供給が開始される。電源の供給が開始されると、ピークホールド回路23およびボトムホールド回路24に対して、図5に示すリセット信号が、図示せぬ上位の回路から供給され、コンデンサC10,C11に蓄積されている電荷がクリアされる。その結果、ピークホールド回路23およびボトムホールド回路24の出力は、“0”の状態となる。
電源の供給が開始されてから一定の時間が経過すると、ダミー回路22が動作状態となる。すなわち、電界効果トランジスタM15,M17によって構成されるインバータと、電界効果トランジスタM16,M18によって構成されるインバータのそれぞれには、正の電源から電流が供給され、これらのインバータをそれぞれ流れる電流は合流して電界効果トランジスタM19に流入する。そして、電界効果トランジスタM15,M17のソースおよびドレインに現れた電圧V1はピークホールド回路23に入力される。一方、電界効果トランジスタM16,M18のソースおよびドレインに現れた電圧V2はボトムホールド回路24に入力される。
ピークホールド回路23は、コンデンサC10の端子電圧よりも電圧V1の方が大きい場合にはダイオードD10に順方向のバイアスが印加されてオンの状態となり、コンデンサC10の端子電圧が電圧V1となるように電荷のチャージが行われる。これにより、ピークホールド回路23は、リセットがされてからその時点までのV1のピーク電圧を保持する。ボトムホールド回路24は、コンデンサC11の端子電圧よりも電圧V2の方が小さい場合にはダイオードD11に順方向のバイアスが印加されてオンの状態となり、コンデンサC11の端子電圧が電圧V2となるように電荷のチャージが行われる。これにより、ピークホールド回路23は、リセットがされてからその時点までのV2のボトム電圧を保持する。これにより、図6(A)に示すように、V1のピーク電圧と、V2のボトム電圧とがそれぞれピークホールド回路23とボトムホールド回路24に保持される。
抵抗R20,R21は、同一値の抵抗によって構成されているので、図6(B)に示すように、抵抗R20,R21の接続点からは、ピークホールド回路23とボトムホールド回路24からそれぞれ出力されるピーク電圧Vpとボトム電圧Vbの中心電圧Vcが出力され、演算増幅回路25の非反転端子に入力される。
演算増幅回路25は、中心電圧Vcと基準電圧源26から出力されるVr1(=0.9V)とを比較し、これらの差分に基づいた電圧Vdを生成して、ドライバ回路21の電界効果トランジスタM14のゲートに供給する。ところで、ダミー回路22はドライバ回路21に素子値スケーリングを施すことにより得られた素子によって構成されており、また、ダミー回路22は半導体基板上のドライバ回路21に隣接する領域に形成されている。さらに、ダミー回路22とドライバ回路21には同一の電源が供給されている。このため、ドライバ回路21とダミー回路22とは、外的要因である電源変動および温度変動に対しては同様の挙度を示す。したがって、本実施の形態では、ダミー回路22のコモンモード電圧であるVcを検出し、これに基づいてドライバ回路21の定電流回路である電界効果トランジスタM14のゲート電圧を制御することにより、ドライバ回路21のコモンモード電圧が目的値である0.9Vになるように制御する。
より詳細には、電源電圧が変動したり、あるいは、環境温度が変動したりした場合には、ドライバ回路21を構成する電界効果トランジスタM10〜M14の動作点が変化し、コモンモード電圧が変動してしまう。そのような場合には、ダミー回路22も同様に中心電圧Vcが変動することから、これが0.9Vになるように電界効果トランジスタM14のゲート電圧が制御され、ドライバ回路21のコモンモード電圧が0.9Vになるように調整される。その結果、ドライバ回路21のコモンモード電圧は、電源電圧および環境温度の変動にかかわらず一定となる。
また、本実施の形態では、ドライバ回路21の出力側には、コモンモード電圧を検出するための新たな素子を追加する必要がない。このため、新たな素子(たとえば、抵抗素子)に付随する浮遊容量によって、高域特性が劣化し、信号波形が劣化することを防止できる。なお、ドライバ回路21の入力側にはダミー回路22が接続されるが、入力側であるため特性の劣化は少ない。また、電界効果トランジスタM10〜M13に並列に電界効果トランジスタM15〜M18が接続されるので、送信信号生成回路10側からみると、負荷容量が増加することになるが、電界効果トランジスタM15〜M18は1/10に素子値スケーリングされているため負荷容量の増加は僅少であり、無視できる。このため、特性の劣化を招くことなく、コモンモード電圧を安定化させることができる。
また、本実施の形態では、電界効果トランジスタM15〜M19は、電界効果トランジスタM10〜M14を素子値スケーリングして得られた素子を用いている。また、電界効果トランジスタM15〜M19の出力側に接続される負荷は、ピークホールド回路23とボトムホールド回路24である。これの回路の入力は、図3に示すように演算増幅回路P10,P11であるため、その入力容量は無視できるほど小さい。このため、ダミー回路22その他によって構成される制御系は、電源が投入されてから、非常に短期間で動作を開始し、ドライバ回路21のコモンモード電圧を早期に安定化することができる。すなわち、図5に示すように、本実施の形態では、図中に実線で示すようにリセット信号がハイの状態になると急速に波形が立ち上がって、出力波形が出力される時点ではコモンモード電圧が目的値である0.9Vにほぼ一致している。一方、比較対象である特許文献2の回路では、図中波線で示すように、緩やかに波形が立ち上がり、出力波形が出力し終わった時点でも、目的電圧である0.9Vには一致していない。
このように、本実施の形態では、ドライバ回路21の特性を劣化させることなく、しかも、電源投入後にコモンモード電圧を迅速に目的値に一致させるとともに、安定化させることができる。これにより、データ伝送等においては、エラーの発生率を低減することができる。
そして、コモンモード電圧が一定の値になった場合には、図5を参照して前述したように、送信信号生成回路10からベースバンド信号(入力波形)が供給され、ドライバ回路21によって所定のゲインで増幅された後、出力信号(出力波形)として受信回路30に対して送信される。受信回路30では、送信された情報が復号されてもとの情報が取り出される。
なお、中心電圧Vcが基準電圧源27から出力される電圧Vr2である0.85Vを上回った場合には、比較回路28が電界効果トランジスタM20をオンの状態にする。これにより、コンデンサC30が電界効果トランジスタM14のゲートとグランド間に接続される。コンデンサC30は、平滑回路としての機能を有しており、演算増幅回路25の出力電圧が多少変動した場合であっても、ドライバ回路21の定電流回路に流れる電流がこれに応じて変動することを防止できる。また、コモンモード電圧が0.85Vを上回ってからコンデンサC30を接続するようにしているので、コンデンサC30が演算増幅回路25の負荷容量となり、電圧Vdの上昇が緩慢になることを防止できる。
そして、ベースバンド信号の供給が終了すると、図示せぬ上位の回路は、増幅回路20に対する電源の供給を停止する。これにより、増幅回路20を構成するすべての回路が動作を停止する。
なお、ベースバンド信号を再度送信する場合には、前述した場合と同様の動作が実行され、増幅回路20によってベースバンド信号が増幅され、受信回路30に増幅された信号が送信される。その際、ピークホールド回路23およびボトムホールド回路24を構成するC10,C11に蓄積されている電荷がリセットされることから、直前の動作における電荷が残留し、この残留した電荷による誤動作を防止できる。
以上に説明したように、本発明の実施の形態では、ダミー回路22を設け、このダミー回路22のコモンモード電圧を検出し、検出されたコモンモード電圧に基づいて、ドライバ回路21の定電流回路を制御するようにしたので、ドライバ回路21のコモンモード電圧を安定化させることができる。
また、本実施の形態では、ダミー回路22を設けてそのコモンモード電圧を検出するようにしたので、ドライバ回路21の出力側には新たな素子を追加する必要がない。これにより、ドライバ回路21の高域特性が劣化することを防止できる。
また、本実施の形態では、ダミー回路22は、ドライバ回路21を素子値スケーリングして得られた素子を用いている。また、ダミー回路22とドライバ回路21とは半導体基板上の近接した領域に形成されている。さらに、ダミー回路22とドライバ回路21には同一の電源電圧が供給されている。これにより、環境温度または電源電圧が変動した場合であっても、ダミー回路22の出力電圧に基づいて制御を行うことで、ドライバ回路21のコモンモード電圧が常に一定に保たれるように制御することができる。
また、本実施の形態では、ピークホールド回路23およびボトムホールド回路24をダミー回路22の出力側に接続し、これらによってピーク電圧およびボトム電圧を検出し、これらに基づいてコモンモード電圧を検出するようにした。これにより、出力側に抵抗を直接接続する場合に比較して、コモンモード電圧を検出を迅速に行うことができるので、特に、バースト転送を行うような場合において、ドライバ回路21のコモンモード電圧を迅速に安定化することができる。
また、本実施の形態では、ダミー回路22を構成する電界効果トランジスタM15〜M19をドライバ回路21を構成する電界効果トランジスタM10〜M14を素子値スケーリングして得られる素子によって構成している。これにより、ダミー回路22に流れる電流を減少させることができることから、回路全体の消費電力の増加を抑制することができる。
さらに、本実施の形態では、中心電圧Vcが所定の電圧を超えた場合には、ドライバ回路21の電界効果トランジスタM14のゲートとグランド間にコンデンサC30を接続するようにしたので、演算増幅回路25の出力が多少変動した場合であっても、ドライバ回路21の定電流回路を流れる電流の変動を防止できる。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能であることは勿論である。
たとえば、以上の実施の形態では、ドライバ回路21を構成する差動増幅回路が1段の場合を例に挙げて説明したが、図7に示すように差動増幅回路が複数段カスケード接続されるようにしてもよい。図7の例では、ドライバ回路21Aは、3段の差動増幅回路211〜213がカスケードに接続されて構成されている。また、それぞれの差動増幅回路を構成する図示せぬ定電流源としての電界効果トランジスタのゲートには、演算増幅回路25から出力される電圧Vdがそれぞれ供給されている。このような構成によれば、ドライバ回路21Aの駆動能力を高めるとともに、電源電圧または温度の変化によってドライバ回路21Aのコモンモード電圧が変動することを防止できる。なお、図7の例は、3段の例であるが、2段または4段以上であってもよい。
また、以上の実施の形態では、図3に示すピークホールド回路23およびボトムホールド回路24の出力を抵抗R20,R21に直接接続するようにしたが、バッファを介してこれらを接続するようにしてもよい。そのような構成によれば、コンデンサC10,C11に蓄積された電荷が抵抗R20,R21を介して放電されることを防止できるので、コンデンサC10,C11の容量をさらに小さく設定することができる。
また、以上の実施の形態では、差動増幅回路210,220としては、P型およびN型の電界効果トランジスタによって構成される回路を用いるようにしたが、たとえば、N型の電界効果トランジスタと、負荷となる抵抗素子とから構成される演算増幅回路を用いるようにしてもよい。
また、以上の実施の形態では、基準電圧源26,27としては、図4に示すバンドギャップレファレンス回路を用いたが、これ以外の回路によって基準電圧を生成するようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る増幅回路を含むブロック図である。 図1に示す増幅回路の具体的な構成例を示す回路図である。 図1に示すホールド回路の具体的な構成例を示す回路図である。 基準電圧源の具体的な構成例を示す図である。 図1に示す実施の形態の各部の信号を示すタイミング図である。 ピーク電圧とボトム電圧と中心電圧の関係を示す図である。 他の実施の形態の構成例を示す図である。 従来の差動増幅回路の回路図である。
符号の説明
20…増幅回路、23…ピークホールド回路(検出回路、ホールド回路)、24…ボトムホールド回路(検出回路、ホールド回路)、25…演算増幅回路(制御回路)、26…基準電圧源(制御回路)、27…基準電圧源(判定回路)、28…比較回路(判定回路)、29…電源制御スイッチ(平滑化回路)、C30…コンデンサ(平滑化回路)、M14…電界効果トランジスタ(定電流回路)、M19…電界効果トランジスタ(定電流回路)、R20,R21…抵抗(検出回路、分圧抵抗素子)。

Claims (6)

  1. 定電流回路を有し、入力した信号を所定のゲインで増幅して出力する第1の差動増幅回路と、
    前記第1の差動増幅回路とほぼ同一の入出力特性を有し、前記第1の差動増幅回路と同一の信号が入力される第2の差動増幅回路と、
    前記第2の差動増幅回路の出力電圧のコモンモード電圧を検出する検出回路と、
    前記検出回路によって検出されたコモンモード電圧に基づいて、前記第1の差動増幅回路の前記定電流回路に流れる電流を制御する制御回路と、
    を備えていることを特徴とする増幅回路。
  2. 請求項1に記載の増幅回路において、
    前記検出回路は、前記第2の差動増幅回路の出力信号のピーク電圧とボトム電圧とをそれぞれホールドするホールド回路と、前記ホールド回路によってホールドされたピーク電圧とボトム電圧の中心電圧を求めて前記コモンモード電圧とする分圧抵抗素子と、を有する、
    ことを特徴とする増幅回路。
  3. 請求項2に記載の増幅回路において、
    前記第1および第2の差動増幅回路は、信号が入力される期間に電源が供給され、
    前記ホールド回路は、ホールドしている電圧を前記入力信号が入力される際にリセットする、
    ことを特徴とする増幅回路。
  4. 請求項3に記載の増幅回路において、
    前記検出回路によって検出されたコモンモード電圧が所定の閾値を超えたか否かを判定する判定回路と、
    前記判定回路によってコモンモード電圧が所定の閾値を超えたと判定された場合には、前記制御回路から前記定電流回路に供給される制御信号を平滑化する平滑化回路と、を有する、
    ことを特徴とする増幅回路。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の増幅回路において、
    前記第2の差動増幅回路は、前記第1の差動増幅回路を構成する増幅素子のそれぞれを1/N(N≧1)に素子値スケールリングして得られる構成素子を有していることを特徴とする増幅回路。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の増幅回路において、
    前記第1および第2の差動増幅回路は、半導体基板上に互いに熱的環境が同じになるように隣接して形成されていることを特徴とする増幅回路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011109331A (ja) * 2009-11-16 2011-06-02 Sumitomo Electric Ind Ltd トランスインピーダンスアンプ
JP2012169905A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Nippon Soken Inc 送信ドライバ回路
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