JP2009038563A - デジタル放送受信用チューナ及びそれを有するデジタル放送受信システム - Google Patents

デジタル放送受信用チューナ及びそれを有するデジタル放送受信システム Download PDF

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Abstract

【課題】安価で接続が簡易であり、かつ受信機である液晶テレビやPDP(プラズマディスプレイパネル)テレビの薄型化に貢献出来るデジタル放送受信用チューナを提供する。
【解決手段】デジタル放送受信用チューナ(1)は、デジタル放送RF信号を周波数変換して中間周波数信号を出力するチューナ回路をシールドケース(13)で囲まれたチューナ部(2)及び(3)と、デジタル放送RF信号を伝送するマイクロストリップライン(17)及び(27)と、デジタル放送RF信号を外部へ出力する分配出力端子(18)及び(28)とを備え、マイクロストリップライン(17)及び(27)をシールドケース(13)の外側に配線し、分配器(12)及び(24)と分配出力信号ライン(17)及び(27)との間かつ分配器(12)及び(24)に隣接した位置にフィルタ回路(31)及び(32)を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶テレビやPDP(プラズマディスプレイパネル)テレビ等の薄型テレビへ搭載するデジタル放送受信用チューナ及びそれを有するデジタル放送受信システムに関するものである。
図5に、地上デジタル放送受信用チューナを例とした従来のデジタル放送受信用チューナ(100)を示す。
入力端子(101)から入力されるデジタル放送RF信号は、前記RF信号に含まれる受信しようとする周波数の信号を通過させるフィルタ回路及び前記RF信号のレベルを可変させるRF AGC回路から構成されるRF回路ブロック(102)を介して、混合回路ブロック(103)へ入力される。
混合回路ブロック(103)は、デジタル放送RF信号の受信周波数信号を中間周波数信号、即ちIF信号に周波数変換するミキサ回路、ローカル信号を発振するローカル発振回路、ローカル発振周波数を制御するPLL回路、上記IF信号を増幅するIF AMP部、及び前記IF AMP部での出力信号レベルを一定レベル以下に抑えるように前記RF AGC回路の信号レベルを制御するために設けられるレベル検波回路から構成される。混合回路ブロック(103)の出力には、IF回路ブロック(104)が接続される。
IF回路ブロック(104)は、レベル検波回路及びIF AMP部への妨害信号の抑圧を目的とした帯域制限を行うフィルタ回路、上記周波数変換されるIF信号を通過中心周波数として帯域制限するSAWフィルタ、上記IF信号のレベルを可変するIF AGC回路部、及び上記IF信号を増幅するIF AMP部から構成される。IF回路ブロック(104)から出力されるIF信号は、IF信号出力端子(105)から出力され、図示しない後段に接続される復調回路ブロックへ入力される。
上記地上デジタル放送受信用チューナがデジタル放送受信用セットトップボックスへ搭載される場合には、入力されるデジタル放送RF信号を分配して、TVへ接続する必要がある。このため、上記地上デジタル放送受信用チューナは、入力されるデジタル放送RF信号を分配する分配器が内蔵されているものが主流となっている。
この場合、入力端子から入力されるデジタル放送RF信号は、分配器(106)により、2つのデジタル放送RF信号に分配される。一方の分配器出力(107)から出力される信号は、RF回路ブロック(102)へ入力され、混合回路ブロックを経て、前記IF信号へ変換される。もう一方の分配器出力(108)から出力される信号は、入力端子側に設けられる分配出力端子(109)を介して、前記地上デジタル放送受信用チューナの外部へ出力され、TV等の映像機器へ入力される。
ところで、現在2011年の地上アナログ放送停止に向けて、地上デジタル放送が急速に普及しており、また受信機である液晶テレビやPDP(プラズマディスプレイパネル)テレビ等の薄型テレビの大画面化及び高機能化により、デジタル放送受信用チューナが複数台搭載される傾向がある。
ただ、単純に複数台のデジタル放送受信用チューナを搭載した場合、テレビの背面には複数の入力端子が備わることになり、アンテナからの信号線の接続が複雑になる。このため、通常は図6のようにデジタル放送受信用チューナの前段に分配器(110)を備えている。これにより、図示しないアンテナで受信し、入力端子(111)に入力されるデジタル放送RF信号を分配して、分配出力端子(112)及び(113)に出力し、複数のデジタル放送受信用チューナに入力する。ここで図5と同じ機能を有するものについては、図5と同一の符号を付与している。
複数台のチューナを接続する構成としては、例えば、特許文献1に記載された高周波装置や、特許文献2に記載されたテレビジョンチューナがある。特許文献1に記載された高周波装置では、テレビ放送信号を受信するチューナとは別に分配器を備えている。また、特許文献2に記載されたテレビジョンチューナでは、分配器を内蔵しているものの、分配器と分配出力信号ラインとを含めた分配機能を新たに別の区画を設けて配置し、分配出力端子をテレビ放送の入力端子と同じ高さに配置することを特徴としている。
特開平9−284066号公報(平成9年10月31日公開) 実用新案登録第3100213号公報(平成15年12月17日登録)
しかしながら、上記従来のチューナを複数台接続する構成、つまりデジタル放送受信システムは、分配器が必要であることに加えてシステムが複雑である。このため、受信機である液晶テレビやPDP(プラズマディスプレイパネル)テレビへ実装する場合、分配器とデジタル放送受信用チューナとの接続作業が困難であり、余分なスペースが必要であるという問題点を有している。特許文献2に記載されたテレビジョンチューナでは、分配器が内蔵されているものの、新たに分配器と分配出力信号ラインとを含めた分配機能を新たに別の区画を設けて配置する必要があり、新規に回路設計が必要となる。また、分配回路と分配出力信号ラインとを同一の区画に配置していることで、入力側と出力側とのアイソレーション確保のための広帯域増幅器を搭載する必要があり、コストアップの要因となっていた。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、複数台のデジタル放送受信用チューナを接続する場合に、安価で接続が簡易であり、かつ受信機である液晶テレビやPDP(プラズマディスプレイパネル)テレビの薄型化に貢献出来るデジタル放送受信用チューナ及びそれを有するデジタル放送受信システムを提供することにある。
本発明のデジタル放送受信用チューナは、上記課題を解決するために、入力端子から入力されたデジタル放送RF信号を分配する分配器を有し、分配された一方のデジタル放送RF信号を周波数変換して中間周波数信号を出力端子から出力するチューナ回路をシールドケースで囲まれたチューナ部と、前記分配器の出力の一つに接続され、前記分配器から分配されたもう一方のデジタル放送RF信号を伝送する分配出力信号ラインと、前記分配器から分配されたもう一方のデジタル放送RF信号を外部へ出力する分配出力端子とを備えたデジタル放送受信用チューナにおいて、前記分配出力信号ラインを平面型伝送路として前記シールドケースの外側に設けられたチューナ基板上に配線したことを特徴としている。
上記の発明によれば、前記分配出力信号ラインを平面型伝送路として前記シールドケースの外側に配線することで、従来のデジタル放送受信用チューナの回路構成、回路配置をほとんど変えることなく、前記分配出力信号ラインの配線経路を変更するだけで前記分配出力信号ラインを前記チューナ部と異なる区域に配置したデジタル放送受信用チューナを構成できる。従って、前記デジタル放送受信用チューナは、同一の構成を備えたチューナを新規に設計した場合と比較して安価であり、設計リスクが少なく、短期間で開発可能である。
また、本発明のデジタル放送受信用チューナは、入力端子から入力されたデジタル放送RF信号を分配する分配器を有し、分配された一方のデジタル放送RF信号を周波数変換して中間周波数信号を出力端子から出力するチューナ回路をシールドケースで囲まれたチューナ部と、前記分配器の出力の一つに接続され、前記分配器から分配されたもう一方のデジタル放送RF信号を伝送する分配出力信号ラインと、前記分配器から分配されたもう一方のデジタル放送RF信号を外部へ出力する分配出力端子とを備えたデジタル放送受信用チューナにおいて、前記分配器と前記分配出力信号ラインとの間かつ前記分配器に隣接した位置にフィルタ回路を構成したことを特徴とする。
前記分配器を含めた前記チューナ部が前記シールドケースにて囲まれており、前記分配出力信号ラインの前記分配器に近接した位置に前記フィルタ回路を構成したことにより、前記シールドケースに加えて前記フィルタ回路も前記チューナ部のローカル発振回路から漏洩する不要なスプリアス成分等を除去出来る。これにより、分配出力信号の品質を向上できる。
上記デジタル放送受信用チューナは、前記分配出力端子に隣接する位置にもフィルタ回路を構成してもよい。
上記構成によれば、不要なスプリアス成分の除去効果がさらに向上出来るので、分配出力信号の品質をさらに向上できる。
上記デジタル放送受信用チューナでは、前記平面型伝送路は、マイクロストリップライン、ストリップライン、スロットライン、あるいはコプレーナ導波路であってもよい。
上記構成によれば、伝送する高周波信号の特性に応じて伝送路の種類を変更できるので、設計の自由度が増す。
上記デジタル放送受信用チューナでは、前記フィルタ回路は、コンデンサによるLPF(ローパスフィルタ)、特定の周波数を持つ不要なスプリアス成分を除去可能なトラップフィルタ、T型フィルタ、π型フィルタ、あるいはHPF(ハイパスフィルタ)であってもよい。
上記構成によれば、異なる周波数のスプリアス成分を除去可能であり、分配出力信号の品質を保つことが出来る。
上記デジタル放送受信用チューナでは、前記チューナ基板全体を囲むように前記シールドケースを拡大し、前記チューナ部とはシールド板により分離することで、前記分配出力信号ラインが配線された区域を設けてもよい。
上記構成によれば、デジタル放送受信用チューナの外部から進入する不要なスプリアス成分に対する影響を軽減出来るので、分配出力信号の品質をさらに向上できる。
本発明のデジタル放送受信用チューナは、シールドケースを備え、前記シールドケースの一方の側板に設けられた入力端子から入力されたデジタル放送RF信号を周波数変換し、前記周波数変換を経て生成された中間周波数信号を前記シールドケースの一方の側板と対向するシールドケースの側板に設けられた出力端子から出力する前記チューナ回路を、前記シールドケース内に2系統設けたデジタル放送受信用チューナにおいて、各チューナ回路の入力端子から入力されたデジタル放送RF信号を2分配する分配器をそれぞれ有し、それぞれ分配された一方のデジタル放送RF信号を伝送する分配出力信号ラインをシールドケースの外側に配線し、前記入力端子を設けた前記シールドケースの一方の側板と対向するシールドケースの側板に設けられた分配出力端子から出力デジタル放送RF信号を出力することを特徴とする。
上記の発明によれば、分配出力信号ラインを前記シールドケースの外側に配線することで、従来の回路構成を大幅に変更することなく、かつ不要なスプリアス成分が漏洩しにくいデジタル放送受信用チューナを構成できる。
また、前記シールドケースの一方の側板に前記入力端子が設けられ、該側板と対向するシールドケースの側板に設けられた分配出力端子から出力デジタル放送RF信号を出力するので、前記シールドケースの一方の側板には入力端子が設けられるのみであり、分配出力端子が存在しないので、アンテナ−チューナ間の接続が容易となる。
さらに、入力端子が設けられたシールドケースの側板と対向するシールドケースの側板に分配出力端子が設けられ、分配出力端子及び出力端子がシールドケースの同一の側板に設けられ、後段に接続する機器との接続が容易となるので、複数のチューナを縦列に構成することが容易であり、受信機である液晶テレビやPDP(プラズマディスプレイパネル)テレビの薄型化に貢献出来る。
さらに、上記の発明によれば、2つの入力端子から同時に2つの番組が受信可能で、かつ少なくとも2台の別のデジタル放送受信用チューナとの接続が可能となり、高度なデジタル放送受信システムが構築出来る。
上記デジタル放送受信用チューナは、前記シールドケース内に設けられた2系統のチューナ回路の両方が、地上デジタル放送を受信するチューナ回路またはデジタルCATV放送を受信するチューナ回路または、デジタル衛星放送を受信するチューナ回路であってもよい。
上記構成によれば、同じデジタル放送の番組を同時受信あるいは異なる2番組の受信が可能な上、高度なデジタル放送受信システムを構築出来る。
上記デジタル放送受信用チューナは、前記シールドケース内に設けられた2系統のチューナ回路が、地上デジタル放送、デジタルCATV放送、デジタル衛星放送等の各種デジタル放送のうち異なるデジタル放送を受信するチューナ回路であってもよい。
上記構成によれば、受信可能なデジタル放送の組合せが選択可能になる。
上記デジタル放送受信用チューナは、前記シールドケース内に設けられた2系統のチューナ回路において、各チューナ回路間で接地パターンが分離されてもよい。
上記構成によれば、各チューナ回路間で接地パターンを分離することで、上記各チューナ回路間でアイソレーションを確保でき、地上デジタル放送、デジタルCATV放送、デジタル衛星放送の各種デジタル放送のうち同じ2つのデジタル放送を受信する場合、あるいは異なる2つのデジタル放送を受信する場合における、さらなる相互のチューナ回路間の影響を抑えることができるので、受信性能を向上出来る。
上記デジタル放送受信用チューナは、前記シールドケース内に設けられた2系統のチューナ回路において、それぞれ入力端子から入力されたデジタル放送RF信号の変調方式に対応した復調回路を搭載してもよい。
上記構成によれば、それぞれ入力端子から入力されたデジタル放送RF信号を中間周波数信号、即ちIF信号に変換して出力するだけではなく、それぞれ入力端子から入力されるデジタル放送RF信号の変調方式に対応した復調回路を搭載し、上記デジタル放送RF信号を復調したトランスストリーム信号を出力するデジタル放送受信用チューナにも応用可能となる。
上記デジタル放送受信用チューナは、前記分配出力端子をピンジャックにしてもよい。
上記構成によれば、主に地上デジタル放送あるいはデジタルCATV放送受信用チューナに見られる入力端子がピンジャックであるデジタル放送受信用チューナを後段に接続することが可能となる。
上記デジタル放送受信用チューナは、前記分配出力端子をピン端子にしてもよい。
上記構成によれば、後段にデジタル衛星放送受信用チューナとして近年増加しているオンボードチューナ(マザーボードに直接シリコンチューナを実装したもの)を使用した場合でも接続が容易である。
本発明のデジタル放送受信システムは、上記のいずれかのデジタル放送受信用チューナを備えているので、デジタル放送受信用チューナを縦列に構成することが出来る。それ故に、本発明のデジタル放送受信システムを搭載する液晶テレビやPDPテレビ等のFPD(フラットパネルディスプレイ)の薄型化に貢献出来る。
本発明のデジタル放送受信用チューナは、以上のように、分配出力信号ラインを平面型伝送路としてシールドケースの外側に設けられたチューナ基板上に配線したことを備えているものである。
また、本発明のデジタル放送受信用チューナは、分配器と分配出力信号ラインとの間かつ前記分配器に隣接した位置にフィルタ回路を備えているものである。
さらに、本発明のデジタル放送受信用チューナは、各チューナ回路の入力端子から入力されたデジタル放送RF信号を分配する分配器をそれぞれ有し、それぞれ分配された一方のデジタル放送RF信号を伝送する分配出力信号ラインをシールドケースの外側に配線し、前記入力端子を設けた前記シールドケースの一方の側板と対向するシールドケースの側板に設けられた各分配出力端子から出力デジタル放送RF信号を出力することを備えているものである。
それゆえ、現行のデジタル放送受信用チューナから大幅な回路変更を行うことなく、安価でかつ薄型の複数のデジタル放送が受信可能なチューナを提供可能となり、液晶テレビやPDPテレビ等のFPDの実装スペースの低減、及びテレビの薄型化に貢献出来る。従って、複数台のデジタル放送受信用チューナを接続する場合に、安価で接続が簡易であり、かつ受信機である液晶テレビやPDP(プラズマディスプレイパネル)テレビの薄型化に貢献出来るデジタル放送受信用チューナ及びそれを有するデジタル放送受信システムを提供するという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1及び図2に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、デジタル放送受信システムという点から、本説明ではシールドケース内にデジタル放送受信用チューナ部とデジタル衛星放送受信用チューナ部との2系統の受信回路を有するデジタル放送受信用チューナを例示して説明する。
本実施の形態のデジタル放送受信用チューナ(1)は、図1(a)に示すように、全体を筐体(47)で囲まれており、地上デジタル放送を受信する第1チューナ部(2)及びデジタル衛星放送を受信する第2チューナ部(3)を有するチューナ部(4)を備えている。筐体(47)は、シールドケースであってもよい。また、図1(b)は、デジタル放送受信用チューナ(1)をシールドケースの側板(5)の側から見た側面図であり、図1(c)は、デジタル放送受信用チューナ(1)をシールドケースの側板(10)の側から見た側面図である。
第1チューナ部(2)では、シールドケースの側板(5)に設けられた入力端子(6)から入力される地上デジタル放送RF信号は、RF回路ブロック(7)を介して、混合回路ブロック(8)へ入力される。RF回路ブロック(7)は、フィルタ回路及びRF AGC回路から構成される。前記フィルタ回路は、前記地上デジタル放送RF信号に含まれる受信しようとする周波数の信号を通過させ、前記RF AGC回路は、前記地上デジタル放送RF信号のレベルを可変させる。
混合回路ブロック(8)は、デジタル放送RF信号の受信周波数信号をIF信号に周波数変換するミキサ回路、ローカル信号を発振するローカル発振回路、ローカル発振周波数を制御するPLL回路、上記IF信号を増幅するIF AMP部、及び前記IF AMP部での出力信号レベルを一定レベル以下に抑えるように前記RF AGC回路の信号レベルを制御するために設けられるレベル検波回路から構成される。混合回路ブロック(8)の出力には、IF回路ブロック(9)が接続される。
IF回路ブロック(9)は、レベル検波回路及びIF AMP部への妨害信号の抑圧を目的とした帯域制限を行うフィルタ回路、上記周波数変換されるIF信号を通過中心周波数として帯域制限するSAWフィルタ、上記IF信号のレベルを可変するIF AGC回路部、及び上記IF信号を増幅するIF AMP部から構成される。IF回路ブロック(9)から出力されるIF信号は、入力端子(6)が設けられたシールドケースの側板(5)と対向するシールドケースの側板(10)に設けられたIF信号出力端子(11)から出力される構成となっている。
また、入力端子(6)とRF回路ブロック(7)との間には、デジタル放送RF信号を2分配する分配器(12)が設けられる。入力端子(6)、RF回路ブロック(7)、混合回路ブロック(8)、IF回路ブロック(9)、及びIF信号出力端子(11)により第1チューナ回路が構成され、上記第1チューナ回路をシールドケース(13)で囲むことにより第1チューナ部(2)が構成される。
シールドケース(13)は、直方体の形状をしているが、チューナ基板(16)を固定する面、及び上記固定する面と対向する面は除かれている。このような形状のシールドケース(13)を、チューナ基板(16)の、チューナ部(4)を構成している側の面に被せる。この状態で、チューナ基板(16)を、シールドケース(13)に固定する。従って、チューナ基板(16)と上記固定する面とは、平行となっている。
チューナ基板(16)の固定後に、シールドケース(13)に、上記固定する面側から図示しないシールド蓋を取り付ける。また、シールドケース(13)の上記対向する面に、図示しないシールド蓋を取り付ける。これにより、チューナ部(4)が、シールドケース(13)及び2つのシールド蓋により囲まれ、シールドケース(13)の外側に設けられる区域(29)及び(30)が構成される。
一方の分配器出力(14)から出力されるデジタル放送RF信号は、RF回路ブロック(7)に入力され、もう一方の分配器出力(15)は、シールドケース(13)の外側に設けられたチューナ基板(16)上に配線されるマイクロストリップライン(17)を介して、筐体(47)に設けられる分配出力端子(18)へ接続されている。なお、本実施の形態においては、チューナ基板(16)上にマイクロストリップライン(17)を配線しているが、これに限定されず、例えばストリップライン、スロットライン、コプレーナ導波路等の他の平面型伝送路を用いてもよい。分配出力端子(18)から出力される地上デジタル放送RF信号は、本実施形態のデジタル放送受信用チューナ(1)の後段に接続される、別の地上デジタル放送受信用チューナの入力端子へ入力される。
次にデジタル衛星放送を受信する第2チューナ部(3)について説明する。
第2チューナ部(3)では、シールドケースの側板(5)に設けられた入力端子(19)から入力されるデジタル衛星放送RF信号は、RF回路ブロック(20)を介して、混合回路ブロック(21)へ入力される。RF回路ブロック(20)は、広帯域増幅回路、フィルタ回路及びRF AGC回路から構成される。前記フィルタ回路は、前記デジタル衛星放送RF信号を受信しようとする周波数の信号を通過させ、前記RF AGC回路は、前記デジタル衛星放送RF信号のレベルを可変させる。
混合回路ブロック(21)は、デジタル衛星放送RF信号の受信周波数信号をI信号及びQ信号の2つのベースバンド信号にダイレクトコンバートするI/Q直交検波器、ローカル信号を発振するローカル発振回路、ローカル発振周波数を制御するPLL回路、上記I信号及びQ信号を増幅するAMP部、前記AMP部での出力信号レベルを一定レベル以下に抑えるように前記RF AGC回路の信号レベルを制御するために設けられるレベル検波回路から構成される。混合回路ブロック(21)から出力されるI信号及びQ信号は、それぞれI信号出力端子(22)及びQ信号出力端子(23)から出力される構成となっている。I信号出力端子(22)及びQ信号出力端子(23)は、入力端子(19)が設けられたシールドケースの側板(5)と対向する、シールドケースの側板(10)に設けられる。
また、入力端子(19)とRF回路ブロック(20)との間には、デジタル放送RF信号を2分配する分配器(24)が設けられる。入力端子(19)、RF回路ブロック(20)、混合回路ブロック(21)、I信号出力端子(22)及びQ信号出力端子(23)により第2チューナ回路が構成され、上記第2チューナ回路をシールドケース(13)で囲むことにより第2チューナ部(3)が構成される。
上記第1チューナ回路及び第2チューナ回路の両方は、地上デジタル放送を受信するチューナ回路またはデジタルCATV放送を受信するチューナ回路または、デジタル衛星放送を受信するチューナ回路であってもよい。これにより、同じデジタル放送の番組を同時受信あるいは異なる2番組の受信が可能な上、高度なデジタル放送受信システムを構築出来る。さらに、上記第1チューナ回路及び第2チューナ回路は、地上デジタル放送、デジタルCATV放送、デジタル衛星放送の各種デジタル放送のうち異なるデジタル放送を受信するチューナ回路であってもよい。これにより、受信可能なデジタル放送の組合せが選択可能になる。
本実施の形態においては、上記第1チューナ回路及び第2チューナ回路は、共通の接地パターンを有しているが、これに限定されず、上記2つのチューナ回路間で接地パターンが分離されていてもよい。これにより、上記2つのチューナ回路間でアイソレーションを確保でき、地上デジタル放送、デジタルCATV放送、デジタル衛星放送の各種デジタル放送のうち同じ2つのデジタル放送を受信する場合、あるいは異なる2つのデジタル放送を受信する場合における、さらなる相互のチューナ回路間の影響を抑えることができる。従って、本実施の形態のデジタル放送受信用チューナ(1)の受信性能を向上出来る。また、前記分配出力端子をピンジャックにすることにより、主に地上デジタル放送あるいはデジタルCATV放送受信用チューナに見られる入力端子がピンジャックであるデジタル放送受信用チューナを後段に接続してもよい。
一方の分配器出力(25)から出力されるデジタル放送RF信号は、RF回路ブロック(20)に入力され、もう一方の分配器出力(26)は、シールドケース(13)の外側に設けられたチューナ基板(16)上に配線されるマイクロストリップライン(27)を介して、筐体(47)に設けられる分配出力端子(28)へ接続されている。ここでチューナ基板(16)上に配線されるマイクロストリップライン(27)についても、マイクロストリップライン(17)と同様に限定されず、他の平面型伝送路を用いてもよい。分配出力端子(28)から出力されたデジタル衛星放送RF信号は、本実施形態のデジタル放送受信用チューナ(1)の後段に接続される、別のデジタル衛星放送受信用チューナの入力端子へ入力される。
分配器(12)及び分配器(24)は、それぞれ第1チューナ部(2)及び第2チューナ部(3)内に配置されており、第1チューナ部(2)及び第2チューナ部(3)は、シールドケース(13)で取り囲まれている。前記各分配器からの各分配出力信号ラインは、シールドケース(13)に設けられた若干の開口部を通り、シールドケース(13)の外側に設けられる区域(29)及び(30)に配線されている。また、チューナ基板(16)全体を囲むようにシールドケース(13)を拡大し、区域(29)及び(30)は、チューナ部(2)及び(3)とはシールド板により分離することにより設けてもよい。これにより、デジタル放送受信用チューナ(1)の外部から進入する不要なスプリアス成分に対する影響を軽減出来るので、分配出力信号の品質をさらに向上できる。
ここで前記開口部とは、チューナ基板(16)の表面上に前記各分配出力信号ラインを配線している場合に、前記各分配出力信号ラインがシールドケース(13)に接触しないように設けられるスペースを意味する。
以上のように構成されたデジタル放送受信用チューナ(1)は、前記各分配出力信号ラインをマイクロストリップラインとしてシールドケース(13)の外側に配線することで、従来のデジタル放送受信用チューナの回路構成、回路配置をほとんど変えることなく、前記各分配出力信号ラインの配線経路を変更するだけで前記各分配出力信号ラインと前記各チューナ部とを異なる区域に配置することが可能である。
従って、デジタル放送受信用チューナ(1)は、同一の構成を備えたチューナを新規に設計した場合と比較して安価であり、設計リスクが少なく、短期間で開発可能である。
また、分配出力信号ラインの前記シールドケースの開口部に隣接した位置にフィルタ回路(31)及び(32)を構成し、シールドケース(13)内の第1チューナ部(2)あるいは第2チューナ部(3)が備える混合回路ブロック内のローカル発振回路からのスプリアス信号の漏洩を軽減している。これにより、分配出力信号の品質を向上できる。
本実施の形態では、分配器に隣接する位置にフィルタ回路を構成したが、スプリアス信号をさらに減衰させるために、分配出力端子に隣接する位置にも図示しないフィルタ回路を構成してもよい。これにより、分配出力信号の品質のさらなる向上が達成される。
上記フィルタ回路の一例としては、信号ライン−GND間に接続するコンデンサにより構成されたLPF(ローパスフィルタ)が挙げられるが、これに限定されず、特定の周波数を持つ不要なスプリアス成分を除去可能なトラップフィルタ、任意の次数のT型フィルタ、あるいはπ型フィルタを用いてもよい。また、前記分配出力信号よりも低い周波数成分が不要なスプリアスとして存在する場合には、必要に応じてHPF(ハイパスフィルタ)を配置してもよい。前記HPFの構成及び次数は、特に限定されない。
以上のような回路構成によれば、入力端子(6)及び(19)が設けられたシールドケースの側板(5)と対向するシールドケースの側板(10)に設けられた分配出力端子(18)及び(28)から出力デジタル放送RF信号を出力するので、シールドケースの側板(5)に分配出力端子が存在せず、アンテナ−チューナ間の接続が容易となる。
また、アンテナから供給される地上デジタル放送RF信号を入力端子(6)へ、またアンテナから供給されるデジタル衛星放送RF信号を入力端子(19)に入力することにより、本実施形態のデジタル放送受信用チューナ(1)で各デジタル放送を同時に受信することが出来る。
これに加えて、図2に示すように分配出力端子(18)の後段に別の地上デジタル放送受信用チューナ(33)を接続し、分配出力端子(28)の後段に別のデジタル衛星放送受信用チューナ(34)を接続して、デジタル放送受信システム(35)を構成することが出来る。これにより、地上デジタル放送受信用チューナ(33)及びデジタル衛星放送受信用チューナ(34)にもそれぞれ地上デジタル放送RF信号及びデジタル衛星RF信号を供給することができる。従って、デジタル放送受信システム(35)は、同時に最大4つの異なる番組を受信することが可能となり、高度なデジタル放送受信システムが構築出来る。
一方、図1に示すように、デジタル放送受信用チューナ(1)は、その分配出力端子(18)及び(28)と、出力端子(11)、(22)及び(23)とが、シールドケースの側板(10)に設けられるので、後段に接続する機器との接続も容易となる。また、本実施形態において述べた3つのデジタル放送受信用チューナ(1)、(33)、及び(34)は、いずれも伏型である。ここで、伏型のチューナとは、チューナを液晶TV内部の基板に取り付ける場合に、チューナが備えるチューナ基板と、液晶TV内部の基板とが平行になるチューナを意味する。なお、チューナが備えるチューナ基板と、液晶TV内部の基板とが垂直になるチューナは、縦型のチューナと称される。従って、これらのチューナを縦列に配置して本実施の形態のデジタル放送受信システム(35)を容易に構成出来る。上記デジタル放送受信システムを液晶テレビやPDPテレビ等のFPD(フラットパネルディスプレイ)に搭載することにより、FPDの薄型化に貢献出来るだけではなく、信号線の配線を最小限に抑えることが出来るので、設置コストを低減出来る。
さらに、本実施の形態のデジタル放送受信システム(35)を搭載するFPDの背面には、地上デジタル放送受信用入力端子(6)及びデジタル衛星放送受信用入力端子(19)の2種の入力端子が備わるだけであり、一般家庭で設置する場合においても、アンテナとの接続が容易に行える。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図3に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のデジタル放送受信用チューナ(36)は、図3(a)に示すように、前記実施の形態1のデジタル放送受信用チューナ(1)の構成に加えて、入力された各種デジタル放送RF信号に対応した復調回路を搭載する。また、図3(b)は、デジタル放送受信用チューナ(36)をシールドケースの側板(5)の側から見た側面図であり、図3(c)は、デジタル放送受信用チューナ(36)をシールドケースの側板(10)の側から見た側面図である。
本実施の形態では、地上デジタル放送を受信する第1チューナ部(2)のIF回路ブロック(9)の後段には、OFDM復調回路ブロック(37)を搭載し、デジタル衛星放送を受信する第2チューナ部(3)の混合回路ブロック(21)の後段には、8PSK復調回路ブロック(38)を搭載する。これにより、入力端子(6)から入力された地上デジタル放送RF信号は、OFDM復調回路ブロック(37)で復調されて第1のトランスストリーム信号となる。前記第1のトランスストリーム信号は、出力端子(39)から出力される。また入力端子(19)から入力されたデジタル衛星RF信号は、8PSK復調回路ブロック(38)で復調されて第2のトランスストリーム信号となる。前記第2のトランスストリーム信号は、出力端子(40)から出力される。入力端子(19)からCSデジタル放送RF信号が入力される場合には、8PSK復調回路ブロック(38)の代りにQPSK復調回路ブロックを用いてもよい。
以上のような回路構成によれば、それぞれ入力端子から入力されたデジタル放送RF信号を中間周波数信号、即ちIF信号に変換して出力するだけではなく、それぞれ入力端子から入力されるデジタル放送RF信号の変調方式に対応した復調回路を搭載し、上記デジタル放送RF信号を復調したトランスストリーム信号を出力するデジタル放送受信用チューナにも応用可能となる。
また、本実施の形態のデジタル放送受信用チューナをFPDへの搭載する際に、FPD側のマザーボードでの設計において、複雑な復調回路部の設計が不要となり、作業の簡略化、生産コストの低減に繋がる。
なお、本実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様に、分配出力端子をピンジャックとして、主に地上デジタル放送あるいはデジタルCATV放送受信用チューナに見られる入力端子がピンジャックであるデジタル放送受信用チューナを後段に接続することが出来る。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに別の実施の形態について図4に基づいて説明すれば、以下の通りである。
近年のシリコンチューナの普及により、デジタル衛星放送受信用チューナは、FPDのマザーボード上へシリコンチューナをオンボード実装したオンボードチューナである場合がある。その場合についても、図4(a)に示すように、分配出力端子(28)の代わりにピン(41)を有するピン端子(42)を備えたデジタル放送受信用チューナ(43)を用いることで、マザーボード(44)上に実装されたシリコンチューナ(45)と接続し、シリコンチューナ(45)に分配出力信号を容易に入力できる。ピン(41)を有するピン端子(42)をシリコンチューナ(45)に接続する方法を、図4(b)に示す本実施の形態のデジタル放送受信用チューナ(43)の上面図を用いて説明する。
マザーボード(44)上に実装されたシリコンチューナ(45)には、分配出力信号の入力部となるマイクロストリップライン(46)の一方の端が接続されている。マイクロストリップライン(46)のもう一方の端にピン端子(42)のピン(41)を接続することで、前記分配出力信号がピン端子(42)から出力され、ピン(41)及びマイクロストリップライン(46)を介して、シリコンチューナ(45)に簡単に入力することが可能となる。マイクロストリップライン(46)は、例えばストリップライン、スロットライン、コプレーナ導波路等の他の平面型伝送路を用いてもよい。
以上のように、本発明のデジタル放送受信用チューナは、上記課題を解決するために、入力端子(6)または(19)から入力されたデジタル放送RF信号を2分配する分配器(12)または(24)を有し、分配された一方のデジタル放送RF信号を周波数変換して中間周波数信号を出力端子(11)、I信号出力端子(22)及びQ信号出力端子(23)、または出力端子(39)及び(40)から出力するチューナ回路をシールドケース(13)で囲まれたチューナ部(4)と、分配器(12)または(24)の出力の一つに接続され、分配器(12)または(24)から分配されたもう一方のデジタル放送RF信号を伝送するマイクロストリップライン(17)または(27)と、分配器(12)または(24)から分配されたもう一方のデジタル放送RF信号を外部へ出力する分配出力端子(18)または(28)とを備えたデジタル放送受信用チューナ(1)または(36)において、マイクロストリップライン(17)または(27)をシールドケース(13)の外側に設けられたチューナ基板(16)上に配線したことを特徴としている。
上記の発明によれば、前記分配出力信号ラインを平面型伝送路としてシールドケース(13)の外側に配線することで、従来のデジタル放送受信用チューナの回路構成、回路配置をほとんど変えることなく、前記分配出力信号ラインの配線経路を変更するだけで前記分配出力信号ラインをチューナ部(4)と異なる区域(29)及び(30)に配置したデジタル放送受信用チューナ(1)及び(36)を構成できる。従って、デジタル放送受信用チューナ(1)は、同一の構成を備えたチューナを新規に設計した場合と比較して安価であり、設計リスクが少なく、短期間で開発可能である。
また、本発明のデジタル放送受信用チューナは、入力端子から入力されたデジタル放送RF信号を2分配する分配器(12)または(24)を有し、分配された一方のデジタル放送RF信号を周波数変換して中間周波数信号を出力端子(11)、またはI信号出力端子(22)及びQ信号出力端子(23)から出力するチューナ回路をシールドケース(13)で囲まれたチューナ部(4)と、分配器(12)または(24)の出力の一つに接続され、分配器(12)または(24)から分配されたもう一方のデジタル放送RF信号を伝送する分配出力信号ラインと、分配器(12)または(24)から分配されたもう一方のデジタル放送RF信号を外部へ出力する分配出力端子(18)または(28)とを備えたデジタル放送受信用チューナ(1)または(36)において、分配器(12)または(24)と前記分配出力信号ラインとの間かつ分配器(12)または(24)に隣接した位置にフィルタ回路(31)または(32)を構成したことを特徴とする。
分配器(12)または(24)を含めたチューナ部(4)がシールドケース(13)にて囲まれており、前記分配出力信号ラインの分配器(12)または(24)に近接した位置にフィルタ回路(31)または(32)を構成したことにより、シールドケース(13)に加えてフィルタ回路(31)または(32)もチューナ部(4)のローカル発振回路から漏洩する不要なスプリアス成分等を除去出来る。これにより、分配出力信号の品質を向上できる。
上記デジタル放送受信用チューナは、分配出力端子(18)または(28)に隣接する位置にもフィルタ回路を構成してもよい。
上記構成によれば、不要なスプリアス成分の除去効果がさらに向上出来るので、分配出力信号の品質をさらに向上できる。
上記デジタル放送受信用チューナでは、前記平面型伝送路は、マイクロストリップライン(17)及び(27)、ストリップライン、スロットライン、あるいはコプレーナ導波路であってもよい。
上記構成によれば、伝送する高周波信号の特性に応じて伝送路の種類を変更できるので、設計の自由度が増す。
上記デジタル放送受信用チューナでは、フィルタ回路(31)または(32)は、コンデンサによるLPF(ローパスフィルタ)、特定の周波数を持つ不要なスプリアス成分を除去可能なトラップフィルタ、T型フィルタ、π型フィルタ、あるいはHPF(ハイパスフィルタ)であってもよい。
上記構成によれば、異なる周波数のスプリアス成分を除去可能であり、分配出力信号の品質を保つことが出来る。
上記デジタル放送受信用チューナでは、チューナ基板(16)全体を囲むようにシールドケース(13)を拡大し、チューナ部(4)とはシールド板により分離することで、前記分配出力信号ラインが配線された区域を設けてもよい。
上記構成によれば、デジタル放送受信用チューナの外部から進入する不要なスプリアス成分に対する影響を軽減出来るので、分配出力信号の品質をさらに向上できる。
本発明のデジタル放送受信用チューナは、シールドケース(13)を備え、シールドケースの一方の側板(5)に設けられた入力端子(6)または(19)から入力されたデジタル放送RF信号を周波数変換し、前記周波数変換を経て生成された中間周波数信号をシールドケースの一方の側板(5)と対向するシールドケースの側板(10)に設けられた出力端子(11)、I信号出力端子(22)及びQ信号出力端子(23)、または出力端子(39)及び(40)から出力する前記チューナ回路を、シールドケース(13)内に2系統設けたデジタル放送受信用チューナ(1)または(36)において、各チューナ回路の入力端子(6)または(19)から入力されたデジタル放送RF信号を2分配する分配器(12)または(24)をそれぞれ有し、それぞれ分配された一方のデジタル放送RF信号を伝送する分配出力信号ラインをシールドケース(13)の外側を配線し、入力端子(6)または(19)を設けたシールドケースの一方の側板(5)と対向するシールドケースの側板(10)に設けられた分配出力端子(18)または(28)から出力デジタル放送RF信号を出力することを特徴とする。
上記の発明によれば、分配出力信号ラインをシールドケース(13)の外側に配線することで、従来の回路構成を大幅に変更することなく、かつ不要なスプリアス成分が漏洩しにくいデジタル放送受信用チューナ(1)及び(36)を構成できる。
また、シールドケースの一方の側板(5)に入力端子(6)または(19)が設けられ、側板(5)と対向するシールドケースの側板(10)に設けられた分配出力端子(18)または(28)から出力デジタル放送RF信号を出力するので、シールドケースの一方の側板(5)には入力端子(6)または(19)が設けられるのみであり、分配出力端子(18)または(28)が存在しないので、アンテナ−チューナ間の接続が容易となる。
さらに、入力端子(6)または(19)が設けられたシールドケースの側板(5)と対向するシールドケースの側板(10)に分配出力端子(18)または(28)が設けられ、分配出力端子(18)または(28)及び出力端子(11)、(22)及び(23)、または(39)及び(40)がシールドケースの同一の側板(10)に設けられ、後段に接続する機器との接続が容易となるので、複数のチューナを縦列に構成することが容易であり、受信機である液晶テレビやPDP(プラズマディスプレイパネル)テレビの薄型化に貢献出来る。
さらに、上記の発明によれば、2つの入力端子(6)及び(19)から同時に2つの番組が受信可能で、かつ少なくとも2台の別のデジタル放送受信用チューナとの接続が可能となり、高度なデジタル放送受信システムが構築出来る。
上記デジタル放送受信用チューナは、シールドケース(13)内に設けられた2系統のチューナ回路の両方が、地上デジタル放送を受信するチューナ回路またはデジタルCATV放送を受信するチューナ回路または、デジタル衛星放送を受信するチューナ回路であってもよい。
上記構成によれば、同じデジタル放送の番組を同時受信あるいは異なる2番組の受信が可能な上、高度なデジタル放送受信システムを構築出来る。
上記デジタル放送受信用チューナは、シールドケース(13)内に設けられた2系統のチューナ回路が、地上デジタル放送、デジタルCATV放送、デジタル衛星放送等の各種デジタル放送のうち異なるデジタル放送を受信するチューナ回路であってもよい。
上記構成によれば、受信可能なデジタル放送の組合せが選択可能になる。
上記デジタル放送受信用チューナは、シールドケース(13)内に設けられた2系統のチューナ回路において、各チューナ回路間で接地パターンが分離されてもよい。
上記構成によれば、各チューナ回路間で接地パターンを分離することで、上記各チューナ回路間でアイソレーションを確保でき、地上デジタル放送、デジタルCATV放送、デジタル衛星放送の各種デジタル放送のうち同じ2つのデジタル放送を受信する場合、あるいは異なる2つのデジタル放送を受信する場合における、さらなる相互のチューナ回路間の影響を抑えることができるので、受信性能を向上出来る。
上記デジタル放送受信用チューナは、シールドケース(13)内に設けられた2系統のチューナ回路において、それぞれ入力端子(6)または(19)から入力されたデジタル放送RF信号の変調方式に対応したOFDM復調回路部(37)または8PSK復調回路部(38)を搭載してもよい。
上記構成によれば、それぞれ入力端子(6)または(19)から入力されたデジタル放送RF信号を中間周波数信号、即ちIF信号に変換して出力するだけではなく、それぞれ入力端子(6)または(19)から入力されるデジタル放送RF信号の変調方式に対応したOFDM復調回路部(37)または8PSK復調回路部(38)を搭載し、上記デジタル放送RF信号を復調したトランスストリーム信号を出力するデジタル放送受信用チューナ(36)にも応用可能となる。
上記デジタル放送受信用チューナは、分配出力端子(18)または(28)をピンジャックにしてもよい。
上記構成によれば、主に地上デジタル放送あるいはデジタルCATV放送受信用チューナに見られる入力端子がピンジャックであるデジタル放送受信用チューナを後段に接続することが可能となる。
上記デジタル放送受信用チューナは、分配出力端子(18)または(28)をピン端子(42)にしてもよい。
上記構成によれば、後段にデジタル衛星放送受信用チューナとして近年増加しているオンボードチューナ(マザーボード(44)に直接シリコンチューナ(45)を実装したもの)を使用した場合でも接続が容易である。
本発明のデジタル放送受信システムは、上記のいずれかのデジタル放送受信用チューナを備えているので、デジタル放送受信用チューナを縦列に構成することが出来る。それ故に、本発明のデジタル放送受信システムを搭載する液晶テレビやPDPテレビ等のFPD(フラットパネルディスプレイ)の薄型化に貢献出来る。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明のデジタル放送受信用チューナは、複数台のデジタル放送受信用チューナを接続する場合に容易に接続出来る。本発明のデジタル放送受信用チューナを有するデジタル放送受信システムは、従来のチューナを複数台接続する構成と比較して生産コストが低く、FPD(フラットパネルディスプレイ)に好適に利用することができる。
(a)は、本発明の実施の形態1のデジタル放送受信用チューナの構成を示すブロック図であり、(b)は(a)を入力端子の側から見た側面図であり、(c)は(a)を出力端子の側から見た側面図である。 図1のデジタル放送受信用チューナを含むデジタル放送受信システムの構成を示すブロック図である。 (a)は、本発明の実施の形態2のデジタル放送受信用チューナの構成を示すブロック図であり、(b)は(a)を入力端子の側から見た側面図であり、(c)は(a)を出力端子の側から見た側面図である。 (a)は本発明の実施の形態3のデジタル放送受信用チューナを含むデジタル放送受信システムの側面図であり、(b)は本発明の実施の形態3のデジタル放送受信用チューナを含むデジタル放送受信システムの上面図である。 従来のデジタル放送受信用チューナを示すブロック図である。 デジタル放送受信用チューナの前段に分配器を用いた従来のデジタル放送受信システムを示すブロック図である。
符号の説明
1、36、43 デジタル放送受信用チューナ
2 第1チューナ部
3 第2チューナ部
4 チューナ部
5、10 シールドケースの側板
6、19 入力端子
7、20 RF回路ブロック
8、21 混合回路ブロック
9 IF回路ブロック
11 IF信号出力端子(出力端子)
12、24 分配器
13 シールドケース
14、15、25、26 分配器出力
16 チューナ基板
17、27 マイクロストリップライン(分配出力信号ライン)
18、28 分配出力端子
22 I信号出力端子(出力端子)
23 Q信号出力端子(出力端子)
29、30 分配出力信号ラインを配線する区域
31、32 フィルタ回路
33 地上デジタル放送受信用チューナ
34 デジタル衛星放送受信用チューナ
35 デジタル放送受信システム
37 OFDM復調回路部(復調回路)
38 8PSK復調回路部(復調回路)
39、40 出力端子
41 ピン
42 ピン端子
44 マザーボード
45 シリコンチューナ
46 マイクロストリップライン
47 筐体

Claims (14)

  1. 入力端子から入力されたデジタル放送RF信号を分配する分配器を有し、分配された一方のデジタル放送RF信号を周波数変換して中間周波数信号を出力端子から出力するチューナ回路をシールドケースで囲まれたチューナ部と、
    前記分配器の出力の一つに接続され、前記分配器から分配されたもう一方のデジタル放送RF信号を伝送する分配出力信号ラインと、
    前記分配器から分配されたもう一方のデジタル放送RF信号を外部へ出力する分配出力端子とを備えたデジタル放送受信用チューナにおいて、
    前記分配出力信号ラインを平面型伝送路として前記シールドケースの外側に設けられたチューナ基板上に配線したことを特徴とするデジタル放送受信用チューナ。
  2. 入力端子から入力されたデジタル放送RF信号を分配する分配器を有し、分配された一方のデジタル放送RF信号を周波数変換して中間周波数信号を出力端子から出力するチューナ回路をシールドケースで囲まれたチューナ部と、
    前記分配器の出力の一つに接続され、前記分配器から分配されたもう一方のデジタル放送RF信号を伝送する分配出力信号ラインと、
    前記分配器から分配されたもう一方のデジタル放送RF信号を外部へ出力する分配出力端子とを備えたデジタル放送受信用チューナにおいて、
    前記分配器と前記分配出力信号ラインとの間かつ前記分配器に隣接した位置にフィルタ回路を構成したことを特徴とするデジタル放送受信用チューナ。
  3. 前記分配出力端子に隣接する位置にもフィルタ回路を構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のデジタル放送受信用チューナ。
  4. 前記平面型伝送路は、マイクロストリップライン、ストリップライン、スロットライン、あるいはコプレーナ導波路であることを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信用チューナ。
  5. 前記フィルタ回路は、コンデンサによるLPF(ローパスフィルタ)、特定の周波数を持つ不要なスプリアス成分を除去可能なトラップフィルタ、T型フィルタ、π型フィルタ、あるいはHPF(ハイパスフィルタ)であることを特徴とする請求項2または3に記載のデジタル放送受信用チューナ。
  6. 前記チューナ基板全体を囲むように前記シールドケースを拡大し、前記チューナ部とはシールド板により分離することで、前記分配出力信号ラインが配線された区域を設けたことを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信用チューナ。
  7. シールドケースを備え、前記シールドケースの一方の側板に設けられた入力端子から入力されたデジタル放送RF信号を周波数変換し、前記周波数変換を経て生成された中間周波数信号を前記シールドケースの一方の側板と対向するシールドケースの側板に設けられた出力端子から出力する前記チューナ回路を、前記シールドケース内に2系統設けたデジタル放送受信用チューナにおいて、
    各チューナ回路の入力端子から入力されたデジタル放送RF信号を2分配する分配器をそれぞれ有し、
    それぞれ分配された一方のデジタル放送RF信号を伝送する分配出力信号ラインをシールドケースの外側に配線し、
    前記入力端子を設けた前記シールドケースの一方の側板と対向するシールドケースの側板に設けられた各分配出力端子から出力デジタル放送RF信号を出力することを特徴とするデジタル放送受信用チューナ。
  8. 前記シールドケース内に設けられた2系統のチューナ回路の両方が、地上デジタル放送を受信するチューナ回路またはデジタルCATV放送を受信するチューナ回路または、デジタル衛星放送を受信するチューナ回路であることを特徴とする請求項7に記載のデジタル放送受信用チューナ。
  9. 前記シールドケース内に設けられた2系統のチューナ回路が、地上デジタル放送、デジタルCATV放送、デジタル衛星放送等の各種デジタル放送のうち異なるデジタル放送を受信するチューナ回路であることを特徴とする請求項7に記載のデジタル放送受信用チューナ。
  10. 前記シールドケース内に設けられた2系統のチューナ回路において、各チューナ回路間で接地パターンが分離されていることを特徴とする請求項7に記載のデジタル放送受信用チューナ。
  11. 前記シールドケース内に設けられた2系統のチューナ回路において、それぞれ入力端子から入力されたデジタル放送RF信号の変調方式に対応した復調回路を搭載したことを特徴とする請求項7に記載のデジタル放送受信用チューナ。
  12. 前記分配出力端子をピンジャックにしたことを特徴とする請求項7に記載のデジタル放送受信用チューナ。
  13. 前記分配出力端子をピン端子にしたことを特徴とする請求項7に記載のデジタル放送受信用チューナ。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載のデジタル放送受信用チューナを搭載したデジタル放送受信システム。
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