JP2009038517A - 駆動回路 - Google Patents

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【課題】負荷のリアクタンス成分の変動によって負荷を駆動するための出力の立上り時間が変動した場合であっても負荷の動作が変動するのを抑制する。
【解決手段】負荷Aの容量値が変動した場合、駆動回路1の傾き調整回路6は、電流制御回路50,51のpMOS52及びnMOS53に印加するゲート電圧を調整し、pMOS52及びnMOS53の各ソース−ドレイン間に流れる電流を調整する。つまり、出力ドライバ4のCMOS回路40を構成するpMOS41及びnMOS42のそれぞれのオン時にpMOS41及びnMOS42の各ソース−ドレイン間に流れる電流を調整する。これにより、出力ドライバ4と負荷Aとの間に流れる電流を制御し、負荷Aの容量成分を充放電させる時間を制御するため、負荷Aの駆動電圧の立上り及び立下りの傾きを補正し、上記駆動電圧の立上り時間及び立下り時間を一定時間にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、リアクタンス成分を有する負荷を駆動する駆動回路に関するものである。
従来の駆動回路9は、図10に示すように、入力信号(制御信号)Vinの振幅レベルを調整する入力回路90と、入力回路90からの制御信号の出力タイミング(遅延時間や出力間隔等)を調整する制御回路91と、直流電源DCから給電され制御回路91からの制御信号によって制御される出力ドライバ92とを備えている。制御信号Vinは、入力回路90及び制御回路91を通り、出力ドライバ92に入力される。出力ドライバ92は、この制御信号に基づいて、所望の電圧振幅(電流振幅)、立上り時間及び立下り時間の駆動電圧(駆動電流)を出力して負荷Aを駆動する。
ところで、上記駆動回路を用いたものの一例として、TOF(Time of Flight)方式を用いた距離計測装置がある。このTOF方式を用いた距離計測装置は計測対象の物体までの距離を計測するものであり、例えばLEDなどであり物体に光を照射する発光素子と、例えばCCDやCMOSなどであり物体で反射された反射光を受光する受光素子と、受光素子の受光量に基づいて物体までの距離を計測する演算部とを備えるとともに、発光素子や受光素子を駆動するものとして上記駆動回路を備える。この距離計測装置は、発光素子側の駆動回路が発光素子に駆動電流を供給することによって発光素子が光を発光し、この光が物体で反射し、受光素子側の駆動回路が受光素子に駆動電圧を印加することによって受光素子が反射光を1/4周期ごとに所定の時間幅で受光し、演算部が4つの受光量を用いて発光素子からの照射光と反射光の位相差を求め、この位相差から物体までの距離を計測する。
このようなTOF方式を用いた距離計測装置では、発光素子からの照射光の発光タイミングと反射光を受光する受光素子の受光タイミングとの関係を一定にすることが重要である。発光タイミング及び受光タイミングの変動は計測誤差となるため、正確な距離を計測することが困難になる。発光タイミング及び受光タイミングが変動する原因としては、例えば距離計測装置を構成する部品の加工ばらつき等による特性ばらつきや、温度や湿度等の環境変化による部品の特性ばらつき等がある。
このような発光タイミング及び受光タイミングの変動を抑制するために、従来の駆動回路は、発光タイミングと受光タイミングの位相誤差を補正するための遅延調整回路を備える。これにより、発光タイミングに対する受光タイミングの相対遅延を一定に補正することができる。
なお、従来の駆動回路の他の例として、特許文献1には、発光素子に駆動電流を供給する発光素子ドライバ回路が開示されている。特許文献1の発光素子ドライバ回路(駆動回路)は、入力信号の差動増幅を行う差動増幅回路と、差動増幅回路の出力信号に基づいて発光素子を発光させるための回路(出力ドライバ)とを備える。発光素子を発光させるための回路は、差動増幅回路の出力信号に応じて発光素子に駆動電流を供給し、発光素子を発光させることができる。
特開2005−260001号公報(段落0018,0022及び図1)
ところで、上記計測対象装置において、物体までの距離を精度よく安定に計測するためには、発光タイミング及び受光タイミングの位相誤差を補正するだけでは不十分であり、受光素子の駆動電圧の立上り時間及び発光素子の駆動電流の立上り時間を一定にする必要がある。受光素子の駆動電圧の立上り時間及び発光素子の駆動電流の立上り時間が変動すると、発光素子の点灯期間及び受光素子の受光時間がばらついて、発光素子や受光素子を一定状態で動作させることができなくなり、距離計測の精度が低下するためである。
受光素子の駆動電圧の立上り時間が変動する原因について説明する。受光素子は容量成分を有し、この受光素子の容量成分は、出力ドライバからの駆動電圧の立上り時に充電される。このため、上記駆動電圧は、立上り開始から完全に立ち上がるまで時間(立上り時間)を要する。受光素子の容量成分が一定の場合、この容量成分の充電時間も一定であるため、上記駆動電圧の立上り時間は一定時間となる。
しかし、従来の駆動回路には、受光素子の容量成分が温度特性を持つため、温度が変動して受光素子の容量値が変動すると、上記容量成分の充電時間が変動し、受光素子の駆動電圧の立上り時間が変動してしまう。
誘導成分を有する発光素子の場合も同様であり、従来の駆動回路には、発光素子の誘導成分が温度に対して変動することから、発光素子の駆動電流が立ち上がるまでの立上り時間が温度変化に対して変動してしまう。
つまり、従来の駆動回路は、負荷のリアクタンス成分(受光素子の容量成分や発光素子の誘導成分)が変動した場合、負荷の出力(受光素子の駆動電圧や発光素子の駆動電流)の立上り時間の変動を抑制することができなかった。これにより、負荷の動作が変動してしまうという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、その目的は、負荷のリアクタンス成分の変動によって負荷を駆動するための出力の立上り時間が変動した場合であっても負荷の動作が変動するのを抑制することができる駆動回路を提供することにある。
請求項1の発明は、直流電源からの給電によって動作し、リアクタンス成分を有する負荷を駆動する駆動回路であって、一端が前記直流電源に接続され他端が前記負荷に接続されるスイッチング素子を有し当該スイッチング素子のオンオフ切替によって前記負荷を駆動する出力ドライバと、前記スイッチング素子の一端と前記直流電源との間に挿入され当該スイッチング素子のオン時に当該スイッチング素子と前記負荷との間に流れる電流を制御する電流制御回路と、前記電流制御回路を制御して前記スイッチング素子と前記負荷との間に流れる電流を制御させることによって少なくとも当該スイッチング素子をオンにしたときの前記出力ドライバの出力の立上りの傾きを調整する傾き調整回路とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記出力ドライバが、前記スイッチング素子として、一端が前記直流電源の一端に接続され他端が前記負荷に接続されるpMOSと、一端が前記直流電源の他端に接続され他端が前記負荷に接続され前記pMOSとCMOS回路を構成するnMOSとを有し、前記pMOS及びnMOSが交互にオンオフを切り替えることによって前記負荷を駆動し、前記電流制御回路が、前記pMOSの一端と前記直流電源の一端との間に挿入され当該pMOSのオン時に当該pMOSと前記負荷との間に流れる電流を制御する第1の電流制御用スイッチング素子と、前記nMOSの一端と前記直流電源の他端との間に挿入され当該nMOSのオン時に当該nMOSと前記負荷との間に流れる電流を制御する第2の電流制御用スイッチング素子とを有し、前記傾き調整回路が、前記第1の電流制御用スイッチング素子を制御して前記pMOSと前記負荷との間に流れる電流を制御させることによって当該pMOSをオンにしたときの前記出力の立上りの傾きを調整するとともに、前記第2の電流制御用スイッチング素子を制御して前記nMOSと前記負荷との間に流れる電流を制御させることによって当該nMOSをオンにしたときの前記出力の立下りの傾きを調整することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記電流制御回路が、インピーダンス可変素子からなることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、前記出力ドライバが、互いに並列に設けられそれぞれの一端が前記直流電源に接続され他端が結合されて前記負荷に接続される複数のスイッチング素子を有し当該各スイッチング素子のオンオフ切替によって前記負荷を駆動し、前記電流制御回路が、前記スイッチング素子ごとに当該スイッチング素子の一端と前記直流電源との間に挿入された複数のオンオフスイッチを有し、前記各オンオフスイッチのオンオフの組み合わせによって当該各スイッチング素子の少なくとも一部のオン時に当該各スイッチング素子と前記負荷との間に流れる電流の総和を制御し、前記傾き調整回路が、前記各オンオフスイッチのオンオフの組み合わせを制御して前記各スイッチング素子と前記負荷との間に流れる電流の総和を制御させることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、入力端が前記傾き調整回路に接続され当該傾き調整回路から入力された信号をデジタル信号に変換し当該デジタル信号の大きさに対応した出力信号を前記各オンオフスイッチに出力するAD変換器を備え、前記複数のスイッチング素子が、それぞれ異なるオン抵抗を有し、前記傾き調整回路が、前記各オンオフスイッチのオンオフを制御するための調整信号を前記AD変換器に出力し、前記AD変換器に対して前記調整信号をデジタル信号に変換させ当該デジタル信号の大きさに基づいてオンにするオンオフスイッチに出力信号を出力させることによって、前記各オンオフスイッチのオンオフの組み合わせを制御して前記各スイッチング素子と前記負荷との間に流れる電流の総和を制御させることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項の発明において、前記傾き調整回路が、温度センサと、前記電流制御回路を制御するための調整値を温度ごとに予め記憶する記憶手段と、前記温度センサで計測された温度に対応する調整値を前記記憶手段から選択し当該選択した調整値に基づいて前記電流制御回路を制御して前記スイッチング素子と前記負荷との間に流れる電流を制御させる判別手段とを有することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項の発明において、前記傾き調整回路が、前記出力の少なくとも立上りの傾きを求める微分回路と、前記微分回路で求めた前記傾きから最大傾きを検出するピーク検出回路と、前記ピーク検出回路で検出された前記最大傾きに基づいて前記電流制御回路を制御して前記スイッチング素子と前記負荷との間に流れる電流を制御させる判別回路とを有することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記傾き調整回路が、温度センサと、前記ピーク検出回路で検出された前記最大傾きを記憶するレジスタと、前記温度センサで計測された温度と当該温度センサで一定時間前に計測された温度との温度差が予め設定された値以上の場合に前記微分回路及び前記ピーク検出回路を起動させる起動回路とを有することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1乃至8のいずれか1項の発明において、前記出力ドライバの前記スイッチング素子をオンオフ切替するための制御信号と前記出力との位相差を検出する位相比較器と、前記位相差が一定になるように前記制御信号を位相調整し当該位相調整した制御信号を前記出力ドライバに出力する遅延調整回路とを備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、負荷のリアクタンス成分(容量成分又は誘導成分)の変動(例えば温度変化による変動)によって負荷を駆動するための出力の立上り時間が変動した場合であっても、出力ドライバのスイッチング素子と負荷との間に流れる電流を制御して上記出力の立上りの傾きを調整することによって、上記出力の立上り時間を一定時間に補正することができるので、上記出力によって駆動する負荷の動作が変動するのを抑制することができる。
請求項2の発明によれば、負荷のリアクタンス成分の変動によって、負荷を駆動するための出力の立上り時間及び立下り時間が変動した場合であっても、出力ドライバのpMOS及びnMOSのそれぞれと負荷との間に流れる電流(出力ドライバと負荷との間に流れる電流)を制御して上記出力の立上り及び立下りの傾きをそれぞれ調整することによって、上記出力の立上り時間だけでなく立下り時間も一定時間に補正することができるので、上記出力によって駆動する負荷の動作が変動するのをさらに抑制することができる。
請求項3の発明によれば、傾き調整回路の制御によってインピーダンスを連続的(アナログ的)に可変することができ、出力ドライバのスイッチング素子と負荷との間に流れる電流の大きさを連続的(アナログ的)に調整することができるので、負荷を駆動するための出力の立上りの傾きに対する調整分解能を高くすることができる。
請求項4の発明によれば、出力ドライバの各スイッチング素子に流れる電流はオン抵抗によって制限されるため、負荷を駆動するための出力の立上り時間の変動に応じて電流制御回路の中でオンにするオンオフスイッチを選択することによって、出力ドライバの各スイッチング素子に流れる電流の総和(出力ドライバと負荷との間に流れる電流)を段階的(デジタル的)に調整することができるので、上記出力の立上りの傾きに対する調整分解能をスイッチング素子の分割数に応じて決定することができる。
請求項5の発明によれば、出力ドライバの各スイッチング素子に流れる電流の総和(出力ドライバと負荷との間に流れる電流)を細かい精度で調整する場合、各スイッチング素子が異なるオン抵抗を有すること(各スイッチング素子と負荷との間に流れる電流の大きさに重み付けが行われること)によって、各スイッチング素子のオン抵抗が同じもの(各スイッチング素子に流れる電流の大きさに重み付けが行われていないもの)に比べて、スイッチング素子の数を減らすことができる。
請求項6の発明によれば、負荷のリアクタンス成分の温度変動に基づく調整値を温度ごとに準備しておくことによって、温度センサで計測された温度ごとに負荷を駆動するための出力の少なくとも立上り時間を一定時間に補正することができる。
請求項7の発明によれば、負荷を駆動するための出力の立上りの最大傾きを用いることによって、負荷のリアクタンス成分の変動特性を知らなくても、上記出力の立上り時間を一定時間に補正することができる。
請求項8の発明によれば、温度差が設定値以上になったときにのみ微分回路及びピーク検出回路を起動させることができるので、傾き調整回路の消費電力を低減することができる。
請求項9の発明によれば、負荷を駆動するための出力の立上り時間を一定時間に補正するだけでなく、上記補正を行ったことによって発生する上記出力の遅延時間の変動も調整することができるので、負荷の動作が時間的に変動するのをさらに抑制することができる。
(実施形態1)
まず、実施形態1の駆動回路の構成について図1を用いて説明する。この駆動回路1は、直流電源DCからの給電によって動作し、リアクタンス成分を有する負荷Aを駆動するものであり、入力信号(制御信号)Vinの振幅レベルを調整する入力回路2と、入力回路2からの制御信号Vinの出力タイミング(遅延時間や出力間隔等)を調整する制御回路3と、直流電源DCに接続されたCMOS回路40からなり制御回路3からの制御信号Vinに基づく駆動電圧を負荷Aに印加する(駆動電流を負荷Aに供給する)出力ドライバ4と、出力ドライバ4のCMOS回路40を構成するpMOS41と直流電源DCのプラス側との間に挿入されpMOS41のオン時にpMOS41と負荷Aとの間に流れる電流を制御する電流制御回路50と、出力ドライバ4のCMOS回路40を構成するnMOS42と直流電源DCのマイナス側(接地側)との間に挿入されnMOS42のオン時にnMOS42と負荷Aとの間に流れる電流を制御する電流制御回路51と、2つの電流制御回路50,51を制御することによって負荷Aの駆動電圧(駆動電流)の立上り及び立下りの傾きをそれぞれ調整する傾き調整回路6とを備えている。
リアクタンス成分を有する負荷Aとしては、例えばCCDやCMOSなど容量成分を有する受光素子や、LEDなど誘導成分を有する発光素子などがある。上記負荷Aのリアクタンス値は、温度が変化すると変動する。本実施形態では、負荷Aとして受光素子を用いた場合について説明する。受光素子は容量成分を有するので、駆動電圧の立上り時及び立下り時に容量成分を充放電する。なお、負荷Aとして発光素子を用いた場合、出力ドライバ4から負荷Aへの出力として、駆動電圧に代えて、駆動電流とすればよい。
入力回路2は、例えば矩形波の制御信号Vinが入力されると、入力された制御信号Vinの振幅レベルを調整し、上記調整した制御信号Vinを制御回路3に出力する。
制御回路3は、入力回路2から制御信号Vinが入力されたとき、出力ドライバ4への出力タイミングを用途などに応じて適宜調整する。
出力ドライバ4のCMOS回路40はインバータ機能を有し、一端が直流電源DCのプラス側に接続され他端が負荷Aに接続されるpMOS41と、一端が直流電源DCのマイナス側(接地側)に接続され他端が負荷Aに接続されるnMOS42とで構成されている。この出力ドライバ4では、pMOS41及びnMOS42の両方が、制御回路3から制御信号Vinとしてゲート電圧が印加されると、それぞれ制御回路3からのゲート電圧のオンオフに応じてソース−ドレイン間のオンオフを切り替える。具体的には、ゲート電圧がオンのとき、pMOS41のソース−ドレイン間がオフになり、nMOS42のソース−ドレイン間がオンになる。一方、ゲート電圧がオフのとき、pMOS41のソース−ドレイン間がオンになり、nMOS42のソース−ドレイン間がオフになる。上記より、出力ドライバ4は、pMOS41及びnMOS42が交互にオンオフを切り替えることによって、出力端43を介して負荷Aに駆動電圧を印加する。
電流制御回路50はpMOS52であり、電流制御回路51はnMOS53である。pMOS52及びnMOS53はインピーダンス可変素子であり、後述のように傾き調整回路6から印加されるゲート電圧(調整信号)の大きさに応じて、各ソース−ドレイン間に流れる電流の大きさを調整することによって、pMOS41のオン時にpMOS41と負荷Aとの間に流れる電流を制御し、nMOS42のオン時にnMOS42と負荷Aとの間に流れる電流を制御する。つまり、電流制御回路50,51は、出力ドライバ4と負荷Aとの間に流れる電流を制御することになる。
傾き調整回路6は、電流制御回路50,51のpMOS52及びnMOS53の各ソース−ドレイン間に流れる電流の大きさを調整するための調整信号を生成し、上記調整信号としてのゲート電圧をpMOS52及びnMOS53の両方に印加する。初期段階でのゲート電圧の大きさは予め初期値として設定された値である。
次に、温度変動によって負荷Aの容量成分が変動した場合について説明する。この場合、上記容量成分の充放電時間が変動することによって、負荷Aの駆動電圧の立上り時間及び立下り時間が変動する。具体的には、立上り時間及び立下り時間は、負荷Aの容量値が小さくなると短くなり、負荷Aの容量値が大きくなると長くなる。
上記のように負荷Aの容量値が変動した場合、傾き調整回路6は、上記負荷Aの容量値の変動に応じて、電流制御回路50,51のpMOS52及びnMOS53へのゲート電圧(調整信号)を初期値から変動させて印加する。
具体的には、負荷Aの容量値が小さくなった場合、傾き調整回路6は、ゲート電圧を初期値より小さくし、pMOS52及びnMOS53の各ソース−ドレイン間に流れる電流を小さくする。つまり、pMOS41及びnMOS42のそれぞれのオン時にpMOS41及びnMOS42の各ソース−ドレイン間に流れる電流を小さくする。これにより、出力ドライバ4と負荷Aとの間に流れる電流を小さくし、負荷Aの容量成分を充放電させる時間を長くすることができるため、負荷Aの駆動電圧の立上り及び立下りの傾きが緩やかになり、上記駆動電圧の立上り時間及び立下り時間を長くすることができる。つまり、温度変動によって短くなった立上り時間及び立下り時間を温度変動前の時間にすることができる。
一方、負荷Aの容量値が大きくなった場合、傾き調整回路6は、ゲート電圧を初期値より大きくし、pMOS52及びnMOS53の各ソース−ドレイン間に流れる電流を大きくする。つまり、pMOS41及びnMOS42のそれぞれのオン時にpMOS41及びnMOS42の各ソース−ドレイン間に流れる電流を大きくする。これにより、出力ドライバ4と負荷Aとの間に流れる電流を大きくし、負荷Aの容量成分を充放電させる時間を短くすることができるため、負荷Aの駆動電圧の立上り及び立下りの傾きが急峻になり、上記駆動電圧の立上り時間及び立下り時間を短くすることができる。つまり、温度変動によって長くなった立上り時間及び立下り時間を温度変動前の時間にすることができる。
このように傾き調整回路6から電流制御回路50,51のpMOS52及びnMOS53へのゲート電圧を制御することによって、負荷Aの駆動電圧の立上り時間及び立下り時間が一定時間になるように補正することができる。
また、傾き調整回路6はpMOS52及びnMOS53へのゲート電圧(調整信号)の大きさを連続的に変動させることができる。上記より、pMOS52及びnMOS53の各ソース−ドレイン間に流れる電流を連続的に調整することができるので、出力ドライバ4と負荷Aとの間に流れる電流の大きさを連続的に調整することができる。
以上、本実施形態によれば、負荷Aの容量成分(リアクタンス成分)の変動(例えば温度変化による変動)によって負荷Aの駆動電圧の立上り時間及び立下り時間が変動した場合であっても、出力ドライバ4のpMOS41及びnMOS42のそれぞれと負荷Aとの間に流れる電流(出力ドライバ4と負荷Aとの間に流れる電流)を制御して上記駆動電圧の立上り及び立下りの傾きをそれぞれ調整することによって、上記駆動電圧の立上り時間及び立下り時間をそれぞれ一定時間に補正することができるので、上記駆動電圧によって駆動する負荷Aの動作が変動するのを抑制することができる。
また、傾き調整回路6から電流制御回路50,51のpMOS52及びnMOS53へのゲート電圧(調整信号)の大きさを連続的に変動させることによって、電流制御回路50,51のpMOS52及びnMOS53のインピーダンスを連続的(アナログ的)に可変することができ、出力ドライバ4のpMOS41及びnMOS42の各ソース−ドレイン間に流れる電流(出力ドライバ4と負荷Aとの間に流れる電流)の大きさを連続的(アナログ的)に調整することができるので、負荷Aの駆動電圧の立上り及び立下りの傾きに対する調整分解能を高くすることができる。
なお、実施形態1では、負荷Aの容量成分だけではなく出力ドライバ4のpMOS41及びnMOS42の容量成分が変動した場合であっても、負荷Aの駆動電圧の立上り及び立下りの傾きをそれぞれ調整することによって、上記駆動電圧の立上り時間及び立下り時間をそれぞれ一定時間に補正することができるので、負荷Aの動作が変動するのを抑制することができる。
(実施形態2)
実施形態2の駆動回路1aは、図2に示すように、実施形態1の出力ドライバ4(図1参照)に代えて、互いに並列に設けられた複数のCMOS回路40,40,40を有する出力ドライバ4aを備える点で実施形態1と相違している。なお、実施形態1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
各CMOS回路40は、直流電源DCのプラス側からpMOS41とnMOS42を直列に接続して構成されている。各CMOS回路40の出力端43は結合されて負荷Aに接続されている。
本実施形態の電流制御回路50aは、実施形態1のpMOS52(図1参照)に代えて、各CMOS回路40のpMOS41ごとに上記pMOS41と直流電源DCのプラス側との間に挿入された複数のオンオフスイッチ54,54,54を備えている。一方、本実施形態の電流制御回路51aは、実施形態1のnMOS53(図1参照)に代えて、各CMOS回路40のnMOS42ごとに上記nMOS42と直流電源DCのマイナス側(接地側)との間に挿入された複数のオンオフスイッチ55,55,55を備えている。
電流制御回路50a,51aは、後述のように傾き調整回路6aからの調整信号によって各オンオフスイッチ54,55のオンオフを切り替えて、各CMOS回路40のpMOS41及びnMOS42のそれぞれのオン時に各CMOS回路40に流れる電流の総和を制御する。
本実施形態の傾き調整回路6aは、電流制御回路50,51の各オンオフスイッチ54,55のオンオフを切り替えるための調整信号を出力し、各オンオフスイッチ54,55のオンオフの組み合わせを制御して、各pMOS41及びnMOS42と負荷Aとの間に流れる電流の総和を制御させている。
次に、温度変動によって負荷Aの容量成分が変動した場合について説明する。この場合、傾き調整回路6aは、負荷Aの容量値の変動(負荷Aの駆動電圧の立上り時間及び立下り時間の変動)に応じて、電流制御回路50a,51aのオンオフスイッチ54,55のうちオンにするものの個数を調整する。
具体的には、負荷Aの容量値が小さくなった場合、傾き調整回路6は、オンにするオンオフスイッチ54,55の個数を少なくし、出力ドライバ4aと負荷Aとの間に流れる電流を小さくする。これにより、負荷Aの容量成分を充放電させる時間を長くすることができるため、負荷Aの駆動電圧の立上り及び立下りの傾きが緩やかになり、上記駆動電圧の立上り時間及び立下り時間を長くすることができる。つまり、温度変動によって短くなった立上り時間及び立下り時間を温度変動前の時間にすることができる。
一方、負荷Aの容量値が大きくなった場合、傾き調整回路6aは、オンにするオンオフスイッチ54,55の個数を多くし、出力ドライバ4aと負荷Aとの間に流れる電流を大きくする。これにより、負荷Aの容量成分を充放電させる時間を短くすることができるため、負荷Aの駆動電圧の立上り及び立下りの傾きが急峻になり、上記駆動電圧の立上り時間及び立下り時間を短くすることができる。つまり、温度変動によって長くなった立上り時間及び立下り時間を温度変動前の時間にすることができる。
このように傾き調整回路6aがオンにするオンオフスイッチ54,55の個数を制御することによって、負荷Aの駆動電圧の立上り時間及び立下り時間が一定時間になるように補正することができる。
以上、本実施形態によれば、出力ドライバ4aの各CMOS回路40に流れる電流はオン抵抗によって制限されるため、負荷Aの駆動電圧の立上り時間及び立下り時間の変動に応じて電流制御回路50a,51aの中でオンにするオンオフスイッチ54,55を選択することによって、出力ドライバ4aの各CMOS回路40に流れる電流の総和(出力ドライバ4aと負荷Aとの間に流れる電流)を段階的(デジタル的)に調整することができるので、上記駆動電圧の立上り及び立下りの傾きに対する調整分解能をCMOS回路40の分割数に応じて決定することができる。
また、傾き調整回路6aから各オンオフスイッチ54,55への調整信号にノイズが重畳して変動した場合であっても、負荷Aの駆動電圧の立上り及び立下りの傾きの調整は、上記変動の影響を受けにくい。
なお、実施形態2の変形例として、電流制御回路50a,51aのうち、電流制御回路50aのみが、各オンオフスイッチ54のオンオフの組み合わせによって各オンオフスイッチ54のオン時に各pMOS41と負荷Aとの間に流れる電流の総和を制御するものであってもよい。
上記変形例によれば、少なくとも駆動電圧の立上りの傾きに対する調整分解能を、実施形態2と同様にpMOS41の分割数に応じて決定することができる。
(実施形態3)
ところで、実施形態2の駆動回路1aを用いて出力ドライバ4aの各CMOS回路40に流れる電流の総和(出力ドライバ4aと負荷Aとの間に流れる電流)を細かい精度で調整しようとした場合、各CMOS回路40が同じだけの電流を流すものであるため、多数のCMOS回路40を出力ドライバ4aに備える必要がある。
そこで、実施形態3の駆動回路1bは、図3に示すように、実施形態2の出力ドライバ4a(図2参照)に代えて、CMOS回路40a,40b,40cが、異なるオン抵抗を有する出力ドライバ4bを備えている。なお、実施形態2と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
CMOS回路40a〜40cを構成するpMOS41a〜41cのオン抵抗(ソース−ドレイン間に流れる電流)の重み付けは、各pMOS41a〜41cのトランジスタサイズ(ゲート幅/ゲート長)を異ならせることによって実現している。一例として、図3では、pMOS41aのトランジスタサイズを(Wp/Lp)(Wp:pMOS41aのゲート幅、Lp:pMOS41aのゲート長)とすると、pMOS41bのトランジスタサイズをpMOS41aの2倍の2(Wp/Lp)、pMOS41cのトランジスタサイズをpMOS41aの4倍の4(Wp/Lp)としている。
nMOS42a〜42cのオン抵抗(ソース−ドレイン間に流れる電流)の重み付けも同様に、トランジスタサイズを異ならせることによって実現している。一例として、nMOS42aのトランジスタサイズを(Wn/Ln)(Wn:nMOS42aのゲート幅、Ln:nMOS42aのゲート長)とすると、nMOS42bのトランジスタサイズをnMOS42aの2倍の2(Wn/Ln)、nMOS42cのトランジスタサイズをnMOS42aの4倍の4(Wn/Ln)としている。
また、駆動回路1bは、入力端が傾き調整回路6bに接続され上記傾き調整回路6bから入力された信号をデジタル信号に変換し上記デジタル信号の大きさに対応した出力信号を電流制御回路50,51の各オンオフスイッチ54a〜54c,55a〜55cに出力するAD変換器7を備えている。
本実施形態の傾き調整回路6bは、各オンオフスイッチ54a〜54c,55a〜55cのオンオフを制御するための調整信号をAD変換器7に出力し、AD変換器7に対して調整信号をデジタル信号に変換させ上記デジタル信号の大きさに基づいてオンにするオンオフスイッチ54a〜54c,55a〜55cにオンオフ信号を出力させることによって、各オンオフスイッチ54a〜54c,55a〜55cのオンオフの組み合わせを制御して各CMOS回路40a〜40cと負荷Aとの間に流れる電流の総和を制御させる。
ここで、pMOS41a、pMOS41b、pMOS41cのトランジスタサイズが(Wp/Lp)、2(Wp/Lp)、4(Wp/Lp)であり、nMOS42a、nMOS42b、nMOS42cのトランジスタサイズが(Wn/Ln)、2(Wn/Ln)、4(Wn/Ln)であることから、傾き調整回路6は、各オンオフスイッチ54a〜54c,55a〜55cのオンオフの組み合わせを制御することによって、出力ドライバ4bと負荷Aとの間に流れる電流の大きさを8段階で調整することができる。
次に、温度変動によって負荷Aの容量成分が変動した場合について説明する。この場合、傾き調整回路6bは、負荷Aの容量値の変動に基づく調整信号をAD変換器7に出力し、AD変換器7からのオンオフ信号によって、電流制御回路50,51の複数のオンオフスイッチ54a〜54c,55a〜55cのうちオンにするものの個数を変更する。
具体的には、負荷Aの容量値が小さくなった場合、傾き調整回路6bは調整信号をAD変換器7に出力する。AD変換器7では、傾き調整回路6bからの調整信号に応じて、出力ドライバ4bと負荷Aとの間に流れる電流が小さくなるように、オンにするオンオフスイッチ54a〜54c,55a〜55cを選択する。一例として、初期段階においてオンオフスイッチ54b,55bのみをオンにしてCMOS回路40bのpMOS41b及びnMOS42bをオンにしている場合、出力ドライバ4bと負荷Aとの間に流れる電流が小さくなるように、pMOS41b及びnMOS42bよりトランジスタサイズの小さいCMOS回路40aのpMOS41a及びnMOS42aをオンにするために、オンオフスイッチ54b,55bをオフにし、オンオフスイッチ54a,55aをオンにする。これにより、負荷Aの容量成分を充放電させる時間を長くすることができるため、負荷Aの駆動電圧の立上り及び立下りの傾きが緩やかになり、上記駆動電圧の立上り時間及び立下り時間を長くすることができる。つまり、温度変動によって短くなった立上り時間及び立下り時間を温度変動前の時間にすることができる。
一方、負荷Aの容量値が大きくなった場合、傾き調整回路6bは調整信号をAD変換器7に出力する。AD変換器7では、傾き調整回路6bからの調整信号に応じて、出力ドライバ4bと負荷Aとの間に流れる電流が大きくなるように、オンにするオンオフスイッチ54a〜54c,55a〜55cを選択する。一例として、初期段階においてオンオフスイッチ54b,55bのみをオンにしてCMOS回路40bのpMOS41b及びnMOS42bをオンにしている場合、出力ドライバ4bと負荷Aとの間に流れる電流が大きくなるように、pMOS41b及びnMOS42bよりトランジスタサイズの大きいCMOS回路40cのpMOS41c及びnMOS42cをオンにするために、オンオフスイッチ54b,55bをオフにし、オンオフスイッチ54c,55cをオンにする。これにより、負荷Aの容量成分を充放電させる時間を短くすることができるため、負荷Aの駆動電圧の立上り及び立下りの傾きが急峻になり、上記駆動電圧の立上り時間及び立下り時間を短くすることができる。つまり、温度変動によって長くなった立上り時間及び立下り時間を温度変動前の時間にすることができる。
このように傾き調整回路6bからAD変換器7を介して、各オンオフスイッチ54a〜54c,55a〜55cのオンオフを制御し、出力ドライバ4bと負荷Aとの間に流れる電流の大きさを調整させることによって、負荷Aの駆動電圧の立上り時間及び立下り時間が一定時間になるように補正することができる。
以上、本実施形態によれば、出力ドライバ4bの各CMOS回路40a〜40cに流れる電流の総和(出力ドライバ4bと負荷Aとの間に流れる電流)を細かい精度で調整する場合、各CMOS回路40a〜40cが異なるオン抵抗を有すること(各CMOS回路40a〜40cと負荷Aとの間に流れる電流の大きさに重み付けが行われること)によって、各CMOS回路のオン抵抗が同じもの(各CMOS回路に流れる電流の大きさに重み付けが行われていないもの)に比べて、CMOS回路40a〜40cの数を減らすことができる。同時に、AD変換器7から各オンオフスイッチ54a〜54c,55a〜55cへのオンオフ信号の数も減らすことができる。
なお、実施形態3の変形例として、例えば出力ドライバ4bの各CMOS回路40a〜40cに流れる電流の総和(出力ドライバ4bと負荷Aとの間に流れる電流)を1024段階の精度で調整する場合、1,2,4,8,16,32,64,128,512のトランジスタサイズで重み付けされた10組のCMOS回路40a〜40cを用意すればよく、実施形態3と同様に、各CMOS回路に対して重み付けが行われていないものに比べて、CMOS回路40a〜40cの数を減らすことができる。
(実施形態4)
実施形態4の駆動回路1cは、図4に示すように、傾き調整回路6cに、温度情報を得るための温度センサ60と、電流制御回路50,51を制御するための調整値を温度ごとに予め記憶する記憶素子61と、温度センサ60で計測された温度に対応する調整値を記憶素子61から選択し上記選択した調整値に基づいて電流制御回路50,51を制御して出力ドライバ4と負荷Aとの間に流れる電流を制御させる判別回路62とを備える点で、実施形態1と相違している。なお、実施形態1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
記憶素子61は例えばROMやRAM、レジスタなどであり、負荷Aの容量成分の温度特性に応じた温度−調整値特性を記憶している。例えば温度が高くなるほど負荷Aの容量成分が小さくなる場合、温度が高くなるほど調整値が小さくなるような(温度が低くなるほど調整値が大きくなるような)データを記憶している。逆に、温度が高くなるほど負荷Aの容量成分が大きくなる場合、温度が高くなると調整値が大きくなるような(温度が低くなるほど調整値が小さくなるような)データを記憶している。
次に、温度が変動した場合について説明する。この場合、傾き調整回路6cでは、判別回路62が温度センサ60からの温度情報を取得し、取得した温度情報に基づいて記憶素子61から調整値を読み出す。その後、判別回路62はこれまでのゲート電圧(調整信号)に代えて、読み出した調整値に基づく大きさのゲート電圧(調整信号)を電流制御回路50,51のpMOS52及びnMOS53に印加する。
具体的には、温度が高くなって負荷Aの容量値が小さくなった場合、傾き調整回路6は、ゲート電圧を初期値より小さくし、pMOS52及びnMOS53の各ソース−ドレイン間に流れる電流を小さくする。つまり、pMOS41及びnMOS42のそれぞれのオン時にpMOS41及びnMOS42の各ソース−ドレイン間に流れる電流を小さくする。これにより、出力ドライバ4と負荷Aとの間に流れる電流を小さくし、負荷Aの容量成分を充放電させる時間を長くすることができるため、負荷Aの駆動電圧の立上り及び立下りの傾きが緩やかになり、上記駆動電圧の立上り時間及び立下り時間を長くすることができる。つまり、温度変動によって短くなった立上り時間及び立下り時間を温度変動前の時間にすることができる。
一方、温度が低くなって負荷Aの容量値が大きくなった場合、傾き調整回路6は、ゲート電圧を初期値より大きくし、pMOS52及びnMOS53の各ソース−ドレイン間に流れる電流を大きくする。つまり、pMOS41及びnMOS42のそれぞれのオン時にpMOS41及びnMOS42の各ソース−ドレイン間に流れる電流を大きくする。これにより、出力ドライバ4と負荷Aとの間に流れる電流を大きくし、負荷Aの容量成分を充放電させる時間を短くすることができるため、負荷Aの駆動電圧の立上り及び立下りの傾きが急峻になり、上記駆動電圧の立上り時間及び立下り時間を短くすることができる。つまり、温度変動によって長くなった立上り時間及び立下り時間を温度変動前の時間にすることができる。
以上、本実施形態によれば、負荷Aの容量成分(リアクタンス成分)の温度変動に基づく調整値を温度ごとに準備しておくことによって、温度センサ60で計測された温度ごとに負荷Aの駆動電圧の立上り時間及び立下り時間を一定時間に補正することができる。
なお、実施形態4の変形例として、実施形態2又は3の駆動回路1a,1bに、実施形態4の傾き調整回路6cを備えてもよい。このような構成であっても、実施形態4と同様の効果を奏する。
(実施形態5)
実施形態5の駆動回路1dは、図5に示すように、傾き調整回路6dに、負荷Aの駆動電圧の立上り及び立下りの傾きを求める微分回路63と、微分回路63で求めた傾きから最大傾きを検出するピーク検出回路64と、ピーク検出回路64で検出された最大傾きに基づいて電流制御回路50,51を制御して出力ドライバ4と負荷Aとの間に流れる電流を制御させる判別回路62aとを備える点で、実施形態1と相違している。なお、実施形態1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
ここで、負荷Aの容量成分が変動して駆動電圧の立上り時間及び立下り時間が変動した場合について説明する。この場合、傾き調整回路6dでは、微分回路63が立上り時間及び立下り時間の傾き変動を検出し、ピーク検出回路64が検出する最大傾きが変動する。判別回路62aは、最大傾きの変動に基づいて、電流制御回路50,51のpMOS52及びnMOS53へのゲート電圧(調整信号)を初期値から変動させて印加する。
具体的には、負荷Aの容量値が小さくなって駆動電圧の立上り時間及び立下り時間が短くなった場合、判別回路62aは、ゲート電圧を初期値より小さくし、pMOS52及びnMOS53の各ソース−ドレイン間に流れる電流を小さくする。つまり、pMOS41及びnMOS42のそれぞれのオン時にpMOS41及びnMOS42の各ソース−ドレイン間に流れる電流を小さくする。これにより、出力ドライバ4と負荷Aとの間に流れる電流を小さくし、負荷Aの容量成分を充放電させる時間を長くすることができるため、負荷Aの駆動電圧の立上り及び立下りの傾きが緩やかになり、上記駆動電圧の立上り時間及び立下り時間を長くすることができる。つまり、温度変動によって短くなった立上り時間及び立下り時間を温度変動前の時間にすることができる。
一方、負荷Aの容量値が大きくなって駆動電圧の立上り時間及び立下り時間が長くなった場合、判別回路62aは、ゲート電圧を初期値より大きくし、pMOS52及びnMOS53の各ソース−ドレイン間に流れる電流を大きくする。つまり、pMOS41及びnMOS42のそれぞれのオン時にpMOS41及びnMOS42の各ソース−ドレイン間に流れる電流を大きくする。これにより、出力ドライバ4と負荷Aとの間に流れる電流を大きくし、負荷Aの容量成分を充放電させる時間を短くすることができるため、負荷Aの駆動電圧の立上り及び立下りの傾きが急峻になり、上記駆動電圧の立上り時間及び立下り時間を短くすることができる。つまり、温度変動によって長くなった立上り時間及び立下り時間を温度変動前の時間にすることができる。
以上、本実施形態によれば、負荷Aの駆動電圧の立上り及び立下りの最大傾きを用いることによって、負荷Aの容量成分(リアクタンス成分)の温度特性(変動特性)を知らなくても、上記駆動電圧の立上り時間及び立下り時間をそれぞれ一定時間に補正することができる。また、本実施形態では、温度センサが不要である。
なお、実施形態5の変形例として、実施形態2又は3の駆動回路1a,1bに、実施形態5の傾き調整回路6dを備えてもよい。このような構成であっても、実施形態5と同様の効果を奏する。
(実施形態6)
実施形態6の駆動回路1eは、図6に示すように、傾き調整回路6eに、実施形態5の傾き調整回路6d(図5参照)の構成要素を備えるとともに、温度を検出する温度センサ60と、ピーク検出回路64で検出された最大傾きを記憶するレジスタ65と、温度センサ60で計測された温度差に基づいて微分回路63及びピーク検出回路64を起動させる起動回路66とを備えている。なお、実施形態5と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
傾き調整回路6eでは、起動回路66が、温度センサ60から温度情報が入力されると、温度センサ60で計測された温度と上記温度センサ60で一定時間前に計測された温度との温度差を求め、求めた温度差が予め設定された値以上であると判断した場合、微分回路63及びピーク検出回路64を起動する。その後は、実施形態5と同様に、判別回路62が、最大傾きの変動に基づいて、電流制御回路50,51のpMOS52及びnMOS53へのゲート電圧(調整信号)を初期値から変動させて印加する。
一方、起動回路66が、温度差が設定値より小さいと判断した場合、微分回路63及びピーク検出回路64を起動しないため、レジスタ65には、ピーク検出回路64で過去に抽出された最大傾きが記憶され、判別回路62bは、その最大傾きに基づくゲート電圧の印加を継続する。
上記より、傾き調整回路6eは、温度センサ60で計測された温度差が設定値以上であった場合のみ、電流制御回路50,51を制御し、負荷Aの駆動電圧の立上り及び立下りの傾きが一定になるように調整させて、負荷Aの駆動電圧の立上り時間及び立下り時間を一定時間になるように補正する。
以上、本実施形態によれば、温度差が設定値以上になったときにのみ微分回路63及びピーク検出回路64を起動させることができるので、傾き調整回路6eの消費電力を低減することができる。
(実施形態7)
実施形態7の駆動回路1fは、図7に示すように、負荷Aの駆動電圧の遅延時間を調整する遅延時間調整回路8を備える点で実施形態5と相違している。なお、実施形態5と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の遅延時間調整回路8は、制御回路3から出力ドライバ4への制御信号(ゲート電圧)Vinと負荷Aの駆動電圧との位相差を検出し上記位相差に相当する電圧を出力する位相比較器80と、位相比較器80の出力電圧に応じて上記位相差が一定になるように制御信号を位相調整し上記位相調整した制御信号を出力ドライバ4に出力する遅延調整回路81とを備えている。この構成により、遅延調整回路81に入力された制御信号Vinが位相比較器80の出力電圧に応じて適宜に遅延され、駆動電圧に対して位相差が一定である制御信号を得ることができる。
なお、図7に示すような2重ループの制御を構成する場合、一般的に、互いの応答によって、ループが不安定にならないようにする必要がある。本実施形態において、傾き調整回路6dは、負荷Aの駆動電圧の立上り及び立下りの傾きを検出するため、応答速度が非常に速い。これに対して、位相比較器80及び遅延調整回路81には、DLL(Delay Locked Loop)やPLL(Phase Locked Loop)が用いられ、応答速度は、駆動周波数の10分の1以下であり、傾き調整回路6dの応答速度に対し十分に遅いので、ループの安定性が劣化する恐れは少ない。
次に、負荷Aの容量成分が変動して駆動電圧の立上り時間及び立下り時間が変動した場合について説明する。この場合、傾き調整回路6dでは、実施形態6と同様に、判別回路62aが、最大傾きの変動に基づいて、電流制御回路50c,51cの電流源56,57の調整信号を初期値から変動させて印加する。
上記とは別に、遅延時間調整回路8によって遅延時間の調整も行われる。図9を用いて具体的に説明する。まず、図9(a)に示すような制御信号Vinが出力ドライバ4に印加される。負荷Aの容量成分が変動した場合、負荷Aの駆動電圧は図9(b)に示すようになる。このとき、上記駆動電圧の立上り時間及び立下り時間が一定時間になるように補正すると、上記駆動電圧は図9(c)に示すように立上り時間及び立下り時間が一定時間になるものの、上記立上り時間及び立下り時間を補正した分だけ、補正前と補正後において遅延時間が変動してしまう。ここで、遅延時間調整回路8を用いると、上記駆動電圧の立上り時間及び立下り時間の補正による遅延時間の変動を補正することができ、上記駆動電圧は図9(d)に示すようになり、補正前と同じ遅延時間とすることができる。
以上、本実施形態によれば、負荷Aの駆動電圧の立上り時間及び立下り時間を一定時間に補正するだけでなく、上記補正を行ったことによって発生する上記駆動電圧の遅延時間の変動も調整することができるので、負荷Aの動作が時間的に変動するのをさらに抑制することができる。
なお、実施形態7の変形例として、実施形態1乃至4,6のいずれかの駆動回路1,1c,1eに遅延時間調整回路8を備えてもよい。このような構成であっても、実施形態7と同様に、負荷Aの駆動電圧の遅延時間の変動を調整することができる。
(実施形態8)
図10には、実施形態7の駆動回路1fを用いた距離計測装置Bが示されている。なお、実施形態7と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の距離計測装置Bは、TOF方式を用いて計測対象である物体Cまでの距離を計測するものであり、物体Cに光を照射する発光素子A1と、物体Cで反射された反射光を受光する受光素子A2と、受光素子A2の受光量に基づいて物体Cまでの距離を計測する演算部Dとを備えるとともに、発光素子A1や受光素子A2を駆動するものとして駆動回路1f,1fを備える。
この距離計測装置Bは、発光素子A1側の駆動回路1fが発光素子A1に駆動電流を供給することによって発光素子A1が光を発光し、この光が物体Cで反射し、受光素子A2側の駆動回路1fが受光素子A2に駆動電圧を印加することによって受光素子A2が反射光を1/4周期ごとに所定の時間幅で受光し、演算部Dが4つの受光量L1,L2,L3,L4を数1に当てはめることによって、発光素子A1からの照射光と反射光の位相差φを求め、この位相差φから物体Cまでの距離を計測する。
(数1)φ=tan−1(L4−L2)/(L1−L3)
このような距離計測装置Bにおいて、発光素子A1の誘導成分が変動した場合又は受光素子A2の容量成分が変動した場合、発光素子A1の駆動電流又は発光素子A2の駆動電圧の立上り時間及び立下り時間は、発光素子A1のインダクタンス値又は受光素子A2の容量値が小さくなると短くなり、発光素子A1のインダクタンス値又は受光素子A2の容量値が大きくなると長くなる。
発光素子A1のインダクタンス値又は受光素子A2の容量値が変動した場合、駆動回路1fでは、傾き調整回路6dが、上記発光素子A1のインダクタンス値又は受光素子A2の容量値の変動に応じて、電流制御回路50c,51cの電流源56,57への調整信号を初期値から変動させて印加する。これにより、出力ドライバ4と発光素子A1(受光素子A2)との間に流れる電流を制御することができるため、発光素子A1の駆動電流(受光素子A2の駆動電圧)の立上り時間及び立下り時間を一定時間に補正することができる。
以上、本実施形態によれば、距離計測装置Bに対して、発光素子A1や受光素子A2を駆動するために駆動回路1f,1fを用いた場合、発光素子A1の誘導成分が変動したり、受光素子A2の容量成分が変動したりしても、発光素子A1の点灯時間の総和と受光素子A2の受光時間の総和とが変動してしまうことを抑制することができるので、距離計測の精度の低下を抑制することができ、安定して距離計測特性を得ることができる。
なお、実施形態8の変形例として、実施形態7の駆動回路1fに代えて、実施形態1乃至6のいずれかの駆動回路1,1a〜1eを備えてもよい。このような構成であっても、実施形態8と同様に、安定して距離計測特性を得ることができる。
実施形態1の構成を示すブロック図である。 実施形態2の構成を示すブロック図である。 実施形態3の構成を示すブロック図である。 実施形態4の構成を示すブロック図である。 実施形態5の構成を示すブロック図である。 実施形態6の構成を示すブロック図である。 実施形態7の構成を示すブロック図である。 同上の駆動信号を示す図である。 実施形態8の構成を示すブロック図である。 従来例の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1,1a〜1f 駆動回路
4,4a,4b 出力ドライバ
40,40a〜40c CMOS回路
41,41a〜41c pMOS
42,42a〜42c nMOS
50,50a〜50c 電流制御回路
51,51a〜51c 電流制御回路
52 pMOS
53 nMOS
6,6a〜6e 傾き調整回路
60 温度センサ
61 記憶素子
62,62a,62b 判別回路
63 微分回路
64 ピーク検出回路
65 レジスタ
66 起動回路
7 AD変換器
8 遅延時間調整回路
80 位相比較器
81 遅延調整回路
A 負荷
DC 直流電源

Claims (9)

  1. 直流電源からの給電によって動作し、リアクタンス成分を有する負荷を駆動する駆動回路であって、
    一端が前記直流電源に接続され他端が前記負荷に接続されるスイッチング素子を有し当該スイッチング素子のオンオフ切替によって前記負荷を駆動する出力ドライバと、
    前記スイッチング素子の一端と前記直流電源との間に挿入され当該スイッチング素子のオン時に当該スイッチング素子と前記負荷との間に流れる電流を制御する電流制御回路と、
    前記電流制御回路を制御して前記スイッチング素子と前記負荷との間に流れる電流を制御させることによって少なくとも当該スイッチング素子をオンにしたときの前記出力ドライバの出力の立上りの傾きを調整する傾き調整回路と
    を備えることを特徴とする駆動回路。
  2. 前記出力ドライバが、前記スイッチング素子として、一端が前記直流電源の一端に接続され他端が前記負荷に接続されるpMOSと、一端が前記直流電源の他端に接続され他端が前記負荷に接続され前記pMOSとCMOS回路を構成するnMOSとを有し、前記pMOS及びnMOSが交互にオンオフを切り替えることによって前記負荷を駆動し、
    前記電流制御回路が、前記pMOSの一端と前記直流電源の一端との間に挿入され当該pMOSのオン時に当該pMOSと前記負荷との間に流れる電流を制御する第1の電流制御用スイッチング素子と、前記nMOSの一端と前記直流電源の他端との間に挿入され当該nMOSのオン時に当該nMOSと前記負荷との間に流れる電流を制御する第2の電流制御用スイッチング素子とを有し、
    前記傾き調整回路が、前記第1の電流制御用スイッチング素子を制御して前記pMOSと前記負荷との間に流れる電流を制御させることによって当該pMOSをオンにしたときの前記出力の立上りの傾きを調整するとともに、前記第2の電流制御用スイッチング素子を制御して前記nMOSと前記負荷との間に流れる電流を制御させることによって当該nMOSをオンにしたときの前記出力の立下りの傾きを調整する
    ことを特徴とする請求項1記載の駆動回路。
  3. 前記電流制御回路が、インピーダンス可変素子からなることを特徴とする請求項1又は2記載の駆動回路。
  4. 前記出力ドライバが、互いに並列に設けられそれぞれの一端が前記直流電源に接続され他端が結合されて前記負荷に接続される複数のスイッチング素子を有し当該各スイッチング素子のオンオフ切替によって前記負荷を駆動し、
    前記電流制御回路が、前記スイッチング素子ごとに当該スイッチング素子の一端と前記直流電源との間に挿入された複数のオンオフスイッチを有し、前記各オンオフスイッチのオンオフの組み合わせによって当該各スイッチング素子の少なくとも一部のオン時に当該各スイッチング素子と前記負荷との間に流れる電流の総和を制御し、
    前記傾き調整回路が、前記各オンオフスイッチのオンオフの組み合わせを制御して前記各スイッチング素子と前記負荷との間に流れる電流の総和を制御させる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の駆動回路。
  5. 入力端が前記傾き調整回路に接続され当該傾き調整回路から入力された信号をデジタル信号に変換し当該デジタル信号の大きさに対応した出力信号を前記各オンオフスイッチに出力するAD変換器を備え、
    前記複数のスイッチング素子が、それぞれ異なるオン抵抗を有し、
    前記傾き調整回路が、前記各オンオフスイッチのオンオフを制御するための調整信号を前記AD変換器に出力し、前記AD変換器に対して前記調整信号をデジタル信号に変換させ当該デジタル信号の大きさに基づいてオンにするオンオフスイッチに出力信号を出力させることによって、前記各オンオフスイッチのオンオフの組み合わせを制御して前記各スイッチング素子と前記負荷との間に流れる電流の総和を制御させる
    ことを特徴とする請求項4記載の駆動回路。
  6. 前記傾き調整回路が、
    温度センサと、
    前記電流制御回路を制御するための調整値を温度ごとに予め記憶する記憶手段と、
    前記温度センサで計測された温度に対応する調整値を前記記憶手段から選択し当該選択した調整値に基づいて前記電流制御回路を制御して前記スイッチング素子と前記負荷との間に流れる電流を制御させる判別手段と
    を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の駆動回路。
  7. 前記傾き調整回路が、
    前記出力の少なくとも立上りの傾きを求める微分回路と、
    前記微分回路で求めた前記傾きから最大傾きを検出するピーク検出回路と、
    前記ピーク検出回路で検出された前記最大傾きに基づいて前記電流制御回路を制御して前記スイッチング素子と前記負荷との間に流れる電流を制御させる判別回路と
    を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の駆動回路。
  8. 前記傾き調整回路が、
    温度センサと、
    前記ピーク検出回路で検出された前記最大傾きを記憶するレジスタと、
    前記温度センサで計測された温度と当該温度センサで一定時間前に計測された温度との温度差が予め設定された値以上の場合に前記微分回路及び前記ピーク検出回路を起動させる起動回路と
    を有することを特徴とする請求項7記載の駆動回路。
  9. 前記出力ドライバの前記スイッチング素子をオンオフ切替するための制御信号と前記出力との位相差を検出する位相比較器と、
    前記位相差が一定になるように前記制御信号を位相調整し当該位相調整した制御信号を前記出力ドライバに出力する遅延調整回路と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の駆動回路。
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