JP2009037989A - ランプ装置 - Google Patents

ランプ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009037989A
JP2009037989A JP2007203731A JP2007203731A JP2009037989A JP 2009037989 A JP2009037989 A JP 2009037989A JP 2007203731 A JP2007203731 A JP 2007203731A JP 2007203731 A JP2007203731 A JP 2007203731A JP 2009037989 A JP2009037989 A JP 2009037989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light emitting
reflecting mirror
lamp
prism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007203731A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4740908B2 (ja
Inventor
Takashi Ii
比 隆 史 伊
Sumio Uehara
原 純 夫 上
Kyoichi Sakugi
木 教 一 柵
Toshinao Higuchi
口 敏 尚 樋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUJII KOGAKU KK
Iwasaki Denki KK
Original Assignee
FUJII KOGAKU KK
Iwasaki Denki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUJII KOGAKU KK, Iwasaki Denki KK filed Critical FUJII KOGAKU KK
Priority to JP2007203731A priority Critical patent/JP4740908B2/ja
Publication of JP2009037989A publication Critical patent/JP2009037989A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4740908B2 publication Critical patent/JP4740908B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】
反射鏡を小型化した場合であっても、副反射鏡や補助反射鏡を用いることなく、高圧放電ランプの光利用効率を向上させる。
【解決手段】
発光部(4)からその周囲に向かって前後方向に所定の角度範囲で放射される光の一部を凹面反射鏡(3)で反射させてランプ前方に形成された所定の大きさの集光エリア(11in)に照射させる際に、当該発光部(4)から放射される光のうち、凹面反射鏡(3)で反射されない光の少なくとも一部を集光エリア(11in)に向かって全反射させる角度の環状プリズム面(12S)を発光部(4)の外周面に形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光部の前後両端に電極アセンブリを挿通して封止する封止部が形成された高圧放電ランプが凹面反射鏡に装着されて成り、特に、液晶プロジェクタやDLPプロジェクタ等の光源等に使用されるランプ装置に関する。
液晶プロジェクタは、光源から出射された光の光量分布を平坦にするロッドレンズやアレイレンズなどの光量分布均一化光学系(ホモジナイザー)を透過させた後、画像を生成する液晶パネルの背面から光を当て、前方のスクリーンに映像を映し出すタイプの映像機器であり、DLPプロジェクタは、液晶パネルに替えてDMD素子(Digital Micromirror Device)と呼ばれる反射型光素子を利用して映像を映し出すタイプの映像機器である。
図11(a)は、このような液晶プロジェクタ等の光源としてその機器内に設置される従来のランプ装置51の基本的構成を示し、高圧放電ランプ52とその光を反射する楕円面鏡又は放物面鏡で成る凹面反射鏡53とを備えている。
高圧放電ランプ52は、発光部54を挟んで管軸方向前後両端に封止部55A、55Bが形成された発光管56に、その両側封止部55A,55Bから一対の電極アセンブリ57が挿通されている。
電極アセンブリ57は、タングステンでなる先端電極部58とモリブデン箔59とモリブデン線60とを直列的に溶接して形成され、その先端電極部58が前記発光部54内に対向された状態で封止部55A,55Bが気密封止されている。
そして、高圧放電ランプ52の一方の封止部55Aが凹面反射鏡53の開口部53a側に向けられ、他方の封止部55Bが凹面反射鏡53のボトム53b側に向けられて、高圧放電ランプ52の管軸Zと凹面反射鏡53の光軸Zが同軸的に配されている。
これにより、発光部54からその周囲に向かって前後方向に所定の角度範囲で照射される光を前記凹面反射鏡53で反射させ、ランプ前方に配されたロッドレンズなど光量分布均一化光学系61の光入射面など所定の大きさの集光エリア61inに集光照射させるようになっている。
この場合に、図12(a)に示すように比較的大型の反射鏡53を用いれば、角度範囲θ21で照射される光のほとんどを有効利用することができるが、装置の小型軽量化の要請に伴い、図12(b)に示すように凹面反射鏡53も小型化した場合、光の利用効率が低下せざるを得ない。
すなわち、凹面反射鏡53を小型化すると、発光部54から所定角度θ21で放射される光のうち、後方側に所定角度θ22で放射される光のみが凹面反射鏡53で反射されて集光エリア61inに達し、前方側に所定角度θ23で放射される光は周囲に漏洩して集光エリア61inに届かず、その結果、光の利用効率が低下するだけでなく、その光が液晶プロジェクタ機器内のケーシング部品等に照射されるため、劣化し破損したり変質したりするという問題があった。
図13は、光の放射方向に対する配光分布を示すグラフである。横軸が高圧放電ランプ52の管軸Zの方向、縦軸が管軸Z上にある発光点を通り管軸Zと直交する方向、同心円目盛が縦軸方向の光を100%としたときの光量比を示す。
これによれば、高圧放電ランプ52から放射される光のうち、有効に利用されるのは後方側に所定角度θ22(82〜145°)で放射される光のみであり、角度θ23(45〜82°)で放射される光量60〜100%の光は全く利用されていないことがわかる。
このため、図14(a)に示すように、高圧放電ランプ52の発光部54から凹面反射鏡53の前面開口部53a側へ放射される光を発光部54の中心(発光点)方向へ反射させる副反射鏡62もしくは反射膜(図示せず)を設けたものも提案されている(特許文献1、2、3及び4参照)。
これによれば、後方側に所定角度θ24で放射される光は凹面反射鏡53で反射されて集光エリア61inに届き、前方側に所定角度θ25で放射される光は副反射鏡62により反射されて、再び発光部54の中心(発光点)を通り背面側の反射鏡53で反射されて集光エリア61inに至る。したがって、前方に照射された光の漏洩が抑えられ、光の利用効率も高い。
特開2005−309372号公報 特許第3184404号公報 特許第3204733号公報 特表2005−505909号公報
しかし、副反射鏡62や反射膜は、発光部54から放射される光を発光部54へ反射させるため、その反射光により、発光部54内に配された電極が過熱され、その先端部からの電極物質の蒸発飛散量が多くなって発光部54の内表面に付着し、早期黒化を生ずるおそれがあると同時に、ランプ点灯時に最も高温となる電極先端部から放射される熱や、その部分から伝播される熱により発光部54の封止部55A側の内表面温度が著しく上昇して、発光部54の膨れや破裂を生ずるおそれがあった。
また、図14(b)に示すように、高圧放電ランプ52の発光部54から凹面反射鏡53の前面開口部53a側へ放射される光を発光部54側へ反射させずに、前方へ直接反射させる補助反射鏡63を設けて、高圧放電ランプ51の光利用効率を高めることも可能である(特許文献5参照)。
この場合も、後方側に所定角度θ26で放射される光は凹面反射鏡53で反射されて集光エリア61inに達し、前方側に所定角度θ27で放射される光は補助反射鏡63により反射されて集光エリア61inに達する。したがって、前方に放射された光の漏洩が抑えられ、光の利用効率も高い。
特開2001−125197号公報
しかし、補助反射鏡63に形成される反射膜は、一般に、誘電体薄膜を数十層以上積層させて形成されるので、その製造に手間と時間がかかり、製造コストが嵩むだけでなく、過熱により反射膜が劣化して剥離するなど耐久性に問題を生ずる。
さらに、このような補助反射鏡63は金属製のスポーク64により支持せざるを得ず、したがってランプ52を点灯させたときに、スポーク64の影が写り込んだり、過熱によりスポーク64が歪んで配光が崩れたり、酸化して錆びるなどの問題を生じていた。
そこで本発明は、反射鏡を小型化した場合であっても、副反射鏡や補助反射鏡を用いることなく、高圧放電ランプの光利用効率を向上させることを技術的課題としている。
この課題を達成するために、本発明は、
高圧放電ランプとその光を反射する凹面反射鏡とを備え、
高圧放電ランプは、発光部を挟んで管軸方向前後両端に封止部が形成された発光管に、その両側封止部から電極アセンブリが挿通され、先端電極部を前記発光部内で対向させた状態で当該封止部が気密封止されると共に、その管軸を凹面反射鏡の光軸に一致させた状態に配され、
前記発光部からその周囲に向かって前後方向に所定の角度範囲で放射される光の一部を前記凹面反射鏡で反射させて反射させてランプ前方に形成された所定の大きさの集光エリアに照射させるランプ装置において、
前記発光部の外周面には、当該発光部から放射される光のうち、前記凹面反射鏡で反射されない光の少なくとも一部を前記集光エリアに向かって全反射させる角度で環状プリズム面が形成されたことを特徴としている。
本発明によれば、発光部の外周面に、環状プリズム面が形成され、ランプの発光部から放射される光のうち、凹面反射鏡で反射されない光の少なくとも一部をランプ前方に形成された集光エリアに向かって全反射させるようになっている。
したがって、凹面反射鏡を小型にすることにより凹面反射鏡で反射されず、集光エリアから外れることとなった光の向きを変えて、これを集光エリアに照射させることができるので、光の利用効率が向上する。
そして、光の向きを替える手段として反射鏡ではなくプリズムを使用しているので、発光管と同じ石英ガラスなどで形成することができる。
したがって、高価な反射膜を形成する必要がないので、その分、製造コストを軽減でき、反射膜劣化の心配もない。
さらに、プリズムを発光管と一体成形したり融着させたりすることができるので、金属材料を用いて支持させる必要もなく、したがって過熱による歪みや金属酸化による錆が問題になることもない。
本例では、副反射鏡や補助反射鏡を用いることなく、高圧放電ランプの光利用効率を向上させるという目的を達成するために、発光部の外周面には、当該発光部から放射される光のうち、凹面反射鏡で反射されない光の少なくとも一部を前記集光エリアに向かって全反射させる角度で環状プリズム面を形成した。
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本発明に係るランプ装置の一例とその配光分布を示す説明図、
図2はそれに用いる発光管の成形金型を示す説明図、
図3はその発光管の製造工程を示す説明図、
図4は他の実施態様とその配光分布を示す説明図、
図5はそれに用いるプリズムの成形金型を示す説明図、
図6はさらに他の実施形態とその配光分布を示す説明図、
図7はその発光管の製造工程を示す説明図、
図8〜10はそれに用いるプリズムの成形金型を示す説明図である。
図1は本発明に係るランプ装置の一例を示し、このランプ装置1は、高圧放電ランプ2とその光を反射する楕円面鏡又は放物面鏡で成る凹面反射鏡3とを備えている。
そして、例えば、液晶プロジェクタの光源として使用され、ロッドレンズやアレイレンズなどの光量分布均一化光学系(ホモジナイザー)11を透過した光が、画像生成部となる液晶パネル(図示せず)の背面から照射されるように配されている。
高圧放電ランプ2は、発光部4を挟んで管軸方向前後両端に封止部5A、5Bが形成された発光管6に、その両側封止部5A,5Bから一対の電極アセンブリ7が挿通されている。
電極アセンブリ7は、タングステンでなる先端電極部8とモリブデン箔9とモリブデン線10とを直列的に溶接して形成され、その先端電極部8が前記発光部4内に対向された状態で封止部5A、5Bが気密封止されている。
そして、高圧放電ランプ2と凹面反射鏡3は、ランプ2の一方の封止部5Aが反射鏡3の開口部3a側に向けられ、他方の封止部5Bが反射鏡3のボトム3b側に向けられて、ランプ2の管軸Zと反射鏡3の光軸Zが同軸的に位置するように固定されている。
これにより、発光部4からその周囲に向かって前後方向に所定の角度範囲で放射される光の一部(主として後方に向かう光)を凹面反射鏡3で反射させ、ランプ前方に配されたロッドレンズなど光量分布均一化光学系11の光入射面など所定の大きさの集光エリア11inに集光照射させるようになっている。
また、発光部4の封止部5A側外周面には、発光部4から放射される光のうち、凹面反射鏡3で反射されない光の少なくとも一部(主として前方へ向かう光)を集光エリア11inに向かって全反射させる角度で環状プリズム面12Sが形成されている。
本例では、発光部4の封止部5A側が環状に膨出してプリズム12が一体に形成され、該プリズム12の背面側が環状プリズム面12Sとなっている。
この環状プリズム面12Sは、発光部4から放射されて該プリズム面12Sで反射された光が集光エリア11in外に発散しないように、管軸Zを含む平面により発光管6を切断したときの形状が外側に膨出する湾曲面で形成されている。
また、開口部3a対峙するプリズム12の正面側は略平面状に形成されて、前記プリズム面12Sで反射された光を正面側に照射するようになされている。
図2はこのような高圧放電ランプ2の発光管6を形成する金型であって、図3は発光管形成手順を示す。
金型13は、下型14L及び上型14Uからなり、下型14Lには発光管6を管軸Zを含む面で切断した半体形状の凹部15が形成され、上型14Uには発光管内中空部を形成する凸部16が形成されている。
発光管6を作るときは、下型14Lの凹部15に石英微粒子を加圧充填し、上型14Uを合わせて締め付けて1/2焼結用成形品を形成し、これを伏せた状態で焼結させると発光管6を管軸Zに沿って半割にした形状の発光管半体6hが形成される。
次いで、図3に示すように、二つの発光管半体6hを抱き合わせにし、その合わせ目にフリットガラスなどを挟んで再度加熱すると、フリットガラスが溶けて発光管半体6h同士が溶着され、発光管6が形成される。
この状態で、両側の封止部5A、5Bから電極アセンブリ7、7を挿通し、先端電極部8を発光部4内で対抗させた状態で、封止部5A、5Bを気密封止すれば、高圧放電ランプ3が形成される。
そして、プリズム12の正面側が反射鏡3の開口部3a側を向くように高圧放電ランプ2を凹面反射鏡3に固定すれば、ランプ装置1が完成する。
以上が本発明の一構成例であって、次にその作用について説明する。
高圧放電ランプ2を点灯させると、発光部4からその周囲に向かって前後方向に所定の角度範囲で光が放射される。
図1(b)は、管軸Zに直交する方向の光量を100%としたときに、管軸Z前方を0°とし、後方を180°としたときの光の放射方向に対する配光分布を示すグラフである。横軸が高圧放電ランプ2の管軸Zの方向、縦軸が管軸Z上にある発光点を通り管軸Zと直交する方向、同心円目盛が光量比を示す。
発光部4からその周囲に放射される光は45〜135°の角度範囲が光量60%以上であり、そのうち、背面側の角度範囲θ(90〜130°)で放射される光Lが凹面反射鏡3で反射され集光エリア11inに達する。
また、前方側の角度範囲θ(60〜88°)で放射された光Lは、発光部4の外周に形成された環状プリズム面12Sで反射されて正面側に照射され、集光エリア11inに達する。
このとき、プリズム12のない従来タイプの高圧放電ランプを想定すると、角度範囲θ22(82〜145°)で放射される光L22が凹面反射鏡3で反射されて集光エリア11inに達する。
これに対し本例では、プリズム12が発光部4の外側に膨出しているため、最背面側に放射される角度範囲θ(130〜145°)の光Lがプリズム12に遮られる。
しかし、今まで無駄になっていた角度範囲θ(60〜82°)の光量60〜100%の光Lがプリズム面12Sで反射されて集光エリア11inに照射されるので、光量60%以下の光Lが遮られても光利用効率は十分に向上する。
このとき、発光部4から放射されてプリズム12に入射された光は、プリズム面12Sと外気の界面で生ずる屈折率の違いにより全反射されるので、高価な反射膜を形成する必要がなく、その分、製造コストを軽減でき、反射膜劣化の心配もない。
さらに、プリズム12が発光管4と一体成形されているので、これを支持するスポークなどの金属部品を必要とせず、したがって過熱による金属部品の歪みや金属酸化による錆が問題になることもない。
図4は、本発明の他の実施形態を示す説明図であって、図1と共通する部分は同一符号を付して詳細説明を省略する。
本例のランプ装置21は、通常の工程で予め成形された高圧放電ランプ22が用いられ、この発光管23に、環状プリズム面24Sを有する環状プリズム24が後付けにより一体化されている。
図5は環状プリズム24の製造工程を示す。
環状プリズム24は石英微粒子を型25に入れ、加圧して焼結用成形体26を形成し、型バラシして取り出した後に、これを焼結してプリズム24とする。
型25は、図5(a)に示すように、左右に分割された外枠25R、25Lと、環状プリズム24の孔を形成する中子を兼用するベース25Bと、前記外枠25R、25L及びベース25Bで形成されるキャビティに充填された石英微粒子27を加圧する加圧子25Pからなる。
まず、図5(b)に示すように、前記外枠25R、25L及びベース25Bを組み立てることにより形成されるキャビティに石英微粒子27を充填し、図5(c)に示すように加圧子25Pで加圧して、焼結用成形体26を形成した後、図5(d)に示すように型バラシして焼結用成形体26を取り出し、これを焼結すると環状プリズム24が完成する。
この環状プリズム24を発光管23の一方の封止部5A側から外装し、発光部4との隙間にフリットガラス28を入れて再度加熱すれば、高圧放電ランプ22の発光部4にプリズム24が融着される。
そして最後に、この高圧放電ランプ22をその管軸Zと凹面反射鏡3の光軸Zが同軸的に位置するように固定すれば、ランプ装置21が完成する。
プリズム24の外周面が環状プリズム面24Sとなり、その形状は、実施例1のプリズム面12Sと等しいので、発光部4から放射される光の挙動も図1の実施例1と略共通である。
図6は、本発明のさらに他の実施形態を示す説明図であって、図1と共通する部分は同一符号を付して詳細説明を省略する。
本例のランプ装置31は、通常の工程で予め成形された高圧放電ランプ32の発光管33に環状プリズム34を後付けにより一体化する点で実施例2と共通するが、本例では複数の環状プリズム面S11〜S13を多段に形成したプリズム34を用いている。
プリズム34は、図7(a)に示すように三つに分割形成された環状の焼結用成形体F11〜F13を重ねて焼結することにより、図7(b)に示すように透明のプリズム34を形成した後、図7(c)に示すようにこれを高圧放電ランプ32の発光管33にフリットガラス35を介して融着する。
個々の焼結用成形体F11〜F13は図8〜10に示すように型36〜38により石英微粒子39を加圧成形することによって形成される。
型36〜38は、いずれも実施例2の型25と同様、左右に分割された外枠36R〜38R、36L〜38Lと、環状プリズム34の孔を形成する中子を兼用するベース36B〜38Bと、前記外枠36R〜38R、36L〜38L及びベース36Bで形成されるキャビティに充填された石英微粒子39を加圧する加圧子36P〜38Pからなる。
そして、図8(a)〜図10(a)に示すように、前記型36〜38を組み立てることにより形成されるキャビティに石英微粒子39を充填して加圧子36P〜38Pで加圧し、次いで図8(b)〜図10(b)に示すように型バラシして焼結用成形体F11〜F13を取り出し、これを図7(a)のように重ねた状態で焼結すると図7(b)のように透明の石英環状プリズム34が完成する。
この環状プリズム34を発光管33の一方の封止部5A側から外装し、発光部4との隙間にフリットガラス35を入れて再度加熱すれば、図7(c)に示すように高圧放電ランプ32の発光部4にプリズム34が一体的に融着される。
そして最後に、この高圧放電ランプ32をその管軸Zと凹面反射鏡3の光軸Zが同軸的に位置するように固定すれば、図6(a)のようなランプ装置31が完成する。
ここで、高圧放電ランプ32を点灯させると、発光部4からその周囲に向かって前後方向に所定の角度範囲で光が放射される。
図6(b)は、管軸Zに直交する方向の光量を100%としたときに、管軸Z前方を0°とし、後方を180°としたときの光の放射方向に対する配光分布を示すグラフである。横軸が高圧放電ランプ32の管軸Zの方向、縦軸が管軸Z上にある発光点を通り管軸Zと直交する方向、同心円目盛が光量比を示す。
発光部4からその周囲に放射される光は45〜135°の角度範囲が光量60%以上であり、そのうち、背面側の角度範囲θ(90〜130°)で放射される光Lが凹面反射鏡3で反射され集光エリア11inに達する。
また、前方側の角度範囲θ11(7〜88°)で放射された光L11は環状プリズム面S11で反射され、角度範囲θ12(54〜75°)で放射された光L12は環状プリズム面S12で反射され、角度範囲θ13(43〜51°)で放射された光L13は環状プリズム面S13で反射され、いずれも正面側の集光エリア11inに照射される。
このとき、プリズム34のない従来タイプの高圧放電ランプを想定すると、角度範囲θ22(82〜145°)で放射される光L22が凹面反射鏡3で反射されて集光エリア11inに達する。
これに対し、本例ではプリズム34が発光部4の外側に膨出しているため、最背面側に放射される角度範囲θ(130〜145°)の光Lがプリズム34に遮られる。
しかし、今まで無駄になっていた光のうち、角度範囲θ14(77〜82°)の光量100%の光L14と、角度範囲θ12(54〜75°)の光量80〜100%の光L12と、角度範囲θ13(43〜51°)の光量50〜75%の光L13とが、プリズム34により反射されて正面に位置する集光エリア11inに達するので、光量60%以下の光Lがさえぎられても、光利用効率は十二分に向上する。
以上述べたように、本発明は、特に、液晶プロジェクタやDLPプロジェクタ等の光源等の用途に適用できる。
本発明に係るランプ装置の一例とその配光分布を示す説明図。 それに用いる発光管の成形金型を示す説明図。 その発光管の製造工程を示す説明図。 他の実施態様とその配光分布を示す説明図。 それに用いるプリズムの成形金型を示す説明図。 さらに他の実施形態とその配光分布を示す説明図。 その発光管の製造工程を示す説明図。 プリズムの成形金型を示す説明図。 プリズムの成形金型を示す説明図。 プリズムの成形金型を示す説明図。 従来装置を示す説明図。 反射鏡の大きさと光利用効率の関係を示す説明図。 従来装置の配光分布を示す説明図。 改良型の従来装置を示す説明図。
符号の説明
1 ランプ装置
2 高圧放電ランプ
3 凹面反射鏡
4 発光部
5A、5B 封止部
6 発光管
7 電極アセンブリ
3a 開口部
3b ボトム
管軸
光軸
11in 集光エリア
12 プリズム
12S 環状プリズム面
21 ランプ装置
22 高圧放電ランプ
23 発光管
24 環状プリズム
24S 環状プリズム面
31 ランプ装置
32 高圧放電ランプ
33 発光管
34 環状プリズム
111213 環状プリズム面

Claims (4)

  1. 高圧放電ランプとその光を反射する凹面反射鏡とを備え、
    高圧放電ランプは、発光部を挟んで管軸方向前後両端に封止部が形成された発光管に、その両側封止部から電極アセンブリが挿通され、先端電極部を前記発光部内で対向させた状態で当該封止部が気密封止されると共に、その管軸を凹面反射鏡の光軸に一致させた状態に配され、
    前記発光部からその周囲に向かって前後方向に所定の角度範囲で放射される光の一部を前記凹面反射鏡で反射させて反射させてランプ前方に形成された所定の大きさの集光エリアに照射させるランプ装置において、
    前記発光部の外周面には、当該発光部から放射される光のうち、前記凹面反射鏡で反射されない光の少なくとも一部を前記集光エリアに向かって全反射させる角度で環状プリズム面が形成されたことを特徴とするランプ装置。
  2. 前記環状プリズム面は、発光管の管軸を含む平面による切断面形状が外側に膨出した湾曲面に形成されている請求項1記載のランプ装置。
  3. 前記環状プリズム面が発光部の外周面に一体形成された請求項1記載のランプ装置。
  4. 前記環状プリズム面を有する環状プリズムが、発光部外周面に位置するように発光管に装着されて成る請求項1記載のランプ装置。

JP2007203731A 2007-08-06 2007-08-06 ランプ装置 Expired - Fee Related JP4740908B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007203731A JP4740908B2 (ja) 2007-08-06 2007-08-06 ランプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007203731A JP4740908B2 (ja) 2007-08-06 2007-08-06 ランプ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009037989A true JP2009037989A (ja) 2009-02-19
JP4740908B2 JP4740908B2 (ja) 2011-08-03

Family

ID=40439691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007203731A Expired - Fee Related JP4740908B2 (ja) 2007-08-06 2007-08-06 ランプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4740908B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102168814A (zh) * 2010-01-07 2011-08-31 松下电工株式会社 照明装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001125197A (ja) * 1999-10-27 2001-05-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光源装置、照明装置および投写型表示装置
JP2003287792A (ja) * 2002-03-28 2003-10-10 Canon Inc 照明装置および撮影装置
JP2004170630A (ja) * 2002-11-19 2004-06-17 Victor Co Of Japan Ltd 照明装置
JP2004193021A (ja) * 2002-12-12 2004-07-08 Ichikoh Ind Ltd 車両用灯具
JP2005258159A (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 Olympus Corp 光学部材及び複合光学部材並びに照明装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001125197A (ja) * 1999-10-27 2001-05-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光源装置、照明装置および投写型表示装置
JP2003287792A (ja) * 2002-03-28 2003-10-10 Canon Inc 照明装置および撮影装置
JP2004170630A (ja) * 2002-11-19 2004-06-17 Victor Co Of Japan Ltd 照明装置
JP2004193021A (ja) * 2002-12-12 2004-07-08 Ichikoh Ind Ltd 車両用灯具
JP2005258159A (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 Olympus Corp 光学部材及び複合光学部材並びに照明装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102168814A (zh) * 2010-01-07 2011-08-31 松下电工株式会社 照明装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4740908B2 (ja) 2011-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100496363B1 (ko) 투영장치용 광원 및 그것을 이용한 투사형 화상디스플레이 장치
TW200540363A (en) Light source device, illumination optical device, and display device
US20070200505A1 (en) Projection light source and methods of manufacture
WO2010058489A1 (ja) ランプ装置
JP4349366B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP4806460B2 (ja) 高圧放電ランプ、ランプユニット及び画像表示装置
JP4740908B2 (ja) ランプ装置
JP2008010384A (ja) 光源装置
JP4645552B2 (ja) 凹面反射鏡の製造方法、凹面反射鏡製造用金型、凹面反射鏡及び光源装置
JP2007073276A (ja) ランプユニット
JP2008241980A (ja) レンズアレイの製造方法、レンズアレイ及びプロジェクタ
JP2001143658A (ja) 高圧放電ランプ、投光装置およびプロジェクタ装置
JP2006092910A (ja) 反射鏡一体型ランプ
JP2009259564A (ja) 光源ユニット及びプロジェクタ
JP4736961B2 (ja) 光源装置
JP2001076676A (ja) 高圧放電ランプ、投光装置およびプロジェクタ装置
JP5062269B2 (ja) 発光管、光源装置及びプロジェクタ
JP2006294268A (ja) ランプユニット
JP2009081090A (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP5403173B2 (ja) 発光管、光源装置及びプロジェクタ
JP2012089356A (ja) 光源装置及びプロジェクター
JP2010251036A (ja) 光源装置およびプロジェクター
JP2011181308A (ja) 光源装置およびプロジェクター
JP2010218870A (ja) 光源装置、プロジェクター及び発光管の製造方法
JP2004178944A (ja) 光源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101102

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees