JP2009037701A - 磁気テープ、および磁気テープ装置 - Google Patents

磁気テープ、および磁気テープ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】磁気的原因でサーボ信号が消えてしまったとしても、容易にサーボ信号を再形成することができるとともに、簡単な構成で高精度に凹凸状のサーボパターンを形成することができる磁気テープを実現する。
【解決手段】非磁性材料で形成された下層と、下層の上に形成された磁性層とを備え、磁性層に、データを記録可能なデータバンド2と、サーボパターンが形成されているサーボバンド3とを備えた磁気テープ1であって、サーボパターンは、磁性層表面から下層側に向かって凹状に形成され、磁性層の長手方向に連続的に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、少なくともサーボパターンが形成された磁気テープに関する。また、そのような磁気テープに各種情報を記録再生可能な磁気テープ装置に関する。
磁気テープは、オーディオテープ、ビデオテープ、コンピューターテープなど様々な用途があるが、特にコンピューターのデータバックアップに使用されるデータバックアップ用テープの分野では、バックアップ対象となるハードディスクの大容量化に伴い、1巻当たり数百GBの記憶容量のものが商品化されている。今後、ハードディスクのさらなる大容量化に対応するため、バックアップテープの高容量化は不可欠である。
磁気テープの高容量化に伴い、磁気テープに対する高密度記録が必要となる。高密度記録の一例として、データの記録波長を短波長化して磁気テープに記録する技術(短波長化技術)や、磁気テープに記録されるトラック幅を狭幅化して記録する技術(狭トラック化技術)がある。
また、磁気ヘッドを目標トラックに正確に追従させるために、磁気テープには予めサーボ信号が記録されている。例えば、LTO(Liner Tape Open)規格に準拠した磁気テープは、その長手方向に複数のデータバンドが形成され、各データバンドの間にサーボバンドが形成されている。データバンドにはデータ信号を記録することができ、サーボバンドには予めサーボライター等によりサーボ信号が記録されている。このような磁気テープをドライブで再生する際、データバンドに記録されているデータ信号をデータヘッドで読み出すとともに、サーボバンドに記録されているサーボ信号をサーボヘッドで読み出すことにより、磁気ヘッドを磁気テープ上の目標トラック上に正確に位置決めしながら、データ信号を読み出すことができる。例えば特許文献1には、磁気テープ上にサーボ信号を磁気記録する構成が開示されている。
特開2005−056500号公報
しかしながら、サーボ信号を磁気テープに磁気記録する構成では、磁気的原因でサーボ信号が消えてしまった場合、サーボライター等の専用機でサーボ信号を記録しなおすことは非常に困難であるという問題がある。
また、磁気テープに記録されているサーボ信号が磁気的要因で消えてしまうと、磁気テープ装置において磁気テープのトラッキングを行うことができず、テープが走行不能になってしまう。
本発明の目的は、凹凸状のサーボパターンを形成することにより、磁気的にサーボ信号が消えた場合でも容易にサーボ信号を復元できる磁気テープを実現することである。また、常に安定したトラッキングサーボを行うことができる磁気テープ装置を実現することである。
本発明の磁気テープは、非磁性材料で形成された下層と、前記下層の上に形成された磁性層とを備え、前記磁性層に、データを記録可能なデータ領域と、サーボパターンが形成されているサーボ領域とを備えた磁気テープであって、前記サーボパターンは、前記磁性層表面に形成された少なくとも2本の凹部と、前記凹部に挟まれた凸部とにより形成され、前記磁性層の長手方向に連続的に形成されているものである。
本発明の磁気テープ装置は、磁気テープに少なくともデータ信号を記録可能な記録素子および、前記磁気テープに記録された少なくともデータ信号を再生可能な再生素子を備えた磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドの前記磁気テープに対する位置を調整可能な制御手段とを備えた磁気テープ装置であって、前記磁気ヘッドは、請求項1から3のいずれかに記載の磁気テープに形成されているサーボパターンを読み取り可能なサーボヘッドを備え、前記制御手段は、前記サーボヘッドで読み取ったサーボパターンに基づき、前記磁気ヘッドの位置を調整するものである。
本発明は、磁気的原因でサーボ信号が消えた場合でも容易にサーボ信号を復元できる磁気テープを実現することができる。
また、常に安定したトラッキングサーボを行うことができる磁気テープ装置を実現することができる。
本発明の磁気テープは、上記構成を基本として、以下のような態様をとることができる。すなわち、前記サーボパターンは、前記磁性層の長手方向に直線状に形成されている構成とすることができる。このように、サーボパターンを単純な形状(直線状)とすることにより、容易にサーボパターンを形成することができるとともに、高精度なトラッキングサーボを行うことができる。
また、前記サーボパターンは、1つの前記サーボ領域に少なくとも2本の前記凸部が含むように形成されている構成とすることができる。このような構成により、磁気ヘッドのテープ幅方向の位置を正確に検出することができるため、高精度にトラッキングサーボを行うことができる。
(実施の形態)
〔1.磁気テープの構成〕
図1は、実施の形態1における磁気テープの記録面の構成を示す。
図1に示すように、磁気テープ1は、その長手方向に複数のデータバンド2(例えば2本)とサーボバンド3(例えば3本)とが形成されている。データバンド2とサーボバンド3は、磁気テープ1の幅方向に交互に配置されている。また、データバンド2には、データ信号を記録することができる。サーボバンド3には、磁気テープ1のトラッキングサーボに用いるサーボパターンが形成されている。
サーボバンド3には、磁気テープ1の長手方向(搬送方向)に沿って連続的にランド31とグルーブ32とが形成されている。グルーブ32は、1つのサーボバンド3において磁気テープ1の幅方向に複数本(本実施の形態では5本)並設され、1つのサーボバンド3内において各グルーブ32間にはランド31が形成されている。なお、本実施の形態では、サーボパターンは、磁気テープ1の長手方向に直線状に形成されているため、パターン形成が容易であるとともに、高精度に形成することができる。詳しい形成方法については後述する。また、サーボパターンは、少なくとも連続的に形成されていれば、直線状に限らず他の形状で形成されていてもよい。また、円筒状の金型(詳細は後述)で連続的に形成可能なサーボパターンであれば、直線状に限らない。
図2は、図1におけるA−A’部分の断面図である。図2に示すように、磁気テープ1は、ベースフィルム23上に下層22を挟んで磁性層21が形成されている。また、グルーブ32は、本実施の形態では、ナノインプリント技術を用いて金型で加圧成形されるため、金型の凸部で押圧された磁性層21の一部が下層22に押し込まれ、塑性流動を起こした状態になっている。以下、このような加圧処理を「インプリント処理」と称する。磁性層21のうち、インプリント処理によって下層22に押し込まれた層を第2層21bとし、押し込まれずに下層22上に残っている層を第1層21aとする。例えば、図2の構成では、磁性層21(第1層21a)の厚さtを0.2μm、インプリント深さdを0.5μmとしているため、磁性層21における第2層21bは、その全体が下層22内に押し込まれた状態になっている。このように、磁性層21の一部をインプリント処理によって下層22側に押し込むことにより、第2層21bの上部にはグルーブ32が形成される。
上記のように、磁気記録媒体の記録面に凹凸状のサーボパターンを形成し、その凹凸によってトラッキングサーボを行う構成としては、例えば特開平7−29137号公報に示すようなものがあるが、これはディスク状の記録媒体に凹凸状のサーボパターンを形成する構成であるため、スタンパなどを用いることで容易にサーボパターンを形成することができる。しかし、磁気テープのように長尺状の記録媒体に、スタンパなどを用いてサーボパターンを形成する構成とした場合、磁気テープの長手方向にサーボパターンの連続性を保つことが難しく、高精度に形成することができない。そこで、本実施の形態では、円筒状の金型を用いて磁気テープの長手方向に連続的にサーボパターンを形成する構成としたことにより、磁気テープの長手方向にサーボパターンの連続性を保つことができ、高精度に形成することができる。以下、その詳細について説明する。
図3は、本実施の形態の磁気テープ1にサーボパターンを形成するのに用いられる金型41の斜視図である。本実施の形態のようなサーボパターンを形成するには、様々な方法が考えられるが、例えば図3に示すような金型41を使って形成する方法がある。図3において、突起部43は、磁気テープ1に形成されるグルーブ32を形成するためのものであり、1つの突起部43は円筒部42の円周方向に連続的に形成されている。また、1つのサーボバンド3に対応する突起部43のグループ(本実施の形態では、1つのサーボバンド3に5本のグルーブを形成するため、突起部43の1グループの本数は5本)間には、磁性層21を押圧しない凹部44が形成されており、この凹部44によって、サーボパターン形成時にデータバンド2に対応する磁性層21の第1層21aを残留させることができる。
また、図3に示すような金型41を作製する際は、円筒状の円筒部42の円筒面に、レーザー加工または機械彫刻などの切削加工により、各突起部43間の溝および凹部44を形成することで実現できる。この時、各突起部43の間の溝または凹部44は、単純な円周状であるため、容易に作製することができる。
金型41でサーボパターンを形成する際は、磁気テープ1の製造工程において、所定速度で搬送されている磁気テープ1の磁性層表面に、図3に示す金型41の円筒面を当接させて加圧する。磁性層21を加圧すると、突起部43が磁気テープ1の磁性層21を下層22側へ押し込み、図2に示すように磁性層21の表面側に第1層21aを残して第2層21bが形成される。これにより、図1及び図2に示すようなサーボパターン3を形成することができる。
サーボパターン3の形成工程は、例えば磁気テープ原反に磁性膜を形成する工程などを含んだカレンダ工程の中に設けてもよいし、パンケーキから磁気テープ1を作製するローダー工程の中において設けてもよい。
図4A及び図4Bは、本実施の形態の磁気テープに対してデータ信号を記録する動作を説明するための図である。磁気ヘッド10は、データ信号を記録または再生可能な2個の記録再生素子で構成される組(データヘッド11)が、磁気テープ1の幅方向に複数組(LTO1規格の場合は8組であるが、本実施の形態では2組とした)並んで配されているとともに、データヘッド群の両端近傍にサーボヘッド12を備えている。サーボヘッド12は、サーボバンド3に形成されているサーボパターンを読み取り、トラッキングサーボを行うことができる。図4Aに示すように、磁気テープ1が矢印Bに示す方向に搬送される場合、各データヘッド11を構成する2個の記録再生素子のうち一方の記録再生素子は、データバンド2にデータ信号を記録可能なデータ記録用ヘッドとなり、他方の記録再生素子はデータバンド2に記録されているデータ信号を再生可能なデータ再生用ヘッドとなる。これにより、データバンド2にデータ信号に基づくデータトラック1aを形成することができる。また、図4Bに示すように、磁気テープ1が矢印Cに示す方向に搬送される場合、各データヘッド11を構成している他方の記録再生素子がデータ記録用ヘッドとなり、一方の記録再生素子がデータ再生用ヘッドとなる。これにより、データバンド2にデータ信号に基づくデータトラック1bを形成することができる。なお、データヘッド、サーボヘッドの個数は一例である。
図1に示す磁気テープ1にデータ信号を記録する際、図4Aに示すように、磁気テープ1を矢印B方向へ走行させ、磁気ヘッド10におけるデータ記録用ヘッド(データヘッド11のうち一方の記録再生素子)を通電することによって、1つのデータバンド2に同時に2本のデータトラック1aを形成することができる。
1つのデータバンド2の始端から終端までデータ信号の記録が完了すれば、次に磁気ヘッド10を磁気テープ1の幅方向に少し移動させる。次に、磁気テープ1を矢印C方向へ走行させて、磁気ヘッド10におけるデータ記録用ヘッド(データヘッド11のうち他方の記録再生素子)を通電することによって、データバンド2の終端から始端に向かってデータ信号(データトラック1b)を記録することができる。すなわち、磁気テープ1を長手方向に往復走行させながら、データ信号を記録する。このような往復動作を数回繰り返すことで、1つのデータバンド2に高密度にデータ信号を記録することができる。磁気テープ1を所定回数往復走行させて1つのデータバンド2にデータ信号を記録した後は、他のデータバンド2に対して上記と同様の制御を行うことにより、引き続きデータバンド2にデータ信号を記録することができる。
データバンド2にデータ信号を記録している時、あるいはデータバンド2に記録されているデータ信号を再生している時、データバンド2に対する磁気ヘッド10のテープ幅方向の位置は、サーボヘッド12がサーボバンド3におけるサーボパターンを読み取って制御されている。具体的には、サーボヘッド12とサーボパターンとの位置に基づいて、目標となるトラック位置に対するオフトラック量を算出し、そのオフトラック量がゼロになるように、磁気ヘッド10の位置をテープ幅方向に移動させている。これにより、磁気ヘッド10を所定のデータバンド2に追従させることができる。
〔2.磁気テープ装置の構成〕
図5は、実施の形態1における記録再生装置の構成を示すブロック図である。図5に示すように、磁気テープ装置50は、入力端子51、記録信号処理部52、出力端子53、再生信号処理部54、磁気ヘッド10、制御部55、およびアクチュエータ56を備えている。また、磁気テープ装置50は、磁気テープ1または磁気テープ1を備えたカートリッジを着脱可能である。なお、磁気テープ装置50は、磁気テープ1を走行させるための機構や制御回路などを備えているが、図示及び説明を省略している。
入力端子51は、磁気テープ1に記録するためのデータ信号が入力される端子である。入力端子51に入力されるデータは、デジタルデータで構成されている。記録信号処理部52は、入力端子51から入力されたデジタルデータに基づいて、データヘッド11における電流を制御する。出力端子53は、再生信号処理部54から出力されるデジタルデータを、他の回路等に出力することができる。再生信号処理部54は、データヘッド11によって磁気テープ1から再生されたデータ(アナログ信号)をデジタル変換することができる。制御部55は、サーボヘッド12で再生されたサーボ信号に基づいて、現在の磁気ヘッド10の位置を検出してオフトラック量を算出し、そのオフトラック量に基づきアクチュエータ56を動作制御する制御信号を生成する。生成された制御信号は、磁気ヘッド10の位置を制御することができる信号であり、少なくとも磁気ヘッド10の移動方向の情報と移動量の情報とが含まれている。アクチュエータ56は、制御部55から出力される制御信号に基づいて、磁気ヘッド10を磁気テープ1の幅方向に変位させることができる。
〔3.トラッキングサーボの動作〕
〔3−1.磁気方式によるトラッキングサーボ〕
図6(a)は、サーボバンド3上に位置するサーボヘッド12の構成を示す模式図である。サーボヘッド12は、ランド31にサーボ信号(一定周波数のバースト信号など)を記録する記録ヘッド121と、ランド31に記録されているサーボ信号を再生可能な一対の再生ヘッド122a及び122bとから構成されている。記録ヘッド121は、そのテープ幅方向の寸法が、2つのサーボトラック(図示ではランド31)に同時にサーボ信号を記録可能な寸法となっている。また、再生ヘッド122a及び122bは、それぞれ異なる2つのサーボトラックに同時に重なる位置に配されている。
データ記録、再生時にトラッキングサーボを行う際は、矢印Dに示す方向に搬送されている磁気テープ1のサーボバンド3において、ランド31に記録ヘッド121がサーボ信号を記録しながら、再生ヘッド122a及び122bでサーボ信号を再生する。この時、磁気ヘッド10がオントラック状態にある時は、図6(a)に示すようにサーボヘッド12がグルーブ32の中心を挟んで対称位置にあり、図6(b)の特性aに示すように再生ヘッド122aで再生された信号のレベルと、特性bに示すように再生ヘッド122bで再生された信号のレベルとは、ほぼ同じ値になる。
しかし、磁気ヘッド10がオントラック位置からテープ幅方向にずれる(オフトラック)と、図7(a)に示すように、再生ヘッド122a及び122bがグルーブ32の中心に対して非対称な位置を走行する。このような場合、再生ヘッド122a及び122bで再生される信号のレベルは、図7(b)に示すように互いに異なるレベルとなる。図5における制御部55は、再生ヘッド122a及び122bで再生される信号のレベルに基づき、現在の磁気ヘッド10の位置を検出してオフトラック量を算出し、各再生ヘッドから再生される信号のレベル差が無くなるような制御信号を生成する。アクチュエータ56は、制御部55で生成された制御信号に基づき、磁気ヘッド10をテープ幅方向へ移動させる。
なお、図5及び図6に示す構成では、再生ヘッド122a及び122bがグルーブ32の中心に対して対称となる位置を走行している状態をオントラック状態としたが、ランド31の中心に対して対称となる位置を走行している状態をオントラック状態としてもよい。
〔3−2.光学方式によるトラッキングサーボ〕
図8〜図10は、光学方式によるトラッキングサーボを説明するための図である。各図の(a)は、サーボバンド3と光学センサー61との位置関係を示す。各図の(b)は、反射光の強度に基づき光学センサー61における各センサーで検出され光電変換されて得られた信号のレベルを示す。各図の(b)において、特性a〜dは、それぞれセンサー61a〜61dで検出され光電変換されて得られた信号のレベルを示す。
光学センサー61は、別途配されている発光素子から出射し磁気テープ1のサーボバンド3上のランド部分で反射した光を検出する4個のセンサー61a〜61dを備えている。各センサー61a〜61dは、フォトダイオードなどの光検出素子で構成され、検出した光を電気信号に変換し、その電気信号を図5に示す制御部55に伝送する。また、光学センサー61は、図4Aなどに示す磁気ヘッド10のサーボヘッド12に相当する位置に配されている。
図8及び図9は、磁気ヘッド10がオントラック状態の時の光学センサー61及びサーボバンド3の位置関係を示す。図8(a)に示すように、光学センサー61が、その中心とサーボバンド3におけるグルーブ32の中心とが略一致する位置にある時は、各センサー61a〜61dから得られる信号のレベルは、図8(b)に示すようになる。また、図9(a)に示すように、光学センサー61が、その中心とサーボバンド3におけるランド31の中心とが略一致する位置にある時は、各センサー61a〜61dから得られる信号のレベルは、図9(b)に示すようになる。すなわち、図8及び図9に示すように、光学センサー61がオントラック状態の時は、センサー61a及び61dから得られる信号のレベルはほぼ同じ値となり、センサー61b及び61cから得られる信号のレベルはほぼ同じ値となり、センサー61a及び61dから得られる信号のレベルとセンサー61b及び61cから得られる信号のレベルとは異なる。
しかし、図10(a)に示すように、磁気ヘッド10がオフトラック状態になると、各センサー61a〜61dから得られる信号のレベルは、図10(b)に示すようになる。すなわち、磁気ヘッド10がオフトラック状態の時は、センサー61bから得られる信号と、センサー61cから得られる信号とのレベル差が大きくなる。
制御部55は、「特性b=特性c」の時に磁気ヘッド10がオントラック状態であると判断し、「特性b≠特性c」の時に磁気ヘッド10がオフトラック状態であると判断する。また、特性aまたはdの値が特性bまたはcの値よりも大きければ、光学センサー61がサーボバンド3のランド31上に位置していると判断し、特性aまたはdの値が特性bまたはcの値よりも小さければ、光学センサー61がサーボバンド3のグルーブ32上に位置していると判断する。
制御部55は、磁気ヘッド10がオフトラック状態であると判断すると、特性b及びcの値に基づきオフトラック量を算出し、算出したオフトラック量がゼロになるような制御信号を生成する。アクチュエータ56は、制御部55で生成された制御信号に基づき、磁気ヘッド10をテープ幅方向に移動させる。
以上のように、磁気テープ1の長手方向に連続的にランド31とグルーブ32からなるサーボパターンを形成し、そのサーボパターンを光学的に検出する構成としたので、磁気的にサーボパターンが消えることがなく、安定したトラッキングサーボを行うことができる。
なお、光学センサー61に4つのセンサー61a〜61dを搭載しているのは、周知の非点収差法に基づく焦点制御を行うためである。例えば、磁気テープ1が厚さ方向に位置変動を起こした際に、磁気テープ1上に形成される光スポットの形状が真円(正常状態)から楕円に変動する。このように光スポットの形状が楕円になると、各センサー61a〜61dにおいて正確な光検出を行えなくなる。したがって、この変動に基づき光学センサー61の位置を制御して、磁気テープ1上に形成される光スポットが真円になるようにすることで、常に正確な光検出を行うことができる。
また、本実施の形態では、1つの光源から出射する光を4つのセンサー61a〜61dで検出する構成としたが、1つの光源から出射する光をホログラム素子などで3つに分光して、サーボバンドを反射した3つの光を検出してトラッキングサーボを行う、3ビーム法を用いた構成としてもよい。
〔4.実施の形態の効果、他〕
本実施の形態によれば、ナノインプリント技術などのインプリント処理によって、磁気テープ1の長手方向に連続的にランド31とグルーブ32を形成し、ランド31にサーボ信号を記録しながら再生ヘッド122a、122bでサーボ信号を再生することで、磁気的にサーボパターンが消えた場合でも容易にサーボ信号を復元でき、磁気テープカートリッジを廃棄する必要が無く、更に常に安定したトラッキングサーボを行うことができる。
また、本実施の形態のサーボパターンは、磁気テープ1の長手方向に沿って直線状に形成されているため、図3に示すような単純な形状の金型41を用いて簡単に形成することができる。
また、直線状のサーボパターンであるため、サーボパターンを形成するための金型を高精度に作製することができる。また、高精度なサーボパターンを形成することができる。
また、本実施の形態の磁気テープ装置によれば、サーボパターンに連続的なサーボ信号を記録する構成であるため、追従特性(高周波特性)を向上させることができる。すなわち、磁気テープにデータ信号を記録または再生している時に、磁気ヘッドが磁気テープの長手方向の如何なる位置でオフトラック状態になったとしても、サーボ信号が連続的に形成されているため、即座にオントラック状態へ移行させることができる。
また、サーボライターなどによるサーボライト工程を省略することができるため、製造コストを削減することができる。
また、本実施の形態のサーボパターンの成型加工工程は、磁気テープの作製工程におけるカレンダ工程やローダー工程などにおいて実行することができるので、自由度がある。
なお、本実施の形態では、ナノインプリント技術を用いて凹状のサーボパターンを形成する構成としたが、少なくとも凹状のサーボパターンを形成することができれば、他の技術を用いてもよい。
また、本実施の形態では、1つのサーボバンドにおける2本のサーボパターンに基づいてトラッキングサーボを行う構成としたが、1本のサーボパターンに基づいてトラッキングサーボを行うことも技術的には可能である。しかし、2本のサーボパターンを用いる方がより正確に磁気ヘッドの位置を検出することができ、高精度なトラッキングサーボを実現できる。
また、3本以上のサーボパターンに基づいてトラッキングサーボを行うこともできる。
本発明の磁気テープは、サーボパターンが形成されている磁気テープに有用である。
実施の形態における磁気テープの構成を示す平面図 図1のA−A’部分の断面図 実施の形態におけるロール状金型の構成を示す斜視図 実施の形態における磁気テープにデータを記録する動作を説明するための模式図 実施の形態における磁気テープにデータを記録する動作を説明するための模式図 実施の形態における磁気テープ装置の構成を示すブロック図 (a)はサーボパターンとサーボヘッドの位置関係を説明するための模式図。(b)は各再生ヘッドから再生される信号のレベルを示す特性図 (a)はサーボパターンとサーボヘッドの位置関係を説明するための模式図。(b)は各再生ヘッドから再生される信号のレベルを示す特性図 (a)はサーボパターンと光学センサーの位置関係を説明するための模式図。(b)は各センサーから再生される信号のレベルを示す特性図 (a)はサーボパターンと光学センサーの位置関係を説明するための模式図。(b)は各センサーから再生される信号のレベルを示す特性図 (a)はサーボパターンと光学センサーの位置関係を説明するための模式図。(b)は各センサーから再生される信号のレベルを示す特性図
符号の説明
1 磁気テープ
3 サーボバンド
31 ランド
32 グルーブ

Claims (4)

  1. 非磁性材料で形成された下層と、
    前記下層の上に形成された磁性層とを備え、
    前記磁性層に、データを記録可能なデータ領域と、サーボパターンが形成されているサーボ領域とを備えた磁気テープであって、
    前記サーボパターンは、
    前記磁性層表面に形成された少なくとも2本の凹部と、前記凹部に挟まれた凸部とにより形成され、
    前記磁性層の長手方向に連続的に形成されている、磁気テープ。
  2. 前記サーボパターンは、
    前記磁性層の長手方向に直線状に形成されている、請求項1記載の磁気テープ。
  3. 前記サーボパターンは、
    1つの前記サーボ領域に少なくとも2本の前記凸部が含むように形成されている、請求項1または2記載の磁気テープ。
  4. 磁気テープに少なくともデータ信号を記録可能な記録素子および、前記磁気テープに記録された少なくともデータ信号を再生可能な再生素子を備えた磁気ヘッドと、
    前記磁気ヘッドの前記磁気テープに対する位置を調整可能な制御手段とを備えた磁気テープ装置であって、
    前記磁気ヘッドは、請求項1から3のいずれかに記載の磁気テープに形成されているサーボパターンを読み取り可能なサーボヘッドを備え、
    前記制御手段は、前記サーボヘッドで読み取ったサーボパターンに基づき、前記磁気ヘッドの位置を調整する、磁気テープ装置。
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