JP2009037700A - 磁気記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気的原因でサーボ信号が消えてしまったとしても、容易にサーボ信号を再形成することができる磁気記録媒体を実現する。
【解決手段】非磁性材料で形成された下層5と、下層5の上に形成された磁性層4とを備え、磁性層4に、データを記録可能なデータ領域と、ストライプ31及び32が形成されているサーボ領域とを備えた磁気記録媒体であって、ストライプ31及び32は、磁性層4の表面から下層5側に向かって凹状に形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、サーボパターンが形成された磁気記録媒体に関する。
磁気テープは、オーディオテープ、ビデオテープ、コンピューターテープなど様々な用途があるが、特にコンピューターのデータバックアップに使用されるデータバックアップ用テープの分野では、バックアップ対象となるハードディスクの大容量化に伴い、1巻当たり数百GBの記憶容量のものが商品化されている。今後、ハードディスクのさらなる大容量化に対応するため、バックアップテープの高容量化は不可欠である。
磁気テープの高容量化に伴い、磁気テープに対する高密度記録が必要となる。高密度記録の一例として、データの記録波長を短波長化して磁気テープに記録する技術(短波長化技術)や、磁気テープに記録されるトラック幅を狭幅化して記録する技術(狭トラック化技術)がある。
また、磁気ヘッドを目標トラックに正確に追従させるために、磁気テープには予めサーボ信号が記録されている。例えば、LTO(Liner Tape Open)規格に準拠した磁気テープは、その長手方向に複数のデータバンドが形成され、各データバンドの間にサーボバンドが形成されている。データバンドにはデータ信号を記録することができ、サーボバンドには予めサーボライター等によりサーボ信号が記録されている。このような磁気テープをドライブで再生する際、データバンドに記録されているデータ信号をデータヘッドで読み出すとともに、サーボバンドに記録されているサーボ信号をサーボヘッドで読み出すことにより、磁気ヘッドを磁気テープ上の目標トラック上に正確に位置決めしながら、データ信号を読み出すことができる。例えば特許文献1には、磁気テープ上にサーボ信号を磁気記録する構成が開示されている。
特開2005−056500号公報
しかしながら特許文献1に開示されているような構成では、磁気的原因でサーボ信号が消えてしまった場合、再度サーボライター等の専用機でサーボ信号を記録しなければならず、非常に煩雑であるという問題がある。
本発明の目的は、磁気的原因でサーボ信号が消えてしまったとしても、容易にサーボ信号を再形成することができる磁気記録媒体を実現することである。
本発明の磁気記録媒体は、支持体上に、非磁性材料で形成された下層と、前記下層の上に形成された磁性層とを備え、前記磁性層に、データを記録可能なデータ領域と、サーボパターンが形成されているサーボ領域とを備えた磁気記録媒体であって、前記サーボパターンは、前記磁性層表面から前記下層側に向かって凹状に形成されているものである。
本発明は、磁気的原因でサーボ信号が消えてしまったとしても、容易にサーボ信号を再形成することができる。
本発明の磁気記録媒体は、上記構成を基本として、以下のような態様をとることができる。
すなわち、前記サーボパターンは、サーボ信号の波長をλとし、前記磁性層表面から前記下層側に向かって凹状に形成された凹状部の深さをdとした時、
d≧λ/5
の関係にある構成とすることが好ましい。このような構成により、凹状部における磁性層の影響を受けにくくなるため、サーボ信号の再生出力を向上させることができる。
また、前記サーボパターンは、直流磁化されている構成とすることが好ましい。このような構成により、磁気的原因でサーボパターンが消去(サーボパターンにおける磁化方向が乱された状態)されたとしても、磁気テープを直流磁化することで、容易にサーボパターンを再度形成することができる。
(実施の形態)
〔1.磁気記録媒体の構成〕
図1(a)は、実施の形態1における磁気記録媒体の一例である磁気テープの記録面の構成を示す。図1(b)は、図1(a)におけるY1部分の拡大図である。
磁気テープ1は、その長手方向に複数のデータバンド2(例えば3本)とサーボバンド3(例えば4本)とが形成されている。データバンド2とサーボバンド3は、磁気テープ1の幅方向に交互に配置されている。また、データバンド2には、データ信号を記録することができる。また、サーボバンド3には、予めサーボライターなどの専用機によってサーボパターンが形成されている。なお、本実施の形態のサーボパターンの構成については後で詳しく説明する。
磁気ヘッド10は、データ信号を記録または再生可能な2個のデータヘッドで構成される組が、磁気テープ1の幅方向に複数組(LTO1規格の場合は8組)並んで配されているとともに、データヘッド群の両端近傍にサーボヘッドを備えている。サーボヘッドは、サーボバンド3に形成されているサーボパターンを読み取り、サーボ信号を再生することができる。磁気テープ1が図中A方向に移動する場合、2個のデータヘッドのうち一方のヘッドはデータバンド2にデータ信号を記録可能なデータ記録用ヘッドとなり、他方のヘッドはデータバンド2に記録されているデータ信号を再生可能なデータ再生用ヘッドとなる。また、磁気テープ1が図中A方向と逆に走行する場合、他方のヘッドがデータ記録用ヘッドとなり、一方のヘッドがデータ再生用ヘッドとなる。なお、データヘッド、サーボヘッドの個数は一例である。
図1(a)に示す磁気テープ1にデータ信号を記録する際、磁気テープ1を矢印A方向へ走行させ、磁気ヘッド10におけるデータ記録用ヘッド(データヘッドのうち一方のヘッド)を通電することによって、1つのデータバンド2に同時に8本のデータトラックを形成することができる。
1つのデータバンド2の始端から終端までデータ信号の記録が完了すれば、次に磁気ヘッド10を磁気テープ1の幅方向に少し移動させる。次に、磁気テープ1を矢印Aの反対方向へ走行させて、磁気ヘッド10におけるデータ記録用ヘッド(データ記録用ヘッドのうち他方のヘッド)を通電することによって、データバンド2の終端から始端に向かってデータ信号を記録することができる。すなわち、磁気テープ1を長手方向に往復走行させながら、データ信号を記録する。このような往復動作を数回繰り返すことで、1つのデータバンド2に高密度にデータ信号を記録することができる。磁気テープ1を所定回数往復走行させて1つのデータバンド2にデータ信号を記録した後は、他のデータバンド2に対して、上記と同様の制御を行うことにより、引き続きデータ信号を記録することができる。
データバンド2にデータ信号を記録している時、あるいはデータバンド2に記録されているデータ信号を再生している時、データバンド2に対する磁気ヘッド4の位置は、サーボヘッドがサーボバンド3から読み出したサーボ信号に基づいて制御されている。具体的には、サーボバンド3から読み出したサーボ信号に基づいて、目標となるトラック位置に対するオフトラック量を算出し、そのオフトラック量がゼロになるように、磁気ヘッド10の位置をテープ幅方向に移動させている。これにより、磁気ヘッド10をデータバンド2に追従させることができる。
〔2.サーボパターンの構成〕
図1(b)に示すように、サーボバンド3には、サーボバンド3の幅方向に対して僅かに傾斜(例えばアジマス角が6°±5°)して形成された第1のストライプ31と、第1のストライプ31に相対する方向に同角度傾斜した第2のストライプ32とから構成されるサーボパターンが、複数形成されている。
図2は、磁気テープ1におけるサーボバンドの一部の断面を示し、図1(b)におけるZ−Z部分の断面を示す。図2に示すように、磁気テープ1は、ベースフィルム6(支持体)上に下層5を挟んで磁性層4が形成されている。また、第1のストライプ31及び第2のストライプ32に相当する部分は、深さdの凹状に形成されている。本実施の形態では、第1のストライプ31及び第2のストライプ32は、ナノインプリント技術を用いて金型で加圧成形するため、金型の凸部で押圧された磁性層4の一部または全部が下層5に押し込まれた状態になっている。以下、このような加圧処理を「インプリント処理」と称する。磁性層4のうち、インプリント処理によって下層5に押し込まれた層を第2層42とし、押し込まれずに下層5上に残っている層を第1層41とする。例えば、図2の構成では、磁性層4(第1層41)の厚さtを0.2μm、インプリント深さdを0.5μmとしているため、磁性層4における第2層42は、その全体が下層5内に押し込まれた状態になっている。なお、図2において第1層41及び第2層42内に記載されている矢印は、磁化方向を示している。
このように、磁性層4の一部をインプリント処理によって下層5側に押し込むことにより、第2層の上部には空隙(凹状部)が生じる。したがって、磁気テープ1に磁気ヘッド10を摺接させた際の磁性層4と磁気ヘッド10との間隙(スペーシング)は、第1層41の部分に比べて第2層42の部分で広くなり、第2層42の方がスペーシングロスが大きく出力が低い。また、第1層41からの出力と第2層42からの出力とは、互いに逆相になるため、第1層41と第2層42との磁化反転部分から得られる出力は、第1層41からの出力と第2層42からの出力との差分となる。前述したように、第2層42の出力は第1層41の出力よりも低いため、結果的には第1層41の出力から第2層の出力を減算した出力が得られることになる。
図3は、インプリント深さdと相対出力との関係を示すグラフである。図3に示す特性は、磁性層4の厚さtが0.2μmの磁気テープに、様々な深さのストライプ31及び32を形成した時の、相対出力を計測した結果である。なお、第1層41と第2層42のデューティ比は、50:50とした。また、波長λが0.5μmのサーボ信号に基づいたストライプと、波長λが2.5μmのサーボ信号に基づいたストライプの出力特性をそれぞれ計測した。また、相対出力とは、第1層41が残り、第2層42がない状態(インプリント深さd=∞)の出力を0dBとした時の出力を示す。
図3に示すように、インプリント深さdを深くすればするほど、第1層41において第2層42の影響(すなわち逆相の出力による出力低下)が少なくなるため、相対出力は高くなる。例えば、波長λ=2.5μmの場合、インプリント深さdを0.5μm(波長λの1/5)以上とすることで、相対出力を−3dB程度に抑えることができる。したがって、インプリント深さdは、λ/5以上とすることが好ましい。
図4は、磁性層4の厚さdが0.2μmの磁気テープと、0.1μmの磁気テープとに、波長λが2.5μmのサーボ信号に基づくストライプを形成した時の、ストライプのインプリント深さdと相対出力との関係を示す。図4に示すように、磁性層4の厚さを変えたとしても、インプリント深さdと相対出力との関係は変わらない。
なお、上記のように構成された磁気テープ1が、磁気的原因でサーボパターンが消去(サーボパターンにおける磁化方向が乱された状態)されたとしても、少なくともサーボバンド3上をDC磁化することで、図2に示すようにサーボパターンを再度形成することができる。
また、インプリント処理の一例であるナノインプリント技術を用いてサーボパターンを形成する方法としては、表面に複数の突起(サーボパターンの凹状を形成するための突起)が形成された「モールド」と呼ばれる金型を、円筒状のロールに巻き付け、ロールに巻き付けられたモールドを磁気テープの磁性層に当接及び加圧させ、磁性層に凹状のサーボパターンを形成する方法がある。
また、モールドの円筒面に複数の突起を形成する方法としては、例えばフォトマスクプロセス(電鋳転写)を用いる方法がある。この方法は、切削加工などに比べて高精度にサーボパターンを形成することができるとともに、不連続なサーボパターンを容易に形成することができるので、サーボパターンの形成に適している。また、フォトマスクプロセスの他に、レーザーを照射して形成する方法などがあり、この方法でも切削加工などに比べて高精度にサーボパターンを形成することができるとともに、不連続なサーボパターンを容易に形成することができる。
〔3.サーボパターンの変形例〕
本実施の形態のような凹状に形成されたサーボパターンは、図1に示すような略ハ字状に限らず、様々なサーボパターンに応用することができる。以下、本発明のサーボパターンの変形例について説明する。
〔3−1.セクターサーボパターンの構成〕
図5は、セクターサーボパターンが形成された磁気テープの記録面の構成を示す。図6は、図5のZ−Z部分の断面である。図5に示すように、セクターサーボパターンは、互いに幅が同じ複数本(本実施の形態では6本)のストライプで構成されているストライプ群を備え、互いにストライプ幅が異なる複数のストライプ群が千鳥状に配置形成されている。また、互いに千鳥配置されたストライプ群同士は、それらに含まれるストライプの幅及び間隔を互いに異ならせている。すなわち、第1のストライプ群51に含まれるストライプの幅及び間隔と、第2のストライプ群52に含まれるストライプの幅及び間隔とは、互いに異ならせている。第3のストライプ群53と第4のストライプ群54も同様である。また、本実施の形態では、第1のストライプ群51と第3のストライプ群53とに含まれるストライプの幅及び間隔は互いに同じとし、第2のストライプ群52と第4のストライプ群54とに含まれるストライプの幅及び間隔は互いに同じとしたが、異ならせてもよい。また、第2のストライプ群52と第3のストライプ群53との間の領域に、データ信号を記録することができる。
図6に示すように、ストライプ群を構成している各ストライプは、ナノインプリント技術などのインプリント処理によって凹状に形成され、磁性層は、下層63上に残留している第1層61と、下層63内に押し込まれた第2層62とに分離されている。この構成においても、磁性層の第1層61の出力と第2層62の出力との差分が、サーボ信号の出力となる。なお、インプリント深さ、磁性層の厚さ、およびそれらと相対出力との関係については、図2及び図3を参照して説明したものと同等であるため、本項での説明は省略する。
このように構成された磁気テープ1に対してデータの記録再生を行う際は、磁気ヘッド(不図示)の中心は、破線57aなどに示す部分を走査する。磁気ヘッドが磁気テープ1に対してデータ信号の記録再生を行っている時、磁気ヘッドのテープ幅方向の位置は、ストライプ群から得られるサーボ信号によって制御することができる。例えば、磁気ヘッドが破線57aに示す部分を走査している時、磁気ヘッドのテープ幅方向の位置変動は、第1のストライプ群51、第2のストライプ群52、第3のストライプ群53、第4のストライプ群54から得られるサーボ信号のレベルによって判断することができる。磁気ヘッドの中心とトラックの中心(破線57a)とが一致していれば、各ストライプ群から得られるサーボ信号のレベルは同じになるが、磁気ヘッドの中心がトラックの中心からテープ幅方向にずれると、各ストライプ群から得られるサーボ信号のレベルに変動が生じる。この変動成分が無くなるように磁気ヘッドのテープ幅方向の位置を調整することにより、磁気ヘッドをトラック中心に位置決めすることができる。
同様に、磁気ヘッドが次のトラックを走査する際は、磁気ヘッドの中心と破線57bで示すトラック中心とが一致するように、磁気ヘッドのテープ幅方向の位置を調整する。この時、トラッキングサーボに用いるストライプ群は、第2のストライプ群52、第4のストライプ群54、第5のストライプ群55、第6のストライプ群56である。具体的なトラッキング制御は、前述と同様であるため説明は省略する。以降、磁気ヘッドが破線57cで示すトラック中心上を走査する際も、上記と同様に制御を行う。
図6に示すように、セクターサーボパターンにおいても、磁気的原因でサーボパターンが消去(サーボパターンにおける磁化方向が乱された状態)されたとしても、磁気テープをDC磁化することで、容易にサーボパターンを再度形成することができる。
〔3−2.バーストサーボパターンの構成〕
図7は、磁気テープの記録面の構成を示す。図8は、バーストサーボパターンの構成を示し、図7におけるY2部分の拡大図である。図8に示すように、本構成のサーボパターンは、磁気テープ1の長手方向に連続的にバースト状に構成されたサーボパターン81,82,および83を形成したことを特徴としている。なお、図8に示す構成では、1つのサーボバンド3に6本のサーボパターンが形成されているが、説明の便宜上、そのうち3本のサーボパターンのみに符号を付与して説明する。サーボパターン81〜83は、ナノインプリント技術などのインプリント処理によって凹凸形状に形成されている。また、サーボパターン81〜83は、それぞれに含まれるストライプの幅及び間隔を、互いに異ならせている。例えば、図8に示す構成では、サーボパターン81〜83のうち第1のサーボパターン81が最もストライプの幅及び間隔が狭く、第3のサーボパターン83が最もストライプの幅及び間隔が広くなるように形成されている。なお、ストライプの幅及び間隔は、少なくとも隣り合うサーボパターン間で異ならせていればよい。
このように構成された磁気テープ1に対してデータの記録再生を行う際は、磁気ヘッド(不図示)の中心は、破線84aなどに示す部分を走査する。磁気ヘッドが磁気テープ1に対してデータ信号の記録再生を行っている時、磁気ヘッドのテープ幅方向の位置は、サーボパターン81〜83から得られるサーボ信号によって制御することができる。例えば、磁気ヘッドが破線84aに示す部分を走査している時、磁気ヘッドのテープ幅方向の位置変動は、第1のサーボパターン81及び第2のサーボパターン82から得られるサーボ信号の強度比によって判断することができる。磁気ヘッドの中心とトラックの中心(破線84a)とが一致していれば、第1のサーボパターン81と第2のサーボパターン82とから得られるサーボ信号の強度比は1:1になる。しかし、磁気ヘッドの中心がトラックの中心からテープ幅方向にずれると、第1のサーボパターン81と第2のサーボパターン82とから得られるサーボ信号の強度比のバランスが崩れる。この場合、強度比が1:1になるように磁気ヘッドのテープ幅方向の位置を調整することにより、磁気ヘッドをトラック中心に位置決めすることができる。
同様に、磁気ヘッドが次のデータトラックを走査する際は、磁気ヘッドの中心と破線84bで示すトラック中心とが一致するように、磁気ヘッドのテープ幅方向の位置を調整する。この時、トラッキングサーボに用いるサーボパターンは、第2のサーボパターン82と第3のサーボパターン83である。具体的なトラッキング制御は、前述と同様であるため説明は省略する。以降、磁気ヘッドが破線84cで示すトラック中心上を走査する際も同様に制御を行う。
このような構成によれば、磁気的原因でサーボパターンが消去(サーボパターンにおける磁化方向が乱された状態)されたとしても、磁気テープをDC磁化することで、容易にサーボパターンを再度形成することができる。
〔3−3.菱形バーストサーボパターンの構成〕
図9は、菱形バーストサーボパターンの構成を示し、サーボバンドの一部を示したものである。また、図9は、図7におけるY2部分の拡大図である。本構成におけるサーボパターン91,92,および93は、バースト状でかつ外形が菱形に形成されたサーボパターンを複数組み合わせて構成されていることを特徴としている。本実施の形態では、第1のサーボパターン91と第2のサーボパターン92とを千鳥状に配置し、第2のサーボパターン92と第3のサーボパターン93とを千鳥状に配置している。なお、図9に示す構成では、第3のサーボパターン93に隣接してさらに別のサーボパターンが形成されているが、上記サーボパターンと同様の構成であるため説明を省略する。また、図9に示すサーボパターンは、磁気テープの長手方向に連続的に形成されている。
サーボパターン91〜93は、ナノインプリント技術などのインプリント処理によって凹凸形状に形成されている。また、サーボパターン91〜93は、それぞれに含まれるストライプの幅及び間隔を、互いに異ならせている。例えば、図9に示す構成では、サーボパターン91〜93のうち第1のサーボパターン91が最もストライプの幅及び間隔が狭く、第3のサーボパターン93が最もストライプの幅及び間隔が広くなるように形成されている。したがって、第1のサーボパターン91から再生されるサーボ信号は最も高周波であり、第3のサーボパターン93から再生されるサーボ信号は最も低周波である。なお、ストライプの幅及び間隔は、少なくとも隣り合うサーボパターン間で異ならせていればよい。
このように構成された磁気テープに対してデータの記録再生を行う際は、磁気ヘッド(不図示)の中心は、破線94aなどに示す部分を走査する。磁気ヘッドが磁気テープに対してデータ信号の記録再生を行っている時、磁気ヘッドのテープ幅方向の位置は、サーボパターン91〜93から得られるサーボ信号によって制御することができる。例えば、磁気ヘッドが破線94aに示す部分を走査している時、磁気ヘッドのテープ幅方向の位置変動は、第1のサーボパターン91及び第2のサーボパターン92から得られるサーボ信号の強度比によって判断することができる。磁気ヘッドの中心とトラックの中心(破線94a)とが一致していれば、第1のサーボパターン91と第2のサーボパターン92とから得られるサーボ信号のレベルの差分はゼロになる。しかし、磁気ヘッドの中心がトラックの中心からテープ幅方向にずれると、第1のサーボパターン91と第2のサーボパターン92とから得られるサーボ信号のレベルに差が生じる。この場合、差分がゼロになるように磁気ヘッドのテープ幅方向の位置を調整することにより、磁気ヘッドをトラック中心に位置決めすることができる。
同様に、磁気ヘッドが次のデータトラックを走査する際は、磁気ヘッドの中心と破線94bで示すトラック中心とが一致するように、磁気ヘッドのテープ幅方向の位置を調整する。この時、トラッキングサーボに用いるサーボパターンは、第2のサーボパターン92と第3のサーボパターン93である。具体的なトラッキング制御は、前述と同様であるため説明は省略する。以降、磁気ヘッドが破線94cで示すトラック中心上を走査する際も同様に制御を行う。
このような構成によれば、磁気的原因でサーボパターンが消去(サーボパターンにおける磁化方向が乱された状態)されたとしても、磁気テープをDC磁化することで、容易にサーボパターンを再度形成することができる。
〔4.実施の形態の効果、他〕
本実施の形態によれば、ナノインプリント技術などのインプリント処理によって、磁性層4に凹状部を形成することでサーボパターンを形成したことにより、サーボパターンが磁気的原因で消去されたとしても、磁気テープをDC磁化することで、サーボパターンを再度形成することができる。したがって、簡単な構成で、消去されたサーボパターンを復活させることができる。
なお、本実施の形態では、ナノインプリント技術を用いて凹状のサーボパターンを形成する構成としたが、少なくとも凹状のサーボパターンを形成することができれば、他の技術を用いてもよい。
本発明の磁気記録媒体は、サーボパターンが形成されている磁気テープ、特に磁気でサーボパターンが形成された磁気テープに有用である。
実施の形態における磁気テープの構成を示す平面図 図1のZ−Z部分の断面図 実施の形態におけるインプリント深さと相対出力との関係を示す特性図 実施の形態におけるインプリント深さと相対出力との関係を示す特性図 実施の形態における磁気テープの他の構成例を示す模式図 図5のZ−Z部分の断面図 実施の形態における磁気テープの構成を示す平面図 実施の形態における磁気テープの他の構成例を示す模式図 実施の形態における磁気テープの他の構成例を示す模式図
符号の説明
1 磁気テープ
3 サーボバンド
31 第1のストライプ
32 第2のストライプ
4 磁性層
41 第1層
42 第2層
5 下層

Claims (3)

  1. 支持体上に、
    非磁性材料で形成された下層と、
    前記下層の上に形成された磁性層とを備え、
    前記磁性層に、データを記録可能なデータ領域と、サーボパターンが形成されているサーボ領域とを備えた磁気記録媒体であって、
    前記サーボパターンは、前記磁性層表面から前記下層側に向かって凹状に形成されている、磁気記録媒体。
  2. 前記サーボパターンは、
    サーボ信号の波長をλとし、前記磁性層表面から前記下層側に向かって凹状に形成された凹状部の深さをdとした時、
    d≧λ/5
    の関係にある、請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 前記サーボパターンは、直流磁化されている、請求項1または2記載の磁気記録媒体。
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