JPH0614410B2 - 光学式デイスクプレ−ヤ - Google Patents

光学式デイスクプレ−ヤ

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JPH0614410B2
JPH0614410B2 JP7578585A JP7578585A JPH0614410B2 JP H0614410 B2 JPH0614410 B2 JP H0614410B2 JP 7578585 A JP7578585 A JP 7578585A JP 7578585 A JP7578585 A JP 7578585A JP H0614410 B2 JPH0614410 B2 JP H0614410B2
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guide groove
disc
light beam
frequency band
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【発明の詳細な説明】 本発明を以下の順序で説明する。
A 産業上の利用分野 B 発明の概要 C 従来の技術 D 発明が解決しようとする問題点 E 問題点を解決するための手段 F 作 用 G 実施例 G−1 光学系及び装着されるディスク(第2図〜第8
図) G−2 回路系(第1図) G−3 変形例 H 発明の効果 A 産業上の利用分野 本発明は、中央部を取り囲む渦巻状の案内溝が設けられ
たディスク状記録媒体に光ビームを入射せしめて、情報
信号の記録もしくは再生を行う光学式ディスクプレーヤ
に関する。
B 発明の概要 本発明は、中央部を取り囲む渦巻状の案内溝が設けられ
たディスク状記録媒体が装着され、それに光ビームを入
射せしめて情報信号の記録もしくは再生を行う光学式デ
ィスクプレーヤにおいて、ディスク状記録媒体にその渦
巻状の案内溝を走査するものとされた光ビームを入射さ
せ、案内溝を走査してディスク状記録媒体から到来する
光ビームを一対の隣接配置された光検出手段で検出し、
これら一対の光検出手段の夫々の出力の差に基づくプッ
シュプル信号を形成してそれをハイパスフィルタに供給
することにより、ハイパスフィルタの出力側に、ディス
ク状記録媒体の渦巻状の案内溝に記録された所定の周波
数帯域より高い周波数帯域に属する周波数を有する信号
の読取り出力を、所定の周波数帯域に属する周波数を有
するものとして得られるトラッキング・エラー信号とは
区別して得ることができるようにしたものである。
C 従来の技術 情報記録媒体としてのディスクにおいて、ディスクとし
て形成された後にも光ビームを用いて情報信号を記録す
ることができるようにされた、書込み可能なディスクと
称されるものが考えられている。このような書込み可能
なディスクには、通常、その基体表面の中央孔の周囲
に、中央孔を取り囲む渦巻状の案内溝が予め設けられた
ものとされる。この案内溝は、書込み可能なディスクが
中央孔を中心にして回転せしめられ、それに光ビームが
入射せしめられて情報信号の書込み、あるいは、既に書
き込まれた情報信号の読取りがなされるに際し、光ビー
ムを情報信号が書き込まれるべき、もしくは、情報信号
が書き込まれた記録トラックに適正に追従させるべく形
成されるトラッキング・サーボコントロール系において
必要とされるトラッキング・エラー信号を得るべく使用
されるものとなされ、さらには、記録トラックに関連し
てのディスク上の位置を示すアドレス情報を有するもの
とされる。なお、記録トラックは、案内溝の底部に対応
して、あるいは、渦巻状とされた案内溝における隣合う
2つの間に対応して形成される。
斯かる基体表面に渦巻状の案内溝が予め設けられた書込
み可能なディスクににおいて、案内溝に所定のクロック
信号が記録されており、ディスクが回転されるとともに
それに光ビームが入射せしめられて情報信号の書込み、
あるいは、既に書き込まれた情報信号の読取りがなされ
るとき、即ち、ディスクが光学式のディスクプレーヤに
装着され、その光学ヘッドからの光ビームが入射せしめ
られて情報信号の書込みもしくは読取りがなされる記録
もしくは再生時において、光学ヘッドからの光ビームに
より案内溝からクロック信号を容易に読み取ることがで
きるようにされる場合には、記録もしくは再生時に、案
内溝から得られるクロック信号を用いて、ディスクプレ
ーヤに設けられたディスク回転機構やディスクに入射す
る光ビームを記録トラックに追従させるべく光ビームの
入射位置をディスクの半径方向に移動せしめる光学ヘッ
ド送り機構等を、記録トラックに書き込まれる情報信号
も、もしくは、記録トラックから読み取られる情報信号
の時間軸を適正なものとすべく制御できることになり、
ディスク回転機構や光学ヘッド送り機構等の構成の簡略
化と機械的精度の向上とを図れることになる。
このように、ディスクから読み取られたクロック信号に
より記録トラックに書き込まれる情報信号、もしくは、
記録トラックから読み取られる情報信号の時間軸を適正
なものとする制御、即ち、所謂セルフクロッキングを行
うことができるようにすることは、ディスクの小型化が
図られる場合、あるいは、ディスクにおける情報信号の
書込み密度を高めるべく、記録トラックとそれを走査す
る光ビームとの間の相対速度がディスク上の位置によら
ず一定とされる定線速方式が採られる場合には、特に望
まれるところとなる。ディスクの小型化が図られる場合
には、ディスクプレーヤに設けられるディスク回転機構
や光学ヘッド送り機構等の機械的精度が低下し易くな
り、また、定線速方式が採られる場合には、ディスク回
転機構や光学ヘッド送り機構等の制御における迅速な応
答が要求されることになるからである。
さらに、書込み可能なディスクにおいて、予め設けられ
る案内溝に特定の情報信号が記録されており、それが記
録トラックへの書込みもしくは記録トラックからの読取
りがなされる情報信号に悪影響を及ぼすことがないもの
とされ、かつ、記録あるいは再生時においてそれが容易
に読み取られ得るものとされる場合には、ディスクを用
いての記録及び再生に係る情報量の増大が図れるのみな
らず、読み取られた特定の情報信号を利用してディスク
を用いての情報信号の記録及び再生態様を豊富にするこ
とができることになる。
D 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、従来にあっては、予め設けられた渦巻状
の案内溝にクロック信号あるいは特定の情報信号が記録
された書き込み可能なディスクが用意され、それが光学
式ディスクプレーヤに装着されて情報信号の書込みある
いは読出しに供されるとき、渦巻状の案内溝に記録され
た信号が、記録トラックに書き込まれる情報信号もしく
は記録トラックから読み取られる情報信号に悪影響を及
ぼさないものとされ、しかも、光学式ディスクプレーヤ
において容易に読み取られるようにされたディスクプレ
ーヤシステムは見当たらない。従って、従来の光学式デ
ィスクプレーヤにあっては、セルフクロッキングをを行
うことができるようにされるとき得られる利点は享受さ
れていない。
斯かる点に鑑み、本発明は、渦巻状に形成された案内溝
に所定の周波数帯域より高い周波数帯域に属する周波数
を有する信号が記録されたディスク状記録媒体が装着さ
れ、それに光ビームを入射せしめて情報信号の書込みも
しくは読取りを行うにあたり、比較的簡単な構成のもと
に、渦巻状の案内溝に記録された信号の読取り出力を、
書き込まれる情報信号もしくは読み取られる情報信号に
悪影響を及ぼすことなく、しかも、トラッキング・サー
ボコントロール系において必要とされるトラッキング・
エラー信号とは区別して得ることができ、得られた読取
り出力を、書き込まれる情報信号もしくは読み取られる
情報信号の時間軸の制御等の各種制御に使用することが
できるようにされた光学式ディスクプレーヤを提供する
ことを目的とする。
E 問題点を解決するための手段 上述の目的を達成すべく、本発明に係る光学式ディスク
プレーヤは、中央部を取り囲む渦巻状の案内溝に所定の
周波数帯域より高い周波数帯域に属する周波数を有する
信号が記録されたディスク状記録媒体に、その案内溝を
走査する光ビームを入射せしめる光学手段と、案内溝を
走査してディスク状記録媒体から到来する光ビームを検
出する一対の隣接配置された光検出手段と、これら一対
の光検出手段の夫々の出力の差に基づくプッシュプル信
号出力を発生する信号形成部と、上述の所定の周波数帯
域以下の周波数帯域を通過帯域とし、信号形成部からの
プッシュプル信号出力が供給されてそれからトラッキン
グ・エラー信号を得るローパスフィルタと、上述の所定
の周波数帯域より高い周波数帯域を通過帯域とし、信号
形成部からのプッシュプル信号出力が供給されてそれか
ら案内溝に記録された信号の読取り出力を得るハイパス
フィルタとを備えて構成される。
F 作 用 上述の如くの本発明に係る光学式ディスクプレーヤにお
いては、ディスク状記録媒体に設けられた渦巻状の案内
溝に記録された所定の周波数帯域より高い周波数帯域に
属する周波数を有する信号の読取り出力が、光学手段に
よりディスク状記録媒体に入射せしめられて案内溝を走
査する光ビームが案内溝を経た後一対の光検出手段によ
って検出され、それに応じて信号形成部で形成されるプ
ッシュプル信号出力中に、所定の周波数帯域に属する周
波数を有するものとなるトラッキング・エラー信号とと
もに得られる。そして、これらディスク状記録媒体に設
けられた渦巻状の案内溝に記録された信号の読取り出力
及びトラッキング・エラー信号が、プッシュプル信号が
供給されるハイパスフィルタ及びローパスフィルタから
夫々導出される。
このようにディスク状記録媒体に設けられた渦巻状の案
内溝に記録された信号の読取り出力及びトラッキング・
エラー信号を含むものとなるプッシュプル信号は、ディ
スク状記録媒体に書き込まれる情報信号もしくはディス
ク状記録媒体から読み取られる情報信号とは別個に信号
形成部で形成されるものとなり、それにより、ディスク
状記録媒体に設けられた渦巻状の案内溝に記録された信
号の読取り出力が、ディスク状記録媒体に書き込まれる
情報信号もしくはディスク状記録媒体から読み取られる
情報信号に悪影響を及ぼすことなく、かつ、トラッキン
グ・エラー信号とは区別されて、しかも、プッシュプル
信号を発生する信号形成部の出力側にハイパスフィルタ
とローパスフィルタとが設けられて形成される比較的簡
単な構成のもとに得られることになる。
G 実施例 G−1 光学系及び装着されるディスク(第2図〜第8
図) 第2図は、本発明に係る光学式ディスクプレーヤの一例
における光学系を主とした要部を示す。
この例においては、書込み可能なディスクDが、所定の
回転速度で回転するディスク装着部21に装着されてい
る。このディスクDは、第3図に示される如く、中央孔
1が設けられるとともにその周囲に記録部3が拡がり、
さらに、中央孔1と記録部3との間にレーベル部5が配
されたものとされている。そして、記録部3において
は、その内周側、即ち、レーベル部5との境界側に環状
の内側端縁領域7が設けられ、また、その外周側に環状
の外側端縁領域9が設けられていて、これら内側端縁領
域7と外側端縁領域9との間が、光ビームが入射せしめ
られて情報信号の書込みがなされ、また、書き込まれた
情報信号の読取りがなされる領域、即ち、情報信号の記
録トラックが形成される記録トラック領域11とされて
いる。
記録トラック領域11には、中央孔1を取り囲む渦巻状
に形成された案内溝13が、所定のピッチをもって設け
られている。この渦巻状の案内溝13は、基体の表面上
に一定の深さと一定の溝幅をもって形成されて、記録ト
ラック領域11に対する情報信号の書込みがなされる記
録時、もしくは、記録トラック領域11からの情報信号
の読取りがなされる再生時において光ビームにより走査
されるものとされ、その底部に対応する部分に沿って渦
巻状の記録トラックが形成されるようになされている。
斯かるディスクDにおける渦巻状の案内溝13は、例え
ば、第4図に示される如く、基体14の表面に、渦巻状
の各一周周が微小な振幅をもって蛇行するものとして形
成される。この案内溝13の例では、深さt及び溝幅w
が一定とされ、その対向縁部が微小な振幅をもって溝幅
方向に往復変位して蛇行するものとされており、第5図
に示される如く、溝幅w、ピッチP及び対向縁部の蛇行
の最大振幅Qの寸法関係は、例えば、ピッチPが溝幅w
より若干大であり、対向縁部の蛇行の最大振幅Qがピッ
チPの5乃至25パーセントになるように選定されてい
る。これにより、記録トラックに書き込まれる情報信号
もしくは記録トラックから読み取られる情報信号が、案
内溝13の対向縁部の蛇行による悪影響を受けることが
回避されているのである。
斯かる案内溝13の対向縁部の最大振幅Qをもっての蛇
行は、所定の信号、例えば、所定の周波数を有するクロ
ック信号に応じたものとされ、蛇行周期がクロック信号
の周期に対応するものとされている。そして、このクロ
ック信号の周波数は、記録もしくは再生時において案内
溝13が光ビームにより走査される際に形成されるトラ
ッキング・サーボコントロール系におけるサーボコント
ロール周波数帯域より高い周波数帯域に属するものに選
定されている。従って、この案内溝13の例には、光ビ
ームにより走査される際に形成されるトラッキング・サ
ーボコントロール系におけるサーボコントロール周波数
帯域より高い周波数帯域に属する周波数を有するクロッ
ク信号が、対向縁部の最大振幅Qをもっての蛇行の形で
書き込まれていることになる。さらに、案内溝13の深
さtは、例えば、読取り光ビームの波長の1/8に選定さ
れる。
また、ディスクDにおける渦巻状の案内溝13は、蛇行
の形をとるばかりでなく、例えば、第6図に示される如
く、基体14の表面において、深さt及び溝幅wが一定
とされ、その対向縁部が微小な振幅をもって溝幅方向に
往復平行変位して凹凸の繰返しを形成するものとされ
る。斯かる案内溝13の例においても、第7図に示され
る如く、溝幅w,ピッチP及び対向縁部の凹凸の繰返し
の最大振幅Q′の寸法関係が、例えば、ピッチPが溝幅
wより若干大であり、対向縁部の凹凸の繰返しの最大振
幅Q′がピッチPの5乃至25パーセントになるように
選定されている。そして、案内溝13の対向縁部の最大
振幅Q′をもっての凹凸の繰返しの周期が、所定のクロ
ック信号の周期に対応するものとされており、このクロ
ック信号の周波数は、記録もしくは再生時において案内
溝13が光ビームにより走査される際に形成されるトラ
ッキング・サーボコントロール系におけるサーボコント
ロール周波数帯域より高い周波数帯域に属するものに選
定されている。従って、第6図に示される案内溝13の
例には、光ビームにより走査される際に形成されるトラ
ッキング・サーボコントロール系におけるサーボコント
ロール周波数帯域より高い周波数帯域に属する周波数を
有するクロック信号が、対向縁部の最大振幅Q′をもっ
ての凹凸の繰返しの形で書き込まれていることになる。
この場合にも、案内溝13の深さtは、例えば、読取り
光ビームの波長の1/8に選定される。
そして、このような第4図もしくは第6図に示される如
くの案内溝13が設けられた基体14を有するディスク
Dは、第8図に示される如く、基体14の案内溝13が
形成された表面に、情報信号の書込みに直接的に関与す
る薄い記録材料層15が設けられ、さらに、記録材料層
15上に保護層17が設けられて構成される。記録材料
層15は、基体14に形成された案内溝13及び案内溝
13間の部分に沿って設けられ、従って、記録材料層1
5も案内溝13に対応する溝を形成することになり、そ
の溝の底部に情報信号の書込みがなされる。また、保護
層17は、記録材料層15の溝を埋め、平面とされた外
表面を有するものとして設けられる。この場合、記録材
料層15は、例えば、垂直磁化膜とされて、所定の磁界
の作用のもとにレーザ光ビーム等の光ビームが照射され
るとき、光ビームの照射を受けた部分がその温度上昇に
伴って磁化反転を生じるものとされ、所謂、光磁気記録
が行われるものとされる。
このような構成とされたディスクDにおいては、基体1
4側から光ビームが入射せしめられて案内溝13の走査
が行なわれ、案内溝13を走査した光ビームは、案内溝
13の底部に対応する基体14と記録材料層15との境
界面において反射される。
斯かるディスクDに対して、その案内溝13を走査する
光ビームを入射せしめるとともに、ディスクDで反射し
て戻る光ビームを検出する光学系が配されている。この
光学系においては、レーザ光源22からのレーザ光ビー
ムがコリメータ・レンズ23を介してハーフミラー24
に入り、これを通過する。ハーフミラー24を通過した
レーザ光ビームは、対物レンズ25に入り、この対物レ
ンズ25により集束されてディスクDに、それに設けら
れた渦巻状の案内溝13を走査すべく入射せしめられ
る。対物レンズ25は、フォーカス調整用駆動コイル2
6及びトラッキング調整用駆動コイル27により、例え
ば、ディスクDに近接あるいはディスクDから離隔する
方向に、及び、ディスクDに入射するレーザ光ビームが
ディスクDに設けられた案内溝13を横切る方向に移動
するように位置制御されるようになされており、それに
よって、ディスクDに入射するレーザ光ビームが、ディ
スクDに設けられた案内溝13の位置に、適正なフォー
カス状態のもとに適切なトラッキング関係をもってスポ
ットを形成するようにされる。
ディスクDに入射したレーザ光ビームは、案内溝13の
底部の位置において、案内溝13に対する追従状態と案
内溝13の対向縁部における蛇行あるいは凹凸の繰返し
等との夫々に応じた強度変化、及び、案内溝13の底部
における記録材料層15の磁化反転状況、即ち、記録材
料層15に対する情報信号の記録状態に応じた偏光状態
変化を受けて反射され、再び対物レンズ25に入り、対
物レンズ25を経てハーフミラー24で図における右方
に反射される。
ハーフミラー24で右方に反射されたレーザ光ビーム
は、その一部がハーフミラー28を通過し、さらに、シ
リンドリカル・レンズ29を介して感光部30に到達
し、ディスクDに入射するレーザ光ビームのディスクD
に設けられた案内溝13の位置における適正なフォーカ
ス状態からのずれ、即ち、フォーカス・エラーと案内溝
13に対するずれ、即ち、トラッキング・エラーとの検
出、及び、案内溝13にその対向縁部における蛇行ある
いは凹凸の繰返し等の形をもって記録されたクロック信
号の再生に用いられる。感光部30を構成する光検出器
は、シリンドリカル・レンズ29を経たレーザ光ビーム
を受けて、それらの変化に応じた電気信号を発生する。
また、ハーフミラー24で右方に反射されたレーザ光ビ
ームは、その一部がハーフミラー28で図において下方
に反射され、さらに、ハーフミラー31で2つに分けら
れる。そして、これら2つに分けられたレーザ光ビーム
の各々は、ディスクDに設けられた案内溝13の底部に
おける記録材料層15の磁化反転状況に応じて、即ち、
記録材料層15における情報信号の記録部分と非記録部
分とに応じて異なる偏向面をもって反射された成分を含
むものとされており、その一方が検光子32を経た後、
レンズ33を介して感光部34に到達し、他方がミラー
35で図において右方に反射され、検光子36を経た
後、レンズ37を介して感光部38に到達する。検光子
32及び36は、その透過率が最大となる方向が、ハー
フミラー31で2つに分けられたレーザ光ビームの夫々
における記録材料層15における情報信号の非記録部分
からの成分の偏光面に対して、正方向及び負方向となる
ように設定されており、それにより、検光子32及び3
6の夫々を通過するレーザ光ビームが記録材料層15に
おける情報信号の記録部分からの成分を含む時点では、
感光部34及び38の一方に入射する光量が他方に入射
する光量より大となり、また、記録材料層15における
情報信号の非記録部分からの成分を含む時点では、逆
に、感光部34及び38の他方に入射する光量が一方に
入射する光量より大となって、感光部34及び38を構
成する光検出器は、斯かる光量変化に応じた電気信号を
発生する。
このように構成される光学系は、その全体が図示されて
いない送り駆動手段によって駆動され、ディスクDの回
転に伴ってディスクDの径方向に移動せしめられるよう
にされており、それによって、対物レンズ25を通じて
ディスクDに入射するレーザ光ビームが、回転するディ
スクDの渦巻状の案内溝13を追従走査するものとされ
る。
そして、上述の感光部30,34及び38の夫々からの
出力信号が、ディスクDに入射するレーザ光ビームに対
するフォーカス調整のためのフォーカス・サーボコント
ロール用及びトラッキング調整のためのトラッキング・
サーボコントロール用の夫々のサーボコントロール回
路,ディスクDの記録材料層15に記録された情報信号
の読取り出力を得る回路、及び、ディスクDに設けられ
た案内溝13に記録されたクロック信号の読取り出力を
得る回路等を含む信号処理回路部39に供給され、信号
処理回路部39内において、フォーカス・サーボコント
ロール及びトラッキング・サーボコントロールのため対
物レンズ25を位置制御するための駆動信号が形成され
て、フォーカス調整用駆動コイル26及びトラッキング
調整用駆動コイル27に供給されるとともに、信号処理
回路部39から、ディスクDの記録材料層15に記録さ
れた情報信号の読取り出力とディスクDに設けられた案
内溝13に記録されたクロック信号の読取り出力とが得
られる。
G−2 回路系(第1図) 第1図は、第2図に要部が示される本発明に係る光学式
ディスクプレーヤの一例における、感光部30,34及
び38を構成する各光検出器、及び、信号処理回路部3
9を構成する各回路ブロックを含む回路系を示す。
ここでは、上述の感光部30が4個の光検出器30a,
30b,30c及び30dで構成され、また、感光部3
4及び38が夫々光検出器34a及び38aで構成され
ている。これら、感光部30を形成する光検出器30a
〜30d,感光部34を形成する光検出器34a及び感
光部38を形成する光検出器38aは、夫々、シリンド
リカル・レンズ29,レンズ33及びレンズ37を通じ
たディスクDに設けられた案内溝13からのレーザ光ビ
ームを検出する位置に配されており、特に、感光部30
を形成する4個の光検出器30a〜30dは、ディスク
Dに対するレーザ光ビームの入射位置が案内溝13の中
央からその溝幅方向にずれるとき、光検出器30a及び
30bの組に対する入射光量と光検出器30c及び30
dの組に対する入射光量とが、一方が増加して他方が減
少するものとなるように設定される。
感光部30を形成する4個の光検出器30a〜30dの
うちの2個である光検出器30a及び30cの出力信号
Ra及びRcが加算回路41に供給されて、和の出力信
号Ra+Rcが得られ、また、残りの2個である光検出
器30b及び30dの出力信号Rb及びRdが加算回路
42に供給されて、和の出力信号Rb+Rdが得られ
る。そして、減算回路43で和の出力信号Ra+Rcと
和の出力信号Rb+Rdとの差がとられ、減算回路43
からディスクDに入射するレーザ光ビームの案内溝13
の底部の位置におけるフォーカス状態に応じて変化する
フォーカス・エラー信号FEが得られる。このようにし
て得られるフォーカス・エラー信号FEは、フォーカス
・サーボコントロール用のサーボコントロール回路を構
成するフォーカス・エラー信号処理回路44で位相補償
等の所定の処理がなされた後増幅回路45に供給され、
増幅回路45からフォーカス調整用駆動信号FDが得ら
れてフォーカス調整用駆動コイル26に供給され、フォ
ーカス・サーボコントロールが行われる。
一方、感光部30を形成する4個の光検出器30a〜3
0dのうちの光検出器30a及び30bの組の出力信号
Ra及びRbが加算回路46に供給されて、和の出力信
号Ra+Rbが得られ、また、光検出器30c及び30
dの組の出力信号Rc及びRdが加算回路47に供給さ
れて、和の出力信号Rc+Rdが得られる。そして、減
算回路48で和の出力信号Ra+Rbと和の出力信号R
c+Rdとの差がとられ、減算回路48から、ディスク
Dに入射するレーザ光ビームの案内溝13に対する追従
状態を示すトラッキング・エラー信号TEと、案内溝1
3の対向縁部における蛇行あるいは凹凸の繰返し等に応
じた信号、即ち、案内溝13に記録されたクロック信号
の読取り出力CLとを含んだ出力信号RXが、プシユプ
ル信号として得られる。この場合、前述の如く、ディス
クDの案内溝13に記録されたクロック信号の周波数
は、案内溝13が光ビームにより走査される際に形成さ
れるトラッキング・サーボコントロール系におけるサー
ボコントロール周波数帯域より高い周波数帯域に属する
ものに選定されているので、上述の如くにして減算回路
48から得られるプッシュプル信号である出力信号RX
に含まれるクロック信号の読取り出力CLは、同じくプ
ッシユプル信号である出力信号RXに含まれるトラッキ
ング・エラー信号TEの周波数帯域より高い周波数帯域
に属する周波数を有するものとなる。
減算回路48から得られるプシュプル信号としての出力
信号RXは、トラッキング・エラー信号TEの周波数帯
域に対応する周波数帯域を通過帯域とするローパスフィ
ルタ49とトラッキング・エラー信号TEの周波数帯域
より高い周波数帯域を通過帯域とするハイパスフィルタ
50とに供給される。そして、ローパスフィルタ49か
らは出力信号RX中のトラッキング・エラー信号TEが
得られ、これが、トラッキング・サーボコントロール用
のサーボコントロール回路を構成するトラッキング・エ
ラー信号処理回路51で位相補償等の所定の処理がなさ
れた後増幅回路52に供給され、増幅回路52からトラ
ッキング調整用駆動信号TDが得られてトラッキング調
整用駆動コイル27に供給され、トラッキング・サーボ
コントロールが行われる。
一方、ローパスフィルタ50からは、出力信号RX中の
クロック信号の読取り出力CLが、トラッキング・エラ
ー信号TEとは区別されて得られる。このようにして得
られるディスクDの案内溝13に記録されたクロック信
号の読取り出力CLは、ディスクDを回転させるディス
ク装着部21に対する回動制御、及び、ディスクDに入
射するレーザ光ビームに回転するディスクDの渦巻状の
案内溝13に対する追従走査を行わせるべく対物レンズ
25を含む第1図に示される光学系の全体をディスクD
の回転に伴ってディスクDの径方向に移動せしめる送り
駆動手段に対する駆動制御等に用いることができ、セル
フクロッキングが行えることになる。
さらに、感光部34を構成する光検出器34aの出力信
号Rp及び感光部38を構成する光検出器38aの出力
信号Rsが、夫々、増幅回路53及び54を経て差動回
路55に供給され、差動回路55から、ディスクDの案
内溝13の底部の位置における記録材料層15に記録さ
れた情報信号の読取り出力RFが得られる。斯かる情報
信号の読取り出力RFは、上述のハイパスフィルタ50
から得られる、ディスクDの案内溝13に記録されたク
ロック信号の読取り出力CLによってディスクD装着部
21に対する回動制御、及び、光学系の全体をディスク
Dの回転に伴ってディスクDの径方向に移動せしめる送
り駆動手段に対する駆動制御等がなされることにより、
その時間軸が適正に制御されるものとなる。そして、差
動回路55から得られる情報信号の読取り出力RFが読
取り情報信号処理回路56に供給されて必要な処理がな
され、読取り情報信号処理回路56から再生情報信号S
Iが導出される。
G−3 変形例 なお、上述の本発明に係る光学式ディスクプレーヤの一
例は、装着されたディスクDに設けられた渦巻状の案内
溝13に記録されたクロック信号の読取り出力を得ると
ともに、渦巻状の案内溝13の底部の位置における記録
材料層15に記録された情報信号を再生するものとされ
ているが、本発明に係る光学式ディスクプレーヤは斯か
るものに限らず、例えば、ディスクDが装着され、上述
の例の場合と同様にしてディスクDの渦巻状の案内溝1
3に記録されたクロック信号の読取り出力を得るととも
に、案内溝13の底部の位置における記録材料層15
に、所定の磁界を作用させたもとで、情報信号で変調さ
れたレーザ光ビームを入射せしめるようになすことによ
り、案内溝13の底部の位置における記録材料層15に
情報信号を書き込むものとされてもよい。
また、上述の本発明に係る光学式ディスクプレーヤの一
例に装着されたディスクDは、その渦巻状の案内溝13
にクロック信号が書き込まれたものとされており、本発
明に係る光学式ディスクプレーヤの一例におけるハイパ
スフィルタ50からはクロック信号の読取り出力が得ら
れるものとされているが、本発明に係る光学式ディスク
プレーヤに装着し得るディスクは、その渦巻状の案内溝
に書き込まれる信号がクロック信号に限られるものでは
なく、クロック信号以外の種々の情報信号が書き込まれ
たものであってよい。
H 発明の効果 以上の説明から明らかな如く、本発明に係る光学式ディ
スクプレーヤによれば、渦巻状に形成された案内溝に所
定の周波数帯域より高い周波数帯域に属する周波数を有
する信号が記録されたディスク状記録媒体が装着され、
それに光ビームを入射せしめて情報信号の書込みもしく
は読取りを行うにあたり、光ビームによる渦巻状の案内
溝の走査を行わせて、プッシュプル信号形成部とハイパ
スフィルタとが用いられた比較的簡単な構成のもとに、
案内溝に記録された信号の読取り出力を、書き込まれる
情報信号もしくは読み取られる情報信号に悪影響を及ぼ
すことなく、しかも、光ビームに渦巻状の案内溝を走査
させるに際して形成されるトラッキング・サーボコント
ロール系において必要とされるトラッキング・エラー信
号とは区別して得ることができる。そして、得られた読
取り出力は、ディスク状記録媒体に書き込まれる情報信
号もしくは読み取られる情報信号の時間軸の制御等の各
種制御に使用することができるものとされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る光学式ディスクプレーヤの一例の
要部の構成を示すブロック接続図、第2図は本発明に係
る光学式ディスクプレーヤの一例における光学系を主と
した要部を示す概略構成図、第3図は本発明に係る光学
式ディスクプレーヤの一例に装着されるディスクを示す
平面図、第4図及び第5図は第3図に示されるディスク
に設けられる案内溝の一例の説明に供される図、第6図
及び第7図は第3図に示されるディスクに設けられる案
内溝の他の例の説明に供される図、第8図は本発明に係
る光学式ディスクプレーヤの一例に装着されるディスク
の部分断面図である。 図中、Dはディスク、13は案内溝、14は基体、22
はレーザ光源、25は対物レンズ、30,34及び38
は感光部、39は信号処理回路部、30a〜30dは光
検出器、46及び47は加算回路、48は減算回路、4
9はローパスフィルタ、50はハイパスフィルタであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央部を取り囲む渦巻状の案内溝を備え、
    該案内溝に所定の周波数帯域より高い周波数帯域に属す
    る周波数を有する信号が記録されたディスク状記録媒体
    に、上記案内溝を走査する光ビームを入射せしめる光学
    手段と、 上記案内溝を走査すべく上記ディスク状記録媒体に入射
    して該ディスク状記録媒体から到来する光ビームを検出
    する一対の隣接配置された光検出手段と、 該一対の光検出手段の夫々の出力の差に基づく出力信号
    を発生する信号形成部と、 上記所定の周波数帯域以下の周波数帯域を通過帯域と
    し、上記信号形成部からの出力信号が供給されて該出力
    信号から上記ディスク状記録媒体に入射する光ビームの
    上記案内溝に対する追従状態を示すトラッキング・エラ
    ー信号を得るローパスフィルタと、 上記所定の周波数帯域より高い周波数帯域を通過帯域と
    し、上記信号形成部からの出力信号が供給されて該出力
    信号から上記案内溝に記録された信号の読取り出力を得
    るハイパスフィルタと、 を具備したことを特徴とする光学式ディスクプレーヤ。
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