JP2009037636A - データバス通信システムおよびデータバス通信制御方法 - Google Patents

データバス通信システムおよびデータバス通信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】極めて少数本の配線および極めて簡易な構成だけでタイミングおよびデータ量の自由度の高い必要十分なデータ転送を行うことのできるデータバス通信システムおよびデータバス通信制御方法を提供する。
【解決手段】このデータバス通信システムでは、一つのクライアント側の情報処理装置2当りに、最低限、1本のリードライト選択信号線3と、1本のデータストローブ信号線4と、1本のアクノリッジ信号線5とを接続するだけで、ホスト側の情報処理装置1から所望のクライアント側の情報処理装置2に対して、所望の転送タイミングで情報信号の送信や受信を行うことが可能に設定されている。データバス8による情報信号の転送の制御を行うための配線数が、飛躍的に少数本化(低減化)される。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばCPU(中央処理装置)と端末装置との間で、データバスを介して各種情報信号を送受信する、データバス通信システムおよびデータバス通信制御方法に関する。
データバス通信システムおよびデータバス通信制御方法は、例えばノートブック型パーソナルコンピュータに内蔵されたCPUのような情報処理装置をホスト側のコンピュータとし、駆動回路を備えた液晶表示デバイスをクライアント側の情報処理装置として、その両者の間での、データバスを介しての画像データのような情報信号の送受信を行うために用いられている。
従来のデータバス通信システムおよびデータバス通信制御方法では、ホスト側の情報処理装置とクライアント側の情報処理装置との間で、例えばSCSIやIEEE1394にて規定されているような手法に基づいたデータ転送が採用されているが、それらの手法では、専用のハードウェアが必要となり、全体的な構成が煩雑なものとなってしまう傾向にある。また、ICでは十分な転送速度が得られない、例えばプリンタ用パラレルポートでは複数のデバイスを接続することができない、CPUのローカルバスでは信頼性の点で長い配線にすることができない、といった種々の不都合もある。
なお、以上の説明に関連するものとして、以下の先行技術文献が挙げられる(特許文献1〜3)。
特開平03−122741号公報 特開平06−290145号公報 特開平06−149734号公報
従来の技術では、上記のような種々の不都合があるが、近年、特に、例えばノートブック型パーソナルコンピュータやハンドヘルドコンピュータあるいはその他の小型情報処理機器等では、情報処理機器の本体に内蔵されたCPUのようなホスト側の情報処理装置とディスプレイデバイスやプリンタ装置などのクライアント側の情報処理装置との間での、データバスを介して行われる各種データ(情報信号)の転送の制御を行うための配線本数が極めて多数必要となる傾向にあるので、それが情報処理機器全体の小型・薄型化の大きな妨げとなるという問題があった。
また、ホスト側の情報処理装置とクライアント側の情報処理装置との電気的な接続をとるための配線として、FPC(フレキシブルプリント配線板)やジャンパ線などが用いられるが、その配線数が上記のように多数になると、情報処理機器全体の小型・薄型化の大きな妨げとなることのみならず、断線や接続不良等の発生率を増大させてしまう要因となって、延いては配線自体の耐久性や信頼性の低下を引き起こすことになるという問題があった。
あるいは、例えばデータの転送を行う時刻をあらかじめ定めておき、ホスト側の情報処理装置とクライアント側の情報処理装置との両方が、そのタイミングに従って(同期して)データの転送(送信や受信)を行うようにすれば、その転送インタフェースの制御を行うための配線数を飛躍的に低減することが可能となるようにも考えられる。
ところが、そのようにデータの転送を行う時刻をあらかじめ定めておくことにすると、その転送タイミングに適合したタイミングでの転送およびその転送可能な時間の範囲内でのデータ量の転送しかできないので、転送タイミングや転送データ量の自由度が極めて制約されたものとなってしまうという致命的な問題がある。また、ホスト側の情報処理装置とクライアント側の情報処理装置とが同期してデータの転送を行うことができるようにするためのクロック周期を規定するクロック信号を伝送するための回路および配線をさらに付加することが必要となり、全体的な構成の煩雑化につながるという問題もある。
本発明はこのような問題を解決するために成されたもので、その目的は、必要最小限の極めて少数本の配線および極めて簡易な構成だけで、タイミングおよびデータ量の自由度の高い必要十分なデータ転送を行うことのできるデータバス通信システムおよびデータバス通信制御方法を提供することにある。
本発明による第1のデータバス通信システムは、一つのホスト側の情報処理装置と、少なくとも1つのクライアント側の情報処理装置と、データバスとを有しており、ホスト側の情報処理装置とクライアント側の情報処理装置との間でデータバスを介して情報信号の送信または受信のうちの一方を一度の転送動作当りに選択して行うものであって、ホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置に対して1対1に対応するように接続されて情報信号の送信または受信のうちの一方を選択する命令信号であるリードライト選択信号をホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置へと伝送するリードライト選択信号線と、ホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置に対して1対1に対応するように接続されて情報信号の転送開始の命令信号であるデータストローブ信号をホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置へと伝送するデータストローブ信号線と、クライアント側の情報処理装置からホスト側の情報処理装置に対して1対1に対応するように接続されて、情報信号の転送開始の命令信号に対してハンドシェイクを行うことを認めるアクノリッジ信号をクライアント側の情報処理装置からホスト側の情報処理装置へと伝送するアクノリッジ信号線とを備えており、リードライト選択信号がリードライト選択信号線を介して伝送されると、リードライト選択信号に対応して、当該一度の転送動作当りに情報信号の送信または受信のうちの一方を行うことが選択され、データストローブ信号がデータストローブ信号線を介して伝送されると、ホスト側の情報処理装置とクライアント側の情報処理装置との間でデータバスを介して情報信号の送信または受信を開始し、アクノリッジ信号がアクノリッジ信号線を介して伝送されると、ホスト側の情報処理装置とクライアント側の情報処理装置との間でハンドシェイクを行って情報信号の送信または受信を終了し、情報信号をホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置のうちの1つへと伝送する場合には、リードライト選択信号の伝送タイミングまたは情報信号の伝送開始タイミングから所定の時間が経過した後に、データストローブ信号が伝送されるようにしたものである。
本発明による第1のデータバス通信制御方法は、一つのホスト側の情報処理装置と少なくとも1つのクライアント側の情報処理装置との間でデータバスを介して情報信号の送信または受信のうちの一方を一度の転送動作当りに選択して行うにあたり、ホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置に対して1対1に対応するようにリードライト選択信号線を接続しておき、情報信号の送信または受信のうちの一方を選択する命令信号であるリードライト選択信号をホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置へと伝送するリードライト選択信号伝送プロセスと、ホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置に対して1対1に対応するようにデータストローブ信号線を接続しておき、情報信号の転送開始の命令信号であるデータストローブ信号をホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置へと伝送するデータストローブ信号伝送プロセスと、クライアント側の情報処理装置からホスト側の情報処理装置に対して1対1に対応するようにアクノリッジ信号線を接続しておき、情報信号の転送開始の命令信号に対してハンドシェイクを行うことを認めるアクノリッジ信号をクライアント側の情報処理装置からホスト側の情報処理装置へと伝送するアクノリッジ信号伝送プロセスとを含んでおり、リードライト選択信号がリードライト選択信号線を介して伝送されると、そのリードライト選択信号に対応して、そのときの一度の転送動作当りに情報信号の送信または受信のうちの一方を行うことが選択され、データストローブ信号がデータストローブ信号線を介して伝送されると、ホスト側の情報処理装置とクライアント側の情報処理装置との間でデータバスを介して情報信号の送信または受信を開始し、アクノリッジ信号がアクノリッジ信号線を介して伝送されると、ホスト側の情報処理装置とクライアント側の情報処理装置との間でハンドシェイクを行って、情報信号の送信または受信を終了し、情報信号をホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置のうちの1つへと伝送する場合には、リードライト選択信号の伝送タイミングまたは情報信号の伝送開始タイミングから所定の時間が経過した後に、データストローブ信号を伝送するようにしたものである。
本発明による第2のデータバス通信システムは、一つのホスト側の情報処理装置と、少なくとも1つのクライアント側の情報処理装置と、データバスとを有しており、ホスト側の情報処理装置とクライアント側の情報処理装置との間でデータバスを介して情報信号の送信または受信のうちのいずれか一方を行うデータバス通信システムであって、ホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置に対して1対1に対応するように接続されて、情報信号の転送開始の命令信号であるデータストローブ信号をホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置へと伝送するデータストローブ信号線と、クライアント側の情報処理装置からホスト側の情報処理装置に対して1対1に対応するように接続されて、情報信号の転送開始の命令信号に対してハンドシェイクを行うことを認めるアクノリッジ信号をクライアント側の情報処理装置からホスト側の情報処理装置へと伝送するアクノリッジ信号線とを備えており、データストローブ信号がデータストローブ信号線を介して伝送されると、ホスト側の情報処理装置とクライアント側の情報処理装置との間でデータバスを介して情報信号の送信または受信を開始し、アクノリッジ信号がアクノリッジ信号線を介して伝送されると、ホスト側の情報処理装置とクライアント側の情報処理装置との間でハンドシェイクを行って、情報信号の送信または受信を終了し、当該データバス通信システムが、情報信号をホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置へと伝送するものであると共に、情報信号をクライアント側の情報処理装置のうちの1つへと伝送する場合には、情報信号の伝送開始タイミングから所定の時間が経過した後に、データストローブ信号が伝送されるようにしたものである。
本発明による第2のデータバス通信制御方法は、一つのホスト側の情報処理装置と、少なくとも1つのクライアント側の情報処理装置と、データバスとを有しており、ホスト側の情報処理装置とクライアント側の情報処理装置との間でデータバスを介して情報信号の送信または受信のうちのいずれか一方を行うにあたり、ホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置に対して1対1に対応するようにデータストローブ信号線を接続しておき、情報信号の転送開始の命令信号であるデータストローブ信号をホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置へと伝送するデータストローブ信号伝送プロセスと、クライアント側の情報処理装置からホスト側の情報処理装置に対して1対1に対応するようにアクノリッジ信号線を接続しておき、情報信号の転送開始の命令信号に対してハンドシェイクを行うことを認めるアクノリッジ信号をクライアント側の情報処理装置からホスト側の情報処理装置へと伝送するアクノリッジ信号伝送プロセスとを含んでおり、データストローブ信号がデータストローブ信号線を介して伝送されると、ホスト側の情報処理装置とクライアント側の情報処理装置との間でデータバスを介して情報信号の送信または受信を開始し、アクノリッジ信号がアクノリッジ信号線を介して伝送されると、ホスト側の情報処理装置とクライアント側の情報処理装置との間でハンドシェイクを行って、情報信号の送信または受信を終了し、当該データバス通信システムが、情報信号をホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置へと伝送するものであると共に、情報信号をクライアント側の情報処理装置のうちの1つへと伝送する場合には、情報信号の伝送開始タイミングから所定の時間が経過した後に、データストローブ信号を伝送するようにしたものである。
本発明による第1のデータバス通信システムまたはデータバス通信制御方法もしくは第2のデータバス通信システムまたはデータバス通信制御方法では、リードライト選択信号線が、ホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置に対して1対1に対応するように接続されて、情報信号の送信または受信のうちの一方を選択する命令信号であるリードライト選択信号をホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置へと伝送するように設定されており(但しこれは第1のデータバス通信システムまたはデータバス通信制御方法の場合のみ)、データストローブ信号線が、ホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置に対して1対1に対応するように接続されて情報信号の転送開始の命令信号であるデータストローブ信号をホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置へと伝送するように設定されており、アクノリッジ信号線が、クライアント側の情報処理装置からホスト側の情報処理装置に対して1対1に対応するように接続されて、情報信号の転送開始の命令信号に対してハンドシェイクを行うことを認めるアクノリッジ信号をクライアント側の情報処理装置からホスト側の情報処理装置へと伝送するように設定されているので、一つのクライアント側の情報処理装置当りに、最低限、1本のリードライト選択信号線(但しこれは第1のデータバス通信システムまたはデータバス通信制御方法の場合のみ)と、1本のデータストローブ信号線と、1本のアクノリッジ信号線とを接続するだけでよい。これにより、データバスによる情報信号の転送の制御を行うための配線数が、飛躍的に少数本化(低減化)される。
しかも、そのような少数の配線だけで、リードライト選択信号がリードライト選択信号線を介して伝送されると、リードライト選択信号に対応して、当該一度の転送動作当りに情報信号の送信または受信のうちの一方を行うことが選択され、データストローブ信号がデータストローブ信号線を介して伝送されると、ホスト側の情報処理装置とクライアント側の情報処理装置との間でデータバスを介して情報信号の送信または受信を開始し、アクノリッジ信号がアクノリッジ信号線を介して伝送されると、ホスト側の情報処理装置とクライアント側の情報処理装置との間でハンドシェイクを行って情報信号の送信または受信を終了するように動作するので、ホスト側の情報処理装置から所望のクライアント側の情報処理装置に対して、所望の転送タイミングで情報信号の送信や受信を行うことが可能となっている。
また、情報信号が、ホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置のうちの1つへと伝送される場合には、リードライト選択信号の伝送タイミング(但しこれは第1のデータバス通信システムまたはデータバス通信制御方法の場合のみ)または情報信号の伝送開始タイミングから所定の時間(例えば、情報信号の値が確定するまでの時間)が経過した後に、データストローブ信号が伝送される。
なお、クライアント側の情報処理装置が複数存在している場合、上記のように最低限の配線本数とするためには、リードライト選択信号線およびデータストローブ信号線ならびにアクノリッジ信号線の各々が、クライアント側の情報処理装置の一つ当りに対してそれぞれ1本ずつのみ接続されているようにすることが、最も望ましい。換言すれば、そのように各種類の配線(但し、この場合、データバスの配線本数は除くことは言うまでもない)は、それぞれ1本ずつという最低限の本数で必要十分なのであるが、例えば一種類の信号線当りの断線や接続不良などに対抗して安全率をさらに補強するために、一種類の信号線を複数本用意するなどの冗長性を敢えて持たせることも可能であるが、そのような場合以外は、上記のようなデータバス通信インタフェースを制御するための配線は、1種類当りに1本ずつ設ければ必要十分である、ということである。なお、データバスの配線本数については、転送(送信や受信)される情報信号のデータ量や処理速度等の諸条件に適合するように適切な本数にすればよいことは言うまでもない。
また、クライアント側の情報処理装置が複数存在している場合には、アクノリッジ信号線は、ワイヤードオア配線で纏められてホスト側の情報処理装置へと接続されているようにすることも望ましい。このようにすることにより、実質的にクライアント側の情報処理装置とホスト側の情報処理装置との間でアクノリッジ信号を伝送するための配線数が1本になるので(1本に纏められるので)、インタフェースの制御のための配線数がさらに少数本化されるからである。
また、クライアント側の情報処理装置が複数存在しており、情報信号を複数のクライアント側の情報処理装置のうちの一つを選択してそのクライアント側の情報処理装置からホスト側の情報処理装置へと伝送する場合には、データストローブ信号は、リードライト選択信号の伝送タイミングまたは情報信号の伝送開始タイミングから所定の時間が経過した後に伝送されるように設定することが望ましい。これは、クライアント側の情報処理装置が複数存在していて、そのクライアント側の情報処理装置のうちの一つから情報信号をホスト側の情報処理装置が受ける場合には、そのときの情報信号の転送に関してはホスト側の情報処理装置は受動的な状態であるので、リードライト選択信号の伝送タイミングまたは情報信号の伝送開始タイミングを確認してからでないと、そのとき転送されて来た情報信号が、そのとき選択された(正しい)クライアント側の情報処理装置からのものであるのか否かを判別することが困難あるいは不可能だからである。換言すれば、このようにリードライト選択信号の伝送タイミングまたは情報信号の伝送開始タイミングから所定の時間が経過した後にデータストローブ信号を伝送するように設定することにより、そのとき選択された正しいクライアント側の情報処理装置からの情報信号であることを確実に確認して転送することが可能となる、ということである。
以上説明したように、請求項1ないし8のいずれかに記載のデータバス通信システムまたは請求項9ないし16のいずれかに記載のデータバス通信制御方法によれば、リードライト選択信号線が、ホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置に対して1対1に対応するように接続されて、情報信号の送信または受信のうちの一方を選択する命令信号であるリードライト選択信号をホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置へと伝送するように設定されており(但しこれは第1のデータバス通信システムまたはデータバス通信制御方法の場合のみ)、データストローブ信号線が、ホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置に対して1対1に対応するように接続されて情報信号の転送開始の命令信号であるデータストローブ信号をホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置へと伝送するように設定されており、アクノリッジ信号線が、クライアント側の情報処理装置から前記ホスト側の情報処理装置に対して1対1に対応するように接続されて、前記情報信号の転送開始の命令信号に対してハンドシェイクを行うことを認めるアクノリッジ信号を前記クライアント側の情報処理装置から前記ホスト側の情報処理装置へと伝送するように設定されているので、一つのクライアント側の情報処理装置当りに、1本のリードライト選択信号線(但しこれは第1のデータバス通信システムまたはデータバス通信制御方法の場合のみ)と、1本のデータストローブ信号線と、1本のアクノリッジ信号線とを接続するだけで済み、データバスによる情報信号の転送の制御を行うための配線数を飛躍的に少数本化(低減化)することができる。
しかも、そのような少数の配線だけで、リードライト選択信号がリードライト選択信号線を介して伝送されると、リードライト選択信号に対応して、当該一度の転送動作当りに前記情報信号の送信または受信のうちの一方を行うことが選択され、データストローブ信号がデータストローブ信号線を介して伝送されると、ホスト側の情報処理装置とクライアント側の情報処理装置との間でデータバスを介して情報信号の送信または受信を開始し、アクノリッジ信号がアクノリッジ信号線を介して伝送されると、ホスト側の情報処理装置とクライアント側の情報処理装置との間でハンドシェイクを行って情報信号の送信または受信を終了するように動作すると共に、情報信号をホスト側の情報処理装置からクライアント側の情報処理装置のうちの1つへと伝送する場合には、リードライト選択信号の伝送タイミング(但しこれは第1のデータバス通信システムまたはデータバス通信制御方法の場合のみ)または情報信号の伝送開始タイミングから所定の時間が経過した後にデータストローブ信号を伝送することにより、ホスト側の情報処理装置から所望のクライアント側の情報処理装置に対して、所望の転送タイミングで情報信号の転送(送信や受信)を、インタフェース制御に起因した転送タイミングや転送速度などの制約を受けることなく高い自由度で行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るデータバス通信システムの概要構成を表したものである。なお、本発明の実施の形態に係るデータバス通信制御方法は、このデータバス通信システムの動作あるいは作用によって具現化されるものであるから、以下、それらを併せて説明する。
このデータバス通信システムは、一つのホスト側の情報処理装置1と、複数のクライアント側の情報処理装置2(2a,2b,…2n)と、データバス8とを備えており、一度の転送動作につき、情報信号(例えば画像データなど)の送信または受信のうちの一方が選択されて実行される。
ホスト側の情報処理装置1とクライアント側の情報処理装置2との間での情報信号の転送インタフェースの制御を行うための各種の信号を伝送する配線としては、リードライト選択信号(R/W)線3(3a,3b,…3n)、データストローブ信号(DS)線4(4a,4b,…4n)、アクノリッジ信号(ACK)線5(5a,5b,…5n)が、各クライアント側の情報処理装置2の各々に対してそれぞれ1本ずつ設けられている。
そして複数(n個)の各クライアント側の情報処理装置2(2a,2b,…2n)の一つ一つから1本ずつ引き出されたアクノリッジ信号線5(5a,5b,…5n)は、その全てが1本の配線50にワイヤードオア(Wired Or)的に接続されている。従って、アクノリッジ信号線5は実質的に1本の配線50として纏められて、ホスト側の情報処理装置1とクライアント側の情報処理装置2との間を結んでいる。このような配線は、換言すれば、次のような構成になっていると記述することもできる。
すなわち、リードライト選択信号線3は、ホスト側の情報処理装置1からクライアント側の情報処理装置2に対して1対1に対応するように接続されている。そしてこのリードライト選択信号線3は、情報信号の送信または受信のうちの一方を選択する命令信号であるリードライト選択信号をホスト側の情報処理装置1からクライアント側の情報処理装置2へと伝送する。
データストローブ信号線4は、ホスト側の情報処理装置1からクライアント側の情報処理装置2に対して1対1に対応するように接続されている。そしてこのデータストローブ信号線4は、情報信号の転送開始の命令信号であるデータストローブ信号をホスト側の情報処理装置1からクライアント側の情報処理装置2へと伝送する。
アクノリッジ信号線5は、クライアント側の情報処理装置2からホスト側の情報処理装置1に対して1対1に対応するように接続されている。そしてこのアクノリッジ信号線5は、情報信号の転送開始の命令信号に対してハンドシェイクを行うことを認めるアクノリッジ信号をクライアント側の情報処理装置2からホスト側の情報処理装置1へと伝送する。
このような構成により、リードライト選択信号がリードライト選択信号線3を介して伝送されると、リードライト選択信号に対応して、そのときの一度の転送動作当りに情報信号の送信または受信のうちのどちらか一方を行うことが選択される。そしてデータストローブ信号がデータストローブ信号線4を介して伝送されると、ホスト側の情報処理装置1とクライアント側の情報処理装置2との間でデータバス8を介して情報信号の送信または受信を開始する。続いて、その情報信号の送信または受信の開始を確認した後、アクノリッジ信号がアクノリッジ信号線5を介して伝送されると、ホスト側の情報処理装置1とクライアント側の情報処理装置2との間でハンドシェイクを行って、情報信号の送信または受信を終了する。このように本実施の形態に係るデータバス通信システムは動作する。
ここで、実行される転送タスクの種類がホスト側の情報処理装置1から見て送信であるのか受信であるのかが、あらかじめ決まっているような場合などには、リードライト選択信号線3は不要であるから、そのような場合には、図2に一例を示したように、リードライト選択信号線3は省略してもよい。
あるいは、例えばデータストローブ信号を、ハイ(High)インピーダンス時の電圧を基準電位(=0[V])として正の電圧レベルと負の電圧レベルとのうちから一方を選択可能であるようにしておき、その電圧レベルの正/負に対応して、そのとき行われる転送タスクが送信であるか受信であるかをホスト側の情報処理装置1からクライアント側の情報処理装置2へと指示するようにすることなどでも、リードライト選択信号線3は省略することが可能となる。
また、クライアント側の情報処理装置2が1つのみである場合には、図3に一例を示したような構成とすることが可能である。この場合、情報信号の転送インタフェースの制御を行うための配線としては、1本のリードライト選択信号線3と、1本のデータストローブ信号線4と、1本のアクノリッジ信号線5との、合計3本の配線という極めて少数本の配線のみで済む。
また、データバス8を介して転送される情報信号が例えば画像データなどのいわゆるデータであるのかそれともコマンドであるのかというような、情報信号の種類を判別することが必要とされる場合などには、図4に一例を示したようにコマンド/データ識別信号(C/D)線6を付加して、コマンド/データ識別信号を伝送するようにしてもよい。
例えば、ホスト側の情報処理装置1からコマンド/データ識別信号線6を介してクライアント側の情報処理装置2へと伝送されるコマンド/データ識別信号が、Highの場合には、コマンドが転送されているものと判定し、Lowの場合には、データが転送されているものと判定する、というようにすることなどが可能である。
なお、本実施の形態に係るデータバス通信システムは、さらに具体的には、例えばノートブック型パソコンなどに用いられて、図5に一例を示したような概要構成とすることなども可能である。すなわち、図5に示した一例では、ホスト側の情報処理装置1がCPU10であり、クライアント側の情報処理装置2がデータポートおよびデータ処理回路を含む液晶駆動回路20であり、そのクライアント側の情報処理装置2によって駆動される液晶表示パネル70を備えたものなどが可能である。その他にも、クライアント側の情報処理装置2として例えば複数台のプリンタ装置(図示省略)を備えたシステムなども可能である。あるいは本実施の形態に係るデータバス通信システムを応用可能なシステムのバリエーションとしては、この他にも種々のものが可能であることは言うまでもない。
次に、本実施の形態に係るデータバス通信システムの動作を、ホスト側から見たリードシーケンスとライトシーケンスとのそれぞれについてさらに詳細に説明する。
図6は、図4に一例を示した概要構成のデータバス通信システムの動作における、ホスト側から見たリードシーケンスの実行時に用いられる各種制御信号の一例を表したタイミングチャートである。また図7は、本実施の形態に係るデータバス通信システムの動作における、ホスト側から見たライトシーケンスの実行時に用いられる各種制御信号の一例を表したタイミングチャートである。
リードライト選択信号(R/W)は、図6(A),図7(A)に一例を示したように、データバス8の転送方向(換言すればホスト側から見てリードタスクかライトタスクか)を示す信号で、ホスト側の情報処理装置1からクライアント側の情報処理装置2に対して転送される。この信号がHighの場合には、ホスト側から見てリード方向の転送(換言すればホスト側がクライアント側から情報信号を読み込む動作)を示しており、Lowの場合には、ホスト側から見てライト方向の転送(換言すればホスト側からクライアント側へと情報信号を送出する動作)になっていることを示している。
データストローブ信号(DS)は、負論理のデータストローブ信号であって、ホスト側からクライアント側に対して送られる。このデータストローブ信号(DS)は、図6(B)一例を示したように、リードシーケンス実行時には、情報信号の転送の開始と同期してLowになることで、その転送開始のタイミングを示すものである。またライトシーケンス実行時には、図7(B)に一例を示したように、情報信号の転送の開始から所定の待機時間(確認時間)の経過後にLowになることで、その転送開始のタイミングを示すものである。
情報信号(DATA)は、図6(C),図7(C)に一例を示したように、双方向データバス8を介してホスト側の情報処理装置1とクライアント側の情報処理装置2との間で転送されるもので、例えば正論理の8ビットの幅を持つ物などが可能である。
コマンド/データ識別信号(C/D)は、データバス8を介して転送される情報信号の種類が、データであるのかコマンドであるのかを示すための信号で、ホスト側からクライアント側に対して送られる。ホスト側では、クライアント側に対して書き込む値がコマンドかデータかを、このコマンド/データ識別信号によって明示することができる。そしてクライアント側では、この信号がHighの場合には、転送されて来た情報信号をコマンドとして処理し、Lowの場合には、転送されて来た情報信号を画像データのようなデータとして処理する。
アクノリッジ信号は、負論理の信号で、クライアント側からホスト側に対して送られて、情報信号の転送が完了したことを示す信号である。このアクノリッジ信号は、図6(D),図7(D)に一例を示したように、情報信号の転送が完了していない時はHighとなっており、データの転送が完了するとLowに立ち下がる。換言すれば、リードシーケンスは、クライアント側がデータバス8を介して転送した情報信号の値が確定してその取り込みを行っても良い状態になった時にLowに立ち下がって、ホスト側とクライアント側との一連のハンドシェークが行われる(完遂する)ようにするための信号である。また、このアクノリッジ信号は、ホスト側からのライトシーケンスでホスト側の情報処理装置1がクライアント側の情報処理装置2に対して行った書き込みが正しく行われた場合にはLowとなって、そのときの書き込みが正常に実行できたことをホスト側に対して知らせることができるようになっている。
まず、ホスト側から見てのリードシーケンスの実行時の動作の主要な流れについて説明する。
1.まず、ホスト側の情報処理装置1は、リードライト選択信号をHighにする。
2.続いて、ホスト側の情報処理装置1はデータストローブ信号をLowにすることで、情報信号の値をデータバス8に乗せる動作を、クライアント側の情報処理装置2に対して開始させる。
3.クライアント側の情報処理装置2は、データストローブ信号がLowになったことを受けて、アクノリッジ信号をHighにする。
4.クライアント側の情報処理装置2から情報信号の値が出力されてデータバス8に乗せられた状態となる。
5.クライアント側の情報処理装置2は、情報信号の値を出力してそれのホスト側での読み込みが正しく行われる状態になると、アクノリッジ信号をLowへと立ち下げる。
6.ホスト側の情報処理装置1は、アクノリッジ信号がLowへと立ち下がったか否かを確認する。
7.ホスト側の情報処理装置1は、アクノリッジ信号がLowへと立ち下がったことを確認すると、データバス8に乗っている情報信号の値を読み込む。
8.ホスト側の情報処理装置1は、情報信号の値の読み込みが完了すると、データストローブ信号をHighにする。
9.クライアント側の情報処理装置2は、データストローブ信号がHighになると、アクノリッジ信号線5をハイインピーダンスにして、次回のリードシーケンスまたはライトシーケンスの開始待ちの状態に戻る。
次に、ホスト側から見てのライトシーケンスの実行時の動作の主要な流れについて説明する。
1.まず、ホスト側の情報処理装置1は、リードライト選択信号をLowにする。
2.続いて、ホスト側の情報処理装置1は、クライアント側の情報処理装置2へと転送して書き込むべき情報信号の値をデータバス8に乗せる動作を開始する。このときデータバス8に乗せて転送すべき情報信号の種類がコマンドならば、コマンド/データ識別信号をHighにし、データならばLowにする。
3.ホスト側の情報処理装置1は、リードライト選択信号をLowにした後、それを受けたクライアント側の情報処理装置2によってデータバス8に情報信号の値が乗せられて、その値が確定するまでの間の、所定の待機時間を経過した後、データストローブ信号をLowにする。
4.データストローブ信号がLowになると、クライアント側の情報処理装置2は、アクノリッジ信号をHighにする。
5.クライアント側の情報処理装置2はデータバス8に乗せられていた情報信号の値を取り込むと(書き込まれると)、アクノリッジ信号をLowに立ち下げる。
6.ホスト側の情報処理装置1は、アクノリッジ信号がLowへと立ち下がったか否かを確認する。
7.ホスト側の情報処理装置1は、アクノリッジ信号がLowへと立ち下がったことを確認すると、その直後ないし所定時間経過後にデータストローブ信号をHighにする。
8.クライアント側の情報処理装置2は、データストローブ信号がHighになると、アクノリッジ信号線5をハイインピーダンスにして、次回のリードシーケンスまたはライトシーケンスの開始待ちの状態に戻る。
以上のようにして、本発明の一実施の形態に係るデータバス通信システムによれば、情報信号の転送インタフェースの制御を行うための配線(およびその各々によって伝送する信号の種類)としては、一つのクライアント側の情報処理装置2に対して1本のリードライト選択信号線3と、1本のデータストローブ信号線4と、1本のアクノリッジ信号線5との、合計3本の配線という、極めて少数本の配線のみで済むので、その配線自体の構成は勿論のことシステム全体としての構成を簡易なものにすることができる。また、その制御シーケンスも極めて簡易なものとすることができるので、ハードウェアの負担も少なくて済み、延いては簡易なハードウェア構成の制御システムでも十分な転送速度を確保することができる。
このように簡易な構成であることにより、そのプロトコルも極めて単純であり,コントローラを専用のハードウェアで作り込まずに汎用のI/Oポートをソフトウェアで駆動した場合でも、例えば8ビットバスで2Mバイト/秒程度の転送速度を実現することが可能である。こうした特長から、本発明の一実施の形態に係るデータバス通信システムまたはデータバス通信制御方法は、各種電子機器におけるデータバス8による情報信号の転送インタフェース制御などに適用することで、低コストで十分な性能を発揮することが可能となる。
また、クライアント側の情報処理装置2の反応速度が不規則であっても、ホスト側の情報処理装置1はクライアント側の情報処理装置2の応答を待ってから転送動作を行うというように、自由度の高いインタフェース制御を行うことができるので、データの取りこぼし等を回避することができ、従ってまた、そのための特別な仕組みを必要とすることもないので、そのぶん、システム全体の構成をさらに簡易なものとすることができる。
また、クライアント側の情報処理装置2を複数配置するシステムを構築する場合には、それぞれのクライアント側の情報処理装置2からのアクノリッジ信号線5をワイヤードオアで1本の配線50に纏めてホスト側の情報処理装置1に接続しても、ホスト側の情報処理装置1からデータストローブ信号を伝送されたクライアント側の情報処理装置2だけがアクノリッジ信号を出力するように設定されているのであるから、そのときの情報信号の転送の相手がクライアント側の情報処理装置2であるのかを(換言すれば、複数のうちの、どのクライアント側の情報処理装置2が、そのときデータバス8を占有する権利を有しているのかを)、特定することができるので、いわゆる「データの衝突」と呼ばれるような不都合な事態が発生する虞はない。
また、ホスト側の情報処理装置1が複数存在していてクライアント側の情報処理装置2が1つである場合には、データストローブ信号線4をワイヤードオアで1本の配線(図示省略)に纏めてクライアント側の情報処理装置2に接続すると共に、クライアント側の情報処理装置2からのアクノリッジ信号は全てのホスト側の情報処理装置1に対して同時に入力するように設定すればよい。但しこの場合には、一度の動作で情報信の送動を行うことが可能なホスト側の情報処理装置1は常に1つだけであるが、このとき上記のようにアクノリッジ信号が全てのホスト側の情報処理装置1に伝送されていても、データストローブ信号を出力しているホスト側の情報処理装置は常に1つなのであるから、どのホスト側の情報処理装置で転送動作を行っているのかが判別できないといった事態が生じることはなく、従って、いわゆる「データの衝突」のような不都合が生じる虞はない。なお、このような複数の接続に台数の制限はなく,バスの駆動能力を超えない限り可能であることは言うまでもない。
また、転送する情報信号の種類を、例えばコマンドかデータかというように、明確に分ける信号線および信号を付加することで、データの転送効率をさらに高いものとすることが可能である。
データバス8を双方向とすることも可能であり、しかもその場合には転送方向を示す信号を別に用意するので、周辺回路の構成も簡易なものとすることができ、従ってまたその構築も簡易なものとなる。
なお、データバス8の大きさ(ビット容量あるいは本数など)は、転送すべき情報信号の量や要求される転送速度などの必要に応じて、適宜に増減することが可能であることは言うまでもない。
その他、上記の実施の形態以外にも、種々のバリエーションが可能であることは言うまでもない。
本発明の一実施の形態に係るデータバス通信システムの概要構成を表した図である。 本発明の一実施の形態に係るデータバス通信システムの概要構成のバリエーションとして、リードライト選択信号線を省略した構成の一例を表した図である。 本発明の一実施の形態に係るデータバス通信システムの概要構成のバリエーションとして、一つのホスト側の情報処理装置と一つのクライアント側の情報処理装置とを備えている場合のデータバス通信システムの概要構成を表した図である。 転送される情報信号の種類を判別することが必要とされるためにコマンド/データ識別信号線(C/D)を付加した場合のデータバス通信システムの概要構成を表した図である。 本実施の形態に係るデータバス通信システムを具体的にはノートブック型パソコンに適用した場合の一例を表した図である。 図4に一例を示した概要構成のデータバス通信システムの動作における、ホスト側から見たリードシーケンスの実行時に用いられる各種制御信号の一例を表したタイミングチャートである。 本実施の形態に係るデータバス通信システムの動作における、ホスト側から見たライトシーケンスの実行時に用いられる各種制御信号の一例を表したタイミングチャートである。
符号の説明
1…ホスト側の情報処理装置、2…クライアント側の情報処理装置、3…リードライト選択信号線、4…データストローブ信号線、5…アクノリッジ信号線、6…コマンド/データ識別信号線、8…データバス、10…CPU、20…液晶駆動回路、70…液晶表示パネル。

Claims (16)

  1. 一つのホスト側の情報処理装置と、少なくとも1つのクライアント側の情報処理装置と、データバスとを有しており、前記ホスト側の情報処理装置と前記クライアント側の情報処理装置との間で前記データバスを介して情報信号の送信または受信のうちの一方を一度の転送動作当りに選択して行うデータバス通信システムであって、
    前記ホスト側の情報処理装置から前記クライアント側の情報処理装置に対して1対1に対応するように接続されて、前記情報信号の送信または受信のうちの一方を選択する命令信号であるリードライト選択信号を前記ホスト側の情報処理装置から前記クライアント側の情報処理装置へと伝送するリードライト選択信号線と、
    前記ホスト側の情報処理装置から前記クライアント側の情報処理装置に対して1対1に対応するように接続されて、前記情報信号の転送開始の命令信号であるデータストローブ信号を前記ホスト側の情報処理装置から前記クライアント側の情報処理装置へと伝送するデータストローブ信号線と、
    前記クライアント側の情報処理装置から前記ホスト側の情報処理装置に対して1対1に対応するように接続されて、前記情報信号の転送開始の命令信号に対してハンドシェイクを行うことを認めるアクノリッジ信号を前記クライアント側の情報処理装置から前記ホスト側の情報処理装置へと伝送するアクノリッジ信号線と
    を備えており、
    前記リードライト選択信号が前記リードライト選択信号線を介して伝送されると、前記リードライト選択信号に対応して、当該一度の転送動作当りに前記情報信号の送信または受信のうちの一方を行うことが選択され、
    前記データストローブ信号が前記データストローブ信号線を介して伝送されると、前記ホスト側の情報処理装置と前記クライアント側の情報処理装置との間で前記データバスを介して前記情報信号の送信または受信を開始し、
    前記アクノリッジ信号が前記アクノリッジ信号線を介して伝送されると、前記ホスト側の情報処理装置と前記クライアント側の情報処理装置との間で前記ハンドシェイクを行って、前記情報信号の送信または受信を終了し、
    前記情報信号を前記ホスト側の情報処理装置から前記クライアント側の情報処理装置のうちの1つへと伝送する場合には、前記リードライト選択信号の伝送タイミングまたは前記情報信号の伝送開始タイミングから所定の時間が経過した後に、前記データストローブ信号が伝送される
    データバス通信システム。
  2. 前記クライアント側の情報処理装置が複数存在しており、
    前記リードライト選択信号線および前記データストローブ信号線ならびに前記アクノリッジ信号線の各々が、前記クライアント側の情報処理装置の一つ当りに対してそれぞれ1本ずつのみ接続されている
    請求項1記載のデータバス通信システム。
  3. 前記クライアント側の情報処理装置が複数存在しており、
    前記アクノリッジ信号線が、ワイヤードオア配線で纏められて前記ホスト側の情報処理装置へと接続されている
    請求項1記載のデータバス通信システム。
  4. 前記所定の時間は、前記情報信号の値が確定するまでの時間である
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のデータバス通信システム。
  5. 一つのホスト側の情報処理装置と、少なくとも1つのクライアント側の情報処理装置と、データバスとを有しており、前記ホスト側の情報処理装置と前記クライアント側の情報処理装置との間で前記データバスを介して情報信号の送信または受信のうちのいずれか一方を行うデータバス通信システムであって、
    前記ホスト側の情報処理装置から前記クライアント側の情報処理装置に対して1対1に対応するように接続されて、前記情報信号の転送開始の命令信号であるデータストローブ信号を前記ホスト側の情報処理装置から前記クライアント側の情報処理装置へと伝送するデータストローブ信号線と、
    前記クライアント側の情報処理装置から前記ホスト側の情報処理装置に対して1対1に対応するように接続されて、前記情報信号の転送開始の命令信号に対してハンドシェイクを行うことを認めるアクノリッジ信号を前記クライアント側の情報処理装置から前記ホスト側の情報処理装置へと伝送するアクノリッジ信号線と
    を備えており、
    前記データストローブ信号が前記データストローブ信号線を介して伝送されると、前記ホスト側の情報処理装置と前記クライアント側の情報処理装置との間で前記データバスを介して前記情報信号の送信または受信を開始し、
    前記アクノリッジ信号が前記アクノリッジ信号線を介して伝送されると、前記ホスト側の情報処理装置と前記クライアント側の情報処理装置との間で前記ハンドシェイクを行って、前記情報信号の送信または受信を終了し、
    当該データバス通信システムが、前記情報信号を前記ホスト側の情報処理装置から前記クライアント側の情報処理装置へと伝送するものであると共に、前記情報信号を前記クライアント側の情報処理装置のうちの1つへと伝送する場合には、前記情報信号の伝送開始タイミングから所定の時間が経過した後に、前記データストローブ信号が伝送される
    データバス通信システム。
  6. 前記クライアント側の情報処理装置が複数存在しており、
    前記データストローブ信号線および前記アクノリッジ信号線の各々が、前記クライアント側の情報処理装置の一つ当りに対してそれぞれ1本ずつのみ接続されている
    請求項5記載のデータバス通信システム。
  7. 前記クライアント側の情報処理装置が複数存在しており、
    前記アクノリッジ信号線が、ワイヤードオア配線で纏められて前記ホスト側の情報処理装置へと接続されている
    請求項5記載のデータバス通信システム。
  8. 前記所定の時間は、前記情報信号の値が確定するまでの時間である
    請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載のデータバス通信システム。
  9. 一つのホスト側の情報処理装置と少なくとも1つのクライアント側の情報処理装置との間でデータバスを介して情報信号の送信または受信のうちの一方を一度の転送動作当りに選択して行うデータバス通信制御方法であって、
    前記ホスト側の情報処理装置から前記クライアント側の情報処理装置に対して1対1に対応するようにリードライト選択信号線を接続しておき、前記情報信号の送信または受信のうちの一方を選択する命令信号であるリードライト選択信号を前記ホスト側の情報処理装置から前記クライアント側の情報処理装置へと伝送するリードライト選択信号伝送プロセスと、
    前記ホスト側の情報処理装置から前記クライアント側の情報処理装置に対して1対1に対応するようにデータストローブ信号線を接続しておき、前記情報信号の転送開始の命令信号であるデータストローブ信号を前記ホスト側の情報処理装置から前記クライアント側の情報処理装置へと伝送するデータストローブ信号伝送プロセスと、
    前記クライアント側の情報処理装置から前記ホスト側の情報処理装置に対して1対1に対応するようにアクノリッジ信号線を接続しておき、前記情報信号の転送開始の命令信号に対してハンドシェイクを行うことを認めるアクノリッジ信号を前記クライアント側の情報処理装置から前記ホスト側の情報処理装置へと伝送するアクノリッジ信号伝送プロセスと
    を含んでおり、
    前記リードライト選択信号が前記リードライト選択信号線を介して伝送されると、前記リードライト選択信号に対応して、当該一度の転送動作当りに前記情報信号の送信または受信のうちの一方を行うことが選択され、
    前記データストローブ信号が前記データストローブ信号線を介して伝送されると、前記ホスト側の情報処理装置と前記クライアント側の情報処理装置との間で前記データバスを介して前記情報信号の送信または受信を開始し、
    前記アクノリッジ信号が前記アクノリッジ信号線を介して伝送されると、前記ホスト側の情報処理装置と前記クライアント側の情報処理装置との間で前記ハンドシェイクを行って、前記情報信号の送信または受信を終了し、
    前記情報信号を前記ホスト側の情報処理装置から前記クライアント側の情報処理装置のうちの1つへと伝送する場合には、前記リードライト選択信号の伝送タイミングまたは前記情報信号の伝送開始タイミングから所定の時間が経過した後に、前記データストローブ信号を伝送する
    データバス通信制御方法。
  10. 前記クライアント側の情報処理装置が複数存在しており、
    前記リードライト選択信号線および前記データストローブ信号線ならびに前記アクノリッジ信号線の各々を、前記クライアント側の情報処理装置の一つ当りに対してそれぞれ1本ずつのみ接続した
    請求項9記載のデータバス通信制御方法。
  11. 前記クライアント側の情報処理装置が複数存在しており、
    前記アクノリッジ信号線を、ワイヤードオア配線で纏めて前記ホスト側の情報処理装置へと接続した
    請求項9記載のデータバス通信制御方法。
  12. 前記所定の時間を、前記情報信号の値が確定するまでの時間とする
    請求項9ないし請求項11のいずれか1項に記載のデータバス通信制御方法。
  13. 一つのホスト側の情報処理装置と、少なくとも1つのクライアント側の情報処理装置と、データバスとを有しており、前記ホスト側の情報処理装置と前記クライアント側の情報処理装置との間で前記データバスを介して情報信号の送信または受信のうちのいずれか一方を行うデータバス通信制御方法であって、
    前記ホスト側の情報処理装置から前記クライアント側の情報処理装置に対して1対1に対応するようにデータストローブ信号線を接続しておき、前記情報信号の転送開始の命令信号であるデータストローブ信号を前記ホスト側の情報処理装置から前記クライアント側の情報処理装置へと伝送するデータストローブ信号伝送プロセスと、
    前記クライアント側の情報処理装置から前記ホスト側の情報処理装置に対して1対1に対応するようにアクノリッジ信号線を接続しておき、前記情報信号の転送開始の命令信号に対してハンドシェイクを行うことを認めるアクノリッジ信号を前記クライアント側の情報処理装置から前記ホスト側の情報処理装置へと伝送するアクノリッジ信号伝送プロセスと
    を含んでおり、
    前記データストローブ信号が前記データストローブ信号線を介して伝送されると、前記ホスト側の情報処理装置と前記クライアント側の情報処理装置との間で前記データバスを介して前記情報信号の送信または受信を開始し、
    前記アクノリッジ信号が前記アクノリッジ信号線を介して伝送されると、前記ホスト側の情報処理装置と前記クライアント側の情報処理装置との間で前記ハンドシェイクを行って、前記情報信号の送信または受信を終了し、
    当該データバス通信システムが、前記情報信号を前記ホスト側の情報処理装置から前記クライアント側の情報処理装置へと伝送するものであると共に、前記情報信号を前記クライアント側の情報処理装置のうちの1つへと伝送する場合には、前記情報信号の伝送開始タイミングから所定の時間が経過した後に、前記データストローブ信号を伝送する
    データバス通信制御方法。
  14. 前記クライアント側の情報処理装置が複数存在しており、
    前記データストローブ信号線および前記アクノリッジ信号線の各々を、前記クライアント側の情報処理装置の一つ当りに対してそれぞれ1本ずつのみ接続した
    請求項13記載のデータバス通信制御方法。
  15. 前記クライアント側の情報処理装置が複数存在しており、
    前記アクノリッジ信号線を、ワイヤードオア配線で纏めて前記ホスト側の情報処理装置へと接続した
    請求項13記載のデータバス通信制御方法。
  16. 前記所定の時間を、前記情報信号の値が確定するまでの時間とする
    請求項13ないし請求項15のいずれか1項に記載のデータバス通信制御方法。
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