JP2009036948A - 有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法、および有機エレクトロルミネッセンス装置 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法、および有機エレクトロルミネッセンス装置 Download PDF

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Abstract

【課題】層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介してトランジスタ素子に画素電極を接続した構造を採用した際、コンタクトホールに起因する不具合の発生を防止可能な有機EL装置の製造方法、および有機EL装置を提供すること。
【解決手段】有機EL装置100の基板10b上には、薄膜トランジスタ30と、層間絶縁膜4、6と、層間絶縁膜6に形成されたコンタクトホール6aを介して薄膜トランジスタ30に電気的に接続された画素電極7aと、発光領域11を規定するための開口部を備えた絶縁性の隔壁層8aと、有機機能層20と、対極層12とが積層されている。コンタクトホール6aは、画素電極7aの上層側に形成されたホール内絶縁膜8bにより埋められている。ホール内絶縁膜8bは、隔壁層8aと同時形成された絶縁膜であり、ポリシラザンを所定の溶媒に溶解、分散させてなる液状物を塗布後、焼成させてなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス(以下、有機ELという)装置の製造方法、および有機EL装置に関するものである。
各種の発光装置のうち、有機EL装置は、自発光素子として有機EL素子を備えており、かかる有機EL素子は、発光層を含む有機機能層が有機薄膜からなる。かかる有機薄膜を形成するにあたっては、有機材料が低分子材料の場合には蒸着法や液相法が用いられ、有機材料が高分子材料の場合には液相法が用いられる。有機薄膜を液相法で形成する例としては、例えば、印刷法、印刷法と他の成膜法を組み合わせた方法、インクジェット塗布法が提案されている(特許文献1、2、3参照)。
これらのいずれの方法を採用する場合も、液相法により有機薄膜を形成する場合、図9(a)、(b)に示すように、画素電極7aの上層には、発光領域11を規定するための開口部を備えた隔壁層8s、8wが形成される。また、薄膜トランジスタ30を介して有機EL素子10を駆動する場合、層間絶縁膜6のコンタクトホール6aを介して画素電極7aを薄膜トランジスタ30に電気的に接続する。従って、有機EL装置は、基板10b上に、薄膜トランジスタ30、層間絶縁膜4、6、画素電極7a、隔壁層8s、8w、有機機能層20、および対極層12がこの順に形成された構造を有している。有機機能層20には、正孔注入層および発光層が含まれ、層間絶縁膜6は、アクリル樹脂などといった感光性樹脂からなる平坦化膜である。
なお、図9(a)、(b)に示す例は、本願発明と対比するために本願発明者が案出したものであり、これらの図面のうち、図9(a)には、有機機能層20を、フレキソ印刷法、スピンコート法、インクジェット法、スリットコート法、ダイコート法などの塗布法で形成する場合に採用される構造を示してあり、隔壁層8sは、シリコン酸化膜などの無機絶縁膜により形成され、有機機能層20は、隔壁層8sで囲まれた領域および隔壁層8sの表面の双方に形成されている。また、図9(b)には、有機機能層20をインクジェット法で形成する場合に採用される構造を示してあり、隔壁層8wは、シリコン酸化膜などといった無機絶縁膜からなる親水性の下層側隔壁層8xと、アクリル樹脂などといった感光性樹脂からなる撥水性の上層側隔壁層8yとが積層された構造を有している。かかる構造の場合、有機機能層20は、隔壁層8wで囲まれた領域内に選択的に形成されている。
特開2005−310404号公報 特開2001−155858号公報 特開2000−353594号公報
しかしながら、図9(a)、(b)に示す有機EL装置では、コンタクトホール6aに起因する以下の問題点がある。
まず、図9(a)に示す有機EL装置では、有機機能層20を塗布法で形成するため、液状組成物を均一に塗布するには隔壁層8sの厚さを200nm以下にまで薄くして段差を小さくすることが好ましいが、隔壁層8sを薄くすると、コンタクトホール6aの開口縁や底部では、隔壁層8sにピンホールなどの膜欠陥が発生しやすくなる。かかるピンホールが発生すると、有機機能層20がピンホールを介して画素電極7aと短絡し、発光領域11以外でも発光してしまうという問題点がある。また、コンタクトホール6aに起因する凹凸が原因でコンタクトホール6aの開口縁が隔壁層8sや有機機能層20で覆われず、画素電極7aが露出していると、対極層12が画素電極7aと短絡し、有機EL素子10が発光しないという問題点がある。さらに、対極層12をストライプ状に形成した場合や、対極層12の電気的抵抗を低減するための補助配線を設けた場合、コンタクトホール6aに起因する凹凸が原因で対極層12や補助配線に段差切れが発生すると、対極層12の電気的抵抗が増大し、輝度低下などの発光不良が発生するという問題点がある。
また、図9(b)に示す有機EL装置では、コンタクトホール6aに起因する凹凸が原因で感光性樹脂からなる撥水性の上層側隔壁層8yが均一に積層されず、隔壁層8wの形状が不均一になってしまうという問題点がある。
このような問題は、層間絶縁膜6を感光性樹脂からなる平坦化膜として形成した場合には、コンタクトホール6aのアスペクト比が大きい分、コンタクトホール6aの内部および開口縁での薄膜の被覆性の低下や、コンタクトホール6aに起因する凹凸が大きくなるので、表面化しやすい。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介してトランジスタ素子に画素電極を接続した構造を採用した際、コンタクトホールに起因する不具合の発生を防止可能な有機EL装置の製造方法、および有機EL装置を提供することにある。
次に、本発明の課題は、有機機能層を塗布法で形成するにあたって隔壁層を薄膜化した場合に特に、コンタクトホールに起因する短絡や断線などの不具合の発生を可能な有機EL装置の製造方法、および有機EL装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、少なくとも、トランジスタ素子と、該トランジスタ素子を覆う層間絶縁膜と、該層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介して前記トランジスタ素子に電気的に接続する画素電極と、発光領域を規定するための開口部を備えた絶縁性の隔壁層と、発光層を含む有機機能層と、対極層とを基板上に順に備えた有機EL装置の製造方法において、前記画素電極の形成工程の後、前記有機機能層の形成工程の前に、前記コンタクトホール内をホール内絶縁膜により埋めておくことを特徴とする。
かかる方法で製造した有機EL装置は、少なくとも、トランジスタ素子と、該トランジスタ素子を覆う層間絶縁膜と、該層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介して前記トランジスタ素子に電気的に接続する画素電極と、発光領域を規定するための開口部を備えた絶縁性の隔壁層と、発光層を含む有機機能層と、対極層とが基板上に順に形成され、前記コンタクトホールは、該コンタクトホール内で前記画素電極の上層側に形成されたホール内絶縁膜により埋められていることを特徴とする。
本発明では、画素電極を形成した後も、コンタクトホールの内部には大きな凹部が形成されているが、有機機能層や対極層を形成する際、コンタクトホールは、厚いホール内絶縁膜ですでに埋められている。このため、層間絶縁膜が厚くてコンタクトホールのアスペクト比が大きい場合でも、コンタクトホールの底部や開口縁で薄膜の被覆性が低いことに起因する有機機能層と画素電極との短絡や、対極層と画素電極との短絡などといった問題を回避することができる。また、コンタクトホールに起因する凹凸によって対極層が断線するなどといった問題も回避することができる。
本発明において、前記ホール内絶縁膜を形成するにあたっては、少なくとも前記コンタクトホールを埋めるように絶縁膜形成用の液状材料を塗布した後、固化させることが好ましい。このような液状材料としては、感光性樹脂や、ポリシラザンの液状物などの塗布型酸化膜を挙げることができ、かかる液状材料によれば、コンタクトホールを容易に埋めることができる。
本発明において、前記ホール内絶縁膜の形成工程では、前記コンタクトホールの外側でも前記液状材料を塗布した後、固化させて、前記隔壁層の少なくとも一層と前記ホール内絶縁膜とを同時形成することが好ましい。すなわち、本発明に係る有機EL装置において、前記ホール内絶縁膜と前記隔壁層の少なくとも一層とは、前記コンタクトホールの内部および外部に塗布した前記液状材料を固化させることにより、同時形成されてなることが好ましい。このように構成すると、隔壁層の少なくとも一部を形成する工程を利用してホール内絶縁膜を形成することができるので、製造工程数の増大を避けることができる。
本発明において、前記隔壁層の形成工程の前あるいは後に、前記コンタクトホール内に塗布した前記液状材料を固化させて前記ホール内絶縁膜を前記隔壁層と別工程で形成してもよい。すなわち、本発明に係る有機EL装置において、前記ホール内絶縁膜は、前記隔壁層とは別に、前記コンタクトホール内で、前記隔壁層の上層、あるいは前記画素電極の上層に塗布した前記液状材料を固化させてなる構成を採用してもよい。このように構成すれば、ホール内絶縁膜と隔壁層とを別の絶縁材料で形成することができる。例えば、隔壁層についてはCVD法などにより薄く形成できるシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン窒酸化膜、シリコン酸窒化膜などのシリコン系絶縁膜を用いる一方、ホール内絶縁膜については、コンタクトホール内を埋めるのに適した液状材料、例えば、感光性樹脂や、ポリシラザンの液状物などの塗布型酸化膜を用いて形成することができる。
本発明において、前記有機機能層の形成工程では、例えば、有機機能層を形成するための液状組成物を前記隔壁層で囲まれた領域内および前記隔壁層の表面の双方に対して前記塗布する構成を採用する。より具体的には、有機機能層を形成する際、フレキソ印刷法、スピンコート法、インクジェット法(液滴吐出法)、スリットコート法(カーテンコート法)、ダイコート法などの塗布方法を採用する。かかる方法で製造した有機EL装置では、前記有機機能層が、前記隔壁層で囲まれた領域内および前記隔壁層の表面の双方に対して形成されている。ここで、前記隔壁層は、厚さが200nm以下であることが好ましい。このような膜厚に設定すると、隔壁層が形成されている領域と、隔壁層が形成されていない領域との境界部分に発生する段差を低くできるので、液状組成物を均一に塗布することができ、有機機能層の膜厚ばらつきを抑えることができる。
本発明において、前記有機機能層の形成工程では、前記有機機能層を形成するための液状組成物を前記隔壁層で囲まれた領域内に選択的に塗布する構成を採用してもよい。より具体的には、有機機能層を形成する際、インクジェット法を採用する。かかる方法で製造した有機EL装置では、前記有機機能層が、前記隔壁層で囲まれた領域内に選択的に形成されている。
本発明は、前記層間絶縁膜が感光性樹脂層を含んでいる場合に適用すると効果的である。層間絶縁膜が感光性樹脂層を含んでいる場合、その上層側を平坦化できるという利点がある一方、コンタクトホールのアスペクト比が大きくなるが、本発明によれば、コンタクトホールに起因する不具合の発生を確実に防止することができる。本発明において、コンタクトホールのアスペクト比が0.5以上である場合に適用すると、効果が顕著である。アスペクト比が大きいほど、コンタクトホールに起因する不具合が発生しやすいが、本発明によれば、かかる不具合の発生を確実に防止することができる。
本発明を適用した有機EL装置は、表示装置や面光源、さらには、複写機などといった画像記録装置に用いる露光ヘッドとして用いることができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。以下の説明で参照する図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。また、以下の説明では、対応関係を分りやすくするため、図9を参照して説明した部分と共通する部分には同一の符号を付して説明する。なお、以下の説明では、有機EL装置の基本的な構成を説明した後、各実施の形態を説明する。
また、以下に説明する実施の形態のうち、実施の形態1、2では、フレキソ印刷法、スピンコート法、インクジェット法、スリットコート法(カーテンコート法)、ダイコート法などの塗布法を用いて、隔壁層で囲まれた発光領域に限らず、隔壁層の表面も含めた広い領域にわたって有機機能層を形成する例を説明し、実施の形態3では、インクジェット法を用いて隔壁層で囲まれた発光領域に有機機能層を選択的に形成する例を説明する。
[基本的な構成]
図1は、本発明が適用される有機EL装置の電気的構成を示すブロック図である。図1に示す有機EL装置100は、複数の走査線101と、走査線101に対して交差する方向に延びる複数の信号線102と、信号線102に並列に延びる複数の電源線103とがそれぞれ配線された構成を有するとともに、走査線101および信号線102の各交点付近に、後述する画素領域100aが設けられている。信号線102には、シフトレジスタ、レベルシフタ、ビデオラインおよびアナログスイッチを備えるデータ側駆動回路104が接続され、走査線101には、シフトレジスタおよびレベルシフタを備える走査側駆動回路105が接続されている。画素領域100aの各々には、走査線101を介して走査信号がゲート電極に供給されるスイッチング用の薄膜トランジスタ112と、このスイッチング用の薄膜トランジスタ112を介して信号線102から供給される画素信号を保持する保持容量130と、保持容量130によって保持された画素信号がゲート電極に供給される駆動用の薄膜トランジスタ30と、この薄膜トランジスタ30を介して電源線103に電気的に接続したときに当該電源線103から駆動電流が流れ込む画素電極7a(陽極層)と、この画素電極7aと対極層12(陰極層)との間に挟まれた有機機能層20とが設けられている。ここで、画素電極7a、有機機能層20および対極層12は、有機EL素子10を構成している。
かかる構成によれば、走査線101が駆動されてスイッチング用の薄膜トランジスタ112がオンになると、そのときの信号線102の電位が保持容量130に保持され、該保持容量130に状態に応じて、駆動用の薄膜トランジスタ30のオン・オフ状態が決まる。そして、駆動用の薄膜トランジスタ30のチャネルを介して、電源線103から画素電極11に電流が流れ、さらに有機機能層20を介して対極層12に電流が流れる。その結果、有機EL素子2は、これを流れる電流量に応じて発光する。
ここで、有機EL装置1が表示装置として用いられる場合、複数の画素領域100aがマトリクス状に配置される一方、有機EL装置1が画像記録装置の露光ヘッドとして用いられる場合、複数の画素領域100aが1列乃至3列に配置される。
[実施の形態1]
(全体構成)
図2は、本発明の実施の形態1に係る有機EL装置の断面図であり、複数の画素の一部の断面のみを示してある。
図2に示すように、有機EL装置100では、基板10bの表面にシリコン酸化膜などからなる下地保護膜(図示せず)が形成されているとともに、その表面側には薄膜トランジスタ30が形成されている。薄膜トランジスタ30は、島状の半導体膜1aに対して、チャネル形成領域、ソース領域、ドレイン領域が形成された構造を備えている。半導体膜1aは、素子基板10に対してアモルファスシリコン膜を形成した後、レーザアニールやランプアニールなどにより多結晶化されたポリシリコン膜である。なお、基板10bには図1を参照して説明した薄膜トランジスタ112や保持容量130も形成されているが、本発明と直接には関係しないので、それらの図示および説明を省略する。
半導体膜1aの上層には、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、あるいはそれらの積層膜からなるゲート絶縁膜2が形成され、ゲート絶縁膜2の上層には、ゲート電極3aが形成されている。
ゲート電極3aの上層にはシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、あるいはそれらの積層膜からなる層間絶縁膜4が形成されている。層間絶縁膜4の表面にはドレイン電極5aが形成され、このドレイン電極5aは、層間絶縁膜4に形成されたコンタクトホール(図示せず)を介してドレイン領域に電気的に接続している。層間絶縁膜4の表面にはソース電極5bが形成されており、ソース電極5bは、ドレイン電極5aと同時形成された導電膜であり、コンタクトホール4bを介して薄膜トランジスタ30のソース領域に電気的に接続されている。なお、本形態では、半導体膜1aがコの字形状に屈曲しおり、ゲート電極がチャネル方向における2箇所に形成されたツインゲート構造を有している。このため、ドレイン電極5aと半導体膜1aのドレイン領域とは図2に表せない領域に形成されたコンタクトホールを介して電気的に接続している。また、本形態では、薄膜トランジスタ30がNチャネル型であるが、薄膜トランジスタ30がPチャネル型である場合、ソースとドレインとの関係は反対となる。
ドレイン電極5aおよびソース電極5bの上層側には、層間絶縁膜6が形成されている。本形態において、層間絶縁膜6は、厚さが1.5〜2.0μmの厚い感光性樹脂からなる平坦化膜として形成されている。
層間絶縁膜6の表面には、厚さが30〜50nmのITO(Indium Tin Oxide)膜からなる画素電極7aが島状に形成されている。画素電極7aは、層間絶縁膜6に形成されたコンタクトホール6aを介してソース電極5bに電気的に接続し、ソース電極5bは、層間絶縁膜4およびゲート絶縁膜2に形成されたコンタクトホール4bを介してソース領域に電気的に接続している。ここで、コンタクトホール6aのアスペクト比は0.5以上であり、本形態では、かかるコンタクトホール6aを介して、画素電極7aと薄膜トランジスタ30とが電気的に接続されている。
本形態では、画素電極7aの上層には、発光領域11を規定するための開口部を備えた隔壁層8aが形成されている。画素電極7aの上層には、厚さが数10〜100nmの有機機能層20が形成され、有機機能層20の上層には対極層12が形成されている。本形態において、有機機能層20は、フレキソ印刷法、スピンコート法、インクジェット法、スリットコート法、ダイコート法などの塗布法により形成されるため、有機機能層20は、隔壁層8aで囲まれた発光領域11だけでなく、隔壁層8aの表面も含めた広い領域にわたって形成されているが、有機EL素子10は、画素電極7aと、有機機能層20のうち、隔壁層8aの開口部に形成された部分と、対極層12とによって形成されている。有機機能層20は、例えば、画素電極7aの上層に形成された正孔注入層(電荷輸送層)と発光層とからなる。また、有機機能層20と対極層12との層間にはLiFなどからなる電子注入層が形成されることもある。なお、対極層12の表面側には、封止樹脂、封止基板、封止缶などにより封止部が構成されるが、本発明と直接的な関係がないので、その図示を省略してある。
トップエミッション型の有機EL装置100の場合、基板10bからみて発光素子100aが形成されている側から光を取り出すので、対極層12は、薄いアルミニウム膜や、マグネシウムやリチウムなどの薄い膜をつけて仕事関数を調整したITO膜などといった透光性電極として形成される一方、基板10bとしては、ガラスなどの透明基板の他、不透明基板も用いることができる。不透明基板としては、例えば、アルミナなどのセラミックス、ステンレススチールなどの金属板に表面酸化などの絶縁処理を施したもの、樹脂基板などが挙げられる。これに対して、ボトムエミッション型の有機EL装置100の場合、基板10bの側から光を取り出すので、基板10bとしては、ガラスなどの透明基板が用いられ、画素電極7aは、ITO等の透光性導電材料により形成される。なお、透光性導電材料としては、IZO(Indium Zinc Oxide)を用いることもできる。
(コンタクトホール6a内部および周辺の構成)
このように本形態では、基板10b上には、薄膜トランジスタ30と、薄膜トランジスタ30を覆う層間絶縁膜4、6、層間絶縁膜6に形成されたコンタクトホール6aを介して薄膜トランジスタ30に電気的に接続する画素電極7a、発光領域11を規定するための開口部を備えた絶縁性の隔壁層8a、発光層を含む有機機能層20、および対極層12が基板10b上に順に形成され、有機機能層20は、隔壁層8で囲まれた領域内、および隔壁層8の表面の双方に形成されている。
このように構成した有機EL装置1において、本形態では、コンタクトホール6aが、コンタクトホール6a内で画素電極7aの上層側に形成されたホール内絶縁膜8bにより埋められている。かかるホール内絶縁膜8bは、隔壁層8aと同時形成された絶縁膜である。すなわち、素子基板10では、コンタクトホール8aの内部および外部に塗布した絶縁膜形成用の液状材料を固化させてなる絶縁膜が形成されており、かかる絶縁膜のうち、コンタクトホール6aの内部を埋める部分によって厚いホール内絶縁膜8bが構成され、コンタクトホール6aの外側で画素電極7aと共通電極9aとの層間に形成されている部分によって、厚さが200nm以下の薄い隔壁層8aが構成されている。本形態では、絶縁膜形成用の液状材料として、ポリシラザンを所定の溶媒に溶解、分散させてなる液状物が用いられ、かかる液状材料は、後述するように、塗布後、焼成すると、シリコン酸化膜に転化する。それ故、隔壁層8aおよびホール内絶縁膜8bはいずれもシリコン酸化膜からなる。
(製造方法)
図3は、本発明の実施の形態1に係る有機EL装置の製造方法を示す工程断面図である。本形態の有機EL装置100を製造するには、基板10bの表面にシリコン酸化膜からなる下地保護膜(図示せず)を形成した後、薄膜トランジタ形成工程を行う。具体的には、まず、ポリシリコン膜からなる半導体膜1aを島状に形成する。それには、基板温度が150〜450℃の温度条件下で、基板10bの全面に、非晶質シリコン膜からなる半導体膜をプラズマCVD法により、例えば、40〜50nmの厚さに形成した後、レーザアニール法などにより、シリコン膜を多結晶化させ、次に、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングし、半導体膜1aを形成する。次に、CVD法などを用いて、半導体膜1aの表面にシリコン窒化膜やシリコン酸化膜、あるいはそれらの積層膜からなるゲート絶縁膜2を形成する。次に、基板10bの表面全体にモリブデン膜、アルミニウム膜、チタン膜、タングステン膜、タンタル膜などの金属膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングし、ゲート電極3aを形成する。次に、半導体膜1aに不純物を導入して、ソース領域やドレイン領域などを形成する。
次に、第1層間絶縁膜形成工程では、CVD法などを用いて、シリコン窒化膜やシリコン酸化膜、あるいはそれらの積層膜からなる層間絶縁膜4を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術を用いて、層間絶縁膜4にコンタクトホール4bを形成する。
次に、ソース電極形成工程では、基板10bの表面全体にモリブデン膜、アルミニウム膜、チタン膜、タングステン膜、タンタル膜、あるいはそれらの積層膜などの金属膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングし、ドレイン電極5aおよびソース電極5bを形成する。
次に、第2層間絶縁膜形成工程では、アクリル樹脂などの感光性樹脂を塗布した後、露光、現像し、図3(a)に示すように、コンタクトホール6aを備えた層間絶縁膜6(平坦化膜)を1.5〜2.0μmの厚さに形成する。コンタクトホール6aのアスペクト比は0.5以上である。
次に、画素電極形成工程では、基板10bの表面全体にITO膜からなる透明導電膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングし、厚さが30〜50nmの画素電極7aを形成する。その結果、画素電極7aはコンタクトホール6aの内部でソース電極5bに電気的に接続する。この状態で、コンタクトホール6aの内部には大きな凹部が形成されている。
次に、隔壁層形成工程では、スピンコート法などを用いて、ポリシラザンを所定の溶媒に溶解、分散させてなる液状材料を塗布した後、焼成してシリコン酸化膜を形成し、しかる後に、図3(b)に示すように、シリコン酸化膜をパターニングし、隔壁層8aおよびホール内絶縁膜8bを形成する。ポリシラザンは、Si−H結合、N−H結合、Si−N結合のみを備えた無機ポリマーであり、キシレン、ミネラルターペン、高沸点芳香族系溶剤を溶媒として溶解、分散させた液状物として塗布した後、大気中で温度が350〜500℃程度の条件、あるいは水蒸気含有雰囲気中で温度が100℃程度の条件で焼成すると、水分や酸素と反応し、緻密なアモルファスのシリコン酸化膜に転化する。本形態では、かかるシリコン酸化膜のうち、コンタクトホール8aの内部を埋める部分によってホール内絶縁膜8bが形成され、コンタクトホール6aの外側で画素電極7aを被う部分によって、膜厚が200nm以下の隔壁層8aが形成される。その結果、コンタクトホール6aの内部に形成されていた凹部は、ホール内絶縁膜8bで埋められる。
次に、有機機能層形成工程を行なう。本形態では、有機機能層20が正孔注入層と発光層とから構成されているため、正孔注入層形成工程と発光層形成工程を行なうが、本形態では、正孔注入層形成工程および発光層形成工程のいずれにおいても、フレキソ印刷法、スピンコート法、インクジェット法、スリットコート法、ダイコート法などの塗布法を行ない、図3(c)に示すように、隔壁層8aで囲まれた発光領域11だけでなく、隔壁層8aの表面も含めた広い領域にわたって有機機能層20を形成する。
具体的には、正孔注入層形成工程では、正孔注入層形成材料を含む液状組成物を基板10bの略全面に塗布した後、液状組成物に含まれる溶媒を蒸発させ、正孔注入層を定着させる。かかる液状組成物としては、ポリオレフィン誘導体である3、4−ポリエチレンジオシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸(PEDOT/PSS)や、ポリマー前駆体がポリテトラヒドロチオフェニルフェニレンであるポリフェニレンビニレン、1、1−ビス−(4−N、N−ジトリルアミノフェニル)シクロヘキサン等の正孔注入輸送層形成材料を極性溶媒に溶解させた組成物を用いることができる。極性溶媒としては、例えば、イソプロピルアルコール、ノルマルブタノール、γ−ブチロラクトン、N−メチルピロリドン、1、3−ジメチル−2−イミダゾリジノンおよびその誘導体、カルビト−ルアセテート、ブチルカルビト−ルアセテート等のグリコールエーテル類等を挙げることができる。
また、発光層形成工程では、発光層形成材料を含む液状組成物を基板10bの略全面に塗布した後、液状組成物に含まれる溶媒を蒸発させ、発光層を定着させる。かかる液状組成物としては、ポリフルオレン誘導体、ポリフェニレン誘導体、ポリビニルカルバゾール、ポリチオフェン誘導体、またはこれらの高分子材料に、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素、例えばルブレン、ペリレン、9、10−ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドン等をドープした発光層形成材料を非極性溶媒に配合したものを用いる。発光層形成材料としては、二重結合のπ電子がポリマー鎖上で非極在化しているπ共役系高分子材料が、導電性高分子でもあることから発光性能に優れるため、好適に用いられる。特に、その分子内にフルオレン骨格を有する化合物、すなわちポリフルオレン系化合物がより好適に用いられる。また、このような材料以外にも、例えば特開平11−40358号公報に示される有機EL素子用組成物、すなわち共役系高分子有機化合物の前駆体と、発光特性を変化させるための少なくとも1種の蛍光色素とを含んでなる有機EL素子用組成物も、発光層形成材料として使用可能である。また、非極性溶媒としては、正孔注入層に対して不溶なものが好ましく、例えば、シクロへキシルベンゼン、ジハイドロベンゾフラン、トリメチルベンゼン、テトラメチルベンゼン等を用いることができる。このような非極性溶媒を発光層形成用の液状組成物に用いることにより、正孔注入層を再溶解させることなく発光層形成用の液状組成物を塗布できる。
このようにして、正孔注入層および発光層からなる有機機能層20を形成した後は、図2に示すように、有機機能層20の上層に対極層12を形成する。その結果、画素電極7a、有機機能層20のうち、隔壁層8aの開口部に形成された部分、および対極層12によって、有機EL素子10が形成される。
(本形態の主な効果)
本形態では、図3(b)、(c)に示すように、画素電極7aを形成した後も、コンタクトホール6aの内部には大きな凹部が形成されているが、有機機能層20を形成する際、コンタクトホール6aは、厚いホール内絶縁膜8bですでに埋められている。従って、有機機能層20を塗布法で形成するにあたって、隔壁層8aの厚さを200nm以下にまで薄くして、隔壁層8aが形成されている領域と隔壁層8aが形成されていない領域との境界に形成される段差を小さくして、有機機能層20の膜厚の均一化を図った場合でも、コンタクトホール6aの底部や開口縁では隔壁層8aにピンホールなどの膜欠陥がないので、画素電極7aと有機機能層20とが発光領域11以外の箇所で短絡することがなく、発光領域11以外で発光するということがない。
また、有機機能層20を形成する際、コンタクトホール6aは、厚いホール内絶縁膜8bですでに埋められているので、コンタクトホール6aに起因する凹凸が原因でコンタクトホール6aの開口縁に隔壁層8aや有機機能層20が形成さなれない、又は不均一に形成されるという事態が発生しないので、対極層12が画素電極7aと短絡するおそれもない。
さらに、対極層12をストライプ状に形成した場合や、対極層12の電気的抵抗を低減するための補助配線を設けた場合、コンタクトホール6aに起因する凹凸が原因で対極層12や補助配線に段差切れが発生するという事態が発生することもないので、対極層12の電気的抵抗が不用意に増大することもない。
それ故、本形態によれば、有機EL装置100の信頼性および発光特性の向上を図ることができる。また、層間絶縁膜6が厚くてコンタクトホール6aのアスペクト比が0.5以上であっても、コンタクトホール6aの内部およびその開口縁での短絡や断線を確実に防止できるので、層間絶縁膜6として感光性樹脂からなる平坦膜を用いることができる。
また、隔壁層8aおよびホール内絶縁膜8bを形成するにあたっては、絶縁膜形成用の液状材料を塗布した後、固化させるため、コンタクトホール6aを容易かつ確実に埋めることができる。しかも、隔壁層8aを形成する工程を利用してホール内絶縁膜8bを形成したので、製造工程数の増大を避けることができる。
しかも、画素電極7aを形成した状態で、コンタクトホール6aの内部に凹部が残っていてもよいので、画素電極7aを構成するITO膜の厚さは30〜50nmでよく、ITO膜でコンタクトホールを埋める必要がない。それ故、ITO膜を過剰に厚くしなくてもよい。
[実施の形態1の変形例]
実施の形態1では、隔壁層8aおよびホール内絶縁膜8bを同時形成するにあたって、ポリシラザンを用いたが、隔壁層8aおよびホール内絶縁膜8bをその他の塗布型酸化膜、及びアクリル樹脂やポリイミド樹脂などといった感光性樹脂により同時形成してもよい。
[実施の形態2]
(コンタクトホール6a内部および周辺の構成)
図4は、本発明の実施の形態2に係る有機EL装置100の断面図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらを図示することにして、それらの説明を省略する。
図4に示すように、本形態の有機EL装置100も、実施の形態1と同様、基板10b上には、薄膜トランジスタ30と、薄膜トランジスタ30を覆う層間絶縁膜4、6、層間絶縁膜6に形成されたコンタクトホール6aを介して薄膜トランジスタ30に電気的に接続する厚さが30〜50nmの画素電極7a、発光領域11を規定するための開口部を備えた絶縁性の隔壁層8a、発光層を含む有機機能層20、および対極層12が基板10b上に順に形成され、有機機能層20は、隔壁層8で囲まれた領域内、および隔壁層8の表面の双方に形成されている。
また、コンタクトホール6aは、コンタクトホール6a内で画素電極7aの上層側に形成されたホール内絶縁膜8eにより埋められている。かかるホール内絶縁膜8eは、後述するように、隔壁層8aと別工程で形成された絶縁膜であり、隔壁層8aの上層側に形成されている。すなわち、隔壁層8aは、CVD法により薄く形成したシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン窒酸化膜、シリコン酸窒化膜などのシリコン系絶縁膜であるのに対して、ホール内絶縁膜8eは、隔壁層8aを形成した後、コンタクトホール6a内で、隔壁層8aの上層で液状材料を固化させてなる絶縁膜である。絶縁膜形成用の液状材料として、ポリシラザンを所定の溶媒に溶解、分散させてなる液状物を用いることができる他、その他の塗布型酸化膜、及びアクリル樹脂やポリイミド樹脂などといった感光性樹脂を用いることができる。本形態では、絶縁膜形成用の液状材料として、感光性樹脂が用いられている。かかる感光性樹脂であれば、塗布、露光、現像により所定の箇所に絶縁膜を選択的に形成するのに適している。
(製造方法)
図5は、本発明の実施の形態2に係る有機EL装置に用いた素子基板の製造方法を示す工程断面図である。本形態の有機EL装置100を製造するにあたっては、実施の形態1と同様、図5(a)に示すように、薄膜トランジスタ形成工程、第1層間絶縁膜形成工程、ソース電極形成工程を行なった後、第2層間絶縁膜形成工程において、コンタクトホール6aを備えた層間絶縁膜6(平坦化膜)を1.5〜2.0μmの厚さに形成する。次に、画素電極形成工程では、基板10bの表面全体にITO膜からなる透明導電膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングし、厚さが30〜50nmの画素電極7aを形成する。この状態で、コンタクトホール6aの内部には大きな凹部が形成されている。
次に、隔壁層形成工程では、CVD法などを用いて、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜などのシリコン系絶縁膜を形成した後、図5(b)に示すように、シリコン系絶縁膜をパターニングし、膜厚が200nm以下の隔壁層8aを形成する。この状態でも、コンタクトホール6aの内部には大きな凹部が形成されている。
次に、ホール内絶縁膜形成工程では、スピンコート法などを用いて、隔壁層8aの上層に感光性樹脂を塗布した後、露光、現像し、図5(c)に示すように、コンタクトホール6aを埋めるようにホール内絶縁膜8eを形成する。
次に、有機機能層形成工程では、図5(d)に示すように、フレキソ印刷法、スピンコート法、インクジェット法、スリットコート法、ダイコート法などの塗布法を用いて、正孔注入層および発光層を備えた有機機能層20を形成する。しかる後には、図4に示すように、有機機能層20の上層に対極層12を形成する。ここで、有機機能層20は、フレキソ印刷法、スピンコート法、インクジェット法(液滴吐出法)、スリットコート法(カーテンコート法)、ダイコート法などの塗布法により形成されたため、発光領域11だけでなく、隔壁層8aの上層も含めた広い領域にわたって形成されており、画素電極7a、有機機能層20のうち、隔壁層8aの開口部に形成された部分、および対極層12によって、有機EL素子10が形成される。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、画素電極7aおよび隔壁層8aを形成した状態で、コンタクトホール6aの内部には大きな凹部が形成されているが、有機機能層20を形成する際、コンタクトホール6aは、厚いホール内絶縁膜8bですでに埋められている。従って、隔壁層8aの厚さを200nm以下にまで薄くして段差を小さくした場合でも、コンタクトホール6aの底部や開口縁では隔壁層8aにピンホールがないので、画素電極7aと有機機能層20とが発光領域11以外の箇所で短絡することがないなど、実施の形態1と略同様な効果を奏する。
また、本形態では、ホール内絶縁膜8eが、隔壁層8aと別工程で形成された絶縁膜であるため、ホール内絶縁膜8eと隔壁層8aとを別の絶縁材料で形成することができる。すなわち、隔壁層8aについてはCVD法により薄く形成するのに適したシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン窒酸化膜、シリコン酸窒化膜などのシリコン系絶縁膜を用いる一方、ホール内絶縁膜8eについては、コンタクトホール6a内を埋めるのに適した液状材料、例えば、感光性樹脂や、ポリシラザンの液状物などの塗布型酸化膜を用いて形成することができる。
[実施の形態2の変形例]
図6は、本発明の実施の形態2の変形例に係る有機EL装置100の断面図である。図7は、本発明の実施の形態2の変形例に係る有機EL装置に用いた素子基板の製造方法を示す工程断面図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1、2と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらを図示することにして、それらの説明を省略する。
図4および図5を参照して説明した形態では、隔壁層8aの形成工程の後にホール内絶縁膜8eを形成したため、コンタクトホール6a内において隔壁層8aの上層にホール内絶縁膜8eが形成されているが、本形態では、隔壁層8aの形成工程の前にホール内絶縁膜8eを形成するため、図6に示すように、ホール内絶縁膜8eは、コンタクトホール6a内において画素電極7aと隔壁層8aとの層間に形成されている。
すなわち、本形態では、図7(a)に示すように、薄膜トランジスタ形成工程、第1層間絶縁膜形成工程、ソース電極形成工程、第2層間絶縁膜形成工程、画素電極形成工程を行なった後、図7(b)に示すように、ホール内絶縁膜形成工程において、スピンコート法などを用いて、画素電極7aの上層に感光性樹脂を塗布した後、露光現像し、コンタクトホール6aを埋めるようにホール内絶縁膜8eを形成する。
次に、隔壁層形成工程では、図7(c)に示すように、CVD法などを用いて、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜などのシリコン系絶縁膜からなる隔壁層8aを膜厚が200nm以下になるように形成する。
次に、有機機能層形成工程では、図7(d)に示すように、フレキソ印刷法、スピンコート法、インクジェット法、スリットコート法、ダイコート法などの塗布法を用いて、正孔注入層および発光層を備えた有機機能層20を形成する。しかる後には、図6に示すように、有機機能層20の上層に対極層12を形成する。
このような構成を採用した場合も、実施の形態1、2と同様、画素電極7aを形成した状態で、コンタクトホール6aの内部には大きな凹部が形成されているが、有機機能層20を形成する際、コンタクトホール6aは、厚いホール内絶縁膜8bですでに埋められている。従って、隔壁層8aの厚さを200nm以下にまで薄くして段差を小さくした場合でも、コンタクトホール6aの底部や開口縁では隔壁層8aにピンホールがないので、画素電極7aと有機機能層20とが発光領域11以外の箇所で短絡することがないなど、実施の形態2と同様な効果を奏する。
[実施の形態3]
図8(a)、(b)は、本発明の実施の形態3に係る有機EL装置100の断面図、および有機EL装置100を形成する際、有機機能層20を形成する前の状態を示す断面図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらを図示することにして、それらの説明を省略する。
図8(a)に示すように、本形態の有機EL装置100も、実施の形態1と同様、基板10b上には、薄膜トランジスタ30と、薄膜トランジスタ30を覆う層間絶縁膜4、6、層間絶縁膜6に形成されたコンタクトホール6aを介して薄膜トランジスタ30に電気的に接続する厚さが30〜50nmの画素電極7a、発光層を含む有機機能層20、および対極層12が基板10b上に順に形成されている。また、画素電極7aの上層には、発光領域11を規定するための開口部を備えた絶縁性の隔壁層8が形成されている。
隔壁層8は、厚さが200nm以下のシリコン酸化膜やシリコン窒化膜などからなる親水性の下層側隔壁層8hと、厚さが0.1〜3.5μmのアクリル樹脂やポリイミド樹脂などの感光性樹脂からなる撥水性の上層側隔壁層8iとからなり、有機機能層20は、隔壁層8で囲まれた領域内に選択的に形成されている。
ここで、コンタクトホール6aは、隔壁層8と重なる発光領域11外に形成されている。コンタクトホール6aでは、画素電極7aを形成した後も大きな凹部が形成されているが、本形態では、コンタクトホール6aは、画素電極7aの上層側に形成されたホール内絶縁膜8kにより埋められている。
かかるホール内絶縁膜8kを形成するにあたっては、スピンコート法などを用いて、ポリシラザンを所定の溶媒に溶解、分散させてなる液状材料を塗布した後、焼成してシリコン酸化膜を形成し、しかる後に、8(b)に示すように、シリコン酸化膜をパターニングして隔壁層8hおよびホール内絶縁膜8kを形成する。かかる絶縁膜形成用の液状材料として、ポリシラザンを所定の溶媒に溶解、分散させてなる液状物を用いることができる他、その他の塗布型の酸化膜材料を用いることができる。
このような構成の有機EL装置100の製造方法では、実施の形態1と同様、薄膜トランジスタ形成工程、第1層間絶縁膜形成工程、ソース電極形成工程を行なった後、第2層間絶縁膜形成工程において、コンタクトホール6aを備えた層間絶縁膜6(平坦化膜)を1.5〜2.0μmの厚さに形成する。次に、画素電極形成工程では、基板10bの表面全体にITO膜からなる透明導電膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングし、厚さが30〜50nmの画素電極7aを形成する。この状態で、コンタクトホール6aの内部には大きな凹部が形成されている。
次に、隔壁層形成工程では、スピンコート法などを用いて、ポリシラザンを所定の溶媒に溶解、分散させてなる液状材料を塗布した後、焼成してシリコン酸化膜を形成し、下層側隔壁層8hおよびホール内絶縁膜8kを形成した後、下層側隔壁層8hの上層で感光性樹脂の塗布、露光、現像を行ない、上層側隔壁層8iを形成する。
なお、コンタクトホール6aを埋めるようにホール内絶縁膜8kを形成した後、下層側隔壁層8hおよび上層側隔壁層8iを形成してもよい。また、下層側隔壁層8hを形成した後、ホール内絶縁膜8kを形成し、しかる後に、上層側隔壁層8iを形成してもよい。
いずれの場合も、感光性樹脂を露光、現像して上層側隔壁層8iを形成する際、コンタクトホール6aの内部がホール内絶縁膜8kにより埋められているので、隔壁層8wを所定の形状をもって形成することができる。
次に、有機機能層形成工程では、インクジェット法を用いて、正孔注入層および発光層を備えた有機機能層20を形成する。
[他の実施の形態]
上記形態では、半導体層としてポリシコン膜を用いた例であったが、アモルファスシリコン膜や単結晶シリコン層を用いた素子基板10に本発明を適用してもよい。また、画素スイッチング素子として薄膜ダイオード素子(非線形素子)を用いた有機EL装置に本発明を適用してもよい。
本発明が適用される有機EL装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る有機EL装置の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る有機EL装置の製造方法を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態2に係る有機EL装置の断面図である。 本発明の実施の形態2に係る有機EL装置の製造方法を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態2の変形例に係る有機EL装置の断面図である。 本発明の実施の形態2の変形例に係る有機EL装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a)、(b)は、本発明の実施の形態3に係る有機EL装置の断面図、および有機EL装置を形成する際、有機機能層を形成する前の状態を示す断面図である。 (a)、(b)は各々、従来の有機EL装置の断面図である。
符号の説明
6・・層間絶縁膜(感光性樹脂層/平坦化膜)、6a・・コンタクトホール、7a・・画素電極、8、8a・・隔壁層、8b、8e、8k、8m・・ホール内絶縁膜、8h・・下層側隔壁層、8i・・上層側隔壁層、10・・有機EL素子、12・・対極層、20・・有機機能層、100・・有機EL装置

Claims (14)

  1. 少なくとも、トランジスタ素子と、該トランジスタ素子を覆う層間絶縁膜と、該層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介して前記トランジスタ素子に電気的に接続する画素電極と、発光領域を規定するための開口部を備えた絶縁性の隔壁層と、発光層を含む有機機能層と、対極層とを基板上に順に備えた有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法において、
    前記画素電極の形成工程の後、前記有機機能層の形成工程の前に、
    前記コンタクトホール内をホール内絶縁膜により埋めておくことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンスの製造方法。
  2. 前記ホール内絶縁膜を形成するにあたっては、少なくとも前記コンタクトホールを埋めるように絶縁膜形成用の液状材料を塗布した後、固化させることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンスの製造方法。
  3. 前記ホール内絶縁膜の形成工程では、前記コンタクトホールの外側でも前記液状材料を塗布した後、固化させて、前記隔壁層の少なくとも一層と前記ホール内絶縁膜とを同時形成することを特徴とする請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
  4. 前記隔壁層の形成工程の前あるいは後に、前記コンタクトホール内に塗布した前記液状材料を固化させて前記ホール内絶縁膜を前記隔壁層と別工程で形成することを特徴とする請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
  5. 前記有機機能層の形成工程では、前記有機機能層を形成するための液状組成物を前記隔壁層で囲まれた領域内および前記隔壁層の表面の双方に対して塗布することを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
  6. 前記有機機能層の形成工程では、前記有機機能層を形成するための液状組成物を前記隔壁層で囲まれた領域内に選択的に塗布することを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
  7. 少なくとも、トランジスタ素子と、該トランジスタ素子を覆う層間絶縁膜と、該層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介して前記トランジスタ素子に電気的に接続する画素電極と、発光領域を規定するための開口部を備えた絶縁性の隔壁層と、発光層を含む有機機能層と、対極層とが基板上に順に形成された有機エレクトロルミネッセンス装置において、
    前記コンタクトホールは、該コンタクトホール内で前記画素電極の上層側に形成されたホール内絶縁膜により埋められていることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス装置。
  8. 前記ホール内絶縁膜は、少なくとも前記コンタクトホールを埋めるように塗布された絶縁膜形成用の液状材料を固化させてなることを特徴とする請求項7に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  9. 前記ホール内絶縁膜と前記隔壁層の少なくとも一層とは、前記コンタクトホールの内部および外部に塗布した前記液状材料を固化させることにより、同時形成されてなることを特徴とする請求項8に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  10. 前記ホール内絶縁膜は、前記隔壁層とは別に、前記コンタクトホール内で、前記隔壁層の上層、あるいは前記画素電極の上層に塗布した前記液状材料を固化させてなることを特徴とする請求項8に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  11. 前記有機機能層は、前記隔壁層で囲まれた領域内および前記隔壁層の表面の双方に対して形成されていることを特徴とする請求項7乃至10の何れか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  12. 前記隔壁層は、厚さが200nm以下であることを特徴とする請求項11に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  13. 前記有機機能層は、前記隔壁層で囲まれた領域内に選択的に形成されていることを特徴とする請求項7乃至11の何れか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  14. 前記層間絶縁膜は、感光性樹脂層を含んでいることを特徴とする請求項7乃至13の何れか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
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