JP2009036487A - 給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 必要な温度の温水を常にタンクに貯えておくことができ、これにより給湯負荷への常に安定した温水供給が可能な信頼性にすぐれた給湯装置を提供する。
【解決手段】 水を密閉型タンク43に供給し、その密閉型タンク43内の水を各熱源機1で加熱して温水とし、その温水を密閉型タンク43に一旦貯え、その密閉型タンク43内の温水を開放型タンク5に供給して貯える。密閉型タンク43から開放型タンク5への温水の流路に流量調整弁51,52,53を設けるとともに、密閉型タンク43内の温水の温度を温度センサT1〜T5で検知し、その検知温度に応じて流量調整弁51,52,53の開度を制御する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、複数の熱源機を備えた給湯装置に関する。
圧縮機の吐出冷媒を水熱交換器、減圧器、室外熱交換器に通して圧縮機に戻し水熱交換器を凝縮器として機能させるヒートポンプ式冷凍サイクルを備えるとともに、水を密閉型タンクに供給し、タンクの水をポンプにより水熱交換器に通して循環させることによりタンクに湯水を貯える給湯装置がある(例えば特許文献1)。
このような給湯装置では、湯の使用量が多い施設での使用が可能なように、上記水熱交換器を有するヒートポンプ式冷凍サイクルおよびその水熱交換器に水を循環させる水サイクルからなる熱源機を複数台設置し、これら熱源機の運転台数を制御できるようにしたものがある。
特開2005―308250号公報
複数台の熱源機を有する給湯装置の場合、必要な温度の温水を常にタンクに貯えておくことが重要である。
この発明は上記の事情を考慮したもので、その目的は、必要な温度の温水を常にタンクに貯えておくことができ、これにより給湯負荷への常に安定した温水供給が可能な信頼性にすぐれた給湯装置を提供することである。
請求項1に係る発明の給湯装置は、水を密閉型タンクに供給し、その密閉型タンク内の水を各熱源機で加熱して温水とし、その温水を前記密閉型タンクに一旦貯え、その密閉型タンク内の温水を開放型タンクに供給して貯えるものであって、上記密閉型タンクから上記開放型タンクへの温水の流路に設けられた流量調整弁と、上記密閉型タンク内の温水の温度を検知する温度センサと、この温度センサの検知温度に応じて上記流量調整弁の開度を制御する制御手段と、を備える。
この発明の給湯装置によれば、必要な温度の温水を常にタンクに貯えておくことができる。これにより、給湯負荷への常に安定した温水供給が可能となって、信頼性の向上が図れる。
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、複数台の熱源機1が給水側主配管2と給湯側主配管3との間に並列に接続されるとともに、その給水側主配管2および給湯側主配管3との間に温水を密閉型タンクユニット4が接続されている。
密閉型タンクユニット4は、給水側主配管2の上流側が接続される配管接続口41、およびこの配管接続口41に流入した水の圧力を一定に保つ減圧弁42を有し、この減圧弁42を経た水を密閉型タンク43の下部に流入させ、その密閉型タンク43内の水を配管接続口42から給水側主配管2の下流側に導く。さらに、密閉型タンクユニット4は、給湯側主配管3の上流側が接続される配管接続口45、この配管接続口45に流入した温水を上記密閉型タンク43の上部に流入させてその密閉型タンク43に一旦貯え、その貯えた温水を圧力逃がし弁46、複数の流量調整弁51,52,53、および配管接続口47を介して開放型タンク5に供給する。流量調整弁51,52,53は、密閉型タンク43から開放型タンク5への温水の流路において互いに並列に接続されている。密閉型タンク43の下部の開口は水の流入口と流出口とを兼ねており、密閉型タンク43の上部の開口は温水の流入口と流出口とを兼ねている。また、密閉型タンク43に対し、密閉型タンク43の深さ方向に沿って複数の温度センサT1,T2,T3,T4,T5が取付けられている。これら温度センサT1,T2,T3,T4,T5は、密閉型タンク43の深さ方向に沿って順次に設けられており、最上部が温度センサT5、最下部が温度センサT1となっている。
給水側主配管2は、密閉型タンク43の下部の開口に接続され、水源(図示しない)の水を密閉型タンク43に供給するとともに、その密閉型タンク43内の水を各熱源機1に供給する働きをする。給湯側主配管3は、各熱源機1から流出する温水を密閉型タンク43に供給するとともに、密閉型タンク43内の温水を開放型タンク5に供給する働きをする。
開放型タンク5は、給湯側主配管3から供給される温水を貯え、貯えた温水を温水配管(図示しない)を介して給湯負荷へと供給するもので、内部の温水の水位を検出するための水位検出手段6を有している。水位検出手段6としては、互いに長さの異なる複数の電極棒の液体を通した相互間通電によって水位を検出する電極棒検出ユニット、あるいは開放型タンク5内の温水の圧力を圧力センサで検知してその検知圧力から水位を検出するものなど、いずれでもよい。
各熱源機1の具体的な構成を図2に示す。
すなわち、圧縮機11から吐出される冷媒が四方弁12を介して水熱交換器13に流れ、その水熱交換器13を経た冷媒が減圧器である膨張弁14、室外熱交換器15、および上記四方弁12を通って圧縮機11に吸込まれる。室外熱交換器15に外気を供給するための室外ファン16がその室外熱交換器15の近傍に設けられている。これら圧縮機11から室外ファン16までの機器により、ヒートポンプ式冷凍サイクルが構成されている。
上記給水側主配管2から第1三方弁22の第1流路の一端に第1配管21が接続され、その第1三方弁22の第1流路および第2流路のそれぞれ他端から上記水熱交換器13の水入口にポンプ24を介して第2配管23が接続されている。さらに、水熱交換器13の水出口から第2三方弁26の第3流路および第4流路のそれぞれ一端に第3配管25が接続され、その第3流路の他端から第1三方弁22の第2流路の一端に第4配管27が接続されている。また、第4配管27の中途部から給湯側主配管3に第5配管28が接続されるとともに、第2三方弁26の第4流路の他端から上記第1配管21に第6配管29が接続されている。これら第1配管21から第6配管29までの部品により、水サイクルが構成されている。
なお、第1三方弁22は選択的な開閉が可能な第1流路および第2流路を有し、第2三方弁26は選択的な開閉が可能な第3流路および第4流路を有している。
水熱交換器13に熱交換器温度センサ31が取付けられ、第2配管23における水熱交換器13の水入口近傍に流入側温度センサ32が取付けられ、第3配管25における水熱交換器13の水出口近傍に流出側温度センサ33が取付けられている。熱交換器温度センサ31は、水熱交換器13の温度(凝縮温度)Tc(℃)を検知する。流入側温度センサ32は、水熱交換器13に流入する水(または温水)の温度Twi(℃)を検知する。流出側温度センサ33は、水熱交換器13から流出する温水(または水)の温度Two(℃)を検知する。
圧縮機11と四方弁12との間の高圧側冷媒配管に吐出冷媒温度センサ61および高圧スイッチ62が取付けられ、室外熱交換器15に熱交換器温度センサ63が取付けられている。吐出冷媒温度センサ61は、圧縮機11の吐出冷媒温度Tdを検知する。高圧スイッチ62は、圧縮機11の吐出冷媒圧力(高圧側圧力)Pdの異常上昇時に作動する。熱交換器温度センサ63は、室外熱交換器15の温度(蒸発温度)Te(℃)を検知する。
そして、上記各熱源機1、密閉型タンクユニット4、および水位検出手段6が制御部7に接続されている。制御部7は、主要な機能として、次の(1)〜(12)の手段を有する。
(1)熱源機1の運転開始に際し、ヒートポンプ式冷凍サイクルの運転およびポンプ24の運転を開始し、熱交換器温度センサ31の検知温度Tcまたは流入側温度センサ32の検知温度Twiが設定値に達するまで、第2三方弁26の第3流路を閉じて第4流路を開き、かつ第1三方弁22の第1流路を開いて第2流路を閉じることにより、ポンプ24、水熱交換器13、第3配管25、第2三方弁26の第4流路、第6配管29、第1配管21、第1三方弁22の第1流路を通して水が循環する初期循環回路を形成する初期制御手段。
(2)上記初期制御手段による初期循環回路の形成後、熱交換器温度センサ31の検知温度Tcまたは流入側温度センサ32の検知温度Twiが設定値を超えると、第1三方弁22の第1流路を開いて第2流路を閉じ、かつ第2三方弁26の第3流路を開いて第4流路を閉じることにより、給水側主配管2の水を第1配管21、第1三方弁22の第1流路、第2配管23、ポンプ24を通して水熱交換器13に送り、その水熱交換器13から流出する温水を第3配管25、第2三方弁26の第3流路、第4配管27、第5配管28を通して給湯側主配管3に送る出湯回路を形成する出湯制御手段。
(3)熱交換器温度センサ43の検知温度Teが設定値未満(例えば0℃)の状態を所定時間以上にわたり継続した場合に、室外熱交換器15が着霜していると判定する着霜判定手段。
(4)上記着霜判定手段の判定結果が着霜のとき、室外熱交換器15の除霜が必要であるとの判断の下に、圧縮機11の運転を停止するとともに、第2三方弁26の第3流路を開いて第4流路を閉じ、かつ第1三方弁22の第1流路を閉じて第2流路を開くことにより、温水が水熱交換器13、第3配管25、第2三方弁26の第3流路、第4配管27、第1三方弁22の第2流路、ポンプ24を通って循環する温水循環回路を形成する温水循環制御手段。
(5)上記温水循環制御手段による温水循環回路の形成後、圧縮機11の運転を再開して同圧縮機11の吐出冷媒が室外熱交換器15、膨張弁14、水熱交換器13を通って圧縮機11に戻る除霜サイクルを形成する除霜制御手段。
(6)上記除霜制御手段による除霜サイクルの形成後、第1三方弁22の第1流路を閉じて第2流路を開き、かつ第2三方弁26の第3流路を閉じて第4流路を開くことにより、給湯側主配管3の温水が第5配管28、第4配管27、第1三方弁22の第2流路、ポンプ24を通って水熱交換器13に流れ、その水熱交換器13を経た水が第3配管25、第2三方弁26の第4流路、第6配管29、第1配管21を通って給水側主配管2に流れる温水利用除霜回路を形成する温水利用除霜制御手段。
(7)上記温水利用除霜制御手段による温水利用除霜回路の形成後、流出側温度センサ33の検知温度Twoが所定値(Twoa+ΔT)以上に上昇すると温水利用除霜回路から上記温水循環回路の形成に切換え、流出側温度センサ33の検知温度Twoが所定値Twoa未満に下降すると温水循環回路から上記温水利用除霜回路の形成に切換える切換制御手段。
(8)温度センサT1,T2,T3,T4,T5のうち上方側に位置する例えば温度センサT4の検知温度に応じて、各熱源機1の運転台数および流量調整弁51,52,53の開度を制御する第1制御手段。なお、温度センサT1,T2,T3,T4,T5のいずれかに異常が生じたときには、その異常が生じた温度センサを除く温度センサのうち、なるべく上方側に位置する温度センサの検知温度に応じて、各熱源機1の運転台数および流量調整弁51,52,53の開度を制御するという条件が設定されている。つまり、温度センサT4に異常が生じた場合は例えば温度センサT5の検知温度を温度センサT4用に補正して制御に使用し、温度センサT4,T5に異常が生じた場合は温度センサT3の検知温度を温度センサT4用に補正して制御に使用することになる。
(9)水位検出手段6の検出水位が満水近くに達した場合に、上記第1制御手段の制御に関わらず、各熱源機1の運転台数を減らす第2制御手段。
(10)水位検出手段6の検出水位が満水に達した場合に、上記第1制御手段の制御に関わらず、各熱源機1の運転を停止する第3制御手段。
(11)水位検出手段6の検出水位が満水に達していない場合の各熱源機1の運転停止に際し、最上部の温度センサT5の検知温度が所定値未満の状態を一定時間継続するまで流量調整弁51,52,53の開状態を維持して密閉型タンク43内の温水を開放型タンク5に導きその後に流量調整弁51,52,53を全閉する第4制御手段。
(12)流量調整弁51,52,53のいずれかに異常が生じた場合に、上記第1制御手段の制御に関わらず、残りの流量調整弁を全開する第5制御手段。
つぎに、上記の構成の作用について説明する。
(a)初期循環回路および出湯回路
熱源機1の運転開始に際し、ヒートポンプ式冷凍サイクルの運転およびポンプ24の運転が開始され、図3に示す条件に基づき、熱交換器温度センサ31の検知温度Tcが設定値Tcsに達するまで、または流入側温度センサ32の検知温度Twiが設定値Twisに達するまで、第2三方弁26の第3流路が閉じられて第4流路が開かれ、かつ第1三方弁22の第1流路が開かれて第2流路が閉じられる。これにより、図2に矢印で示すように、ヒートポンプ式冷凍サイクルにおいて、圧縮機11の吐出冷媒が四方弁12、水熱交換器13、膨張弁14、室外熱交換器15、四方弁12を通って圧縮機11に吸込まれる流れが生じて水熱交換器が凝縮器として機能する。水サイクルでは、水がポンプ24、水熱交換器13、第3配管25、第2三方弁26の第4流路、第6配管29、第1配管21、第1三方弁22の第1流路を通って循環する初期循環回路が形成される。
この初期循環回路の形成後、図3に示す条件に基づき、熱交換器温度センサ31の検知温度Tcが設定値Tcsを超えたとき、または流入側温度センサ32の検知温度Twiが設定値Twisを超えたとき、第1三方弁22の第1流路が開かれて第2流路が閉じられ、かつ第2三方弁26の第3流路が開かれて第4流路が閉じられる。これにより、図4に矢印で示すように、給水側主配管2の水が第1配管21、第1三方弁22の第1流路、第2配管23、ポンプ24を通って水熱交換器13に送られ、その水熱交換器13から流出する温水が第3配管25、第2三方弁26の第3流路、第4配管27、第5配管28を通って給湯側主配管3に送られる出湯回路が形成される。
このように、運転開始時は、先ず初期循環回路を形成して水熱交換器13を温め、水熱交換器13が十分に温まってから給湯側主配管3への出湯を行うことにより、給湯側主配管3を流れる温水の不要な温度低下を回避することができて、十分に温度上昇した高温水が給湯側主配管3および密閉型タンク43に供給される。
とくに、複数台の熱源機1を備え、その各熱源機1の運転台数を変えることができるので、全体の給湯能力を増大できるとともに、その給湯能力を広範囲で調節することができ
(b)停止中の熱源機1への温水の流入阻止
停止中の熱源機1では、第2三方弁26の第3流路が閉じられて第4流路が開かれ、かつ第1三方弁22の第1流路が開かれて第2流路が閉じられ、給湯回路が解除されて図2の初期循環回路が準備される。これにより、運転中の熱源機1で作られた給湯側主配管3内の温水が停止中の熱源機1の水サイクルに流入することがなくなり、運転中の熱源機1で作られた温水およびその熱エネルギを無駄なく密閉型タンク43に供給して貯えることができ、省エネルギ性および信頼性の向上が図れる。
(c)除霜
熱源機1の運転中、蒸発器として機能する室外熱交換器15の表面に徐々に霜が付着する。そこで、運転中、熱交換器温度センサ43の検知温度Teが監視され、その検知温度Teが設定値未満(例えば0℃)の状態を所定時間以上にわたり継続すると、室外熱交換器15が着霜していると判定される。
この着霜判定時、室外熱交換器15の除霜が必要であるとの判断の下に、除霜運転が実行される。
この除霜運転では、初めの数秒間だけ圧縮機11の運転が停止され、水サイクルにおいて、図5に矢印で示すように、第2三方弁26の第3流路が開かれて第4流路が閉じられ、かつ第1三方弁22の第1流路が閉じられて第2流路が開かれ、温水が水熱交換器13、第3配管25、第2三方弁26の第3流路、第4配管27、第1三方弁22の第2流路、ポンプ24を通って循環する温水循環回路が形成される。この温水循環回路の形成により、水熱交換器13の冷媒流路領域を含む全体が温水の予熱を受けて高温の均一状態となる。
初めの数秒間が経過した後、温水循環回路を維持したまま、圧縮機11の運転が再開されるとともに四方弁12が切換えられ、図5に矢印で示すように、圧縮機11の吐出冷媒が四方弁12、室外熱交換器15、膨張弁14、水熱交換器13を通って圧縮機11に戻る除霜サイクルが形成される。この温水循環回路および除霜サイクルにより、水サイクルの温水の余熱が室外熱交換器15に対する除霜熱として有効に利用される。
こうして、温水の予熱を利用した除霜が行われているとき、図6に示すように流出側温度センサ33の検知温度Twoが所定値Twoa未満に下降すると、予熱による除霜が限界となったとの判断の下に、またそのままでは室外熱交換器15が凍結に至る心配があることから、第1三方弁22の第1流路が閉じられて第2流路が開かれ、かつ第2三方弁26の第3流路が閉じられて第4流路が開かれる。これにより、図7に矢印で示すように、給湯側主配管3の温水が第5配管28、第4配管27、第1三方弁22の第2流路、ポンプ24を通って水熱交換器13に流れ、その水熱交換器13を経た水が第3配管25、第2三方弁26の第4流路、第6配管29、第1配管21を通って給水側主配管2に流れる温水利用除霜回路が形成される。この温水利用除霜回路により、給湯側主配管3または密閉型タンク43の高温水の熱が室外熱交換器15の除霜に利用される。
なお、温水利用除霜回路では、水熱交換器13を経た水が第3配管25、第2三方弁26の第4流路、第6配管29、第1配管21を通って給水側主配管2に流れるため、水熱交換器13での除霜側への熱移動量が少なくて水熱交換器13から流出する水の温度低下が少ないと、温度の高い水が給水側主配管2に流れ込んで他の熱源機1の水サイクルに流入するという事態を生じる。この場合、温度の高い水が流入した他の熱源機1では、冷凍サイクルの高圧側圧力が異常上昇して高圧スイッチ42が作動し、高圧保護制御が働いて不要に運転が停止してしまうことがある。
このような高圧保護制御による不要な運転停止を避けるため、図6の条件に従い、流出側温度センサ33の検知温度Twoが所定値(Twoa+ΔT)以上に上昇したとき、温水利用除霜回路から温水循環回路に切換えられる。
流出側温度センサ33の検知温度Twoが所定値Twoa未満に下降した場合には、十分な除霜熱を得るため、温水循環回路から温水利用除霜回路に切換えられる。
(d)温度制御
運転が開始されると、密閉型タンク43には給水側主管2からの水と給湯側主管3からの温水とが共に流入する。この密閉型タンク43内の水および温水の温度が温度センサT1,T2,T3,T4,T5で検知され、これら温度センサのうち上方側に位置する温度センサT4の検知温度(つまり温水温度)が設定値を維持するように、各熱源機1の運転台数および流量調整弁51,52,53の開度が制御される。
たとえば、運転開始に際し、温度センサT4の検知温度が設定値より低ければ、その検知温度に対応する所定台数の熱源機1が起動され、温度センサT4の検知温度が設定値に達したら、流量調整弁51,52,53の開度がその起動台数に対応する初期開度に設定され、全閉状態の流量調整弁51,52,53が初期開度で1分間開かれる。1分間の経過後、温度センサT4の検知温度が設定値を維持するように流量調整弁51,52,53の開度が制御される。
この温度制御により、給湯に必要な温度の温水を常に開放型タンク5に貯えておくことができる。とくに、互いに並列接続した複数の流量調整弁51,52,53を温水の流路に設けているので、開放型タンク5への温水流量をきめ細かく調節することが可能である。これに伴い、給湯負荷への常に安定した温水供給が可能となって給湯の信頼性が向上するとともに、密閉型タンク43内の上層域に高温の温水が存して下層域に低温の水が存するという理想的な温水温度分布が形成される。
なお、温度センサT4に何らかの異常が生じた場合は、例えば温度センサT5の検知温度が温度センサT4用に補正されて制御に使用され、温度センサT4,T5に異常が生じた場合は温度センサT3の検知温度が温度センサT4用に補正されて制御に使用される。これにより、温度センサT4の異常にかかわらず、上記温度制御を継続することができる。
(e)満水制御
開放型タンク5が満水に近くなると、開放型タンク5からの逆圧により、流量調整弁51,52,53を全開にしても、開放型タンク5に流れる温水の流量が減ってしまう。このままでは、密閉型タンク43が温水で満杯となり、密閉型タンク43内の上層域に高温の温水が存して下層域に低温の水が存するという理想的な温水温度分布が崩れて、密閉型タンク43の下部から各熱源機1側に温水が流れ出てしまう。この温水の流出は、熱エネルギの無駄であると同時に、各熱源機1におけるヒートポンプ式冷凍サイクルが過給湯負荷運転となってその高圧側圧力の異常上昇を招くなど、好ましくない。
そこで、開放型タンク5における水位検出手段6の検出水位が満水近くに達すると、上記温度センサT4の検知温度に応じた制御に関わらず、各熱源機1の運転台数が強制的に減らされる。この運転台数の低減により、密閉型タンク43が温水で満杯となる事態を未然に防ぐようにしている。
また、水位検出手段6の検出水位が満水に達した場合には、安全のため、各熱源機1の運転が強制的に停止される。
(f)停止後の温水の有効利用
水位検出手段6の検出水位が満水に達していない場合の各熱源機1の運転停止に際しては、密閉型タンク43に貯まった温水を有効に利用するため、最上部の温度センサT5の検知温度が所定値未満たとえば30℃未満または35℃未満の状態を一定時間たとえば3分間継続するまで、流量調整弁51,52,53の開状態が維持される。これにより、密閉型タンク43内の温水が開放型タンク5に導かれる。その後(3分間経過後)、流量調整弁51,52,53が全閉され、温度のあまり高くない温水が密閉型タンク43から開放型タンク5へ流れる不具合が未然に防止される。
(g)流量調整弁の異常
流量調整弁51,52,53のいずれかに異常が生じた場合には、上記温度センサT4の検知温度に応じた制御に関わらず、残りの流量調整弁が全開される。この場合、出湯温度の制御ができなくなるが、密閉型タンク43の温水が各熱源機1側に逆流して開放型タンク5に流れなくなるといった事態を回避することができ、開放型タンク5の湯切れを防ぐことができる。
(h)変形例
なお、上記実施形態では、3つの流量調整弁を用いたが、複数であれば、その数に限定はない。その他、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能である。
一実施形態の構成を示す図。 一実施形態における熱源機の具体的な構成および初期循環回路を示す図 一実施形態における初期循環回路と出湯回路との切換条件を示す図。 一実施形態における熱源機の出湯回路を示す図。 一実施形態における除霜サイクルおよび温水循環サイクルを示す図。 一実施形態における除霜サイクルと温水循環サイクルの切換条件を示す図。 一実施形態における除霜サイクルおよび温水利用除霜サイクルを示す図。
符号の説明
1…熱源機、2…給水側主配管、3…給湯側主配管、4…密閉型タンクユニット、5…開放型タンク、6…水位検出手段、7…制御部、11…圧縮機、13…水熱交換器、14…膨張弁(減圧器)、15…室外熱交換器、21…第1配管、22…第1三方弁、23…第2配管、24…ポンプ、25…第3配管、26…第2三方弁、27…第4配管、28…第5配管、29…第6配管、31…熱交換器温度センサ、32…流入側温度センサ、33…流出側温度センサ、43…密閉型タンク、51,52,53…流量調整弁、T1〜T5…温度センサ

Claims (7)

  1. 水を密閉型タンクに供給し、その密閉型タンク内の水を各熱源機で加熱して温水とし、その温水を前記密閉型タンクに一旦貯え、その密閉型タンク内の温水を開放型タンクに供給して貯える給湯装置において、
    前記密閉型タンクから前記開放型タンクへの温水の流路に設けられた流量調整弁と、
    前記密閉型タンク内の温水の温度を検知する温度センサと、
    前記温度センサの検知温度に応じて前記流量調整弁の開度を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする給湯装置。
  2. 前記密閉型タンクは、供給される水の流入口および前記各熱源機への水の流出口を下部に有するとともに、前記各熱源機からの温水の流入口および前記開放型タンクへの温水の流出口を上部に有することを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
  3. 前記制御手段は、前記温度センサの検知温度に応じて前記各熱源機の運転台数および前記流量調整弁の開度を制御することを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
  4. 前記開放型タンク内の水位を検出する水位検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記温度センサの検知温度に応じて前記各熱源機の運転台数および前記流量調整弁の開度を制御する第1制御手段と、前記水位検出手段の検出水位が満水近くに達した場合に前記第1制御手段の制御に関わらず前記各熱源機の運転台数を減らす第2制御手段と、前記水位検出手段の検出水位が満水に達した場合に前記第1制御手段の制御に関わらず前記各熱源機の運転を停止する第3制御手段と、前記水位検出手段の検出水位が満水に達していない場合の前記各熱源機の運転停止に際し前記温度センサの検知温度が所定値未満の状態を一定時間継続するまで前記流量調整弁の開状態を維持して前記密閉型タンク内の温水を前記開放型タンクに導きその後に前記流量調整弁を全閉する第4制御手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
  5. 前記温度センサは、前記密閉型タンクの深さ方向に沿って順次に設けられた複数の温度センサであり、
    前記制御手段は、前記各温度センサのうち上方側に位置する温度センサの検知温度が設定値を維持するように前記各熱源機の運転台数および前記流量調整弁の開度を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
  6. 前記制御手段は、前記各温度センサのいずれかに異常が生じたとき、その異常が生じた温度センサを除く温度センサのうち、なるべく上方側に位置する温度センサの検知温度に応じて前記各熱源機の運転台数および前記流量調整弁の開度を制御することを特徴とする請求項5に記載の給湯装置。
  7. 前記流量調整弁は、互いに並列に接続された複数の流量調整弁であり、
    前記制御手段は、前記温度センサの検知温度に応じて前記各熱源機の運転台数および前記各流量調整弁の開度を制御する第1制御手段と、前記各流量調整弁のいずれかに異常が生じた場合に前記第1制御手段の制御に関わらず残りの流量調整弁を全開する第5制御手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
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