JP2009036482A - 燃焼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 潜熱回収用の熱交換器で生じた凝縮水を浴槽にドレン排水する燃焼装置において、ドレン排水量を浴槽サイズに応じて制限する。
【解決手段】 凝縮水ドレン手段40は、潜熱回収用の副熱交換器8の下方に配置されて副熱交換器8から落下した凝縮水を回収する回収トレイ41と、回収トレイ41と浴槽湯供給回路75との間に接続されたドレン回路42と、ドレン回路42に設けられた中和器43およびドレンタンク44を備えている。制御手段60は、浴槽のサイズに対応したドレン量Qxを決定する。浴槽70の残水無しと判断した時に、切替弁49を切り替えてドレン回路42を浴槽湯供給回路75に連通させることにより、ドレンタンク44からの凝縮水を浴槽70へと排水する。このドレン排水は、所定ドレン量Qxの凝縮水を排水した時に終了する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃焼ガスの潜熱を回収できる高効率の燃焼装置に関し、より詳しくは潜熱回収時に生じる凝縮水の排水の改良に関する。
給湯用バーナの上方に主・副熱交換器を配置する給湯装置(燃焼装置)は公知である。これら熱交換器を給湯回路が通るようになっている。
下段(上流側)の主熱交換器は燃焼ガス中の顕熱を回収する。上段(下流側)の副熱交換器は燃焼ガス中の水蒸気(燃焼により発生した水分)を凝縮させて潜熱を回収する。上記顕熱回収により燃焼ガスの熱エネルギーの約80%を回収し、上記潜熱回収により約15%を回収するため、熱効率が非常に高くなる。
上記のような高効率の給湯装置では、副熱交換器で水蒸気の凝縮が生じる。この凝縮水は、燃焼により生じた硫黄酸化物、窒素酸化物等が溶け込んで硫酸、硝酸等になるため、強酸性を示す。そのため、この強酸性の凝縮水を中和処理する必要がある。また、上記凝縮水は通常の使用状況で1日に数リットル生じるため、その排水処理が必要となる。
そこで、従来の高効率給湯装置では、上記副熱交換器の下方に回収トレイを配置し、この回収トレイに専用のドレン配管を接続し、このドレン配管に炭酸カルシウム等の中和剤を収容した中和器を設け、回収トレイで回収した凝縮水を中和器で中和処理しドレン配管から排水していた。
しかし、専用のドレン配管を設置するスペースが無い場合や、建造物にドレン配管からの凝縮水を導く排水溝等を形成するのが困難な場合もあり、高効率型給湯装置の普及を妨げる要因になっていた。
上記不都合を解消すべく、特許文献1は凝縮水を浴槽へ排水するようにした高効率給湯装置を提案している。特許文献1の図8に示す追焚機能付きの給湯装置では、副熱交換器の下方に回収トレイが配置され、この回収トレイにドレン回路の一端が接続され、ドレン回路の他端が追焚循環回路の復路部においてポンプの吸い込み側に接続されている。ドレン回路には下流側に向かって順に中和器とドレンタンクが設けられている。
上記ドレン回路と追焚循環回路の接続点には、3方切替弁が設けられている。凝縮水の排水(ドレン排水)のタイミングでない時には、切替弁はポンプ吸い込み側を浴槽に連通させてドレン回路を遮断し、ポンプの駆動により追焚循環回路での浴槽湯の循環を行えるようになっている。ドレン排水のタイミングの時には、切替弁の切替によりポンプ吸い込み側をドレン回路に連通させ、ポンプを駆動することにより、ドレンタンクに溜まった凝縮水を追焚循環回路を介して浴槽へ排水(ドレン排水)するようにしている。
特許文献1の給湯装置では、浴槽湯への凝縮水の混合を避ける工夫がなされている。具体的には、浴槽水位を水位センサで監視し、この水位センサの水位が基準水位(追焚循環回路の浴槽への接続箇所に相当する水位)以下になった時に、浴槽の栓が抜かれたものと判断して、上記ドレン排水を行っている。
特開2005−265228号公報
しかし、浴槽水位が基準水位以下となった時でも、稀にではあるが、栓が抜かれていない場合がある。このような場合でも、特許文献1の給湯装置では、ドレンタンク内の凝縮水を一度に浴槽へ排水することになり、ユーザーが自動運転スイッチオン等により浴槽に足し湯をして入浴してしまう可能性がある。
凝縮水は中和器で中和されるとともに足し湯された湯により希釈されるため、ユーザーに悪影響を与える可能性は殆ど無いものの、微量の化学物質たとえばホルムアルデヒド等の濃度が、飲料水となる通常の水道水で求められている上限値を超えることも考えられる。本発明では、ドレン排水を効率的に行いつつ、浴槽湯の水質の向上を図ることを課題としている。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、給湯用バーナと、この給湯用バーナからの燃焼ガスの顕熱を回収する主熱交換器と、この主熱交換器の下流側において燃焼ガスの潜熱を回収する副熱交換器と、これら主熱交換器と副熱交換器を通る給湯回路と、この給湯回路からの湯を浴槽に供給する浴槽湯供給回路と、燃焼ガス中の水分が副熱交換器で凝縮することにより生成された凝縮水を回収して排水する凝縮水ドレン手段とを備え、
上記凝縮水ドレン手段が、上記副熱交換器の下方に配置されて副熱交換器から落下した凝縮水を回収する回収トレイと、上流端がこの回収トレイに接続され下流端が上記浴槽湯供給回路に接続されたドレン回路と、このドレン回路に設けられ凝縮水を中和する中和器と、ドレン回路において中和器の下流側に設けられ中和された凝縮水を溜めるドレンタンクと、ドレン回路においてドレンタンクの下流側に設けられた弁手段とを有する燃焼装置において、
さらに、浴槽における残水の有無を判断する浴槽残水判断手段と、浴槽のサイズに対応したドレン量を決定するドレン量決定手段と、ドレン排水制御手段とを備え、上記ドレン排水制御手段は、上記弁手段を遮断位置にして上記ドレン回路を遮断することにより上記ドレンタンクへの凝縮水の貯留を行い、上記浴槽残水判断手段で残水無しと判断した時に、上記弁手段を連通位置にして上記ドレン回路を上記浴槽湯供給回路に連通させることにより、ドレンタンクからの凝縮水を浴槽へと排水するドレン排水を実行し、上記ドレン量決定手段によって決定された所定ドレン量の凝縮水を排水した時に、このドレン排水を終了することを特徴とする。
上記構成によれば、浴槽の栓が抜かれていない状況で残水無しと判断して凝縮水を浴槽に排出しても、1回のドレン排水量を予め決められたドレン量に制限するため、浴槽湯と混合した凝縮水は十分に希釈され、その濃度を満足できるレベルまで低下させることができる。しかも、このドレン量は浴槽サイズに応じて決定し、浴槽サイズが小さい場合には少なくなるので、凝縮水の十分な希釈を確保でき、また浴槽サイズが大きい場合には多くするので、不必要に凝縮水のドレン量を減じるのを回避することができる。その結果、凝縮水が混合した場合の浴槽湯の水質を良好に維持しつつ、ドレン排水を効率的に行うことができる。
好ましくは、上記浴槽湯供給回路には、水量センサと、浴槽水位を検出する水位センサが設けられ、上記ドレン量決定手段は、上記給湯回路から上記浴槽湯供給回路を介して浴槽に湯または水を供給する際に、上記水量センサによる検出水量の積算値と上記水位センサによる浴槽の検出水位の上昇分の情報に基づき、浴槽サイズに対応した上記ドレン量を決定する。
これによれば、自動により浴槽サイズに応じたドレン量を決定することができる。
好ましくは、上記ドレン回路における上記ドレンタンクより下流側、または上記浴槽湯供給回路においてドレン回路接続点より下流側に水量センサが設けられ、上記ドレン排水制御手段は、ドレン排水の際に、この水量センサからの検出水量の積算値に基づきドレン排水量を演算し、このドレン排水量が上記所定ドレン量に達した時に、ドレン排水を終了する。
これによれば、検出値に基づいてドレン排水を行うので、ドレン排水量を確実に所定ドレン量に制限することができる。
好ましくは、上記ドレンタンクにはドレンレベル検出手段が設けられ、上記ドレン排水制御手段は、ドレン排水の際に、このドレンレベル検出手段からの検出レベルの低下の情報に基づきドレン排水量が上記所定ドレン量に達したと判断した時に、ドレン排水を終了する。
これによれば、検出値に基づいてドレン排水を行うので、ドレン排水量を確実に所定ドレン量に制限することができる。
好ましくは、上記ドレン回路においてドレンタンクの下流側には、1回のピストン往復動毎の送水量が一定である電磁ポンプが設けられ、この電磁ポンプにより上記ドレンタンクの凝縮水を排水するようにし、上記ドレン排水制御手段は、この電磁ポンプの駆動回数に1回当たりの送水量を乗じた値が、上記所定ドレン量に達した時に、ドレン排水を終了する。
これによれば、1回の動作での送水量が一定である電磁ポンプを用いてドレン排水を行うので、ドレン排水量を確実に所定ドレン量に制限することができる。
好ましくは、上記浴槽湯供給回路に水位センサが設けられ、上記浴槽残水制御手段は、この水位センサで検出される浴槽水位を監視し、この浴槽水位が基準水位以下になった時に、浴槽の栓が抜かれて浴槽残水が無くなったと判断する。
好ましくは、上記浴槽湯供給回路は、浴槽に接続された追焚循環回路と、一端が上記給湯回路に接続され他端がこの追焚循環回路に接続された湯張り回路により構成され、上記追焚循環回路にドレン回路が接続されるとともに追焚用熱交換器とポンプが設けられ、上記浴槽残水判断手段は、上記追焚循環回路のポンプを駆動した時に追焚循環回路に設けた水流検出手段が水流を検出しない場合に、浴槽残水無しと判断する。
好ましくは、上記ドレン回路が上記追焚循環回路において上記ポンプの吸い込み側に接続され、上記弁手段は上記ドレン回路と追焚循環回路の接続点に設けられた3方切替弁を含み、この切替弁の遮断位置ではポンプ吸い込み側を浴槽に連通させてドレン回路から遮断し、この切替弁の連通位置ではポンプ吸い込み側をドレン回路に連通させるようになっており、上記ドレン排水制御手段は、ドレン排水の際には、上記切替弁の切替動作によりポンプ吸い込み側をドレン回路に連通させるとともに、上記ポンプを駆動することを特徴とする。
本発明によれば、凝縮水が混合した場合の浴槽湯の水質を良好に維持しつつ、ドレン排水を効率的に行うことができる。
以下、本発明の第1実施形態をなす一体型2缶2水路タイプの追焚機能付き給湯装置(燃焼装置)について図1〜図3を参照しながら説明する。この給湯装置は、直方体形状をなす中空の缶1を有しており、缶1の底部に給湯、追焚に共通のファン2が設けられ、缶1の上端近傍に給湯、追焚に共通の排気口部3が設けられている。
上記缶1の内部空間は、仕切板1xで給湯用空間1aと追焚用空間1bに仕切られている。給湯用空間1aの下部には給湯用バーナ4aが配置され、追焚用空間1bには追焚用バーナ4bが配置されている。
上記バーナ4a,4bに燃料ガスを供給する管は、元管5xと、この元管5xを給湯用バーナ4aに接続する分岐管5aと、元管5xを追焚用バーナ4bに接続するための分岐管5bとを有している。
元管5xには、元ガス電磁弁6xとガス比例弁6yが設けられ、分岐管5a,5bにはそれぞれ分岐電磁弁6a,6bが設けられている。
上記給湯用空間1aには、バーナ4aの上方に顕熱回収用の主熱交換器7が配置され、さらにその上方(下流側)に潜熱回収用の副熱交換器8が配置されている。また、追焚用空間1bには、バーナ4bの上方に追焚用の熱交換器9が配置されている。本実施形態では、熱交換器7,9は受熱管7a,9aと多数のフィンにより構成されており、熱交換部8は受熱管8aにより構成されている。
給湯装置は、給湯回路10と、追焚循環回路20と、湯張り回路30とを備えている。本実施形態では、追焚循環回路20と湯張り回路30により、特許請求の範囲で定義した浴槽湯供給回路75が構成されている。
上記給湯回路10は、給水管11と、上記受熱管8aと、上記受熱管7aと、給湯管12とを上流側から下流側に向かってこの順に連ねることにより構成されている。給水管11と給湯管12との間には、熱交換器7,8をバイパスするバイパス管13が接続されている。
上記給水管11において、バイパス管13の上流側には水量センサ14、水量制御弁15が設けられ、バイパス管13と給水管11の接続点にはバイパス制御弁16が設けられている。さらに、給水管11には入水温度センサ(図示しない)が設けられ、給湯管12には、バイパス管13の上流側に熱交出口温度センサ17が設けられ、バイパス管13の下流側に出湯温度センサ18が設けられている。
上記追焚循環回路20は、復路管21(復路部)と、受熱管9aと、往路管22(往路部)とを順に連ねることにより構成されている。復路管21の吸い込み端と往路管22の吐出端は、浴槽70の側壁に設けた循環金具(図示しない)に接続されている。復路管21にはポンプ23、水位センサ24、水流スイッチ25(水流検出手段)が設けられている。
上記湯張り回路30は、一端が給湯管12において出湯温度センサ18の下流側に接続され、他端が上記復路管21においてポンプ23の吸い込み側(上流側)に接続されている(接続点をP1で示す)。
上記湯張り回路30には、注湯電磁弁31(注湯弁)と、逆止弁32と、水量センサ33が設けられている。
次に、副熱交換器8で凝縮された凝縮水を回収し排水する凝縮水ドレン手段40について説明する。このドレン手段40は、回収トレイ41と、ドレン回路42とを有している。この回収トレイ41は、給湯用空間1aにおいて、副熱交換器8の下方に配置され、浅いロート形状をなしている。
上記ドレン回路42は管からなり、一端が回収トレイ41の底部に接続され、他端が上記復路管21においてポンプ23の吸い込み側(上流側)に接続されている。この接続点(符号P2で示す)には、2位置3方弁からなる切替弁49が設けられている。
さらに上記凝縮水ドレン手段40は、ドレン回路42において上流側から下流側に向かって順に設けられた中和器43、ドレンタンク44、ドレン側電磁弁45(ドレン弁)、水量センサ46を備えている。上記切替弁49とドレン側電磁弁45は、特許請求の範囲で定義した弁手段を構成している。
上記中和器43には粒状をなす炭酸カルシウム等の中和剤が収容されている。中和器43には詰まりによる水位上昇を検出する2本の電極43aが設けられている。
上記ドレンタンク44には、ドレンレベル検出手段50が設けられている。本実施形態では、ドレンレベル検出手段50は、その下端がドレンタンク44の底部近傍にある接地電極51と、下端高さが異なる2本の電極52、53を有している。一方の電極52の下端高さはドレンタンク44の満水レベル(ドレンレベル2)を示し、他方の電極53の下端高さは満水レベルより低いレベル(ドレンレベル1)を示す。本実施形態ではドレンレベル1はドレンレベル2の半分より高い。例えばドレンレベル2が3.5リットルとすると、ドレンレベル1は3リットルである。なお、ドレンタンク44の実際の容量は、満水レベルと同じであってもよいし、これより若干量多くてもよい。
上記ドレン回路42において、ドレンタンク44の上流側の管部はドレンタンク44の上端または上端近傍に接続され、ドレンタンク44の下流側の管部はドレンタンク44の底部に連なっている。
給湯装置は更に、上述した種々のセンサ、検出手段からの情報を読み込んで、上述した種々の構成要素を制御する制御手段60(ドレン量決定手段、浴槽残水判断手段、ドレン排水制御手段を含む)と、この制御手段60に接続されたリモートコントローラ65(以下、リモコンと称す)を備えている。リモコン65はリモコン65の電源をオン、オフするリモコンスイッチと、自動運転スイッチと、追焚スイッチと、ドレンスイッチと、温度設定部と、設定温度、設定水位、警告等の表示を行う表示部を備えている。
上記構成をなす給湯装置の作用を説明する。なお、電磁弁6x、6a,6b,31,45は常閉であり、オン動作により開く。
まず、給湯運転について説明する。給湯管12の下流端に設けた出湯栓やシャワーを開くと給湯回路10に水が流れ、これを水量センサ14で検出した時に、制御手段60は、元ガス電磁弁6xを開くとともに分岐電磁弁6aの少なくとも1つを開き、給湯用バーナ4aの燃焼動作を行う。燃焼ガスは主熱交換器7を通り、さらに回収トレイ41と缶1との間を通り、副熱交換器8を通って排気口部3から排出される。給水管11から入った水は副交換器8で加熱され、さらに主熱交換器7で加熱され、設定温度の湯となって給湯管12から出湯される。
副熱交換器8で凝縮した水は、この副熱交換器8から回収トレイ41に落下し、ドレン回路42を通って中和器43に達し、この中和器43内の中和剤により中和され、ドレンタンク44に蓄えられる。したがって、給湯運転中は、副熱交換器8で凝縮水が発生し、ドレンタンク44の凝縮水の水位すなわちドレンレベルは上昇を続ける。
次に、自動運転について説明する。自動運転スイッチをオンした時には、図2に示すように、最初に浴槽サイズに応じたドレン量を既に決定したかを判断する(ステップ101)。ここで否定判断した時には、ドレン量決定を含む湯張り制御を行う。
詳述すると、給湯用バーナ4aでの燃焼を実行しながら注湯弁31を開いて所定量Q1(例えば10リットル)の湯張りを行う(ステップ102)。具体的には水量センサ33での検出水量の積算値が所定量Q1に達するまで湯張りを行う。その後で浴槽水位が循環金具位置(追焚循環回路20の接続箇所)に達したか否かを判断する(ステップ103)。具体的にはポンプ23を駆動して水流スイッチ25がオンしたか否かを判断する。ここで否定した時には、ステップ102を繰り返す。
上記のように所定量Q1で複数回の湯張りを繰り返して浴槽水位が循環金具位置に達すると、ステップ103で肯定判断してステップ104に進む。このステップ104では、所定量Q2(例えば20リットル)の湯張りを行い、その前後の水位センサ24の検出水位の差、すなわち浴槽水位の上昇分を演算する(ステップ105)。この水位上昇分は、浴槽70のサイズの情報を含む。浴槽サイズが大きいほど水位上昇分は小さくなるからである。
次に、設定水位まで湯張りを行う(ステップ106)。次に、上記所定量Q2の湯張りによる水位上昇分に基づきドレン量Qxを演算する(ステップ107)。このドレン量Qxは、1回のドレン排水での凝縮水排水量(ドレン排水量)を表す。それから、自動保温モード(ステップ108)に移行する。
上記ドレン量Qxは、上記水位上昇分にほぼ反比例し、浴槽サイズにほぼ比例する。すなわち浴槽サイズが小さいほど少なく、大きいほど多い。上記ステップ102〜107は、ドレン量決定手段を構成する。
なお、このドレン量Qxは、浴槽水位が設定水位に達するまでに要した注湯量(水量センサ33による検出水量の積算値)から求めてもよい。この場合、ドレン量Qxは注湯量に比例して決定される。
最小の浴槽サイズに対応するドレン量Qxは、ドレンタンク44における満水レベルの凝縮水貯留量より少ない。本実施形態では、最大の浴槽サイズに対応するドレン量Qxも、ドレンタンク44における満水レベルの凝縮水貯留量以下である。例えば1〜3リットルである。
上記ステップ101で、浴槽サイズに応じたドレン量Qxを既に決定していると判断した時には、通常の湯張りを行う(ステップ109)。概略的に説明すると、注湯電磁弁31を開き給湯用バーナ4aで燃焼を行うことにより、浴槽70に設定温度の湯を設定水位になるまで供給する。その後で、自動保温(ステップ108)を実行する。
上記湯張りの際も、副熱交換器8で発生する凝縮水は上記と同様に回収され中和されドレンタンク44に蓄えられる。
自動保温モードでは、所定時間間隔で追焚が行われ、浴槽70の湯が設定温度に保たれる。この追焚は、ポンプ23を駆動し、追焚用バーナ4bでの燃焼を実行することにより行われる。なお、リモコン65の追焚スイッチのオン操作によっても、この追焚が実行される。
次に、自動保温運転中にリモコン65の自動運転スイッチをオフした時の制御について、図3を参照しながら説明する。まず、自動運転を終了させ、リモコン65の自動表示を消灯するとともに保温表示を消灯し(ステップ121)、浴槽70の水位を監視し続ける(ステップ125)。ただし、この水位監視のステップ125の前に、水位検出を正確に行うために、追焚循環回路40のエア抜きを行う。具体的に述べると、ポンプ23をオンし(ステップ122)、水流スイッチ25がオンしたら(ステップ123)、ポンプ23をオフにして(ステップ124)、水位監視のステップ125に進む。
ステップ125で水位センサ24による浴槽水位で監視し続け、基準水位以下になったと判断した時には、浴槽70の栓が抜かれたものと判断し(浴槽70に残水がなくなったものと判断し)、ステップ130以下のドレン排水、配管洗浄に移行する。
なお、上記基準水位は、追焚循環回路20の浴槽70への接続箇所またはその近傍の水位であり、より具体的には、例えば循環金具の上端高さH0より10mm高い水位を指す。
なお、稀にではあるが、ユーザーが自動スイッチをオンする前に浴槽70の栓を抜き、浴槽70に残水が無い場合がある。この場合には、ステップ122でポンプ23をオンした後、ふろ水流スイッチ25はオフのままである。そこで、上記ステップ123では、所定時間待ってオンになるのを待ち、それでもオンにならない場合には、ステップ126に進み、ここでポンプ23をオフにした後、ステップ125をパスして、ステップ130以下のドレン排水及び配管洗浄を実行する。
上記自動運転スイッチオフの場合には、主にステップ125が浴槽残水判断手段として機能するが、ステップ123もその否定判断時により浴槽残水判断手段として機能する。
次に、ドレン排水、配管洗浄について説明する。切替弁49の切替動作を行ってポンプ23の吸い込み側を浴槽70側から遮断しドレン回路42側に連通させ(ステップ130)、ドレン側電磁弁45をオンし(ステップ131)、ポンプ23をオンする(ステップ132)。これにより、ドレンタンク44内の凝縮水が切替弁49を介して、ポンプ23に吸い込まれ、ポンプ23の吐出側から復路管21、熱交換器9の受熱管9a、往路管22を経て浴槽70に排出され、さらに浴槽70の排出口を経て、既存の下水管へと排出される。
なお、上記切替弁49の切替動作とドレン側電磁弁45のオン動作は、特許請求の範囲における弁手段の連通位置への切替動作を意味する。
上記ドレン排水動作において、ドレン回路42に設けた水量センサ46からの検出水量を積算し、その積算値が上述したように浴槽サイズに対応して決定されたドレン量Qxに達したか否かを判断し(ステップ133)、否定判断の時にはドレン排水を開始してからの時間が所定時間例えば1分を経過したか否かを判断する(ステップ134)。ステップ133,134で否定判断した場合にはドレン排水を継続する。
上記ステップ133で肯定判断した時には、ポンプ23をオフにし(ステップ135)、ドレン側電磁弁45をオフにし(ステップ136)、切替弁49の切替動作を行ってポンプ23の吸い込み側をドレン回路42側から遮断し浴槽70側に連通させる(ステップ137)。これにより、ドレン排水が終了する。
上記ステップ134で肯定判断した場合にも、ステップ135〜137に進んでドレン排水が終了する。
上記説明で明らかなように、ステップ130〜137はドレン排水制御手段を構成する。 なお、上記切替弁49の切替動作とドレン側電磁弁45のオフ動作は、特許請求の範囲の弁手段の遮断位置への切替動作を意味する。
上記ステップ133の意味を、以下に詳細に説明する。
上記ステップ125で肯定判断した時(あるいはステップ123で否定判断した時)、すなわち浴槽の栓が抜かれて残水無しと判断した時でも、実際には浴槽70の栓が抜かれていない場合が稀にある。その場合、ドレンタンク44から多量の凝縮水が浴槽70に排水された後で自動運転スイッチがオンされる等により足し湯がされることになり、ユーザーは凝縮水が混合した湯の中に入ることになる。
凝縮水は中和され足し湯により希釈されているので、凝縮水が混合した浴槽70の湯に入ってもユーザーに直接的な影響を与えることはないが、この湯におけるある種の化学物質の濃度が通常の水道水で規定されている上限値を超えてしまう可能性もある。
そこで、予め一回のドレン排水での排水できる量を、所定ドレン量Qxに制限し、このドレン量Qxに達したら、たとえドレンタンク44に凝縮水がまだ残っていてもドレン排水を強制的に終了するのである。これにより、化学物質の濃度が高くなるのを防止することができる。
上記ドレン量Qxは浴槽サイズが小さい場合には少なくなるので、凝縮水の十分な希釈を確保でき、また浴槽サイズが大きい場合には多くするので、不必要に凝縮水のドレン量を減じるのを回避することができる。その結果、凝縮水が混合した場合の浴槽湯の水質を良好に維持しつつ、ドレン排水を効率的に行うことができる。
なお、自動運転スイッチオフの状況で、浴槽70の栓が抜かれて水位が基準水位以下まで低下したと判断した時には、ドレンタンク44の凝縮水の貯留量の多少に拘わらずドレン排水を実行するので、貯留量が少ない場合にはドレン量Qxに達するまでにドレンタンク44が空になってしまうこともある。その場合には、ステップ134によって強制的にドレン排水を終了させるようになっている。ドレンタンク44の貯留量が所定量(ドレン量Qxより多い)以上の場合にのみドレン排水制御を行う場合には、上記ステップ134は不要である。
上記のようにしてドレン排水を実行した後で、注湯電磁弁31をオンすることにより、給湯管12から湯張り回路30を経た湯を追焚循環回路20内に流し、追焚循環回路20の配管洗浄を実行する(ステップ138)。この配管洗浄は、水量センサ33での検出水量の積算値が所定量例えば5リットルに達するまで行う。
なお、ステップ138では、給湯用バーナ4aの燃焼により風呂設定温度の湯からなる洗浄水を供給するが、給湯用バーナ4aの燃焼を実行せず、低温の水からなる洗浄水を供給してもよい。
また、この配管洗浄工程において、最初は加熱しない水を供給し、その後に熱湯(60°C)を供給してもよい。水でドレン水(凝縮水)を流せば異臭等の発生を防止でき、その後の熱湯で配管の消毒を行うことができる。
図3のステップ122〜138までの浴槽残水判断、ドレン排水、配管洗浄の制御は、湯張り中に自動運転スイッチ65yをオフにし湯張りを中止した時や、リモコンスイッチをオフにした時にも実行される。なお、リモコンスイッチをオフにした場合には、追焚循環回路20の配管洗浄の際に給湯用バーナ4aでの燃焼を実行せず、加熱されない水を洗浄水として提供する。
なお、自動運転スイッチをオフにした状態またはリモコンスイッチオフの状態で水位センサ24により常時水位を監視し、この水位低下により浴槽残水無しと判断して、上記ドレン排水、配管洗浄を実行してもよいし、所定時間間隔でポンプ23を駆動し、水流スイッチ25のオフにより、浴槽残水無しと判断して上記ドレン排水、配管洗浄を実行してもよい。
また、追焚運転中、追焚終了時でも、浴槽水位を監視し、基準水位以下になった時に、上記ドレン排水、配管洗浄を実行してもよい。
上述した給湯運転中には、ドレンタンク44の凝縮水の蓄積量すなわちドレンレベルに応じて、リモコン65の表示部65aへの警告表示や、給湯用バーナ4aの燃焼停止や、ドレン排水、配管洗浄等の制御を行う。
ドレンタンク44のドレンレベルの情報として、ドレンレベル検出手段50の段階的レベル検出(ドレンレベル1,2)の情報を用いる。
給湯運転中はドレンレベルを監視する。ドレンレベルが水位電極53に達した時、すなわちドレンレベル1に達した時には、ステップ122〜126と同様の制御(ただしステップ125の浴槽水位監視を除く)を実行し、浴槽残水有りでドレン排水をしない場合に、リモコン65の表示部に「満水警告」を表示する。
ドレンレベル1に達し、浴槽残水無しと判断した時(ステップ123で否定判断した時)には、上記ドレン排水を実行する。なお、この場合には「満水警告」の表示をしない。
上記ドレンレベル1の検出では、ドレン排水の実行の有無に拘わらず、給湯用バーナ4aの燃焼は継続される。
ドレン排水後の配管洗浄は、給湯停止を待って行う。
さらに、ドレンレベルが上昇して水位電極52に達した時、すなわちドレンレベル2(満水レベル)に達した時には、リモコン65の表示部65aに「満水」の警告表示をさせるとともに、給湯用バーナ4aの燃焼を停止する。これにより凝縮水が発生しなくなり、ドレンレベルは上昇しなくなる。
上記「満水」は、現実に満水レベルに達したことを警告するものであり、給湯を停止しても継続し、例えばリモコン65のリモコンスイッチ65xをオフにするまで継続される。
上記「満水警告」、「満水」の警告表示は、ユーザーにドレン排水を促す。ユーザーはこの警告表示により浴槽70の栓を抜く。すると、制御手段60は水位監視により浴槽水位が基準水位以下になったと判断した時に、上記ドレン排水制御と配管洗浄を実行する。
なお、稀に上記ドレン排水が実行されない場合には、ユーザーがドレンスイッチ65zをオンして、手動でドレン排水を実行する。この場合、ドレン排水はドレン量Qxに制限せず、例えばドレンタンク44が空になるまで行う。なお、この場合でも、浴槽栓が抜かれたか否かの判断(浴槽残水有無の判断)を行うが、省いてもよい。
以下、本発明の他の実施形態について説明する。これら実施形態において先行する実施形態に対応する構成部には図中同番号を付してその詳細な説明を省略する。
図4は、本発明の第2実施形態を示す。この実施形態では、ドレンレベル検出手段としてドレンタンク44に設けられた水位センサ50’が用いられる。この水位センサ50’によれば、ドレンレベルを無段階に検出できる。
第2実施形態では、第1実施形態と同様のタイミングでドレン排水を行うが、ドレン排水を実行する場合、ドレン排水の開始からの水位センサ50’によるドレンレベルの変化を監視し、このレベル変化(低下)に基づきドレン量を演算し、このドレン量が浴槽サイズにより決定された所定ドレン量Qxに達した時に、ドレン排水を終了する。
第2実施形態では、第1実施形態の水量センサ46は省略できる。
第2実施形態では、所定ドレン量Qxを決定する代わりにこれと等価のレベル変化量を決定し、上記水位センサ50’によるドレンレベルの変化量がこの決定された所定のレベル変化量に達した時に、ドレン排水を終了してもよい。このレベル変化量の決定は、ドレン量決定と実質的に等しい。
なお、図1の実施形態の検出手段において、下端高さが異なる電極を多数装備したドレンレベル検出手段50を用いる場合には、このドレンレベル検出手段50を上記水位センサ50’の代わりに用いることができる。この場合も、水量センサ46を省くことができる。
次に、本発明の第3実施形態について図5を参照しながら説明する。この実施形態では、ドレン回路42においてドレンタンク44の下流側、たとえばドレンタンク44とドレン電磁弁45との間に、ピストン往復動式の電磁ポンプ79が設けられている。この電磁ポンプ79では、1回のピストン往復動毎の送水量が一定である。本実施形態では第1、第2実施形態の切替弁49は省かれる。また、ドレン回路42の下流は追焚循環回路の復路管21においてポンプ23の吐出側に接続され、湯張り回路30の下流端はポンプ23に接続されており、回路構成が簡略化されている。
上記第3実施形態では、制御手段60は、第1実施形態と同様のタイミングで浴槽残水判断を行い、残水無しの場合にこの電磁ポンプ79を駆動してドレン排水を行う。この電磁ポンプ79の駆動回数に上記1回当たりの送水量を乗じた値が、上記所定ドレン量Qxに達した時に、ドレン排水を終了する。このドレン排水時に追焚循環回路20のポンプ23は駆動しなくてもよい。
次に、本発明の第4実施形態について図6を参照しながら説明する。この第4実施形態の給湯装置は、暖房、追焚機能を備えた給湯装置である。
缶1は、給湯用空間1aと暖房用空間1cに仕切られる。暖房用空間1cには、暖房用バーナ4c(他用途バーナ)と暖房用(他用途)の顕熱回収用の主熱交換器9’と潜熱回収用の副熱交換器9”が、給湯側と同様にして配置されている。バーナ4cには、給湯側と同様に、分岐管5cが接続され、分岐管5cには分岐電磁弁6cが設けられている。
暖房循環回路80(他用途回路)は、上記熱交換器9’、9”の受熱管9a’,9a”を含んでいる。この暖房循環回路80には、周知のように、オーバーフロータンク81、ポンプ82、液・液熱交換器83が設けられている。ポンプ82により循環される湯は、熱交換器9’、9”で加熱され、種々の暖房器等の端末器、端末設備を循環する。
追焚循環回路20Aは、上記液・液熱交換器83を通るようになっている。追焚時には暖房用バーナ4cの燃焼を実行しながら、ポンプ23、82を駆動し、暖房循環回路80の熱を液・液副熱交換器83を介して追焚循環回路20Aに伝達し、浴槽70の湯を加熱するようになっている。
本実施形態では、追焚循環回路20Aと湯張り回路30により、特許請求の範囲の浴槽湯供給回路75Aが構成されている。
本実施形態では、共通の回収トレイ41Aにより、給湯側の副熱交換器8と暖房側の副潜熱交換器9”から落下する凝縮水を回収するようになっている。
制御手段60で実行されるドレン排水、配管洗浄、リモコン表示制御、燃焼制御は、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
次に、本発明の第5実施形態について図7を参照しながら説明する。この第3実施形態の給湯装置は、給湯単能型である。
本実施形態では、追焚循環回路の代わりに、1本の送湯回路90が装備されている。この送湯回路90の上流端が、接続点P2’でドレン回路42の下流端に接続されており、下流端が浴槽70に接続されている。送湯回路90の中途部には、ポンプ23と水位センサ24が下流側に向かって順に設けられており、上記接続点P2’には切替弁49が設けられている。
上記送湯回路90と湯張り回路30で、本発明の浴槽湯供給回路95が構成される。湯張り回路30は、下流端で分岐し、一方の分岐路30aは上記切替弁49に接続され、他方の分岐路30bは送湯回路90に接続されている(接続点を符号P1’で示す)。
本実施形態では、浴槽残水判断は、水位センサ24の情報だけで行う。浴槽70への湯の供給は、注湯電磁弁31を開くことにより実行される。すなわち、給湯回路10からの湯が湯張り回路30、送湯回路90を介して浴槽70に供給される。
切替弁49は、凝縮水を排水しない時には、ポンプ23の吸い込み側を湯張り回路30の分岐路30aに連通させ、凝縮水を排水する際にはポンプ23の吸い込み側をドレン回路42に連通させる。他の作用、制御は第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
上記実施形態において、分岐路30a,30bの一方を省略してもよい。
本発明は上記実施形態に制約されず、さらに種々の態様が可能である。例えば、第4、第5実施形態で、図4のドレンレベル検出手段50’を用いて第2実施形態と同様のドレン排水制御等を行ってもよいし、図5の電磁ポンプ79を用いて第3実施形態と同様のドレン排水制御を行ってもよい。
本発明は上記実施形態に制約されず、種々の態様が可能である。例えば、浴槽サイズに対応したドレン量の決定は、例えばリモコンでの操作によりドレン量を直接入力することによってもよい。また、リモコンやディップスイッチで浴槽サイズを入力し、制御手段でこの浴槽サイズに応じてドレン量を決定してもよい。
給湯装置は別体型の2缶2水路タイプであってもよい。
上記実施形態において、凝縮水の排水をドレン回路において切替弁とドレンタンクとの間に設けたポンプで行ってもよい。また、この排水を自然落下で行うようにしてもよい。
本発明の第1実施形態をなす追焚機能付き給湯装置の回路構成図である。 同実施形態において自動運転スイッチをオンした時に実行される制御を示すフローチャートである。 同実施形態において保温運転中に自動運転スイッチをオフにした時に実行される制御を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態をなす追焚機能付き給湯装置の回路構成図である。 本発明の第3実施形態をなす追焚機能付き給湯装置の回路構成図である。 本発明の第4実施形態をなす暖房、追焚機能付き給湯装置の回路構成図である。 本発明の第5実施形態をなす給湯単能型給湯装置の回路構成図である。
符号の説明
4a バーナ
7 主熱交換器
8 副熱交換器
9 追焚用熱交換器
10 給湯回路
20,20A 追焚循環回路
23 ポンプ
24 水位センサ
25 水流スイッチ25(水流検出手段)
30 湯張り回路
31 注湯電磁弁(注湯弁)
40 凝縮水ドレン手段
41 回収トレイ
42 ドレン回路
43 中和器
44 ドレンタンク
45 ドレン側電磁弁(ドレン弁、弁手段)
46 水量センサ
49 切替弁(弁手段)
50 ドレンレベル検出手段
50’ 水位センサ(ドレンレベル検出手段)
60 制御手段(浴槽サイズ決定手段、浴槽残水判断手段、ドレン排水制御手段)
65 リモートコントローラ
70 浴槽
75,75A 浴槽湯供給回路
79 電磁ポンプ
80 暖房循環回路(他用途回路)
90 送湯回路
95 浴槽湯供給回路

Claims (8)

  1. 給湯用バーナと、この給湯用バーナからの燃焼ガスの顕熱を回収する主熱交換器と、この主熱交換器の下流側において燃焼ガスの潜熱を回収する副熱交換器と、これら主熱交換器と副熱交換器を通る給湯回路と、この給湯回路からの湯を浴槽に供給する浴槽湯供給回路と、燃焼ガス中の水分が副熱交換器で凝縮することにより生成された凝縮水を回収して排水する凝縮水ドレン手段とを備え、
    上記凝縮水ドレン手段が、上記副熱交換器の下方に配置されて副熱交換器から落下した凝縮水を回収する回収トレイと、上流端がこの回収トレイに接続され下流端が上記浴槽湯供給回路に接続されたドレン回路と、このドレン回路に設けられ凝縮水を中和する中和器と、ドレン回路において中和器の下流側に設けられ中和された凝縮水を溜めるドレンタンクと、ドレン回路においてドレンタンクの下流側に設けられた弁手段とを有する燃焼装置において、
    さらに、浴槽における残水の有無を判断する浴槽残水判断手段と、浴槽のサイズに対応したドレン量を決定するドレン量決定手段と、ドレン排水制御手段とを備え、
    上記ドレン排水制御手段は、上記弁手段を遮断位置にして上記ドレン回路を遮断することにより上記ドレンタンクへの凝縮水の貯留を行い、上記浴槽残水判断手段で残水無しと判断した時に、上記弁手段を連通位置にして上記ドレン回路を上記浴槽湯供給回路に連通させることにより、ドレンタンクからの凝縮水を浴槽へと排水するドレン排水を実行し、上記ドレン量決定手段によって決定された所定ドレン量の凝縮水を排水した時に、このドレン排水を終了することを特徴とする燃焼装置。
  2. 上記浴槽湯供給回路には、水量センサと、浴槽水位を検出する水位センサが設けられ、
    上記ドレン量決定手段は、上記給湯回路から上記浴槽湯供給回路を介して浴槽に湯または水を供給する際に、上記水量センサによる検出水量の積算値と上記水位センサによる浴槽の検出水位の上昇分の情報に基づき、浴槽サイズに対応した上記ドレン量を決定することを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 上記ドレン回路における上記ドレンタンクより下流側、または上記浴槽湯供給回路においてドレン回路接続点より下流側に水量センサが設けられ、
    上記ドレン排水制御手段は、ドレン排水の際に、この水量センサからの検出水量の積算値に基づきドレン排水量を演算し、このドレン排水量が上記所定ドレン量に達した時に、ドレン排水を終了することを特徴とする請求項1または2に記載の燃焼装置。
  4. 上記ドレンタンクにはドレンレベル検出手段が設けられ、上記ドレン排水制御手段は、ドレン排水の際に、このドレンレベル検出手段からの検出レベルの低下の情報に基づきドレン排水量が上記所定ドレン量に達したと判断した時に、ドレン排水を終了することを特徴とする請求項1または2に記載の燃焼装置。
  5. 上記ドレン回路においてドレンタンクの下流側には、1回のピストン往復動毎の送水量が一定である電磁ポンプが設けられ、この電磁ポンプにより上記ドレンタンクの凝縮水を排水するようにし、
    上記ドレン排水制御手段は、この電磁ポンプの駆動回数に1回当たりの送水量を乗じた値が、上記所定ドレン量に達した時に、ドレン排水を終了することを特徴とする請求項1または2に記載の燃焼装置。
  6. 上記浴槽湯供給回路に水位センサが設けられ、上記浴槽残水制御手段は、この水位センサで検出される浴槽水位を監視し、この浴槽水位が基準水位以下になった時に、浴槽の栓が抜かれて浴槽残水が無くなったと判断することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の燃焼装置。
  7. 上記浴槽湯供給回路は、浴槽に接続された追焚循環回路と、一端が上記給湯回路に接続され他端がこの追焚循環回路に接続された湯張り回路により構成され、上記追焚循環回路にドレン回路が接続されるとともに追焚用熱交換器とポンプが設けられ、
    上記浴槽残水判断手段は、上記追焚循環回路のポンプを駆動した時に追焚循環回路に設けた水流検出手段が水流を検出しない場合に、浴槽残水無しと判断することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の燃焼装置。
  8. 上記ドレン回路が上記追焚循環回路において上記ポンプの吸い込み側に接続され、
    上記弁手段は上記ドレン回路と追焚循環回路の接続点に設けられた3方切替弁を含み、この切替弁の遮断位置ではポンプ吸い込み側を浴槽に連通させてドレン回路から遮断し、この切替弁の連通位置ではポンプ吸い込み側をドレン回路に連通させるようになっており、
    上記ドレン排水制御手段は、ドレン排水の際には、上記切替弁の切替動作によりポンプ吸い込み側をドレン回路に連通させるとともに、上記ポンプを駆動することを特徴とする請求項7に記載の燃焼装置。
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