JP2009035183A - アシストグリップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トラクタ1の操縦部4に配置するステアリングハンドル11前方のダッシュボード10に配置するアシストグリップ31であって、該アシストグリップ31を上下高さ変更可能に構成した。
【選択図】図2
Description
しかし操縦部への乗車、または降車に際しては、片手で前記アシストグリップを握り、他方の手でハンドルを握る場合が多い。この時ハンドルは固定されていないために、乗降時に身体の体重をかけたり、力を入れたりするとハンドルが回転してしまい、思わぬ方向へ身体が倒れたり、急に捩じられたりすることがあった。
そこで本発明においては、オペレータが、容易に操縦部へ乗車、または降車するための、アシストグリップの提供を課題とする。
図1は本発明の一実施例に係る、トラクタの全体的な構成を示した側面図、図2は実施例1のアシストグリップの側面図である。また、アシストグリップの詳細図として、図3は実施例1のアシストグリップの取付け図、図4は実施例2のアシストグリップの側面図、図5は実施例2のアシストグリップの取付け図である。更に、図6は本発明におけるアシストグリップの正面図、図7は同じく平面図、図8は本発明におけるアシストグリップと固定支持体との固定構造を示す図である。
まず図1により、トラクタ1の全体構造について説明する。
トラクタ1は、エンジンフレーム2の上部前側にエンジン部3が配設され、その後部に操縦部4が配設されている。前記エンジンフレーム2の前下部には、フロントアクスルケース5が左右揺動自在に配設され、該フロントアクスルケース5に軸支された前車軸(図示せず。)の両端には、前輪6・6が軸支されている。一方、前記エンジンフレーム2の後部には、ミッションケースが配設され、該ミッションケースの後部両側には、リアクスルケースに軸止された後車軸が設けられている。そして、該後車軸の両端部には、後輪7・7が軸支されている。
前記ボンネット9の後方には、ダッシュボード10が配設され、その内部には、燃料タンク等が収納されている。また、ダッシュボード10の上後部には、ハンドル軸を挿通するための開口部が設けられ、該ハンドル軸の上端にステアリングハンドル11が固設されている。また、該ステアリングハンドル11の前方には、回転数計や燃料計や警報ランプ等を配備した表示パネル12が配設され、該表示パネル12の前方、すなわち、前記ダッシュボード10の上前部には、本発明に係るアシストグリップ(前アシストグリップ)31が固設されている。また、前記ダッシュボード10の後方には、座席シート13が配設され、該座席シート13の両側部には、アシストグリップ(横アシストグリップ)16・16が配置されている。該座席シート13とダッシュボード10の間の下部には、ステップ14が設けられており、これらステアリングハンドル11、座席シート13等により、操縦部4が構成されている。
なお、座席シート13の後方には、安全フレーム15が立設されている。
次に、本発明に係るアシストグリップ31の実施例1について、図2、および、図3を用いて説明する。なお、図2、および、図3に示す矢印Aの向きを前方として、以下詳述する。
トラクタ1の操縦部4に配置した、ステアリングハンドル11前方のダッシュボード10にはアシストグリップ31が配置されており、該アシストグリップ31は上下高さ変更可能に構成されている。つまり、該アシストグリップ31は、樹脂製素材(ダッシュボード10と同素材。)で成形された一体型の正面視「門型」形状に構成され、ダッシュボード10の上面部に配設される。すなわち、前記アシストグリップ31の左右両側下部(基部)はステアリングハンドル11の前方に取り付けられており、ダッシュボード10(またはボンネット後部)の上面部(または上側面部)において、後述の固定支持体41を介して取付けられる。そして、この固定支持体41より緩やかに操縦部4側へ傾倒しながら、上方向へと(斜め上後方)延出される。つまり、アシストグリップ31はダッシュボード10上において側面視で前低後高状に上後方へ傾斜するように配置している。このアシストグリップ31の傾斜は前記表示パネル12の上部カバーの傾斜に合わせることで違和感なく意匠性を向上させている。こうして、操縦部4へ左右両側から乗車する場合に、ステアリングハンドル11の前部に位置するアシストグリップ31の側部31aを容易に握れるようにしている。
次に、本発明に係る固定支持体41の実施例1について、図2、および、図3を用いて説明する。
固定支持体41は断面視矩形状の鋼管で構成した本体41aの下面に螺子部42が下方に突設して形成され、該本体41aは斜め後上方に向かって延出して設けられる。すなわち、該本体41aの底部は板部材41cを水平方向に設けて塞がれており、該板部材41cの下面からは複数の螺子部42・42が垂下して設けられている。
すなわち、ボンネット9内後部には、エンジンフレーム2からラジエータブラケット17が立設されており、該ラジエータブラケット17の上部より機体後方に突出して、取付部となるステー18が一体的に形成されている。該ステー18の左右両側には、上部が開口された略筒状の嵌合部18aが一体的に形成され、該嵌合部18aの内部には前記螺子部42・42を挿通するための貫通孔44・44が上下方向に開口されている。つまり、固定支持体41の形状に合わせた略筒状の嵌合部18aが、ラジエータブラケット17上のステー18の左右両側上に一体的に構成されているのである。
すなわち、アシストグリップ31を固定支持体41に挿入し、基部19に設けられる複数組の貫通孔19a・19aのいずれか一つの組と本体41aに設けられる貫通孔41b・41bを所望の高さの位置で一致させ、該貫通孔19a・19aと貫通孔41b・41bに固定部材となる固定ピン43・43、または、ボルト等を挿入して抜け止め固定することで、アシストグリップ31を固定支持体41に固定することができる。
また、本発明に係るアシストグリップは、実施例1に示すように、その傾斜角度を保ったまま、傾斜方向と平行に摺動させて上下方向に調整可能とするのに対して、実施例2においては、その傾斜角度を保ったまま鉛直方向に摺動させて、上下方向に高さ調節可能な構造とすることもできる。この実施例2について、図4、および、図5を用いて説明する。なお、図4、および、図5に示す矢印Aの向きを前方として、以下詳述する。
アシストグリップ33は、前記実施例1の根元部の角度が異なるだけで、その他の構成は同じである。すなわち、アシストグリップ33の左右両側下部には、基部25・25が直下方向に垂下して設けられ、該基部25の上端よりアシストグリップ本体が前記同様に斜め後方に延設される。
[固定支持体]
固定支持体46の上端部には左右方向に貫通する2個の貫通孔46b・46bが設けられている。前記貫通孔46b・46bは固定支持体46の延出方向に対して直交方向に並列して設けられており、上述した、アシストグリップ33の基部25に設けられる一組の貫通孔25a・25aと同じ間隔を有する。
また、上述のアシストグリップ31(33)の高さ調節構造は、これに限定されるものではなく、以下に示す構造とすることも可能である。
該本体48aの側面には、固定手段49が配設されている。該固定手段49は摺動体となるロックピン50と付勢バネ51と支持ケース52を備える。支持ケース52はパイプ状に構成して、支持ケース52の軸心部の孔を本体48aの側面に開口したピン孔48bに一致させて該本体48aに固設し、本体48aの軸心と支持ケース52の軸心が直交するように配設している。該支持ケース52と前記ピン孔48bに貫通してロックピン50が摺動自在に挿入される。該ロックピン50の中途部には止め輪50bを外嵌し、該止め輪50bと支持ケース52の外側端との間のロックピン50上に付勢バネ51を外嵌している。
クランプ機構55は内径寸法を前記本体48aの外形寸法と略同一とするクランプ部材56と、該クランプ部材56の内径寸法を縮小して締め付ける締付ロッド57等から構成される。
そして、アシストグリップ31(33)を所望の高さに位置させた状態で、ハンドル58を締付方向に回動することにより締付片56a・56aの間隔が狭められて、クランプ部材56の内径寸法が縮小され、本体48a上部の直径も縮小されて、アシストグリップ31(33)の基部19(25)が締付固定されて、アシストグリップ31(33)は所望の高さに保持される。
すなわち、本体48aの側面に螺子孔48dを開口して、その螺子孔48dに一致させてナット45を固設し、本体48aの内径部にアシストグリップ31(33)の基部19(25)を挿入して所望の高さとしたうえで、前記ナット45に摺動体となるボルト59を捩じ込むことで、アシストグリップ31(33)の基部19(25)を締付固定するのである。なお、ボルト頭部を蝶ボルトとすることで、工具を必要とせず手動で容易に回動して締め付けることができる。また、ボルト59先端が当たる基部19(25)側面に所定間隔を開けて長手方向に複数の凹部を形成しておくことにより、確実に高さを保持することが可能となる。
このような固定方法を用いることにより、アシストグリップ31(33)をオペレータが所望する取付け高さに容易に保持することができる。
即ち、左右のアシストグリップ31(33)の基部19(25)において、該基部19(25)の延出方向側面にラック61を形成し、一方、固定支持体48の本体48a外側にピニオン62を回転自在に配置して前記ラック61と噛合させる。
前記ピニオン62はウオームホイールを兼用しており、該ピニオン62にウオーム65が噛合されている。つまり、ラック61とウオーム65の間にピニオン62が配置される。該ウオーム65の軸心延長上にハンドル等の操作部材66が連設される。
なお、前記操作部材66にモータなどのアクチュエータを連動連結することで、スイッチ等の操作により、アシストグリップ31(33)の高さを容易変更できる構成とすることもできる。
4 操縦部
10 ダッシュボード
11 ステアリングハンドル
12 表示パネル
17 ラジエータブラケット
18 ステー
20 ナット
31 アシストグリップ
41 固定支持体
Claims (4)
- トラクタの操縦部に配置するステアリングハンドル前方のダッシュボードに配置するアシストグリップであって、該アシストグリップを上下高さ変更可能に構成したことを特徴とするアシストグリップ。
- 前記アシストグリップの基部を、機体側に設けた固定支持体に上下摺動自在に挿入し、該固定支持体と前記基部との間に固定手段を配置したことを特徴とする請求項1に記載のアシストグリップ。
- 前記固定手段は、前記固定支持体に設けた貫通孔と、該貫通孔に合わせて前記アシストグリップの基部に設けた複数の貫通孔と、両貫通孔に挿入可能な締結部材より構成したことを特徴とする請求項2に記載のアシストグリップ。
- 前記アシストグリップを側面視前低後高状に傾斜して設け、ステアリングハンドルの前端に対して接近・離間するように、該アシストグリップの傾斜角度を保ったまま上下高さを変更するように構成したことを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のアシストグリップ。
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CN102887093B (zh) * | 2011-07-20 | 2015-03-04 | 株式会社本田阿克塞斯 | 车辆用辅助扶手 |
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