JP2009033091A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体力学量センサについて、センサの構造の簡略化、チップサイズの低減を図る。
【解決手段】半導体力学量センサのうちキャップ部20においてセンサ部10と対向する一面に第1絶縁膜22、第1配線層23、第2絶縁膜24、および第2配線層25によって構成される配線構造を設け、他方、センサ部10にセンサ構造体15〜17を設ける。そして、キャップ部20とセンサ部10とを接合することで、配線構造をセンサ構造体15〜17に接続しつつ、センサ構造体15〜17を封止する構造とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、ICやLSIの集積回路、可動部をもった半導体力学量センサ(加速度センサ、角速度センサ(Gyroセンサ)等)、MEM発振器をキャップにて保護した半導体装置およびその製造方法に関するものであり、特に、加速度センサや角速度センサ(Gyroセンサ)に適用すると好適である。
従来より、梁構造の可動部と固定部とを有し、例えば、可動部と固定部の間の容量変化を検出することにより、加速度、ヨーレート、振動等の力学量を検出する半導体力学量センサが提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。これら特許文献1〜3では、多層のSOI基板にセンシング部として機能する梁構造の可動部と固定部とが形成され、ポリシリコン等で各部の接続配線が形成されたものが示されている。
また、可動部をキャップ部材にて覆うことで、可動部への水や異物の混入などを防止できるようにする半導体力学量センサが特許文献4で提案されている。この特許文献4では、キャップ部材に貫通孔が多数設けられ、可動部や固定部が形成されたSOI基板に設けられたワイヤボンディングパッドにワイヤボンディングが直接行われることにより、当該ワイヤが配線層の代替とされているものが示されている。
さらに、半導体力学量センサとして、SOI基板のうち可動部等が設けられたシリコン層に対して、環状のバンプを介して別のSOI基板のうち信号処理回路が設けられたシリコン層が張り合わされた構造のものが特許文献5で提案されている。さらに環状バンプの別の例として特許文献6が提案されている。このような構造のセンサでは、信号処理回路と外部とを電気的に接続するために信号処理回路から配線層を設けると共に、当該配線層を環状のバンプと絶縁させつつクロスさせて環状のバンプの外側に引き出している。
特開平9−129898号公報 特開平11−295336号公報 特開平6−123628号公報 特開2004−333133号公報 特開2004−311951号公報 特開平11−94506号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載の技術では、センシング部が形成された基板と同一基板にポリシリコン層による配線層の形成を行うため、製造工程が複雑になり、製造される半導体力学量センサの歩留まりが低下してしまうという問題がある。
また、特許文献4に記載の技術では、キャップ部材を貫通する孔を多数形成する必要があり、かつ、ボンディングツールによりワイヤボンディングパッドにボンディングワイヤを接続するため、ツールが貫通孔の壁側面に接触しないように大きいサイズの貫通孔を形成する必要がある。これにより、半導体力学量センサが形成された半導体チップのチップサイズが大きくなってしまうという問題がある。
そして、特許文献5に記載の技術では、環状のバンプと配線層とがクロスするため、これらが電気的に絶縁されるようにバンプと配線層とを絶縁体層で分離しなければならない。これにより、半導体力学量センサの構造が複雑になってしまうという問題がある。
本発明は、上記点に鑑み、半導体装置について、センサの構造を簡略化することを第1の目的とし、チップサイズの低減を図ることを第2の目的とする。また、半導体装置の製造方法について、製造工程の簡略化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、キャップ部(20)は、センサ部(10)が接合される面に、当該センサ部(10)が接合される面の外縁部分とセンサ構造体(15〜17)とを繋ぐようにパターニングされた配線パターン部(23〜25)を有し、キャップ部(20)がセンサ部(10)に接合されることで、配線パターン部(23〜25)がセンサ構造体(15〜17)に接続され、センサ構造体(15〜17)と外部とが電気的に接続されるようになっていることを特徴とする。
これによると、センサ構造体(15〜17)が設けられたセンサ部(10)にではなく、キャップ部(20)に配線パターン部(23〜25)が設けられている。これにより、センサ構造体(15〜17)と当該センサ構造体(15〜17)とは構成が異なる配線パターン部(23〜25)とが同一基板に形成される必要が無いため、センサ部(10)に複雑な積層構造が設けられることはなく、センサ部(10)の構造を簡略化することができる。
また、請求項2に記載の発明では、配線パターン部(23〜25)は、当該センサ部(10)が接合される面の外縁部分とセンサ構造体(15〜17)とを繋ぐようにパターニングされた第1配線層(23)と、第1配線層(23)の上に形成され、センサ構造体(15〜17)に対向する場所とキャップ部(20)のうちセンサ部(10)が接合される面の外縁部分とに第1配線層(23)を露出させる開口部(24a)が設けられた絶縁膜(24)と、開口部(24a)から露出する第1配線層(23)の上に形成される配線部(25a)を有する第2配線層(25)とを備えて構成され、配線部(25a)がセンサ構造体(15〜17)に接続されると共に、センサ部(10)が接合される面の外縁部分に形成された配線部(25a)によってセンサ構造体(15〜17)と外部とが電気的に接続されるようになっていることを特徴とする。
このような配線パターン部(23〜25)の構成により、センサ部(10)にキャップ部(20)が接合されることで、センサ構造体(15〜17)と外部との電気的接続を行うようにすることができる。この場合、配線パターン部(23〜25)は積層構造であるが、センサ構造体(15〜17)が形成されないキャップ部(20)に配線パターン部(23〜25)そのものが形成されるだけであるので、センサ部(10)の構造を簡略化することができる。
請求項3に記載の発明では、センサ部(10)は、キャップ部(20)が接合される一面にセンサ構造体(15〜17)を一周して囲む周辺部(19)を有し、第2配線層(25)は、一端が他端に繋がった輪状であって、周辺部(19)に対応するように形成されると共に絶縁膜(24)の上に形成されることで第1配線層(23)と電気的に絶縁された気密封止部(25b)を有し、キャップ部(20)がセンサ部(10)に接合されることで、気密封止部(25b)が周辺部(19)に接合されると共に、キャップ部(20)とセンサ部(10)とによって構成される空間にセンサ構造体(15〜17)が封止されるようになっていることを特徴とする。
これにより、センサ構造体(15〜17)と配線パターン部(23〜25)との電気的接続を図ると共にセンサ構造体(15〜17)への水や異物の混入などを防止することができ、センサ構造体(15〜17)を保護することができる。
請求項4に記載の発明では、センサ部(10)は、キャップ部(20)が接合される一面のうち周辺部(19)で囲まれた領域の外側にワイヤ(31)が接続される接続部(18)を有しており、キャップ部(20)がセンサ部(10)に接合されることで、センサ部(10)が接合される面の外縁部分に形成された配線部(25a)と接続部(18)とが接続され、当該接続部(18)を介してセンサ構造体(15〜17)と外部とが接続されるようになっていることを特徴とする。
これにより、キャップ部(20)に貫通孔を設けてセンサ部(10)に設けられた配線構造にワイヤを接続する必要がなく、半導体装置のチップサイズの低減を図ることができる。
請求項5に記載の発明では、キャップ部(20)がセンサ部(10)に接合されることで、センサ部(10)が接合される面の外縁部分に形成された配線部(25a)にワイヤ(31)が接続され、当該ワイヤ(31)を介してセンサ構造体(15〜17)と外部とが接続されるようになっていることを特徴とする。
これによると、配線部(25a)にワイヤ(31)を直接接続することができる構造である。このため、キャップ部(20)のサイズを半導体装置のチップサイズとすることができ、当該チップサイズの低減を図ることができる。
請求項6に記載の発明では、センサ部(10)は、キャップ部(20)が接合される一面のうち周辺部(19)で囲まれた領域の外側に接続部(18)を有しており、接続部(18)にフリップチップ用のバンプ(60)が設けられていることを特徴とする。
これにより、他の基板をバンプ(60)にフリップチップ実装することができ、センサ部(10)、キャップ部(20)、そして他の基板の積層構造とすることができる。
センサ部(10)に対してバンプ(60)がキャップ部(20)よりも高い場合、板状の基板をセンサ部(10)にフリップチップ実装することができる。一方、センサ部(10)に対してバンプ(60)がキャップ部(20)よりも低い場合、他の基板のうちキャップ部(20)に対向する場所が凹んでいたり開口していたりするものをセンサ部(10)にフリップチップ実装することができる。
また、請求項7に記載の発明のように、キャップ部(20)のうち、センサ部(10)が接合される面とは反対側の面にIC回路部(50)を設けることができる。
これにより、IC回路部(50)にて信号の演算処理を行うことができる。この場合、IC回路部(50)を他の回路基板にフリップチップ実装することが可能となる。
一方、請求項8に記載の発明のように、キャップ部(20)のうち、センサ部(10)が接合される面にIC回路部(50)を設けることができる。
これにより、例えば絶縁膜(22)を介してIC回路部(50)と配線パターン部(23〜25)とを電気的に接続することができる。例えば、センサ構造体(15〜17)にて取得された物理量に応じた信号を処理して外部に出力することができる。
また、請求項9に記載の発明のように、第1配線層(23)として、当該センサ部(10)が接合される面の外縁部分とセンサ構造体(15〜17)とを繋ぐようにパターニングされたものを複数の方向に設けることができる。
これにより、半導体装置から外部への信号の取り出し方向を増やすことができ、半導体装置の実装の自由度を向上させることができる。
さらに、請求項10に記載の発明のように、キャップ部(20)において、センサ部(10)が接合される面のうち、配線部(25a)が接続される部分を除いて、少なくともセンサ構造体(15〜17)に対向する場所に凹部(21a)を設けることができる。
これにより、キャップ部(20)からセンサ構造体(15〜17)への影響を低減することができる。
請求項11に記載の発明では、キャップ部(20)は、シリコン基板(21)と、このシリコン基板(21)の上に形成された絶縁膜(22)とを有し、この絶縁膜(22)にシリコン基板(21)を露出させる開口部(22a)が設けられ、当該開口部(22a)内にシリコン基板(21)と第1配線層(23)とを電気的に接続する第1導通コンタクト部(26)が形成されており、第1配線層(23)の上に形成された絶縁膜(24)に第1配線層(23)を露出させる開口部(24a)が設けられ、当該開口部(24a)内に第1配線層(23)と気密封止部(25b)とを電気的に接続する第2導通コンタクト部(27)が設けられており、シリコン基板(21)は、第1導通コンタクト部(26)、第1配線層(23)、第2導通コンタクト部(27)、および気密封止部(25b)を経由してセンサ部(10)の周辺部(19)に電気的に接続されていることを特徴とする。
これによると、キャップ部(20)を構成するシリコン基板(21)とセンサ部(10)の周辺部(19)とを同電位とすることができ、簡略化した構造でセンサ構造体(15〜17)をシールドすることができる。
さらに、請求項12に記載の発明では、センサ部(10)は、センサ構造体(15〜17)が形成された第1シリコン層(11)と第2シリコン層(12)とが絶縁層(13)を挟みこんでなるSOI基板を有しており、第1シリコン層(11)は、センサ構造体(15〜17)を一周して囲む周辺部(19)を有し、絶縁層(13)には、周辺部(19)と第2シリコン層(12)との間に、周辺部(19)と第2シリコン層(12)とを電気的に接続する基板コンタクト部(11a)が設けられていることを特徴とする。
これにより、キャップ部(20)のシリコン基板(21)とセンサ部(10)の第2シリコン層(12)とを同電位とすることができ、簡略化した構造でセンサ構造体(15〜17)を挟みこむシールド構造を実現することができる。
また、請求項13に記載の発明のように、センサ部(10)を構成する第1シリコン層(11)の上に配線層(14)を設け、当該配線層(14)の上にキャップ部(20)が接合された構成とすることもできる。
請求項14に記載の発明では、センサ構造体(15〜17)には、センサ部(10)内で移動可能な可動電極(110)が含まれており、キャップ部(20)には、当該キャップ部(20)とセンサ部(10)とが接合されたときに可動電極(110)に対向する位置に第1配線層(23)が形成されており、第1配線層(23)と可動電極(110)との距離の変化を検出することで、センサ部(10)の一面に垂直な方向の加速度を検出するようになっていることを特徴とする。
このように、キャップ部(20)の第1配線層(23)の一部を、加速度センサを検出するための電極として用いることができる。これにより、センサ部(10)の一面に垂直な方向の加速度を検出することができる。
請求項15に記載の発明では、絶縁膜(24)の上には、可動電極(110)に対向する位置に対向電極(25c)が形成されており、可動電極(110)と対向電極(25c)との間の距離の変化を検出することでセンサ部(10)の一面に垂直な方向の加速度を検出するようになっていることを特徴とする。
これによると、対向電極(25c)を固定電極とすることができるので、第1配線層(23)を固定電極とする場合よりも、対向電極(25c)を固定電極と可動電極(110)と対向電極(25c)との距離を小さくすることができる。これにより、検出値の出力範囲を広くすることができる。
請求項16に記載の発明では、一面を有する板状であって、一面側の表層部に第1IC回路部(81)が設けられた第1チップ(80)と、一面を有する板状であって、一面側の表層部に第2IC回路部(91)が設けられた第2チップ(90)とを備え、第1チップ(80)は、第1IC回路部(81)の上に形成された第1絶縁膜(83)と、第1絶縁膜(83)の上にパターニングされて第1IC回路部(81)に接続される第1配線層(84)と、第1配線層(84)の上に形成され、第1配線層(84)を露出させる開口部(85a)が設けられた第2絶縁膜(85)と、開口部(85a)から露出する第1配線層(84)の上に形成される第2配線層(86)とを備えて構成される配線パターン部(82)を有し、第2チップ(90)は、第2IC回路部(91)の上に形成された第1絶縁膜(93)と、第1絶縁膜(93)の上にパターニングされて第2IC回路部(91)に接続される第1配線層(94)と、第1配線層(94)の上に形成され、第1配線層(94)を露出させる開口部(95a)が設けられた第2絶縁膜(95)と、開口部(95a)から露出する第1配線層(94)の上に形成される第2配線層(96)とを備えて構成される配線パターン部(92)を有し、第1チップ(80)の一面と第2チップ(90)の一面とが向かい合わされて、第1チップ(80)の配線パターン部(82)の第2配線層(86)と第2チップ(90)の配線パターン部(92)の第2配線層(96)とが接合されていることを特徴とする。
これによると、各チップ(80、90)に配線パターン部(82、92)をそれぞれ設けているので、各回路部(81、91)内に複雑な配線パターンを設ける必要がない。したがって、各回路部(81、91)で配線構造を簡略化することができる。各チップ(80、90)内に複雑な配線パターンを設けなくて済むため、各チップ(80、90)のチップサイズを低減することができる。
請求項17に記載の発明では、配線パターン部(82、92)それぞれは、第2絶縁膜(85、95)の上に、一端が他端に繋がった輪状であって、第2絶縁膜(85、95)の上に形成されることで第1配線層(84、94)と電気的に絶縁され、第2配線層(86、96)と同一の高さの気密封止部(86a、96a)を有し、第1チップ(80)における第2配線層(86)と第2チップ(90)における第2配線層(96)とが接合されると共に、第1チップ(80)における気密封止部(86a)と第2チップ(90)における気密封止部(96a)とが接合されて気密封止部(86a、96a)と第1絶縁膜(83、93)と第2絶縁膜(85、95)とで構成される空間が封止されるようになっていることを特徴とする。
これにより、気密封止部(86a、96a)で封止された空間を外部からの汚染から保護することができる。また、水蒸気、水分、イオン等によって各回路部(81、91)の特性が変動してしまうことを防止できる。
請求項18に記載の発明では、一面を有する板状であって、一面側の表層部にセンサ構造体(15〜17)が形成されたセンサ部(10)を用意する工程と、センサ部(10)が接合される面に、当該センサ部(10)が接合される面の外縁部分とセンサ構造体(15〜17)とを繋ぐようにパターニングされた配線パターン部(23〜25)を有する板状のキャップ部(20)を用意する工程と、配線パターン部(23〜25)がセンサ構造体(15〜17)に接続されるように、キャップ部(20)とセンサ部(10)とを接合して半導体装置を構成する工程とを含んでいることを特徴とする。
これによると、センサ部(10)にセンサ構造体(15〜17)を形成するだけで良く、センサ部(10)に複雑な配線構造を形成しなくても良い。このため、センサ部(10)の製造工程を簡略化することができる。また、キャップ部(20)に配線パターン部(23〜25)を設けるだけで良い。以上により、半導体装置を製造する製造工程を簡略化することができ、半導体装置の歩留まりを向上させることができる。
請求項19に記載の発明では、一面を有する板状であって、一面側の表層部にセンサ構造体(15〜17)が形成されたセンサ部(10)が複数形成されたセンサウェハを用意する工程と、センサ部(10)が接合される面に、当該センサ部(10)が接合される面の外縁部分とセンサ構造体(15〜17)とを繋ぐようにパターニングされた配線パターン部(23〜25)を有する板状のキャップ部(20)が複数形成されたキャップウェハを用意する工程と、各配線パターン部(23〜25)が各センサ構造体(15〜17)にそれぞれ接続されるように、センサウェハとキャップウェハとを接合する工程と、キャップウェハと共にセンサウェハをチップ単位に分割して半導体装置を構成する工程とを含んでいることを特徴とする。
このように、ウェハに複数のキャップ部(20)やセンサ部(10)を形成して各ウェハを接合した後、各センサに分割することで、一度に複数の半導体装置を形成することができる。このようにしても、本発明の第2の特徴と同様の効果を得ることができる。
請求項20に記載の発明では、キャップ部(20)として、キャップ部(20)のうちセンサ部(10)が接合される面の外縁部分とセンサ構造体(15〜17)とを繋ぐようにパターニングされた第1配線層(23)と、第1配線層(23)の上に形成され、センサ構造体(15〜17)に対向する場所とキャップ部(20)のうちセンサ部(10)が接合される面の外縁部分とに第1配線層(23)を露出させる開口部(24a)が設けられた絶縁膜(24)と、開口部(24a)から露出する第1配線層(23)の上に形成される配線部(25a)を有する第2配線層(25)とを有する配線パターン部(23〜25)が形成されたものを用意することを特徴とする。
このように、キャップ部(20)にあらかじめ配線パターン部(23〜25)を形成し、当該キャップ部(20)をセンサ部(10)に接合することにより、センサ部(10)にキャップをすると共にセンサ構造体(15〜17)に対する配線も行うことができる。これにより、半導体装置の製造を容易に行うことができる。
また、請求項21に記載の発明では、センサ部(10)として、キャップ部(20)が接合される一面にセンサ構造体(15〜17)を一周して囲む周辺部(19)が形成されたものを用意し、キャップ部(20)として、第2配線層(25)は、一端が他端に繋がった輪状であって、周辺部(19)に対応するように形成されると共に絶縁膜(24)の上に形成されることで第1配線層(23)と電気的に絶縁された気密封止部(25b)を有するものを用意し、半導体装置を構成する工程では、キャップ部(20)とセンサ部(10)とを接合することで、気密封止部(25b)を周辺部(19)に接合すると共に、キャップ部(20)とセンサ部(10)とによって構成される空間にセンサ構造体(15〜17)を封止することを特徴とする。
これにより、センサ構造体(15〜17)に対する配線と当該センサ構造体(15〜17)の封止とを同時に行うことができ、半導体装置の製造工程を簡略化することができる。
請求項22に記載の発明では、一面を有する板状であって、一面側の表層部に第1IC回路部(81)が設けられており、第1IC回路部(81)の上に形成された第1絶縁膜(83)と、第1絶縁膜(83)の上にパターニングされて第1IC回路部(81)に接続される第1配線層(84)と、第1配線層(84)の上に形成され、第1配線層(84)を露出させる開口部(85a)が設けられた第2絶縁膜(85)と、開口部(85a)から露出する第1配線層(84)の上に形成される第2配線層(86)とを備えて構成される配線パターン部(82)を有する第1チップ(80)を用意する工程と、一面を有する板状であって、一面側の表層部に第2IC回路部(91)が設けられており、第2IC回路部(91)の上に形成された第1絶縁膜(93)と、第1絶縁膜(93)の上にパターニングされて第2IC回路部(91)に接続される第1配線層(94)と、第1配線層(94)の上に形成され、第1配線層(94)を露出させる開口部(95a)が設けられた第2絶縁膜(95)と、開口部(95a)から露出する第1配線層(94)の上に形成される第2配線層(96)とを備えて構成される配線パターン部(92)を有する第2チップ(90)を用意する工程と、第1チップ(80)の一面と第2チップ(90)の一面とを向かい合わせ、第1チップ(80)の配線パターン部(82)の第2配線層(86)と第2チップ(90)の配線パターン部(92)の第2配線層(96)とを接合する工程とを含んでいることを特徴とする。
このように、配線パターン部(82、92)が設けられた各チップ(80、90)を用意して張り合わせるだけであるので、各チップ(80、90)の電気的接続を容易に行うことができ、半導体装置の製造工程を簡略化することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。以下で示される半導体装置としての半導体力学量センサは、可動部を有する加速度センサや角速度センサ(Gyroセンサ)等の力学量センサであり、例えば車両の加速度や角速度の検出に用いられるものである。
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体力学量センサの平面図である。図2は、図1に示されるセンサのA−A断面図である。また、図3(a)は、センサ部10の平面図、図3(b)はキャップ部20の平面図であり、センサ部10とキャップ部20とが対向する面の平面図をそれぞれ示している。なお、図3(b)では、第1絶縁膜22および第2絶縁膜24を省略してある。以下、図1〜図3を参照して半導体力学量センサの構造について説明する。
図2に示されるように、半導体力学量センサは、板状のセンサ部10と板状のキャップ部20とが互いに張り合わされて構成されている。
センサ部10は、加速度等の物理量を検出するセンシング部が設けられたものであり、第1シリコン層11と第2シリコン層12とで絶縁層13が挟みこまれて構成されるSOI基板と、第1シリコン層11の上に設けられた配線層14とよって構成されている。各シリコン層11、12として、例えばN型の単結晶シリコンが採用される。また、絶縁層13として例えばSiOが採用され、配線層14として例えばAlが採用される。
センシング部は、SOI基板のうち、一面を有する板状の第1シリコン層11において一面側の表層部に設けられている。具体的には、図1に示されるように、第1シリコン層11には、可動電極固定部15、可動電極部16、固定電極部17、接続部18、周辺部19が形成されている。
可動電極固定部15は、ブロック状をなしており、絶縁層13の上に2個所設けられている。これら可動電極固定部15の間に可動電極部16が配置されている。図3(a)に示されるように、可動電極部16は、各可動電極固定部15を繋ぐ直線部16aと当該直線部16aに垂直なばね部16bおよび棒状の電極部16cとにより構成され、各可動電極固定部15の間に配置されることで第2シリコン層12上に浮いた状態とされている。
そして、可動電極部16の電極部16cに対向する位置に、絶縁層13の上に棒状の固定電極部17が配置されている。実施例では最小の個数で示したが実際にはさらに多くの櫛歯状で作製する。これにより、可動電極部16の電極部16cと固定電極部17とが櫛歯状に配置された櫛歯電極、すなわちコンデンサが構成されている。
このような構成によると、半導体力学量センサが外部から加速度(や角速度)を受けた場合、可動電極部16のばね部16bがたわみ、位置が固定された固定電極部17に対して、可動電極部16の直線部16aが伸びる方向に可動電極部16の電極部16cが移動する。このため、固定電極部17と電極部16cとで構成されるコンデンサの容量値を検出することで半導体力学量センサが受ける加速度や角速度が得られるようになっている。以下では、可動電極固定部15、可動電極部16、固定電極部17によって構成される櫛歯構造をセンサ構造体という。
また、接続部18は、半導体力学量センサと外部とを電気的に接続するための端子として機能する部分である。図2に示されるように、第1シリコン層11の上に配線層14が設けられているため、当該配線層14を介して半導体力学量センサと外部とを電気的に接続できるようになっている。
そして、図3(a)に示されるように、周辺部19は、上記センサ構造体を一周して囲むと共に、接続部18を一周して囲むように設けられている。接続部18は一周していなくても動作上問題ないことはいうまでもない。すなわち、センサ構造体が設けられた領域と、外部と接続される接続部18が設けられた領域とが周辺部19によって分離されている。
他方、キャップ部20は、上記センサ構造体への水や異物の混入などを防止するものであり、シリコン基板21と、第1絶縁膜22と、第1配線層23と、第2絶縁膜24と、第2配線層25とを備えて構成されている。この第1絶縁膜22と第2絶縁膜24は同じ材料であってもよいし、また異なった材料でもよい。第1配線層23と第2配線層25の関係も同上である。なお、第1配線層23、第2絶縁膜24、第2配線層25は、本発明の配線パターン部に相当する。
シリコン基板21は、四角形状の一側面が当該一側面の反対側の側面側に凹んだ凹部21aを有している。当該凹部21aは、キャップ部20とセンサ部10とを重ね合わせたときに接続部18をシリコン基板21から露出させるためのものである。
シリコン基板21においてセンサ部10と対向する一面の上に第1絶縁膜22が形成されている。この第1絶縁膜22は第1配線層23とシリコン基板21とを絶縁するためのものである。また、当該第1絶縁膜22の上に第1配線層23がパターニングされて設けられている。
第1配線層23の上には、当該第1配線層23を覆うように第2絶縁膜24が形成されている。そして、第2絶縁膜24のうち、固定電極部17、可動電極固定部15、および接続部18と対向する部分がそれぞれ開口されている。
このように開口部が設けられた第2絶縁膜24の上に第2配線層25がパターニングされて設けられている。すなわち、第2配線層25は、センサ部10の固定電極部17、可動電極固定部15、接続部18にそれぞれ接合される配線部25aと、センサ部10の周辺部19に接合される気密封止部25bとにより構成される。この気密封止部25bは、第1配線層23を横切るように設けられている。言い換えると、気密封止部25bは、第1配線層23をまたぐように配置されている。
このような第2配線層25の配線構造において、シリコン基板21の一面からの配線部25aと気密封止部25bとの高さが同一になっている。
本実施形態では、シリコン基板21の一側面に凹部21aが設けられているため、当該凹部21aに対向する周辺部19に対応した第2配線層25は設けられていない。したがって、第2配線層25は、少なくとも、センサ部10のセンサ構造体を一周して囲むように設けられている。
上述のように、第2絶縁膜24が開口した部分については、第1配線層23と第2配線層25のうち配線部25aとが電気的に接続される。他方、第2絶縁膜24が開口していない部分、すなわち第2絶縁膜24のうち周辺部19と対向する場所では、第2絶縁膜24の上に第2配線層25のうち気密封止部25bが形成されているため、第1配線層23と気密封止部25bとは絶縁されている。すなわち、第1配線層23と気密封止部25bとがクロスした配線形態を設けることができ、センサ部10の固定電極部17や可動電極固定部15と接続部18とを周辺部19をまたいで電気的に接続することができる。
上記第1絶縁膜22および第2絶縁膜24として例えばSiOやSiが採用され、第1配線層23および第2配線層25として例えばAlやポリシリコンが採用される。
そして、キャップ部20の第2配線層25が、例えば直接接合の方法によってセンサ部10の周辺部19に強固に接合される。これにより、図2に示されるように、センサ部10の第2シリコン層12、絶縁層13、周辺部19、キャップ部20の第2配線層25、第2配線層25のうちの気密封止部25b、第2絶縁膜24、第1絶縁膜22がセンサ構造体を密閉した形態となる。
すなわち、センサ構造体が封止されることにより、封止された空間に水や異物の混入などを防止できるようになっている。当該空間は真空とされる場合やN、He等の不活性ガスや大気とされる場合があり、本実施形態では真空になっている。
また、図1に示されるように、キャップ部20のシリコン基板21に設けられた凹部21aによって、センサ部10の各接続部18がシリコン基板21から露出する。このようにシリコン基板21から露出した接続部18に対し、図2に示されるように、ボンディングワイヤ31が接合され、半導体力学量センサが外部と電気的に接続される。以上が、本実施形態に係る半導体力学量センサの全体構成である。
次に、上記半導体力学量センサの製造方法について説明する。以下では、1枚のシリコンウェハに複数のセンサ部10を形成することとする。図4は、本実施形態の半導体力学量センサのうちセンサ部10の製造工程を示した断面図である。
まず、図4(a)に示す工程では、SOI基板を用意する。具体的には、第2シリコン層12としての単結晶シリコンウェハを支持基台とし、当該支持基台上に絶縁層13としてSiO膜を0.1〜2μmの厚さで形成する。さらに、SiO膜の上に第1シリコン層11としてのシリコン層をウェハ接合法にて接合することでSOI基板を用意する。
本実施形態では、第1シリコン層11として例えば0.001Ω・cm〜0.02Ω・cmのN型(100)シリコン層を用いる。また、第2シリコン層12として例えば0.001Ω・cm〜10Ω・cmのN型(100)シリコン基板を用いる。
なお、上記単結晶シリコン基板やシリコン層はP型のものでも良く、方位も(100)のみでなく、一般的に用いられている他の方位を使用することができる。もちろん、シリコンとして単結晶シリコンだけでなく、高濃度に不純物を含んだ多結晶シリコンをCVD法等によりデポジションしてSOI基板を構成しても良い。また、シリコン基板の他に、ガラス基板、金属、セラミックス、他の半導体材料等を使用することができる。第1、第2シリコン層11、12の各厚さは1〜500μmと任意に設定可能である。
図4(b)に示す工程では、SOI基板のうち第1シリコン層11の上に例えばCVD法により配線層14としてAl層を0.1〜2μmの厚さで形成する。この場合、配線層14を第1シリコン層11の全面に形成する。
続いて、図4(c)に示す工程では、フォトリソグラフィ・エッチング工程により、配線層14および第1シリコン層11にトレンチを形成することで、固定電極部17、可動電極固定部15、周辺部19、接続部18を形成する。この場合、第1シリコン層11のうち可動電極部16となる部分と第2シリコン層12との間の絶縁層13をHF(フッ化水素)の気相または液相のエッチング液で除去することで可動電極部16を形成する。以上により、半導体力学量センサのうちセンサ部10が完成する。
次に、キャップ部20の製造方法について説明する。以下では、1枚のシリコンウェハに複数のキャップ部20を形成することとする。図5は、本実施形態の半導体力学量センサのうちキャップ部20の製造工程を示した断面図である。
まず、図5(a)に示す工程では、例えば0.01Ω・cmであって(100)面に配向した単結晶シリコン基板21を用意し、これはいわゆるシリコンウェハである。当該シリコン基板21の上に第1絶縁膜22として0.1〜2μmの厚さのSi膜を形成する。これはLPCVD法またはプラズマCVD法で形成することができる。
図5(b)に示す工程では、第1絶縁膜22の上に0.1〜2μmの厚さのAl層を形成し、フォトリソグラフィ・エッチング工程により当該Al層をパターニングして第1配線層23を形成する。なお、穴のあいたステンレス等の金属製のマスクを用いたいわゆるマスク蒸着方法を採用しても良い。
図5(c)に示す工程では、第1配線層23および第1絶縁膜22の上に第2絶縁膜24として0.5〜4μmの厚さのSiO膜を形成し、第2絶縁膜24の厚さを第1配線層23の厚さより十分厚く形成し、第2絶縁膜24の表面をCMP法でウェハ全体を平坦化した。なお、この第2絶縁膜24の平坦化に代えて次の工程で形成する第2配線層25をウェハ全体に厚く形成し、CMP法で第2配線層25表面全体を平坦化し、第2配線層25をフォトリソグラフィー、エッチング工程でパターニングしてもよい。当該SiO膜をパターニングすることで、SiO膜のうちセンサ部10の固定電極部17、可動電極固定部15、接続部18と対向する部分に第1配線層23が露出する開口部24aを形成する。なおこの開口部24aは必ずしもセンサ部10の固定電極部17、可動電極固定部15、接続部18と完全に対向する位置でなくはずれた部分であってもよい。当該開口部24aは、第1配線層23と後の工程で形成する第2配線層25とをコンタクトするためのものである。また、このとき、同じく少なくとも可動電極部16の電極部16cの位置に相当する部分の第2絶縁膜24を部分的に除去してある。これは可動電極部16の電極部16cがキャップ部20に接触しにくくするためである。
図5(d)に示す工程では、Al層を形成してパターニングする方法やマスクを用いた方法によって第2配線層25としての配線部25aおよび気密封止部25bを形成する。これにより、第2絶縁膜24に開口部24aが設けられた部分では、第2配線層25の配線部25aと第1配線層23とが接続され、電気的に導通する。
この場合、シリコン基板21の一面からの配線部25aと気密封止部25bとの高さが同一になるように、配線部25aおよび気密封止部25bを形成する。気密封止部25bは電気的にフローティングになっていても良いし、必要に応じて例えばグランド電位等の所定の電位としても良い。以上により、半導体力学量センサのうちキャップ部20が完成する。また、キャップ部20の基板はシリコン基板21の他にガラス基板、金属、セラミックス、他の半導体材料を使用することができる。
次に、図6に示されるように、センサ部10とキャップ部20とを接合する。具体的には、センサ部10の配線層14とキャップ部20の第2配線層25とを対向させ、例えば特開平10−92702号公報に示されているように、高真空中で表面をアルゴンイオン等のスパッタリングで活性化させ室温〜500℃の温度でいわゆる直接接合の方法により強固に接合する。これにより、センサ部10の周辺部19とキャップ部20の気密封止部25bとを接合し、センサ構造体を気密封止する。また、センサ部10の固定電極部17、可動電極固定部15、接続部18とキャップ部20の配線部25aとをそれぞれ接合することでセンサ部10のセンサ構造体と接続部18とを電気的に接続する。
本実施形態では、上記のように直接接合にてセンサ部10とキャップ部20とを接合しているが、例えばセンサ部10の配線層14およびキャップ部20の第2配線層25の上にNi、Cu、Au等の金属層を形成することで、はんだ接続等も実施可能である。また、はんだ接続に代えて、銀ペースト等の導電性接着剤を用いて接続することもできる。この方法によると、上記直接接合の場合では、キャップ部20の第2配線層25において配線部25aと気密封止部25bとがシリコン基板21の一面から同一の高さになっていることが必要であったが、はんだ接続や導電性接着剤を用いる場合では、はんだや接着剤が配線部25aや気密封止部25bの高さ調整の役割を果たすため配線部25aと気密封止部25bとがシリコン基板21の一面から同一の高さになっている必要はない。すなわち、はんだ接続や導電性接着剤を用いる場合、センサ部10にキャップ部20を押し付けることによりセンサ構造体を気密封止することができる。
上述のように、センサ部10およびキャップ部20をシリコンウェハにそれぞれ形成して各々のウェハを張り合わせている。これにより、図7に示されるように、ウェハ40に複数の半導体力学量センサが形成される。したがって、図7に示されるウェハ40をダイシングカットすることにより、ウェハ40をチップ単位に分割して個々の半導体力学量センサを得ることができる。
なお、実際には、数百の半導体力学量センサが含まれるようにウェハ40にセンサ部10やキャップ部20が形成され、最終的にチップ単位に分割される。他方、センサ部10およびキャップ部20をそれぞれ単体で形成し、図6に示されるように張り合わせることで半導体力学量センサを製造することもできる。
この後、半導体力学量センサを図示しない回路基板等に実装し、図2に示されるように接続部18と図示しない電気回路とをワイヤボンディングすることで、センサ構造体に生じる物理量に応じた電気信号を半導体力学量センサの外部に出力することができる。
以上説明したように、本実施形態では、半導体力学量センサのうちキャップ部20においてセンサ部10と対向する一面に第1絶縁膜22、第1配線層23、第2絶縁膜24、および第2配線層25によって構成される積層構造を設けていることが特徴となっている。これにより、センシング部であるセンサ構造体が設けられたセンサ部10側に複雑な配線層を設ける必要がなく、センサ部10の構造を簡略化することができ、ひいては、半導体力学量センサの構造を簡略化することができる。
そして、キャップ部20に配線層を設けて気密封止として機能させることで、センサ部10に配線層を設ける工程が不要となると共に、センサ部10を多層構造とする必要がなくなる。したがって、センサ部10の製造工程、ひいては半導体力学量センサ全体の製造工程を簡略化することができ、半導体力学量センサの歩留まりの向上やコストを低減させることができる。
また、第2配線層25を構成する配線部25aと気密封止部25bとがシリコン基板21の一面から同一の高さになっている。これにより、センサ部10とキャップ部20とを接合するだけで配線部25aによって接続部18とセンサ構造体との電気的接続を図ると共に、気密封止部25bによってセンサ構造体を気密封止することができる。
さらに、キャップ部20に凹部21aを設け、当該凹部21aからセンサ部10の接続部18を露出させている。これにより、ワイヤボンディングを行うためのツールがキャップ部20に接触しないようにすることができると共に、当該接続部18へのワイヤボンディングを容易に行うことができる。したがって、キャップ部20にワイヤボンディングのための貫通孔を設ける必要もなく、キャップ部20のサイズを大きくしないようにすることができ、ひいてはチップサイズの低減を図ることができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。上記第1実施形態では、半導体力学量センサのうちセンサ部10に外部と電気的接続を図る接続部18が設けられていたが、本実施形態では、キャップ部20から外部に電気的接続を図る構成になっていることが特徴となっている。
図8は、本実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。この図に示されるように、図2に示されるセンサ部10の接続部18を廃止し、センサ部10においては周辺部19で囲まれた部分のみを有する構成とする。他方、キャップ部20については、第1実施形態と同様の構成となっている。
したがって、図8に示されるように、センサ部10については、接続部18が設けられていない分、図2におけるセンサ部10よりもサイズが小さくなっている。そして、当該センサ部10のセンサ構造体がキャップ部20の気密封止部25bによって封止されると、キャップ部20のうち図2に示されるセンサ部10の接続部18に接合されていた配線部25aが露出する。
本実施形態では、露出した、すなわちセンサ部10に封止されていない配線部25aをパッドとして用いる。図8に示されるように、露出した配線部25aにボンディングワイヤ31を接続し、半導体力学量センサと外部との電気的接続を図っている。
以上のように、キャップ部20の配線部25aを外部と接続することができる。この場合、第1実施形態に対してセンサ部10のサイズは小さくなり、キャップ部20のサイズは変わらない。このため、図2に示される半導体力学量センサに対してサイズを小さくすることができる。また、この実施形態においては、第1実施形態のキャップ部20のシリコン基板21に設けられた凹部21aはセンサ部10の側に設けられることになる。ウェハ状態でなく、個別に組み付ける場合はこの凹部21aはなくてもよい。
(第3実施形態)
本実施形態では、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図9は、本実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。本実施形態では、図8に示されるセンサ部10において第1シリコン層11の上に配線層14が設けられておらず、キャップ部20の第2配線層25である配線部25aおよび気密封止部25bがセンサ部10の第1シリコン層11に直接接合された形態となっている。特に第1シリコン層11にP型のシリコンを用い、第2配線層25にAl層を用いた場合、シリコンの比抵抗は0.01〜1Ω・cmとn型シリコンに比べオーミックコンタクトをとりやすく、比較的低い濃度のものを使用することが出来る。
このようなセンサ部10の構成に対し、キャップ部20を接合する場合、Al層をシリコン層に常温で直接接合することが可能となる。この場合、熱処理などの工程を不要とすることができ、製造工程の簡略化を図ることができる。
また、センサ部10については、配線層14を設ける必要がないため、当該配線層14の製造工程を省略でき、センサ部10の構成も簡略化することができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本実施形態では、半導体力学量センサ、特にキャップ部20にIC回路部を設けたことが特徴となっている。
図10は、本実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。この図に示されるように、キャップ部20を構成するシリコン基板21において、第1絶縁膜22が設けられた面とは反対側にIC回路部50が形成されている。
IC回路部50は、例えばセンサ部10にて検出された物理量に相当する信号を増幅する増幅回路や信号に基づいて演算を行う演算回路等の回路が設けられたものである。このIC回路部50は、キャップ部20を製造する際、特に第1配線層23等の積層配線を形成する前に形成される。
また、IC回路部50にはワイヤ32が接続されており、当該ワイヤ32が例えばセンサ部10の接続部18に接続されたり、半導体力学量センサの外部に設けられた回路等に接続される。以上のように、キャップ部20にIC回路部50を設けた構成とすることができる。
(第5実施形態)
本実施形態では、第4実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図11は、本実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。この図に示されるように、本実施形態では、キャップ部20のシリコン基板21においてセンサ部10と対向する一面にIC回路部50が設けられている。
そして、IC回路部50を含むシリコン基板21の一面を覆うように第1絶縁膜22が形成され、第1配線層23、第2絶縁膜24、第2配線層25の順に形成されている。この場合、第1絶縁膜22に図示しない開口部が設けられており、いわゆるICチップ製造方法を適用できる。さらに、このICチップの配線層はAlやCuで形成され、多層の配線層を適用することもできる。当該開口部を介してIC回路部50と第1配線層23との電気的接続が図られている。
このようなキャップ部20の構造によると、シリコン基板21の一面にIC回路部50を設けた直後に、第1絶縁膜22を設ける工程を行うことができる。また、IC回路部50にワイヤ32を接続しなくても良い。以上により、第4実施形態に対してキャップ部20の製造工程を簡略化することができる。
(第6実施形態)
本実施形態では、第3実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図12は、本実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。この図に示されるように、接続部18が廃止されたセンサ部10にキャップ部20が接合されており、当該キャップ部20のシリコン基板21においてセンサ部10と対向する一面にIC回路部50が設けられている。
以上のように、図9の構造に対してIC回路部50を設けた構造とすることができる。図8に示される構造に対しても同様である。この場合、図8に示される構造に対して図10に示されるようにIC回路部50を設けることとなる。
(第7実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図13は、本実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。この図に示されるように、センサ部10に複数の接続部18が設けられている。
本実施形態では、図2に示される一方向の接続部18に加え、二方向の接続部18が設けられている。これにより、センサ部10から多方向にワイヤ31を接続することができる。この場合、キャップ部20においては、センサ部10に接続部18が設けられる方向に、そしてセンサ部10の周辺部19をまたぐように第1配線層23が形成されている。また、本実施形態においても、第2配線層25において配線部25aと気密封止部25bとがシリコン基板21の一面から同一の高さとされている。
以上のように、センサ部10において多方向に接続部18を設けることができる。さらに、図8の第2実施形態に適用し、多方向から接続部18を設けることもできる。また、センサ部10全体を一周する周辺部19を形成することができ、当該周辺部19に図示しないワイヤを接続することで周辺部19内をシールドすることもできる。
なお、例えば第4、第5実施形態と同様に、本実施形態においても、キャップ部20にIC回路部50を設けた構成とすることができる。
(第8実施形態)
本実施形態では、第7実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図14は、本実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。この図に示されるように、キャップ部20においてシリコン基板21のうちセンサ部10と対向する面に凹部21aが設けられている。
凹部21aは気密封止部25bで囲まれた領域内に設けられている。具体的には、当該領域内において、シリコン基板21のうち配線部25aとセンサ部10とが接合される部分を除いた場所、すなわちセンサ部10の第2シリコン層12と対向するシリコン基板21に凹部21aが設けられている。また、シリコン基板21のうち可動電極部16に対向する場所に凹部21aが形成されている。
この凹部21aは、センサ部10に設けられたセンサ構造体がキャップ部20から受ける電気的または機械的な接触等の影響を低減するためのものである。したがって、図14に示される構造ではシリコン基板21の3個所に凹部21aが設けられているが、少なくとも物理量を検出する可動電極部16に対向した場所に設けられていれば良い。以上のように、キャップ部20のシリコン基板21に凹部21aを設け、シリコン基板21からセンサ構造体への影響を低減することができる。
なお、上記図14に示される構造に対しては、例えば図10に示されるようにIC回路部50を設けた構成とすることもできる。また、センサ部10の接続部18を廃止して図8や図9に示される構造とすることもできる。
(第9実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本実施形態では、キャップ部20のシリコン基板21とセンサ部10の周辺部19とを電気的に同電位とすることが特徴となっている。
図15は、本実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。この図に示されるように、キャップ部20を構成する第1絶縁膜22および第2絶縁膜24のうち第1シリコン層11の外縁部に設けられる周辺部19に対向する部分に開口部22a、24aがそれぞれ設けられており、これら開口部22a、24aに導通コンタクト部26、27がそれぞれ形成されている。
なお、第1絶縁膜22の開口部22aに形成された導通コンタクト部26は本発明の第1導電コンタクト部に相当し、第2絶縁膜24の開口部24aに形成された導通コンタクト部27は本発明の第2導電コンタクト部に相当する。
導通コンタクト部26は、シリコン基板21と第1配線層23とを電気的に接続する役割を果たし、導通コンタクト部27は、第1配線層23と第2配線層25の配線部25aとを電気的に接続する役割を果たす。このような構成により、シリコン基板21、導通コンタクト部26、第1配線層23、導通コンタクト部27、配線部25a、配線層14、第1シリコン層11の周辺部19とが電気的に導通した状態となり、これらが同電位とされる。
これら導通コンタクト部26、27は、第1シリコン層11の外縁部に位置する周辺部19すべてに沿って設けられた構造となっているが、周辺部19の一部に沿って設けられた構造となっていても良い。
他方、センサ部10の第2シリコン層12については、例えばリードフレーム上に銀ペースト等で接続することで電位を設定することが可能となる。
以上のように、キャップ部20の配線層に周辺部19とシリコン基板21とを電気的に接続する導通コンタクト部26、27を設けることで、半導体力学量センサにシールド構造を備えた構成とすることができる。
なお、図15に示される半導体力学量センサに対し、例えば第2〜第8実施形態に示される内容を実施することもできる。
(第10実施形態)
本実施形態では、第9実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本実施形態では、センサ部10において、第1シリコン層11のうち周辺部19と第2シリコン層12とが電気的に接続されていることが特徴となっている。
図16は、本実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。図16に示される半導体力学量センサは、図15に示される構造において、周辺部19と第2シリコン層12との間の絶縁層13に周辺部19と第2シリコン層12とを電気的に接続する基板コンタクト部11aが設けられた構造となっている。この基板コンタクト部11aは、例えば多結晶(ポリ)シリコンによって形成されたものである。
基板コンタクト部11aは、第1シリコン層11に設けられた周辺部19すべてに沿って形成されていても良いし、周辺部19の一部に沿って設けられていても良い。
次に、本実施形態に係るセンサ部10の製造方法について説明する。図17は、本実施形態に係るセンサ部10の製造工程を示した断面図である。
まず、図17(a)に示す工程では、第2シリコン層12としての支持基台を用意し、当該支持基台上に絶縁層13としてSiO膜を0.1〜2μmの厚さで形成する。そして、フォトリソグラフィ・エッチング工程によって、絶縁層13のうち周辺部19が設けられる場所に第2シリコン層12が露出する開口部13aを設ける。
続いて、図17(b)に示す工程では、絶縁層13の上に例えばCVD法によって第1シリコン層11としてのポリシリコン層を3〜100μmの厚さで堆積する。このCVD法で形成するとき、不純物としてP、As、B等を同時に供給することにより、高濃度、低抵抗のドープトポリシリコンとすることができる。これにより、絶縁層13に設けられた各開口部13a内に基板コンタクト部11aを形成すると共に、第1シリコン層11を形成する。そして、図4(b)に示す工程と同様に、第1シリコン層11の上に配線層14を形成する。
この後、図17(c)に示す工程では、図4(c)に示す工程と同様の工程を行うことにより、第1シリコン層11に周辺部19やセンサ構造体を形成する。これにより、周辺部19と第2シリコン層12との間に基板コンタクト部11aが設けられた構造を得ることができ、周辺部19と第2シリコン層12とを電気的に接続した構成とすることができる。こうして、本実施形態に係るセンサ部10が完成する。
以上のように、周辺部19と第2シリコン層12との間にこれらを電気的に接続する基板コンタクト部11aを設けることで、第2シリコン層12をキャップ部20のシリコン基板21と同電位にすることができ、シールド構造を構成することができる。これによると、第2シリコン層12によって外部からの影響を低減できるため、図15に示される構造よりも高いシールド効果を得ることができる。この製造方法において、CVD法でポリシリコン層を形成する場合、より高い温度、例えば900℃〜1200℃で形成した場合、基板コンタクト部11aの部分はエピタキシャル成長により単結晶シリコンとすることができる。
(第11実施形態)
本実施形態では、第9、第10実施形態と異なる部分についてのみ説明する。上記第9、第10実施形態では、導通コンタクト部26、27は、第1シリコン層11の外縁部に位置する周辺部19すべて、もしくは周辺部19の一部に沿って設けられた構造となっているが、1個所に設けられた構造でも良い。
図18は、本実施形態に係るキャップ部20の平面図である。この図に示されるように、気密封止部25bに1個所だけ導通コンタクト部28が設けられている。このような導通コンタクト部28は、複数個所に設けられていても良い。以上のように、導通コンタクト部28を単独で1個所のみ設けることができる。
(第12実施形態)
本実施形態では、第6実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本実施形態では、キャップ部20が接合されたセンサ部10にバンプを設けたことが特徴となっている。
図19は、本実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。この図に示されるように、センサ部10において、接続部18にフリップチップ(ボールボンディング)用のバンプ60が設けられている。より詳しくは、バンプ60は接続部18のAlの配線層14の上に設けられている。バンプ60はセンサ部10に複数形成されている。
キャップ部20は、例えば10〜100μmの厚さに薄くされている。一方、バンプ60は、センサ部10に対してキャップ部20よりも高く形成されている。バンプ60として、例えばAuボールが形成される。バンプ60はCuで形成されていても良い。
そして、バンプ60には回路基板70がフリップチップ実装されている。バンプ60はセンサ部10に対してキャップ部20よりも高いので、平坦な回路基板70を接合することができる。バンプ60を例えば30μm程度にすれば、小型のフリップチップ(ボールボンディング)とすることができる。
なお、図19では、キャップ部20にIC回路部50が形成されているが、キャップ部20にIC回路部50が設けられていなくても良い。
バンプ60は、次のようにして形成される。SOI基板を用意して第1シリコン層11の上に配線層14を形成する。そして、配線層14の上にレジストを形成し、配線層14のうちバンプ60の形成予定場所が露出するようにレジストをパターニングする。この後、レジストの上に例えばCuメッキを施し、レジストを除去する。これにより、配線層14においてレジストが開口した場所にバンプ60が残される。こうして、バンプ60を形成することができる。
そして、バンプ60を形成した後、上述のように、センサ部10にキャップ部20を接合する。この後、回路基板70を用意し、バンプ60を介して回路基板70をセンサ部10にフリップチップ実装する。こうして図19に示されるセンサが完成する。
以上のようにして、センサ部10にバンプ60を設けることにより、センサ部10に回路基板70をフリップチップ実装することができ、さらなる積層構造を実現することができる。
(第13実施形態)
本実施形態では、第12実施形態と異なる部分についてのみ説明する。上記第12実施形態では、バンプ60はセンサ部10に対してキャップ部20よりも高く形成されていたが、本実施形態では、バンプ60はキャップ部20よりも低く形成されている。
図20は、本実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。この図に示されるように、バンプ60は、センサ部10に対してキャップ部20よりも低く形成されている。一方、回路基板70にはキャップ部20と対向する面に凹み71が設けられている。これにより、回路基板70がセンサ部10にフリップチップ実装されても、キャップ部20が回路基板70の凹み71に収納される。このため、回路基板70はキャップ部20に接触することなくセンサ部10に実装される。
なお、回路基板70の凹み71は、回路基板70を貫通していても良い。この場合、回路基板70には開口部が設けられることになるが、キャップ部20は当該開口部に収納されるため、上記と同様に、回路基板70がキャップ部20に接触することはない。
以上のように、センサ部10に対してバンプ60がキャップ部20よりも低い場合であっても、回路基板70に凹み71や開口部を設けることにより、回路基板70をセンサ部10にフリップチップ実装することができる。
(第14実施形態)
本実施形態では、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本実施形態では、配線パターン部を有する2つのチップを接合して半導体装置が構成されていることが特徴となっている。
図21は、本実施形態に係る半導体装置の概略断面図である。この図に示されるように、半導体装置は、第1チップ80と第2チップ90とが接合されて構成されている。
第1チップ80は、一面を有する板状であって、一面側の表層部に第1IC回路部81が設けられたものである。この第1チップ80は、図2に示されるものと同じ構成の配線パターン部82を有している。
具体的には、第1IC回路部81の上に第1絶縁膜83が形成され、第1絶縁膜83の上に第1IC回路部81に接続される第1配線層84がパターニングされている。また、第1配線層84の上に第1配線層84を露出させる開口部85aが設けられた第2絶縁膜85が形成されており、開口部85aから露出する第1配線層84の上に第2配線層86が形成されている。図21には示されていないが、この配線パターン部82は第1IC回路部81と電気的に接続されている。
同様に、第2チップ90には、一面を有する板状であって、一面側の表層部に第2IC回路部91が設けられている。そして、第2チップ90にも、上記配線パターン部82と同じ構造の配線パターン部92が第2IC回路部91の上に形成されている。
具体的には、第2IC回路部91の上に第1絶縁膜93が形成され、第1絶縁膜93の上に第2IC回路部91に接続される第1配線層94がパターニングされている。また、第1配線層94の上に第1配線層94を露出させる開口部95aが設けられた第2絶縁膜95が形成されており、開口部95aから露出する第1配線層94の上に第2配線層96が形成されている。もちろん、配線パターン部92は、第2IC回路部91と電気的に接続されている。
そして、第1チップ80の一面と第2チップ90の一面とが向かい合わされて、第1チップ80の配線パターン部82の第2配線層86と第2チップ90の配線パターン部92の第2配線層96とが接合されている。
また、第1チップ80のサイズは第2チップ90よりも小さくなっており、第2チップ90の第2配線層96が第1チップ80から露出している。そして、露出した第2配線層96にボンディングワイヤ31が接続され、半導体装置と外部との電気的接続が図られている。
このような構造の半導体装置は、以下のようにして製造される。図22に示されるように、第1IC回路部81および配線パターン部82が形成された第1チップ80と、第2IC回路部91および配線パターン部92が形成された第2チップ90とを用意する。
第1チップ80において、第2配線層86の高さはどの場所でも第1チップ80の一面に対して同じになっている。同様に、第2チップ90において、第2配線層96の高さもどの場所でも第2チップ90の一面に対して同じになっている。
図22では各チップ80、90が示されているが、各チップ80、90はウェハ状態で形成されている。また、第1チップ80が多数形成されたウェハにおいては、ボンディングワイヤが配置される部位にそれぞれ貫通穴が形成されている。
そして、各ウェハを常温接合する。このとき、第1チップ80の配線パターン部82の第2配線層86と第2チップ90の配線パターン部92の第2配線層96とを接合する。この後、ウェハをダイシングカットすることにより、個々に分割することで図21に示される半導体装置が完成する。
以上のように、各チップ80、90に配線パターン部82、92をそれぞれ設け、各配線パターン部82、92を接合することにより、1つの半導体装置を構成することができる。この場合、各回路部81、91内に複雑な配線パターンを設ける必要がないため、各回路部81、91の面積が大きくならないようにすることができ、ひいては各チップ80、90のサイズが大きくならないようにすることができる。また、各チップ80、90の配線パターン部82、92を接合するだけであるので、半導体装置の製造工程を簡略化することができる。
(第15実施形態)
本実施形態では、第14実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本実施形態では、配線パターン部82、92に気密封止部を設けたことが特徴となっている。
図23は、本実施形態に係る半導体装置の概略断面図である。この図に示されるように、第1チップ80において、配線パターン部82の第2絶縁膜85の上に気密封止部86aが形成されている。この気密封止部86aは、図3(b)に示されるように、一端が他端に繋がった輪状になっている。また、気密封止部86aは、第2絶縁膜85の上に形成されることで第1配線層84と電気的に絶縁され、第2配線層86と同一の高さとされている。
同様に、第2チップ90において、第2絶縁膜95の上にも上記と同様の気密封止部96aが形成されている。
そして、各第2配線層86、96が接合されると共に、各気密封止部86a、96aが接合されている。これにより、気密封止部86a、96aと第1絶縁膜83、93と第2絶縁膜85、95とで構成される空間が気密封止されている。
以上のように、各配線パターン部82、92に第2配線層86、96と同じ高さであって、輪状の気密封止部86a、96aを設けることで、外部からの水蒸気、水分、イオン等の侵入を防止することができ、気密封止された空間を外部からの汚染から保護することができる。
また、気密封止された空間が外部の影響、例えば温度等の影響を受けないことから、各回路部81、91の特性が変動してしまうことを防止することができる。
(第16実施形態)
本実施形態では、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。上記実施形態では、例えば、センサ部10の一面に平行な方向の加速度を検出するものが示されているが、本実施形態では、センサ部10の一面に垂直な方向の加速度を検出するものについて説明する。
図24は本実施形態に係る半導体力学量センサの平面図であり、図25は図24のB−B断面図である。なお、図24では、主にセンサ部10の平面図を示しているが、キャップ部20のうち第1配線層23の一部も示してある。
図24に示されるように、センサ部10において、周辺部19で囲まれた領域に梁部100と可動電極110とが設けられている。梁部100は、図25に示されるように、SiO等の絶縁層13の上に形成されている。可動電極110は、第1シリコン層11の一部が図24に示される板状にエッチングされて構成されている。可動電極110の一側面が梁部100と繋がっており、可動電極110には、多数の貫通穴111が設けられている。また、可動電極110には、配線層14が残されている。
そして、可動電極110と第2シリコン層12との間の絶縁層13が除去されて第2シリコン層12に対して浮いた状態になっている。つまり、可動電極110と第2シリコン層12との間の絶縁層13の厚さ分で可動電極110の下部ギャップが形成されている。また、可動電極110上の配線層14とキャップ部20の第2絶縁膜24との間に第2配線層25の厚さの上部ギャップが形成されている。これにより、可動電極110が錘となって、可動電極110が図25に示される矢印の方向、すなわちセンサ部10の一面に垂直な方向に移動できるようになっている。以下では、センサ部10の一面に垂直な方向をZ軸という。
これら梁部100および可動電極110は、周辺部19に接合された気密封止部25bに囲まれており、封止された空間内に配置されている。
また、キャップ部20には、当該キャップ部20とセンサ部10とが接合されたときに可動電極110に対向する位置に第1配線層23が形成されている。この第1配線層23は、第1絶縁膜22と第2絶縁膜24とで挟まれている。そして、第1配線層23が上側電極(固定電極)とされ、可動電極110が下側電極とされてコンデンサが構成される。
このような半導体装置では、可動電極110がZ軸方向に振動したとき、第1配線層23と可動電極110との距離の変化が検出される。より詳しくは、可動電極110上の配線層14と第1配線層23との距離の変化が検出される。すなわち、当該距離が変化したことによって変動するコンデンサの容量が検出されることにより、Z軸方向の加速度が得られるようになっている。
上記可動電極110は、例えば図1に示される可動電極部16と同じ製造方法により形成することができる。本実施形態では、梁部100の厚さはSOI基板の第1シリコン層11の厚さで形成したものを示してあるが、必要に応じてこの梁部100の厚さを薄くすることもできる。このとき重要なことは、Z軸方向の容量検出のための可動電極110と第1配線層23とのギャプを精度良く、かつ、ばらつきなく形成することである。本実施形態では、梁部100の膜厚を高精度に形成できるCVD積層法やスパッタリング法等が適用される。
以上説明したように、キャップ部20の第1配線層23の一部を、加速度センサを検出するための固定電極として用いることができ、Z軸方向の加速度を検出することができる。また、気密封止部25bによって梁部100や可動電極110を気密封止することができる。これにより、可動電極110が外部の影響を受けないようにすることができ、加速度検出の精度を向上させることができる。
(第17実施形態)
本実施形態では、第16実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図26は、本実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。この図に示されるように、本実施形態では、可動電極110の上の配線層14が除去されている。これによると、第2配線層25と可動電極110上の配線層14との厚さ分で上部ギャップが形成されている。したがって、可動電極110の上に配線層14が形成されている場合よりも、第2絶縁膜24と可動電極110とのギャップが広くなっている。これにより、Z軸方向に移動する可動電極110が第2絶縁膜24に接触しないようにすることができる。
また、周辺部19の上の配線層14も除去されている。このように、キャップ部20に接合されない配線層14が第1シリコン層11から除去されている。言い換えると、キャップ部20の第2配線層25の配線部25aや気密封止部25bに接合される配線層14のみが第1シリコン層11の上に設けられている。
以上のように、第1シリコン層11において、センサ部10とキャップ部20との接合に必要な場所にのみ配線層14を形成することにより、シリコンと金属との熱膨張係数の差による影響を低減することができる。
(第18実施形態)
本実施形態では、第17実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図27は、本実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。この図に示されるように、本実施形態では、第2絶縁膜24のうち可動電極110に対向する場所に対向電極25cが形成されている。この対向電極25cは、第2配線層25として配線部25aと共に第2絶縁膜24の上に形成されたものである。また、対向電極25cは第2絶縁膜24に設けられた開口部24aを介して第1配線層23に電気的に接続されている。
対向電極25cは、例えばAlやポリシリコンで形成される。また、配線層14もAlやポリシリコンで形成される。
本実施形態では、可動電極110の上の配線層14が除去されており、可動電極110上の配線層14の厚さ分で上部ギャップが形成されている。そして、可動電極110と対向電極25cとの間の距離の変化が検出されることで、Z軸方向の加速度が検出されるようになっている。
以上のように、第2絶縁膜24上に対向電極25cを設けることで、第1配線層23を固定電極とする場合よりも、可動電極110と対向電極25cとの距離を小さくすることができ、検出値の出力範囲を広げることができる。
(第19実施形態)
本実施形態では、第18実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図28(a)は、本実施形態に係る半導体力学量センサの概略平面図であり、図28(b)は図28(a)のC−C断面図である。なお、図28では、周辺部19および可動電極110のみを示し、他の部材を省略してある。
本実施形態では、図28(a)に示されるように、梁部100は可動電極110の一側面112と、この一側面112の反対側の側面113の2箇所に設けられている。また、各梁部100は、それぞれが反対側に位置するように周辺部19と可動電極110とを繋いでいる。これにより、図28(b)に示されるように、可動電極110は、上記可動電極110の側面112、113に垂直な2つの側面114、115のうち、梁部100から離れた側面114は大きく移動し、梁部100に近い側面115は側面114よりも小さく移動する。この場合、梁部100は移動方向にひねられる。
そして、キャップ部20には、図28(b)に示されるように、可動電極110のうち側面114側と側面115側に対向する場所に固定電極としての第1配線層23が分裂してそれぞれ設けられている。
したがって、可動電極110がZ軸方向に移動すると、可動電極110のうち側面114側が第1配線層23側に近づくと、可動電極110のうち側面115側が第1配線23から遠ざかる。逆に、可動電極110のうち側面114側が第1配線層23から遠ざかると、可動電極110のうち側面115側が第1配線23に近づく。このように移動する可動電極110と第1配線23との容量の変化を検出することで、Z軸方向の加速度が検出できるようになっている。
なお、図28では、可動電極110に配線層14が設けられていない場合を示してあるが、もちろん配線層14が設けられていても良い。また、図27に示されるように、キャップ部20に可動電極110の側面114側と側面115側とに分裂した対向電極25cが設けられていても良い。
以上のように、可動電極110に接続される梁部100を可動電極110の2側面112、113に設けてZ軸方向の加速度を検出できるようにしても良い。
(第20実施形態)
本実施形態では、第18実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図29(a)は、本実施形態に係る半導体力学量センサの概略平面図であり、図29(b)は、図29(a)のD−D断面図である。なお、図29では、周辺部19および可動電極110のみを示し、他の部材を省略してある。
図29(a)に示されるように、可動電極110のうち側面115側に貫通穴116が側面115に垂直な方向に2箇所設けられており、貫通穴116と貫通穴116との間の部位が梁部100になっている。この梁部100は、第1シリコン層11の一部であり、絶縁層13を介して第2シリコン層12に固定されている。このため、梁部100がひねられることで、可動電極110は側面114側と側面115側とがZ軸方向に移動できるようになっている。
したがって、第19実施形態と同様に、可動電極110のうち側面114側と第1配線23との距離の変化、および側面115側と第2配線23との間の距離の変化が検出されて、Z軸方向の加速度が検出される。
なお、図24に示されるように、可動電極110に多数の貫通穴111を設けても良い。また、第1配線23ではなく、図27に示される対向電極25cとの間の距離の変化を検出するようにしても良い。
以上のように、梁部100が可動電極110の範囲内に配置して梁部100にひねりが加わる構造とすることで、Z軸方向の加速度を検出することができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、気密封止部25bが設けられた半導体装置が示されているが、気密封止部25bはセンサ構造体15〜17を密封する役割を果たすものあり、半導体装置に必ず設ける必要はない。すなわち、気密封止部25bが設けられていない構成の半導体装置であっても構わない。
上記各実施形態では、センサ部10の各シリコン層11、12としてN型の単結晶シリコンが採用されているが、例えばN+型の単結晶シリコンを採用することもできる。また、シリコン基板21、各シリコン層11、12として高濃度のものを使用したが、低濃度基板、低濃度層に不純物イオンを打ち込んだもの、気相の不純物拡散法等で表面のみまたは全体を高濃度化したものを用いてもよい。
上記各実施形態では、キャップ部20にシリコン基板21を用いていたが、例えばガラス等の絶縁材料を用いることもできる。これによると、第1絶縁膜22が不要となり、絶縁材料の上に第1配線層23を直接形成することができる。
また、第1配線層23をドープトポリシリコンで形成することができる。さらに、第2配線層25もドープトポリシリコンを用いてもよい。ポリシリコンを用いた場合、常温接合はシリコン−シリコン接合となり機械的強度および安定性は向上する。この場合、ワイヤボンディングのボンディングパッド部分のみAl層を形成してもよいが、さらに簡素化する場合にはボンディングパッド部にインクジェット法、スクリーン印刷法等でAl、Au、Cuの印刷層を形成し、必要に応じて熱処理を施し密着性を上げ、この領域にワイヤボンディングすることができる。
第12実施形態では、センサ部10にバンプ60を設けているが、ギャップ部20側にフリップチップ(ボールボンディング)を形成してもよい。この場合は、外部からのセンサ部10に加わる応力をより低減できる。
また、第12、第13実施形態では、キャップ部20のうちセンサ部10側にIC回路部50が設けられているが、キャップ部20のうちセンサ部10が接合される側とは反対側、すなわち回路基板70側にIC回路部50が設けられていても良い。
第14、第15実施形態では、各チップ80、90の一面側の表層部にのみ各回路部81、91が形成されているものが示されているが、これは一例を示すものである。例えば、当該一面とは反対側の面側の表層部に回路部が設けられていても良い。この場合、チップ80、90を貫通する貫通電極によって両面に設けられた各回路部を接続すれば良い。
第16〜第20実施形態で示されたZ軸方向に移動する可動電極110は、加速度センサだけでなくGyroセンサの駆動電極(このとき検出電極は櫛歯形状の基板と平行に可動する電極になる)、または検出電極(このとき可動電極110は櫛歯形状の基板と平行に可動する電極になる)とすることができる。
上記各実施形態では、Z軸方向やZ軸に垂直な方向の加速度を検出する個々の加速度センサについて説明したが、Z軸方向の加速度を検出する加速度センサと、Z軸に垂直なX軸の2軸の加速度を検出する加速度センサとを1チップ上に一体化した2軸加速度センサを作製することもできる。同様に、Z軸、X軸、X軸およびZ軸に垂直なY軸の3軸の加速度をそれぞれ検出できるセンサを1チップ上に一体化しても良い。この場合、各軸方向の加速度を検出する加速度センサそれぞれを気密封止部25bで囲むことができ、すべての加速度センサを1つの気密封止部25bで囲むこともできる。
本発明の第1実施形態に係る半導体力学量センサの平面図である。 図1に示されるセンサのA−A断面図である。 (a)は、センサ部の平面図、(b)はキャップ部の平面図である。 第1実施形態に係る半導体力学量センサのうちセンサ部の製造工程を示した断面図である。 第1実施形態に係る半導体力学量センサのうちキャップ部の製造工程を示した断面図である。 第1実施形態に係る半導体力学量センサにおいて、センサ部とキャップ部とを接合する製造工程を示した図である。 1枚のシリコンウェハに複数の半導体力学量センサを形成した様子を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。 本発明の第3実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。 本発明の第4実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。 本発明の第5実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。 本発明の第6実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。 本発明の第7実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。 本発明の第8実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。 本発明の第9実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。 本発明の第10実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。 本発明の第10実施形態に係るセンサ部の製造工程を示した断面図である。 本発明の第11実施形態に係るキャップ部の平面図である。 本発明の第12実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。 本発明の第13実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。 本発明の第14実施形態に係る半導体装置の概略断面図である。 図21に示される半導体装置の製造工程を示した図である。 本発明の第15実施形態に係る半導体装置の概略断面図である。 本発明の第16実施形態に係る半導体力学量センサの平面図である。 図24のB−B断面図である。 本発明の第17実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。 本発明の第18実施形態に係る半導体力学量センサの概略断面図である。 (a)は第19実施形態に係る半導体力学量センサの概略平面図であり、(b)は(a)のC−C断面図である。 (a)は第20実施形態に係る半導体力学量センサの概略平面図であり、(b)は(a)のD−D断面図である。
符号の説明
10 センサ部
15 可動電極固定部
16 可動電極部
17 固定電極部
20 キャップ部
23 第1配線層
24 第2絶縁膜
24a 第2絶縁膜の開口部
25 第2配線層
25a 配線部
25b 気密封止部
60 バンプ
80 第1チップ
81 第1IC回路部
90 第2チップ
91 第2IC回路部

Claims (22)

  1. 一面を有する板状であって、前記一面の表層部にセンサ構造体(15〜17)が形成されたセンサ部(10)と、板状のキャップ部(20)とを備え、前記センサ部(10)の一面に前記キャップ部(20)が接合されてなる半導体装置であって、
    前記キャップ部(20)は、前記センサ部(10)が接合される面に、当該センサ部(10)が接合される面の外縁部分と前記センサ構造体(15〜17)とを繋ぐようにパターニングされた配線パターン部(23〜25)を有し、
    前記キャップ部(20)が前記センサ部(10)に接合されることで、前記配線パターン部(23〜25)が前記センサ構造体(15〜17)に接続され、前記センサ構造体(15〜17)と外部とが電気的に接続されるようになっていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記配線パターン部(23〜25)は、
    当該センサ部(10)が接合される面の外縁部分と前記センサ構造体(15〜17)とを繋ぐようにパターニングされた第1配線層(23)と、
    前記第1配線層(23)の上に形成され、前記センサ構造体(15〜17)に対向する場所と前記キャップ部(20)のうち前記センサ部(10)が接合される面の外縁部分とに前記第1配線層(23)を露出させる開口部(24a)が設けられた絶縁膜(24)と、
    前記開口部(24a)から露出する前記第1配線層(23)の上に形成される配線部(25a)を有する第2配線層(25)とを備えて構成され、
    前記配線部(25a)が前記センサ構造体(15〜17)に接続されると共に、前記センサ部(10)が接合される面の外縁部分に形成された前記配線部(25a)によって前記センサ構造体(15〜17)と外部とが電気的に接続されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記センサ部(10)は、前記キャップ部(20)が接合される一面に前記センサ構造体(15〜17)を一周して囲む周辺部(19)を有し、
    前記第2配線層(25)は、一端が他端に繋がった輪状であって、前記周辺部(19)に対応するように形成されると共に前記絶縁膜(24)の上に形成されることで前記第1配線層(23)と電気的に絶縁された気密封止部(25b)を有し、
    前記キャップ部(20)が前記センサ部(10)に接合されることで、前記気密封止部(25b)が前記周辺部(19)に接合されると共に、前記キャップ部(20)と前記センサ部(10)とによって構成される空間に前記センサ構造体(15〜17)が封止されるようになっていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記センサ部(10)は、前記キャップ部(20)が接合される一面のうち前記周辺部(19)で囲まれた領域の外側にワイヤ(31)が接続される接続部(18)を有しており、
    前記キャップ部(20)が前記センサ部(10)に接合されることで、前記センサ部(10)が接合される面の外縁部分に形成された前記配線部(25a)と前記接続部(18)とが接続され、当該接続部(18)を介して前記センサ構造体(15〜17)と外部とが接続されるようになっていることを特徴とする請求項2または3に記載の半導体装置。
  5. 前記キャップ部(20)が前記センサ部(10)に接合されることで、前記センサ部(10)が接合される面の外縁部分に形成された前記配線部(25a)にワイヤ(31)が接続され、当該ワイヤ(31)を介して前記センサ構造体(15〜17)と外部とが接続されるようになっていることを特徴とする請求項2または3に記載の半導体装置。
  6. 前記センサ部(10)は、前記キャップ部(20)が接合される一面のうち前記周辺部(19)で囲まれた領域の外側に接続部(18)を有しており、
    前記接続部(18)にフリップチップ用のバンプ(60)が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の半導体装置。
  7. 前記キャップ部(20)のうち、前記センサ部(10)が接合される面とは反対側の面にIC回路部(50)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の半導体装置。
  8. 前記キャップ部(20)のうち、前記センサ部(10)が接合される面にIC回路部(50)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の半導体装置。
  9. 前記第1配線層(23)は、当該センサ部(10)が接合される面の外縁部分と前記センサ構造体(15〜17)とを繋ぐようにパターニングされたものが複数の方向に設けられていることを特徴とする請求項2ないし8のいずれか1つに記載の半導体装置。
  10. 前記キャップ部(20)において、前記センサ部(10)が接合される面のうち、前記配線部(25a)が接続される部分を除いて、少なくとも前記センサ構造体(15〜17)に対向する場所に凹部(21a)が設けられていることを特徴とする請求項2ないし7、9のいずれか1つに記載の半導体装置。
  11. 前記キャップ部(20)は、シリコン基板(21)と、このシリコン基板(21)の上に形成された絶縁膜(22)とを有し、
    この絶縁膜(22)に前記シリコン基板(21)を露出させる開口部(22a)が設けられ、当該開口部(22a)内に前記シリコン基板(21)と前記第1配線層(23)とを電気的に接続する第1導通コンタクト部(26)が形成されており、
    前記第1配線層(23)の上に形成された前記絶縁膜(24)に前記第1配線層(23)を露出させる開口部(24a)が設けられ、当該開口部(24a)内に前記第1配線層(23)と前記気密封止部(25b)とを電気的に接続する第2導通コンタクト部(27)が設けられており、
    前記シリコン基板(21)は、前記第1導通コンタクト部(26)、前記第1配線層(23)、前記第2導通コンタクト部(27)、および前記気密封止部(25b)を経由して前記センサ部(10)の前記周辺部(19)に電気的に接続されていることを特徴とする請求項3ないし10のいずれか1つに記載の半導体装置。
  12. 前記センサ部(10)は、前記センサ構造体(15〜17)が形成された第1シリコン層(11)と第2シリコン層(12)とが絶縁層(13)を挟みこんでなるSOI基板を有しており、
    前記第1シリコン層(11)は、前記センサ構造体(15〜17)を一周して囲む前記周辺部(19)を有し、
    前記絶縁層(13)には、前記周辺部(19)と前記第2シリコン層(12)との間に、前記周辺部(19)と前記第2シリコン層(12)とを電気的に接続する基板コンタクト部(11a)が設けられていることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置。
  13. 前記センサ部(10)は、前記第1シリコン層(11)の上に配線層(14)を有しており、当該配線層(14)の上に前記キャップ部(20)が接合されていることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
  14. 前記センサ構造体(15〜17)には、前記センサ部(10)内で移動可能な可動電極(110)が含まれており、
    前記キャップ部(20)には、当該キャップ部(20)と前記センサ部(10)とが接合されたときに前記可動電極(110)に対向する位置に第1配線層(23)が形成されており、
    前記第1配線層(23)と前記可動電極(110)との距離の変化を検出することで、前記センサ部(10)の一面に垂直な方向の加速度を検出するようになっていることを特徴とする請求項2ないし13に記載の半導体装置。
  15. 前記絶縁膜(24)の上には、前記可動電極(110)に対向する位置に対向電極(25c)が形成されており、
    前記可動電極(110)と前記対向電極(25c)との間の距離の変化を検出することで前記センサ部(10)の一面に垂直な方向の加速度を検出するようになっていることを特徴とする請求項14に記載の半導体装置。
  16. 一面を有する板状であって、前記一面側の表層部に第1IC回路部(81)が設けられた第1チップ(80)と、
    一面を有する板状であって、前記一面側の表層部に第2IC回路部(91)が設けられた第2チップ(90)とを備え、
    前記第1チップ(80)は、前記第1IC回路部(81)の上に形成された第1絶縁膜(83)と、前記第1絶縁膜(83)の上にパターニングされて前記第1IC回路部(81)に接続される第1配線層(84)と、前記第1配線層(84)の上に形成され、前記第1配線層(84)を露出させる開口部(85a)が設けられた第2絶縁膜(85)と、前記開口部(85a)から露出する前記第1配線層(84)の上に形成される第2配線層(86)とを備えて構成される配線パターン部(82)を有し、
    前記第2チップ(90)は、前記第2IC回路部(91)の上に形成された第1絶縁膜(93)と、前記第1絶縁膜(93)の上にパターニングされて前記第2IC回路部(91)に接続される第1配線層(94)と、前記第1配線層(94)の上に形成され、前記第1配線層(94)を露出させる開口部(95a)が設けられた第2絶縁膜(95)と、前記開口部(95a)から露出する前記第1配線層(94)の上に形成される第2配線層(96)とを備えて構成される配線パターン部(92)を有し、
    前記第1チップ(80)の一面と前記第2チップ(90)の一面とが向かい合わされて、前記第1チップ(80)の配線パターン部(82)の第2配線層(86)と前記第2チップ(90)の配線パターン部(92)の第2配線層(96)とが接合されていることを特徴とする半導体装置。
  17. 前記配線パターン部(82、92)それぞれは、前記第2絶縁膜(85、95)の上に、一端が他端に繋がった輪状であって、前記第2絶縁膜(85、95)の上に形成されることで前記第1配線層(84、94)と電気的に絶縁され、前記第2配線層(86、96)と同一の高さの気密封止部(86a、96a)を有し、
    前記第1チップ(80)における第2配線層(86)と前記第2チップ(90)における第2配線層(96)とが接合されると共に、前記第1チップ(80)における気密封止部(86a)と前記第2チップ(90)における気密封止部(96a)とが接合されて前記気密封止部(86a、96a)と前記第1絶縁膜(83、93)と前記第2絶縁膜(85、95)とで構成される空間が封止されるようになっていることを特徴とする請求項16に記載の半導体装置。
  18. 一面を有する板状であって、前記一面側の表層部にセンサ構造体(15〜17)が形成されたセンサ部(10)を用意する工程と、
    前記センサ部(10)が接合される面に、当該センサ部(10)が接合される面の外縁部分と前記センサ構造体(15〜17)とを繋ぐようにパターニングされた配線パターン部(23〜25)を有する板状のキャップ部(20)を用意する工程と、
    前記配線パターン部(23〜25)が前記センサ構造体(15〜17)に接続されるように、前記キャップ部(20)と前記センサ部(10)とを接合して半導体装置を構成する工程とを含んでいることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  19. 一面を有する板状であって、前記一面側の表層部にセンサ構造体(15〜17)が形成されたセンサ部(10)が複数形成されたセンサウェハを用意する工程と、
    前記センサ部(10)が接合される面に、当該センサ部(10)が接合される面の外縁部分と前記センサ構造体(15〜17)とを繋ぐようにパターニングされた配線パターン部(23〜25)を有する板状のキャップ部(20)が複数形成されたキャップウェハを用意する工程と、
    前記各配線パターン部(23〜25)が前記各センサ構造体(15〜17)にそれぞれ接続されるように、前記センサウェハと前記キャップウェハとを接合する工程と、
    前記キャップウェハと共に前記センサウェハをチップ単位に分割して半導体装置を構成する工程とを含んでいることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  20. 前記キャップ部(20)として、
    前記キャップ部(20)のうち前記センサ部(10)が接合される面の外縁部分と前記センサ構造体(15〜17)とを繋ぐようにパターニングされた第1配線層(23)と、
    前記第1配線層(23)の上に形成され、前記センサ構造体(15〜17)に対向する場所と前記キャップ部(20)のうち前記センサ部(10)が接合される面の外縁部分とに前記第1配線層(23)を露出させる開口部(24a)が設けられた絶縁膜(24)と、
    前記開口部(24a)から露出する前記第1配線層(23)の上に形成される配線部(25a)を有する第2配線層(25)とを有する前記配線パターン部(23〜25)が形成されたものを用意することを特徴とする請求項18または19に記載の半導体装置の製造方法。
  21. 前記センサ部(10)として、前記キャップ部(20)が接合される一面に前記センサ構造体(15〜17)を一周して囲む周辺部(19)が形成されたものを用意し、
    前記キャップ部(20)として、前記第2配線層(25)は、一端が他端に繋がった輪状であって、前記周辺部(19)に対応するように形成されると共に前記絶縁膜(24)の上に形成されることで前記第1配線層(23)と電気的に絶縁された気密封止部(25b)を有するものを用意し、
    前記半導体装置を構成する工程では、前記キャップ部(20)と前記センサ部(10)とを接合することで、前記気密封止部(25b)を前記周辺部(19)に接合すると共に、前記キャップ部(20)と前記センサ部(10)とによって構成される空間に前記センサ構造体(15〜17)を封止することを特徴とする請求項20に記載の半導体装置の製造方法。
  22. 一面を有する板状であって、前記一面側の表層部に第1IC回路部(81)が設けられており、前記第1IC回路部(81)の上に形成された第1絶縁膜(83)と、前記第1絶縁膜(83)の上にパターニングされて前記第1IC回路部(81)に接続される第1配線層(84)と、前記第1配線層(84)の上に形成され、前記第1配線層(84)を露出させる開口部(85a)が設けられた第2絶縁膜(85)と、前記開口部(85a)から露出する前記第1配線層(84)の上に形成される第2配線層(86)とを備えて構成される配線パターン部(82)を有する第1チップ(80)を用意する工程と、
    一面を有する板状であって、前記一面側の表層部に第2IC回路部(91)が設けられており、前記第2IC回路部(91)の上に形成された第1絶縁膜(93)と、前記第1絶縁膜(93)の上にパターニングされて前記第2IC回路部(91)に接続される第1配線層(94)と、前記第1配線層(94)の上に形成され、前記第1配線層(94)を露出させる開口部(95a)が設けられた第2絶縁膜(95)と、前記開口部(95a)から露出する前記第1配線層(94)の上に形成される第2配線層(96)とを備えて構成される配線パターン部(92)を有する第2チップ(90)を用意する工程と、
    前記第1チップ(80)の一面と前記第2チップ(90)の一面とを向かい合わせ、前記第1チップ(80)の配線パターン部(82)の第2配線層(86)と前記第2チップ(90)の配線パターン部(92)の第2配線層(96)とを接合する工程とを含んでいることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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