JP2009032911A - 酸化膜形成方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型基板に対して膜厚分布が均一となるように製膜する。
【解決手段】複数種類の有機シリコンが気化状態となる温度領域のもとで前記反応ガスを前記基板に供給する。酸化膜形成装置1は基板9を格納する処理炉2を備える。基板9にはガス供給系4からオゾンガスと複数種類の有機シリコンガスとを含んだ反応ガスが供給される。処理炉2は炉内温度が前記複数種類の有機シリコンが気化状態となる温度領域に調節される。複数種類の有機シリコンガスとしてはテトラメチルシランとヘキサメチルジシラザンとが例示される。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体ポリシリコンTFT、FET素子におけるゲート酸化膜等の酸化膜の作製技術に関する。
近年、TFT方式のLCD装置は広く表示装置として用いられている。このLCD装置はガラス基板上にTFT(薄膜トランジスタ)がマトリックス状に形成され、このTFTによりTFTの上下の液晶を駆動するものである。TFTはガラス基板上に絶縁膜やポリシリコン膜を積層して形成されるが、ガラス基板として、近年石英ガラスより安価なソーダガラス等が用いられている。ソーダガラスは石英と比較して軟化点が500℃程度と低く、またソーダガラス中に含まれるNaが高温環境で拡散するため、400℃以下の成膜技術が求められる。しかも作成された膜の膜質は高温で形成される膜に近い高品質なものが求められる。また、近年、フレキシブル情報端末(フレキシブルPC、携帯)に代表されるように、プラスチック(ポリイミド)等の有機(フレキシブル)基板上のシリコンデバイス作成技術が重要となっている。この場合、プロセス温度は、ポリイミド等の耐熱温度から250℃以下となる。この問題に対し、高濃度オゾンと有機シリコンソースガス(TEOS、HMDS)CVDでは200℃以下の温度で比較的優れた膜特性を有する酸化膜を製膜できることが明らかになっている(特許文献1)。
特開2006−80474
量産化のためには基板の大型化が不可欠である。そこで、大型基板に対して膜厚を均一に製膜する技術も求められる。CVDチャンバーの最も単純な構造の一つにサイドフロー形式がある。これはガスを基板表面に対して平行に流すものである。しかしながら、CVD反応時間の制約から膜堆積速度がガス流に沿って変化する。一般に下流側ではガス到達までにCVD反応が終わってしまうので製膜速度が低くなる傾向がある。この問題に対し
有力なひとつの解決法として基板を回転させる方式が挙げられる。だが、基板回転方式は基板の大型化につれて装置への負荷が大きくなる。近年ではメートルサイズを超えるような大型基板に対する製膜の需要が高まっており、このようなサイズの基板に回転機構を加えるには大規模な設備が必要なる。
一方、シャワーヘッド方式でも均一製膜に対して有効である。しかし、大型基板になる程、ガス流の制御が難しくなる。これはシャワーヘッド越しに基板表面に到達したガスが基板の表面に沿ってほぼ平行に流れるため、基板の中心から遠い場所ほどこのガス流成分が大きくなるためである。
また、CVD製膜を基板の一部分のみ行いながら基板をスキャンする方式も挙げられる。この手法の欠点は基板の大型化にともないスループットが低下する。
そこで、前記課題を解決するための酸化膜形成方法はオゾン含有ガスと複数種類の有機シリコンガスとを含んだ反応ガスを基板に供給して前記基板にシリコン酸化膜を形成する。
また、前記課題を解決するための酸化膜形成装置は基板にオゾンガスと複数種類の有機シリコンガスとを含んだ反応ガスが供給される処理炉を備える。
前記酸化膜形成方法及びその装置によれば有機シリコンガスの種類によるCVD反応時間の違いを利用し、大型基板に対し製膜分布を均一にすることが可能である。有機シリコンガスによりCVD反応時間が異なるため、ガス流に対して膜厚が最も大きくなる箇所がガス種により異なる。したがって、前記酸化膜形成方法及びその装置によれば従来の単一ガスでは実現できなかった膜厚分布が実現する。
前記処理炉は炉の型式が縦型横型を問わず膜厚分布を制御できる。前記処理炉はバッチ式の処理炉を採用してもよい。このときこの処理炉には複数の基板が格納され、これらの基板には前記反応ガスが層流状態で供給される。
前記処理炉の他の態様としてはガス流が前記基板の上面に対して垂直方向となるように前記反応ガスを導入するものがある。この処理炉には、オゾンガスと有機シリコンガスとを含んだ反応ガスを前記基板の上面の中心付近に供給する配管と、この配管と同軸に設けられると共にオゾンガスと前記有機シリコンガスと異なる種類の有機シリコンガスとを含んだ反応ガスを前記基板の周縁付近に供給する配管とを備えるとよい。このように配管毎に異なる種類の有機シリコンガスを含んだ反応ガスを基板に供給することで基板上に均一な酸化膜を容易に形成できる。
前記酸化膜形成方法において前記複数種類の有機シリコンが気化状態となる温度領域のもとで前記反応ガスを前記基板に供給するとよい。前記酸化膜形成装置において処理炉の炉内温度は前記複数種類の有機シリコンが気化状態となる温度領域に調節するとよい。
CVD反応系内の温度が各有機シリコンガスの凝縮温度よりも低温である場合、各有機シリコンガスは液化して前記反応系に係る配管の内壁面に付着してしまう。一方、前記反応系内の温度が各有機シリコンガスの分解温度よりも高温である場合、CVD反応前に分解が起こってしまう。したがって、複数のガスを用いた場合、全てのガスに対して、この2つの温度の間でなければならない。尚、凝縮温度と分解温度は分圧にも影響を受けるのでプロセス条件と関係する。
前記複数種類の有機シリコンガスは同時に供給し、混合させるとよい。スループットが上昇する。
前記基板に形成されるシリコン酸化膜の膜厚分布は前記オゾン含有ガスと前記複数種類の有機シリコンの混合比を調整することで制御できる。個々の有機シリコンガスのよって形成されるシリコン酸化膜の膜厚分布が異なるのでオゾン含有ガスと複数種類の有機シリコンガスの混合比により膜厚分布を調節できる。
前記オゾン含有ガスとしてはオゾン濃度100%のものがある。このような高濃度オゾンガスを用いることで減圧プロセスが実現する。減圧プロセスは反応系におけるガス流速を早めることができる。オゾンガス濃度は100%であることを限定しない。例えば、濃度2〜10%でもよい。但し、低濃度になるほどキャリアーガス(酸素)の増大に伴い、プロセス制御(ガス流速、圧力)が困難となる。また、オゾンの寿命が減少する。なるべく高濃度のオゾンガスの使用が望まれる。
複数種類の有機シリコンガスとしては例えばテトラメチルシラン(TMS)とヘキサメチルジシラザン(HMDS)が挙げられる。TMS、HMDSは共に安定、TMS、HMDSを混ぜてもほとんど反応しない。TMS、HMDS混合ガスを用いることにより膜厚分布を改善できる。TMS、HMDSを単独で用いた場合の製膜分布よりも混合ガスを用いた方が均一な膜厚分布に近づく。TMSとHMDSの混合ガスを用いることにより膜質(緻密さ、不純物)をほぼ均一に製膜する。また、TMSとHMDSの混合ガスを用いることにより配管加熱を必要とせずにおこなえる。TMS、HMDSとも配管加熱なしで扱える。さらに、TMSとHMDSの混合ガスを用いることにより爆発危険を避けるための安全設備を必要とせずに行える。
前記基板としては前記酸化膜が形成される基板の面は段差を有するものがある。高濃度オゾンに対し有機シリコン混合ガスを用いることにより、有機シリコンガス単体では実現できない良好なステップバレージを作製できる。段差特性は有機シリコン混合ガスの混合比を調整すれば制御できる。
したがって、以上の発明によれば複雑な機構(回転機構等)を加えることなく大型基板に対して膜厚分布が均一となるように製膜できる。優れた段差特性をもつ製膜ができる。バッチ式処理に適用できる。
オゾン−有機シリコンガスとのCVD技術において、均一製膜分布、低温製膜で優れたステップカバレージに対し、本発明が提供する解決法は幾つかの種類の有機シリコンガスを混ぜたものを使用することである。ここで有機シリコンガスとは図3に示したようなSiを含む有機分子である。図3では代表的な3種類の有機シリコンガス、テトラメチルシラン(Si(CH34 以下、TMSと称する)、ヘキサメチルジシラザン(Si(CH33NHSi(CH33 以下、HMDSと称する)、テトラエトキシシラン(Si(OC254 以下、TEOSと称する)について分子構造を例示したものである。図3に示したように有機シリコンガスは類似する分子構造を有しており、有機シリコンガスは他にも多くの種類が存在する。これまで図3に挙げた3種類の有機シリコンガスと高濃度オゾンとのCVDによってSiO2製膜が試みられており、どのガスでも低温にて製膜に成功している(特開2006−80474)。基本的な考えとして、有機シリコンガスAとこのガスと種類の異なる有機シリコンガスBを混合させたガスをCVDに用いることで混合ガスの結果が結果Aと結果Bの重ね合わせになることで希望の条件を得るものである。
以下に述べる第一、第二及び第三の実施形態は製膜分布に関するものであり、第四の実施形態はステップカバレージに関するものである。第一の実施形態と第二の実施形態の違いはガス流方向の違いによるものである。第一の実施形態はガスを処理基板に対して平行方向に吹き付ける場合、第二の実施形態はガスを処理基板に対して垂直に吹き付ける場合である。第三の実施形態は第二の実施形態の応用でありシャワーヘッド炉に適用したものである。
(第一の実施形態)
図1は発明の第一の実施形態に係る酸化膜形成装置1の概略構成図である。
酸化膜形成装置1は処理炉2と光源3とガス供給系4とを備える。ガス供給系4はオゾン含有ガス供給系5と有機シリコンガス供給系6と有機シリコンガス供給系7とリークガス供給系8とを備える。
処理炉2は基板出し入れ口とアニールガス供給口と真空排気口とリーク用不活性ガス(例えば窒素)供給口を備える。処理炉2には基板9を加熱する赤外光を導入する照射窓10が設けられている。照射窓10の設置部分にはOリングを介在させるとよい。Oリングは200℃以上に暖められる場所に設置される場合、水冷や空冷による冷却が必要である。
本実施形態のプロセスは加熱過程を有しているので処理炉2を構成する材料は中真空(〜10-4Pa)対応できるものであると共に400℃までの高温に対応できる材質からなるものが望ましい。さらに、不純物拡散及び洗浄の観点から石英製のものが望ましいが、石英は加工が困難であるので、不純物が飛ばないような内面加工及びオゾンに酸化しないような材質の金属でもかまわない。前記金属としては例えばアルミ、SUS304が挙げられる。前記金属が採用されると、照射窓10をシールするOリングはその近傍に冷却水路が設けられて冷却される。
オゾン含有ガス供給系5はボンベ11とバルブV1とを備える。ボンベ11はオゾン含有ガスを充填している。オゾン含有ガスの供給はバルブV1によって制御される。
有機シリコンガス供給系6はボンベ12とバルブV2とを備える。ボンベ12は有機シリコンガスを充填している。有機シリコンガスの供給はバブルV2によって制御される。
有機シリコンガス供給系7はボンベ13とバルブV3とを備える。ボンベ13は有機シリコンガス供給系6の有機シリコンガスとは異なる種類の有機シリコンガスを充填している。この有機シリコンガスの供給はバルブV3によって制御される。
リークガス供給系8はボンベ14とバルブV4とを備える。ボンベ14はリークガスを充填している。リークガスとしては例えば窒素やアルゴンガスが挙げられる。リークガスの供給はバルブV4によって制御される。
有機シリコンガスを充填したボンベは用いる有機シリコンガスの種類数により増やしてもかまわない。また、ボンベに充填できないガスの場合例えばオゾン含有ガスとしてオゾン濃度100%のガスを供給する場合はボンベの代わりにガス発生装置を設置すればよい。
ボンベ11〜14のガスは基本的に同時供給される。処理炉2に供給されるガスはバルブV6によって制御される。また、ボンベ11〜14のガスは図示省略された流量計によって流量比が厳密に制御される。そして、これらのガスの供給を始めたときに流量比が安定するまでバルブV6,V7を閉じておきバルブV5を経由して処理炉2に供給せずに直接排気するバイパスライン15を設置することで制御性の高いCVDプロセスが実現可能である。
光源3は処理炉2内に格納された基板9を加熱するために赤外線を照射するための光源である。ここで基板加熱方式はポットプレート法を採用してもよい。ホットプレート方式では光源3は不要である。基板の加熱光は基板9を直接照射するのではない。すなわち、赤外光の吸収の良い材料(例えばSiC)からなるサセプタ16の上に基板9が置かれ、このサセプタ16に前記赤外光が照射されることで基板9が効率的に加熱される。光源3は処理炉2の外に配置される。光源3から供給された光は処理炉2に設けられた照射窓10を介してサセプタ16に照射されるようになっている。照射窓10は基板9を加熱するための赤外光を透過できる合成石英に例示される光透過性の材料からなる。
サセプタ16は処理炉2内の汚染するような物質であってはならないと共に赤外光の吸収率が高く、加熱されても不純物が散乱しない材質のものが望ましい。サセプタ16としては不透明加工石英ガラス、SiC、SiCコーティングC等のいずれからなるものが挙げられる。尚、処理炉2がホットプレート方式を採用する場合には赤外線の吸収に劣るアルミからなるサセプタを採用してもよい。
処理炉2内のガスは排気ポンプ17によって排気される。排気ポンプ17は処理炉2に具備された圧力計18から供給された圧力の測定信号に基づいて処理炉2の圧力を制御する。排気するガス種により必要に応じて除外筒19が排気ポンプ17の直前または直後に設置される。また、処理炉2と排気ポンプ17の間にはバルブV7が設置されている。バルブV7は前記直接排気されるガスの処理炉2への流入を防止する。
圧力計18としては減圧状態で測定できる仕様のものが採用される。圧力計18の測定圧力範囲は0.1Pa〜0.1MPa(1atm)を含むものが望ましい。高濃度オゾンガスを用いる場合、爆発限界圧力以下での使用が要求されるので低い圧力範囲1000Pa以下を測定できることが必須となる。
混合する箇所(条件)としては処理炉2の中での別々のポートから導入しても可能である。処理炉2に供給する直前にオゾン含有ガス及び複数種の有機シリコンガスの全てを混合するのが最も単純であるが、特に限定しない。酸化膜形成装置1は処理炉2の前段で混合させる態様となっている。
処理炉2はバッチ式の形態を採用してもよい。例えば図4に示されたような複数の基板(基板S1〜基板Sn−1,基板Sn)を格納した処理炉40が挙げられる。処理炉40内に導入される反応ガス(オゾンガスと複数種類の有機シリコンガスとの混合ガス)のガス流は基板S1〜基板Sn−1,基板Snの上面に沿うように制御される。
有機シリコンガス選択の制約、処理炉2(配管系も含む)の圧力の制約について述べる。
有機シリコンガスは種類ごとに凝縮温度、分解温度が異なる。一般に大きな分子量を有する有機シリコン分子程、凝縮温度が上昇する傾向にある。有機シリコンガスをCVDに用いるには配管温度を凝縮温度以上分解温度以下にしなければならない。複数の有機シリコンガスを用いる場合は全ての有機シリコンガスについてこの条件を満たす必要がある。具体的には図3に示されたような有機シリコンガスG1,G2,G3の三種類の混合ガスを用いる場合、温度域Tに配管温度を調節することで使用できる。配管系の温度が温度領域Tの範囲以外であると、いずれかのガスが凝縮または分解を起こす。したがって、混合できる有機シリコンガスの組み合わせが限られる。例えば図2に示された有機シリコンガスG4は有機シリコンガスG1〜G3と組み合わせて使うことができない。
有機シリコンガスとしてはTMS、HMDSが例示される。図3は各種有機シリコンガス(TMS、HMDS、TEOS)の分子構造を示す。TMSガスは室温で飽和蒸気圧589Torrを有するガスである。HMDSガスは室温で飽和蒸気圧20Torrを有するガスである。これらのガスは配管温度が室温でも使用できる。また、爆発性が低いのでモノシラン、ジシランのような安全装置が不要である。
これらの有機シリコンガスは飽和水蒸気の関係からCVDプロセスに用いる圧力(各有機シリコンガスの分圧)に制限が生じる。CVDプロセス圧における各有機シリコンガスの分圧はその有機シリコンガスの飽和蒸気圧よりも小さくしなければならない。プロセス圧におけるそれぞれの有機シリコンガス分圧がその有機シリコンガスの蒸気圧を超えると液化が起こり、注意が必要であるので、そのときは有機シリコンガスの分圧を下げるまたは配管を加熱して飽和蒸気圧を上げなければならない。
そして、複数種類の有機シリコンガスを混合させることで以下の三つの効果を奏する。
高効率な製膜が可能である。均一化に関する対抗技術として単一ガスでプロセス条件を傾斜する手法が挙げられる(特開平5−259155)。これはプロセス中に条件を変えて、製膜速度分布を調節して、膜厚分布を調節する。すなわち、製膜速度が最も速い場所を基板上で動かすことに対応する。一方、複数種類の有機シリコンの混合ガスを用いることにより、製膜速度が速い場所を増やすことに相当する(図5参照)。つまり、高効率という理由は前記混合ガスを用いることにより同時に製膜できる場所が複数できるということである。
排ガス処理を単一化できる。有機シリコンガスはSiとCとHとNとOとで成り立っており、局所的な化学組成は同じであるので、反応副生成物は類似したものとなる。したがって、混合ガスの排ガスでも単一ガスを用いたものと同じ除外筒で対応できる。
有機シリコンガス同士が混合されても反応が起こらないので、安全である。
オゾン含有ガスとしてはオゾン濃度が100%のものが例示される。このオゾン含有ガスは例えば明電舎製のオゾン製造装置(MPOG−HM1A1)によって得られる。オゾンは酸素ガスを放電管に通すことによって生成され、オゾン濃度は10%程度である。前記オゾン製造装置によればオゾン濃度100%のオゾン含有ガスを入手できる。尚、オゾン含有ガスはオゾン濃度が100%であること限定されることなく低濃度でも適用が可能である。但し、オゾン濃度が高くなることにより以下の利点を有する。
オゾン濃度100%のオゾン含有ガスはオゾンガスの寿命が増加する。ガス中に酸素が存在するとオゾンと酸素の衝突によりオゾン分解が起こるため、酸素を含んでいないようにすればオゾンガスの寿命が長くなる。例えば室温200℃においてオゾン濃度が5%である場合と100%である場合とでは寿命時間が約10倍異なる。また、減圧状態で反応させることができるのでガス流速が上昇すると共に排気負荷が減少する。さらに、反応頻度が上昇するので製膜可能温度が低下する。
本実施形態に係る酸化膜形成方法による製膜速度分布について検証した。
図5はシリコン酸化膜の製膜速度分布を示した特性図である。100%オゾン濃度のオゾン含有ガスとTMSとHMDSを含んだ反応ガスを用いた実施例が示されている。図示された矢印は円板状の基板(Si−wafer)の上面と平行に上流側(横軸左側)から下流側(横軸右側)に流通したことを説明する。
図5の特性図から明らかなようにHMDS−O3の製膜速度曲線及びTMS−O3の製膜速度曲線とも最大を持つ場所が存在する。製膜速度が最大となる場所より上流側(横軸左側)ではCVD反応が十分に起こっていないために小さい。最大の場所より右側ではCVD反応が終了し枯渇するため減少する。つまり、最大になる場所はCVD反応が最も盛んに起きている場所である。最大になる場所はTMSとHMDSで異なる。両者のCVD反応速度が相違するからである。HMDSガスで最大になる場所がTMSガスで最大になる場所よりも下流側(横軸右側)に存在するので、HMDSのCVD反応速度がTMSのCVD反応速度よりも遅いことがわかる。点線はTMSとHMDSをほぼ1:1で混合させたガスを用いたときの製膜速度の予想である。この曲線はTMSを用いた場合の製膜速度とHMDSを用いた場合の製膜速度の重ね合わせによって求めた。この曲線は両者の製膜速度曲線に比べて滑らかな変化を示しており、製膜速度の均一分布度が改善されているのが確認できる。
オゾンガスと複数種類の有機シリコンガスの混合ガスを用いたCVD反応によりシリコン酸化膜の分布が均一になるためには以下の条件がある。但し、厳密に前記製膜速度の重ね合わせの成立を要求していないので、これらの条件を厳密に満たす必要はない。
第一の条件は有機ガス同士の反応が起こらないことである。この条件を満たさない場合、下流での膜厚を厚くするガス(この場合HMDS)のCVD反応バランスが崩れて均一な製膜分布が得られないことがある。有機シリコンガスはもともと単体で安定な物質である。また、有機シリコンガス同士は類似した化学組成であり類似した特性を有するので、有機シリコンガス同士の反応が起こる可能性が低いとみなせる。
第二の条件はオゾン流量の流量を有機シリコンガスの流量に対して十分多く確保することである(すなわちオゾン濃度を過剰にすることである)。オゾンが少ない場合、オゾンが枯渇しCVD反応が途中で終了する。このときガス下流側の膜厚は極端に薄くなり、また膜中不純物が増大する。オゾン大過剰の目安としては有機シリコンガスが水(H2O)や二酸化炭素(CO2)等の最小分子まで分解することとみなした場合に必要となる酸素原子個数に相当するオゾン流量以上(例えばTMS流量の5.3倍、HMDS流量の8.6倍。図3を参照。)とする。但し、オゾン自身の熱分解による喪失があるので、化学量論的に十分な量以上に流通させるのが望ましい。本実施形態ではオゾンガス流量をTMS、HMDSの流量の19倍多く確保しており、オゾン大過剰状態である。
第三の条件はCVD反応により極端なガス流れ分布の変化を起こさないことである。CVD反応による母体分子の分解により分子数の絶対数が増加することがガス流を乱す要因となる。有機シリコン混合ガスのCVDにおいて、ガス流の乱れにより反応が遅い方の有機シリコンガス(この場合HMDS)に対するCVD反応速度に影響を与える可能性がある。図5の実施例ではオゾン流量は有機シリコンガスの流量に対し10倍以上であり有機シリコンガスと混合されるオゾンガスは大過剰状態であるのでCVD反応で増加する分子数は全体分子数に比べて小さいとみなせる。
次に膜質分布について検証した。
実プロセスでは膜厚の均一化と同時に膜質の均一性も要求される。異なる有機シリコンガスが含まれている場合、膜質の均一に関して注意する必要がある。この問題に対して図6に示されたようにFTIRによる膜中不純物の確認では両者の間に差異がみられない。また、エッチング速度に関しても両者の間に差異がみられない。特に、FTIRでは膜中不純物が少ないレベルで均一な製膜が期待できる。また、エッチング速度の比較でも、TMSによるCVDで作製されたSiO2膜とHMDSによるCVDで作製されたSiO2膜のエッチング速度の差が10%以内であり、ほとんど同等であることが確認されている。以上のことからTMSとHMDSの混合ガスを用いたCVDによるSiO2膜は膜質が均一に分布することが期待できる。
次に希釈、CVD圧、流速等による膜厚分布の補正について述べる。本実施形態のCVD技術においても窒素やアルゴンガスによるCVDガスの希釈及び圧力制御によるCVDガスの流速の調節等のプロセス条件を変化させることにより、製膜分布を変えることが可能である。但し、本実施形態のように混合ガスに対してプロセス条件を変化させても、それぞれの単体有機シリコンガスごとの製膜結果を個別に変化させることができない。
以上の実施形態の説明から明らかなように複数種類の有機シリコンガスの混合ガスを用いることにより単一種類の有機シリコンガスを用いた場合と比べて膜厚分布及び膜質分布が均一化する。
(第二の実施形態)
図7は発明の第二の実施形態に係る処理炉70の概略構成図である。
第一の実施形態では反応ガス(オゾンガスと複数種類の有機シリコンガスの混合ガス)のガス流が基板の上面に対して水平であるのに対し、本実施形態では基板9の上面に対して反応ガスを垂直に吹き付けるような態様となっている。これはシャワーヘッドにも適用可能であり、均一製膜の改良を行うことが可能である。
このガス流の形態に対して反応ガスの効果について図7を参照しながら説明する。反応炉70は反応ガスを導入するための配管71と反応ガスを排出するための配管72とを備える。反応炉70には基板9を保持するサセプタ16が設置されている。サセプタ16はホットプレート方式の加熱手段や図1に示された光源3に例示される光源のような加熱手段によって適宜に加熱される。配管71は反応炉70の天井部に配置される。配管71は反応ガスを基板9の上面に対して垂直に供給するように設置される。配管72は反応炉70の底部に設置される。配管72は配管71と同軸に配置される。
配管71から導入された反応ガスは基板9及びサセプタ16の中心に向かって流れ、サセプタ16の下方に迂回して配管72に向かって流れていく。図示された矢印はガスの流れを意味する。つまり、反応ガスが基板9に吹き付けられた後に基板9の表面上を水平に流れる箇所では第一の実施形態のようにサイドフローとみなせる。したがって、処理炉70でも第一実施形態の実施例の結果を適用できる。
図7に示された破線はオゾンガスと有機シリコンガスAの混合ガスを用いた場合のSiO2膜の膜厚分布を示す。一点鎖線はオゾンガスと有機シリコンガスB(有機シリコンガスAとは種類の異なるもの。以下、図7及び図10並びにこれらに基づく説明についても同様。)の混合ガスを用いた場合のSiO2膜の膜厚分布を示す。実線はオゾンガスと有機シリコンガスAと有機シリコンガスBとの混合ガスを用いた場合に予想されるSiO2膜厚分布を示す。反応ガスは基板9の上面に沿って外側に向かって流れるため、第一実施形態の実施例(図5)のようにオゾンガスと複数種類の有機シリコンの混合ガスを用いることにより膜厚分布の均一化が改善される。
(第三の実施形態)
図8は発明の第三の実施形態に係る処理炉80の概略構成図である。
処理炉80はシャワーヘッド型ガス流方式を採用している。すなわち、処理炉80は反応ガスを基板9に供給するためのシャワーヘッド81を備える。基板9はサセプタ16によって保持されている。サセプタ16は図1に示された光源3に例示されるような加熱手段によって適宜に加熱される。
シャワーヘッド81は複数のガス供給口から反応ガスをシャワー状に基板9の上面に供給する。すなわち、シャワーヘッド81は配管83,84を備える。配管83はオゾンガスと有機シリコンガスAと含んだ反応ガスを供給する。配管84はオゾンガスと有機シリコンガスBを含んだ反応ガスを供給する。配管83及び配管84は同心に配置される。特に配管83はオゾンガスと有機シリコンガスAの混合ガスが基板9の上面の中心付近に供給されるように設けられる。配管84はオゾンガスと有機シリコンガスBの混合ガスが基板9の上面の周縁付近に供給されるように設けられる。配管33,84と処理炉80との接続部には複数の通気孔85が形成されている。
基板9の中心付近に吹き付けられたガスは基板9に到達した後に基板9を迂回するように流れる。基板9の中心から離れた位置では配管83,84から排出された基板9の上面に対する垂直方向ガス流と基板9を迂回しようとする基板9の上面に対する水平方向ガス流とが干渉を起こすので、前記垂直方向ガス流が基板9に届く条件が変化する(図8に例示された点線で囲まれた箇所)。これは膜厚の均一分布を確保させる製膜にとって弊害となる。
そこで、基板9に供給するガスの種類を場所ごとに変えることで製膜分布の改善を図ることができる。処理炉80は2種類の有機シリコンガスを用いて基板9の中央付近には有機シリコンガスA及びオゾンガスを含んだ反応ガスを基板9の周縁付近には有機シリコンガスB及びオゾンガスを含んだ反応ガスを供給する。図示された形態は2種類の有機シリコンガスを用いているが3種類以上用いてもよい。この場合、各反応ガスの供給配管は同心の多重管に形成される。
以上のように本実施形態のように基板9上の場所ごとに異なる種類の有機シリコンガスを含んだ反応ガスを供給することで基板9上に均一な酸化膜を容易に形成できる。
(第四の実施形態)
本実施形態は有機シリコンガスの混合ガスを用いてステップカバレージ特性の良好な膜を作製する方法及び装置を提供する。
ステップカバレージ特性はSiO2膜を層間絶縁膜として用いる場合に重要な特性となる。ステップカバレージ特性は図9に示したように段差がある基板90の表面にSiO2膜91を製膜したときにアスペクト比で評価されることが多い。ここでのアスペクト比は基板90の主面90Aに形成された酸化膜の膜厚aと段差側面90Bに形成された酸化膜の膜厚bと段差底表面90Cに形成された酸化膜の膜厚cとの膜厚比で定義される。アスペクト比は1に近い方が望ましい。
段差特性を決定する重要な要因として反応物の基板90表面上での運動が挙げられる。すなわち、運動が少ない場合と段差底表面90Cへの回り込みが少なくなる。一方、表面運動が大きい場合は段差底表面90Cへの回り込みが激しくなり、段差側面90Bに流れ込んでしまい、段差底表面90Cに製膜された部分の膜厚が大きくなる。どちらの場合でアスペクト比は好ましくない。オゾンと有機シリコンとを含んだ反応ガスによるCVDによって作製されるSiO2膜のアスペクト比は低温で作製するほど大きくなる。これは基板90の表面温度が低温になるために基板90表面での運動量が減少することが大きな原因である。一方、基板90表面での反応時間が長いCVD反応では運動量が小さくても製膜までに表面上の長い距離を移動できる。つまり、有機シリコンガス種を変えることによりアスペクト比の調節が可能であると考えられる。
そこで、本実施形態ではアスペクト比を調整するために複数種類の有機シリコンガスを含んだ反応ガスを基板90に供給する。
図10は複数種の有機シリコンガスを含んだ反応ガスを用いたCVDでの段差特性の説明図である。
有機シリコンガスAとラベル付けされた曲線(一点鎖線で示されたもの)はオゾンガスと有機シリコンガスAとを含んだ反応ガスをCVDに用いた場合のSiO2膜の膜厚曲線である。有機シリコンガスBとラベル付けされた曲線(点線で示されたもの)はオゾンガスと有機シリコンガスBとを含んだ反応ガスをCVDに用いた場合のSiO2膜の膜厚曲線である。ここで有機シリコンガスAを用いたCVDでは表面での運動が少ない場合を想定した結果であり、有機シリコンガスBを用いたCVDでは表面での運動が大きい場合を想定した結果である。両者ともアスペクト比が良くない。一方、オゾンガスと共に有機シリコンガスAと有機シリコンガスBとを含んだガス(A+B)を用いることでお互いの欠点を補ったSiO2膜厚分布曲線(実線で示されたもの)というラベルで示したSiO2膜厚曲線が得られる。この曲線の段差特性は優れている。このように混合ガスを用いることにより優れた段差特性が得られる。
したがって、本実施形態のように反応ガスにおいて複数種類の有機シリコンガスの混合比を適宜に変えることで段差特性を調整できる。
発明の第一の実施形態に係る酸化膜形成装置の概略構成図。 各種有機シリコンガスの凝縮温度及び分解温度の違いを示した説明図。 各種有機シリコンガス(TMS、HMDS、TEOS)の分子構造。 バッチ式の処理炉の概略図。 シリコン酸化膜の製膜速度分布を示した特性図。 TMS、HMDSをそれぞれ用いた場合に形成された薄膜中の不純物のFTIR(フーリエ変換赤外線分光法)分析結果。 発明の第二の実施形態に係る処理炉の概略断面図。 発明の第三の実施形態に係る処理炉の概略構成図。 発明の第四の実施形態におけるステップカバレージの説明図。 複数種の有機シリコンガスを含んだ反応ガスを用いたCVDでの段差特性の説明図。
符号の説明
1…酸化膜形成装置
2…処理炉、10…照射窓、16…サセプタ、18…圧力計
3…光源
4…ガス供給系、5…オゾン含有ガス供給系、6…有機シリコンガス供給系、7…有機シリコンガス供給系、8…リークガス供給系、11〜14…ボンベ
9…基板
15…バイパスライン
17…排気ポンプ
19…除外筒
V1〜V7…バルブ

Claims (11)

  1. オゾン含有ガスと複数種類の有機シリコンガスとを含んだ反応ガスを基板に供給して前記基板にシリコン酸化膜を形成することを特徴とする酸化膜形成方法。
  2. 前記複数種類の有機シリコンが気化状態となる温度領域のもとで前記反応ガスを前記基板に供給することを特徴とする請求項1に記載の酸化膜形成方法。
  3. 前記オゾン含有ガスと前記複数種類の有機シリコンの混合比を調整することで前記形成されるシリコン酸化膜の膜厚分布を制御することを特徴とする請求項1に記載の酸化膜形成方法。
  4. 前記反応ガスは複数種類の有機シリコンガスとしてテトラメチルシランとヘキサメチルジシラザンを含んでいることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の酸化膜形成方法。
  5. 前記酸化膜が形成される基板の面は段差を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の酸化膜形成方法。
  6. 前記反応ガスにおいて複数種類の有機シリコンガスの混合比を調整することで基板に形成される酸化膜の段差特性を制御することを特徴とする請求項5に記載の酸化膜形成方法。
  7. 基板にオゾンガスと複数種類の有機シリコンガスとを含んだ反応ガスが供給される処理炉を備えたことを特徴とする酸化膜形成装置。
  8. 前記処理炉は炉内温度が前記複数種類の有機シリコンが気化状態となる温度領域に調節されることを特徴とする請求項7に記載の酸化膜形成装置。
  9. 前記処理炉はバッチ式の処理炉であって、複数の基板を備え、これらの基板に前記反応ガスが層流状態で供給されることを特徴とする請求項7または8に記載の酸化膜形成装置。
  10. 前記処理炉はガス流が前記基板の上面に対して垂直方向となるように前記反応ガスを導入することを特徴とする請求項7または8に記載の酸化膜形成装置。
  11. 前記処理炉は、
    オゾンガスと有機シリコンガスとを含んだ反応ガスを前記基板の上面の中心付近に供給する配管と、
    この配管と同軸に設けられると共にオゾンガスと前記有機シリコンガスと異なる種類の有機シリコンガスとを含んだ反応ガスを前記基板の周縁付近に供給する配管と
    を備えたこと
    を特徴とする請求項10に記載の酸化膜形成装置。
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