JP2009032359A - 受光増幅素子および光ピックアップ装置 - Google Patents

受光増幅素子および光ピックアップ装置 Download PDF

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隆典 奥田
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Abstract

【課題】選択されない受光素子に迷光が照射されても、増幅回路の出力電圧の変動を抑えることができるとともに、簡易な構成で動作レンジの広い受光増幅素子を実現する。
【解決手段】本発明の受光増幅素子11は、2つの受光素子12・13と、受光素子12・13が発生する電流を電圧変換して増幅する増幅回路14と、受光素子12・13を選択するMOSトランジスタM1・M2を備え、さらに、受光素子12とMOSトランジスタM1との間、および受光素子13とMOSトランジスタM2との間の接続点に、バイアス回路15が接続されている。例えば、受光素子12が選択され、非選択の受光素子13に迷光が照射され電流が発生した場合、バイアス回路15は、受光素子13にバイアス電流を流す。これにより、受光素子13が発生する電流がMOSトランジスタM2を強制的に介して増幅回路14に流されることがない。
【選択図】図1

Description

本発明は、CD(赤外)/DVD(赤色)/BD(青色)など複数の波長のレーザー光を用いるメディアに対応するよう、複数の受光素子を備えた受光増幅素子、および当該受光増幅素子を備える記録再生用光ディスク装置(光ピックアップ装置)に関するものである。
従来から、音声、映像、文書データなどを記録するメディアとして光ディスクが広く使用されており、光ディスクの記録または再生を行う光ディスク装置が各種開発されている。光ピックアップ装置は,光ディスク装置において、先端部分で光ディスクから信号の入出力を行う主要構成要素である。近年、青色レーザーに対応したメディアが増加してきており、既存メディアであるCD(赤外)およびDVD(赤色)と合わせて、3つの光波長に対応した光ピックアップ装置の開発が進んでいる。
3つの波長に対応するために、複数の受光素子を備えて波長に合せて選択切替する機能に加えて、対応メディアの種類の増加に伴い、4段以上の複数の感度を切替える機能を備える必要がある。そのため、受光増幅素子のプロセスは、バイポーラトランジスタから、MOSトランジスタを内蔵したBiCMOSプロセスへ移行しつつある。MOSトランジスタを内蔵する事で、簡易なスイッチ制御が可能となり、機能増加による素子チップサイズの増大を抑制でき、且つ、各モード切替を行うロジック回路も容易に構成する事が可能となった。
図10は、特許文献1に係る光ピックアップ装置101を示す概略図である。光ピックアップ装置101は、2波長半導体レーザーを使用することにより、光ディスク102(CD及びDVD)の記録/再生を行っており、集光レンズ104から構成される光学レンズ103、プリズム105、2波長レーザー素子106および受光増幅素子111を備えている。2波長レーザー素子106から出射されたレーザー光は、光学レンズ103を介して光ディスク102に照射され、その反射光がプリズム105により、受光増幅素子111へ導かれる構成となっている。
ここで、2波長レーザー素子106は、DVD(650nm)用の発光点106aおよびCD(780nm)用の発光点106bの2つの発光点を備えている。このため、受光増幅素子111に入射される光は、DVD対応時/CD対応時に2つの発光点106a・106bの間隔Xに合せて照射される事となる。
この発光点106a・106bの間隔に合せて、受光増幅素子111には、図11に示すように、CD/DVDの記録/再生に対応した2つの受光部、すなわち、DVD用メイン受光部112およびCD用メイン受光部113が配置され、さらに、サブ受光部114が設けられている。ここで、DVD用メイン受光部112とCD用メイン受光部113との間隔Yは、上記発光点106a・106bの間隔Xと等しくなるように構成される。
図12は、受光増幅素子111の構成を示す回路図である。受光増幅素子111は、DVD/CDそれぞれの受光部112・113に対して、それぞれ前段の増幅器A112・A113を備え、各増幅器A112・A113の出力端子は共通接続されて後段の増幅器A115にて信号電圧増幅を行い出力される。ここで、増幅器A112・A113と増幅器A115との間には、スイッチS116が設けられている。スイッチS116により各増幅器A112・A113の出力を切り替える事で、DVDとCDの2波長に対して受光部112・113の選択を行っている。
このように、受光増幅素子111は、2つの受光部112・113に対して2つの増幅器A112・A113を備える構成である。これに対し、前記2つの増幅器を共用して2つの受光部に対して増幅器を1つだけ設けることにより、受光増幅素子の縮小を図る方法が提案されている(例えば、特許文献2および特許文献3)。
図13は、特許文献2に係る受光増幅素子121の構成を示す回路図である。受光増幅素子121は、DVD/CDそれぞれの受光部122・123および増幅器124を備えており、増幅器124の入力端子と出力端子との間に帰還抵抗Rf125で構成される帰還回路が設けられている。受光増幅素子121では、各受光部122・123と増幅器124との間に、MOSトランジスタM126・M127がそれぞれ設けられ、MOSトランジスタM126・M127のON/OFFを切り替えることで、受光部122・123の選択切替を行っている。
図14は、特許文献3に係る受光増幅素子131の構成を示す回路図である。受光増幅素子131は、2つの受光部132・133および増幅器134を備えており、増幅器134の入力端子と出力端子との間に帰還抵抗Rf135で構成される帰還回路が設けられている。また、各受光部132・133と増幅器134との間に、ダイオードD136・D137がそれぞれ設けられている。さらに、受光部132とダイオードD136との間の接続点にNPNトランジスタQ138のエミッタが接続され、受光部133とダイオードD137との間の接続点に、NPNトランジスタQ139のエミッタが接続されている。
ここで、受光素子132で発生する電流を増幅器134に流す場合、NPNトランジスタQ138をOFFし、NPNトランジスタQ139をONさせる。これにより、受光素子132で発生する電流がダイオードD136を介して増幅器134に流れる一方、受光素子133に迷光が照射されて電流が生じても、当該電流はNPNトランジスタQ139のエミッタから供給され、ダイオードD136は逆バイアス状態になる。このため、受光素子133で発生する電流は増幅器134に流れない。
一方、受光素子133で発生する電流を増幅器134に流す場合、NPNトランジスタQ139をOFFし、NPNトランジスタQ138をONさせる。これにより、受光素子132に迷光が照射されて電流が生じても、当該電流はNPNトランジスタQ138のエミッタから供給され、ダイオードD137は逆バイアス状態になるため、受光素子132で発生する電流は増幅器134に流れない。
このように、受光増幅素子131では、NPNトランジスタQ138・Q139のON/OFFを切り替えることで、受光部132・133の選択切替を行っている。
特開2004−22051号公報(2004年1月22日公開) 特開2001−202646号公報(2001年7月27日公開) 特開2007−104177号公報(2007年4月19日公開)
このように、上記特許文献2および3の構成では、2つの受光素子に対し増幅器が1つだけ設けられる構成であるため、受光増幅素子の縮小を図ることが可能となるが、以下の問題を生じる。
図13に示す特許文献2に係る受光増幅素子121では、例えば、MOSトランジスタM126をONし、MOSトランジスタM127をOFFすることで、受光素子122を選択する場合、選択されていない受光素子123に迷光が照射されると、受光素子123が発生する電流は、OFFしているMOSトランジスタM127を強制的に介して、増幅器124に流されることとなる。したがって、受光素子123が発生する電流は、選択されている受光素子122が発生する電流にノイズ電流として加算されてしまい、出力電圧が変動してしまう。このため、受光素子122・133を完全に分離して切り替ることはできない。
また、図14に示す特許文献3に係る受光増幅素子131では、受光素子132・133を構成するフォトダイオードには、リーク電流防止および接合容量低減のため、通常約0.7V以上の逆バイアス電圧が印加される。このため、増幅器134が動作するために、増幅器134の入力電圧は、少なくとも、受光素子132・133における逆バイアス電圧(約0.7V)に、ダイオードD136・D137の動作電圧(約0.7V)を加えた電圧(約1.4V)より高くする必要がある。したがって、受光増幅素子131の動作レンジは、(電源電位Vcc−約1.4)Vとなり、ダイオードD136・D137の動作電圧分(約0.7V)だけ、動作レンジがさらに狭くなってしまう。
さらに、受光増幅素子131では、受光素子が発生した電流は、当該受光素子とダイオードとの2つのPN接合を介して増幅器134に流れるため、ショットノイズによるノイズ特性が悪化し、受光増幅素子131のSN比が低下してしまう。特に、反射率の低い2層ディスクを用いる場合や、光ディスクを高速再生する場合、高いSN比が要求されるため、受光増幅素子131では対応できないおそれがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、選択されない受光素子に迷光が照射されても、増幅回路の出力電圧の変動を抑えることができるとともに、簡易な構成で動作レンジの広い受光増幅素子を実現することにある。
本発明に係る受光増幅素子は、上記課題を解決するために、受光量に応じて電流を発生する複数の受光素子と、前記電流を電圧に変換して増幅する増幅回路と、前記複数の受光素子と同数の第1MOSトランジスタとを備え、前記第1MOSトランジスタの各々は、前記増幅回路の入力端子と各受光素子との間にそれぞれ設けられることにより、前記増幅回路に前記電流を流す受光素子を選択し、前記受光素子と前記第1MOSトランジスタとの間の各接続点に、前記受光素子にバイアス電流を流すバイアス回路が接続されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、第1MOSトランジスタをON/OFF制御することで、増幅回路に電流を流す受光素子を選択し、当該電流は増幅回路によって電流電圧変換され出力される。ここで、受光素子と第1MOSトランジスタとの間の各接続点にバイアス回路が接続されているので、選択されていない受光素子に迷光が照射されて電流が発生しても、バイアス回路から当該選択されていない受光素子に電流が流される。すなわち、受光素子を非選択とするためにOFFしている第1MOSトランジスタを介して、当該受光素子の発生する電流が増幅回路に流されることはないため、当該受光素子を増幅回路から完全に分離することができる。また、第1MOSトランジスタのソース・ドレイン間電圧は、ダイオードのアノード−カソード間電圧に比べ非常に低いので、増幅回路の入力電圧は、受光素子における逆バイアス電圧程度で済む。
したがって、選択されない受光素子に迷光が照射されても、増幅回路の出力電圧の変動を抑えることができるとともに、簡易な構成で動作レンジの広い受光増幅素子を実現できるという効果を奏する。
本発明に係る受光増幅素子では、前記バイアス回路は、選択されない受光素子のみにバイアス電流を流すことが好ましい。
上記の構成によれば、選択されている受光素子の発生する電流が、増幅回路とバイアス回路の両方に分流されてしまうという不具合を回避できるため、増幅回路における、より精確な電流電圧変換が可能となる。
本発明に係る受光増幅素子では、前記バイアス回路は、前記複数の受光素子と同数の第1バイポーラトランジスタと、当該第1バイポーラトランジスタのベースに定電圧を出力する定電圧回路とを備え、各第1バイポーラトランジスタのエミッタは、各受光素子にそれぞれ接続されている構成であってもよい。
本発明に係る受光増幅素子では、前記定電圧回路の出力電圧は、前記増幅回路の入力電圧より0.1V〜0.5V高いことが好ましい。
上記の構成によれば、第1バイポーラトランジスタからバイアス電流が流され、定電圧回路の出力電圧が増幅回路の入力電圧より0.1V〜0.5V高いため、選択されている受光素子に接続されている第1バイポーラトランジスタのベース−エミッタ間電圧も0.1V〜0.5Vとなる。したがって、第1バイポーラトランジスタはOFFとなるため、選択されている受光素子に対してバイアス電流が流されることを回避できる。
本発明に係る受光増幅素子では、前記定電圧回路の出力電圧は、前記増幅回路の入力電圧より約0.3V高いことが好ましい。
上記の構成によれば、選択されている受光素子に接続されている第1バイポーラトランジスタのベース−エミッタ間電圧は、約0.3Vとなるため、第1バイポーラトランジスタはより確実にOFFとなる。したがって、選択されている受光素子に対してはバイアス電流を流さず、選択されていない受光素子にのみ、より確実にバイアス電流を流すことができる。
本発明に係る受光増幅素子では、前記定電圧回路は、定電流源、第2バイポーラトランジスタ、第1抵抗および第2抵抗を備え、前記第1抵抗の一端は、接地されるとともに、前記第2バイポーラトランジスタのエミッタに接続され、前記第2バイポーラトランジスタのコレクタは、前記定電流源、前記第2抵抗の一端、および前記第1バイポーラトランジスタのベースに接続され、前記第2抵抗の他端は、前記第2バイポーラトランジスタのベースおよび前記第1抵抗の他端に接続されていることが好ましい。
上記の構成によれば、第1抵抗および第2抵抗の抵抗値を適宜設定することにより、定電圧回路の出力電圧を設定することができる。
本発明に係る受光増幅素子では、前記第1バイポーラトランジスタおよび前記第2バイポーラトランジスタの形状は、前記増幅回路の入力段トランジスタの形状と同一であることが好ましい。
上記の構成によれば、トランジスタ素子の整合が得られるため、温度やプロセスなどの変動に対して安定した特性を得ることができ、定電圧回路からの出力電圧を増幅回路の入力電圧に対して一定の電圧値でシフトした値に設定できる。
本発明に係る受光増幅素子では、前記定電圧回路の出力電圧を補正する電圧補正回路をさらに備え、前記電圧補正回路は、トランスコンダクタンスアンプ、第3バイポーラトランジスタ、第4バイポーラトランジスタおよび第2MOSトランジスタを備え、前記第3バイポーラトランジスタは、コレクタとベースとがダイオード接続され、前記第3バイポーラトランジスタのベースは、前記第4バイポーラトランジスタのベースに接続され、前記第4バイポーラトランジスタのコレクタは、前記第2MOSトランジスタの一端および前記第1バイポーラトランジスタのベースに接続され、前記第2MOSトランジスタの他端は、前記第2バイポーラトランジスタのコレクタに接続されることにより、前記第2バイポーラトランジスタのコレクタは、前記第2MOSトランジスタを介して前記第1バイポーラトランジスタのベースに接続され、前記トランスコンダクタンスアンプは、前記増幅回路の出力電圧を電流に変換して当該電流を前記第3バイポーラトランジスタのコレクタに流し、前記トランスコンダクタンスアンプによって変換された前記電流の電流値は、前記増幅回路に流される電流の電流値と等しいことが好ましい。
上記の構成によれば、第3バイポーラトランジスタと第4バイポーラトランジスタとでカレントミラー回路が構成されるため、トランスコンダクタンスアンプによって変換された電流と等しい電流が、第2MOSトランジスタに流される。さらに、第2バイポーラトランジスタのコレクタは、第2MOSトランジスタを介して第1バイポーラトランジスタのベースに接続されるので、第1バイポーラトランジスタのベースには、定電流回路の出力電圧に第2MOSトランジスタでの電圧降下分を差し引いた補正電圧が出力される。
受光素子のカソードの電圧は、増幅回路の入力電圧から、増幅回路に流される電流による第1MOSトランジスタのON抵抗による電圧降下分を差し引いた電圧となる。ここで、トランスコンダクタンスアンプによって変換された電流の電流値は、増幅回路に流される電流の電流値と等しいため、上記補正電圧は、受光素子のカソードの電圧の変動に応じてシフトする。したがって、第1MOSトランジスタのON抵抗に関わらず、上記補正電圧と受光素子のカソードの電圧との電圧、すなわち、第1バイポーラトランジスタのベース−エミッタ間電圧の変動を抑えることができる。
本発明に係る受光増幅素子では、前記第2MOSトランジスタの形状は、前記第1MOSトランジスタの形状と同一であることが好ましい。
上記の構成によれば、トランスコンダクタンスアンプによって変換された電流の電流値は、増幅回路に流される電流の電流値と等しいため、第1MOSトランジスタでの電圧降下と第2MOSトランジスタでの電圧降下が等しくなる。したがって、電圧補正回路により補正した電圧と受光素子のカソードの電圧との電圧、すなわち、第1バイポーラトランジスタのベース−エミッタ間電圧は、第1MOSトランジスタのON抵抗に関わらず一定となり、より確実に選択された受光素子のみにバイアス電流を流すことができる。
本発明に係る受光増幅素子では、前記増幅回路の出力段トランジスタが飽和しないように、当該出力電圧を制限するクランプ回路をさらに備えることが好ましい。
上記の構成によれば、受光素子により大きな電流が流れた場合、出力段トランジスタが飽和して受光素子へバイアス電流が流せなくなる事による誤動作を防止でき、広いダイナミックレンジを実現できる。
本発明に係る受光増幅素子では、前記受光素子および前記増幅回路が、同一の半導体基板上に形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、素子の規模が小さくて済み、コストを低減させることができる。
本発明に係る光ピックアップ装置は、上記受光増幅素子を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、上記受光増幅素子は、増幅回路の出力電圧の変動を抑えることができ簡易な構成で動作レンジが広いため、高機能の光ピックアップ装置を提供できる。
本発明に係る受光増幅素子は、以上のように、受光量に応じて電流を発生する複数の受光素子と、前記電流を電圧に変換して増幅する増幅回路と、前記複数の受光素子と同数の第1MOSトランジスタとを備え、前記第1MOSトランジスタの各々は、前記増幅回路の入力端子と各受光素子との間にそれぞれ設けられることにより、前記増幅回路に前記電流を流す受光素子を選択し、前記受光素子と前記第1MOSトランジスタとの間の各接続点に、前記受光素子にバイアス電流を流すバイアス回路が接続されている。したがって、選択されない受光素子に迷光が照射されても、増幅回路の出力電圧の変動を抑えることができるとともに、簡易な構成で動作レンジの広い受光増幅素子を実現できるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1ないし図4に基づいて説明すると以下の通りである。
図2は、本実施の形態に係る光ピックアップ装置1の構成を示す概略図である。光ピックアップ装置1は、CD用/DVD用レーザーの他、青色レーザーを用いて光ディスク2を記録/再生する3波長対応の光ピックアップ装置であり、光学レンズ4およびプリズム5・7からなる光学系3、2波長レーザー素子6、青色レーザー素子8および受光増幅素子11を備えている。CD用/DVD用レーザー光は、図10に示す光ピックアップ装置101と同様、2波長レーザー素子6から光学レンズ4を介して光ディスク2に照射され、その反射光はプリズム5により、受光増幅素子11へ導かれる。一方、青色レーザー光は、2波長レーザー素子6と独立した青色レーザー素子8からプリズム7および光学レンズ4を介して光ディスク2に照射され、その反射光はプリズム5により、受光増幅素子11へ導かれる。なお、青色レーザー光は、青色レーザー素子8の設定位置と光学系3の調整により、受光増幅素子11におけるDVD用受光部に導かれるように構成される。
ここで、3波長の各レーザーに対して、光ディスク2はROMディスク/Rディスク/RWディスクなど数種類のメディアが存在し、更に、記録/再生の対応も必要である事から、光ディスク2の反射率とレーザーパワーとの組合せで受光増幅素子11に入射される光信号レベルは大きく変動する事となる。このため、受光増幅素子11の出力信号レベルを一定レベルに保ち、安定した信号処理を行うために、受光増幅素子11は、多段ゲイン切替機能を有している。
図1は、受光増幅素子11の概略を示す回路図である。受光増幅素子11は、2つの受光素子12・13、増幅回路14およびバイアス回路15を備えている。受光素子12・13は、照射されるレーザー光を電流に変換するフォトダイオードで構成される。例えば、受光素子12には、DVD用レーザーおよび青色レーザーが照射され、受光素子13には、CD用レーザーが照射される。
増幅回路14は、増幅器および帰還回路から構成される。増幅器は、入力段トランジスタとなるNPNトランジスタQ1、出力段トランジスタとなるNPNトランジスタQ2および定電流源I1・I2から構成され、帰還回路は、3つの帰還抵抗Rf1〜Rf3およびスイッチ用MOSトランジスタM3・M4から構成される。当該帰還回路は、帰還抵抗Rf1と、帰還抵抗Rf2・MOSトランジスタM3の直列回路と、帰還抵抗Rf3・MOSトランジスタM4の直列回路とが並列に接続されて構成されている。MOSトランジスタM3・M4の各ゲートには、ゲイン切替用信号発生回路(図示せず)からゲイン切替用信号が入力される。MOSトランジスタM3・M4をON/OFF制御することにより、増幅回路14は、4段のゲイン切替機能を有する構成となっている。ここで、少なくとも受光素子12・13および増幅回路14が、同一の半導体基板上に形成されていることが好ましい。これにより、素子の規模の縮小が容易になる。
なお、ゲインの段数はこれに限定されず、帰還抵抗とスイッチ用MOSトランジスタとの直列回路を複数並列に接続する事により、任意の段数のゲイン切替機能を実現できる。
増幅回路14のトランジスタQ1のベースは、増幅回路14の入力端子に相当し、当該入力端子と受光素子12・13との間には、受光素子選択用のNチャネルMOSトランジスタM1・M2がそれぞれ設けられている。MOSトランジスタM1・M2の各ゲートには、受光素子切替用信号発生回路(図示せず)から受光素子切替用SW信号が入力される。
なお、バイポーラプロセスでゲイン切替等を行う場合、バイポーラトランジスタを電流にてON/OFFさせるため、各ゲインモード毎に電流源回路が必要となり、チップ面積の増大、消費電流の増大を招くという問題があった。これに対し、受光増幅素子11では、BiCMOSプロセスの採用により、受光素子やゲインの選択切替をMOSトランジスタにより行っている。このように、BiCMOSプロセスの電圧でON/OFF動作するMOSトランジスタを利用する事で、ゲイン切替用信号発生回路や受光素子切替用信号発生回路を縮小し、消費電流の抑制が可能となっている。
さらに、受光増幅素子11では、受光素子12とMOSトランジスタM1のソースとの接続点、および、受光素子13とMOSトランジスタM2との接続点に、バイアス回路15が接続される。バイアス回路15は、当該各接続点から受光素子12・13にバイアス電流を流す回路である。
例えば、受光素子13を選択する場合、MOSトランジスタM2のゲートに受光素子切替用SW信号を入力して、MOSトランジスタM2をONする。一方、受光素子12は選択されないため、MOSトランジスタM1はOFFする。これにより、受光素子13にレーザー光が照射されると、受光素子13は電流を発生し、当該電流が増幅回路14に流される。増幅回路14では、例えばMOSトランジスタM3のみONとなり、帰還抵抗Rf1およびRf2の合成抵抗により電圧変換増幅されて出力信号となる。
一方、選択されていない受光素子12に迷光が入射した場合、受光素子12も電流を発生する。ここで、受光素子12とMOSトランジスタM1のソースとの接続点にバイアス回路15が接続されており、バイアス回路15から受光素子12に電流が流される。したがって、MOSトランジスタM2を介して、受光素子12の発生する電流が増幅回路14に流されることはない。このように、選択されない受光素子に迷光が照射されても、当該受光素子を増幅回路14から完全に分離することができるため、増幅回路14の出力電圧の変動を抑えることができる。
また、受光増幅素子11では、受光素子12・13の選択のために、MOSトランジスタM1・M2を設けている。MOSトランジスタM1・M2のソース・ドレイン間電圧は、ダイオードのアノード−カソード間電圧に比べ非常に低いので、増幅回路14の入力電圧は、受光素子12・13における逆バイアス電圧(約0.7V)程度で済む。したがって、受光増幅素子11の動作レンジは、(電源電位Vcc−約0.7)Vとなり、図14に示す受光増幅素子131に比べ広い動作レンジを確保できる。特に、レーザーパワーが大きくなる記録モードに対応しやすく、素子の低電圧化を図ることができる。
さらに、受光増幅素子11は、図14に示す受光増幅素子131と異なり、受光素子選択用のダイオードを設けていないため、受光増幅素子131と比べ、ショットノイズの発生が少ない。このため、ノイズ特性の劣化が少なく良好なSN比を確保でき、反射率の低い2層ディスクや、光ディスクの高速再生にも対応できる。なお、本実施の形態では、Vcc=5.0Vとなっているが、これに限定されない。
また、通常、受光素子が発生する電流は、増幅回路14のトランジスタQ2のエミッタより帰還回路を介して供給される。ここで、記録モード等において、受光素子に大光量のレーザー光が照射され、大電流が発生すると、増幅回路14の出力電圧Voが上昇しトランジスタQ2が飽和してしまう場合がある。そうなると、トランジスタQ2が受光素子に電流を供給できなくなるため、受光素子自身が飽和してしまい、素子が誤動作したり、受光素子自身の飽和からの復帰に時間がかかるなどの不具合を生じる。このような場合でも、バイアス回路15より電流が流されるため、受光素子自身の飽和を防止できる。
続いて、図3〜図5に基づいて、バイアス回路15の構成について説明する。
図3は、受光増幅素子11の構成を示す回路図であり、バイアス回路15の構成の一例を図示している。バイアス回路15は、2つのNPNトランジスタQ3・Q4および定電圧回路15aを備えており、定電圧回路15aは、NPNトランジスタQ3・Q4の各ベースに接続されている。なお、図3では、バイアス回路15以外の構成は、図1に示す構成と同一である。
ここで、バイアス回路15は、非選択となる受光素子に対してのみバイアス電流を流す構成となっている。例えば、受光素子12が選択され受光素子13が非選択の場合、定電圧回路15aは、トランジスタQ4を選択しトランジスタQ3を非選択とするように動作する。これにより、選択されている受光素子12に対してバイアス電流が流されることにより、受光素子12の発生する電流が、増幅回路14とバイアス回路15の両方に分流されてしまうという不具合を回避できる。これにより、増幅回路14における、より精確な電流電圧変換が可能となる。
このように、選択されている受光素子にのみバイアス電流を流すための具体的な構成について、図4および図5に基づいて説明する。
図4は、受光増幅素子11のさらに詳細な構成を示す回路図である。図4では、図3に示す構成において、定電圧回路15aをさらに詳細に示している。定電圧回路15aは、NPNトランジスタQ5、抵抗R1・R2および定電流源I3を備えるVBEマルチプライヤ回路である。抵抗R1の一端は、接地されるとともに、トランジスタQ5のエミッタに接続されている。トランジスタQ5のコレクタは、定電流源I3、抵抗R2の一端、およびトランジスタQ3・Q4のベースに接続されている。前記抵抗R2の他端は、トランジスタQ5のベースおよび抵抗R1の他端に接続されている。
ここで、抵抗R1・R2の抵抗値は、例えばR1=15kΩ、R2=6kΩに設定されている。これにより、トランジスタQ5のベース−エミッタ間電圧VBEが0.7Vの場合、トランジスタQ5のコレクタ電圧(すなわち、定電圧回路15aの出力電圧)は、
((R1+R2)×VBE)/R1=0.98V≒1.0V
となる。
ここで、例えば、受光素子12が選択され受光素子13が非選択の場合、受光素子12のカソードの電圧は、増幅回路14の入力電圧とほぼ等しく、トランジスタQ1のベース−エミッタ間電圧である約0.7Vとなる。したがって、トランジスタQ3のベース電圧は約1.0V、エミッタ電圧は約0.7Vで、ベース−エミッタ間電圧が約0.3Vとなり、トランジスタQ3はOFFとなる。一方、受光素子13のカソードの電圧は0Vであるため、トランジスタQ4のベース−エミッタ間電圧は、約1.0Vとなり、トランジスタQ4はONとなる。したがって、非選択の受光素子13にのみバイアス電流が流されることとなる。
このように、定電圧回路15aの出力電圧を、増幅回路14の入力電圧より約0.3V高く設定することにより、バイアス回路15は、確実に選択されている受光素子にのみバイアス電流を流すことができる。
なお、定電圧回路15aの出力電圧と増幅回路14の入力電圧との差は、約0.3Vに限定されないが、一定の範囲に設定されることが望ましい。トランジスタQ3・Q4では、ベース−エミッタ間電圧が約0.6V以上になるとバイアス電流が流れ始める。したがって、定電圧回路15aの出力電圧を高くすると、選択されている受光素子に対してもバイアス電流を流してしまう虞がある。一方、定電圧回路15aの出力電圧と増幅回路14の入力電圧との差を低く設定すると、増幅回路14の入力電圧が低い場合、選択されていない受光素子に対してバイアス電流を十分に流すことができない虞がある。このため、例えば、定電圧回路15aの出力電圧が増幅回路14の入力電圧より、0.1〜0.5V高くなるように、抵抗R1・R2の抵抗値を設定してもよい。
また、受光増幅素子11では、各トランジスタQ3・Q4・Q5の形状は、増幅回路14の入力段トランジスタであるトランジスタQ1の形状と同一であることが望ましい。これにより、トランジスタ素子の整合が得られるため、温度やプロセスなどの変動に対して安定した特性を得ることができ、定電圧回路15aからの出力電圧を増幅回路14の入力電圧に対して一定の電圧値でシフトした値に設定できる。
図5に、選択されている受光素子にのみバイアス電流を流す他の構成例を示す。図5は、受光増幅素子21の構成を示す回路図である。受光増幅素子21は、図3に示す受光増幅素子11において、受光素子12とトランジスタQ3との間、および、受光素子13とトランジスタQ4との間に、それぞれNチャネルMOSトランジスタM5・M6を設け、MOSトランジスタM1・M6の各ゲート、および、MOSトランジスタM2・M5の各ゲートを接続した構成と同一である。すなわち、受光増幅素子21では、MOSトランジスタM5・M6の各ゲートにも、受光素子切替用SW信号が入力される。
ここで、受光素子12を選択し受光素子13を非選択とする場合、MOSトランジスタM1・M6がONとなり、MOSトランジスタM2・M5はOFFとなる。これにより、選択されない受光素子13にのみバイアス電流が流され、選択される受光素子12にはバイアス電流が流されない。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施形態について、図6および図7に基づいて説明すると以下の通りである。本実施の形態では、増幅回路の出力電圧値を制限する構成について説明する。
図6は、本実施の形態に係る受光増幅素子31の構成を示す回路図である。受光増幅素子31は、図1に示す受光増幅素子11において、さらにクランプ回路16を備える構成である。クランプ回路16は、PNPトランジスタQ6を備えており、トランジスタQ6のエミッタは増幅回路14の出力端子に接続され、コレクタは接地され、ベースには所定の定電圧が入力される。これにより、クランプ回路16は、当該定電圧の定電圧値+トランジスタQ6のベース−エミッタ間電圧VBE(約0.7V)の電圧値以上に、増幅回路14の出力電圧Voの電圧値が上がらないように動作する。したがって、受光素子により大きな電流が流れた場合、トランジスタQ2が飽和して受光素子へバイアス電流が流せなくなる事による誤動作を防止でき、広い入力光信号電流範囲(ダイナミックレンジ)を実現できる。
なお、クランプ回路は、増幅回路の出力電圧値を制限するものであれば、上記に限定されない。続いて、クランプ回路の変形例を図7に基づいて説明する。
図7は、本実施の形態に係る受光増幅素子41の構成を示す回路図である。受光増幅素子41は、図6に示す受光増幅素子31において、クランプ回路16の代わりにクランプ回路26を備える構成と同一である。クランプ回路26は、3つのダイオードD1〜D3を備えている。ダイオードD1〜D3は、この順に増幅回路14の出力端子側から直列に接続され、ダイオードD3のカソードには定電圧が入力される。これにより、クランプ回路26は、当該定電圧の定電圧値+ダイオードD1〜D3の順方向電圧値以上に、増幅回路14の出力電圧Voの電圧値が上がらないように動作する。なお、ダイオードD3のカソードをトランジスタQ1のベースに接続して、ダイオードD1〜D3を帰還抵抗Rf1〜Rf3と並列接続させてもよい。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施形態について、図8および図9に基づいて説明すると以下の通りである。本実施の形態では、受光素子選択用MOSトランジスタのON抵抗による増幅回路の入力電圧の低下に応じて、バイアス回路内の定電圧回路の出力電圧を補正する構成について説明する。
図8は、本実施の形態に係る受光増幅素子51の概略を示す回路図である。受光増幅素子51は、図1に示す受光増幅素子11において、バイアス回路15をバイアス回路25に置き換えた構成であり、バイアス回路25は、出力電圧Voをフィードバックすることによりバイアス電流を発生する。受光素子の選択切替用のMOSトランジスタM1・M2には、スイッチON抵抗が存在する。そのため、受光素子が電流を発生した場合、当該電流とスイッチON抵抗成分により、増幅回路14の入力電圧が低下することになる。
ここで、受光増幅素子51では、この入力電圧の低下を補正するために、増幅回路14の出力電圧Voに基づいて、受光素子が発生する電流の電流値を検出し、バイアス回路25にフィードバックする。これにより、バイアス回路25内の定電圧回路の出力電圧値を補正する。
図9は、受光増幅素子51の詳細を示す回路図である。図9では、バイアス回路25の詳細な構成が示されており、バイアス回路25は、図4に示すバイアス回路15において、さらに、電圧補正回路15bを備えた構成である。電圧補正回路15bは、gmアンプ(トランスコンダクタンスアンプ)17、2つのNPNトランジスタQ7・Q8、およびNチャネルMOSトランジスタM7を有している。具体的には、トランジスタQ7は、コレクタとベースとがダイオード接続され、トランジスタQ7のベースは、トランジスタQ8のベースに接続されている。トランジスタQ8のコレクタは、MOSトランジスタM7のソースおよびトランジスタQ3・Q4のベースに接続されている。また、MOSトランジスタM7のドレインは、トランジスタQ5のコレクタに接続されている。すなわち、トランジスタQ5のコレクタは、MOSトランジスタM7を介してトランジスタQ3・Q4のベースに接続されている。これにより、定電圧回路15aの出力電圧は、MOSトランジスタM7を介してトランジスタQ3・Q4のベースに出力される。さらに、gmアンプ17は、トランジスタQ7のコレクタと増幅回路14の出力端子との間に設けられている。
gmアンプ17は、増幅回路14の出力電圧Voを電圧電流変換する。さらに、gmアンプ17は、変換された電流値が、増幅回路14のゲインに関わらず増幅回路14に流される電流値と等しくなるように構成されている。gmアンプ17によって変換された電流は、トランジスタQ7のコレクタに流される。ここで、トランジスタQ7・Q8は、カレントミラー回路を構成しているため、gmアンプ17によって変換された電流と同じ電流が、MOSトランジスタM7に流される。
定電圧回路15aの出力電圧は、MOSトランジスタM7を介してトランジスタQ3・Q4のベースに出力される。このため、トランジスタQ3・Q4のベース電圧は、MOSトランジスタM7のオン抵抗分低くなる。
また、MOSトランジスタM7は、受光素子選択用のMOSトランジスタM1・M2と同一形状となっていることが望ましい。これにより、MOSトランジスタM7における電圧降下は、MOSトランジスタM1・M2における電圧降下と等しくなる。したがって、受光素子選択用MOSトランジスタでの電圧低下に応じて、定電圧回路15aの出力電圧を精度よく補正することができる。これにより、MOSトランジスタM1・M2のON抵抗に関わらず、補正された定電圧回路15aの出力電圧と受光素子のカソードの電圧との差、すなわちトランジスタQ3・Q4のベース−エミッタ間電圧を一定とすることができ、より確実に選択された受光素子のみにバイアス電流を流すことができる。なお、電圧補正回路15bにおける素子の一部または全部を、バイアス回路25の外部に設けてもよい。
また、実施の形態1〜3では、受光素子が2つ設けられている構成について説明したが、受光素子は3つ以上であってもよい。この場合も、受光素子と当該受光素子を選択するためのMOSトランジスタとを直列接続したセットを、さらに増幅回路14の入力端子に並列接続することにより、任意数の受光素子切替を実現できる。また、本実施の形態に係る受光増幅素子を備える光ピックアップ装置は、図2に示す光ピックアップ装置1に限らず、複数のレーザー光を使用する光ピックアップ装置であればよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、複数の波長のレーザー光を用いる光ピックアップ装置に好適に適用できる。
本発明に係る受光増幅素子の概略を示す回路図である。 本発明に係る光ピックアップ装置の構成を示す概略図である。 上記受光増幅素子の構成を示す回路図である。 図3に示す受光増幅素子のさらに詳細な構成を示す回路図である。 図3に示す受光増幅素子の変形例を示す回路図である。 本発明に係る他の受光増幅素子の構成を示す回路図である。 図6に示す受光増幅素子の変形例を示す回路図である。 本発明に係るさらに他の受光増幅素子の構成を示す回路図である。 図8に示す受光増幅素子の詳細を示す回路図である。 従来の光ピックアップ装置の構成を示す概略図である。 図10に示す光ピックアップ装置に設けられる受光増幅素子の受光部形状を示す図である。 図11に示す受光増幅素子の構成を示す回路図である。 従来の他の受光増幅素子の構成を示す回路図である。 従来のさらに他の受光増幅素子の構成を示す回路図である。
符号の説明
1 光ピックアップ装置
11、21、31、41、51、61 受光増幅素子
12、13 受光素子
14 増幅回路
15、25 バイアス回路
15a 定電圧回路
15b 電圧補正回路
16、26 クランプ回路
17 gmアンプ(トランスコンダクタンスアンプ)
M1、M2 MOSトランジスタ(第1MOSトランジスタ)
M7 MOSトランジスタ(第2MOSトランジスタ)
Q1 トランジスタ(入力段トランジスタ)
Q2 トランジスタ(出力段トランジスタ)
Q3、Q4 トランジスタ(第1バイポーラトランジスタ)
Q5 トランジスタ(第2バイポーラトランジスタ)
Q7 トランジスタ(第3バイポーラトランジスタ)
Q8 トランジスタ(第4バイポーラトランジスタ)

Claims (12)

  1. 受光量に応じて電流を発生する複数の受光素子と、前記電流を電圧に変換して増幅する増幅回路と、前記複数の受光素子と同数の第1MOSトランジスタとを備え、
    前記第1MOSトランジスタの各々は、前記増幅回路の入力端子と各受光素子との間にそれぞれ設けられることにより、前記増幅回路に前記電流を流す受光素子を選択し、
    前記受光素子と前記第1MOSトランジスタとの間の各接続点に、前記受光素子にバイアス電流を流すバイアス回路が接続されていることを特徴とする受光増幅素子。
  2. 前記バイアス回路は、選択されない受光素子のみにバイアス電流を流すことを特徴とする請求項1に記載の受光増幅素子。
  3. 前記バイアス回路は、前記複数の受光素子と同数の第1バイポーラトランジスタと、当該第1バイポーラトランジスタのベースに定電圧を出力する定電圧回路とを備え、
    各第1バイポーラトランジスタのエミッタは、各受光素子にそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項2に記載の受光増幅素子。
  4. 前記定電圧回路の出力電圧は、前記増幅回路の入力電圧より0.1V〜0.5V高いことを特徴とする請求項3に記載の受光増幅素子。
  5. 前記定電圧回路の出力電圧は、前記増幅回路の入力電圧より約0.3V高いことを特徴とする請求項4に記載の受光増幅素子。
  6. 前記定電圧回路は、定電流源、第2バイポーラトランジスタ、第1抵抗および第2抵抗を備え、
    前記第1抵抗の一端は、接地されるとともに、前記第2バイポーラトランジスタのエミッタに接続され、
    前記第2バイポーラトランジスタのコレクタは、前記定電流源、前記第2抵抗の一端、および前記第1バイポーラトランジスタのベースに接続され、
    前記第2抵抗の他端は、前記第2バイポーラトランジスタのベースおよび前記第1抵抗の他端に接続されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の受光増幅素子。
  7. 前記第1バイポーラトランジスタおよび前記第2バイポーラトランジスタの形状は、前記増幅回路の入力段トランジスタの形状と同一であることを特徴とする請求項6に記載の受光増幅素子。
  8. 前記定電圧回路の出力電圧を補正する電圧補正回路をさらに備え、
    前記電圧補正回路は、トランスコンダクタンスアンプ、第3バイポーラトランジスタ、第4バイポーラトランジスタおよび第2MOSトランジスタを備え、
    前記第3バイポーラトランジスタは、コレクタとベースとがダイオード接続され、
    前記第3バイポーラトランジスタのベースは、前記第4バイポーラトランジスタのベースに接続され、
    前記第4バイポーラトランジスタのコレクタは、前記第2MOSトランジスタの一端および前記第1バイポーラトランジスタのベースに接続され、
    前記第2MOSトランジスタの他端は、前記第2バイポーラトランジスタのコレクタに接続されることにより、前記第2バイポーラトランジスタのコレクタは、前記第2MOSトランジスタを介して前記第1バイポーラトランジスタのベースに接続され、
    前記トランスコンダクタンスアンプは、前記増幅回路の出力電圧を電流に変換して当該電流を前記第3バイポーラトランジスタのコレクタに流し、
    前記トランスコンダクタンスアンプによって変換された前記電流の電流値は、前記増幅回路に流される電流の電流値と等しいことを特徴とする請求項6または7に記載の受光増幅素子。
  9. 前記第2MOSトランジスタの形状は、前記第1MOSトランジスタの形状と同一であることを特徴とする請求項8に記載の受光増幅素子。
  10. 前記増幅回路の出力段トランジスタが飽和しないように、当該出力電圧を制限するクランプ回路をさらに備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の受光増幅素子。
  11. 前記受光素子および前記増幅回路が、同一の半導体基板上に形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の受光増幅素子。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の受光増幅素子を備えていることを特徴とする光ピックアップ装置。
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