JP2009031141A - 自動検査装置、検査システム、処理方法、検査プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】インライン型自動検査装置の稼働率を向上させ投資効果を高める。
【解決手段】本発明の処理方法は、第1の表示パネル9が自動検査装置2へ搬入されたときに、この表示パネル9に対して第1組の検査を行う検査工程と、検査工程が終了した時点で、第1の表示パネル9に続いて搬入される第2の第1の表示パネル9がセンサ4によって検出されていないときに、第1の表示パネル9に対して第2組の処理を行う処理工程とを含んでいる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の処理方法は、第1の表示パネル9が自動検査装置2へ搬入されたときに、この表示パネル9に対して第1組の検査を行う検査工程と、検査工程が終了した時点で、第1の表示パネル9に続いて搬入される第2の第1の表示パネル9がセンサ4によって検出されていないときに、第1の表示パネル9に対して第2組の処理を行う処理工程とを含んでいる。
【選択図】図1
Description
本発明は、インライン型の自動検査装置およびその処理方法に関するものであり、特に表示装置を検査する自動検査装置およびその処理方法に関するものである。
多くの産業分野において、検査員による製品の目視検査は、検査感度のばらつき、見逃し、人件費の高騰などを理由として、自動検査装置による検査に置き換わりつつある。
また、生産効率を向上させるため、或る生産工程をその直前の生産工程と直結することにより搬送機構を共通化するインライン型の自動検査装置も数多く見られる。
インライン型の自動検査装置では、自動検査装置に被検査ワーク(被検査体)が搬入される時間的間隔は、その直前の生産工程にて被検査ワークの処理が終了する間隔に依存する。直前の生産工程が完全自動化されておらず、作業員による作業を含んでいる場合、各被検査ワークが処理される時間はばらつくことが多い。その一方で自動検査装置では処理間隔が一定であるため、直前の生産工程における各被検査ワークの処理時間のばらつきは、自動検査装置の稼働率を低下させる原因になる。
そこで、生産ラインにおいて、各被検査ワークの処理間隔のばらつきを有効利用するための発明として、特許文献1に記載の発明を挙げることができる。
特許文献1に記載のインライン車体計測装置のタイミング制御装置では、自ラインの上流および下流に存在する、検査対象である車体の数に応じて、自動検査装置の検査方法を変更している。
なお、自動検査装置が表示パネル(例えば、液晶ディスプレイ)の検査を行うものである場合には、自動検査装置において、表示パネルに適した検査感度(欠陥検出感度)の調整を行う必要がある。このような調整を行う方法としては、基準となる被検査体を用いて自動検査装置を占有することにより調整する方法(例えば特許文献2に記載の方法)および、CADデータなどを用いて調整する方法(例えば、特許文献3に記載の方法)が挙げられる。
特開平8−34374号公報(1996年2月6日公開)
特開平6−258047号公報(1994年9月16日公開)
特開2004−215025号公報(2004年7月29日公開)
自動検査装置の稼働率の低下は、生産ラインの投資対効果を低減させるものであり、生産者の競争力を失わせる。
特許文献1に記載の発明は、ひとつの被検査ワークに対して、2種類の検査のうち、いずれを行うかを決定するものである。そのため、ひとつの被検査ワークに対して第1の検査を行い、さらに処理間隔に応じて当該被検査ワークに対して第2の検査または処理を行う場合には、特許文献1の発明を利用することはできない。
特許文献2に記載の発明をインライン型自動検査装置に適用した場合には、感度調整用のデータを取得する時に通常の生産を停止する必要がある。一般に、新規機種投入時においても、従来機種を継続生産している場合があり、感度調整のために自動検査装置を占有し、生産を停止させることができない場合が多い。それゆえ、特許文献2に記載の発明をインライン型自動検査装置に適用することは好ましくない。
特許文献3に記載の発明を、表示パネルを検査する自動検査装置に適用した場合には、CADデータで表現できるのは形状的なデータであるため、例えば液晶パネルの画素の輝度異常による欠陥などは表現ができないという問題が生じる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、インライン型自動検査装置または検査システムの稼働率を向上させ投資効果を高めることができる、インライン型自動検査装置およびその処理方法を提供することにあり、特に、表示パネルを検査するためのインライン型自動検査装置、検査システムおよびその処理方法を提供することにある。また、検査システムの稼働率を向上させることができるとともに、検査システムを止めることなく当該検査システムに含まれる自動検査装置の欠陥検出感度を調整することも本発明の目的である。
本発明に係る自動検査装置は、上記の課題を解決するために、被検査体に対して少なくとも1種類の検査を行う自動検査装置と、被検査体を上記自動検査装置へ搬入するとともに当該自動検査装置から搬出する搬送機構と、上記自動検査装置へ搬入される被検査体を検出する検出手段とを備える生産システムに含まれる上記自動検査装置であって、上記自動検査装置へ搬入される被検査体を検出したかどうかを示す搬入情報を上記検出手段から受信する受信手段と、上記受信手段が受信した搬入情報に基づいて上記自動検査装置の動作を切替える切替手段とを備え、上記切替手段は、上記検出手段によって第1の被検査体が検出されたことを示す搬入情報を上記受信手段が受信した時に、当該第1の被検査体に対して少なくとも1種類の検査を含む第1組の検査を上記自動検査装置に行わせ、上記第1組の検査が終了した時点で、第1の被検査体に続いて搬入される第2の被検査体を上記検出手段が検出していない場合に、少なくとも1種類の処理を含む第2組の処理を上記第1の被検査体に対して上記自動検査装置に行わせることを特徴としている。
上記の構成によれば、受信手段は、自動検査装置へ搬入される被検査体を検出したかどうかを示す搬入情報を上記検出手段から受信し、切替手段は、受信手段が受信した搬入情報に基づいて自動検査装置の動作を切替える。より具体的には、切替手段は、検出手段が第1の被検査体を検出した時に、当該第1の被検査体に対して第1組の検査を自動検査装置に行わせ、第1組の検査が終了した時点で、第1の被検査体に続いて搬入される第2の被検査体を検出手段が検出していない場合に、自動検査装置に、第2組の処理を第1の被検査体に対して行わせる。
それゆえ、自動検査装置が非稼動となる時間に第2組の処理を行うことにより、自動検査装置の稼動率を高めることができ、自動検査装置の投資対効果を高めることができる。
また、上記第2組の処理は、上記第1組の検査とは異なる、少なくとも1種類の検査を上記第1の被検査体に対して行う第2組の検査であることが好ましい。
上記の構成によれば、自動検査装置は、第2組の処理として、第1検査とは異なる第2組の検査を第1の被検査体に対して行う。
それゆえ、自動検査装置が非稼動となる時間に第2組の検査を行うことができる。
また、上記第1の被検査体は、表示パネルであり、上記自動検査装置は、撮像手段によって表示パネルを撮像し、その撮像画像を解析することにより、当該表示パネルの欠陥を検出するものであり、上記第1組の検査は、1つまたは複数の種類の点灯パターンから構成される第1組の点灯パターンを上記表示パネルにそれぞれ表示し、表示された各点灯パターンを撮像した撮像画像を解析することにより当該表示パネルの欠陥を検出するものであり、上記第2組の検査は、1つまたは複数の種類の点灯パターンから構成される、上記第1組の点灯パターンとは異なる第2組の点灯パターンを上記表示パネルにそれぞれ表示し、表示された各点灯パターンを撮像した撮像画像を解析することにより当該表示パネルの欠陥を検出するものであることが好ましい。
上記の構成によれば、自動検査装置は、表示パネルの点灯検査装置である。この自動検査装置は、第1組の検査として、第1組の点灯パターンを被検査体である表示パネルにそれぞれ表示し、表示された各点灯パターンを撮像手段によって撮像することにより当該表示パネルの欠陥を検出する。そして、自動検査装置は、第2組の検査として、第1組の点灯パターンとは異なる第2組の点灯パターンを表示パネルに表示し、表示された各点灯パターンを撮像することにより当該表示パネルの欠陥を検出する。
それゆえ、自動検査装置が非稼動となる時間に付加的な検査を行うことができ、表示パネルの検査をより精密に行うことができる。
また、上記生産システムは、上記自動検査装置の下流ラインに、表示パネルが有する欠陥を目視検査するための目視検査装置を備えるものであり、上記第2組の点灯パターンは、上記目視検査装置によって表示パネルに表示される点灯パターンを含むことが好ましい。
目視検査装置は、目視検査員によって目視で検査を行うための装置である。一般に、この目視検査には、時間がかかるとともに、人件費がかかる。
上記の構成によれば、第2組の点灯パターンは、自動検査装置の下流に位置する目視検査装置によって表示パネルに表示される点灯パターンを含んでいる。
それゆえ、目視検査に要する時間を短縮することができ、生産ライン全体の処理時間を短縮できるとともに、検査費用を低減できる。
また、上記第1の被検査体は、表示パネルであり、上記自動検査装置は、撮像手段によって表示パネルを撮像し、その撮像画像を解析することにより、当該表示パネルの欠陥を検出するものであり、上記第1組の検査は、1つまたは複数の種類の点灯パターンから構成される第1組の点灯パターンを上記表示パネルにそれぞれ表示し、表示された各点灯パターンを撮像した撮像画像を解析することにより当該表示パネルの欠陥を検出するものであり、上記第2組の処理は、1つまたは複数の種類の欠陥検出感度調整用の点灯パターンから構成される第2組の点灯パターンを上記表示パネルに表示させ、当該表示パネルを撮像するものであることが好ましい。
上記の構成によれば、自動検査装置は、表示パネルの点灯検査装置である。この自動検査装置は、第1組の検査として、第1組の点灯パターンを被検査体である表示パネルにそれぞれ表示し、表示された各点灯パターンを撮像手段によって撮像することにより当該表示パネルの欠陥を検出する。そして、自動検査装置は、第2組の処理として、1つまたは複数の種類の欠陥検出感度調整用の点灯パターンから構成される第2組の点灯パターンを上記表示パネルに表示させ、当該表示パネルを撮像する。
それゆえ、自動検査装置の非稼動時間を利用して、自動検査装置の欠陥検出感度を調整するための撮像画像を取得できる。
また、上記第2組の処理は、上記第2組の点灯パターンを表示した表示パネルを、複数の異なる撮像条件下で撮像するものであることが好ましい。
上記の構成によれば、自動検査装置の非稼動時間を利用して、複数の異なる撮像条件下で撮像された、自動検査装置の欠陥検出感度を調整するための撮像画像を取得できる。
また、上記自動検査装置を動作させる検査プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための検査プログラムおよび当該検査プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の技術範囲に含まれる。
本発明に係る検査システムは、上記の課題を解決するために、表示パネルを撮像し、その撮像画像を解析することにより、当該表示パネルの欠陥を検出する自動検査装置と、表示パネルに対して目視検査を行うための目視検査装置と、表示パネルを上記自動検査装置および上記目視検査装置へ搬入するとともに、当該自動検査装置および目視検査装置から搬出する搬送機構と、上記自動検査装置へ搬入される表示パネルを検出する検出手段とを備える検査システムであって、上記自動検査装置は、自装置へ搬入される表示パネルを検出したかどうかを示す搬入情報を上記検出手段から受信する受信手段と、当該受信手段が受信した搬入情報に基づいて自装置の動作を切替える切替手段とを備え、上記切替手段は、上記検出手段によって第1の表示パネルが検出されたことを示す搬入情報を上記受信手段が受信した時に、1つまたは複数の種類の点灯パターンから構成される第1組の点灯パターンを上記表示パネルにそれぞれ表示し、表示された各点灯パターンを撮像した撮像画像を解析することにより当該表示パネルの欠陥を検出する第1の検査を上記自動検査装置に行わせ、上記検査処理が終了した時点で、第1の表示パネルに続いて搬入される第2の表示パネルを上記検出手段が検出していない場合に、1つまたは複数の種類の点灯パターンから構成される、上記第1組の点灯パターンとは異なる第2組の点灯パターンを上記表示パネルにそれぞれ表示し、表示された各点灯パターンを撮像した撮像画像を解析することにより当該表示パネルの欠陥を検出する第2の検査を上記自動検査装置に行わせ、上記目視検査装置は、上記第2組の点灯パターンを、上記自動検査装置による検査が済んだ表示パネルに表示させる表示制御手段を備えることを特徴としている。
上記の構成により、自動検査装置の非稼動時間を利用して、目視検査装置での目視検査に用いられる点灯パターンに対する検査を自動検査装置においても行うことができる。それゆえ、目視検査装置における目視検査に要する時間を短縮することができ、検査システム全体の処理時間を短縮できるとともに、検査費用を低減できる。
本発明に係る検査システムは、上記の課題を解決するために、表示パネルを撮像し、その撮像画像を解析することにより、当該表示パネルの欠陥を検出する自動検査装置と、表示パネルに対して目視検査を行うための目視検査装置と、表示パネルを上記自動検査装置および上記目視検査装置へ搬入するとともに、当該自動検査装置および目視検査装置から搬出する搬送機構と、上記自動検査装置へ搬入される表示パネルを検出する検出手段とを備える検査システムであって、上記自動検査装置は、自装置へ搬入される表示パネルを検出したかどうかを示す搬入情報を上記検出手段から受信する受信手段と、当該受信手段が受信した搬入情報に基づいて自装置の動作を切替える切替手段とを備え、上記切替手段は、上記検出手段によって第1の表示パネルが検出されたことを示す搬入情報を上記受信手段が受信した時に、1つまたは複数の種類の点灯パターンから構成される第1組の点灯パターンを上記表示パネルにそれぞれ表示し、表示された各点灯パターンを撮像した撮像画像を解析することにより当該表示パネルの欠陥を検出する検査処理を上記自動検査装置に行わせ、上記検査処理が終了した時点で、第1の表示パネルに続いて搬入される第2の表示パネルを上記検出手段が検出していない場合に、1つまたは複数の種類の欠陥検出感度調整用の点灯パターンから構成される第2組の点灯パターンを上記表示パネルに表示させ、当該表示パネルを撮像する撮像処理を上記自動検査装置に行わせ、上記目視検査装置は、1つまたは複数の種類の点灯パターンから構成される目視検査用の点灯パターンに加え、上記第2組の点灯パターンを、上記自動検査装置による撮像が済んだ表示パネルに表示する表示制御手段を備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、目視検査装置は、1つまたは複数の種類の点灯パターンから構成される目視検査用の点灯パターンに加え、自動検査装置によって撮像された第2組の点灯パターンを、自動検査装置による撮像が済んだ表示パネルに表示させる。
それゆえ、自動検査装置の非稼動時間を利用して、自動検査装置の欠陥検出感度を調整するための撮像画像を取得し、欠陥検出感度を調整するためのデータを目視検査装置において取得できる。
従って、検査システムの稼働率を向上させることができるとともに、検査システム(ライン)を止めることなく当該検査システムに含まれる自動検査装置の欠陥検出感度を調整することが可能となる。
本発明に係る処理方法は、上記の課題を解決するために、被検査体に対して少なくとも1種類の検査を行う自動検査装置と、被検査体を上記自動検査装置へ搬入するとともに当該自動検査装置から搬出する搬送機構と、上記自動検査装置へ搬入される被検査体を検出する検出手段とを備える生産システムに含まれる上記自動検査装置における処理方法であって、第1の被検査体が上記自動検査装置へ搬入されたときに、当該第1の被検査体に対して少なくとも1種類の検査を含む第1組の検査を行う検査工程と、上記検査工程が終了した時点で、第1の被検査体に続いて搬入される第2の被検査体が上記検出手段によって検出されていないときに、上記第1の被検査体に対して少なくとも1種類の処理を含む第2組の処理を行う処理工程とを含むことを特徴としている。
生産システムにおいて、一定の間隔で被検査体が自動検査装置に搬入されない場合がある。その間隔が広がれば、自動検査装置に被検査体が搬入されない時間が生じる。そうなると、自動検査装置が非稼動となり、自動検査装置の投資対効果が低減する。
上記の構成によれば、自動検査装置は、検査工程において、第1の被検査体が自装置へ搬入されたときに、当該第1の被検査体に対して第1組の検査を行う。そして、検査工程が終了した時点で、第1の被検査体に続いて搬入される第2の被検査体が検出手段によって検出されていないときに、自動検査装置は、第1の被検査体に対して第2組の処理を行う。
それゆえ、自動検査装置が非稼動となる時間に第2組の処理を行うことにより、自動検査装置の稼動率を高めることができ、自動検査装置の投資対効果を高めることができる。
本発明に係る自動検査装置は、以上のように、自動検査装置へ搬入される被検査体を検出したかどうかを示す搬入情報を検出手段から受信し、当該搬入情報に基づいて自動検査装置の動作を切替える切替手段を備え、上記切替手段は、上記検出手段が第1の被検査体を検出した時に、当該第1の被検査体に対して少なくとも1種類の検査を含む第1組の検査を上記自動検査装置に行わせ、上記第1組の検査が終了した時点で、第1の被検査体に続いて搬入される第2の被検査体を上記検出手段が検出していない場合に、少なくとも1種類の処理を含む第2組の処理を上記第1の被検査体に対して上記自動検査装置に行わせる構成である。
本発明に係る処理方法は、以上のように、第1の被検査体が自動検査装置へ搬入されたときに、当該第1の被検査体に対して少なくとも1種類の検査を含む第1組の検査を行う検査工程と、上記検査工程が終了した時点で、第1の被検査体に続いて搬入される第2の被検査体が検出手段によって検出されていないときに、上記第1の被検査体に対して少なくとも1種類の処理を含む第2組の処理を行う処理工程とを含む構成である。
それゆえ、自動検査装置が非稼動となる時間に第2組の処理を行うことにより、自動検査装置の稼動率を高めることができ、自動検査装置の投資対効果を高めることができるという効果を奏する。
本発明に係る検査システムは、以上のように、自動検査装置は、自装置へ搬入される表示パネルを検出したかどうかを示す搬入情報を検出手段から受信する受信手段と、当該受信手段が受信した搬入情報に基づいて自装置の動作を切替える切替手段とを備え、上記切替手段は、上記検出手段によって第1の表示パネルが検出されたことを示す搬入情報を上記受信手段が受信した時に、1つまたは複数の種類の点灯パターンから構成される第1組の点灯パターンを上記表示パネルにそれぞれ表示し、表示された各点灯パターンを撮像した撮像画像を解析することにより当該表示パネルの欠陥を検出する第1の検査を上記自動検査装置に行わせ、上記検査処理が終了した時点で、第1の表示パネルに続いて搬入される第2の表示パネルを上記検出手段が検出していない場合に、1つまたは複数の種類の点灯パターンから構成される、上記第1組の点灯パターンとは異なる第2組の点灯パターンを上記表示パネルにそれぞれ表示し、表示された各点灯パターンを撮像した撮像画像を解析することにより当該表示パネルの欠陥を検出する第2の検査を上記自動検査装置に行わせ、上記目視検査装置は、上記第2組の点灯パターンを、上記自動検査装置による検査が済んだ表示パネルに表示させる表示制御手段を備える構成である。
それゆえ、目視検査装置における目視検査に要する時間を短縮することができるという効果を奏する。
本発明に係る検査システムは、以上のように、自動検査装置は、自装置へ搬入される表示パネルを検出したかどうかを示す搬入情報を検出手段から受信する受信手段と、当該受信手段が受信した搬入情報に基づいて自装置の動作を切替える切替手段とを備え、上記切替手段は、上記検出手段によって第1の表示パネルが検出されたことを示す搬入情報を上記受信手段が受信した時に、1つまたは複数の種類の点灯パターンから構成される第1組の点灯パターンを上記表示パネルにそれぞれ表示し、表示された各点灯パターンを撮像した撮像画像を解析することにより当該表示パネルの欠陥を検出する検査処理を上記自動検査装置に行わせ、上記検査処理が終了した時点で、第1の表示パネルに続いて搬入される第2の表示パネルを上記検出手段が検出していない場合に、1つまたは複数の種類の欠陥検出感度調整用の点灯パターンから構成される第2組の点灯パターンを上記表示パネルに表示させ、当該表示パネルを撮像する撮像処理を上記自動検査装置に行わせ、上記目視検査装置は、1つまたは複数の種類の点灯パターンから構成される目視検査用の点灯パターンに加え、上記第2組の点灯パターンを、上記自動検査装置による撮像が済んだ表示パネルに表示する表示制御手段を備える構成である。
それゆえ、検査システムの稼働率を向上させることができるとともに、検査システムを止めることなく当該検査システムに含まれる自動検査装置の欠陥検出感度を調整することができるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1〜図13に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本発明は、被検査体に対して検査を行うインライン型自動検査装置および自動検査装置を含む検査システムに関するものである。以下では、一例として、液晶ディスプレイの表示パネルを検査するインライン型自動点灯検査装置である自動検査装置2を含む生産システム1を例に挙げて説明する。しかし、本発明の自動検査装置は、自動点灯検査装置に限定されない。また、自動検査装置2の検査対象は、液晶ディスプレイの表示パネル(カラーフィルタ)であってもよいし、プラズマディスプレイなどの表示パネルであってもよい。
本発明の実施の一形態について図1〜図13に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本発明は、被検査体に対して検査を行うインライン型自動検査装置および自動検査装置を含む検査システムに関するものである。以下では、一例として、液晶ディスプレイの表示パネルを検査するインライン型自動点灯検査装置である自動検査装置2を含む生産システム1を例に挙げて説明する。しかし、本発明の自動検査装置は、自動点灯検査装置に限定されない。また、自動検査装置2の検査対象は、液晶ディスプレイの表示パネル(カラーフィルタ)であってもよいし、プラズマディスプレイなどの表示パネルであってもよい。
(生産システム1の構成)
図1は、生産システム1(検査システム)の構成を示す概略図である。図1に示すように、生産システム1は、自動検査装置2、搬送コンベア(搬送手段)3、センサ(検出手段)4、切替制御装置5、前工程用装置6および目視検査装置7を備えている。
図1は、生産システム1(検査システム)の構成を示す概略図である。図1に示すように、生産システム1は、自動検査装置2、搬送コンベア(搬送手段)3、センサ(検出手段)4、切替制御装置5、前工程用装置6および目視検査装置7を備えている。
自動検査装置2は、被検査体である表示パネル9の点灯検査を自動で行う。具体的には、自動検査装置2は、少なくとも1種類の点灯パターンを表示パネル9に表示させ、その表示パネル9を撮像した撮像画像に基づいて当該表示パネル9の欠陥を検出する。
この自動検査装置2は、検査対象となっている表示パネル9に対する一連の検査(第1組の検査)が終了したときに、その旨を示す終了情報を切替制御装置5へ出力する。自動検査装置2の詳細については、後述する。
搬送コンベア3は、表示パネル9に対して生産システム1の各工程における処理を施すために当該表示パネル9を搬送するためのものである。特に、搬送コンベア3は、表示パネル9を自動検査装置2へ搬入するとともに、表示パネル9を自動検査装置2から搬出するものである。
センサ4は、搬送コンベア3によって自動検査装置2へ搬入される表示パネル9を検出する。センサ4は、表示パネル9を検出できるものであればよく、赤外線センサ、超音波センサまたは物理的接触により検出を行うセンサであってもよい。センサ4は、自動検査装置2へ搬入される表示パネル9を検出すると、その旨を示す搬入情報を切替制御装置5へ出力する。なお、センサ4は、非接触センシングをするものが好ましい。
切替制御装置5は、センサ4から受け取った検出情報に基づいて自動検査装置2の動作を制御する。切替制御装置5の詳細については後述する。
前工程用装置6は、自動検査装置2の上流に位置する装置であり、自動検査装置2における点灯検査の前に行われる工程(前工程)に含まれる処理(作業)を表示パネル9に対して行うための装置である。この前工程用装置6は、どのようなものであってもよい。換言すれば、前工程は、どのようなものであってもよい。ただし、後述するように、生産システム1がその効果を奏するのは、前工程において各表示パネル9に対する作業時間がばらつく場合であり、特に前工程に手作業が含まれる場合である。
目視検査装置7は、表示パネル9の目視点灯検査を行うための装置であり、自動検査装置2の下流ラインに位置している。検査対象となる表示パネル9は、搬送コンベア3によって自動検査装置2から搬出され、目視検査装置7へ搬入される。目視検査装置7の詳細については後述する。
(切替制御装置5の構成)
図1に示すように、切替制御装置5は、搬入情報取得部(受信手段)51、終了情報取得部52および切替部(切替手段)53を備えている。
図1に示すように、切替制御装置5は、搬入情報取得部(受信手段)51、終了情報取得部52および切替部(切替手段)53を備えている。
搬入情報取得部51は、表示パネル9の自動検査装置2への搬入の有無を示す搬入情報をセンサ4から受信し、当該搬入情報を切替部53へ出力する。
終了情報取得部52は、検査対象となっている表示パネル9に対する第1組の検査が終了したことを示す終了情報を当該自動検査装置2から受信する。
切替部53は、自動検査装置2の検査方法を切り替える。具体的には、切替部53は、搬入情報取得部51から搬入情報を受信したとき、搬入された表示パネル9(第1の表示パネルと称する)に対し第1組の検査を行うことを命じる命令を自動検査装置2へ出力する。さらに、切替部53は、第1の表示パネルに対する第1組の検査の終了を示す終了情報を終了情報取得部52から受信した時点で、第1の表示パネルに続いて搬入される第1の表示パネルの搬入を示す搬入情報を搬入情報取得部51から受信していないとき、第1の表示パネルに対し、第1組の検査とは異なる第2組の検査(第2組の処理)を行うことを命じる命令を自動検査装置2へ出力する。
ここで、第1組および第2組の検査とは、1つまたは複数の種類の点灯パターンから構成される1組の点灯パターンに含まれる各点灯パターンをそれぞれ表示パネル9に表示することによって行われるものである。例えば、第1組の検査とは、第1点灯パターン、第2点灯パターンおよび第3点灯パターンからなる第1組の点灯パターンのそれぞれを表示パネル9に表示することによって行われる各検査(第1検査、第2検査および第3検査)から構成されるものである。1組の検査に含まれる検査の数、すなわち、1組の点灯パターンに含まれる点灯パターンの種類は、1であってもよいし、2以上であってもよく、特に限定されない。
なお、切替部53は、第2の表示パネルが検出されたことを示す搬入情報を搬入情報取得部51から受信してもよいし、第2の表示パネルが検出されていないことを示す搬入情報を搬入情報取得部51から受信してもよい。
(自動検査装置2の構成)
図2は、自動検査装置2の外観を示す概略図である。図3は、自動検査装置2の構成を示す機能ブロック図である。なお、図3では、図2に示す部材のうち、通信可能に接続されている部材のみを示している。図2および図3に示すように、自動検査装置2は、表示パネル9を撮像するカメラ21(撮像手段)、カメラ21を固定するカメラ固定冶具22、信号発生器(表示制御手段)23、表示パネル9を背面より照射する検査用照明24、画像処理装置25、検査制御装置26および外部からの光を遮光する外装カバー27、出力装置28を備えている。
図2は、自動検査装置2の外観を示す概略図である。図3は、自動検査装置2の構成を示す機能ブロック図である。なお、図3では、図2に示す部材のうち、通信可能に接続されている部材のみを示している。図2および図3に示すように、自動検査装置2は、表示パネル9を撮像するカメラ21(撮像手段)、カメラ21を固定するカメラ固定冶具22、信号発生器(表示制御手段)23、表示パネル9を背面より照射する検査用照明24、画像処理装置25、検査制御装置26および外部からの光を遮光する外装カバー27、出力装置28を備えている。
表示パネル9は、搬送コンベア3上において、保持台車31によって固定されており、搬送コンベア3によって自動検査装置2へ搬入される。
信号発生器23は、表示パネル9に表示させる点灯パターンを出力する。この信号発生器23は、複数種類の点灯パターンを表示パネル9に表示させることができ、どの点灯パターンを出力するのかは、検査制御装置26からの命令によって決められる。
画像処理装置25は、カメラ21によって撮像された表示パネル9の撮像画像を解析することにより、当該表示パネル9の欠陥を検出する。画像処理装置25における画像解析方法は、特に限定されず、表示パネル9の欠陥を検出できるものであればどのようなものであってもよい。画像処理装置25は、表示パネル9の解析結果、ずなわち、表示パネル9の欠陥の有無を示す情報を出力装置28へ出力する。
出力装置28は、表示パネル9の解析結果を出力するものであり、表示装置であってもよいし、プリンタ、スピーカであってもよい。なお、表示パネル9の解析結果は、ネットワークを介してCIM(Computer Integrated Manufacturing)等の他の装置に送信されてもよい。
検査制御装置26は、搬送コンベア3、信号発生器23、検査用照明24、画像処理装置25を制御するとともに、カメラ21の露光時間およびゲイン設定などを制御する。特に、検査制御装置26は、切替制御装置5から出力される命令に従って、信号発生器23から出力される点灯信号の切替えを行う。
(点灯パターンの例)
図4(a)〜図4(c)は、信号発生器23により表示パネル9に表示される点灯パターンの例を示す図である。図4(a)に示す点灯パターンは白背景となる点灯パターンであり、例えば周辺の絵素より輝度が低下している暗い絵素欠陥を検出するために用いられる。図4(b)に示す点灯パターンは黒背景となる点灯パターンであり、例えば周辺の絵素より輝度が上昇している明るい絵素欠陥を検出するために用いられる。図4(c)に示す点灯パターンは中間階調背景となる点灯パターンであり、例えば広域にわたる輝度ムラなどを検出するために用いられる。なお、上述の点灯パターンおよび、検出する欠陥検出項目は一例であり、自動検査装置2における点灯パターンおよび欠陥検出項目は、これらに限定されない。
図4(a)〜図4(c)は、信号発生器23により表示パネル9に表示される点灯パターンの例を示す図である。図4(a)に示す点灯パターンは白背景となる点灯パターンであり、例えば周辺の絵素より輝度が低下している暗い絵素欠陥を検出するために用いられる。図4(b)に示す点灯パターンは黒背景となる点灯パターンであり、例えば周辺の絵素より輝度が上昇している明るい絵素欠陥を検出するために用いられる。図4(c)に示す点灯パターンは中間階調背景となる点灯パターンであり、例えば広域にわたる輝度ムラなどを検出するために用いられる。なお、上述の点灯パターンおよび、検出する欠陥検出項目は一例であり、自動検査装置2における点灯パターンおよび欠陥検出項目は、これらに限定されない。
(目視検査装置7の構成)
図5は、目視検査装置7の構成を示す概略図である。図5に示すように、目視検査装置7は、表示パネル9を背面より照射する検査用照明71、表示パネル9に表示される点灯パターンを出力する信号発生器(表示制御手段)72、目視検査用制御装置73、および判定結果を目視検査員から受け付ける判定結果入力装置74を備えている。
図5は、目視検査装置7の構成を示す概略図である。図5に示すように、目視検査装置7は、表示パネル9を背面より照射する検査用照明71、表示パネル9に表示される点灯パターンを出力する信号発生器(表示制御手段)72、目視検査用制御装置73、および判定結果を目視検査員から受け付ける判定結果入力装置74を備えている。
表示パネル9は、搬送コンベア3上において、保持台車31によって固定されており、搬送コンベア3によって目視検査装置7へ搬入される。
目視検査用制御装置73は、搬送コンベア3、検査用照明71および信号発生器72を制御する。なお、検査用照明71の調整および信号発生器72の点灯パターンの切替えについては、目視検査員が所定の手順に従って手動で行ってもよい。
液晶パネルの目視点灯検査装置では、自動検査装置にて表示パネル9に表示する点灯パターンとは、異なる点灯パターンを表示する場合もある。これは、自動検査装置と目視検査装置の双方により、すべての検査項目をカバーするためである。
また、目視検査装置7は、次の表示パネル9の搬入要求の有無を通知する報知部(例えば、スピーカ、表示部など)を備えていてもよい。
(目視検査装置7における点灯パターンの例)
図6(a)〜図6(e)は、信号発生器72によって表示パネル9に表示される目視検査用の点灯パターンの例を示す図である。図6(a)に示す点灯パターンは、上半分が黒背景、下半分が白背景となる点灯パターンであり、例えば黒背景部分において周辺の絵素より輝度が上昇している明るい絵素欠陥を検出するためのものである。
図6(a)〜図6(e)は、信号発生器72によって表示パネル9に表示される目視検査用の点灯パターンの例を示す図である。図6(a)に示す点灯パターンは、上半分が黒背景、下半分が白背景となる点灯パターンであり、例えば黒背景部分において周辺の絵素より輝度が上昇している明るい絵素欠陥を検出するためのものである。
図6(b)に示す点灯パターンは、上半分が白背景、下半分が黒背景となる点灯パターンであり、例えば黒背景部分において周辺の絵素より輝度が上昇している明るい絵素欠陥を検出するためのものである。
図6(c)に示す点灯パターンは、緑色背景となる点灯パターンであり、例えば周辺の絵素より輝度が低下している緑色の暗い絵素欠陥を検出するためのものである。
図6(d)に示す点灯パターンは、赤色背景となる点灯パターンであり、例えば周辺の絵素より輝度が低下している赤色の暗い絵素欠陥を検出するためのものである。
図6(e)に示す点灯パターンは、青色背景となる点灯パターンであり、例えば周辺の絵素より輝度が低下している青色の暗い絵素欠陥を検出するためのものである。
なお、上述の点灯パターンおよび、検出する欠陥検出項目は一例であり、目視検査装置7における点灯パターンおよび欠陥検出項目は、これらに限定されない。また、自動検査装置2と目視検査装置7とにおける点灯パターンおよび検出する欠陥項目は重複する場合もありうる。
(生産システム1におけるラインの流れ)
(前工程における処理間隔が一定の場合)
図7は、生産システム1におけるラインの流れの一例を示す概略図である。図7に示すように、生産システム1において、表示パネル9(図7では、表示パネル(1)〜(4)と記載されている)は、前工程用装置6によって前工程において何らかの処理が施され、前工程と直結する搬送コンベア3上を流れてインライン型の自動検査装置2に搬入される。自動検査装置2にて検査が行われた表示パネル9は、次工程(目視検査装置7)へ送られてゆく。
(前工程における処理間隔が一定の場合)
図7は、生産システム1におけるラインの流れの一例を示す概略図である。図7に示すように、生産システム1において、表示パネル9(図7では、表示パネル(1)〜(4)と記載されている)は、前工程用装置6によって前工程において何らかの処理が施され、前工程と直結する搬送コンベア3上を流れてインライン型の自動検査装置2に搬入される。自動検査装置2にて検査が行われた表示パネル9は、次工程(目視検査装置7)へ送られてゆく。
ここで、前工程用装置6と自動検査装置2との間の搬送コンベア3上には、表示パネル(1)〜表示パネル(4)までが流れている。前工程用装置6が一定の時間間隔5Tにて表示パネルの生産を行っているため、搬送コンベア3上では一定の距離Lを隔てて表示パネル(1)〜表示パネル(4)が位置している。
これらの被検査ワーク(1)〜(4)のそれぞれに対して、自動検査装置2において処理時間5Tにて検査が実施されるため、搬送コンベア3上で表示パネル9が滞留すること、および、表示パネル9が存在しないため自動検査装置2が非稼動となることはない。
(前工程における処理間隔が一定ではない場合)
図8は、生産システム1におけるラインの流れの別の例を示す概略図であり、前工程での処理時間が変動する場合のラインの流れを示している。図8に示す例では、表示パネル(1)と表示パネル(2)との間の時間間隔が10Tとなっている。これは、前工程にて通常は一定の時間間隔5Tで生産される表示パネルが、表示パネル(2)については生産に10Tの時間を要していることを示している。このような状況は、前工程が完全には自動化されておらず、作業員による作業を含む場合に、作業ミスや作業員の熟練度によって生産時間が変動することによって生じる。換言すれば、前工程用装置6が自動化された装置ではなく、少なくとも一部は作業員による作業を必要とする装置である場合に、上記の状況が生じる。
図8は、生産システム1におけるラインの流れの別の例を示す概略図であり、前工程での処理時間が変動する場合のラインの流れを示している。図8に示す例では、表示パネル(1)と表示パネル(2)との間の時間間隔が10Tとなっている。これは、前工程にて通常は一定の時間間隔5Tで生産される表示パネルが、表示パネル(2)については生産に10Tの時間を要していることを示している。このような状況は、前工程が完全には自動化されておらず、作業員による作業を含む場合に、作業ミスや作業員の熟練度によって生産時間が変動することによって生じる。換言すれば、前工程用装置6が自動化された装置ではなく、少なくとも一部は作業員による作業を必要とする装置である場合に、上記の状況が生じる。
(前工程における処理間隔が一定の場合の、従来の自動検査装置における処理の流れ)
ここで、前工程における処理間隔が一定の場合と、一定ではない場合に、従来の自動検査装置においてどのような処理が行われるのかについて、図9および図10を参照しつつ説明する。まず、前工程における処理間隔が一定の場合について説明する。
ここで、前工程における処理間隔が一定の場合と、一定ではない場合に、従来の自動検査装置においてどのような処理が行われるのかについて、図9および図10を参照しつつ説明する。まず、前工程における処理間隔が一定の場合について説明する。
図9は、従来の自動検査装置を、図7に示すライン構成に適用した場合の処理の流れを示すフローチャートである。まず、ステップ71にて自動検査装置に表示パネル(1)が搬入される。そして、ステップ72にて点灯パターン(1)(例えば図4(a)に示す点灯パターン)を表示パネル(1)に点灯させた状態で検査が実施される。ステップ73にて、点灯パターン(2)(例えば図4(b)に示す点灯パターン)を表示パネル(1)に点灯させた状態で検査が実施される。さらに、ステップ74にて、点灯パターン(3)(例えば図4(c)に示す点灯パターン)を表示パネル(1)に点灯させた状態で検査が実施される。
ここでセンサによって、表示パネル(2)の搬入要求が通知され(S75)、ステップ76にて表示パネル(1)が自動検査装置から搬出される。そして、ステップ77にて表示パネル(2)が搬入される。これ以降の処理の流れは、上述のものの繰り返しとなる。
ここで、一連の処理サイクル(第1組の検査)は、表示パネル(1)の搬入開始より、表示パネル(2)の搬入開始までであり、これらはトータルの処理時間5Tで実施される。したがって、前工程での生産間隔5Tと自動検査装置での検査処理時間5Tとは同一であるため、搬送コンベア上で表示パネルが滞留したり、表示パネルが存在しないため自動検査装置が非稼動となることはない。
(前工程における処理間隔が一定でない場合の、従来の自動検査装置における処理の流れ)
次に、前工程における処理間隔が一定ではない場合について説明する。図10は、従来の自動検査装置を、図8に示すライン構成に適用した場合の処理の流れを示すフローチャートである。ステップ91からステップ96までは、上述のステップ71からステップ76までと同様のため、その説明を省略する。
次に、前工程における処理間隔が一定ではない場合について説明する。図10は、従来の自動検査装置を、図8に示すライン構成に適用した場合の処理の流れを示すフローチャートである。ステップ91からステップ96までは、上述のステップ71からステップ76までと同様のため、その説明を省略する。
ステップ97にて自動検査装置に表示パネル(2)が搬入され、ステップ98にて点灯パターン(1)(例えば図4(a)に示す点灯パターン)を表示パネル(2)に点灯させた状態で検査が実施される。そして、ステップ99にて点灯パターン(2)(例えば図4(b)に示す点灯パターン)を表示パネル(2)に点灯させた状態で検査が実施される。さらに、ステップ100にて点灯パターン(3)(例えば図4(c)に示す点灯パターン)を表示パネル(2)に点灯させた状態で検査が実施される。この検査が完了すると、ステップ101にて表示パネル(2)が搬出される。
その後、ステップ102にて表示パネル(3)の搬入要求が通知され、ステップ103にて表示パネル(3)が搬入される。ここで、ステップ101からステップ103までの間の時間5Tの間は自動検査装置はなんら処理を行っておらず、非稼動状態となっている。
(目視検査装置7の生産ライン上における配置)
図11は、目視検査装置7の生産ライン上における配置を示す概略図である。図11に示すように、目視検査装置7は、自動検査装置2の下流において複数連続して配置されてもよい。目視検査装置7の数は、特に限定されない。また、複数配置された目視検査装置のそれぞれにおいて異なる目視検査が行われてもよい。
図11は、目視検査装置7の生産ライン上における配置を示す概略図である。図11に示すように、目視検査装置7は、自動検査装置2の下流において複数連続して配置されてもよい。目視検査装置7の数は、特に限定されない。また、複数配置された目視検査装置のそれぞれにおいて異なる目視検査が行われてもよい。
(自動検査装置1における処理の流れ)
図12は、生産システム1に含まれる自動検査装置2における処理の流れを示すフローチャートである。図12には、通常、前工程にて表示パネル9は時間間隔5Tで生産されるが、表示パネル(2)については前工程での処理に10T要したため、表示パネル(1)と表示パネル(2)との時間間隔が10Tとなっている状況における処理の流れを示している。
図12は、生産システム1に含まれる自動検査装置2における処理の流れを示すフローチャートである。図12には、通常、前工程にて表示パネル9は時間間隔5Tで生産されるが、表示パネル(2)については前工程での処理に10T要したため、表示パネル(1)と表示パネル(2)との時間間隔が10Tとなっている状況における処理の流れを示している。
ステップ1からステップ6までの処理の流れは、上述のステップ91からステップ96までの処理の流れと同様であるため、その説明を省略する。
ステップ7にて自動検査装置2に表示パネル(2)が搬入され、ステップ8にて点灯パターン(1)(例えば図4(a)に示す点灯パターン)を表示パネル(2)に点灯させた状態で検査が実施される。そして、ステップ9にて点灯パターン(2)(例えば図4(b)に示す点灯パターン)を表示パネル(2)に点灯させた状態で検査が実施される。さらに、ステップ10にて点灯パターン(3)(例えば図4(c)に示す点灯パターン)を表示パネル(2)に点灯させた状態で検査が実施される。
上記検査が終了すると、センサ4からの搬入要求(搬入情報)の有無が確認され、搬入要求がない場合は、ステップ11にて点灯パターン(4)(例えば図6(a)に示す点灯パターン)を表示パネル(2)に点灯させた状態で検査が実施される。
上記検査が終了すると、センサ4からの搬入要求の有無が確認され、搬入要求がない場合はステップ12にて点灯パターン(5)(例えば図6(b)に示す点灯パターン)を表示パネル(2)に点灯させた状態で検査が実施される。
上記検査が終了すると、センサ4からの搬入要求の有無が確認され、搬入要求がない場合はステップ13にて点灯パターン(6)(例えば図6(c)に示す点灯パターン)を表示パネル(2)に点灯させた状態で検査が実施される。
上記検査が終了すると、センサ4からの搬入要求の有無が確認され、搬入要求がない場合はステップ14にて点灯パターン(7)(例えば図6(d)に示す点灯パターン)を表示パネルに点灯させた状態で検査が実施される。
上記検査が終了すると、センサ4からの搬入要求の有無が確認され、搬入要求がない場合はステップ15にて点灯パターン(8)(例えば図6(e)に示す点灯パターン)を表示パネルに点灯させた状態で検査が実施される。
上記検査が終了すると、センサ4からの搬入要求の有無が確認され、センサ4より表示パネル(3)の搬入要求が通知された場合(S16)、ステップ17にて被検査ワーク(2)が搬出される。そして、ステップ18にて表示パネル(3)が搬入される。
以上のように、従来の自動検査装置は5Tの非稼働時間を有する場合(図10参照)でも、図12に示すように、自動検査装置2では非稼働時間は0となる。
また、表示パネル(2)については、本来目視検査装置7にて実施すべき、点灯パターン(4)から点灯パターン(8)に関する検査を自動検査装置2において実施している。そのため、目視検査装置7での目視検査をスキップすることが可能となる。それゆえ、目視検査員の目視検査時間が減少し、目視検査員の人件費削減が可能となる。したがって、自動検査装置の投資対効果を向上させることができる。
(生産システム1における処理の流れ)
次に、生産システム1における処理のより詳細な流れについて図13を参照しつつ説明する。図13は、生産システム1における処理のより詳細な流れの一例を示すフローチャートである。以下では、説明を簡単にするために、第1組の検査に、点灯パターン(1)を点灯させる第1検査および点灯パターン(2)を点灯させる第2検査が含まれており、第2組の検査として、点灯パターン(3)を点灯させる第3検査を行う場合について説明する。
次に、生産システム1における処理のより詳細な流れについて図13を参照しつつ説明する。図13は、生産システム1における処理のより詳細な流れの一例を示すフローチャートである。以下では、説明を簡単にするために、第1組の検査に、点灯パターン(1)を点灯させる第1検査および点灯パターン(2)を点灯させる第2検査が含まれており、第2組の検査として、点灯パターン(3)を点灯させる第3検査を行う場合について説明する。
ユーザによって生産システム1が起動されると、センサ4は、自動検査装置2へ搬入される表示パネル9(第1の表示パネル)の検出を開始する(S21)。
センサ4が表示パネル9を検出すると、その旨を示す搬入情報を切替制御装置5の搬入情報取得部51へ出力する(S22)。
この搬入情報を受け取ると、搬入情報取得部51は、自らが備えるカウンタ(不図示)に1を入力するとともに、搬入情報を切替部53へ出力する。搬入情報取得部51は、次に搬入される表示パネル9(第2の表示パネル)を検出したことを示す搬入情報を受け取った場合、上記カウンタに1を加算する。
当該搬入情報を受け取ると、切替部53は、第1組の点灯パターンを用いた第1組の検査を行うよう命じる第1組検査命令を自動検査装置2の検査制御装置26へ出力する。
この第1組検査命令を受け取ると、検査制御装置26は、信号発生器23を介して、表示パネル9に点灯パターン(1)を表示させる(S23)。
そして、検査制御装置26は、点灯パターン(1)を表示した表示パネル9をカメラ21に撮像させる。その撮像画像は、画像処理装置25へ送られ、画像処理装置25によって、表示パネル9の欠陥の有無が当該撮像画像に基づいて判定される(第1検査)(S24)。画像処理装置25は、判定結果を示す情報を出力装置28へ出力する。
この第1検査が終了すると、検査制御装置26は、信号発生器23を介して、表示パネル9に点灯パターン(2)を表示させ(S25)、第1検査と同様に第2検査を自動検査装置2の各部に行わせる(S26)。
これら第1組の検査が終了すると、検査制御装置26は、第1組の検査が終了したことを示す終了情報を切替制御装置5の終了情報取得部52を介して切替部53へ出力する。
当該終了情報を受け取ると、切替部53は、搬入情報取得部51のカウンタから1を減算し、そのカウンタの値が0であるかどうかを確認する(S27)。カウンタの値が0である場合、すなわち、第2の表示パネルがセンサ4によって検出されたことを示す搬入情報を搬入情報取得部51が受け取っていない場合(S27にてNO)、切替部53は、第2組の点灯パターンを用いた第2組の検査を行うよう命じる第2組検査命令を自動検査装置2の検査制御装置26へ出力する。
この第2組検査命令を受け取ると、検査制御装置26は、信号発生器23を介して、表示パネル9に点灯パターン(3)を表示させ(S28)、第1検査と同様に第3検査を自動検査装置2の各部に行わせる(S29)。
第2組の検査が終了すると、検査制御装置26は、第2組の検査が終了したことを示す終了情報を切替制御装置5の終了情報取得部52を介して切替部53へ出力する。当該終了情報を受け取ると、切替部53は、搬入情報取得部51のカウンタから1を減算し、第2の表示パネルが検出されるまで待機する(S21に戻る)。
一方、カウンタの値が0でない場合、すなわち、第2の表示パネルがセンサ4によって検出されたことを示す搬入情報を搬入情報取得部51が受け取っている場合(S27にてYES)、切替部53は、第2の表示パネルを検査することを命じる第1組検査命令を検査制御装置26へ出力する。
この第1組検査命令を受け取ると、検査制御装置26は、第1の表示パネルを搬出し、第2の表示パネルに対して第1組の検査を行う(S23に戻る)。
(変更例)
上述の構成では、切替制御装置5と自動検査装置2とは別の装置となっているが、これらの装置が一体となっていてもよい。すなわち、切替制御装置5は、自動検査装置2に組み込まれていてもよい。この場合には、終了情報取得部52は不要である。
上述の構成では、切替制御装置5と自動検査装置2とは別の装置となっているが、これらの装置が一体となっていてもよい。すなわち、切替制御装置5は、自動検査装置2に組み込まれていてもよい。この場合には、終了情報取得部52は不要である。
また、自動検査装置2の下流に位置する装置は、目視検査装置でなくてもよい。目視検査装置以外の装置が自動検査装置2の下流に配置される場合には、当該装置との適合性を考慮して、第2組の検査(第2組の処理)を行えばよい。
また、自動検査装置2と目視検査装置7とは、通信可能に接続されていてもよく、自動検査装置2から目視検査装置7へ、検査結果等のデータまたは制御信号が送られてもよい。また、切替制御装置5が、自動検査装置2に加え、目視検査装置7を制御してもよい。
〔実施の形態2〕
本発明の実施の一形態について図14〜図18に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態1と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。以下では、本発明の自動検査装置の一例として、自動検査装置30を挙げて説明する。この自動検査装置30は、自動検査装置の非稼働時間を利用して、新規機種投入時などに自動検査装置を占有せずに、従来機種および新規機種の生産を継続しながら撮像条件および欠陥検出感度を設定するための撮像画像データの取得を実現するものである。
本発明の実施の一形態について図14〜図18に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態1と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。以下では、本発明の自動検査装置の一例として、自動検査装置30を挙げて説明する。この自動検査装置30は、自動検査装置の非稼働時間を利用して、新規機種投入時などに自動検査装置を占有せずに、従来機種および新規機種の生産を継続しながら撮像条件および欠陥検出感度を設定するための撮像画像データの取得を実現するものである。
(生産システム10の構成)
図14は、生産システム10の構成を示す機能ブロック図である。図14に示すように、生産システム10は、生産システム1とは異なり、自動検査装置30および検査感度調整装置50を備えている。
図14は、生産システム10の構成を示す機能ブロック図である。図14に示すように、生産システム10は、生産システム1とは異なり、自動検査装置30および検査感度調整装置50を備えている。
自動検査装置30は、自動検査装置2とは異なり、切替制御装置5に相当する切替制御部41と、表示パネル9の撮像条件を調整する調整部44とを含む検査制御装置40を備えている。
切替制御部41は、搬入情報取得部(受信手段)42および切替部43を備えている。搬入情報取得部42は、搬入情報取得部51と同様の機能を有している。
切替部43は、自動検査装置30の動作を切り替える。具体的には、切替部43は、搬入情報取得部42から搬入情報を受信したとき、搬入された表示パネル9(第1の表示パネルと称する)に対し第1組の検査を行うために、第1組の点灯パターンを表示する命令を信号発生器23へ出力する。
さらに、切替部53は、第1の表示パネルに対する第1組の検査の終了を示す終了情報を画像処理装置25から受信した時点で、第1の表示パネルに続いて搬入される第2の表示パネルの搬入を示す搬入情報を搬入情報取得部42から受信していない場合、第1の表示パネルを用いて、撮像条件および欠陥検出感度を設定するための撮像画像(以下、感度調整用画像と称する)を取得することを命じる撮像命令を調整部44へ出力する。
調整部44は、上記撮像命令を受けて、感度調整用画像を取得するために、自動検査装置30の各部を制御する。
具体的には、調整部44は、信号発生器23を介して、表示パネル9に欠陥検出感度調整用の点灯パターン(以下、感度調整用の点灯パターンと称する)を表示させるとともに、検査用照明24を制御することにより、感度調整用の点灯パターンを撮像する時の照明の光量を調整する。
また、自動検査装置30は、検査感度調整装置50へ感度調整用画像の解析結果を送信する送信装置29を備えている。
検査感度調整装置50は、撮像条件および検査感度の決定を行うものであり、ネットワークを介して、自動検査装置30および目視検査装置7と通信可能に接続されている。
目視検査装置7は、1つまたは複数の種類の点灯パターンから構成される目視検査用の点灯パターンに加え、自動検査装置30によって表示パネル9に表示された感度調整用の点灯パターンと同じ点灯パターンを信号発生器72によって表示パネル9に表示し、当該感度調整用の点灯パターンの目視検査の結果を判定結果入力装置74によって受け付ける。そして、目視検査装置7は、目視検査の判定結果を検査感度調整装置50へ送信する。判定結果の送信は、判定結果入力装置74に接続された送信装置(不図示)によって行われればよい。
なお、自動検査装置30は、検査感度調整装置50によって決定された撮像条件および検査感度を当該検査感度調整装置50から受け取る受信装置(不図示)を備えていてもよい。
また、目視検査装置7における、通常検査用の点灯パターンと感度調整用の点灯パターンとの切替えは、目視検査員からの指示を受け付けることによって行われてもよいし、自動検査装置30またはその他の制御装置から送信された制御信号に基づいて行われてもよい。
(感度調整用の点灯パターンの例)
図15は、感度調整用の点灯パターンの例を示す図である。図15には、赤の絵素(R)と青の絵素(B)との間に位置する緑色の絵素(G)91a〜91eを示している。これら緑色の絵素は、その近傍に位置する他の緑色の絵素(正常な緑色の絵素)よりも輝度が上昇しており、輝点欠陥である。
図15は、感度調整用の点灯パターンの例を示す図である。図15には、赤の絵素(R)と青の絵素(B)との間に位置する緑色の絵素(G)91a〜91eを示している。これら緑色の絵素は、その近傍に位置する他の緑色の絵素(正常な緑色の絵素)よりも輝度が上昇しており、輝点欠陥である。
感度調整用の点灯パターンは、所定の位置にあるTFT(Thin Film Transistor)絵素に駆動信号を与えることにより、模擬的に(意図的に)絵素欠陥を表示パネルに表示するものである。すなわち、感度調整用の点灯パターンは、意図的に設けられた絵素欠陥(人工欠陥)を含むものである。
図15に示す例では、緑色の絵素91aから91eに向かって、絵素の輝度は徐々に低下しており、これらを、目視検査員が目視した場合には緑色の絵素91aが最も視認しやすく、逆に緑色の絵素91eは最も視認しにくいものとなる。なお、上述の感度調整用の点灯パターンは一例であり、本発明で用いられる感度調整用の点灯パターンは、これらに限定されない。
(感度調整用の点灯パターンを表示した表示パネルの撮像画像の例)
図16(a)〜図16(c)は、感度調整用の点灯パターンを表示した表示パネルを、撮像条件を変更して撮像した撮像画像の一例を示す図である。撮像画像の明るさは、図16(a)に示す撮像画像から図16(c)に示す撮像画像に向かって徐々に暗くなっている。
図16(a)〜図16(c)は、感度調整用の点灯パターンを表示した表示パネルを、撮像条件を変更して撮像した撮像画像の一例を示す図である。撮像画像の明るさは、図16(a)に示す撮像画像から図16(c)に示す撮像画像に向かって徐々に暗くなっている。
撮像画像を暗くする場合は、検査用照明24の照度を低下させることや、カメラ21の露光時間を短縮させることや、カメラ21のゲイン値を低下させることなどにより、実現可能である。このような撮像条件の調整を調整部44が行う。または、当該調製を調整部44から通信ケーブルを通じて外部制御により行ってもよい。
図16(a)に示す撮像画像では、緑色の明るい絵素欠陥に対応する、撮像画像データ中の絵素(絵素92aおよび絵素92b)の輝度が高輝度に飽和している。そのため、絵素92aと絵素92bとの判別ができず、撮像条件としては不適切である。
図16(c)に示す撮像画像では、緑色の明るい絵素欠陥に対応する、撮像画像データ中の絵素(絵素94dおよび絵素94e)の輝度が低輝度に飽和している。そのため、絵素94dと絵素94eと判別ができず、撮像条件としては不適切である。
図16(b)に示す撮像画像では、緑色の明るい絵素欠陥に対応する、撮像画像中の絵素に関して、その輝度が絵素93aから絵素93eまで差があり、撮像条件としては適切である。
(自動検査装置30における処理の流れ)
次に、自動検査装置30の非稼働時間を利用して、感度調整用画像を取得するための処理の流れについて説明する。図17は、自動検査装置30における処理の流れを示すフローチャートである。
次に、自動検査装置30の非稼働時間を利用して、感度調整用画像を取得するための処理の流れについて説明する。図17は、自動検査装置30における処理の流れを示すフローチャートである。
ステップ31からステップ40までにおける処理は、上述のステップ1からステップ10までにおける処理と同様であるため、その説明を省略する。
ステップ40が終了した時点で、第3の表示パネルである表示パネル(3)がセンサ4によって検出されない場合、ステップ41において、感度調整用の点灯パターン(1)を表示パネル(2)に点灯させた状態で、撮像条件(1)にて表示パネル(2)の撮像を行い、その撮像画像データをメモリ(不図示)に保存する。
なお、自動検査装置30は、上記撮像画像データを、ネットワークを通じて外部のデータベース(不図示)に格納してもよい。
この処理が終了すると、自動検査装置30は、センサ4からの搬入要求の有無を確認し、搬入要求がない場合は、ステップ42において、感度調整用の点灯パターン(1)を表示パネル(2)に点灯させた状態で、撮像条件(2)にて表示パネル(2)の撮像を行い、その撮像画像データ(感度調整用画像)に含まれる絵素欠陥(人工欠陥)の輝度値を、画像処理装置25において定量化し、その定量化の結果(絵素欠陥の輝度値)を検査感度調整装置50へ送信する。
その後、表示パネル(3)の搬入要求が通知されるまで(ステップ46まで)、撮像条件を変更しながら感度調整用の点灯パターン(1)を表示パネル(2)に点灯させた状態で表示パネル(2)の撮像を行い、上記定量化の結果を検査感度調整装置50へ送信することを繰り返す。
例えば、ステップ41では図16(a)に示す撮像画像に相当する撮像画像が、ステップ42では図16(a)に示す撮像画像と図16(b)に示す撮像画像との中間の明るさを有する撮像画像が、ステップ43では図16(b)に示す撮像画像に相当する撮像画像が、ステップ44では図16(b)に示す撮像画像と図16(c)に示す撮像画像との中間の明るさを有する撮像画像が、ステップ45では図16(c)に示す撮像画像が取得される。
表示パネル(2)は、自動検査装置2から搬出された後、目視検査装置7に搬入される。目視検査装置7において、図15に示す感度調整用の点灯パターンが表示パネル(2)に表示され、判定結果入力装置74は目視による判定結果の入力を目視検査員に促す。
入力された判定結果は、判定結果入力装置内の記憶装置または図示しないデータ保存装置により保存される。なお、これらの処理は通常の目視検査に続いて実施することが可能である。また、次の表示パネルの搬入要求の有無を目視検査員に通知することにより、目視点灯検査装置の空き時間を有効に活用することが可能である。
(撮像条件および検査感度の決定)
このようにして得られた一連の感度調整用画像(ステップ41からステップ45において得られた撮像画像データ)に含まれる絵素欠陥の輝度値を定量化した結果と判定結果入力装置74に入力された、目視による判定結果とについて、最も目視による判定結果と相関が高くなるような自動検査装置30の撮像条件および検査感度(欠陥検出感度)を決定する。このような撮像条件および検査感度の決定は、検査感度調整装置50によって行われる。
このようにして得られた一連の感度調整用画像(ステップ41からステップ45において得られた撮像画像データ)に含まれる絵素欠陥の輝度値を定量化した結果と判定結果入力装置74に入力された、目視による判定結果とについて、最も目視による判定結果と相関が高くなるような自動検査装置30の撮像条件および検査感度(欠陥検出感度)を決定する。このような撮像条件および検査感度の決定は、検査感度調整装置50によって行われる。
撮像条件および検査感度の決定方法の一例として、目視による点灯検査では、図15に示す絵素91aから絵素91dまでを視認でき、絵素91eについては視認できなかった場合について考える。
検査感度調整装置50は、自動検査装置30から出力された、感度調整用の点灯パターンを撮像した撮像画像(感度調整用画像)に含まれる絵素欠陥(絵素91a〜91e)の輝度値と、目視検査装置7から送信された、上記感度調整用の点灯パターンを目視検査した判定結果とを、自らが備える記憶装置(不図示)に保存し、上記輝度値と上記目視判定結果とが所望の数集まった時、または逐次、もしくは目視検査員からの指示を受けた時に、撮像条件および検査感度を決定する。
具体的には、図17に示すステップ41で得られた撮像画像データに対して、感度調整のための検出しきい値を、検出感度が高くなる小さな値から検出感度が低くなる大きな値まで逐一変更しながら検査処理が行われた場合に、検査感度調整装置50は、図15に示す絵素91aから絵素91dまでが輝点欠陥として検出され、絵素91eのみが欠陥として検出されないような検出しきい値を求める。
さらに別の例を用いて、検出しきい値の求め方を説明すると以下のようになる。絵素欠陥A、絵素欠陥B、絵素欠陥Cが予め意図的に含まれている感度調整用の点灯パターンを自動検査装置30のカメラ21が撮像し、画像処理装置25が、その撮像画像を解析することにより、絵素欠陥Aは欠陥強度10を、絵素欠陥Bは欠陥強度20を、絵素欠陥Cは欠陥強度30を有していると、定量化したとする。一方、目視検査装置7において、上記感度調整用の点灯パターンを目視検査員が見て、絵素欠陥Aは良品、絵素欠陥Bも良品、絵素欠陥Cは不良品であると判定し、その判定結果を目視検査装置7が受け付けたとする。上記画像処理装置25の定量結果および目視検査員の判定結果は、検査感度調整装置50へ送信される。
この場合、検査感度調整装置50は、自動検査装置30の検査しきい値を、欠陥強度30以上の欠陥を不良品と判定するものとして設定する。
検査感度調整装置50によって決定された検出しきい値は、検査員が自動検査装置30に反映させる。すなわち、自動検査装置30は、検査員を介して、上記検出しきい値を取得する。検査感度調整装置50が、通信により随時自動で自動検査装置30に対して検出しきい値を送信することも可能であるが、一般的には検査員がその検出しきい値を採用するか否かを判定してから自動検査装置30に設定する方が好ましい。
さらに、ステップ42〜ステップ45における処理により得られた各撮像画像データに関しても、同様の処理により検出しきい値を求める。
これらの中で図15に示す絵素91aから絵素91dが検出され、絵素91eのみが検出されないような検出しきい値の設定可能な範囲が最も大きいものを選択することが可能である。このときの撮像条件、および検出しきい値を自動検査装置2に設定することにより、感度調整が完了する。なお、撮像条件および検出しきい値の決定方法は上述のものに限定されない。
このような手法をとることにより、生産ラインを停止させて装置を占有することなく感度調整を実現することが可能となる。
(自動検査装置30における処理の詳細な流れ)
次に、自動検査装置30における処理のより詳細な流れについて図18を参照しつつ説明する。図18は、自動検査装置30における処理のより詳細な流れの一例を示すフローチャートである。以下では、説明を簡単にするために、第1組の検査に、点灯パターン(1)を点灯させる第1検査および点灯パターン(2)を点灯させる第2検査が含まれており、第1組の検査の後に、感度調整パターン(1)を撮像条件(1)で撮像し、感度調整パターン(2)を撮像条件(2)で撮像する場合について説明する。
次に、自動検査装置30における処理のより詳細な流れについて図18を参照しつつ説明する。図18は、自動検査装置30における処理のより詳細な流れの一例を示すフローチャートである。以下では、説明を簡単にするために、第1組の検査に、点灯パターン(1)を点灯させる第1検査および点灯パターン(2)を点灯させる第2検査が含まれており、第1組の検査の後に、感度調整パターン(1)を撮像条件(1)で撮像し、感度調整パターン(2)を撮像条件(2)で撮像する場合について説明する。
ユーザによって生産システム10が起動されると、センサ4は、自動検査装置2へ搬入される表示パネル9(第1の表示パネル)の検出を開始する(S51)。
センサ4が表示パネル9を検出すると、その旨を示す搬入情報を搬入情報取得部42へ出力する(S52)。
この搬入情報を受け取ると、搬入情報取得部42は、自らが備えるカウンタ(不図示)に1を入力するとともに、搬入情報を切替部43へ出力する。搬入情報取得部42は、次に搬入される表示パネル9(第2の表示パネル)を検出したことを示す搬入情報を受け取った場合、上記カウンタに1を加算する。
当該搬入情報を受け取ると、切替部43は、点灯パターン(1)を出力するよう命じる命令を信号発生器23へ出力する。
この命令を受け取ると、信号発生器23は、表示パネル9に点灯パターン(1)を表示させる(S53)。
そして、検査制御装置40は、点灯パターン(1)を表示した表示パネル9をカメラ21に撮像させる。その撮像画像は、画像処理装置25へ送られ、画像処理装置25によって、表示パネル9の欠陥の有無が当該撮像画像に基づいて判定される(第1検査)(S54)。画像処理装置25は、判定結果を示す情報を出力装置28へ出力する。
この第1検査が終了すると、検査制御装置40は、信号発生器23を介して、表示パネル9に点灯パターン(2)を表示させ(S55)、第1検査と同様に第2検査を自動検査装置2の各部に行わせる(S56)。
これら第1組の検査が終了すると、画像処理装置25は、第1組の検査が終了したことを示す終了情報を切替部43へ出力する。
この終了情報を受け取ると、切替部43は、搬入情報取得部42のカウンタから1を減算し、そのカウンタの値が0であるかどうかを確認する(S57)。カウンタの値が0である場合、すなわち、第2の表示パネルがセンサ4によって検出されたことを示す搬入情報を搬入情報取得部42が受け取っていない場合(S57にてNO)、切替部43は、撮像条件および検査感度の設定のための撮像画像を取得するよう命じる撮像命令を調整部44へ出力する。
この撮像命令を受け取ると、調整部44は、信号発生器23を介して、表示パネル9に感度調整パターン(1)を表示させるとともに、カメラ21および検査用照明24を制御することにより撮像条件(1)を設定した後に(S58)、表示パネル9をカメラ21により撮像する(S59)。画像処理装置25は、その撮像画像に含まれる絵素欠陥(人工欠陥)の輝度値を定量化し、その結果を送信装置29を介して検査感度調整装置50へ送信する。
上記の撮像が終了すると、調整部44は、信号発生器23を介して、表示パネル9に感度調整パターン(2)を表示させるとともに、カメラ21および検査用照明24を制御することにより撮像条件(2)を設定した後に(S60)、表示パネル9をカメラ21により撮像する(S61)。画像処理装置25は、その撮像画像に含まれる絵素欠陥(人工欠陥)の輝度値を定量化し、その結果を送信装置29を介して検査感度調整装置50へ送信する。
上記の撮像が終了すると、調整部44は、一連の撮像が終了したことを示す終了情報を切替部43へ出力する。
この終了情報を受け取ると、切替部43は、搬入情報取得部42のカウンタから1を減算し、次の搬入情報を取得するまで待機する(S51に戻る)。
一方、カウンタの値が0でない場合、すなわち、第2の表示パネルがセンサ4によって検出されたことを示す搬入情報を搬入情報取得部42が受け取っている場合(S57にてYES)、切替部43は、第1の表示パネルを搬出し、第2の表示パネルに対して第1組の検査を行うよう各部に命じる(S53に戻る)。
(変更例)
上述の実施の形態は、液晶パネルの点灯検査装置に関するものであるため、検査用照明を設けていた。しかし、自発光型画像表示パネルを検査する検査装置においては、検査用照明は不要である。
上述の実施の形態は、液晶パネルの点灯検査装置に関するものであるため、検査用照明を設けていた。しかし、自発光型画像表示パネルを検査する検査装置においては、検査用照明は不要である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上述した切替制御装置5および検査制御装置40の各ブロック、特に切替部43および切替部53は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、切替制御装置5および検査制御装置40は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである、切替制御装置5および検査制御装置40の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記切替制御装置5および検査制御装置40に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、切替制御装置5および検査制御装置40を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
また、本発明は、以下のようにも表現できる。
すなわち、本発明のインライン型検査手法は、生産ラインにおいて少なくとも前工程とワーク搬送機構を共有するインライン型自動検査装置において、被検査ワークを搬入する工程と、少なくとも1種類以上の検査を行う工程と、次の被検査ワークの搬入要求の有無を確認する工程と、次の被検査ワークの搬入要求が確認されるまで前記検査とは異なる種類の検査を行う工程と、被検査ワークを搬出する工程と、を含んでいる。
本発明のインライン型表示ディスプレイ点灯検査手法は、生産ラインにおいて少なくとも前工程とワーク搬送機構を共有するインライン型の表示ディスプレイ点灯自動検査装置において、被検査ワークを搬入する工程と、少なくとも1種類以上の点灯パターンを被検査ワークに表示して検査を行う工程と、次の被検査ワークの搬入要求の有無を確認する工程と、次の被検査ワークの搬入要求が確認されるまで前記検査とは異なる点灯パターンを被検査ワークに表示して検査を行う工程と、被検査ワークを搬出する工程と、を含んでいることが好ましい。
本発明のインライン型表示ディスプレイ点灯検査手法は、生産ラインにおいて少なくとも前工程とワーク搬送機構を共有するインライン型の表示ディスプレイ点灯自動検査装置と後工程として目視による表示ディスプレイ点灯目視検査装置を備える構成をとるインライン型の表示ディスプレイ点灯自動検査装置において、被検査ワークを搬入する工程と、少なくとも1種類以上の点灯パターンを被検査ワークに表示して検査を行う工程と、次の被検査ワークの搬入要求の有無を確認する工程と、次の被検査ワークの搬入要求が確認されるまで前記目視検査装置にて適用する点灯パターンを被検査ワークに表示して検査を行う工程と、被検査ワークを搬出する工程と、を含んでいることが好ましい。
本発明のインライン型表示ディスプレイ点灯検査手法は、生産ラインにおいて少なくとも前工程とワーク搬送機構を共有するインライン型の表示ディスプレイ点灯自動検査装置において、被検査ワークを搬入する工程と、少なくとも1種類以上の点灯パターンを被検査ワークに表示して検査を行う工程と、次の被検査ワークの搬入要求の有無を確認する工程と、次の被検査ワークの搬入要求が確認されるまで感度調整を目的とした点灯パターンを被検査ワークに表示して画像の撮像を行う工程と、被検査ワークを搬出する工程と、を含んでいることが好ましい。
本発明のインライン型表示ディスプレイ点灯検査手法は、生産ラインにおいて少なくとも前工程とワーク搬送機構を共有するインライン型の表示ディスプレイ点灯自動検査装置において、被検査ワークを搬入する工程と、少なくとも1種類以上の点灯パターンを被検査ワークに表示して検査を行う工程と、次の被検査ワークの搬入要求の有無を確認する工程と、次の被検査ワークの搬入要求が確認されるまで感度調整を目的とした点灯パターンを被検査ワークに表示して画像の撮像を行う工程と、被検査ワークの撮像条件を設定する工程と、被検査ワークを搬出する工程と、を含んでいることが好ましい。
本発明のインライン型表示パネル点灯検査手法は、生産ラインにおいて少なくとも前工程とワーク搬送機構を共有するインライン型の表示ディスプレイ点灯自動検査装置と後工程として目視による表示ディスプレイ点灯目視検査装置を備える構成をとるインライン型の表示ディスプレイ点灯自動検査装置において、被検査ワークを搬入する工程と、少なくとも1種類以上の点灯パターンを被検査ワークに表示して検査を行う工程と、次の被検査ワークの搬入要求の有無を確認する工程と、次の被検査ワークの搬入要求が確認されるまで感度調整を目的とした点灯パターンを被検査ワークに表示して画像の撮像を行う工程と、被検査ワークの撮像条件を設定する工程と、被検査ワークを搬出する工程と、を持ち、前記表示ディスプレイ点灯目視検査装置において、前記感度調整を目的とした点灯パターンを被検査ワークに表示する工程と、目視検査結果の入力を促す工程と、を含んでいることが好ましい。
本発明のインライン型表示パネル点灯検査手法は、生産ラインにおいて少なくとも前工程とワーク搬送機構を共有するインライン型の表示ディスプレイ点灯自動検査装置と後工程として目視による表示ディスプレイ点灯目視検査装置を備える構成をとるインライン型の表示ディスプレイ点灯自動検査装置において、被検査ワークを搬入する工程と、少なくとも1種類以上の点灯パターンを被検査ワークに表示して検査を行う工程と、次の被検査ワークの搬入要求の有無を確認する工程と、次の被検査ワークの搬入要求が確認されるまで感度調整を目的とした点灯パターンを被検査ワークに表示して画像の撮像を行う工程と、被検査ワークの撮像条件を設定する工程と、被検査ワークを搬出する工程と、を持ち、前記表示ディスプレイ点灯目視検査装置において、少なくとも1種類以上の点灯パターンを被検査ワークに表示する工程と、前記感度調整を目的とした点灯パターンを被検査ワークに表示する工程と、目視検査結果の入力を促す工程と、次の被検査ワークの搬入要求の有無を通知する工程と、を含んでいることが好ましい。
自動検査装置の非稼動時間を有効利用できるため、インライン型の自動検査装置として好適に利用できる。
1 生産システム(検査システム)
2 自動検査装置
3 搬送コンベア(搬送手段)
4 センサ(検出手段)
5 切替制御装置(切替手段)
7 目視検査装置
9 表示パネル(被検査体)
10 生産システム
21 カメラ(撮像手段)
30 自動検査装置
41 切替制御部(切替手段)
42 搬入情報取得部(受信手段)
43 切替部(切替手段)
51 搬入情報取得部(受信手段)
53 切替部(切替手段)
72 信号発生器(表示制御手段)
73 目視検査用制御装置
2 自動検査装置
3 搬送コンベア(搬送手段)
4 センサ(検出手段)
5 切替制御装置(切替手段)
7 目視検査装置
9 表示パネル(被検査体)
10 生産システム
21 カメラ(撮像手段)
30 自動検査装置
41 切替制御部(切替手段)
42 搬入情報取得部(受信手段)
43 切替部(切替手段)
51 搬入情報取得部(受信手段)
53 切替部(切替手段)
72 信号発生器(表示制御手段)
73 目視検査用制御装置
Claims (11)
- 被検査体に対して少なくとも1種類の検査を行う自動検査装置と、被検査体を上記自動検査装置へ搬入するとともに当該自動検査装置から搬出する搬送機構と、上記自動検査装置へ搬入される被検査体を検出する検出手段とを備える生産システムに含まれる上記自動検査装置であって、
上記自動検査装置へ搬入される被検査体を検出したかどうかを示す搬入情報を上記検出手段から受信する受信手段と、
上記受信手段が受信した搬入情報に基づいて上記自動検査装置の動作を切替える切替手段とを備え、
上記切替手段は、
上記検出手段によって第1の被検査体が検出されたことを示す搬入情報を上記受信手段が受信した時に、当該第1の被検査体に対して少なくとも1種類の検査を含む第1組の検査を上記自動検査装置に行わせ、
上記第1組の検査が終了した時点で、第1の被検査体に続いて搬入される第2の被検査体を上記検出手段が検出していない場合に、少なくとも1種類の処理を含む第2組の処理を上記第1の被検査体に対して上記自動検査装置に行わせることを特徴とする自動検査装置。 - 上記第2組の処理は、上記第1組の検査とは異なる、少なくとも1種類の検査を上記第1の被検査体に対して行う第2組の検査であることを特徴とする請求項1に記載の自動検査装置。
- 上記第1の被検査体は、表示パネルであり、
上記自動検査装置は、撮像手段によって表示パネルを撮像し、その撮像画像を解析することにより、当該表示パネルの欠陥を検出するものであり、
上記第1組の検査は、1つまたは複数の種類の点灯パターンから構成される第1組の点灯パターンを上記表示パネルにそれぞれ表示し、表示された各点灯パターンを撮像した撮像画像を解析することにより当該表示パネルの欠陥を検出するものであり、
上記第2組の検査は、1つまたは複数の種類の点灯パターンから構成される、上記第1組の点灯パターンとは異なる第2組の点灯パターンを上記表示パネルにそれぞれ表示し、表示された各点灯パターンを撮像した撮像画像を解析することにより当該表示パネルの欠陥を検出するものであることを特徴とする請求項2に記載の自動検査装置。 - 上記生産システムは、上記自動検査装置の下流ラインに、表示パネルが有する欠陥を目視検査するための目視検査装置を備えるものであり、
上記第2組の点灯パターンは、上記目視検査装置によって表示パネルに表示される点灯パターンを含むことを特徴とする請求項3に記載の自動検査装置。 - 上記第1の被検査体は、表示パネルであり、
上記自動検査装置は、撮像手段によって表示パネルを撮像し、その撮像画像を解析することにより、当該表示パネルの欠陥を検出するものであり、
上記第1組の検査は、1つまたは複数の種類の点灯パターンから構成される第1組の点灯パターンを上記表示パネルにそれぞれ表示し、表示された各点灯パターンを撮像した撮像画像を解析することにより当該表示パネルの欠陥を検出するものであり、
上記第2組の処理は、1つまたは複数の種類の欠陥検出感度調整用の点灯パターンから構成される第2組の点灯パターンを上記表示パネルに表示させ、当該表示パネルを撮像するものであることを特徴とする請求項1に記載の自動検査装置。 - 上記第2組の処理は、上記第2組の点灯パターンを表示した表示パネルを、複数の異なる撮像条件下で撮像するものであることを特徴とする請求項5に記載の自動検査装置。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の自動検査装置を動作させる検査プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための検査プログラム。
- 請求項7に記載の検査プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 表示パネルを撮像し、その撮像画像を解析することにより、当該表示パネルの欠陥を検出する自動検査装置と、
表示パネルに対して目視検査を行うための目視検査装置と、
表示パネルを上記自動検査装置および上記目視検査装置へ搬入するとともに、当該自動検査装置および目視検査装置から搬出する搬送機構と、
上記自動検査装置へ搬入される表示パネルを検出する検出手段とを備える検査システムであって、
上記自動検査装置は、自装置へ搬入される表示パネルを検出したかどうかを示す搬入情報を上記検出手段から受信する受信手段と、当該受信手段が受信した搬入情報に基づいて自装置の動作を切替える切替手段とを備え、
上記切替手段は、
上記検出手段によって第1の表示パネルが検出されたことを示す搬入情報を上記受信手段が受信した時に、1つまたは複数の種類の点灯パターンから構成される第1組の点灯パターンを上記表示パネルにそれぞれ表示し、表示された各点灯パターンを撮像した撮像画像を解析することにより当該表示パネルの欠陥を検出する第1の検査を上記自動検査装置に行わせ、
上記検査処理が終了した時点で、第1の表示パネルに続いて搬入される第2の表示パネルを上記検出手段が検出していない場合に、1つまたは複数の種類の点灯パターンから構成される、上記第1組の点灯パターンとは異なる第2組の点灯パターンを上記表示パネルにそれぞれ表示し、表示された各点灯パターンを撮像した撮像画像を解析することにより当該表示パネルの欠陥を検出する第2の検査を上記自動検査装置に行わせ、
上記目視検査装置は、上記第2組の点灯パターンを、上記自動検査装置による検査が済んだ表示パネルに表示させる表示制御手段を備えることを特徴とする検査システム。 - 表示パネルを撮像し、その撮像画像を解析することにより、当該表示パネルの欠陥を検出する自動検査装置と、
表示パネルに対して目視検査を行うための目視検査装置と、
表示パネルを上記自動検査装置および上記目視検査装置へ搬入するとともに、当該自動検査装置および目視検査装置から搬出する搬送機構と、
上記自動検査装置へ搬入される表示パネルを検出する検出手段とを備える検査システムであって、
上記自動検査装置は、自装置へ搬入される表示パネルを検出したかどうかを示す搬入情報を上記検出手段から受信する受信手段と、当該受信手段が受信した搬入情報に基づいて自装置の動作を切替える切替手段とを備え、
上記切替手段は、
上記検出手段によって第1の表示パネルが検出されたことを示す搬入情報を上記受信手段が受信した時に、1つまたは複数の種類の点灯パターンから構成される第1組の点灯パターンを上記表示パネルにそれぞれ表示し、表示された各点灯パターンを撮像した撮像画像を解析することにより当該表示パネルの欠陥を検出する検査処理を上記自動検査装置に行わせ、
上記検査処理が終了した時点で、第1の表示パネルに続いて搬入される第2の表示パネルを上記検出手段が検出していない場合に、1つまたは複数の種類の欠陥検出感度調整用の点灯パターンから構成される第2組の点灯パターンを上記表示パネルに表示させ、当該表示パネルを撮像する撮像処理を上記自動検査装置に行わせ、
上記目視検査装置は、1つまたは複数の種類の点灯パターンから構成される目視検査用の点灯パターンに加え、上記第2組の点灯パターンを、上記自動検査装置による撮像が済んだ表示パネルに表示する表示制御手段を備えることを特徴とする検査システム。 - 被検査体に対して少なくとも1種類の検査を行う自動検査装置と、被検査体を上記自動検査装置へ搬入するとともに当該自動検査装置から搬出する搬送機構と、上記自動検査装置へ搬入される被検査体を検出する検出手段とを備える生産システムに含まれる上記自動検査装置における処理方法であって、
第1の被検査体が上記自動検査装置へ搬入されたときに、当該第1の被検査体に対して少なくとも1種類の検査を含む第1組の検査を行う検査工程と、
上記検査工程が終了した時点で、第1の被検査体に続いて搬入される第2の被検査体が上記検出手段によって検出されていないときに、上記第1の被検査体に対して少なくとも1種類の処理を含む第2組の処理を行う処理工程とを含むことを特徴とする処理方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20160078864A (ko) | 2014-12-25 | 2016-07-05 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 목시 검사 장치 |
CN112213327A (zh) * | 2019-07-09 | 2021-01-12 | 陕西坤同半导体科技有限公司 | 一种显示面板人员检测辅助方法及系统 |
-
2007
- 2007-07-27 JP JP2007195930A patent/JP2009031141A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160078864A (ko) | 2014-12-25 | 2016-07-05 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 목시 검사 장치 |
CN112213327A (zh) * | 2019-07-09 | 2021-01-12 | 陕西坤同半导体科技有限公司 | 一种显示面板人员检测辅助方法及系统 |
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