JP2009030752A - 電磁弁および電磁弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁弁1におけるスプール3のロックを解除しようとする際に、スプール3を一方側に付勢する一方側付勢力を磁気吸引力の上限以上に強化してロック解除不能の虞を低減する。
【解決手段】電磁弁1は、スプール3を軸方向一方側に付勢するとともに、シャフト9およびプランジャ6を軸方向他方側に付勢する第2バネ29を備える。これにより、スプール3がロックされて変位不能のときに、磁気吸引力を小さくして第2バネ29の付勢力によりシャフト9およびプランジャ6を軸方向他方側に変位させることで、スプール3とシャフト9との当接を解除することができる。次に、磁気吸引力を大きくして、シャフト9をスプール3に当接させて衝撃力を発生させ、この衝撃力によりスプール3を軸方向一方側に付勢することができる。このため、一方側付勢力を磁気吸引力の上限以上に強化できるので、ロック解除不能の虞を低減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、弁体としてのスプールをソレノイドコイルへの通電により駆動して流路開閉等を行う電磁弁、およびこの電磁弁を備える電磁弁装置に関する。
従来から、自動変速機の油圧回路における油路の切替や、可変バルブタイミング機構における進角動作または遅角動作を実現するために、電磁弁や電磁弁装置を用いて作動油の流路切替が行われている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、電磁弁は、通電により磁気吸引力を発生するソレノイドコイルと、この磁気吸引力を受けて軸方向に変位するプランジャと、このプランジャから磁気吸引力を伝達されて軸方向一方側に変位する弁体としてのスプールと、このスプールを軸方向に摺動自在に収容するスリーブと、スプールを軸方向他方側に付勢する復元バネとを備える。また、電磁弁装置は、この電磁弁と、電磁弁の動作を制御する電子制御装置(ECU)とを備える。そして、ECUからの指令によりソレノイドコイルへの通電が制御されることで、スプールが目標とする位置に変位して作動油の流路切替が実行される。
ところで、この電磁弁によれば、作動油に含まれる異物がスプールとスリーブとの間に噛み込まれ、スプールがロックされて変位不能になる虞がある。そして、ECUには、異物の噛み切りや異物の開放によりスプールのロックを解除するため、ソレノイドコイルへの通電量を高電流と低電流とに交互に切り替える低電流/高電流切替手段が具備されている。
低電流/高電流切替手段によれば、高電流の通電により磁気吸引力が大きい状態と、低電流の通電により磁気吸引力が小さい状態とが交互に繰り返される。すなわち、磁気吸引力が大きくなってスプールを軸方向一方側に付勢する付勢力が強化された状態と、磁気吸引力が小さくなってスプールを軸方向他方側に付勢する付勢力が強化された状態とが交互に繰り返される。
そして、スプールを軸方向一方側に付勢する付勢力(以下、一方側付勢力と呼ぶ)が強化された状態と、スプールを軸方向他方側に付勢する付勢力が強化された状態とを交互に繰り返すことで、異物の噛み切りや異物の開放を実現してスプールのロックを解除することを意図している。
しかし、一方側付勢力は、通電量の最大値により定まる磁気吸引力の上限以上に強化することができない。このため、例えば、異物を噛み切るためにスプールを軸方向一方側に強力に付勢する必要がある場合でも、磁気吸引力の上限以上に一方側付勢力を強化することができず、結果的にロックを解除することができない虞がある。
特開2003−97756号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、電磁弁における異物の噛み込みによるスプールのロックに対し、低電流/高電流切替手段を機能させてロックを解除しようとする際に、一方側付勢力を磁気吸引力の上限以上に強化してロック解除不能の虞を低減することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の電磁弁は、ソレノイドコイルへの通電により生じる磁気吸引力を受けて軸方向に変位するプランジャと、プランジャから磁気吸引力を伝達されて軸方向一方側に変位するとともに、復元バネにより軸方向他方側に付勢されるスプールと、スプールとプランジャとの間に配されてスプールとプランジャとを連動させるシャフトと、スプールとプランジャとの間に配され、スプールを軸方向一方側に付勢するとともに、プランジャを軸方向他方側に付勢する第2バネとを備える。
これにより、スプールがロックされて変位できないときに、磁気吸引力を小さくして第2バネにプランジャを軸方向他方側に付勢させることで、スプールとシャフトとの当接(または、シャフトとプランジャとの当接)を解除することができる。そして、次に磁気吸引力を大きくして、シャフトをスプールに(または、プランジャをシャフトに)当接させて衝撃力を発生させ、この衝撃力によりスプールを軸方向一方側に付勢することができる。このため、一方側付勢力を磁気吸引力の上限以上に強化できるので、ロック解除不能の虞を低減することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載の電磁弁によれば、第2バネの付勢力の最大値は、復元バネの付勢力の最小値よりも小さい。
これにより、スプールがロックされていない通常運転時において、スプールとシャフトとの当接(または、シャフトとプランジャとの当接)が解除される虞が最も高いとき、つまり、磁気吸引力が最も小さくなりスプールが最も軸方向他方側に変位して復元バネの付勢力が最も小さくなったときでも、スプールとシャフトとの間(または、シャフトとプランジャとの間)の当接を確実に維持することができる。このため、通常運転時の電磁弁の動作に対する信頼性を損なうことなく、ロック解除不能の虞を低減することができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載の電磁弁装置は、ソレノイドコイルへの通電量を制御する制御装置を備える。そして、制御装置は、スプールのロックを解除するために、ソレノイドコイルへの通電量を第1電流値と第1電流値よりも大きい第2電流値とに交互に切り替える低電流/高電流切替手段を有し、第2バネの付勢力の最小値は、ソレノイドコイルへの通電量を第1電流値にしたときの磁気吸引力よりも大きくなっている。
これにより、スプールがロックされて変位できないときに、低電流/高電流切替手段が機能して磁気吸引力が第1電流値に応じた小さいものになると、第2バネがプランジャを軸方向他方側に付勢して、スプールとシャフトとの当接(または、シャフトとプランジャとの当接)が確実に解除される。このため、次に磁気吸引力が第2電流値に応じた大きいものになるとシャフトがスプールに(または、プランジャがシャフトに)当接し、この当接による衝撃力がスプールを軸方向一方側に付勢する。この結果、一方側付勢力を磁気吸引力の上限以上に確実に強化できるので、ロック解除不能の虞をさらに低減することができる。
最良の形態の電磁弁は、ソレノイドコイルへの通電により生じる磁気吸引力を受けて軸方向に変位するプランジャと、プランジャから磁気吸引力を伝達されて軸方向一方側に変位するとともに、復元バネにより軸方向他方側に付勢されるスプールと、スプールとプランジャとの間に配されてスプールとプランジャとを連動させるシャフトと、スプールとプランジャとの間に配され、スプールを軸方向一方側に付勢するとともに、プランジャを軸方向他方側に付勢する第2バネとを備える。
また、第2バネの付勢力の最大値は、復元バネの付勢力の最小値よりも小さい。
さらに、最良の形態の電磁弁装置は、ソレノイドコイルへの通電量を制御する制御装置を備える。そして、制御装置は、スプールのロックを解除するために、ソレノイドコイルへの通電量を第1電流値と第1電流値よりも大きい第2電流値とに交互に切り替える低電流/高電流切替手段を有し、第2バネの付勢力の最小値は、ソレノイドコイルへの通電量を第1電流値にしたときの磁気吸引力よりも大きくなっている。
〔実施例1の構成〕
実施例1の電磁弁1および電磁弁装置2の構成を、図1を用いて説明する。
電磁弁1は、弁体としてのスプール3をソレノイドコイル4への通電により駆動して作動油の流路切替等を行うものであり、自動変速機の油圧回路における油路の切替や、可変バルブタイミング機構における進角動作または遅角動作の実現に利用されている。
この電磁弁1は、通電により磁気吸引力を発生するソレノイドコイル4と、この磁気吸引力を受けて軸方向一方側に変位するプランジャ6と、プランジャ6から磁気吸引力を伝達されて軸方向一方側に変位するスプール3と、スプール3を軸方向に摺動自在に収容するスリーブ7と、スプール3を軸方向他方側に付勢する復元バネ8と、スプール3とプランジャ6との間に配されてスプール3とプランジャ6とを連動させるシャフト9とを備える。
また、電磁弁装置2は、電磁弁1と、電磁弁1の動作を制御する電子制御装置(ECU)11とを備える。そして、ECU11からの指令によりソレノイドコイル4への通電が制御されることで、スプール3が目標とする位置に変位して作動油の流路切替が実行される。
すなわち、端子13を介してソレノイドコイル4に通電が行われると、ステータコア14、ヨーク15およびプランジャ6には、通電量に応じた磁束密度の磁気回路が形成され、プランジャ6は、磁束密度に応じた磁気吸引力により軸方向一方側に付勢される。
これにより、プランジャ6、シャフト9およびスプール3は、プランジャ6とシャフト9とが当接し、かつシャフト9とスプール3とが当接した状態で一体となって軸方向に変位する。そして、プランジャ6、シャフト9およびスプール3は、復元バネ8の付勢力と磁気吸引力とが拮抗する位置まで変位し、この変位により、スプール3が目標とする位置に到達して所望の流路切替が実行される。
ECU11は、制御機能および演算機能を具備するCPU、ROM、RAM等の記憶装置、入力装置、ならびに出力装置を有する周知のコンピュータであり、トランスミッションまたはエンジンの運転状態を示す各種センサから得られる検出値に基づいて、電磁弁1の動作を制御するための指令信号を出力する。
そして、ECU11は、作動油に含まれる異物がスプール3とスリーブ7との間に噛み込まれ、スプール3がロックされて変位不能になったときに、異物の噛み切りや異物の開放によりスプール3のロックを解除するため、ソレノイドコイル4への通電量を第1電流値とこの第1電流値よりも大きい第2電流値とに交互に切り替える低電流/高電流切替手段の機能を具備する。
異物の噛み込みは、例えば、スリーブ7に設けられたポート18の内周側開口縁とスプール3の大径ランド部19の外周面とにより異物が挟まれることで発生する。そして、噛み込まれた異物がスプール3に対し変位しようとする方向と逆の方向に抵抗力を及ぼすことで、スプール3がロックされて変位不能となる。
このようなスプール3のロックに対し、低電流/高電流切替手段は、第1電流値の通電により磁気吸引力が小さい状態と、第2電流値の通電により磁気吸引力が大きい状態とを交互に繰り返す。すなわち、低電流/高電流切替手段は、磁気吸引力が小さくなってスプール3を軸方向他方側に付勢する付勢力が強化された状態と、磁気吸引力が大きくなってスプール3を軸方向一方側に付勢する付勢力が強化された状態とを交互に繰り返す。
そして、スプール3を軸方向一方側に付勢する付勢力(以下、一方側付勢力と呼ぶ)が強化された状態と、スプール3を軸方向他方側に付勢する付勢力が強化された状態とを交互に繰り返すことで、異物の噛み切りや異物の開放を実現してスプール3のロックを解除することを意図する。
なお、第1電流値には、例えば通電量ゼロが設定され、第2電流値には、例えば、電源を含む電気回路の能力により定まる通電量最大値が設定され、第1、第2電流値は、例えば、120Hzの周期で切り替えられる。
シャフト9は、中空部21を有する筒状に設けられている。シャフト9の軸方向一方側の部分は、スプール3の他端に設けられた嵌合穴22に嵌合する嵌合部23をなし、嵌合穴22および嵌合部23には、各々、テーパ面24、25が設けられている。そして、嵌合部23は、テーパ面24、25が互いに面接触するように嵌合穴22に嵌合し、スプール3とシャフト9とは、面接触を維持しながら当接した状態で一体となって軸方向に変位する。
また、シャフト9の軸方向他端には鍔部27が設けられ、鍔部27の他端面とプランジャ6の一端面とが面接触するように配されている。そして、シャフト9とプランジャ6とは、鍔部27の他端面とプランジャ6の一端面との面接触により当接した状態を維持し一体となって軸方向に変位する。
また、鍔部27は、以下に述べる第2バネ29の他端を支持する座として機能する。
第2バネ29は、シャフト9の外周側でスプール3とプランジャ6との間に配され、スプール3を軸方向一方側に付勢するとともに、プランジャ6を軸方向他方側に付勢するように装着される。すなわち、第2バネ29の一端は、スプール3の他端面に当接してスプール3の他端に支持され、第2バネ29の他端は、鍔部27の一端面に当接して鍔部27に支持されている。これにより、第2バネ29は、スプール3を軸方向一方側に付勢するとともに、鍔部27を介して、シャフト9およびプランジャ6を一体的に軸方向他方側に付勢する。
また、第2バネ29の付勢力の最大値は、復元バネ8の付勢力の最小値よりも小さい。ここで、復元バネ8の付勢力が最小になるのは、ソレノイドコイル4への通電が停止されて磁気吸引力が消滅したときであり、このとき、スプール3、シャフト9およびプランジャ6は、最も軸方向他方側に変位しており、復元バネ8は、軸方向に最も長く伸びている。そして、第2バネ29の付勢力の最大値は、復元バネ8が最も長く伸びて付勢力が最小になったときでも、復元バネ8の付勢力よりも小さくなるように設定されている。
この結果、スプール3、シャフト9およびプランジャ6は、異物の噛み込みによるロック等の事態が生じない限り、スプール3とシャフト9との間およびシャフト9とプランジャ6との間の当接を維持して一体となって変位する。
また、第2バネ29の付勢力の最小値は、ソレノイドコイル4への通電量を第1電流値にしたときの磁気吸引力よりも大きい。ここで、第1電流値の通電が行われているときとは、低電流/高電流切替手段が実行されているときであり、スプール3がロックされて変位不能になっているときである。また、スプール3が変位不能でも、シャフト9およびプランジャ6は、シャフト9がスプール3から離脱することで軸方向他方側に変位することが可能であり、第2バネ29の付勢力は、このようなシャフト9およびプランジャ6の軸方向他方側への変位をアシストするものである。
そして、第2バネ29の付勢力の最小値を、ソレノイドコイル4への通電量を第1電流値にしたときの磁気吸引力(スプール3がロックされたときの磁気吸引力の最小値)よりも大きくなるように設定しておくことで、第1電流値の通電時に、シャフト9は、スプール3から確実に離脱することができる。
すなわち、第1電流値の通電時には、プランジャ6を軸方向一方側に付勢する磁気吸引力が最小になるので、プランジャ6およびシャフト9を軸方向他方側に付勢する第2バネ29の付勢力により、シャフト9がスプール3から離脱する可能性が最も高まる。そして、第2バネ29の付勢力がこの最小の磁気吸引力よりも大きいことにより、シャフト9は、第1電流値の通電時にスプール3から確実に離脱することができる。
〔実施例1の効果〕
実施例1の電磁弁1は、スプール3とプランジャ6との間に配され、スプール3を軸方向一方側に付勢するとともに、シャフト9およびプランジャ6を軸方向他方側に付勢する第2バネ29を備える。
これにより、スプール3がロックされて変位不能のときに、磁気吸引力を小さくして第2バネ29の付勢力によりシャフト9およびプランジャ6を軸方向他方側に変位させることで、スプール3とシャフト9との当接を解除することができる。そして、次に磁気吸引力を大きくして、シャフト9をスプール3に当接させて衝撃力を発生させ、この衝撃力によりスプール3を軸方向一方側に付勢することができる。このため、一方側付勢力を磁気吸引力の上限以上に強化できるので、ロック解除不能の虞を低減することができる。
また、第2バネ29の付勢力の最大値は、復元バネ8の付勢力の最小値よりも小さい。
これにより、スプール3がロックされていない通常運転時において、スプール3とシャフト9との当接、およびシャフト9とプランジャ6との当接が解除される虞が最も高いとき、つまり、磁気吸引力が最も小さくなりスプール3が最も軸方向他方側に変位して復元バネ8の付勢力が最も小さくなったときでも、スプール3とシャフト9との間の当接、およびシャフト9とプランジャ6との当接を確実に維持することができる。このため、通常運転時の電磁弁1の動作に対する信頼性を損なうことなく、ロック解除不能の虞を低減することができる。
また、ECU11は、スプール3のロックを解除するために、ソレノイドコイル4への通電量を第1電流値と第1電流値よりも大きい第2電流値とに交互に切り替える低電流/高電流切替手段を有し、第2バネ29の付勢力の最小値は、ソレノイドコイル4への通電量を第1電流値にしたときの磁気吸引力よりも大きくなっている。
これにより、スプール3がロックされて変位できないときに、低電流/高電流切替手段が機能して磁気吸引力が第1電流値に応じた小さいものになると、第2バネ29がプランジャ6およびシャフト9を軸方向他方側に付勢して、スプール3とシャフト9との当接が確実に解除される。このため、次に磁気吸引力が第2電流値に応じた大きいものになるとシャフト9がスプール3に当接し、この当接による衝撃力がスプール3を軸方向一方側に付勢する。この結果、一方側付勢力を磁気吸引力の上限以上に確実に強化できるので、ロック解除不能の虞をさらに低減することができる。
実施例2の電磁弁1によれば、図2に示すように、第2バネ29はシャフト9の中空部21に配され、第2バネ29の一端はシャフト9の内部で嵌合部23に支持され、第2バネ29の他端はプランジャ6の一端面に当接してプランジャ6に支持されている。これにより、第2バネ29は、嵌合部23を介して、シャフト9およびスプール3を一体的に軸方向一方側に付勢するとともに、プランジャ6を軸方向他方側に付勢する。
このため、低電流/高電流切替手段が実行されてソレノイドコイル4への通電量が第1電流値になったとき、シャフト9がプランジャ6から離脱する。そして、次にソレノイドコイル4への通電量が第2電流値になるとプランジャ6がシャフト9に当接し、この当接による衝撃力がスプール3を軸方向一方側に付勢する。この結果、一方側付勢力が磁気吸引力の上限以上に強化され、ロック解除不能の虞が低減される。
実施例3の電磁弁1によれば、図3に示すように、シャフト9は、丸棒状に設けられ、軸方向他方側の部分がプランジャ6の圧入穴31に圧入されてプランジャ6と一体化している。そして、シャフト9の一端がスプール3の他端面に当接し、スプール3とシャフト9とは、当接を維持しながら一体となって軸方向に変位する。
また、第2バネ29はシャフト9の外周側に配され、第2バネ29の一端はスプール3の他端面に当接してスプール3に支持され、第2バネ29の他端はプランジャ6の一端面に当接してプランジャ6に支持されている。これにより、第2バネ29は、スプール3を軸方向一方側に付勢するとともに、シャフト9およびプランジャ6を一体的に軸方向他方側に付勢する。
このため、低電流/高電流切替手段が実行されてソレノイドコイル4への通電量が第1電流値になったとき、シャフト9がスプール3から離脱する。そして、次にソレノイドコイル4への通電量が第2電流値になるとシャフト9がスプール3に当接し、この当接による衝撃力がスプール3を軸方向一方側に付勢する。この結果、一方側付勢力が磁気吸引力の上限以上に強化され、ロック解除不能の虞が低減される。
実施例4の電磁弁1によれば、図4に示すように、シャフト9は、丸棒状に設けられ、軸方向一方側の部分がスプール3の圧入穴33に圧入されてスプール3と一体化している。そして、シャフト9の他端がプランジャ6の一端面に当接し、シャフト9とプランジャ6とは、当接を維持しながら一体となって軸方向に変位する。
また、第2バネ29はシャフト9の外周側に配され、第2バネ29の一端はスプール3の他端面に当接してスプール3に支持され、第2バネ29の他端はプランジャ6の一端面に当接してプランジャ6に支持されている。これにより、第2バネ29は、シャフト9およびスプール3を一体的に軸方向一方側に付勢するとともに、プランジャ6を軸方向他方側に付勢する。
このため、低電流/高電流切替手段が実行されてソレノイドコイル4への通電量が第1電流値になったとき、シャフト9がプランジャ6から離脱する。そして、次にソレノイドコイル4への通電量が第2電流値になるとプランジャ6がシャフト9に当接し、この当接による衝撃力がスプール3を軸方向一方側に付勢する。この結果、一方側付勢力が磁気吸引力の上限以上に強化され、ロック解除不能の虞が低減される。
(a)は電磁弁の構成を示す断面図であり、(b)は低電流/高電流切替手段が実行されてソレノイドコイルへの通電量が第1電流値になったときの電磁弁の構成を示す断面図である(実施例1)。 (a)は電磁弁の構成を示す断面図であり、(b)は低電流/高電流切替手段が実行されてソレノイドコイルへの通電量が第1電流値になったときの電磁弁の構成を示す断面図である(実施例2)。 (a)は電磁弁の構成を示す断面図であり、(b)は低電流/高電流切替手段が実行されてソレノイドコイルへの通電量が第1電流値になったときの電磁弁の構成を示す断面図である(実施例3)。 (a)は電磁弁の構成を示す断面図であり、(b)は低電流/高電流切替手段が実行されてソレノイドコイルへの通電量が第1電流値になったときの電磁弁の構成を示す断面図である(実施例4)。
符号の説明
1 電磁弁
2 電磁弁装置
3 スプール
4 ソレノイドコイル
6 プランジャ
8 復元バネ
9 シャフト
11 ECU(制御装置)
29 第2バネ

Claims (3)

  1. ソレノイドコイルへの通電により生じる磁気吸引力を受けて軸方向に変位するプランジャと、
    このプランジャから磁気吸引力を伝達されて軸方向一方側に変位するとともに、復元バネにより軸方向他方側に付勢されるスプールと、
    このスプールと前記プランジャとの間に配されて前記スプールと前記プランジャとを連動させるシャフトと、
    前記スプールと前記プランジャとの間に配され、前記スプールを軸方向一方側に付勢するとともに、前記プランジャを軸方向他方側に付勢する第2バネとを備える電磁弁。
  2. 請求項1に記載の電磁弁において、
    前記第2バネの付勢力の最大値は、前記復元バネの付勢力の最小値よりも小さいことを特徴とする電磁弁。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電磁弁と、
    前記ソレノイドコイルへの通電量を制御する制御装置とを備え、
    この制御装置は、前記スプールのロックを解除するために、前記ソレノイドコイルへの通電量を第1電流値とこの第1電流値よりも大きい第2電流値とに交互に切り替える低電流/高電流切替手段を有し、
    前記第2バネの付勢力の最小値は、前記ソレノイドコイルへの通電量を前記第1電流値にしたときの磁気吸引力よりも大きいことを特徴とする電磁弁装置。
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