JP2009030620A - 密封装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スリンガ13の振り切り作用によってシールを行う密封装置1において、スリンガ13とこのスリンガ13が取り付けられる回転側部材202との間の優れたシール性を確保する。
【解決手段】静止側部材201に取り付けられるシールリップ121,122と、回転側部材202に嵌着されるスリーブ131及びその一端から延びるフランジ132からなるスリンガ13とを備え、前記シールリップ121,122が前記スリンガ13に摺動可能に密接される密封装置1において、前記スリーブ131の内周面が、厚さが0.05〜0.4mmのゴム状弾性材料からなる膜体133で被覆されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車や一般機械、産業機械等における軸受等へ異物や泥水等が侵入するのを防止する密封装置であって、特に、回転時のスリンガの振り切り作用によってシールを行うものに関する。
車輪のハブ用軸受を密封する密封装置には、スリンガを有するものが用いられている。図5は、この種の従来の密封装置を、軸心Oを通る平面で切断して示す半断面図で、この密封装置100は、軸受200の外輪201と内輪202の端部間に組み込まれて、軸受外部から軸受内部への泥水等の侵入を防止するもので、外輪201の内周面に圧入嵌着される金属製の取付環101と、この取付環101に一体的に設けられたゴム状弾性材料からなるスラストリップ102及びラジアルリップ103とを備え、スラストリップ102は、内輪202の外周面に密嵌されたスリンガ104のフランジ104aの内側面に摺動可能に密接されており、その内周側のラジアルリップ103は、スリンガ104のスリーブ部104bの外周面に摺動可能に密接されている。
すなわち、この種の密封装置100は、スリンガ104のフランジ104aとスラストリップ102との密接摺動部において、内輪202と一体的に回転するフランジ104aの遠心力による振り切り作用によって、軸受外部Aからの異物や泥水等の侵入を阻止するものである。また、フランジ104aとスラストリップ102との密接摺動部からその内周側へ、たとえ異物や泥水等が僅かに通過したとしても、これらの異物や泥水等は、スリンガ104のスリーブ104bとラジアルリップ103との密接摺動部においてシールされ、フランジ104aの振り切り作用によって、スラストリップ102の外周側へ押し戻される(例えば特許文献1参照)。
特開2004−19865号公報
しかしながら、従来構造のものは、スリンガ104のスリーブ104bが、内輪202の外周面に金属同士で接触しているため、エアシール性が低いといった問題があった。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、スリンガの振り切り作用によってシールを行う密封装置において、スリンガとこのスリンガが取り付けられる回転側部材との間の優れたシール性を確保することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る密封装置は、静止側部材に取り付けられるシールリップと、回転側部材に嵌着されるスリーブ及びその一端から延びるフランジからなるスリンガとを備え、前記シールリップが前記スリンガに摺動可能に密接される密封装置において、前記スリーブの内周面がゴム状弾性材料からなる膜体で被覆されたものである。
また、請求項2の発明に係る密封装置は、請求項1に記載の構成において、膜体の厚さを0.05〜0.4mmとしたものである。
請求項1の発明に係る密封装置によれば、スリンガのスリーブを回転側部材に嵌着した状態において、前記スリーブと回転側部材の間にゴム状弾性材料からなる膜体が介在して回転側部材の表面粗さによる微小凹凸を埋めるため、スリンガとこのスリンガが取り付けられる回転側部材との間の優れたシール性を確保することができる。
請求項2の発明に係る密封装置によれば、膜体の厚さが0.05mm以上であることによって回転側部材の外周面に対する密接性によるシール性が確保されると共にスリンガのスリーブから剥離しにくくなり、0.4mm以下であることによって高圧縮率になり、回転側部材の外周面に対する嵌合力が確保される。
以下、本発明に係る密封装置の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。まず図1は、第一の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す装着状態の半断面図、図2は、図1におけるスリンガを示す部分的な断面斜視図である。
図1において、参照符号200は、車輪のハブ用軸受であって、外輪201と、内輪202と、その間に転動可能に配置された多数の鋼球(不図示)からなる。そしてこの軸受200を密封する密封装置1は、外輪201の内周に取り付けられる金属製の取付環11と、この取付環11に一体的に設けられたシール本体12と、軸受200の内輪202の外周に取り付けられるスリンガ13とを備える。なお、外輪201は、請求項1に記載された「静止側部材」に相当し、内輪202は、請求項1に記載された「回転側部材」に相当する。
密封装置1における取付環11は、金属板のプレス加工等により製作されたものであって、軸受200の外輪201の内周面に圧入嵌合される円筒状の外周筒部11aと、この外周筒部11aの軸受内部Bを向いた端部から内径方向へ延びる内向きフランジ11bとからなる。
密封装置1におけるシール本体12は、ゴム状弾性材料からなるものであって、スラストリップ121、ラジアルリップ122、及びグリースリップ123を有する。なお、スラストリップ121及びラジアルリップ122は、請求項1に記載された「シールリップ」に相当するものである。
このうちスラストリップ121は、取付環11の内向きフランジ11bにおける軸受内部Bと背反する面にゴム状弾性材料で形成された基部弾性層124から、先端が大径となるような円錐筒状をなして延びており、ラジアルリップ122は、スラストリップ121の内周側に位置して、前記基部弾性層124の内周端部から先端が小径となるような円錐筒状をなして延びており、グリースリップ123は、前記基部弾性層124の内周端部からラジアルリップ122と反対側(軸受内部B側)へ向けて、先端が小径となるような円錐筒状をなして延びている。
また、基部弾性層124の一部は、取付環11における外周筒部11aの軸受外部Aを向いた先端から外周側へ廻り込んで、軸受200の外輪201の内周面に適当なつぶし代をもって密接される外周シール部125となっている。
スリンガ13は、金属板のプレス加工等により製作されたものであって、軸受200の内輪202の外周面に圧入嵌着されるスリーブ131と、このスリーブ131の軸受外部Aを向いた端部から外径方向へ円盤状に展開するフランジ132とを有する。シール本体12におけるスラストリップ121は、このスリンガ13におけるフランジ132の内側面に先端部の全周が摺動可能に密接し、ラジアルリップ122は、このスリンガ13におけるスリーブ131の外周面に、先端近傍の内周エッジ部の全周が摺動可能に密接し、グリースリップ123は、ラジアルリップ122よりも軸受内部B側で、スリーブ131の外周面と近接対向している。
スリンガ13におけるスリーブ131の内周面は、図2にも示されるように、膜体133で被覆されている。この膜体133はゴム状弾性材料からなるものであって、その厚さは、0.05〜0.4mm、一層好ましくは0.1〜0.3mmとなっている。また、スリンガ13におけるスリーブ131の軸受内部B側を向いた端部131aの内周縁は面取り加工がなされており、膜体133は、この面取り部分を含む端部131aへ廻りこむ位置まで延在されている。
以上のように構成された密封装置1によれば、非回転のシール本体12におけるスラストリップ121は、軸受200の内輪202と一体回転するスリンガ13のフランジ132との密接摺動部S1において、遠心力によるフランジ132の振り切り作用によって、軸受外部Aからの泥水等の浸入を阻止するものである。そして、軸受外部Aからの泥水等が、スラストリップ121による密接摺動部S1をその内周側へ僅かに通過するようなことがあっても、これらはスリンガ13のスリーブ131とラジアルリップ122との密接摺動部S2においてシールされるので、更なる軸受内部B側への浸入が阻止され、結局、フランジ132の回転による振り切り作用によって、スラストリップ121の外周側へ押し戻される。
一方、軸受200の外輪201と、その内周面に圧入によって取り付けられた取付環11の外周筒部11aとの間は、この外周筒部11aに一体的に形成された外周シール部125が、外輪201の内周面に適当なつぶし代をもって密接することにより密封されている。また、軸受200の内輪202と、その外周面に圧入によって取り付けられたスリンガ13のスリーブ131との間は、このスリーブ131の内周面に被着された膜体133が、前記内輪202の外周面に密接されることによって密封されている。
ここで、膜体133の厚さが0.05mm未満である場合は、内輪202の外周面の表面粗さによる微小凹凸に対して膜体133の表面が追随できず、しかも内輪202への圧入の際に、スリンガ13におけるスリーブ131の内周面からの膜体133の剥離が生じやすい。このため、本発明では、膜体133の厚さを0.05mm以上、好ましくは0.1mm以上とすることによって、前記表面粗さによる微小凹凸を埋め、スリーブ131と内輪202との間の優れたシール性を確保している。
また、ゴム状弾性材料からなる膜体133と金属からなる内輪202との嵌合は、金属同士の嵌合と比較して、離脱荷重が低下する傾向がある。そして、膜体133が0.4mmを超える厚さの場合は、圧縮率を十分に高めることが困難となって、所要の離脱荷重を確保することができず、使用時にスリンガ13が軸受200の内輪202に対してスリップしてしまうおそれがある。これに対し、本発明では、膜体133の厚さを0.4mm以下、好ましくは0.3mm以下の薄いものとすることによって、スリーブ131を内輪202の外周に圧入したときの膜体133の圧縮率を高くし、離脱荷重を確保している。
しかも、膜体133は、スリンガ13におけるスリーブ131の内周面全域を被覆しているため、内輪202との嵌合面の幅、言い換えれば内輪202との間に形成される漏洩経路の軸方向長さが長く、したがって十分なシール性を確保することができる。
更に、膜体133は、内周縁が面取り加工がなされたスリーブ131の端部131aへ廻りこむ位置まで被着されているので、スリーブ131(スリンガ13)を、その端部131a側を先頭にして内輪202の外周面へ圧入する過程で、膜体133が前記端部131a側から剥離するのを防止することができる。
ところで、例えば自動車のアンチロック・ブレーキ・システムでは、油圧による制動力を制御するために車輪の回転を磁気エンコーダによってモニタリングしており、車輪のハブ用軸受を密封する密封装置1には、前記磁気エンコーダが併設されたものがある。図3は、本発明をこのような磁気エンコーダ付き密封装置に適用した第二の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す装着状態の半断面図、図4は、図3におけるスリンガ及びこれと一体のパルサーリングを示す部分的な断面斜視図である。
すなわち、この形態では、スリンガ13に一体的に接合されたパルサーリング14を備える。詳しくは、パルサーリング14は、ゴム状弾性材料にフェライトや希土類等の磁性体の微粉末を添加した磁性ゴム材料で円盤状に成形されると共に、スリンガ13におけるフランジ132の外側面(軸受外部A側を向いた面)に一体的に接着され、図4に示されるように、S極とN極が円周方向所定ピッチで交互に着磁(多極着磁)されたものである。
パルサーリング14の軸方向外側には、このパルサーリング14と共に磁気エンコーダを構成する磁気センサ15が非回転状態で対向配置されている。この磁気センサ15は、磁界の変化に対応したパルス信号を発生するものである。
パルサーリング14及び磁気センサ15からなる磁気エンコーダ以外の部分、すなわち密封装置1自体は、基本的に、先の図1及び図2に示される第一の形態と同様に構成されている。そして、スリンガ13におけるスリーブ131の内周面を厚さ0.05〜0.4mm、好ましくは0.1〜0.3mmで被覆している膜体133は、パルサーリング14とは不連続で、かつパルサーリング14とは異なるゴム状弾性材料、すなわちフェライトや希土類等の磁性体の微粉末を添加していないゴム状弾性材料によって形成されている。
以上のように構成された磁気エンコーダ付きの密封装置1は、第一の形態と同様のシール機能を奏するものである。
そして、パルサーリング14が軸受200の内輪202と一体的に回転することによって、磁気センサ15の検出面の正面を、パルサーリング14に着磁されたN極とS極が回転方向へ交互に通過すると、これによる磁界の変化に対応した波形のパルス状の信号が磁気センサ15から出力されるので、このパルスのカウントによって、回転を計測することができるようになっている。
また、軸受200の内輪202と、その外周面に圧入によって取り付けられたスリンガ13のスリーブ131との間をシールする膜体133は、パルサーリング14と同じ磁性ゴム材料からなるものである場合は、この磁性ゴム材料は磁性体の微粉末の添加によって硬度が高いので、内輪202の外周面の表面粗さによる微小凹凸に対して膜体133の表面が追随できず、したがって所要のシール性を確保することができないが、この形態では、膜体133は、磁性体の微粉末を添加していないゴム状弾性材料からなるため、第一の形態と同等の効果を奏することができる。
本発明に係る密封装置の好ましい第一の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。 図1におけるスリンガを示す部分的な断面斜視図である。 本発明に係る密封装置の好ましい第二の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。 図3におけるスリンガ及びこれと一体のパルサーリングを示す部分的な断面斜視図である。 従来の密封装置を、軸心Oを通る平面で切断して示す半断面図である。
符号の説明
1 密封装置
11 取付環
12 シール本体
121 スラストリップ(シールリップ)
122 ラジアルリップ(シールリップ)
123 グリースリップ
13 スリンガ
131 スリーブ
132 フランジ
133 膜体
14 パルサーリング
15 磁気センサ
200 軸受
201 外輪(静止側部材)
202 内輪(回転側部材)

Claims (2)

  1. 静止側部材に取り付けられるシールリップと、回転側部材に嵌着されるスリーブ及びその一端から延びるフランジからなるスリンガとを備え、前記シールリップが前記スリンガに摺動可能に密接される密封装置において、前記スリーブの内周面がゴム状弾性材料からなる膜体で被覆されたことを特徴とする密封装置。
  2. 膜体の厚さが0.05〜0.4mmであることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014178006A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Ntn Corp 密封装置付き軸受装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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